タイで最新技術をお披露目! スタートアップの飛躍地

2024年09月05日

豊かな表情のアンドロイドがタイのイベントで披露された。バンコク市内のスーパーマーケットでもロボットが商品をPR。新しい技術が社会実装されるタイに日本のスタートアップが期待する可能性とは!?

(11分37秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 全体的に照明が抑えられた薄暗い空間に、青や紫のネオンライトが光るイベント会場。メタリックブルーのフレームで作られたオブジェの前に、髪の毛がなく、グレーの肌をした、人間そっくりのロボット「アンドロイド」が立っている。背後に見える壁面の巨大な縦型スクリーンには、アンドロイドがジャンプしているCG映像が流れている。フロアは大勢の来場者でにぎわっている。アンドロイドに日本語で話しかけると、口元を動かしながら流暢な日本語と英語で答える。

撮影スタッフ: 日本語できる?

映像説明: メタリックブルーのフレームで作られたオブジェの前に立ち、発話しているアンドロイドのウエストショット。

アンドロイド・英語・日本語: Absolutely(アブソルートリー). こんにちは。お会いできてうれしいです。 「こんにちは。お会いできてうれしいです」は“nice to meet you”という意味です。

映像説明: 発話しているアンドロイドのバストアップ。視線を動かしたり、首を振ったりしながら、細かく表情を変えている。

テロップ: アンドロイド

ナレーション: 驚くほど表情豊かなアンドロイド。

映像説明: メタリックブルーのフレームで作られたオブジェの前で、黒のスーツを着た女性と花柄のシャツを着た女性が、アンドロイドと一緒にスマートフォンで自撮りをしている。

ナレーション: タイで行われたイベントで披露されたものだ。

映像説明: 冷蔵ショーケースなどが並ぶ売り場。150cmほどの高さの自走式ロボット(じそうしきロボット)が商品を載せて通路を巡回している。

テロップ: スーパーでは

ナレーション: タイのスーパーマーケットに行くと…。

映像説明: 自走式ロボット(じそうしきロボット)の機器の頭部には、10インチ程度の縦型モニターが取り付けられ、商品のCMが流れている。 自走式ロボット(じそうしきロボット)が、冷蔵ショーケースと棚のあいだの通路を移動していく。

テロップ: ロボットが商品PR

ナレーション: ロボットが商品をPR!

映像説明: 全体的に照明が抑えられた薄暗い空間に、青、黄色(きいろ)、ピンクなどのネオンライトが光るイベント会場。どの出展ブースも、たくさんの来場者でにぎわっている。 イベント会場の別の一角。出入り口の壁面いっぱいに赤と黒で配色されたCGの看板。白い英文字で「TECHSAUCE GLOBAL SUMMIT(テックソース グローバル サミット) 2024」と書かれている。

ナレーション: 今回は、最新の技術が広まる、タイの首都バンコクで開かれた、スタートアップの最新イベントをリポート!

映像説明: 大型スクリーンの前でプレゼンテーションをしている短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)のバストショット。 縦方向に分割された大型スクリーンの前で、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がプレゼンテーションをしている。スクリーン画面には、左から原子力発電所の排気筒、黄緑色(きみどりいろ)と透明の、いびつな円形の細胞が集まる顕微鏡写真などの画像が表示されている。

テロップ: 日本のスタートアップの挑戦!

ナレーション: そこには日本のスタートアップの挑戦が!

映像説明: 上部にモニターが付いた白い装置の前で、スマートフォンを操作する手元。装置の下部には水色の英文字で 「CHARGE SPOT(チャージスポット)」と書かれ、横長の押しボタンスイッチのような突起がずらりと並んでいる。突起の1つは前面に5cmほど突き出していて、引き抜くと、手のひらサイズの水色のデバイスが現れる。デバイスの表面にも「CHARGE SPOT」の文字があるのが見える。

ナレーション: デジタル化が加速するタイ市民の必需品とは?

映像説明: 黄緑色(きみどりいろ)と透明の、いびつな円形の細胞が集まる顕微鏡写真。

テロップ: 藻が世界を救う?

ナレーション: そして、世界を救うのは… 藻?

映像説明: 商業施設のロビーのような広い空間。床面5m四方ほどに、緑の木々(きぎ)と赤や白の花々(はなばな)に囲まれた池が映し出されている。ロングヘアーの女性が池の水面を歩くと、足を置いた場所に点々と水紋(すいもん)が現れる。

テロップ: タイで最新技術をお披露目! スタートアップの飛躍地

ナレーション: 先進技術を携えた、新たなビジネスの可能性とは!?

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 青空の下、高いところから見下ろした、高層ビル群が密集する街並み。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 実装されるテクノロジー 変わるバンコクの景色

テロップ: バンコク

ナレーション: アジアを代表するメガシティーに成長したバンコク。

映像説明: 帆柱や観覧車が見える、郊外型の大規模な複合(ふくごう)ショッピング施設。観光客らしき姿も多く、年齢も性別もさまざまな大勢の人々でにぎわっている。

ナレーション: 急速に発展を遂げ、世界中から多くの人が集まる。

映像説明: 3階から4階建ての、横に広いビルの外観。ガラスと金属で造られた高低差のある建物や空中の連絡通路など、近未来的な外観の一方で、地上や各階のルーフバルコニーには緑の木々(きぎ)が豊かに茂っている。

テロップ: True Digital Park(トゥルー デジタル パーク)

ナレーション: こちらはバンコクで、今注目のスポット。

映像説明: ガラスの自動ドアから屋内へ入っていく視点。3階から1階までの吹き抜けを見渡すと、天井や吹き抜けのあちこちに立つ太い円柱の表面に、揺れる緑の木々(きぎ)や鳥が飛び交う青空の映像が見える。 全面にCGが映し出された太い円柱を間近で見るとディスプレーだとわかる。真上の天井には、木々(きぎ)のあいだから太陽の光がさし、屋外にいるかのようなCGが映し出されている。

テロップ: 柱と天井にLED(エルイーディー)ディスプレーが

ナレーション: 中に入ると、柱や天井に取り付けられたLED(エルイーディー)のディスプレーによる演出だ。実はここ、スタートアップを支援する複合施設(ふくごうしせつ)。

映像説明: 出入り口の上に英文字で「TK Park(ティーケーパーク)」、「true digital park(トゥルー デジタル パーク)」と書かれた看板が掲げられているスペース。奥の壁沿いに本棚があり、手前には長机(ながづくえ)が並んでいて、席に着いて作業をしている人々が見える。

テロップ: 図書館

映像説明: 円形や四角形の3人から4人掛け(よにんがけ)のテーブル席や1人用のテーブル席が並ぶコワーキングスペース。ノートパソコンに向かう人や数人で話す人など、多くの利用者が訪れている。

テロップ: コワーキングスペース

ナレーション: オフィスや会議場、イベント会場のほか、図書館やコワーキングスペースも。誰もが無料でWi‐Fi(ワイファイ)を利用でき、自由に勉強や仕事ができる。

映像説明: 広い通路に面したオープンな店舗。雑貨や化粧品、電化製品などが並び、英文字で「SALE」と書かれたPOPがある陳列台もある。 全面ガラス張りで、店内はレジカウンターだけの小さな店舗。店の前に大人の腰の高さほどの大きさのタピオカドリンクの模型がディスプレーされている。

ナレーション: さらにショッピングモールもあり、食事や買い物が楽しめる。

映像説明: 濃いグレーと白、2台のセダンが展示されているスペース。

テロップ: 現代自動車(ヒュンダイじどうしゃ)ショールーム

映像説明: ショールームに展示されている濃いグレーのセダンのアップ。

ナレーション: その施設で、電気自動車のコンセプトカーを展示しているのが、韓国の現代自動車(ヒュンダイじどうしゃ)。

映像説明: 黒いガラスの台に、複数の白いロボットアームが取り付けられたデモ展示。ロボットアームが車のボディーを載せる車輪が付いた骨組みの部分であるシャーシをつかんで移動させている。

テロップ: ショールーム 電気自動車の製造工程を再現

ナレーション: タイに電気自動車の新工場を設立することを発表している。2026年には稼働し、タイ市場を中心に供給する見込みだ。

映像説明: 薄暗い空間に、赤、黄色(きいろ)、緑などのネオンライトが光り、大勢の来場者で混み合っているイベント会場。 来場者が行き交う通路には、点々とポスターと商品だけのシンプルな展示ブースが並んでいる。 プレゼンテーション会場。壇上で、ロングヘアーの女性が満席の聴衆へ向けてスピーチをしている。ほかのフロアと聴衆席を区切るパーティションの外側でも大勢の人々が立ち見をしている。

テロップ: 8月7~(から)9日 テックソース・グローバル・サミット2024

ナレーション: 外国企業の活動も活発化しているバンコクで開かれたのが、こちらのイベント。世界中から多くのスタートアップやアジアで事業展開を図ろうとする企業が集まった。

映像説明: 「テックソース・グローバル・サミット2024」の会場で、茶色のジャケットを着たセミロングヘアーの女性がインタビューに答える。

テロップ: テックソース オラヌット・ラードスワンキット CEO

ラードスワンキットCEO・英語: タイの大企業は変革のため、新しいソリューションを探しています。 日本の企業にとっても、よい機会です。

映像説明: 薄いグレーのシャツを着た男性が、まっすぐに前を見ながらスタンドマイクに向かって話している。視線の先には、髪の毛がなく、グレーの肌をしたアンドロイドが立っている。背後に見える壁面の巨大な縦型スクリーンには、アンドロイドがジャンプしているCG映像が流れている。フロアは大勢の来場者でにぎわっている。 アンドロイドの足元から顔までが、ゆっくり映る。人の言葉に反応して、両ひじを直角に曲げ、肩を交互に動かしながら話している。

テロップ: 英国企業が出品したアンドロイド

ナレーション: イギリスのスタートアップが出品したのが、表情豊かに人と会話するアンドロイド。

映像説明: アンドロイドが発話している顔のアップ。

アンドロイド・英語: Same. But I can definitely share a joke, or a fun fact…(セイム。 バット アイ キャン デフィニトリー シェラ ジョーク、 オラ ファン ファクト)

映像説明: たくさんの来場者が、アンドロイドの前に集まっている。スマートフォンで写真を撮っている人も多い。ピンクのシャツを着た女性がスタンドマイクに向かって話していて、それにアンドロイドが答えている。 別アングルからの発話しているアンドロイのバストショット。

ナレーション: 言葉や表情をコントロールする人工知能の最新動向についても議論が行われた。

アンドロイド・英語: Yes, I can hear you. What's up?(イエス、アイ キャン ヒアー ユー。ワッツアップ?)

映像説明: 天井付近に掲げられた英文字で「JAPAN(ジャパン)」と書かれたプレートの周りに、桜の花の柄の赤い長ちょうちん(ながちょうちん)が、いくつも下がり、その下に、ポスターと商品だけの展示ブースが並んでいる。 立て看板。1番上に、赤い円に白抜きの英文字で「JAPAN」と書いたアイキャッチがあり、その下に出展企業の社名とロゴ、英語の短い説明が列記されている。

テロップ: ジャパンパビリオン 10社のスタートアップが出展

ナレーション: このイベントにジェトロが設置した「ジャパンパビリオン」には、日本のスタートアップなど10社が出展した。

映像説明: 一眼レフカメラを構えた男性が、横1列に並ぶ3人の人物を撮影している 左に立つ青いジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)と中央に立つ長い黒髪の女性が水色で横長のパネルを2人で持ち、右に立つメガネをかけた男性は白い正方形のパネルを1人で持っている。水色で横長のパネルには白の英文字で「CHARGE SPOT」、白い正方形のパネルには英文字で「AiBeacon(エーアイビーコン)」と書かれている。

テロップ: INFORICH(インフォリッチ)

ナレーション: そのうちの1社が「INFORICH」。携帯充電器のシェアリングサービスを行っている。

映像説明: テーブルに、水色で横長の形をしたスマートフォンくらいの大きさの携帯充電器と、スマートフォンが置かれている。水色の形態充電器には、白い英文字で「CHARGE SPOT」と書かれている。

テロップ: スマホ用モバイル充電器

ナレーション: こちらの薄い板状のものは、携帯型のスマートフォンの充電器だ。

映像説明: 水色の背景に白い英文字で「CHARGE SPOT」、白い背景に水色の文字で「スマホ充電レンタル」と書かれた白い箱形の装置の写真。天面(てんめん)に、携帯充電器の差し込み口が10個あり、水色の充電器が9個、挿されている。そのそばに、水色の携帯充電器を持った人の手が見えている。(写真提供:INFORICH

テロップ: チャージスポット

ナレーション: 「チャージスポット」と呼ばれ、誰でもレンタルすることができる。

映像説明: 「海外事業展開先(準備段階を含む)」と題されたCGの世界地図。日本がオレンジ色(いろ)で塗られ、タイを含む東南アジア6ヵ国と、中国、オーストラリア、フランスが、赤で塗られている。右下に小さな文字で「※フランスとベトナムは2024年以降の計画」と書かれている。

ナレーション: 日本ではシェアナンバーワン。さらに、東アジアをはじめ、世界各地で事業展開を図っている。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の会場。水色の携帯充電器や白い箱形の装置を展示したブースの前で、青いジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、インタビューに答える。

テロップ: INFORICH 梶 桃郎(かじ ももろう) 執行役員

梶執行役員: われわれの課題、たぶん、あの、スピード感だと思ってます。 これ、もっともっと速く、加速をしていかなきゃいけないんですけれども、 ことしから、あの、か、設置の台数が、グーンと今、右肩上がりに伸びているので、 で、これを、このままの、えー、スピード感で、より速く、より多く、拡大をしていくというところにあると思います。

映像説明: 夕暮れの空の下、高層ビル群の手前にある広い水上をクルーズ船が進んでいく。 夜の複合(ふくごう)ショッピング施設。広い通りを多くの弘人が歩いている。

ナレーション: 暑い日中を避け、夜に活動する人が多いバンコク。バッテリーの消耗で困る人も少なくない。

映像説明: 商業施設の通路に設置された、白い箱形のチャージスポット。 前面に水色の文字で書かれた「CHARGE SPOT」のロゴの上下に、携帯充電器を挿す穴が10行(じゅうぎょう)×4列、並んでいる。総数40個のうち3分の1ほどは、貸し出し中になっている。機器の上半分ほどは液晶パネルになっていて、価格などが表示されている。 機器の前面にある「CHARGE SPOT」のロゴのアップ。

テロップ: チャージスポット 商業施設やコンビニに設置

ナレーション: そうした需要を取り込むため、多くの人が集まる商業施設や利便性の高いコンビニエンスストアに設置されている。

映像説明: 黒のTシャツを着た男性が、チャージスポットの前でスマートフォンアプリを操作すると、携帯充電器の1つが5cmほど前へ出てくる。男性が携帯充電器を抜き取る。 スマートフォンアプリの画面と携帯充電器を並べてカメラのほうに見せる。

テロップ: チャージスポット タイで借りて他国での返却も可能

ナレーション: タイで借りた充電器を、日本など、ほかの国で返却することもでき、海外旅行客からも好評だ。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024のINFORICHのブース。カメラを起動させた状態のスマートフォンを持つ手元。そのスマートフォンのカメラで携帯充電器を写すと、画面の中では携帯充電器の表面にゲームのワンシーンのような映像が表示され、AR(拡張現実)のドラゴンのようなものが飛び出してくる。

テロップ: ユニークな仕掛けが

ナレーション: さらに、こんなことも。バッテリーにカメラをかざすと映像が。ゲームや広告などと連動させる仕組みを取り入れている。

映像説明: 赤いアクリルの透かし模様のテーブルにスマートフォンを置き、操作している手元。「Charge」の文字がある水色の円形のアイコンをタップすると、チャージスポット専用アプリの水色の起動画面が表示される。

テロップ: チャージスポットへ たどり着けるか!?

ナレーション: では実際に、バンコクでスマートフォンのバッテリーが無くなりそうになったとき、チャージスポットにたどり着けるのか、試してみることに。

映像説明: 起動画面から数秒で地図表示画面が起動し、自分の位置が黒い丸印で示される。

ナレーション: まず、専用のアプリを起動する。

映像説明: アプリ地図表示画面。自分の位置が黒い丸印で示され、付近にあるチャージスポットの位置が水色の丸印で表示されている。

テロップ: チャージスポット 近くに5ヵ所あると表示

ナレーション: すると、近くにあるチャージスポットの場所が示される。周囲には、5ヵ所ほどあることが分かった。

映像説明: アプリの検索結果を表示させたスマートフォンを持ちながら、幅1.5mほどの高架型の歩道を歩いている目線の映像。スマートフォンを持つ手と歩いている路面、ほかの歩行者の足元が見えている。

ナレーション: 1番近いのは、大型商業施設とのことで、地図に沿って向かってみる。

映像説明: 商業施設の屋内。レストランが軒を連ねる通路に白い箱形のチャージスポットが設置されている。

テロップ: チャージスポットへ到着

ナレーション: すると、チャージスポットを発見。

映像説明: スマートフォンでチャージスポットの縦型モニターに表示されたQRコードを読み込んでいる手元。瞬時にスマートフォンの画面がアプリのインフォメーションに変わり、白抜きの文字で「現在、このバッテリースタンドは貸出可能なバッテリーがありません。」などの文字が表示される。 スマートフォンの画面に表示された「現在、このバッテリースタンドは貸出可能なバッテリーがありません。」などの文字のアップの静止画。

テロップ: すべて貸し出し中

ナレーション: QRコードにかざすと借りられるのだが、あいにく、すべて貸し出し中だ。

映像説明: 同じ商業施設の別のエリア。語学学校などの前を通って進んでいくと、赤い看板のベーカリーの前にチャージスポットが設置されている。

テロップ: 無事入手

映像説明: チャージスポットの前でアプリを操作し、機体にセットされた水色の携帯充電器を取り出す手元。

ナレーション: その近くにあった別のスポットに行くと、無事にバッテリーを入手。まるでロールプレイングゲームをしている感覚でバッテリーを手にすることができた。しかし、なぜ、外国でこのようなサービスを広めることができているのか?

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の自社ブースの前で、梶執行役員がインタビューに答える。

テロップ: INFORICH 梶 桃郎(かじ ももろう) 執行役員

梶執行役員: 日本(にほん)の企業の日本(にほん)のものが、えーと、日本(にほん)、日系企業のお店に置いてある。 これよりも、どちらかと、ローカルの方(かた)が一番行かれるお店、 そのパターンと一緒に組ませていただく。 現地のネットワーク、現地のハブ、これ、ものすごく重要なんです。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の自社ブースの前で、梶執行役員が長い黒髪の女性と話している。 一眼レフカメラを構えた男性が、「CHARGE SPOT」のロゴがある携帯充電器などの電子デバイスを手に持ち、ポーズを取る梶執行役員とメガネをかけた男性、長い黒髪の女性を撮影している。

ナレーション: 海外での展開を自社だけで行おうとせず、地元の企業とフランチャイズ契約を結び、一気にローカル市場を取りに行くというのだ。

映像説明: インフォリッチの商品展示の前で、長い黒髪の女性がインタビューに答える。

テロップ: パートナー企業のオーナー

パートナー企業のオーナー・英語: 利便性が最も重要です。 当初は観光客を対象にするつもりでした。 このサービスは中国で成功しているので、タイでもチャンスがあると考えました。 実際に始めてみると、国内市場が強く、利用者の8割はタイの人です。 今は、そちらに注力しています。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の別の出展ブース。金色のメッシュが入ったショートボブヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)が卓上型のコーヒーマシンで紙カップにコーヒーを注いでいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 隠れたコーヒー大国 タイでつかむチャンス

テロップ: ストーリーライン

ナレーション: こちらは「ストーリーライン」。コーヒーを扱うスタートアップだ。

映像説明: 金色のメッシュが入ったショートボブヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)が、紙カップの中をカメラに見せる。カップの3分の1ほど、表面が細かに泡立った茶色の液体が入っている。

テロップ: 普通のコーヒーではない

ナレーション: しかし、ただのコーヒーではない。

映像説明: 自社の出展ブースの前で、金色のメッシュが入ったショートボブヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)が、インタビューに答える。

テロップ: ストーリーライン 岩井 順子(いわい じゅんこ) CEO

岩井CEO: 当社は、えーっと、コーヒーの豆からカフェインを抽出する技術、これを東北大学で研究しています。 そして、その技術を使った「デカフェコーヒー」、 これを生産して、お客様に届けるところまでを行っています。 一緒に、このビジネスを成長させてくれるようなパートナーを見つけるために、ここにやって来ました。

映像説明: 棚に、白い袋に赤、紫、青、青緑、緑と、色違いのラベルが貼られた商品が、横1列に陳列されている。各商品の後ろの壁には、「100」、「70」、「50」、「30」、「0」と、カフェイン量の割合と説明文が書かれたPOPが掲示されている。 POPのアップ。「0」には「デカフェ」、「妊娠授乳期のママに」、「30」には「低カフェイン」、「夕方以降、残業のお供に」といったように、使用シーンの提案が添えられている。

ナレーション: この会社が開発しているのは、コーヒーからカフェインを取り除いたカフェインレスのコーヒー、いわゆる「デカフェ」だ。

映像説明: 赤ちゃんを抱いた男性と黒のキャップをかぶった女性が、棚の商品を指さしながら話している。

テロップ: デカフェ カフェインを取り除いたコーヒー

映像説明: 業務用コーヒーミルの粉出し口(こなだしぐち)の真下に、ひしゃく型の器具を差し入れ、落ちてくるコーヒーの粉を受ける手元。 エスプレッソマシンの2つの抽出口から出るコーヒーが真下に置かれた透明のグラスへ落ちている様子。

ナレーション: デカフェは、妊娠中(にんしんちゅう)の人など、カフェインを制限したい人に需要があるのだが、肝心の味わいが損なわれる点が大きな課題だった。

映像説明: 銀色のフレームで組まれた棚に、黒や赤のケーブルが何本も接続された銀色の円柱形(えんちゅうけい)の装置が載っている。棚の周りには、「液化炭酸ガス」と書かれた緑色(みどりいろ)のボンベが数本置かれている。(写真提供:ストーリーライン)

テロップ: 東北大学との共同研究開発により 超臨界二酸化炭素抽出法を用いてカフェインを取り除く

ナレーション: ストーリーラインでは、東北大学と共同で研究開発した特殊な方法でカフェインを取り除いている。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024のストーリーラインの出展ブース。卓上型のコーヒーマシンのそばで、岩井CEOがポニーテールの女性が試飲する様子を笑顔で見守っている。

ナレーション: この工法を使うことで、コーヒー本来の味を損なうことなく楽しめるという。

映像説明: ポニーテールの女性来場者が、コーヒーが入っている紙カップを持ちながら感想を話す。

ポニーテールの女性来場者・英語: そんなに苦くないし、とってもおいしかったわ。

映像説明: カウンターに白の業務用コーヒーミルを複数台並べたカフェ。カウンターの中では、グレーや白のTシャツを着たスタッフが忙しく働いている。 ショッピングモールの自動販売機コーナー。缶飲料の赤い販売機の隣に、コーヒーのカップ式販売機が並んでいる。機器の前面には大きな縦型のタッチパネルモニターがあり、十数種類のメニューのイラストアイコンが並んでいる。 タッチパネルモニターにあるメニューのイラストアイコンのアップ。

ナレーション: バンコクでもコーヒーは大人気だ。専門店から、本格コーヒーが飲める自動販売機まで、街のあちらこちらで楽しむことができる。

映像説明: 緑の木立と芝生に囲まれた場所に建つ、ガラス張りの箱形の建物の外観。

テロップ: MiVana Organic Forest Coffee(ミヴァナ オーガニック フォレスト コーヒー)

ナレーション: バンコク市内、森の中にあるカフェ。

映像説明: 出入り口の自動ドアを入ると正面に、英語で「ORDER」などと書かれたレジカウンターがあり、岩井CEOがカウンターの中に立つスタッフと話している。

ナレーション: ストーリーラインの岩井さんが訪れていた。

映像説明: ホッパーにコーヒー豆が半分ほど入った電動ミル。背後で、カウンター内にいるスタッフとお客が談笑しているのが見える。 カウンターの中で、茶色い髪の女性スタッフが手際よくエスプレッソマシンやコーヒーミルを操作している。 エスプレッソマシンの2つの抽出口から、真下に置いたガラスの器具へコーヒーが落ちている様子。

ナレーション: ここで扱っているコーヒー豆は、すべてタイ産のもの。タイはコーヒーの消費地だけでなく、アジア有数の生産地でもある。

映像説明: レジ脇のガラスショーケースの上に立てられたメニュー表。コーヒーのほか、緑茶や紅茶、ソーダ類など、40種ほどのメニューが書かれている。ショーケースの奥の商品棚の前で、岩井CEOがモスグリーンのパッケージを手に取り、箱の表示を読んでいる。

テロップ: デカフェは置かれていない

ナレーション: しかし、ここにデカフェは置かれていない。

映像説明: 木立の中のテラス席で、岩井CEOがインタビューに答える。

テロップ: ストーリーライン 岩井 順子 CEO

岩井CEO: タイのコーヒーをタイの人が、たくさん消費しているっていうので。 で、ただ、まだデカフェが、まだないので、えーと、もしタイに、私たちが工場をつくって タイ産のデカフェをタイの人に売ることができるし、しかも、あのー、輸出することもできるっていう、 こう、ビジ、そういうビジネスが成立すれば、非常に可能性はあるかなあというふうに考えてますね。

映像説明: MiVana Organic Forest Coffee(ミヴァナ オーガニック フォレスト コーヒー)の店内。

2階の天井まで吹き抜けになった店内は、三方が全面ガラス窓で、緑の森が見え、明るい木漏れ日がさし込んでいる。来店客が何組もテーブル席に着いているなか、岩井CEOが、白いチュニックを着た女性、白いシャツを着た男性の2人と立ち話をしている。 店内の別の一角。岩井CEOが、赤いシャツを着て黒のジャケットを羽織った男性、白いシャツを着た男性の2人と立ち話をしている。

ナレーション: デカフェがほとんど普及していないタイ。タイの生産者と関係を築き、そのおいしさをアピールできれば、大きなビジネスチャンスになりそうだ。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の会場。人の背丈より高い位置に設置された巨大な横長のスクリーン。テックソースのイベントロゴと出展者の企業ロゴが映し出された画面の前のステージに、10人の男性や女性が、それぞれ表彰盾を持って横1列に並んでいる。中央に、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)の姿が見える。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): アワードに輝いた 藻を操るスタートアップ

テロップ: 8月7~(から)9日 テックソース・グローバル・サミット2024

映像説明: 巨大な横長のスクリーンが設置されたステージで、表彰盾を持ち、笑顔を見せる男性の隣でラードスワンキットCEOが拍手をしている。

テロップ: アルガルバイオ 喜田 真弘(きだ まさひろ) さん

ナレーション: 今回のイベントで、優れた企業に贈られる賞を受賞したのが、東京大学発のスタートアップ、「アルガルバイオ」だ。

映像説明: 赤い長ちょうちん(ながちょうちん)が下がるジャパンパビリオンの一角で、喜田(きだ)さんがインタビューに答える。

喜田(きだ)さん: テックソースに出てる、11社だけ選ばれる、イノベーションアワードに選ばれました。 非常に光栄です。

映像説明: 白いテーブルの上の円形の木製トレーに、モスグリーンのパウダーをすくった木製スプーンが置かれている。同じパウダーが、スプーンの横にも盛られている。 藻の顕微鏡写真が次々に映る。ガラス管の中にモスグリーンのパウダーをまぶした透明なゼリー状の物質が入っている写真。 薄緑色(うすみどりいろ)の線状の細胞が、らせん状に絡み合っている写真。 黄緑色(きみどりいろ)の三角形の1つの頂点から黒いとげが出た形の細胞が、ほか2つの頂点どうしで数珠つなぎになっている写真。

テロップ: アルガルバイオ 微細藻類に特化した(とっかした)バイオテックベンチャー

ナレーション: アルガルバイオは、「微細藻類」、いわゆる「藻」に特化した(とっかした)企業。地球規模の課題解決を図る。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の自社ブースの前で、喜田(きだ)さんがインタビューに答える。

喜田(きだ)さん: 海外の環境問題対策ってところで、特に、タイはCO2(シーオーツー)の回収、 植物と同じで(藻は)光合成をするので、この藻の力を使ってCO2(シーオーツー)の削減をする。 あと、工場排水の浄化という、あの、ソリューションもあるので、そこで今、タイにフォーカスをしてビジネスをしております。

映像説明: 藻の研究や実験に関する写真が次々に映る。黄緑色(きみどりいろ)のガラス管が1列に12本、はしご状に取り付けられた装置が、何列も(なんれつも)並んでいる。 作業台の上の青いガスバーナーで実験をしている手元。作業台の上には、薄緑色(うすみどりいろ)の液体が入った、容量や形が異なる瓶がずらりと並んでいる。 銀色のワイヤー製の試験管立てに、緑色(みどりいろ)の物質が入った試験管が7本立っている。 黄緑色(きみどりいろ)と透明の、いびつな円形の細胞が集まる顕微鏡写真。(写真提供:アルガルバイオ)

ナレーション: 藻が持つ特性を生かし、二酸化炭素の削減や工場排水の浄化など、社会の課題解決につなげる。

映像説明: テックソース・イノベーション・アワード2024の壇上で、喜田(きだ)さんが左手にマイクを持ち、スピーチをしている。 聴衆席は満席で、ほかのフロアと聴衆席を区切るパーティションの外側でも、大勢の人々が立ち見をしている。

ナレーション: 自社で製品を作るのではなく、知識や技術を顧客に提供して対価を得るビジネスモデルだ。すでに、タイの企業とも事業化に向けた話が進んでいる。

映像説明: 聴衆席の後方や聴衆席と通路を区切るパーティションの外側にも、立ち見をする人があふれている。 テックソース・グローバル・サミット2024の会場で、丸刈りでメガネをかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: タイ大手電力会社

タイ大手電力会社の男性・英語: まだスタートアップですが、彼らがどのようにCO2(シーオーツー)を減らすのか、 そのプレゼンテーションを聞いて、とても興奮しました。 私は電力部門のものですが、非常に印象的でした。 そこで、彼らと一緒に実現性があるのか、検証したいと考えております。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の自社ブースの前で、喜田(きだ)さんがブルーグレーのポロシャツを着た男性や黒のポロシャツを着た男性など、来場者を応対している。

ナレーション: タイ政府がバイオなどの分野に力を入れる政策を打ち出していることも、追い風になっているという。

映像説明: テックソース・グローバル・サミット2024の自社ブースの前で、喜田(きだ)さんがインタビューに答える。

喜田(きだ)さん: 距離的にも物理的にも近いですし、こう、仏教(ぶっきょう)が背景にあったりとかで、 こう、結構コミュニケーションも取りやすいってところがあって、 今こう、タイで一番ホットな、われわれとしてホットな市場なので、今、頑張ってると、いったところです。

映像説明: 現代自動車(ヒュンダイじどうしゃ)のショールームで、ロボットアームが車のシャーシをつかんで移動させている様子。 True Digital Park(トゥルー デジタル パーク)の吹き抜けのLED(エルイーディー)ディスプレーの円柱と天井。明るい木漏れ日がさす緑の木々(きぎ)や鳥が飛び交う青空が映し出されている。 青空の下、高いところから見下ろした、高層ビル群が密集するバンコクのダウンタウン。

ナレーション: 新しい技術やサービスが次々と実装されていくタイ。日本のスタートアップの飛躍の場になるのか。現地企業との連携がカギになりそうだ。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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