シンガポールで「ふぐ」全面解禁! 下関から世界へ挑む

2023年12月07日

毒がある「ふぐ」。日本では安全に食べる方法が確立されているが、海外の多くの国では流通や販売が規制されている。そのふぐの食文化を未来につなごうと海外販路の開拓に取り組む人々の姿を追った。

(11分37秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 真っ黒な画面。ほら貝の音が鳴り、真っ黒な画面から豊臣 秀吉(とよとみ ひでよし)の胸元から上を描いた肖像画が浮かび上がる。(所蔵:佐賀県立名護屋城博物館(さがけんりつなごやじょうはくぶつかん))

テロップ: 豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)

ナレーション: 群雄割拠の戦国時代を勝ち抜き、天下統一を果たした豊臣 秀吉。

映像説明: 一瞬、画像が斜めに3分割され、ずれたあと、再度つながると、秀吉の姿が画面右に寄せられ、隣に横長の絵画が現れる。薄緑色(うすみどりいろ)の背景に、背中が黒く腹が白いふぐと、紅梅の枝が描かれている。(所蔵:奈良県立美術館)

テロップ: 河豚食禁止令(ふぐしょくきんしのれい)

ナレーション: 彼が発したのが「河豚食禁止の令」!

映像説明: ふぐの絵画が画面いっぱいに拡大され、黒くフェードアウトしていく。

ナレーション: 当時、多くの兵がふぐを食べて命を落としたため、食べることを禁じたという。

映像説明: ふぐの絵が黒くフェードアウトして暗転した画面に、白抜きで「300年後」のテロップが浮かび上がる。

テロップ: 300年後―

ナレーション: それから、およそ300年後の明治時代。

映像説明: 「300年後」の文字がフェードアウトし、伊藤 博文(いとう ひろぶみ)のセピア色(いろ)の顔写真が浮かび上がる。

テロップ: 伊藤博文

ナレーション: ふぐ食を解禁したのは、初代内閣総理大臣、伊藤 博文だった。

映像説明: 2階建ての和風建築の建物を写した古いモノクロ写真。植え込みの向こうに、大きなひさしが突き出した玄関と、建物の2階部分が見えている。2階には、桟が細かな正方形で組まれた、特徴的なガラス窓がある。

テロップ: 春帆楼(しゅんぱんろう)

映像説明: 壁や柱に毛筆の額や掛け軸が飾られ、紅白の梅の花の柄が描かれた打ち掛けがディスプレーされているラウンジ。黒いスーツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、レトロ調の応接セットの対面に座る丸刈りの日本人男性(にほんじんだんせい)と話している。

ナレーション: その舞台となった、山口県下関にある料亭では、こんな逸話が…。

映像説明: 黒いスーツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、応接セットのひじ掛け椅子に座ってインタビューに答える。

テロップ: 春帆楼(しゅんぱんろう) 橋本 恒(はしもと ひさし) 支配人

橋本支配人: 歴史的には、伊藤博文公(いとう ひろぶみ こう)が初めて食べて、ま、解禁したって言われてますけども、 実は、解禁させるために、実は仕組んだんじゃないか。

映像説明: 樹木が枝をかざす下に、ふぐのブロンズ像がある。ブロンズ像が画面いっぱいまでズームアップされると、画面が右へスライドし、映像が入れ替わる。

ナレーション: さまざまな伝説が残るなか、時は移り、令和。

映像説明: 空中から撮影した映像。画面中央に、上半身がライオン、下半身が魚の姿の「マーライオン」の白い像が映っている。海へ向かって水を吐き出すマーライオン像の周りは、水辺まで大階段で下りることができる親水公園が整備され、大勢の人々が訪れている。 飲食店のテーブル席。えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性とバッグを肩から斜めがけにした男性、赤いポロシャツを着た男性、黒いTシャツを着た女性の4人が、箸を使って食事をしている。

テロップ: ふぐはシンガポールへ

ナレーション: ニッポンのふぐが海を渡ってシンガポールへ!

映像説明: えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性が、箸で挟んだきつね色(いろ)の揚げ物を指さしながらインタビューに答える。

えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性・英語: ふぐの唐揚げは、おいしいです。

映像説明: 別のテーブル席。3人の男性が箸を使って食事をしている。白いTシャツを着た男性が、親指を立ててにっこり笑い、料理を口に運ぶ。

ナレーション: シンガポールで、じわじわ人気が出始めている、ふぐ。

映像説明: 飲食店のカウンター席から調理場を見た映像。カウンターの外にいる黒いジャケットを着た男性が、両手に小皿を持ってテーブル席へ向かっていく。 4人がけのテーブル席が並ぶエリア。短髪でメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、紺色の法被を着てテーブルのそばに立ち、席に座っている人と話している。

ナレーション: しかし、ここまで来るのには多くの壁があった。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋で、短髪でメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が笑顔でインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会(こくさいふぐきょうかい) 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: とにかく、もう、もう自分の人生かけて、やろうと思ったので。

映像説明: アイランド型のキッチン設備が整えられた室内。丸刈りで薄くひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)が、黒い調理服を着て、魚の柵を刺身にしている。紺色の法被を着た古川会長が、少し離れた位置からその様子を見ている。 飲食店のテーブル席。紺色の法被を着た古川会長がテーブルの横に立ち、手ぶりを交えて話している。席に座っている3人の男性が、真剣な表情で古川会長を見上げ、話を聞いている。 チャコールグレーの壁の部屋。備えつけの銀色のちゅう房機器の前で、紺色の法被を着た古川会長と、白地に赤と黒でイラストが描かれたTシャツを着た男性が、笑顔で握手を交わす。

テロップ: シンガポールで「ふぐ」全面解禁! 下関から世界へ挑む

ナレーション: 世界中の人たちに、ふぐを食べてもらいたいと、海外市場の開拓に挑む人々の姿を追った。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 白い雲が浮かぶ空の下、海の向こうに小さく見える町並みが見える。画面左下の四角い枠に、本州西部と、四国、九州北部を含んだ広域地図が表示される。薄茶色(うすちゃいろ)の地図の中で、九州の北側に関門海峡を隔てて隣接する山口県が緑色(みどりいろ)で塗られ、九州との接点にある下関市が赤い星印で示されている。 小高い丘の上にある、ふぐのブロンズ像。荒波に躍る姿のふぐを囲むように、濃いピンク色の花が咲いている。ブロンズ像がズームアップされる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ふぐの本場「下関」 取り巻く環境に変化が

ナレーション: 山口県下関市。本州の最も西に位置し、ふぐの本場として知られている。

映像説明: 真っ暗な夜空の下、倉庫のような横長で白い建物に、こうこうと明かりがついている。シャッターの上がった出入り口から、大型トラックや積み上げられた水色のコンテナが見える。白い長靴を履いた人が数人、出入り口付近を歩いている。

テロップ: 午前3時―

ナレーション: 早朝3時。

映像説明: 建物内部。濡れたコンクリートの床に、魚が入った水色のトロ箱が列を作って置かれている。1列に十数個のトロ箱が整然と並び、1メートルほどの通り道をあけて同様の列が何列も作られている。トロ箱の列の周りに、赤いキャップをかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)が数人と、青いキャップをかぶった十数人の日本人男性(にほんじんだんせい)が集まっている。赤いキャップをかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)の1人が筒状の黒い袋に手を入れてトロ箱の脇に立ち、かけ声をかけると、青いキャップをかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)が寄ってきて筒状の袋の反対側から手を差し入れる。

テロップ: 南風泊市場(はえどまりしじょう)

映像説明: 水色のトロ箱のアップ。1匹の大きなふぐが入った箱もあれば、小ぶりのふぐが5匹入った箱もある。トロ箱の中で勢いよく跳ね回っているふぐもいる。

ナレーション: 南風泊市場(はえどまりしじょう)に、日本各地(にほんかくち)からふぐが集められ、競りが行われる。

映像説明: 青いキャップをかぶり、防寒着を着込んだ買い手たちが、集まって、床に置かれたトロ箱をのぞき込んでいる。白い半袖Tシャツを着て赤いキャップをかぶった競り人(せりにん)が金額を宣言し、次の競り商品へと移動していく。

競り人(せりにん): はい、3本が15万円がー。

買い手たち: ほぉ! ハッハッハッハ!

映像説明: 3匹のふぐが入ったトロ箱。ふぐの上に、会社のロゴと社名が書かれたA6サイズほどの紙がのっている。ふぐが、ゆっくりと口を動かしている。 1匹のふぐの顔のアップ。

テロップ: 3尾で15万円

ナレーション: こちらの天然もの、3尾で15万円の値が付いた。

映像説明: さまざまなふぐ料理が並べられた写真。菊の花びらのように放射状に盛りつけられた大皿の刺身や、きつね色(いろ)をした揚げ物、また、鍋物、焼き物、小鉢などが、黒いテーブルに並べられている。 網目模様の皿に放射状に盛りつけられた「ふぐ刺し(ふぐさし)」がアップになる。

テロップ: ふぐ刺し(ふぐさし)

映像説明: 黒い鍋に、輪切りのふぐ、白菜、ネギ、春菊、しめじを盛りつけ、花形に切ったにんじんをあしらった「てっちり」の写真。

テロップ: てっちり

映像説明: 外側が黒く中が赤い塗り物の升に、赤いふたのある白磁の器が入れ子になっている。ふたを開け、ほぼいっぱいに満たされた透明の液体にマッチの火を近づけると、器の口から青白い炎が上がる。器の底のほうに、ふぐのひれが入っているのが見える。

テロップ: ひれ酒(ひれざけ)

ナレーション: 高級食材として知られるふぐ。毒があるため取り扱いは制限されているが、刺身に鍋料理、ひれ酒(ひれざけ)など、多彩な料理を味わうことができる。

映像説明: 白い外壁の、横に長い平屋建ての建物の外観。建物の前の駐車場には、「株式会社 吉田水産(よしだすいさん)」と書かれた銀色の看板が立ち、たくさんの車が止まっている。端のほうに冷蔵冷凍トラックも見える。 屋内の生けす。グレーの長袖Tシャツを着て白い長靴を履いた日本人男性(にほんじんだんせい)が、生けすの上に渡した足場の板に乗り、たも網でふぐをすくってトロ箱に入れる。5匹のふぐが、トロ箱の中で勢いよく跳ねる。

ナレーション: 下関の地で海外市場の開拓に力を入れるのが、吉田水産だ。仲卸大手で100年以上の歴史を誇る。

映像説明: 丸刈りで薄くひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)が、黒い調理服を着てふぐを刺身にしている姿を、横からのアングルで撮った写真。画面左側にカラーでバストアップが、右側にモノクロで、同じ写真の顔のアップが映っている。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎(よしだ ふくたろう) 社長

ナレーション: その4代目を務める吉田福太郎さんは、

映像説明: 同じ黒い調理服を着てマスクをつけ、ふぐを刺身にしている正面からの写真。吉田社長の目線は、包丁を握る手元に向いている。

ナレーション: ふぐ食を世界に広めようと精力的に活動をしている。

映像説明: 関門橋のイラストが描かれた壁の前で、黒いソファーに座った吉田社長がインタビューに答える。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎 社長

吉田社長: ふぐ料理自体は、もう文化と思っとるんで。 ま、これがそのまんま、ね、国内だけでやっとったら、なかなか廃れていく。 やっぱ、これを世界に広めるために、活躍の舞台が欲しいんです。

映像説明: 黒い皿に放射状に盛りつけられたふぐ刺し(ふぐさし)。皿の中心の少しだけ(すこしだけ)空いたスペースに、薄紫色(うすむらさきいろ)のゴム手袋をはめた手がふぐの刺身を並べていく。 屋内の生けすを上から見る。グレーの長袖Tシャツを着て白い長靴を履いた日本人男性(にほんじんだんせい)が、たも網を生けすへ差し入れ、ふぐを数匹すくい上げて、生けすの脇に置かれた水色のトロ箱に入れる。 10匹ほどのふぐでいっぱいになったトロ箱のアップ。

テロップ: ふぐの完全養殖が可能に

ナレーション: 日本を代表する伝統料理として根づいてきたふぐだが、近年、完全養殖が可能になったことで、取り巻く環境は変わりつつある。

映像説明: 屋内の生けすを上から見た映像。たくさんのふぐが泳いでいる。 白い壁の加工場(かこうば)。白い作業台の上に銀色のバットや水色の浅いコンテナが置かれ、衛生白衣(えいせい はくい)と衛生帽子を身につけたスタッフが加工作業をしている。作業台の横にも水色やクリーム色(いろ)、緑色(みどりいろ)の浅いコンテナが積まれている。 薄紫色(うすむらさきいろ)のゴム手袋をはめた手で、ふぐ刺し(ふぐさし)を作っている手元。薄くそぎ切りにしたふぐの刺身を、黒地に金色の松の木の絵柄が入った皿に盛りつけていく。 関門橋のイラストが描かれた壁の前。黒いソファーに座った吉田社長がインタビューに答える。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎 社長

吉田社長: 養殖の技術とかの発達によって、こう、だんだんだんだん、たぶん、こう大衆化されていっとるわけで、今。 いろんな、食べるきっかけも、いろんなところでね、料理屋さんだけじゃなくて、家庭でも結構、ね、 スーパーとか、ま、通販とかで、ね、ふぐ流通する量、増えてるんで。

映像説明: 横に長い2階建てのガラス張りの建物の外観。2階のガラス窓に白い文字で「下関市地方卸売市場 活きいき唐戸市場(からといちば)」と書かれている。文字の脇に、ふぐのキャラクターイラストが描かれている。出入り口前の通りには車が行き交い(いきかい)、歩いて建物へ向かう人々や立ち止まってスマートフォンで写真を撮る人など、多くの人の姿が見える。

テロップ: 唐戸市場(からといちば)

映像説明: 上から見下ろした唐戸市場(からといちば)の様子。多くの人で混み合う通路の両側には、ふぐのイラストが付いた看板や、「マグロ屋さんの大トロ(おおとろ)」と書かれた看板、「丼物(どんもの)」や「たこ」「ふぐ」などと書かれたのぼりや、ピンク色や黄色(きいろ)のカラフルなPOPを出した店舗が並んでいる。 握りずしを売る店舗の様子。冷蔵ケースに、ピンク色をしたまぐろのトロや銀色に光る青魚(あおざかな)、白身など、何種類(なんしゅるい)もの握りずしが並んでいる。冷蔵ケースの通路側にはビニールシートが張られ、商品を指さして店員に呼びかける人や冷蔵ケースをのぞき込む人、順番を待ちきれない様子で並んでいる人など、たくさんの人が行列を作っている。

ナレーション: また、日本でしか食べられない味を求めて、海外からも多くの人が下関を訪れるようになった。

映像説明: 茶色いレンガ風の壁に沿って設けられたスペース。紺色と白のボーダー柄のTシャツを着た男性と白いニットにからし色(からしいろ)のベストを重ねて着た女性の2人連れが、ガラスのフェンス越しに場内を眺めている。男性が高揚した様子でインタビューに答える。

テロップ: 台湾から来た観光客

台湾から来た観光客の男性・英語: シーフードがおいしいから、台湾から来ました。

映像説明: 屋外。白とピンク色のニットを着たロングヘアーの女性が海を見晴らす高台で、石造りの手すりを背にしてインタビューに答える。笑顔で両手の親指を立て、何度もうなずいている。

テロップ: 台湾から来た観光客

台湾から来た観光客の女性: おいしい!

映像説明: 上から見下ろした唐戸市場(からといちば)。店舗が並び、人でにぎわっている通路の様子にボカシ加工をしている。 関門橋のイラストが描かれた壁の前。黒いソファーに座った吉田社長がインタビューに答える。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎 社長

吉田社長: 店舗によっては、たぶん、外国人のお客さんが、たぶん7割8割、っていうお店もあると思う。 中国とか、ね、韓国、台湾は、表立っては、その、日本(にほん)のふぐ、まだ輸出できないから。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋。古川会長が、デスクでノートパソコンに向かっている。 話をしている古川会長のバストアップ。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

ナレーション: 吉田さんとともに世界に広めたいと奮闘しているのが、国際ふぐ協会会長、古川さん。

映像説明: 木製の棚や竹垣風のパーティションが作りつけられた室内の写真。酒の瓶や、ちょこ、皿などが置かれた棚の前で、古川会長が、短髪でマスクをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)に冷凍パックされたふぐを見せて話している。 黒を基調とした飲食店の内部の写真。白地に黒の筆文字で大きく「河豚)」、小さな文字で「日本産ふぐ(にほんさんふぐ)」、「FUGU」などと書かれたポスターを、古川会長と、丸刈りで白い調理服を着た日本人男性(にほんじんだんせい)が両側から広げるようにして持ち、カメラのほうに見せている。

ナレーション: ふぐ料理を出す割烹料理店を営む家に生まれ、長年、ふぐ業界に携わってきた。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋。古川会長が、デスクでノートパソコンに向かったまま笑顔でインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

テロップ: とら ふぐ 10月29日

古川会長: 僕、10月29日(じゅうがつにじゅうくんち)生まれてるから、「とらふぐの日」やから、「とらふぐの日」に生まれとるけん、もう逃げられないんすよ。

映像説明: 冷凍のふぐ商品が詰まった段ボール箱。衛生白衣(えいせい はくい)と衛生帽子を身につけた古川会長が、商品を手で示し、手ぶりを交えて話している。段ボール箱の周りには、白い発泡スチロールの箱や水色やオレンジ色(いろ)、薄い緑色(みどりいろ)のコンテナが積み上げられている。

ナレーション: そんな、ふぐの命運を託された古川さんが、輸出できる国がないか調べたところ…。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋。デスクに向かった古川会長がインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: あー、もうこれ、もう全然どこもダメやん、て言って、こう、調べてみると、 えー、シンガポールがいけると。

映像説明: 高層ビルが建ち並ぶ街並みを海から眺めた映像。 両側にテントやパラソルを広げた露店が並ぶ通り。Tシャツやハーフパンツなど、カジュアルな服装をした大勢の人々が行き交っている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): シンガポール全面解禁へ 厳しい輸入規制との戦い

テロップ: シンガポール

ナレーション: アジアの金融都市として急成長を遂げたシンガポール。

映像説明: ショッピングモール。吹き抜けに日本の大手居酒屋チェーン店の垂れ幕が掛かっている。 レストラン街に出店しているうなぎ料理店。漢字で「鰻」と書かれた看板が出ている。 黒とオレンジを基調としたラーメン店。看板には、英字の下に日本語の店名が書き添えられ、店内には「とり団子」や「角煮」といったメニュー名を日本語で書いた札(ふだ)が貼られているのが見える。 赤ちょうちんを下げたラーメン店。白地に黒の筆文字で店名が書かれた看板には、小さく英字の店名も添えられている。

ナレーション: 多くの日本食レストラン(にほんしょくレストラン)が進出し、食品を輸出しやすい国の1つだ。

映像説明: 車道沿いに建つ白いビルの外観。1階に、えんじ色(いろ)に白抜きで漢字の店名が書かれた看板が出ている。えんじ色(いろ)の看板がアップになる。

テロップ: 玄品(げんぴん) シンガポール

ナレーション: そのシンガポールにオープンした、とらふぐ料理専門店「玄品(げんぴん)」。

映像説明: 調理場。木のまな板の上に白い皿を3枚置き、刃渡りの長い包丁でふぐを柵から1枚そぎ取っては皿に並べる料理人(りょうりにん)の手元。 店内。白い調理服を着て丈の短い円筒形(えんとうけい)の白い帽子をかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)が、定食を載せた黒いトレーをホールへ運んでいく。

ナレーション: 珍しい食材が味わえる店として、接待などでもよく利用されている。

映像説明: カウンターの中から、店内を見た映像。カウンターの上には冷凍パックされたふぐ商品が並んでいる。カウンターの周りには、スマートフォンで商品の写真を撮ったり、資料に目を通したり、商品を指さして話をしたりしている人々がいる。 紺色の法被を着た古川会長が、4人掛け(よにんがけ)のテーブル席に座る3人の男性に話しかけている。白いTシャツを着た男性、紺色のシャツを着た男性、濃いグレーのポロシャツを着た男性が、古川会長を見上げて熱心に話を聞いている。

ナレーション: その店を貸し切って、古川さんは、現地バイヤー向けの試食商談会を行った。

映像説明: 黒と赤を基調とした「玄品(げんぴん)」の店内。黒いカウンターの前に立ち、紺色の法被を着た古川会長が来場者にあいさつをしている。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: えー、我々(われわれ)は、日本(にほん)のふぐをですね、世界に広めるっていう活動をやっております。 えー、ふぐの、おー、商談会と言いますか、あー、このようなプロダクトをですね、皆さんに見ていただいて、ご試食いただくっていう会にさしていただいております。

映像説明: たくさんのとらふぐが、深い水の中で泳いでいる。どの個体にも、胸びれ(むなびれ)の後ろに白い縁取り(ふちどり)がある黒い斑紋がある。 緑色(みどりいろ)のヒノキの葉が敷き詰められた上に、黒と白のまだら模様のとらふぐが載っている。

テロップ: 多くの国で販売・流通禁止

ナレーション: 猛毒のあるふぐは、多くの国で販売や流通が禁止されている。

映像説明: 黒いカウンターの上に置かれた、冷凍パックのふぐ商品。薄いオレンジ色(いろ)の切り身が入ったパックには「IQF唐揚げ用切り身」、隣の黒い皿に入ったふぐ刺しのパックには「フグ刺身30cm」と書かれた黄色いプレートが添えられている。

テロップ: シンガポールには 養殖とらふぐ全部位輸出可能

ナレーション: だが、シンガポールに関しては、白子や皮など養殖とらふぐの食べられる全部位を輸出できる。

映像説明: 紺色の法被を着た古川会長が、カウンターに並べられたふぐ商品を前に、えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性と、バッグを肩から斜めがけにした男性に説明している。

ナレーション: ここに至るまでには、乗り越えるべきハードルがあった。

映像説明: 過去のイベント出展時の写真。紺色の法被を着た古川会長と、ピンク色(いろ)のストライプ柄のシャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、ふぐ刺し(ふぐさし)などの商品を並べたガラスショーケースのそばに立ち、来場者を応対している。ショーケースの周りには、試食用の長い楊枝を片手に商品をのぞき込んでいる女性や一眼レフカメラで写真を撮っている女性、スタッフに話しかけている男性のほか、たくさんの来場者がいる。 ピンク色のストライプ柄のシャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、大勢の来場客を応対している写真。ピンク色のストライプ柄のシャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)の隣には、古川会長も立っている。

テロップ: 2014年

テロップ: FHA 2014

ナレーション: 2014年に、シンガポールで開催された食品見本市に初参加した古川さん。日本で適切に処理したふぐを持ち込もうとしたが…。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋で、デスクに向かった古川会長が手ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: ほいで、商品、ずらーって送ったんですよ。全部、ばーッて。ハハハハハ。ったら、片っ端から(通関で)抜かれてって。ハハハハハー。

映像説明: 黒い丸盆に、解体したふぐのすべての部位が並べられたカラー写真。表面が黒っぽく、裏が白い皮と、黒い皮がついた頭、真っ白な白子が黒く塗りつぶされ、身の部位だけがカラーのまま残る。

テロップ: 身の部位のみ許可

ナレーション: 通関で白子や皮の部位ははじかれ、輸入が許可されたのは身の部分だけだった。

映像説明: 針葉樹の葉を敷き詰めた赤い皿に、とらふぐがのっている。透明感のある皮に黒い斑点が入ったふぐの顔がズームアップされる。

テロップ: 2011年 シンガポールでふぐの食中毒発生

ナレーション: 実は、過去にシンガポールでふぐの食中毒が起こり、規制されていたのだ。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋で、古川会長が笑顔でインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: とにかく、もう、もう自分の人生かけて、やろうと思ったので。

映像説明: ふぐの加工場(かこうば)。深さ10センチほどの銀色の金属の台に、白と黒のまだらのとらふぐがぎっしり入っている。ほとんどのふぐが、勢いよく尾を振ったり、飛び跳ねたりしている。青い胴付き長靴を着て茶色の作業用手袋をはめた人の手が、次々にふぐを選別し、トロ箱に分けていく。 国際ふぐ協会の公式ウェブサイト。筆文字で大きく「ふぐ」と書かれた横に、小さなふぐのイラスト、その下に「日本のFUGU安全で美味しい!」と書かれている。画面右上に表示された横長のイメージ写真が、たも網で海の生けすからふぐをすくう写真から、ヒノキの葉を敷いた平ざるにのせられた3匹のとらふぐの写真へ、さらにふぐ料理を集めた写真へと移り変わっていく。

テロップ: 2016年8月 国際ふぐ協会 発足

ナレーション: 危険な魚として知られるふぐ。輸出するには相手国の理解が不可欠だ。1社だけでは海外市場を開拓するのは難しい。そこで、国際ふぐ協会を立ち上げ、仲間を募った。

映像説明: こげ茶色(こげちゃいろ)の木目調の壁の室内。壁に、「長崎 戸石(といし)ふぐ」と書かれたポスターが貼られている。中央に茶色い丸テーブルがあり、大皿に天盛り(てんもり)にしたグリーンサラダがのっている。テーブルのそばに、水色の法被を着た古川会長と、ショートボブヘアーで黒いスーツを着た女性が立っている。それぞれ、ふぐ刺し(ふぐさし)の大皿を両手で持ち、前方に向けて見せている。 海に設けられた生けすでの写真。赤い救命ベストを着た7人の男性や女性が、足場の板の上に立ち、生けすをのぞき込んだり、スマートフォンで写真を撮ったりしている。 南風泊市場(はえどまりしじょう)での写真。半袖の白いTシャツを着て赤いキャップをかぶった競り人(せりにん)が、筒状の黒い袋に手を入れて中央に立っている。青いキャップをかぶった買い手たちが、競り人(せりにん)の周りを取り囲んでいる。少し離れた位置で、視察団の一行がスマートフォンやカメラで写真を撮っている。

テロップ: 2019年

テロップ: 日本での視察

ナレーション: 転機となったのが2019年。シンガポールの関係者を日本に招き、養殖現場や加工施設を案内した。

映像説明: 会議室。前方のスクリーンに向かって長机(ながづくえ)が並べられ、10人ほどの男性や女性が着席している。スクリーンには英語で書かれた日本ふぐ協会(にほんふぐきょうかい)の紹介文が映し出され、その脇に、資料を手にした古川会長が立っている。 会議室の斜め後方から壇上を撮った写真。スクリーンにとらふぐの写真が大きく映し出され、古川会長が説明をしている。

テロップ: シンガポールでの勉強会

ナレーション: さらに、シンガポールで勉強会を開催し、安全性について理解を深めてもらった。

映像説明: 空中から撮影した映像。巨大な船の形をした屋上を、3棟の高層ビルが支えるデザインの建物の外観。建物の向こう側には、海と対岸の街並みが見えている。

テロップ: 新型コロナウイルス流行

ナレーション: その後、新型コロナウイルスが流行。

映像説明: 水色のグラデーション画像を背景に、1回り小さな画面でスーツ姿の古川会長が、緑の植物が植え込まれた壁を背に、英語でコメントしている。

テロップ: オンラインでふぐをPR

ナレーション: 海外での活動が制限されたが、それでも毎年、PRイベントを続けた。

映像説明: 10人ほどの男性や女性が円卓を囲んでいる写真。卓上にはグラスやちりれんげ、ふた付きの茶わん、3連の薬味皿に入った薬味などがのっている。どの人も、平仮名で大きく「ふぐ」と書かれたチラシを手にしている。 卓上がズームアップされた写真。「ふぐ」と書かれた日本語のチラシを横に置き、アンケートに記入する人の手元が写っている。

ナレーション: 参加したシェフやバイヤーからアンケートを取り、それをシンガポール側と共有したという。

映像説明: グレーのレンガ柄の壁の部屋で、デスクに向かった古川会長が、手ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: あの、我々(われわれ)が輸出したいって言ってるんじゃない、と。だけじゃないと。 現地のレストランさんからも、こんなに、あのー、ふぐの白子と、かを、あのー、入れさしてください、っていう声が上がってるんですよ、っていうのを、各、年間ずーっとやってたでしょ。 それが、すごく効いたみたいですね。

映像説明: PRイベントの写真。腰の高さほどのテーブルに、さまざまなふぐ料理が並べられている。それぞれのテーブルに、白や黒の調理服を着た日本人男性(にほんじんだんせい)が立ち、皿と箸を手にしてネックストラップを下げた来場者たちを応対している。 プレゼンテーション会場。水色の法被を着た古川会長が、スクリーンの横でマイクを持って話している。スクリーンには、国際ふぐ協会の英語のロゴと、古川会長の名前が入ったプレゼン資料が投影されている。

テロップ: シンガポール 2022年8月31日 養殖ふぐの全部位 輸入解禁

映像説明: シンガポール食品庁のロゴが入った、ふぐの輸入に関する英文書類が、上から下へスクロールしながら映し出される。

テロップ: シンガポール食品庁

ナレーション: こうした地道な取り組みが実を結び、2022年8月、シンガポールは、指定した日本の施設で処理された養殖ふぐに関しては、白子や皮といった食べられる部位の輸入を解禁した。

映像説明: ベージュ色(いろ)のカウンター席がある飲食店内の写真。白い調理服を着て水色のマスクをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、カウンター席のお客に料理の皿を差し出している。 ベージュ色(いろ)のカウンター席がある飲食店内の別の写真。黒地に白の水玉模様のブラウスを着た女性客が、カウンターの上に置かれただ円形(だえんけい)の皿に盛りつけられた料理に両手を添えている。

ナレーション: 猛毒を持つふぐの安全性を論理的に説明し、それが受け入れられた瞬間だった。

映像説明: 胸にえんじ色(いろ)の文字で「玄品(げんぴん)」と刺繍がある白い調理服を着た人の手が、大型冷凍庫を開け、冷凍パックのふぐを取り出す。取り出したふぐをカメラへ向けながら、パックに付いた霜を手で拭っている。

ナレーション: この解禁のおかげで、料理人(りょうりにん)も太鼓判を押すふぐが手に入るようになったという。

映像説明: まな板の上に、まるごと1匹、冷凍パックされたふぐがのっている。ゆっくりと、ふぐの頭から尾までを映していく。 「玄品(げんぴん)」の店内。クリーム色(いろ)の壁の前で、白い調理服を着て丈の短い円筒形の白い帽子をかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: 玄品(げんぴん) シンガポール 濵田 太郎(はまだ たろう) 店長

濵田(はまだ)店長: 今は、もうその、皮つきで来るんで、その、もう、ほぼほぼ、ゆうたら、ね、1匹まるまる、その状態で、こう、来るんで。 クオリティーはやっぱ、めっちゃ上がりましたねぇ。

映像説明: ふぐ料理が次々に映る。白い皿に盛りつけられたふぐ刺し(ふぐさし)。刺身の脇に、大葉と白髪ネギ、小口切り(こぐちぎり)の青ネギ、もみじおろしが添えられている。皮や白子を使った小鉢3品。皿の上に盛られた一口大に切った白子を皿にのせてバーナーであぶる様子。

ナレーション: これまでは、身の部分しか使えなかったが、皮や白子など、ふぐをフルコースで楽しめる。

映像説明: 「玄品(げんぴん)」での試食商談会の様子。4人掛け(よにんがけ)のテーブル席で、白いTシャツを着た男性、紺色のシャツを着た男性、濃いグレーのポロシャツを着た、3人の男性がふぐ料理を試食している。

ナレーション: それを味わったバイヤーは…。

映像説明: 4人掛け(よにんがけ)のテーブル席で、白いTシャツを着た男性が、ふぐ刺し(ふぐさし)を味わったあと、インタビューに答える。

テロップ: バイヤー

バイヤー・英語: すごくおいしいです

映像説明: 試食した3人の男性たちと古川会長が笑顔でことばを交わし合っている。紺色のシャツを着た男性が、古川会長に話しかける。

テロップ: バイヤー

バイヤー・英語: とても興味深いです。 料理の仕方を、ぜひ学びたいです。

映像説明: 4人掛け(よにんがけ)のテーブル席で、えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性とバッグを肩から斜めがけにした男性、赤いポロシャツを着た男性、黒いTシャツを着た女性の4人が、ふぐ料理を試食している。 グレーのレンガ柄の壁の部屋で、デスクに向かった古川会長がインタビューに答える。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: で、1番目が、あの、窓を開けるってことですよ。窓を開けることに関しては、シンガポールはいきましたいね。 2番目はですね、食文化として根づかせるっていうことです。

映像説明: 銀色のバットいっぱいに入った、ふぐの切り身。 バーナーであぶった一口大の白子を、黒い大皿からトングで白い小皿へ取り分ける手元。 「玄品(げんぴん)」での試食商談会。紺色の法被を着た古川会長と、えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性、バッグを肩から斜めがけにした男性が話している。

ナレーション: 全部位をシンガポールに輸出できるようになったが、これは、最初の扉が開いた(あいた)だけだ。これからは、市場を開拓する必要がある。

映像説明: モノトーンを基調にしたデザインのクッキングスタジオ。広いスペースの中ほどが、天井まである黒いフレームのガラスのパーティションで仕切られている。手前は、10人ほどが座れるハイテーブルが2台置かれたダイニングエリア。奥は、アイランド型のキッチン設備があるクッキングエリア。フロア全体で十数人の男性がいる中に、吉田社長や濵田(はまだ)店長、古川会長の姿も見える。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 食文化を根づかせる 調理法を料理人に伝授

映像説明: クッキングエリア。黒い調理服を着た短髪の男性が、ふぐの皮を調理している。その背後でも、数人の男性がそれぞれ調理台に向かっている。コンロの上のダクトに、青でふぐのイラストが描かれた丸いちょうちんが飾られている。

テロップ: ふぐの調理実習会

ナレーション: そこで、ことしは、プロのシェフを集めたふぐの調理実習会を開いた。

映像説明: 別の調理台。えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性が、ふぐの皮を剥いでいる。その向かい側で、胸に和風の模様がある黒いTシャツを着た男性が刺身を作っている。

ナレーション: 新しい調理法を学べば、シェフは必ず、その技術を披露したくなるというのが狙いだ。

映像説明: 黒い調理服を着た吉田社長が、調理の実演をしている。10名ほどの参加者が調理台を囲み、真剣な表情で見つめている。スマートフォンで撮影している人もいる。 調理実演をする吉田社長。カメラが包丁を持つ手元から顔まで移動し、真剣な表情を映し出す。

ナレーション: 講師を務めるのは仲卸業者の吉田さん。

映像説明: 黒い調理服を着た吉田社長が、青いまな板の上でふぐを刺身にしながら講義している。吉田社長の後方に立つ紺色の法被を着た古川会長が、少し離れた位置から様子を見ている。ほとんどの参加者が、手に持ったスマートフォンでビデオを撮影している。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎 社長

吉田社長: ふぐ刺し(ふぐさし)作る場合は、ちょっとこう、(身の部位が)高いので、ま、あの、柵取り(さくどり)。

映像説明: 調理台。黒いTシャツを着てメガネをかけた男性が刺身の実習をする隣で、濵田(はまだ)店長が刺身をひと切れつまんでアドバイスをしている。その様子を、紫色のシャツを着た男性が向かい側からのぞき込んでいる。ガラスのパーティション越しに、歩いてきた玄品(げんぴん)の調理服を着た短髪の男性が立ち止まり、中の様子を見ている。 別の調理台。白いポロシャツを着た男性がずんどう鍋を菜箸で混ぜるのを、濵田(はまだ)店長が隣で指導している。コンロの上のダクトに、青でふぐのイラストが描かれた丸いちょうちんが飾られている。

ナレーション: 玄品(げんぴん)シンガポールの濵田(はまだ)さんもサポートに駆けつけた。調理方法を学んだシェフたちは…。

映像説明: 白いポロシャツを着た男性が、レンジフードのそばでインタビューに答える。背後に、白地に黒の筆文字で大きく「河豚(ふぐ)」と書かれたポスターや、青でふぐのイラストが描かれた丸いちょうちんが見えている。

テロップ: シェフ

シェフ・英語: ふぐは、ほかの魚に比べて弾力があってユニークです。ほかに比べられる魚はありません。

映像説明: 黒いTシャツを着てメガネをかけた男性が、ガラスのパーティション越しにダイニングエリアが見える調理台でインタビューに答える。

テロップ: シェフ

シェフ・英語: 新しい知識を身に付けることができました。 ふぐをしゃぶしゃぶにするのも、興味深かったです。

映像説明: えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性がふぐの皮を剥ぐのを、吉田社長が隣で見守っている。

ナレーション: 調理実習を終えた吉田さんは…。

映像説明: 吉田社長が調理台を囲む参加者たちに講義をしている。 調理台で吉田社長がふぐの調理実演をしている。紺色の法被を着た古川会長が後方に立ち、その様子を見ている。 玄品(げんぴん)の店舗の前。外看板のそばで吉田社長がインタビューに答える。

テロップ: 吉田水産 吉田 福太郎 社長

吉田社長: 引き続き、地道に。で、多分どっかで、どっかのタイミングで、こう、爆発的に認知されるタイミングが来るような気がするんで、 そこまでは地道に頑張るしかない。ひたすら。

映像説明: 調理実習会の会場。紺色の法被を着た古川会長が黒地に金色の松の木の絵柄が入った皿を両手に持ちながら参加者に向かって話している。そばに立っているえんじ色(いろ)のTシャツを着た男性が真剣な表情で聞いている。 古川会長が黒いTシャツを着てメガネをかけた男性に修了証が入った証書ファイルを手渡す。おじぎをしながら握手をしたあと、広げたファイルに2人で両側から手を添え、記念撮影のカメラに向かって笑顔を見せる。

テロップ: 台湾 ベトナムと輸出交渉

ナレーション: そして、古川さんは、さらにふぐを広めるため、台湾やベトナムと輸出の交渉をしているという。

映像説明: クッキングエリアの一角で、紺色の法被を着た古川会長がインタビューに答える。背後にある銀色の冷蔵庫には国際ふぐ協会のタペストリーが、また、冷蔵庫と並ぶオーブンの取っ手には青でふぐのイラストが描かれた丸いちょうちんが飾られている。

テロップ: 国際ふぐ協会 古川 幸弘(ふるかわ ゆきひろ) 会長

古川会長: ふぐ食文化を、だーっと広げて、ま、あの、ふぐの産業がですね、未来永ごう、こう、発展していくように、い、やっていきたいなぁというふうに思ってますね。

映像説明: 調理台で吉田社長がふぐの調理実演をしている。参加者たちが周りを取り囲み、手に持ったスマートフォンでビデオを撮影している。 試食商談会の4人掛け(よにんがけ)のテーブル席。えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性と、バッグを肩から斜めがけにした男性、赤いポロシャツを着た男性、黒いTシャツを着た女性の4人がふぐ料理を試食している。 緑色(みどりいろ)のヒノキの葉が敷き詰められた上に、黒と白の模様のとらふぐが載っている。ふぐの顔がアップで映る。

ナレーション: ふぐの輸出は、まだ道半ば。今後の海外市場の開拓に注目だ。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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