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市場・トレンド情報

展示会レポート:第22回スピンエキスポ

2013年9月
分野:テキスタイル

「第22回スピンエキスポ」が9月3~5日の3日間「上海世博展覧館」で開催された。今回で22回目を迎える同展示会は年2回の開催で、今や世界有数の糸の展示会に成長している。日本からも10社が出展し、改めて日本ならではの技術力を生かした高品質、高機能の糸、素材を広くアピールした。3日間で18,262人の来場者(内訳は中国国内14,044人、海外4,218人:台湾209人、香港1,174人、その他地域2,835人)であった。

日本企業のブース

今回は日本企業が共同でブースを構えるなど、例年にない新しい動きが見られた。提案は各社とも、日本の企業ならではの高品質、高機能といったところを前面に打ち出し、注目を集めた。特に、昨年から中国のアパレル市場の成長がかつての右肩上がりの状況から鈍化し、競争が一層激化している。その中で、何か新しい素材、あるいはモノ作りを模索しており、差別化を志向する日本の企業にとって、それは追い風となっている。

今春夏からトリアセテート長繊維が10社以上で採用が決まったと言う日本企業は、同展でもこれを改めてアピールしていた。アパレル分野の激しい競争の中、製品を差別化するための素材として評価されていた。

「中国ではまだ生産が難しく、優位性が高い」とし、ウール強撚糸のバリエーションを広げて訴求した企業もある。また、特別なラメ糸を訴求した京都の企業は、ホルマリンを含まず、風合いが柔らかで堅牢度も高いシリーズを紹介。後染めに対応した他社にないラメ糸でサンプル依頼を集めた企業もあった。

キュプラやトリアセテートなどを使った機能素材を提案し、大手ブランドでの採用も進んでいる企業は、一部商品の備蓄販売をアピール。これは中国でも小ロット、短納期の要望が高まって来たためである。ネップ入りの軽量素材の10色備蓄販売を紹介する別企業もあった。小ロット、短納期の要望に応えていく方針だ。

こうした日本ならではのアピールがより明確で象徴的だったのが、コラボレーションブースだ。ホールガーメントに代表される世界トップクラスのニット機械メーカーと、独自のノウハウを生かして開発した軽くてボリュームのあるウール素材などで知られる素材メーカーの共同ブース。いずれも、その分野で他にはない技術を持つ企業である。世界でも有数の技術を持つ機械メーカーがその技術力を駆使し、高機能かつ高感性の素材作りでアパレルを魅了する素材メーカーの製品を料理し、提案するといった、最先端のジャパンクオリティーを披露した。

産地内の企業同士や、グループ会社同士などでの共同出展はよくあるが、機械メーカーと素材メーカーの共同出展というのは、これまでほとんどなかった。しかし、今回のこのブースを見れば、具現化した商品が双方の技術を分かり易くアピールできており、多くの来場者がブースを訪れ関心を寄せた。差別化された素材はもとより、無駄や無理を省く仕組みなど、その工程や取り組み自体のスペシャルな提案が注目を集めた形だ。これは両社のPRにとどまらず、日本のモノ作りと言う側面でも、非常に有効な取り組みではなかったかと思われる。

高い技術力で良い商品を作るが世界に知られていない日本企業は多々あり、それらの企業が世界へ出る足がかりとなる展示会へどんな形で出展するか、というヒントにもなるコラボレーションブースの内容だった。

同展示会のオーガナイザーであるキャレンヌ・ヴァン・タッセル氏は、日本の出展企業について、「日本企業の商品はとても高いレベルにある。今回、コラボレーションブースが日本のテクノロジーを紹介したが、非常に素晴らしいアイデアだと思う。日本のテクノロジーはパーフェクトで、その上に他の国には見られないほど、品質を大事にする」と高い評価を与えた。

(上海事務所)

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