小さな巨人 ルクセンブルク EUビジネスのスタート地点
2024年01月25日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
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欧州の中央に位置する小さな国ルクセンブルクは、欧州でも突出して多様な国籍の人々が国境を越え活発に行き来する。その特長は、ビジネス面でも重要な価値を生み出している。知られざるルクセンブルク、小さな国だからこその強さとビジネスの可能性に迫る!
(11分08秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: 高台から見下ろした、白い壁と黒い屋根の家並みが広がる古都の風景。家々の向こうには石垣がそびえ、その1番高いところに大きな屋敷が建っているのが見える。集落のはるか遠くには市街地の高層ビル群が見える。画面左下の四角い枠に地図が表示される。薄茶色(うすちゃいろ)に塗られた周辺地域の中で、西にベルギー、東にドイツ、南にフランスと国境を接するルクセンブルクが緑色(みどりいろ)で示されている。
ナレーション: フランスやドイツに囲まれた、ヨーロッパの小さな国、ルクセンブルク。
映像説明: 苔(こけ)むした高い要塞群。要塞の壁面には、砲撃用の窓穴がところどころに開いている(あいている)。
テロップ: 世界遺産の要塞群
ナレーション: 世界遺産に登録された中世の要塞群は、観光の目玉だ。
映像説明: 内装が白と濃淡の紫色でコーディネートされた店舗。出入り口の正面にガラスショーケースを載せたカウンターがあり、黒いTシャツを着た男性スタッフが立っている。 ショーケースの中には、きつね色(きつねいろ)をした、だ円形(だえんけい)の焼き菓子が並んでいる。
テロップ: Léa Linster Delicatessen(レア リンスター デリカテッセン) マドレーヌ専門店
ナレーション: この観光スポットで外国人客に人気なのが、有名シェフのマドレーヌ店だ。オーナーは、訪れる客の特徴をこう話す。
映像説明: マドレーヌが並ぶガラスショーケースの前で、金髪のショートボブヘアーで黒いシャツを着た女性がインタビューに答える。
テロップ: Léa Linster Delicatessen(レア リンスター デリカテッセン) オーナー レア・リンスター さん
リンスターさん・英語: 少なくとも1日に20ヵ国、 繁忙期には36ヵ国からの来客があり、「ワォ!」と言ってくれます。 ルクセンブルクは、すべての国にオープンなので、 この国で過ごす時間を楽しんでほしいですね。
映像説明: 街なかの大通り。停留所で並ぶ人々の目の前に、トラムが到着する。
ナレーション: 欧州でも突出して、多様な国籍の人々が国境を越え、活発に行き来するルクセンブルク。
映像説明: 屋根が緩いアーチを描く、ガラス張りの大型の建造物の外観。建造物の前に掲揚された20ヵ国を超える国旗が風になびいている。
テロップ: 多国籍の人々の来訪が重要な価値に
ナレーション: 観光だけではなく、ビジネス面でも、多くの国の人が訪れるという特徴が重要な価値を生み出している。
映像説明: たくさんの人々が、停留所でトラムを待っている。
テロップ: 1人当たり名目GDP 世界1位
ナレーション: ルクセンブルクの1人当たりGDPが世界1位なのは、越境通勤する外国人が多いことも関係している。さらに…。
映像説明: 室内。黒い壁の前で、金髪のセミロングヘアーでメガネをかけた女性がインタビューに答える。
テロップ: ルクセンブルク商工会議所 国際関連責任者 シンディー・テレバ さん
テレバさん・英語: ルクセンブルクは外国企業にとって、非常に魅力的な、欧州市場のゲートウェイになります。
映像説明: 多くの車が走っていく大通り。車道のすぐ横にある停留所にトラムが到着する。
テロップ: 欧州市場のゲートウェイ
ナレーション: “欧州市場のゲートウェイ”として、重要な役割も果たしている。
映像説明: 駐車場から建物へ入っていく日本人男性(にほんじんだんせい)たち。茶色のジャケットを着た男性がガラスのドアを開けて押さえ、分厚いジャンパーやコートを着込んだ人たちが次々に入っていく。
ナレーション: この地を訪れた日本企業(にほんきぎょう)の視察団。
映像説明: 屋内。大型モニターに、ルクセンブルクの位置を赤く塗ったヨーロッパ中部の地図が映し出されている。 モニターの前には白い長机(ながづくえ)が置かれ、視察団の人などが席に着いている。長机(ながづくえ)の端に金髪のロングヘアーの女性が座り、視察団のほうを向いて話している。
ナレーション: EU(イーユー)でのビジネス展開を見据え、熱い視線を向ける。
映像説明: 短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、黄色い箱形のコントローラーを手に床に置かれた機械を操作している。 白い壁の会議室。グレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフが、大型モニターの前で木目のテーブルを囲んで座る視察団の一行には話をしている。
テロップ: 小さな巨人 ルクセンブルク EU(イーユー)ビジネスのスタート地点
ナレーション: 知られざるルクセンブルク。小さな国だからこその強さと、ビジネスの可能性に迫る!
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: 緑色(みどりいろ)のとがった屋根の時計塔があり、大小のアーチ形の窓が特徴的な建築物の外観。建物の前には停留所があり、バスやトラムを待つ人々がいる。 画面左下の四角い枠にヨーロッパ中部の地図が表示される。英国とイギリス海峡を含めた薄茶色(うすちゃいろ)の周辺地域の中で、西にベルギー、東にドイツ、南にフランスと国境を接するルクセンブルクの位置が緑色(みどりいろ)で示されている。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): EU(イーユー)とともに歩んだ歴史 ルクセンブルクが果たす役割
ナレーション: ヨーロッパの中央に位置するルクセンブルク。
映像説明: 到着したトラムから人々が降りてくる。
テロップ: 面積 2,586㎢(へいほうキロメートル) 人口 660,809人 出所:ルクセンブルク統計局(2023年)
ナレーション: 日本の神奈川県ほどの面積で、人口は、およそ66万人。
映像説明: トラムの停留所付近。停留中のトラムに向かって歩いて行く人や、停留所から歩いてくる人々の様子。
ナレーション: しかし、この小さな国は、いつも新たな扉を開くパワーを持っている。
映像説明: 緑色(みどりいろ)のとがった屋根の時計塔がある建物の前の停留所。トラムの軌道と並行して、自転車道やバス通りがある。それぞれ、分離帯を挟んで専用道として整備されている。
テロップ: 2020年 公共交通機関の無料化
ナレーション: 近年は、国内の公共交通機関をすべて無料にし、世界中を驚かせた。
映像説明: 黄緑色(きみどりいろ)のブドウのオブジェが目を引く看板。オブジェの下の茶色い看板部分にルクセンブルク語で「W ËLLKOMM SCHENGEN(ウェルコム シェンゲン)」などと書かれている。
ナレーション: ルクセンブルクの南に位置する、シェンゲン。
映像説明: 川辺の風景。片方(かたほう)の岸には切り妻屋根の建物が建ち、対岸にはとんがり屋根の建物が並んでいる。画面左下の四角い枠にシェンゲン周辺の地図が表示される。地図上を縦に流れる川を挟んで、東にドイツ、西にルクセンブルクがある。両国の南側には、川をまたいでフランスがあり、国境が赤い線で描かれている。3つの国の国境がアルファベットの「T」の字の形に交わるところに、シェンゲンの位置が赤い点で示されている。
ナレーション: モーゼル川(モーゼルがわ)を挟み、ドイツとフランスとの国境が交わる場所だ。
映像説明: 車が行き交う橋の上。中ほどにある欄干に、国境を示す道路標識が立っている。青い四角形の中に白抜きの文字で「Luxembourg(ルクセンブルク)」と書かれ、文字の周りを12個の黄色い星印が囲んでいる。
ナレーション: まるで日本の県境(けんざかい)をまたぐような感覚で、国境を行き来できるEU(イーユー)。
映像説明: 川辺の遊歩道に沿って、写真のパネルがいくつも展示されている。1番手前のパネルは50人ほどで撮影された集合写真。「TRAIT É DE LISBONNE(トゥレテ デ リズボン(リスボン条約))」などのキャプションがついている。 シェンゲン協定の調印の様子を写したパネル。
テロップ: シェンゲン協定(1985年) 加盟している欧州の国家間において 国境を越えることを許可する協定
ナレーション: その最初の1歩ともいえるのが、今からおよそ40年前に、この場所で結ばれた「シェンゲン協定」。
映像説明: 国境を示す道路標識。青い四角形の中に白抜きの文字で「Bundes republik Deutshland(ブンデス リパブリック ドイチュランド(ドイツ連邦共和国))」と書かれ、文字の周りを12個の黄色い星印が囲んでいる。 路端(ろたん)に国境の標識が立っている道路。緩くカーブした片側1車線の道を、車がゆったりと走っていく。
ナレーション: これは、ルクセンブルク、フランス、当時の西ドイツなど、5ヵ国間で自由に国境を超えて行き来することを認める、画期的なものだった。
映像説明: 2階建てほどの高さの箱形の建物の前に、中が空洞の円柱が3つ立っている。高さはそれぞれ異なっていて、いずれも、たくさんの星の形が、切り抜かれたり、レリーフされたりしている。円柱の足元には、背の低いポールに、ハンガリー、ポーランド、スウェーデンなど、ヨーロッパの国々(くにぐに)の国旗が掲揚されている。
テロップ: 27ヵ国で自由な往来が 認められている(2023年末時点)
ナレーション: 現在では、欧州連合「EU(イーユー)」の法律として取り入れられ、27もの国(くに)のあいだで自由に行き来ができるようになっている。
映像説明: 走行中の車から見える、断崖の上の街並み。とんがり屋根のテントが並ぶ広場に観覧車があり、広場の向こうには屋根の先端が鋭くとがった建物が見える。
ナレーション: 国境なきヨーロッパ、EU(イーユー)の理念の始まりに重要な役割を果たしたルクセンブルク。
映像説明: 屋根が緩いアーチを描くガラス張りの大型の建造物の外観。建物の前に掲揚された27ヵ国の国旗が風になびいている。
テロップ: 新市街 欧州投資銀行やEU(イーユー)司法裁判所など 重要機関が集結しているエリア
ナレーション: 市街地には、欧州投資銀行やEU(イーユー)司法裁判所など、重要な機関が置かれている。
映像説明: 建物の外に出ると大通りと繁華街が広がる。 画面が縦長の3つに分割され、それぞれにスーパーマーケットの出入り口付近が映っている。左側は出入り口の上に「Auchan(オーシャン)」のロゴがあり、青い文字で「フランス系」とテロップが表示され、中央は出入り口の上の外壁にサボテンのイラストと「Marche(マルシェ)」のロゴがあり、水色の文字で「ルクセンブルク系」とテロップが表示され、右側は出入り口の上に「Proxy(プロキシ―)」のロゴと赤い文字で「ベルギー系」とテロップが表示される。
ナレーション: 歴史的にも地理的にも、たくさんの国の人々が行き来し、街なかには各国のスーパーがあちらこちらに。
映像説明: 路面店が並ぶ街並み。グループやカップルなど、さまざまな人々が行き交っている。
テロップ: 人口の47%が外国籍(約170ヵ国) 出所:ルクセンブルク統計局(2021年)
ナレーション: 人口の47%が外国籍で、その国の数は、なんと170ヵ国。
映像説明: 停留所に到着したトラムから、たくさんの人が降りて歩いてくる。
テロップ: 労働人口の70%が外国籍 出所:ルクセンブルク統計局(2021年)
ナレーション: 労働人口に限れば、実に70%と、欧州で最もインターナショナルな国でもある。
映像説明: 別の停留所。人々がトラムを待っている。
テロップ: 1人当たり名目GDP 約14万ドル 世界1位 出所:IMF 2023年
ナレーション: 1人当たりGDPは、2023年には、およそ14万ドルで世界第1位。
映像説明: ガラス張りの建物が並ぶ大通り。車道と並行して、自転車道、トラムの軌道が、それぞれ分離帯を挟んで整備されている。道路沿いには、クリーム色(いろ)の6階建ての建物に茶色いダイヤ柄の木製の枠をかぶせた、斬新なデザインの建物が建っている。
テロップ: 国内生産の商品とサービスのうち 約65%を輸出 出所:ルクセンブルク貿易投資事務局
テロップ: 欧州ビジネスの拠点
ナレーション: また、国内で生産される、すべての商品とサービスのうち65%近くが輸出されるなど、“欧州ビジネスの拠点”としても注目を集めているのだ。
映像説明: 会議室。白い長机(ながづくえ)をカタカナの「コ」の字に並べ、20人ほどの人々が座っている。金髪のロングヘアーの女性が前方にある大型モニターの前に立ち、着席している人たちに向かって話している。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 欧州ビジネスの拠点 日本企業(にほんきぎょう)が見た可能性
テロップ: 日本からの視察
ナレーション: そんなルクセンブルクに、日本から視察にやってきた企業団の姿があった。
映像説明: 黒いセーターを着てメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、立って話している。 短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)と、短髪でベージュの長袖Tシャツを着た男性、金髪のロングヘアーの女性の3人が、白い長机(ながづくえ)に座り、話している。 濃紺のストライプ柄のスーツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、真剣な表情で話を聞いている。 ソフトモヒカンヘアーの男性が、立って話している。
ナレーション: AI(エーアイ)、デジタル、環境など、その分野・業種はさまざまだ。
映像説明: 金髪でショートヘアーの女性を中央に、左右にスーツ姿の男性が2人ずつ、笑顔で金屏風(きんびょうぶ)の前に立っている写真。女性と両隣の男性は、書類を収めた証書フォルダーを体の前で広げて見せている。
テロップ: MOC締結(2022年) Luxinnovation(ルクスイノベーション)(投資誘致機関)、ルクセンブルク商工会議所の それぞれの機関とジェトロの間(あいだ)で締結
ナレーション: 今回の視察は、ジェトロがルクセンブルクの各機関と結んだビジネス協力の覚書の一環として行われたもの。
映像説明: 黒い壁の前で、テレバさんがインタビューに答える。
テロップ: ルクセンブルク商工会議所 国際関連責任者 シンディー・テレバ さん
テレバさん・英語: 私たちは、この市場に参入を希望する日本企業(にほんきぎょう)が適切なパートナーを得るための協力や 市場のガイドをするなど、容易に、かつ迅速に、拠点を設立できるよう支援します。
映像説明: コンクリートの壁に、ドアや窓枠、カウンターなど、部分的に白木の素材を使った、モダンなデザインの屋内。天井の高いロビーに、十数人の男性や女性からなる視察団が集まっている。
テロップ: 2023年11月27~(から)29日 ルクセンブルク・ビジネスミッション 主催:ジェトロ
ナレーション: 一行は、現地の企業を視察。
映像説明: 機械室を見学する視察団の一行。人の身長より高い銀色の箱形の装置を、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が熱心に見ている。装置の周りには、黒や銀色の配管が縦横に通っている(とおっている)。
テロップ: Neobuild(ネオビルド) サステナブル建築のイノベーションセンター
ナレーション: こちらは、建築や建材のイノベーションセンターだ。
映像説明: 短髪で、あごひげを生やした男性が、視察団の一行に手ぶりを交えて説明をしている。
ナレーション: 担当者は、日本企業(にほんきぎょう)との協業の可能性に期待していると話す。
映像説明: Neobuildの企業ロゴを映し出した液晶モニターの前で、短髪であごひげを生やした男性が手ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: Neobuild リュック・メイエ ディレクター
メイエ ディレクター・英語: ルクセンブルクは、日本企業(にほんきぎょう)にとって潜在性の高い市場だと思います。 (欧州では)建築分野は閉鎖的ではないので、私たちのノウハウを活用し、 周辺国とも連携しながら、最もよい方法を探ることもできるのです。
映像説明: 木目のテーブルがある会議室。視察団の一行や現地のスタッフが着席している。短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が手ぶりを交えながら話している。
テロップ: サーマリティカ 経営戦略部 篠本 遼(ささもと りょう) 部長
ナレーション: 断熱材を扱うスタートアップの篠本(ささもと)さんは、この「周辺国との連携」に期待する。
映像説明: 建物の外の駐車場で、篠本(ささもと)部長がインタビューに答える。
篠本(ささもと)部長: 我々(われわれ)、ハードウエアを提供しているので、そのー、(欧州)市場の、への、アクセス性のよさっていうのが、 地理的なアクセス性のよさっていうのが、非常に重要なので、ルクセンブルクを、あのー、拠点として考えています。
映像説明: 灰色の床で背の高い棚が並ぶ、倉庫のような部屋。棚や床に置かれたパレットに、白い車輪がついた機械が積まれている。床が広く空いたところに、面積が1メートル四方ほど、高さが15cmほどの、キャタピラーのある平らな形のロボットが置かれている。篠本(ささもと)部長が黄色い箱形のコントローラーを持って立ち、グレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフが、横からコントローラーのつまみを回しながら篠本(ささもと)部長に説明している。
ナレーション: 欧州市場に進出する拠点として、ルクセンブルクに魅力を感じているという。
映像説明: 木目のテーブルがある会議室。テーブルを囲む人々の中で、白髪交じりで黒いジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がクローズアップされる。
テロップ: 楽天ヨーロッパ(らくてんヨーロッパ) 石倉 晋(いしくら すすむ) ヘッドオブ・インベストメント・マネジメント
ナレーション: 一方で、いち早く、この地に欧州の本拠地を構えている日本企業(にほんきぎょう)も、今回の事業に参加していた。
映像説明: 建物の外の駐車場で、石倉ヘッドオブ・インベストメント・マネジメントがインタビューに答える。
石倉ヘッドオブ・インベストメント・マネジメント: ルクセンブルク、が、イノベーションとして、スタートアップの企業にですね、すごく注目していると、いうことを聞いておりますので、スタートアップの会社に、会う(出会う)ということと、 ルクス、の、政府がですね、どのようなスタートアップ、インキュベーションするために、あの、サポートしてるかというのをちょっと知りたくて参加させていただきました。
映像説明: 駐車場から建物へ入っていく視察団の一行。茶色のジャケットを着た男性がガラスのドアを開けて押さえ、分厚いジャンパーやコートを着込んだ人たちが次々に入っていく。
ナレーション: 続いて一行が訪問したのは、世界展開で成功している企業だ。
映像説明: 高さ15cmほどの平らな形のロボットが、機体の前後の黄色いブラシを回転させながら、灰色の床面をはうように進む様子。グレーのタートルネックのセーターを着た人物が黄色い箱形のコントローラーでロボットを操作し、視察団の一行が周りで見学している。
テロップ: SolarCleano(ソーラー クリーノ)ナレーション: ソーラーパネルの自動清掃ロボットを、開発、販売している、こちらの企業。
映像説明: 灰色の床に背の高い棚が並ぶ、倉庫のような部屋。篠本(ささもと)部長や視察団の一行が床に置かれたロボットを囲んで立っている。腕組みをしてロボットを見下ろしている人やロボットを上からのぞき込んでいる人もいる。グレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフが、篠本(ささもと)部長が持っていた黄色い箱形のコントローラーを受け取りながら話をしている。
テロップ: 70ヵ国に販売
ナレーション: 現在、世界70ヵ国以上に販売ネットワークを拡大しているという。
映像説明: 黒いビニールカーテンで囲まれた部屋。天井まで届く黒いフレームに、幅が5mはありそうな自動清掃ロボットの黄色いブラシが、水平につり下げられている。丸刈りで茶色のスーツを着た男性が巨大なブラシを手で示しながら、視察団の一行に説明している。
テロップ: SolarCleano(ソーラー クリーノ) クリストフ・ティマーマンス CEOナレーション: CEOによると、ルクセンブルクのビジネス環境は、ヨーロッパだけではなく、世界へ展開していくのにも適しているという。
映像説明: 自動清掃ロボットの3Dイラストが表示された大型モニターの前で、ティマーマンスCEOがインタビューに答える。
ティマーマンスCEO・英語: ルクセンブルクは、スタートアップにとって、とても良い拠点です。 国が小さくネットワークが緊密だからです。 そして何より、多くのサポートを受けられます。
映像説明: グレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフが、大型モニターの前で視察団の一行に話をしている。モニター画面には、ソーラーパネルの上で作動中の自動清掃ロボットの画像が映し出されている。その映像を背景に「ルクセンブルクンの企業支援」と題されたテロップが表示される。 テロップの背景の映像が切りかわる。黒い壁に黄色い文字で「Innovating for the future」と書かれた室内。自動清掃ロボットが展示されたスペースでグレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフと篠本(ささもと)部長が話をしている。
テロップ: ルクセンブルクの起業支援 ■ワンストップの法人設立 ■資金調達 ■中小企業のデジタル化 ■ネットワーク構築 ■国際展開 など
ナレーション: ルクセンブルクで起業するための支援として、法人設立や資金調達、ビジネス展開の支援などのサポート体制が充実しているという。
映像説明: ベージュの壁に、白い文字で「the LHoFT(ザ ロフト)」などと書かれた黒い看板が掛かっている。看板の右側にあるドアから室内に入ると正面に、おじぎをする男性をかたどった赤い人形が立っている。人形の前と後ろには、クリーム色(いろ)のドアのあるガラス張りの会議室がある。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 運用資産額で世界2位 EU(イーユー)のフィンテックが集結
ナレーション: また、ルクセンブルクは、EU(イーユー)の重要な金融センターとしての役割も担っている。
映像説明: 馬に乗った男性の銅像の写真をデザインしたパネルが、通路の脇に置かれている。通路の片側にはクリーム色(いろ)のドアがあるガラス張りの会議室が並んでいる。
テロップ: LHoFT(ロフト) ルクセンブルク・フィンテック企業支援組織
ナレーション: こちらは、フィンテック企業を支援する、LHoFT(ロフト)。
映像説明: クリーム色(いろ)のドアがある会議室が並ぶ通路を挟んだ反対側には、中央に赤いついたてがある白い長机(ながづくえ)やパーティションで区切られた談話スペースなどがある。数人の男性や女性が長机(ながづくえ)でパソコンに向かっている。 紺色の背景に白抜きの文字で「WE ARE LHOFT(ウィー アー ロフト)」と書かれたプレートが壁に掛かっている。その周りに、たくさんのフィンテック企業のロゴが並んでいる。
ナレーション: 政府と民間企業の金融サービス部門が、共同でテクノロジーを推進するために組織された。
映像説明: 白い壁の部屋。白いデスクでグレーのチェック柄のジャケットを着た男性がノートパソコンに向かっている。デスクのかたわらの壁には、はがき大の写真が20枚ほど貼られている。
テロップ: LHoFT(ロフト) ナシル・ズバイリ CEO
ナレーション: CEOは、ルクセンブルクにおける金融の重要性について、こう話す。
映像説明: 白い壁の部屋。はがき大の写真が貼られた壁の前で、ズバイリCEOがインタビューに答える。
ズバイリCEO: ルクセンブルクにとって、金融サービス部門はとても重要です。 GDPの20%近くを占め、労働人口の約40%を占めています。 さまざまな意味で、欧州を代表する金融サービスの中心地となっています。
映像説明: 青空の下、クリーム色(いろ)の6階建ての建物に茶色いダイヤ柄の木製の枠をかぶせた、斬新なデザインの建物の外観。隣に立つ建物も外壁や屋根に円柱や円すいをあしらった独特のデザインをしている。
テロップ: 運用資産残高 世界第2位
ナレーション: 実はルクセンブルクは、ファンドの運用資産残高がアメリカに次いで世界第2位。
映像説明: ビジネス街の角(かど)に建つガラス張りの建物の外観。建物の前にある歩道に高さが10Mほどもありそうなスーツ姿の男性のオブジェが立っている。道路は車道と自転車道が分離帯を挟んで平行に整備されている。道路を車がゆったりと走っていく。
ナレーション: 世界中の金融機関も集結しており、その運用資産は5兆ユーロを超える。
映像説明: クリーム色(いろ)のドアがあるガラス張りの会議室。白いテーブルで2人の女性が談笑している。ソフトモヒカンヘアーの男性と紺色のジャンパーを着た男性が室内に入っていき、女性たちの向かい側の席に着く。
テロップ: 2023年11月27~(から)29日 航空宇宙関連産業・金融産業スタートアップ向け ルクセンブルクアクセラレーションプログラム 主催:つくば市、ジェトロ
ナレーション: この日は、現地で活動する投資家と日本のフィンテック企業とのミーティングが行われた。
映像説明: 打ち合わせ中のソフトモヒカンヘアーの男性の表情。
テロップ: ビジュアル アルファ ジェフリー・ツゥイ CEO
映像説明: 紺色のジャンパーを着た男性の隣に座り、話を聞いているソフトモヒカンヘアーのツゥイCEOがノートパソコンでメモを取る様子がズームアップされる。
ナレーション: こちらの日本企業(にほんきぎょう)は、資産運用会社にデータ分析などのサービスを提供しており、ルクセンブルクに大きな可能性を感じているという。
映像説明: クリーム色(いろ)のドアがある会議室の前の通路で、ツゥイCEOがインタビューに答える。
ツゥイCEO: えっと、ルクセンブルクは、えっと、やっぱりヨーロッパの中で、あの、その、ファンドの、えーと、その、えー、集まり、が、1番、あのー、集まってる場所なので、 多くの、えーと、運用会社と、えー、ファンドアドミン(そのバックアップを行う専門家)と、カストディ銀行(機関投資家を支える銀行)、ま、集中してる、えー、場所なので、 あのー、今回は、えっと、こっちに来て、ま、いろんな、その、会社様(企業)と商談、えー、したい、と思ってます。はい。
映像説明: Neobuildの機械室。メイエ ディレクターが、銀色の箱形の装置を手で示しながら、篠本(ささもと)部長に説明をしている。 LHoFT(ロフト)の中。クリーム色(いろ)のドアがあるガラス張りの会議室で、白いテーブルを囲み、ツゥイCEO、紺色のジャンパーを着た男性と、2人の女性が打ち合わせをしている。
ナレーション: 現地企業の訪問や投資家たちとのミーティングなど、有意義なイベントとなった今回の視察。
映像説明: 白い壁の室内。金髪のロングヘアーの女性が会議室の大型モニターのそばに立ち、視察団の一行に向かって話している。
テロップ: Luxinnovation(ルクスイノベーション) 国際ビジネス開発部門長 ジェニー・ヘレン・ヘドバーグ さん
ナレーション: プログラムを運営した責任者は、視察した以外の分野でも、日本企業(にほんきぎょう)進出のサポートに力を入れていくという。
映像説明: 白い壁の室内。国際ビジネス開発部門長のヘドバーグさんが座ってインタビューに答える。
ヘドバーグさん・英語: 例えば、ヘルステックの分野です。
映像説明: 緑豊かな敷地に低層や中層の建物が建ち並ぶジオラマの画像。(画像提供:A2M(アー・デゥー・エム)/EFFEKT(エフェクト)) 白い壁の室内でヘドバーグさんが話を続ける。
ヘドバーグさん・英語: 「HE:AL(ヒール)」と呼ばれる広大なヘルステックキャンパスを新設する計画があり、 宇宙分野でも同様の計画が進んでいます。 また、ルクセンブルクは自動車産業も強く、スマートモビリティも重要な分野と位置づけています。 どの国でも起業したり、市場に参入していくには、必ず事務的な作業が必要となります。 私たちは、それらが進めやすいよう努めています。 私たちは、オープンエコノミーですからね。
映像説明: SolarCleano(ソーラー クリーノ)の倉庫のような部屋で、床に置かれた自動清掃ロボットを囲む視察団の一行。篠本(ささもと)部長がグレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフと話している。腕組みをしてロボットを見下ろしている人やロボットを上からのぞき込んでいる人もいる。 床に置かれた自動清掃ロボットを囲み、のぞき込んでいる視察団の一行。しゃがんで見ている篠本(ささもと)部長の目の前で、グレーのタートルネックのセーターを着た男性スタッフがロボットの一部を取り外して見せている。ナレーション: 小さな国であることを強みとして、EU(イーユー)の交流の真ん中にはルクセンブルクがあった。
映像説明: 白い長机(ながづくえ)がある会議室の席で、オレンジ色(いろ)のTシャツを着た篠本(ささもと)部長が手ぶりを交えて話をしている。 別の会議室。ノートパソコンを前に置いたメイエ ディレクターが手ぶりを交えて話をしている。 黒い壁に黄色い文字で「Innovating for the future」と書かれた室内。自動清掃ロボットの展示模型を中央にして視察団の一行と現地スタッフが記念写真を撮っている。
ナレーション: 多彩なビジネスの可能性があるこの国。日本企業(にほんきぎょう)が、欧州、そして世界へと広がっていくのを、ルクセンブルクは待っている。
映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。
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