絶好調! 中国スキーに連れてって 最後の巨大市場をつかめ

2024年03月14日

今、中国のスキー場がかつてない盛り上がりを見せている! ウインタースポーツ最後の巨大市場と言われ、世界中のブランドが続々と参入。ジェトロも専門展示会で初のジャパン・パビリオンを設置し、参戦! チャンスを狙う日本企業に商機はあるのか? 中国ウインタースポーツの今を追った!

※ジャパン・パビリオンは中国ハイブリッド型キャラバン事業として実施。

(11分44秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 雲1つない青空の下、白いウェアを着た人がスノーボードでゲレンデの斜面を蛇行しながら滑り下りてくる。 ターコイズブルーのウェアを着た少年が時折ジャンプを交えながらスノーボードで斜面を下っていく。ふもとには、スノーボードを履いた大勢の人が集まっているのが見える。 シュプールを描いてゲレンデを滑り下りてくる、男性と女性のスキーヤー。

テロップ: 北京

ナレーション: 中国、北京郊外。今、中国のスキー場は、多くの人々でにぎわう、とってもアツい場所。

映像説明: ゲレンデの平坦な一角。黒いジャンパーを着て赤いマフラーを巻いた男の子が、スノーボードを体の前に抱えてインタビューに答える。頭にはゴーグルを載せたヘルメットをかぶっている。

撮影スタッフ・中国語: 何歳ですか?

黒いジャンパーを着て赤いマフラーを巻いた男の子・中国語: 6歳。

映像説明: ゲレンデの見える広場で、紺色と白のツートーンカラーのウェアを着て、ゴーグルをつけた女性がインタビューに答える。頭にはヘルメットをかぶっている。

紺色と白のツートーンカラーのウェアを着てゴーグルをつけた女性・中国語: スノーボードに初挑戦です。

映像説明: 黒いヘルメットをかぶり、ゴーグルをつけ、黒いウェアを着た男性と、白いヘルメットをかぶり、ゴーグルをしている女性の2人連れ。撮影スタッフの質問に、一瞬、顔を見合わせるが、女性がインタビューに答え、笑顔を浮かべる。

撮影スタッフ・中国語: カップルでスキーに来たのですか?

白いヘルメットをかぶった女性・中国語: まだ…友達です。

映像説明: 傾斜の緩やかなゲレンデで、動物のような耳付きのヘルメットをかぶった女の子と、紫色のウェアを着た男性が、スノーボードでゆっくりと滑っている。 ヘルメットをかぶり、緑色(みどりいろ)のウェアを着た小学校低学年くらいの男の子が、左右に半回転して向きを変えながらスノーボードで滑っている。 リフト乗り場の行列から少し離れた場所で、白いウェアを着た男性と薄い水色のウェアを着たロングヘアーの女性がハグをしている。2人とも白いヘルメットをかぶっている。

テロップ: ウインタースポーツが大ブーム!

ナレーション: 恋人たちや家族連れでにぎわうゲレンデ。今、中国のウインタースポーツは、これまでにない盛り上がりを見せている!

映像説明: 緩やかなカーブを描く屋根の形が特徴的な、ガラス張りの大きな建物の外観。建物の前にあるポールに縦長の旗が掲揚され、風にはためいている。 屋内のイベント会場。ウインタースポーツのウェアを着たマネキンや、スキーの映像を流している大型モニターなどが見え、たくさんの来場者でにぎわっている。

テロップ: 1月12~(から)14日 ISPO Beijing 2024(アイエスピーオー ベイジン にせんにじゅうよん) ウインタースポーツやアウトドア用品の展示会

ナレーション: 北京で開催された、ウインタースポーツの展示会。

映像説明: 白地に黒の英文字で「Canada」と書かれ、カナダ国旗にあるメイプルリーフを添えたブースの看板のアップ。 壁に雪山の写真を大きく掲げ、望遠鏡や双眼鏡を展示しているブース。雪山の写真を掲げた壁とは別の壁に「SWAROVSKI OPTIK(スワロフスキー オプティック)」のロゴがある。

ナレーション: 海外からも熱い視線が注がれるなか、

映像説明: 看板に、スノーボードやスキー用品のメーカーロゴマークをたくさん掲げているブース。通路に面した棚にはスノーボードのブーツが並び、ブースの中にはボードやウェア類が展示されている。

テロップ: OGASAKA SKI(オガサカ スキー)

ナレーション: 会場には日本の老舗スキーメーカーも。

映像説明: スキー板(スキーいた)やスノーボードを展示した棚の前で、黒のダウンジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: OGASAKA SKI 小賀坂 健司(おがさか けんじ) 社長

小賀坂(おがさか)社長: スノースポーツの場合っていうのは、あー、約、世界の半分ぐらいしか、できる地域がないんですね。 あの、(中国は)残された最後の巨大市場っていうふうに、言われている国でして、 やはり、世界中の、おー、スノースポーツの、おー、ブランドのですね、目が、今、中国に向いているところなんですね。

映像説明: イベント会場の通路を歩きながら撮影した映像。巨大なデジタルサイネージに流れる映像を見ている人、ブースのカウンターでスタッフと話している人、行列に並んでいる人など、どこを見ても大勢の来場者でにぎわっている。

テロップ: 2025年 市場規模は約20兆円に 出所:中国スポーツ総局

ナレーション: 2025年には、ウインタースポーツの市場規模は20兆円に達するとの試算もある。

映像説明: 「mont・bell(モンベル)」のロゴがある雪山の写真パネルを背景に、黄色いパーカーを着せたトレッキング姿のマネキンと紺色のジャンパーを着せた登山姿のマネキンが、今にも動き出しそうな姿でディスプレーされている。 色や形の異なる革素材のスキーグローブが、つり下げて展示されている。親指と人さし指が分かれた茶色のスリーフィンガー、赤茶色(あかちゃいろ)のミトン、赤の5本指などがある。 白い棚の上に赤や青、黒などのゴーグルとヘルメットが展示されている。

テロップ: 絶好調! 中国スキーに連れてって 最後の巨大市場をつかめ

ナレーション: そんななか、果たして日本は、この巨大市場をつかむことができるのか? 中国、ウインタースポーツ市場の今に迫る!

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: まぶしい日ざしが降り注ぐ、青空の下の広大なゲレンデ。山の斜面に設けられた中上級者用コースでも、ふもとの平坦な広場でも、大勢の人々がウインタースポーツに興じている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ウインタースポーツ大流行! 中国のゲレンデがアツい!

テロップ: 北京

テロップ: 北京密雲南山(ペキンミツウンナンザン)スキー場

ナレーション: 北京の中心部から、車でおよそ1時間ほどのスキー場。

映像説明: 傾斜の緩やかなゲレンデで、紫色のウェアを着た男性が動物のような耳付きのヘルメットをかぶった女の子を支えながらスノーボードでゆっくりと滑っている。 黄緑色(きみどりいろ)のウェアにピンク色のリードを付けてスノーボードに乗っている子ども。背後を滑っている黒いウェアを着た男性がリードを引くと、幼児が雪の上に尻餅をついて倒れる。

ナレーション: 初心者向けのゲレンデは、連日、スキーやスノーボードを楽しむ客でにぎわっている

映像説明: ゲレンデの一角に設けられたテーブル席で、数人の若者が食事をとっている。背後には色とりどりのウェアを着た大勢の人が見える。

若者たち・中国語: 大学の同級生です。

映像説明: 屋内のテーブル席。ウェアの上着を脱ぎ、ニットやシャツ姿になった男性たちが食事をとっている。丸刈りの男性が手ぶりを交えながらインタビューに答える。

丸刈りの男性・中国語: 会社の同僚と遊びに来ました。 台湾や上海からも来ています。

映像説明: ゲレンデ。ヘルメットのてっぺんに、白や黒、ピンクなどの小さなぬいぐるみを付けた若者たちがインタビューに答える。

撮影スタッフ・中国語: こちらの男性は?

ヘルメットのてっぺんに白いぬいぐるみを付けた女性・中国語: 私のボーイフレンドです。

撮影スタッフ・中国語:: ここで出会ったのですか?

ヘルメットのてっぺんに黒いぬいぐるみを付けた男性・中国語: はい、このスキー場で出会いました。

映像説明: ゲレンデの一角の休憩スペース。スノーボードを脇に置いて休んでいる女性や、ひざや腰にカメの形の防具を付けた数人のグループが、木製のベンチでくつろいでいる。すぐ横にある胸の高さほどのフェンスを隔てて、真っ白なゲレンデが広がっている。

テロップ: 1990年代後半 中国にスキー場が登場

ナレーション: こちらのスキー場がオープンしたのは2001年。中国にスキー場が登場したのは、90年代後半頃からだ。

映像説明: ゲレンデの外周にある斜面で、2人の人物がウェアのまま寝そべって滑り降りてくる。斜面のふもとで、その様子をスマートフォンで撮影している人もいる。

ナレーション: しかし、当時スキー場を訪れるのは、ごく一部の愛好者だけだったという。

映像説明: 建物の通路で、胸に中国国旗のマークがある白いジャンパーを着た男性が話を聞いている。

テロップ: 北京市スキー協会 伍 斌(ゴ ヒン) 副会長

ナレーション: その理由について、専門家は…。

映像説明: 建物の通路で、伍(ゴ)副会長がインタビューに答える。

テロップ: 北京市スキー協会 伍 斌(ゴ ヒン) 副会長

伍(ゴ)副会長・中国語: 中国には古くから猫冬(マオトウ)という言葉があります。 冬は猫のように屋内で過ごすという風習で、外は寒いし、することがなかったからです。 しかし現在は、多くのスキー場がオープンして、 施設や環境がずいぶん整備されたので、外でも楽しむことができます。 そのため、ウインタースポーツを始める人が増えているのです。

映像説明: 青いウェアに黄色(きいろ)のゼッケンを付けた、スキー選手の横顔のアップ。 2本の赤いストックのあいだからスキー場のリフトやゲレンデを映したイメージ映像。 黄色(きいろ)のゼッケンを付けた選手が、スキー競技のスタート地点から勢いよく滑り出す。 「キッカー」と呼ばれる小型のジャンプ台から、宙へ舞い上がるエアリアル種目の選手。(映像提供:北京密雲南山スキー場)

テロップ: 2022年 北京冬季オリンピック開催

ナレーション: その急成長を後押ししたのが、2022年、北京冬季オリンピック。

映像説明: キッカーからジャンプしたスキー選手が、2回転宙返りをきめ、着地する。 ナイター設備で明るく照らされた夜のゲレンデ。急斜面に2種類のキッカーが設けられた、エアリアル種目のコース。たくさんの選手が次々に斜面を滑り降りてきてはキッカーから飛び上がり、空中で、さまざまな技をきめていく。 ナイター設備で明るく照らされた夜のゲレンデの別の一角。リフトの下に設けられたエアリアルの着地用の斜面へ向かって、黄色(きいろ)のゼッケンを付けた選手たちが次々と飛び出してくる。(映像提供:北京密雲南山スキー場)

テロップ: 中国政府の施策 各地でスキー場の建設 学校教育にスキー教室を導入

ナレーション: 中国では、開催が決まった2015年から、国を挙げて盛り上げるため、全国各地でのスキー場の建設やスキー教室を導入するなどの、さまざまな施策を行ってきたのだ。

映像説明: 4人乗りのリフトがゲレンデを上っていく映像を背景に「中国のスキー場およびスキー客の推移」と題した棒グラフが現れる。縦軸の目盛りには0から2,500万までの箇所数とスキー客数が500刻みで記されていて、横軸には2000年から2020年までが5年刻みで、加えて2023年の年数記されている。「スキー場数」を表す赤い縦棒と、「スキー客数」を表す緑の縦棒のペアで、1年ごとの実績を示している。スキー場数、スキー客数ともに2012年頃から右肩上がりに増え、2023年のスキー場数を表す赤い縦棒に「697ヵ所」、スキー客数を表す緑の縦棒に「1,983万人」と表示される。(出所:中国スキー産業白書(2022~(から)2023年))

ナレーション: スキー場の数は、この10年で急激に伸び、それに伴い来場者数も激増した。

映像説明: 青空の下のゲレンデ。黒いウェアと黒いキャップを身に付けた男性が、サーモンピンクのウェアを着た女性と話しながら歩いている。

テロップ: 北京密雲南山スキー場 オーナー 胡 衛(コ エイ) さん

ナレーション: 近年は、どんな変化が起きているか、オーナーに聞いてみると…。

映像説明: 多くの来場者でにぎわうゲレンデで、胡(コ)オーナーがインタビューに答える。 スキー場のレンタルカウンター。スノーボードを持ち、白いウェアを着た女性がブーツを返却し、赤いパーカーを着たスタッフが応対している。 多くの来場者でにぎわうゲレンデで、胡(コ)オーナーが話を続ける。

テロップ: 北京密雲南山スキー場 オーナー 胡 衛(コ エイ) さん

胡(コ)オーナー・中国語: 以前は、ほとんどのお客が、スキー用具はレンタルを利用していましたが、 今では自分で持っている人が10~(から)20%に増えています。 国内のもっと大きなスキー場や海外に行くような、中上級者になると、 自分の用具を持つ割合は、もっと多いでしょう。

映像説明: ゲレンデのなだらかなコースを、小さな子どもを連れたファミリーや、ぎこちないフォームのスキーヤーたちが、ゆっくりと滑ってくる 。 ゲレンデの雪をU字型に削り取ったハーフパイプのコース。白いウェアを着た人が2人、互いに間隔をとってスノーボードでゆっくり滑ってくる。2人のあいだを縫うように、赤いウェアを着たスキーヤーがジグザグの軌道で滑ってくる。

ナレーション: 長年、スキー用具を購入するのは一部の上級者だけだったが、今まさに、こうした個人消費のニーズが広がってきているのだ。

映像説明: 走る車の中からの車窓風景。中高層のビルが建ち並ぶ街並み。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 街なかに販売店が続々 人気ブランドは?

ナレーション: その影響は、市内の販売店にも表れているという。

映像説明: 赤々と燃える暖炉の前にスノーボードやスキー板(スキーいた)が置かれたロッジをイメージした、店内ディスプレー。 苔むした大木が立ち、テント、たき火、バーベキューグリルなどが置かれた、アウトドアシーンをイメージした、店内ディスプレー。

テロップ: 4+2(フォープラスツー)スキー用品倉庫店

ナレーション: こちらは、もともとアウトドア用品の専門店。

映像説明: 4+2(フォープラスツー)スキー用品倉庫店の店内。壁一面にスキーやスノーボードのブーツが陳列され、別の壁面にはスキー板(スキーいた)がずらりと並んでいる。カラフルなスキー板(スキーいた)とストック、ブーツをセットで陳列したコーナーもある。

ナレーション: 2021年、当時、単独店舗としては国内最大級のウインタースポーツショップをオープンさせた。

映像説明: レジカウンターの前で、「4+2(フォープラスツー)」のロゴ入りのパーカーを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 4+2(フォープラスツー)スキー用品倉庫店 王 運虎(オウ ウンコ) マネージャー

王マネージャー: このような大型店を作った理由は、 それまでの小さなショップ展開で色々なブランドにニーズがあると感じ、 大規模な店舗が必要だと判断したからです。

映像説明: 店内を移動する王マネージャー。スキー用具のセット販売の前を通り過ぎていく。 立ち止まり、手で示した先にはスノーボードやブーツがずらりと並んでいる。 別のコーナー。スキー板(スキーいた)とブーツがセットで陳列されている。

テロップ: スキー板(スキーいた) ボードは欧米ブランド

ナレーション: どんな商品が人気なのか? スキー板(スキーいた)やスノーボードなど主要な用具は、知名度が高い欧米の有名ブランドが安定的な人気だというが、

映像説明: 紺色とオレンジ色(いろ)や紺色と水色のツートーンカラーのスキーウェアが、棚の上段にジャケット、下段にパンツと、分けてディスプレーされている。

テロップ: ウェアは日本ブランド

ナレーション: ウェアなどは、比較的、体形が近いとされる、日本や韓国などアジア系のブランドが、よく売れているという。

映像説明: ぴったりとした長袖シャツとレギンスを着たマネキンが立っているコーナー。壁には、商品のイメージ写真がディスプレーされ、薄茶色(うすちゃいろ)のパッケージに入った商品がつり下げて陳列されている。 さぽーとかこうのある長袖シャツを着た上半身のマネキンがあるコーナー。

テロップ: インナーに中国メーカー参入

ナレーション: また、近年は、より体形に合ったものが求められるインナーウェアなどに、中国国内メーカーの参入が目立っている。

映像説明: 店内を移動する王マネージャー。壁際の棚や円形の陳列台に、ヘルメットやゴーグルが並ぶコーナー。王マネージャーが陳列台にあるヘルメットをかぶったマネキンヘッドを手で示しながら話している。 通路の両側の棚に、びっしりと商品が並ぶブーツ売り場。王マネージャーが通路の先のほうを手で示したあと、話しながら移動していく。

ナレーション: ウインタースポーツには関連商品が多いため、1人当たりの消費は、これから、ますます伸びると期待されている。

映像説明: 緩やかなカーブを描く屋根の形が特徴的な、ガラス張りの大きな建物の外観。建物の前にあるポールに縦長の旗が掲揚され、風にはためいている。 屋内のイベント会場。両側にブースが並ぶ青い通路を、ダウンジャケットやフリースのパーカー、ニット帽やキャップといったカジュアルな服装の来場者たちが行き交っている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 北京冬季五輪効果! 20兆円巨大市場が動く

テロップ: 1月12~(から)14日 ISPO Beijing 2024 ウインタースポーツやアウトドア用品の展示会

ナレーション: そんななか、ことしの1月、ウインタースポーツとアウトドア専門の大規模な展示会が開催された。

映像説明: 壁全体に大きく雪山の写真を使い、スキー板(スキーいた)やスノーボードをずらりと並べたブース。写真には「ZUMA SKIS(ツマスキー)」のロゴがある。紺色のジャケットを着た男性スタッフが、男性と女性の2人連れの来場者を応対している。 オレンジ色(いろ)のスノーモービルと、茶色とオレンジ色(色)のグラデーションと鏡面加工の銀色のスノーボードを展示したブース。 赤や黄色(きいろ)など、原色のヘルメットをかぶったマネキンヘッドが並ぶブース。数人の来場者が要るのが見える。

テロップ: 約500社 700ブランドが参加 来場者数 約3万人

ナレーション: この市場にチャンスを求めて、国内外のブランドが集結。

映像説明: 白地に黒い文字で「100%(ワンハンドレッド パーセント) One Hundred Percent」のロゴがある看板と、白と青を基調としたデザインのブース。ウェアのほか、ゴーグルを中心に商品が展示されている。

テロップ: 100%(ワンハンドレッド パーセント)

ナレーション: こちらはアメリカ、カリフォルニア発のブランド。

映像説明: イメージ映像。木立の中、岩をジャンプで避けながら駆け抜けていく2台のマウンテンバイク。 木立の中、水色のウェアを着て、ヘルメットとゴーグルを身に着けたライダーが、木の根元付近で高くジャンプする。(映像提供:100%(ワンハンドレッド パーセント))

ナレーション: マウンテンバイクなどで使われるゴーグルのパイオニアとして知られるブランドで、

映像説明: 展示会場。100%(ワンハンドレッド パーセント)のブース。ブランドロゴをプリントした緑と赤のゴーグルのアップ。

ナレーション: 2022年からウインタースポーツ分野に参入した。

映像説明: ゴーグルが陳列された棚の前で、100%(ワンハンドレッド パーセント)のロゴ入りの黒いTシャツを着た男性がインタビューに答える。 ゴーグルとヘルメットを装着したマネキンの頭部がズームアップされる。

テロップ: 中国の販売代理店 100%(ワンハンドレッド パーセント) 王 翀(オウ チュウ) マネージャー

王マネージャー: これらのゴーグルはバイク用としての十分な強度があります。 ウインタースポーツ市場の盛り上がりを見て、この分野の商品開発を始めました。

映像説明: 白と黄緑色(きみどりいろ)で塗られた直径3mほどの輪っかのオブジェ。上端に英文字で「Overide(オーバライド)」と書かれた電飾看板があり、輪っかの背後にはアルファベットの「V」の形をした展示台がある。輪っかの足元には、薄いグレーと濃いグレーのツートーンカラーのスノーボードとベージュ色(いろ)のウェアを着たマネキンが展示されている。 薄いグレーと濃いグレーのツートーンカラーのスノーボードのアップ。

テロップ: Overide(オーバライド)

ナレーション: 続いてこちらは、中国国内メーカーのOveride(オーバライド)。スノーボードをはじめ、幅広い商品展開で、近年、台頭しているブランドだ。

映像説明: 茶色いセミロングヘアーの女性スタッフが、ブースの床にスノーボードを縦向きに押しつけ、たわむ様子を見せながら説明している。

ナレーション: まだ国内企業の参入が少ないなかで、国内メーカーならではの、現地のニーズに合った商品開発ができるのが強みだ。

映像説明: Overide(オーバライド)のブースの前で、短髪で黒いウインドブレーカーを着た男性がインタビューに答える。 ロッジの前の平坦なゲレンデ。ひざと腰にカメの形の防具を付けた男性が、白いウェアを着た人の手につかまりながら、スノーボードで後ろ向きに滑っている。ほかにも同じ防具を着けた人々が集まり、雪の上に座り込んでスノーボードを装着したり、スノーボードに立って、ゆっくりと進んでいるのが見える。 展示会場のOveride(オーバライド)のブース。腰用の防具を付けた腰のマネキンと、ひざ用の防具を付けた脚のマネキンが展示されている。 Overide(オーバライド)ブースの前で、李(リー)共同経営者が話を続ける。

テロップ: Overide(オーバライド) 共同経営者 李 明洋(リー メイヨウ) さん

李(リー)共同経営者・中国語: 日本や米国など海外のスキー場は雪質(ゆきしつ)が柔らかいため、 防具を付ける人は、ほとんどいません。 しかし、中国では凍った雪や硬い人工雪が多いので、 初心者は防具を付ける人が多いです。 海外ブランドは、防具の開発には、あまり力(ちから)を入れていないと感じるので、 当社は、体によりフィットして保護性能が高い防具を開発しています。

映像説明: Overide(オーバライド)のブース。スノーボードのブーツが並ぶ棚のそばで、茶色いセミロングヘアーの女性スタッフが男性や女性の来場者を応対している。 ライトアップされた展示台にディスプレーされたスノーボードのブーツのアップ。 別の展示台。ゴーグルとスキー帽を着けたマネキンヘッドとゴーグルがディスプレーされている。

ナレーション: 長年、海外のスキー用品の製造を担ってきた中国。すでに技術や物流のサプライチェーンを持っているため、国内メーカーによる開発、販売のスピードは驚異的だ。

映像説明: 広いイベント会場の中ほどに、天井に届く高さの白い立方形のフレームが立っている。英文字で「JAPAN」と書かれたフレームの下には、黄色(きいろ)や青のウェアを身に着けた数体のマネキンが、スノーボードやスキーで滑るポーズでディスプレーされている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 最後の巨大市場に参入! 初のジャパン・パビリオン

テロップ: ジャパン・パビリオン 主催:ジェトロ

ナレーション: つわものぞろいのなか、ひときわ目立つオブジェが展示されたこちらは、ジャパン・パビリオンだ。

映像説明: グレーのスーツを着てメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、白い棚の上に置かれたゴーグルやヘルメットの位置を整えている。

テロップ: ジェトロ 北京事務所 所長 小野寺 修(おのでら おさむ)

ナレーション: 中国とのビジネスを長年サポートしてきたジェトロも、この機を逃すまいと、日本企業(にほんきぎょう)の参入を後押しする。

映像説明: ジャパン・パビリオンの前の通路で、小野寺がインタビューに答える。

テロップ: ジェトロ 北京事務所 所長 小野寺 修

小野寺(ジェトロ 北京事務所 所長): ジェトロ中国として初めて、 えー、この、おー、(ウインタースポーツ分野の)専門展に出展すると、いうことにいたしました。

映像説明: 「mont・bell(モンベル)」のロゴがある雪山の写真パネルを背景に、黄色いパーカーを着せたトレッキング姿のマネキンと、紺色のジャンパーを着せた登山姿のマネキンが、今にも動き出しそうな姿でディスプレーされている。そばにハンガーにかかってつりさげられたウェアやピッケル、シャベルなども並んでいる。

テロップ: モンベル

ナレーション: こちらのブースは、登山用品を手がける大手、モンベル。

映像説明: 2体のマネキンの装備を足元から頭へと映す。トレッキングスタイルのほうは両手にトレッキングポールを持ち、登山スタイルのほうは鋭い歯のアイゼンを靴に装着し、手にピッケルを持っている。

ナレーション: スキー場でも利用できる商品をそろえ、市場への可能性を探る。

映像説明: モンベルのブース。登山スタイルのマネキンの展示の前で、丸刈りで黒のパーカーを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。ハンガーに下げて展示されている、モスグリーンと薄いグレーのパーカーを手に取りながら話をする。 ハンガーに下げて展示されている、モスグリーンと薄いグレーのパーカー。 ふっくらとした質感の濃い黄色(きいろ)のミトンとブーツのアップ。 登山スタイルのマネキンの展示の前で、丸刈りで黒のパーカーを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が話を続ける。

テロップ: モンベル 国際部 南雲 翼(なぐも つばさ) 係長

南雲(なぐも)係長: 基本は山で使うもの、えー、アウトドアで使うものなんですけれども、今回は冬の、えー、マーケット(市場)に合わせて、 そのマーケット(市場)をカバーできる商品っていうのが多くありますので、 えー、ぜひチャレンジしてみたいなと思っております。

映像説明: 別のブース。棚の上に赤や青、黒などのゴーグルが展示されている。

テロップ: SWANS(スワンズ)

ナレーション: 一方、こちらには、日本ではよく知られたブランドの商品の数々が(かずかずが)並ぶ。

映像説明: 白いラックに、赤、オレンジ、青など、カラフルなスキーストックが横置きで並んでいる。ストック部分の太さやグリップの形状など、デザインが少しずつ異なっている。

テロップ: SINANO(シナノ)

映像説明: 色や形の異なる革素材のスキーグローブが、つり下げて展示されている。親指と人さし指が分かれた茶色のスリーフィンガータイプ、赤茶色のミトンタイプ、赤の5本指タイプのものなどがある。

テロップ: ErgoGrip(エルゴグリップ)

ナレーション: これらは、すでに中国の代理店によって販売されており、まだ知名度は低いものの、愛好家のあいだで高く評価されているという。

映像説明: 横置きで展示されたカラフルなスキーストックの前で、3人の女性来場者たちがストックを手に取りながら談笑している。 赤いキャップをかぶった女性と白いフード付きのウェアを着た女性が話している横で、赤いフード付きのウェアを着たかぶった女性が、白いストックを両手に持ち、軽く体重をかけるなどの動作を見せている。 赤いキャップをかぶった女性が、白いストックを両手に持ち、前後に動かして見せる。

ナレーション: こちらの女性たちは、自らメディアを立ち上げ、情報発信しているという。このストックは、特にお気に入りなんだとか。

映像説明: 横置きで展示されたカラフルなスキーストックの前で、赤いキャップをかぶった女性がインタビューに答える。

テロップ: 来場者

来場者・中国語: SINANOの商品は、特に中上級者の間(あいだ)ではよく知られています。 このバックルのデザインが特徴的で、滑っているときに、とても軽く感じます。

映像説明: ゴーグルがずらりと並ぶ棚の前で、男性と女性の来場者がゴーグルを手に取って見ている。 紫色のキャップをかぶった女性来場者がベージュ色(いろ)のミトンを試着している(しちゃくしている)。

テロップ: 高品質な日本ブランドへの信頼

ナレーション: 品質への信頼においてユーザーの評価は非常に高い、日本のブランド。

映像説明: 展示会のロゴ入りネックストラップを下げたショートカットの女性が、横置きで展示されたスキーストックに歩み寄って商品を整えたり、女性スタッフから受け取った書類に目を通したりしている。

テロップ: タナベスポーツ(北京) 林 芹子(はやし きんこ) 総経理

ナレーション: しかし、長年、中国の販売代理店としてこれらの商品を取り扱ってきた林(はやし)さんは、危機感を抱いている(いだいている)という。

映像説明: 横置きで展示されたスキーストックの前で、林総経理が手ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: タナベスポーツ(北京) 林 芹子(はやし きんこ) 総経理

林総経理・中国語: 商品開発のスピードが、中国の需要の変化に追いつく必要があります。 中国の市場はとにかく回転が速いので、 いい商品が開発できてから進出するのでは遅すぎます。

映像説明: ピンクのダウンジャケットを着た女性が、ゴーグルを試着している(しちゃくしている)。 小学校低学年くらいの女の子が、子どものマネキンが着ている淡いピンク色のウェアを触りながら話をしている。

ナレーション: 世界中のブランドが、さまざまな戦略で挑み、猛スピードで進化し続ける中国のウインタースポーツ市場。

映像説明: レセプションの壇上。茶色いロングヘアーの女性がマイクを持って書類を読み上げる隣で、伍(ゴ)副会長が手を後ろに組んで立ち、話を聞いている。

テロップ: 北京市スキー協会 伍 斌(ゴ ヒン) 副会長

ナレーション: 今後の可能性について、伍(ゴ)副会長は…。

映像説明: 建物の通路で、伍(ゴ)副会長がインタビューに答える。 ゲレンデ。カラフルなウェアを着た女性と、黒いウェアを着た男性がスノーボードで滑っている。 ロッジ前の平坦なゲレンデ。雪の上に座り込んでスノーボードを装着したり、膝にカメの形の防具を付けてスノーボードを装着した人々がゆっくり進んだりしている。ほかの人に防具を付けてもらったりしている人の姿も見える。 ヘルメットのてっぺんに、白や黒、ピンクなどの小さなぬいぐるみを付けた若い女性や男性たちが、横1列に並び、カメラに向かってポーズを取る。

テロップ: 北京市スキー協会 伍 斌(ゴ ヒン) 副会長

伍(ゴ)副会長・中国語: 中国のスキー市場は国内にも世界にも魅力的な新しい市場で、 多くのビジネスチャンスがあります。 中国は流行が遅れてやってきたので海外との交流がもっと増えてほしいですし、 より多くの海外メーカーが参入することを期待しています。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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