留学生が発見! 酒蔵の底力
2024年06月06日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
歴史ある酒蔵を訪れた留学生、そこで発見したものとは!? 欧州から来た学生が日本で酒蔵ツーリズムを体験。その結果、生まれた思いもかけないアイデアとは?
(12分35秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: 柱や梁(はり)がむき出しの木造の室内。白い衛生キャップと、使い切りタイプのビニールのレインコートを身につけた4人の男女が、胸の高さほどの茶色いタンクを囲み、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)の話を聞いている。 男性と女性が2人ずつ、白い液体が入った小さなプラスチックカップを持ち、液体をグッと飲み干したり、ゆっくりと口を動かして味わったりしている。
テロップ: 欧州の留学生 × 日本酒(にほんしゅ)
ナレーション: ヨーロッパから来た留学生が、日本酒(にほんしゅ)の蔵を初体験。
映像説明: 衛生キャップとレインコートを身につけた黒髪の女子留学生が、プラスチックカップの白い液体を1口(ひとくち)飲み、驚いた表情を見せる。
黒髪の女子留学生・英語: ワーオ…。
映像説明: 赤い柱と梁がある、神社仏閣の待合所(まちあいじょ)。白い着物と薄緑色(うすみどりいろ)の袴(はかま)を身につけた日本人男性(にほんじんだんせい)と4人の留学生たちが、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)の話を聞いている。 古民家の和室で、4人の留学生たちと2人の日本人男性(にほんじんだんせい)が、座卓を囲んで歓談している。 古風な日本家屋(にほんかおく)が軒を連ねる町並みを、4人の留学生たちを含む10人ほどの男性や女性が歩いて移動している。
テロップ: 留学生が発見! 酒蔵の底力
ナレーション: 酒蔵ツーリズムがもたらすものとは。町の活性化につなげようとする試みを追った。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: 2階建ての住宅が軒を連ねる、片側1車線の道路。両側に食べ物を売るテントやフードトラックが並び、道路を埋め尽くすほどの人が行き交っている。 赤や白のテントが並ぶイベント会場。大勢の人々でにぎわっている。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): にぎわう酒蔵祭り 地域にもたらすインパクト
ナレーション: 千葉県で、酒好きにはたまらない催しが開催された。
映像説明: さまざまな種類の日本酒(にほんしゅ)の瓶を、長机(ながづくえ)にずらりと並べたテント。紺色の法被を着たスタッフたちが、忙しく来場者を応対している。
テロップ: 3月17日 発酵の里こうざき 酒蔵まつり2024
ナレーション: その名も「酒蔵まつり」。
映像説明: 青と白の屋根のテント。手前に紅白の布を下げた白い長机(ながづくえ)に、白地に「不動」の文字があるラベルが貼られた一升瓶や四合瓶などが並べられている。 「どぶろく 1杯 100円」の手書きの看板を出している赤い屋根のテント。 青竹で組まれた小型のやぐらの周りを、和服姿の女性たちが踊りながら回っている。 紅白の幕が張られたステージの上で、熊谷(くまがい)千葉県知事と丸刈りの男性が写真撮影に応じている。2人で1つの額縁を持っている。撮影が終わり、額縁が丸刈りの男性に渡されたあと、2人が握手を交わす。
ナレーション: 酒蔵を中心に、町じゅうで食事や音楽を楽しむイベントだ。
映像説明: 2階建ての民家が軒を連ねる街角に、和風の文字で「こうざき東蔵(とうぞう) 鍋屋源五右衛門(なべやげんごえもん)」と書かれた看板が立っている。看板の足元の道には、「酒蔵まつり」に訪れた大勢の人々が行き交っている。 画面右下の四角い枠に千葉県の地図が表示され、北部の茨城県と接する辺りに、赤い星印で神崎町(こうざきまち)の位置が示されている。
ナレーション: ここは、千葉県の北部、茨城との県境に位置する神崎町(こうざきまち)。
映像説明: 民家が建ち並ぶ道路。祭りの来場者でにぎわっている。
テロップ: 人口 約5,700人
ナレーション: 住んでいる人は6,000人に満たない。
映像説明: 民家が建ち並ぶ、町なかの一角。路上にテントが建ち、祭りや露店ののぼりが並んでいる。大勢の来場客が行き交い(いきかい)、各テント、それぞれ違った色のユニフォームを着たスタッフが応対をしている。
テロップ: 6万人
ナレーション: 千葉県で最も人口の少ない自治体だが、イベントには6万ものひとが集まった。
映像説明: 手書きの筆文字で「発酵の里」などと書かれた白いのぼりが、風になびいている。 白い壁と黒い瓦屋根の、2階建ての日本家屋(にほんかおく)の外観。前の道路には露店が並び、祭りの来場者が行き交っている。
ナレーション: 地域経済の担い手として一役買っているのが、町にある2つの酒蔵だ。
映像説明: 伝統的な土蔵を思わせる、白い壁と黒い屋根の店舗の外観。前にある駐車場に、観光バスが止まっている。 店内。中央にある円形の陳列棚に、サイズ違いの緑(みどり)や黒の日本酒(にほんしゅ)の瓶が並んでいる。壁際の陳列棚には、装飾用の「こも」が巻かれた「こもかぶり」の酒樽(さかだる)もディスプレーされている。
テロップ: 鍋店(なべだな)
ナレーション: その1つが、千葉県で有数の生産量を誇る「鍋店(なべだな)」。
映像説明: 「鍋店(なべだな)」の店内。年齢も性別もさまざまな来店客でにぎわっている。
テロップ: 酒蔵ツーリズム
ナレーション: 力を入れているのが、酒蔵ツーリズムだ。
映像説明: 白い壁の室内。かっぷくのよい白髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。背後に、ピラミッド形に積まれた、「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が見えている。 「酒蔵まつり」の会場。青と白の屋根のテントの軒先に「梅酒の梅の実グラッセ」、「酒粕どら焼き」、「奈良漬」など、酒蔵らしい模擬店メニューのPOPが下がっている。 紺色のジャンパーを着た男性スタッフが、せいろで蒸し上がったまんじゅうを紙の袋に取り、女性客に手渡している。
テロップ: 鍋店(なべだな) 大塚 完(おおつか かん) 社長
大塚社長: ま、周辺の観光、成田とかですね、成田山の参道ですとか、佐原(さわら)の町並みとか。 あとは食ですよね。えー、成田のうなぎですとか、佐原(さわら)のいろいろなもの、ありますけども、 ま、そういうものを含めた総合的なツーリズム。
映像説明: 祭りで販売されている、真空パックの奈良漬商品。ラベルには、「創業元禄 貳年」、「清酒仁勇(じんゆう)」や「こだわれば国産」などの文字が見える。 透明なプラスチックの籠に陳列されている、チャック袋に入った米麹(こめこうじ)商品と甘酒商品のアップ。
ナレーション: 酒蔵だけでなく、食や歴史など、地域の文化にも触れる。
映像説明: 少し高いところから眺めた広大な河川敷の整備された公園。緩やかな石段を下りたところにある広場には、木製のピクニックテーブルがゆったりと間隔をあけて設置され、くつろいでいる人々がいるのが見える。 1羽の白鳥と、10数羽の小さな黒い鳥が水面を泳いでいる。
テロップ: 利根川
ナレーション: 神崎町(こうざきまち)のあるエリアは、利根川の下流域(かりゅういき)に位置する。
映像説明: 酒店の店内。円形の陳列台に一升瓶や化粧箱入り(けしょうばこいり)の日本酒(にほんしゅ)が何種類(なんしゅるい)も並べられている。壁際の棚にも日本酒(にほんしゅ)商品がずらりと陳列されている。商品を見ている人の姿もある。 ガラスの陳列棚に、円柱形(えんちゅうけい)や立方体のプラスチック容器やビニール袋に入った、みそ商品が並んでいる。
ナレーション: 江戸に物資を運ぶ水運の拠点として栄え、酒やみそづくりも盛んだった。
映像説明: 店舗の前で、グレーの帽子をかぶり、マスクをつけた女性がインタビューに答える。
テロップ: 地元住民
地元住民: いっぱいあったんです、昔、造り酒屋も。 だんだん、やっぱりね、昔の数からは、ずっと減ってます。
映像説明: 2階建ての住宅が軒を連ねるなかに、日本酒(にほんしゅ)の銘柄が書かれた看板を掲げる酒店などがある。道路を埋め尽くしていた来場客の波は少し落ち着き、築年数のたった日本家屋(にほんかおく)やシャッターを下ろした店などが見えている。
ナレーション: 町を活気づけるには、どうしたらよいのか?
映像説明: レンガ塀(べい)の前の道を、紙コップを持った外国人客たちが談笑しながら通り過ぎる。 「酒蔵まつり」の会場。大勢の人でにぎわう場内には、外国人客の姿もある。
テロップ: インバウンド
ナレーション: 期待される1つが、伸びしろの大きい、インバウンドの受け入れだ。
映像説明: 白い壁の室内。大塚社長がインタビューに答える。背後に、ピラミッド形に積まれた、「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が見えている。
テロップ: 鍋店(なべだな) 大塚 完 社長
大塚社長: 台湾なんかは、月に2~3回(に、さんかい)ツアーが入るようになってきてますし、 韓国も、えーと、ある旅行会社が(酒蔵ツーリズムを)やりたいと言ってきてますんで。 どんどん増やしていきたいな、と思ってます。
映像説明: 白い壁と黒い瓦屋根の日本家屋(にほんかおく)の外観。一升瓶を入れる赤いケースが積まれた出入り口付近に、人々が列を作っている。 屋内。中央に置かれた、高さ2mほどの木製の桶(おけ)のそばで、あごひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)が、年季の入った紺色の法被を着て、見学者に説明をしている。桶が置かれた通路の両側には、桶よりも背の高い藍色のタンクが並んでいる。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 進む国内の日本酒離れ(にほんしゅばなれ) 求められる外国人材の活躍
テロップ: 寺田本家(てらだほんけ)
ナレーション: 地域経済を担う、もう1つの酒蔵が、「寺田本家」。
映像説明: 紺色の法被を着て、頭に手ぬぐいを巻いた若い日本人男性(にほんじんだんせい)が、年季の入った木製の桶の前で、見学者に説明をしている。
紺色の法被を着て、頭に手ぬぐいを巻いた若い日本人男性(にほんじんだんせい): 昨年ですね、ちょうど350周年という記念すべき年を迎えました。
映像説明: 柱や梁がむき出しになった、木造の酒蔵の内部。明るい照明の下に、木製のふたや白い布で口を覆われた、大きな藍色のタンクが並んでいる。タンクの列のあいだには、蔵人(くらびと)が作業で使う足場が組まれている。 紺色の法被を着て、頭に手ぬぐいを巻いた若い日本人男性(にほんじんだんせい)が、年季の入った木製の桶に掛けられたはしごにのぼり、蔵人(くらびと)が行う作業を実演している。
テロップ: 海外から高い関心
ナレーション: 自然な酒造りにこだわり、海外から関心を集めている。
映像説明: 年季の入った木製の桶の前で、チェックのシャツと革ジャンパーを着た男性見学者がインタビューに答える。木製の桶やタンクの周りには、大勢の見学者の姿が見える。
テロップ: 観光客
観光客・英語: 日本酒(にほんしゅ)が大好きです。有名ですしね。 すべてが整えられていて、すばらしいね。
映像説明: たくさんの見学者が訪れている酒蔵の外で、寺田本家の法被を着て首にストールを巻いた男性が話をしている。
テロップ: 酒造りを学ぶフランス人
ナレーション: 蔵で(くらで)日本酒造り(にほんしゅづくり)を学ぶフランス人は…。 たくさんの見学者が訪れている酒蔵の外で、寺田本家の法被を着て首にストールを巻いた、酒造りを学ぶフランス人男性がインタビューに答える。
テロップ: 酒造りを学ぶフランス人
酒造りを学ぶフランス人・日本語: ここは、いちばん、全国でいちばん(酒造りに)こだわってる場所だと思いますから。 すごく、日本酒的な(にほんしゅてきな)知識が、いっぱい学べそうだったから。もう。
映像説明: 寺田本家の見学ルートを歩いている人々。紺色の法被を着て、頭に手ぬぐいを巻いた若い日本人男性(にほんじんだんせい)が、大きな白い布をたくさん重ねて竹竿に掛けている展示物の前で、手ぶりを交えて説明をしている。
ナレーション: 一方で…。
映像説明: たくさんの見学者が訪れている酒蔵の外で、酒造りを学ぶフランス人男性がインタビューに答える。
テロップ: 酒造りを学ぶフランス人
酒造りを学ぶフランス人・日本語: 造る人も、本当に、ま、ほぼほぼ、いないとか、いなくなってしまってる。 日本酒(にほんしゅ)のために、残せるためには、グローバルの考え方をしないと、将来はちょっと厳しいかもしれないね。
映像説明: 寺田本家の屋内。中央に置かれた、高さ2mほどの木製の桶のそばで、あごひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)が、年季の入った紺色の法被を着て、見学者に説明をしている。桶が置かれた通路の両側には、桶よりも背の高い藍色のタンクが並んでいる。
ナレーション: 外からの視点を入れていくことには意義がある、と、蔵人(くらびと)も話す。
映像説明: たくさんの見学者が訪れている酒蔵の外で、あごひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。
テロップ: 寺田本家 瀬戸 康太(せと こうた) さん
瀬戸さん: 仕事のやり方に関しましても、 あのー、日本人(にほんじん)だと、ちょっと気付かないようなところ、を、ちょっと、そのー、えーと、気付いてくれたりとか。 ま、もちろん、それがプラスにもマイナスにもなると思うんですけども、 やっぱり、そこに、なんかこう、疑問とか思考が生まれること自体がいいのかなっていうふうには思ってますね。
映像説明: 格子のはまった窓の前に赤い垂れ幕を下ろした、鍋店(なべだな)の直営店の出入り口。垂れ幕の横には、「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が6樽、ピラミッド形に積まれ、軒先には酒蔵のシンボルである杉玉(すぎだま)がつり下げられている。 観光バスが止まっている店舗前の駐車場に、マイクロバスが到着し、若い女性や男性が降りてくる。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 留学生が酒蔵体験 産官学の新たな挑戦
テロップ: 鍋店(なべだな)
ナレーション: こうした状況のなか、酒蔵ツーリズムに力を入れている鍋店(なべだな)で、新しい試みが行われた。
映像説明: こもかぶりの酒樽が ビラミッド形に積まれて飾られた白い壁の会議室。部屋の前方に置かれた長机(ながづくえ)の中ほどに大塚社長と白い作業服を着た社員長が立ち、向かい側の席の人々におじぎをしながら挨拶をしている。壁際に短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が立っている。
大塚社長: よろしくお願いします。
社員: きょうはようこそ、おいでになりました。
映像説明: 会議室の前方から室内全体を見渡した映像。大塚社長と社員の向かい側には、縦2列、横4列に並べられた長机(ながづくえ)に10人ほどの人々が着席し、前方で話す短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)に注目している。
テロップ: 一橋大学で学ぶ留学生
映像説明: 黒髪の女子留学生とロングヘアーの女子留学生、短髪の男子留学生と長めの髪の男子留学生が、それぞれ隣り合わせに座っている。
ナレーション: この日、やって来たのは、一橋大学で勉強している交換留学生。イギリスやフランスなどで政治や経済学を専攻する4名だ。
映像説明: 大塚社長が、長机(ながづくえ)の席から留学生へ向けて話をする。
テロップ: 鍋店(なべだな) 大塚 完 社長
大塚社長: ぜひとも、この、日本酒(にほんしゅ)の文化を、自分たちのお国に帰ったときに、広めていただければなと思います。
映像説明: 木造の柱や梁がむき出しになった、酒蔵の内部。衛生キャップとレインコートを身につけた10人ほどの人々が、高さ2mほどの緑色(みどりいろ)のタンクの前を通って中へ入っていく。 黒いお皿に入った真っ白な米麹(こめこうじ)の粒を、金属のスプーンですくい上げる手元の様子。 柱や梁がむき出しの部屋。衛生キャップとレインコートを身につけた留学生たちが、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)を囲み、話を聞いている。
テロップ: 留学生の酒蔵ツーリズム体験 一橋大学×東京国税局×ジェトロで産官学連携 インバウンド強化や海外への情報発信が狙い
ナレーション: これは、大学と東京国税局、そしてジェトロが、酒蔵の協力を得て初めて行った(おこなった)取り組み。
映像説明: 柱や梁がむき出しの部屋。胸の高さほどのタンクを留学生と短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が囲み、大塚社長が説明をしている。留学生たちは、スマートフォンでタンクの中を撮影したり、顔を近づけて、においを嗅いだりしている。 銀色の機械設備がある工場内。紺色のジャンパーと衛生帽を身につけた男性スタッフが作業をする様子を、長めの髪の男子留学生がスマートフォンで撮影している。
ナレーション: 留学生に酒蔵ツーリズムを体験してもらい、インバウンドの強化や海外に向けて日本酒(にほんしゅ)の情報を発信することが狙いだ。
映像説明: 床のところどころに円形の穴が開いた(あいた)、板張りの部屋。衛生キャップをかぶった大塚社長が穴のそばにしゃがみ、ライトで中を照らしている。穴の中には金属のタンクがあり、表面にきめ細かな泡が浮き出した白い液体が入っているのが見える。 きめ細かな泡が浮き出した白い液体の表面のアップ。
テロップ: 無形文化遺産へ申請中
ナレーション: 「伝統的酒造り」に関しては、ユネスコの無形文化遺産への登録申請が進められている。
映像説明: 柱や梁がむき出しの部屋。胸の高さほどのタンクの前で、衛生キャップとレインコートを身につけた人々が周りを囲むなか、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が留学生たちに英語で話しかけている。
テロップ: 一橋大学(ひとつばしだいがく) 国際教育交流センター 阿部 仁(あべ じん) 准教授
ナレーション: 留学生を指導する准教授は…。
映像説明: 板壁の棚に日本酒(にほんしゅ)の瓶が並ぶ和風の部屋で、阿部准教授がソファーに座ってインタビューに答える。 柱や梁がむき出しの部屋。衛生キャップとレインコートを身につけた、長めの髪の男子留学生が、床に開いた(あいた)円形の穴のそばにしゃがみ、スマートフォンで中を撮影している。そばで大塚社長がその様子を見ている。 衛生キャップとレインコートを身につけた4人の留学生が、それぞれ白い液体が入った小さなプラスチックカップを持ち、液体をグッと飲み干したり、ゆっくりと口を動かして味わったりしている。
テロップ: 一橋大学(ひとつばしだいがく) 国際教育交流センター 阿部 仁(あべ じん) 准教授
阿部准教授: ビジット(訪問)で「ありがとうございます」じゃなくって、 アウトプットを、やっぱり、何らかの形で彼らに出してもらおう。 そこがね、やっぱり、このプログラムは、ちょっと、こう、キーにしてるとこなんですよ。
映像説明: 銀色の機械設備がある工場内。衛生キャップとレインコートを身につけた人々と大塚社長が見守るなか、紺色のジャンパーと衛生帽を身につけた男性スタッフたちが笑顔で作業をしている。 床に開いた(あいた)円形の穴から、中のタンクをのぞき込んだ映像。半透明のホースで液体が注ぎ込まれている(そそぎこまれている)タンクを、紺色の作業服と衛生帽を身につけた男性スタッフが、2mほどの棒状の道具「櫂棒(かいぼう)」でかき混ぜている。
テロップ: 体験をベースに成果を発表
ナレーション: 酒蔵ツーリズムでの体験をベースに、学生に成果を発表してもらう。
映像説明: 大型の水色のプラスチックコンテナに、不ぞろいな塊の状態の、白い酒かすが山盛りに入っている。長めの髪の男子留学生が手に持った酒かすをスマートフォンで撮影したあと、口へ運ぶ。
テロップ: 日本酒(にほんしゅ)に合うメニュー
ナレーション: その1つが、日本酒(にほんしゅ)に合うメニューの提案。
映像説明: 「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽をビラミッド形に積んで飾られた会議室で、大塚社長、阿部准教授と留学生たちが長机(ながづくえ)を囲んで話をしている。 ピラミッド形に積まれた、「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽の前で大塚社長がコメントする様子を、長めの髪の男子留学生がスマートフォンで撮影している。
テロップ: 酒蔵や周辺地域の紹介動画
ナレーション: もう1つが、酒蔵や周辺地域を紹介する動画の作成だ。
映像説明: 白い布を張った大型の水色のプラスチックコンテナに、真っ白な米麹(こめこうじ)の粒がいっぱいに入っている。短髪の男子留学生が、衛生手袋をした両手で米麹(こめこうじ)の粒をすくい上げる様子を、長めの髪の男子留学生がスマートフォンで撮影している。
ナレーション: 見学にも自然と熱が入る。
映像説明: 1.8mほどの高さの薄緑色(うすみどりいろ)のタンクが並ぶ部屋。通路を挟んで向かい側には、高さ2mあまりの白いタンクが並んでいる。通路の奥のほうで留学生たちが見学しているのが見える。
ナレーション: 酒を搾る工程では…。
映像説明: ビニールシートで覆われた薄緑色(うすみどりいろ)のタンクが並ぶ前で、留学生たちが大塚社長にインタビューしている。阿部准教授があいだに立ち、通訳をしながら会話に参加している。
短髪の男子留学生・英語: (酒搾りは)もっと時間がかかりますか?
大塚社長: これは24時間。あっちは(向こうは)8時間。
阿部准教授・英語: プレミアムな酒は時間がかかる。
短髪の男子留学生・英語: それこそが価値なんですね。
映像説明: ビニールシートで覆われた薄緑色(うすみどりいろ)のタンクの前で、留学生たちが小さなプラスチックカップで日本酒(にほんしゅ)を試飲している。 長めの髪の男子留学生と短髪の男子留学生が試飲をしながら感想を言い合う。
長めの髪の男子留学生・英語: さわやかな香りがする。
短髪の男子留学生・英語: フルーティーな香り。りんごみたい。
長めの髪の男子留学生・英語: りんごの香りには感じないかも。
映像説明: ビニールシートで覆われた薄緑色(うすみどりいろ)のタンクの前で、女子留学生たちが試飲している。黒髪の女子留学生が、試飲用プラスチックカップの液体に口を付け、ロングヘアーの女子留学生のほうを見てほほえんでいる。 こもかぶりの酒樽が飾られた会議室。長机(ながづくえ)に並んだ数種類の日本酒(にほんしゅ)を、大塚社長が試飲用のプラスチックカップにつぎ、留学生たちに勧めている。
ナレーション: コメの仕込みから完成品の試飲まで、余すことなく体験。
映像説明: 短髪の男子留学生が2種類のカップを両手に持ち、時々少し飲みながら、2つのカップを真剣に見比べている。
ナレーション: 日本酒(にほんしゅ)は、種類によって味も香りも異なることを知ったという。
映像説明: 短髪の男子留学生が2種類のカップを両手に持ち、時々少し飲みながら、2つのカップを真剣に見比べ、最初に左手に持っているカップのほうを示しながらコメントし、続いて右手に持っているカップのほうについてコメントする。
短髪の男子留学生・日本語: これの方が甘い。 これは辛い(からい)。
映像説明: 「酒糀(さけこうじ)あん」と書かれたのぼりの近くの木製の棚に、山型の食パンが並ぶ部屋。4人の留学生が、応接テーブルを挟んで2人の日本人男性(にほんじんだんせい)の話を聞いている。
ナレーション: 酒蔵見学をした感想は。
映像説明: 応接テーブルの席で、長めの髪の男子留学生がインタビューに答える。隣に座っている短髪の男子留学生がうなずきながら話を聞いている。
テロップ: ハンガリー国旗 留学生 バリント・ジョーフィ・トース さん
ジョーフィ・トースさん・英語: 遠くから見るだけかなと思っていたんですが、 実際には、においを嗅ぐ体験もできて、とてもよかったです。
映像説明: 応接テーブルの席で、短髪の男子留学生がインタビューに答える。両隣に座っている長めの髪の男子留学生と黒髪の女子留学生が話を聞いている。
テロップ: フランス国旗 留学生 マルタン・ボッツィ さん
ボッツィさん・英語: 小さな神棚がありました。 伝統を感じることができました。
映像説明: 苔(こけ)むした石灯籠に、雨が降りかかっている。 朱色(しゅいろ)の大鳥居がある神社の境内。鳥居の横には、筆文字で「香取神宮」と陰刻された石柱が立っている。 石造りの流しがある、赤い柱と梁の建物。留学生たちが、流しに立てかけられたひしゃくを取り、手に水をかけている。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 町並みも文化も丸ごと体験 酒蔵ツーリズムの魅力
テロップ: 香取神宮(かとりじんぐう)
ナレーション: 翌日、留学生たちが訪れたのは、神崎町(こうざきまち)の隣、香取市(かとりし)だ。
映像説明: 赤い柱と梁がある、神社の待合所(まちあいじょ)。白い着物と薄緑色(うすみどりいろ)の袴を身につけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、留学生と阿部准教授を前に拶をしている。 待合所(まちあいじょ)のベンチに腰掛けている留学生たちに、そばに立つ阿部准教授が手ぶりを交えて話しかけている。留学生たちはうなずきながら話を聞いている。
ナレーション: 酒蔵ツーリズムの魅力の1つは、地域についても学べることだ。
映像説明: 雨の中、傘をさして、黒い漆で塗られた荘厳な拝殿を見学する留学生たち。 幅の広い石段の上から、緑の森に囲まれた石の鳥居を見下ろす。傘をさした留学生たちが、石段を下っていく。
ナレーション: 香取市(かとりし)には、歴史ある香取神宮(かとりじんぐう)や、「小江戸(こえど)」と呼ばれる佐原地区(さわらちく)などがある。
映像説明: 築年数のたった板壁と瓦屋根が特徴的な、レトロな木造家屋の外観。隣に石造りの建物が建ち、向かい側にも石の柱やレンガの外壁がある建物が建ち並んでいる。 クリーム色(いろ)の壁の会議室。白い長机(ながづくえ)を向かい合わせに並べ、4人の留学生と、紺色の法被を着た日本人男性(にほんじんだんせい)が向き合って席に着いている。阿部准教授が長机(ながづくえ)の端の席に座り、紺色の法被を着た日本人男性(にほんじんだんせい)の話を英語で通訳している。
ナレーション: 地域の人から、町の成り立ちや、現在、抱える課題についても話を聞いた。
映像説明: 紺色の法被を着た日本人男性(にほんじんだんせい)が留学生たちに話をしている。法被の赤い襟に、漢字で「小江戸(こえど)」、ひらがなで「さわら」と書かれている。
テロップ: 佐原町並み交流館(さわら まちなみ こうりゅうかん) 髙谷 正弘(たかや まさひろ) 館長
髙谷(たかや)館長: ま、江戸の中期から、後期にかけてですかね、最盛期、35軒、サーティーファイブ、の、あのー、ブリュワリー(醸造所)がありました。
映像説明: 川沿いに茶色の柵が整備された、古風な町並み。川にしだれかかる柳の木や西洋のガス灯風にガラスの覆いがついた街灯、赤い郵便ポストなど、町全体がレトロな雰囲気を醸している。画面左下の四角い枠に千葉県の利根川流域にある香取市(かとりし)の地図が表示され、佐原(さわら)の位置が赤い点で示されている。 板壁と瓦屋根、格子のはまった窓、ガラスの格子戸など、古い日本家屋(にほんかおく)が並ぶ道を、犬を連れた女性が歩いていく。
ナレーション: 伝統的な家並みが多く残る佐原(さわら)。
映像説明: 観光客らしき男性と女性が道路から石段を降りてきて、川下りの船に乗り込む。すでに乗船している人々はオレンジ色(いろ)のライフジャケットを身に着けている。 茶色の柵が整備された川を数人の乗客を乗せた船が下ってくる。
ナレーション: 川下りを楽しみながら、歴史に思いをはせることもできる。
映像説明: 町並みの別の一角。上下階とも窓に格子のはまった、板壁と瓦屋根の家が建っていて、少し離れたところに、白い壁と黒い瓦屋根の土蔵が見える。家の前の道をほうきを持った神人物が掃除している。 真っ青な空の下、川と家並みに挟まれた、誰もいない石畳の舗道。
ナレーション: 観光資源はあるものの、暮らしとの調和を大切にしてきたことから、あまり観光地としては発展してこなかった。
映像説明: クリーム色(いろ)の壁の会議室。向かい合わせに置かれた白い長机(ながづくえ)で、4人の留学生と阿部准教授が、髙谷(たかや)館長の話を聞いている。髙谷(たかや)館長がズームアップされる。 板壁と瓦屋根の家並みが続く川沿いの道を、阿部准教授と留学生たちが散策している。
テロップ: 佐原町並み交流館 髙谷 正弘(たかや まさひろ) 館長
髙谷(たかや)館長: ニーズは、もちろんあると思います。 小さな町の、えー、ま、どうしようもないことで、いつもマンパワーが足らないので、 観光地化もできないし、今、方々(ほうぼう)で、あの、その、体験的なツーリズムが多い中で、 まだまだ、それができてないことは、私どもの課題ですね。
映像説明: 板壁の建物の前で、ジョーフィ・トースさんがスマートフォンを構え、撮影している。隣で、黒髪の女子留学生もスマートフォンを構えている。 散策途中の町なかで、阿部准教授が留学生たちを集めて話をしている。
ナレーション: しかし、こうした町の実情は、留学生には新鮮に映ったようだ。
映像説明: 車が数台駐車している、ひらけた場所で、ボッツィさんがインタビューに答える。
テロップ: フランス国旗 留学生 マルタン・ボッツィ さん
ボッツィさん・英語: 京都と比べると、人も少ないし、雰囲気がとてもよかったです。
映像説明: 車が数台駐車している、ひらけた場所で、ジョーフィ・トースさんがインタビューに答える。
テロップ: ハンガリー国旗 留学生 バリント・ジョーフィ・トース さん
ジョーフィ・トースさん・英語: 丁寧に案内をしてもらいました。 普通の旅行と違って、考えもしなかったことを学ぶことができて、本当に貴重な経験でした。
映像説明: 3階建てほどの高さまでガラス張りのエントランスが特徴的な、赤茶色の建物の外観。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 留学生が見つけた魅力 日本酒(にほんしゅ)を世界に発信
テロップ: 一橋大学
映像説明: 木目調の壁の教室。部屋の前方の長机(ながづくえ)に4人の留学生が着席し、ノートパソコンに向かっている。背後には発表用のスクリーンが掛かり、前に置かれたテーブルには、4人の留学生を映すウェブカメラが設置されている。 ピラミッド形に積まれた、「不動」、「仁勇(じんゆう)」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室。大塚社長が、長机(ながづくえ)でノートパソコンを開き、グレーのジャケットを着た男性の話を、うなずきながら聞いている。
ナレーション: 神崎町(こうざきまち)を訪問してから3週間後、大学と酒蔵をオンラインでつなぎ、成果が発表された。
映像説明: 留学生が制作した動画が次々と流れる。 ピラミッド形に積まれた、「不動」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室に、衛生キャップとレインコートを身につけた人々が入ってくる映像。 酒蔵と倉庫がある広い駐車場を見渡した映像。 社員が、酒蔵を案内している映像。 酒蔵の内部を見てまわる留学生たちや床に円形の穴が開いた(あいた)部屋でタンクの中をかき混ぜる体験をしたり、タンクの中をのぞき込んでいる様子、試飲の様子などに英語の字幕が表示されている。
テロップ: 留学生が制作した動画
ナレーション: こちらは、留学生が英語で制作した動画。
映像説明: 留学生が制作した動画が続く。社員が、真っ白な米麹(こめこうじ)の粒を両手ですくいながら話している。画面には英語の字幕が表示されている。
大塚専務: 本当に、麹で造るってのは難しい。
映像説明: 留学生が制作した動画が続く。大塚社長が胸の高さほどのタンクの中を見せながら説明している。画面には英語の字幕が表示されている。
大塚社長: あの、イーストもですね、いろんな香りを持ってます。
映像説明: 留学生が制作した動画が続く。 胸の高さほどのタンクに入った、濃厚な白い泡の表面。画面左下に「Shubo」、「酒母(しゅぼ)」と書かれている。 床に開いた(あいた)円形の穴からひしゃくを差し入れ、床下のタンクから白濁した液体をすくっている手元。 ピラミッド形に積まれた、「不動」、「仁勇(じんゆう)」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室で、大塚社長がインタビューに答える映像。画面の下部に英語の字幕が載っている。
ナレーション: 日本酒(にほんしゅ)とは何か、といった基本的なことから、蔵人(くらびと)の酒造りへの想い、
映像説明: 留学生が制作した動画が続く。オレンジ色(いろ)のライフジャケットを着た人々が乗った船が川を下っていく様子。川下りから戻ってきた船を黄色いシャツを着た男性が船着き場から見ている様子。
ナレーション: さらには、地域の観光資源まで紹介するものに仕上がった。
映像説明: 一橋大学の教室に設置されたウェブカメラのライブ映像。4人の留学生と阿部准教授が横1列に並んで座り、同じ映像が一同の背後にあるスクリーンにも投影されている。ボッツィさんが話をしている。 ピラミッド形に積まれた、「不動」、「仁勇(じんゆう)」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室で、留学生たちが日本酒(にほんしゅ)を試飲している。 ボッツィさんが、試飲用のカップを口へ運びながら、阿部准教授の話を聞いている。 一橋大学の教室で、ボッツィさんが話を続ける。
テロップ: フランス国旗 留学生 マルタン・ボッツィ さん
ボッツィさん・英語: 今回、訪問するまで、日本酒(にほんしゅ)について何も知らなかったと気付きました。 このプロジェクトを通じて、日本酒(にほんしゅ)について学ぶことができました。
映像説明: 一橋大学の教室で、ボッツィさんの隣に座る黒髪の女子留学生が話をする。 真っ白な米麹(こめこうじ)の粒がいっぱいに入った白い布が敷かれた水色のコンテナを、留学生と阿部准教授、社員が囲んでいる。 衛生キャップとレインコートを身につけた黒髪の女子留学生が、衛生手袋をはめた手で真っ白な米麹(こめこうじ)の粒をすくい、顔を近づけて見ている様子。
テロップ: イギリス国旗 留学生 アシャ・ミストリー さん
ミストリーさん・英語: 麹というのが酒造りに、とても重要だということを知りました。
映像説明: 一橋大学の教室前方の長机(ながづくえ)の席で、ミストリーさんとロングヘアーの女子留学生の2人が立って発表をしている。背後にあるスクリーンに、発表の資料が投影されている。
ナレーション: こちらは、メニューの考案を担当した2人。
映像説明: 薄緑色(うすみどりいろ)の細長いドライハーブがトッピングされた、いなり寿司が、皿に5貫、載っている写真。皿の脇に日本酒(にほんしゅ)の瓶のラベルの一部が見えている。
テロップ: 大吟醸 × いなり寿司
ナレーション: 大吟醸に合う、と提案したのが、ローズマリーを添えた、いなり寿司。
映像説明: ロングヘアーの女子留学生が、プラスチックカップに入った日本酒(にほんしゅ)に鼻を近づけ、香りを確かめている。 ロングヘアーの女子留学生を含む留学生たちが、酒母(しゅぼ)が入った胸の高さほどのタンクの口に顔を近づけて、においを嗅いでいる。
テロップ: ドイツ国旗 留学生 ダリヤ・リンケ さん
リンケさん・英語: ローズマリーは、欧州の料理によく使われています。 ローズマリーを使えば、欧州の人は関心を持つと思います。
映像説明: 白い長机(ながづくえ)の上に、こはく色(こはくいろ)の液体が入った瓶と紙皿にのせたアップルパイ、こはく色(こはくいろ)の液体が入ったグラスが置かれている。
テロップ: 古酒 × シナモンアップルパイ
映像説明: 一橋大学の教室。長机(ながづくえ)にボッツィさん、ミストリーさん、リンケさん、阿部准教授が横1列に並んで座っている。
ナレーション: さらに、古酒(こしゅ)に合う、と提案したのがシナモンアップルパイだ。世界的に普及しているものと合わせることで、日本酒(にほんしゅ)を広めることにつながると考えた。
映像説明: ピラミッド形に積まれた、「不動」、「仁勇(じんゆう)」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室。大塚社長がノートパソコンに向かい、留学生たちのプレゼンテーションを真剣な表情で視聴している。
ナレーション: オンライン発表会に参加した、鍋店(なべだな)の大塚社長は…。
映像説明: 2分割された画面。画面の左側に「大吟醸 × いなり寿司」、画面の右側に「古酒(こしゅ) × シナモンアップルパイ」の写真が映っている。 大塚社長がノートパソコンに向かって、留学生たちへ感想を伝える。
テロップ: 鍋店(なべだな) 大塚 完 社長
大塚社長: いや、両方とも、すばらしい、あの、コンビネーションだと思いました。 古酒(こしゅ)って、やっぱり酸味が高いんですよね。 だから甘いものとマッチするってのは、よく分かるんですけど、 まさか、えーっと、シナモンアップルパイと一緒になるとは思いませんでした。
映像説明: 一橋大学の教室のライブ映像。4人の留学生と阿部准教授が長机(ながづくえ)の席に横1列に並んで座り、その様子が背後にあるスクリーンに映っている。リンケさんが話をしている。 報告会を終えた4人の留学生たちが、修了証を収めた赤い証書フォルダーを胸の前に持って、カメラに笑顔を向けている写真。
ナレーション: 留学生の訪問を受け入れたことは、今後のビジネスにもつながるのではないかと話す。
映像説明: ピラミッド形に積まれた、「仁勇(じんゆう)」などの文字がある、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室で、ノートパソコンを前に、大塚社長がインタビューに答える。
テロップ: 鍋店(なべだな) 大塚 完 社長
大塚社長: その、体験型のツーリズムっていうのが必要な中で、ま、酒、酒蔵見学ってのはどうなんだ、ということを聞いたら、 「もう十分に、それだけで体験型になってますよ」ということだったので、 ま、これからちょっと自信を持ってですね、これを推し進めていきたいなと思っています。
映像説明: 木目調の壁の教室。女子学生が、前方のスクリーンに資料を投影して発表をし、阿部准教授や、ほかの学生たちが笑顔で聞いている。
テロップ: 一橋大学 国際教育交流センター 阿部 仁(あべ じん) 准教授
ナレーション: 留学生を受け持つ阿部准教授は、すぐに結果が出るものではないという。
映像説明: スクリーンの前で、学生に話をしている阿部准教授。教室には、酒蔵を訪れた4人の留学生の姿もある。 教室の机で、ボッツィさんとジョーフィ・トースさん、ミストリーさんとリンケさんが、それぞれ課題に取り組んでいる。
テロップ: 一橋大学 国際教育交流センター 阿部 仁(あべ じん) 准教授
阿部准教授: こういうプログラムを、うちの大学(一橋大学)じゃなくて、いろいろなところでやって、それこそオールジャパンで最終的にそこに持ってくるという、 大きな目でもってやるというのがすごい大切で、 短期的になんかリターンなんて、誰も分からないですね。
映像説明: 板壁の棚に日本酒(にほんしゅ)の瓶が並ぶ和風の部屋で、阿部准教授がソファーに座ってインタビューに答える。
テロップ: 一橋大学 国際教育交流センター 阿部 仁(あべ じん) 准教授
阿部准教授: やっぱり、そこって、長期で構えるという視点が、すごい重要だと思います。
映像説明: 酒母(しゅぼ)が入った、胸の高さほどのあるタンクの周りで、衛生キャップとレインコートを身につけた4人の留学生が、阿部准教授の通訳を聞いている。そばに、衛生キャップをかぶった大塚社長が立ち、阿部准教授の説明に、時折うなずいている。 ピラミッド形に、こもかぶりの酒樽が飾られた会議室。長机(ながづくえ)に並んだ数種類の日本酒(にほんしゅ)を留学生たちが試飲している。
ナレーション: 留学先で触れた、日本の文化。
映像説明: 古民家の和室で、4人の留学生たちと2人の日本人男性(にほんじんだんせい)が、座卓を囲んで歓談している。日本人男性(にほんじんだんせい)の後ろに座る緑色(みどりいろ)の割烹着を着た日本人女性(にほんじんじょせい)が、うなずきながら話を聞いている。 板壁と瓦屋根の家並みが続く川沿いの道を、阿部准教授と留学生たちが散策している。
ナレーション: その体験は、今後、どのように芽吹いていくのだろうか。
映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。
- 番組DVDのご提供(有料)について
-
当サイトでオンデマンド配信中の番組を有料でご提供いたします。(一部、提供対象外のものがございます。予めご了承ください。)ご希望の方はジェトロ情報データ統括課 映像メディア班(E-mail:PLG-TV@jetro.go.jp、Tel:03-3582-5219)までご連絡ください。
なお、著作権法で定められた例外の場合を除き、番組映像を複製することや不特定の人(外部者)に視聴させることはできません。 - リンクバナーについて
-
「世界は今」のリンクバナーを用意しておりますので、ご利用ください。
なお、利用に関するルールについては、当ウェブサイト「利用規約」をご参照ください。 - 動画視聴推奨環境について
-
Microsoft Edge、Internet Explorer 11、Google Chrome、Firefoxでご利用いただけます。ただし、Windows7でご覧いただく場合は、Google Chrome、Firefoxをご利用ください。
Mac OS Xをご利用の場合は、Yosemite以降のバージョンで視聴いただけます。
番組は、YouTubeでも配信しておりますので、「世界は今-JETRO Global Eye」公式チャンネルもあわせてご利用ください。 - ご利用にあたって
- 会社・学校等からご覧のお客様は、ブラウザのセキュリティ設定などによりご覧いただけない場合があります。その場合は社内のネットワーク管理者にお問い合わせください。
- 動画の視聴について
- 本ページに掲載している動画は、都合により削除されることがあります。
次回の番組
11月7日(予定)
テーマ:アンコールワットだけじゃない! カンボジアの伝統とこれから ‐世界のライフスタイルシリーズ‐
関連情報
ご質問・お問い合わせ
ジェトロ情報データ統括課 映像メディア班
Tel:03-3582-5219
E-mail:PLG-TV@jetro.go.jp
または最寄のジェトロまで、ご連絡ください。