ベトナムの水質改善へ 滋賀県と企業のノウハウを活用

2023年12月14日

ベトナムは、世界の自動車や家電メーカーなどの進出で、経済は大きく発展。その一方で水や大気、土壌などの環境汚染が問題となっている。特に水質汚染は深刻で待ったなしの状況。そこで立ち上がったのが琵琶湖の水質改善に成功した滋賀県と県内企業だ。彼らの奮闘を追った。

(10分48秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 有名ホテルや地元大手レストランチェーンの路面店が軒を連ねる通り。バスや車、非常に多くの原付バイクが走り抜けていく。画面左下の四角い枠に、ベトナムの地図が表示される。薄茶色(うすちゃいろ)で塗られたインドシナ半島の東岸(とうがん)、太平洋側に位置するベトナムが黄緑色(きみどりいろ)に塗られている。 高架道路の脇にある、地下鉄の出入り口。赤いカラーコーンの先端に、黒と黄色(きいろ)の横棒が渡され、立ち入りできなくなっている。高架下の道路を車や原付バイクがひっきりなしに走っていく。

ナレーション: インドシナ半島、東部に位置するベトナム。来年には、この国で初の地下鉄が開業する。

映像説明: 緩やかなカーブを描く、片側2車線の道路。上り線、下り線ともに車やバイクがひっきりなしに走っている。道路の右手には、路面店が並ぶ町並みが見えている。 片側3車線の市街地の道路。バスや原付バイクと並んで、車体の前面に日本の自動車メーカーのエンブレムをつけた車が次々に通る。

テロップ: 世界のメーカーが進出!

ナレーション: これまでに、世界的に有名な自動車メーカーや家電メーカーなどが、続々と工場を作り、進出。

映像説明: 建設中の高層ビル。建物の横幅ほどのアームがあるタワークレーンがビルの壁面に沿って立ち、頂上には何台ものクレーンが載っている。隣接する一帯には、ガラス張りの高層ビルが何棟も建ち並んでいる。

テロップ: 経済成長

ナレーション: ベトナムは、大きな経済成長を遂げた。しかし…。

映像説明: 薄く油が浮いた暗い緑色(みどりいろ)の水に、もみ殻のような薄茶色(うすちゃいろ)の細かなゴミや、空き瓶、死んだ魚などが浮いている写真。 船着き場の写真。すぐ下の海は水が灰色に濁り、木の切れはしや生活ゴミが水面近くまでたまっている。白や青色のフロートに木材をくくりつけた、薄汚れたいかだのようなものが係留されている。いかだの周囲には小さなゴミがびっしりと浮いている。

テロップ: 環境汚染

ナレーション: その一方で、大気や土壌、水質の、環境汚染が問題に。

映像説明: エメラルドグリーン色(いろ)の海と、そこから点々と顔を出す奇岩が特徴的な景勝地の写真。クルーズ船やツアーボート、白い波を引いて走るモーターボート、小さな点のように見えるカヤックなどが、海上のあちこちに浮かんでいる。 画面左下の四角い枠にベトナムの地図が表示される。国土東岸(こくどとうがん)の北の端(はし)に赤い星印があり、星印をさし示す白い吹き出しに赤い文字で「ハロン湾」と書かれている。

テロップ: 世界遺産 ハロン湾

ナレーション: このままでは、水や景観の美しさで世界自然遺産になったハロン湾が、世界遺産登録抹消の危機に直面するとも言われている。

映像説明: 会議室。えんじ色(いろ)のクロスが張られたテーブルを挟んで、片側に男性や女性が3人、その向かい側に、ストライプ柄の白い半袖シャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)と、5人の日本人男性(にほんじんだんせい)が着席している。ストライプ柄の白い半袖シャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がズームアップされる。 別のテーブル。男性3人と女性4人が、えんじ色(いろ)のクロスが張られたテーブルを囲んで話している。メガネをかけて口ひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)が資料をさし示しながら中心になって話している。

ナレーション: そこで、かつて日本の琵琶湖を水質汚染の危機から救った滋賀県と県内の企業が立ち上がった。

映像説明: 白髪交じりで縁(ふち)のないメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、インタビューに答える。男性の背後には、真っ赤に紅葉した並木道を2人のサイクリストが自転車で走る写真が貼られている。

テロップ: 滋賀県 商工政策課 濵川 克彦(はまかわ かつひこ) 課長

濵川(はまかわ)課長: まさに琵琶湖で取り組んできた琵琶湖モデルを応用し、 ベトナムの水環境の課題解決に貢献できるのではないかと。

映像説明: 胸までの高さがあるグレーのフェンスが無数に立ち並ぶ屋外の施設。紺色と白の2色使いのジャンパーと黄色(きいろ)のヘルメットを身につけた職員が2人、フェンス越しに長い竿(さお)を差し込んで作業をしている。手前のフェンスには赤い救命浮き輪が掛かっている。 水がたまっている、コンクリート製のプール。1段高い位置にあるフェンス越しに、白いヘルメットをかぶった日本人男性(にほんじんだんせい)3人が立ち、中をのぞき込んでいる。手前にいる短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が真剣なまなざしでうなずいている。

テロップ: ベトナムの水質改善へ 滋賀県と企業のノウハウを活用

ナレーション: 水質改善へ待ったなしのベトナム。滋賀県企業の飽くなき挑戦を追った。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: ゆったりと流れる大きな川に、船が行き交っている。川べりの緑の森の向こうに、高層ビルや建築中のビルが並ぶ市街地が見える。 画面左下の四角い枠にベトナムの地図が表示される。国土の南端に赤い星印があり、星印をさし示す白い吹き出しに赤い文字で「ホーチミン」と書かれている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 深刻! ベトナムの下水処理 ビジネスチャンスをつかめ!

ナレーション: ベトナム最大の経済都市、ホーチミン。

映像説明: 緑色(みどりいろ)のフェンスの向こうに、建設中の薄茶色(うすちゃいろ)の3棟の高層ビルが見える。地上からビルの壁に沿って伸びるタワークレーンが、1番高いビルの頂上よりも高くそびえ立っている。隣接地にも、完成して間もないガラス張りの高層ビルが6棟、建ち並んでいる。

ナレーション: 現在、高層マンションやオフィスビルの建設ラッシュだ。

映像説明: 濁った茶色の水が流れる川。水が流れてくる方向へ視線を向けると、都心の高層ビル群が広がっている。

テロップ: サイゴン川

ナレーション: その足元を流れるサイゴン川。今、マンションやオフィスビル、工場などからの下水が川を汚染しているという。

映像説明: 白い建物の外壁にベトナム語と英語で「階段室B」と書かれた灰色のプレートがはめ込まれている。カメラがズームアウトし、箱形の建物の外観を映し出す。短いひさしがついた中央の出入り口に白いヘルメットをかぶった女性と男性が入っていく。

テロップ: ビンフン下水処理場

ナレーション: こちらは、市内にあるベトナム最大級の下水を処理する施設。

映像説明: 屋外にある下水処理場の施設全体を見渡す。胸までの高さがあるグレーのフェンスが並ぶ中に黄土色(おうどいろ)のドーム状の突起物が等間隔で並んでいる。場内を見渡すと、広い施設の中ほどから半分はフェンスも黄土色(おうどいろ)の突起物も茶色にさびている。

ナレーション: 2009年に、日本のODA(オーディーエー)によって建設された。

映像説明: 下水処理用のコンクリート製のプール。アルファベットの大文字の「F」を横へ倒した形のパイプが内壁から突き出している。水につかったパイプの先端付近を中心に、黒い水が勢いよくかき混ぜられている。

ナレーション: 汚れた水は、まず下水処理場に運ばれ処理されるが、

映像説明: 別の処理工程のプール。水面に並行に架かる細い配管から、透明の液体が霧状になって水面に吹きかけられている。プールの周りはフェンスが2重に巡らされ、フェンスとフェンスのあいだは人が1人通れる程度の通路になっている。 別のプール。内壁の一回り内側に、金属の仕切りがあり、水面からノコギリの刃のような凹凸が見えている。内側にたまっている白濁した水が金属の仕切りを通過して、気泡を作りながら外側へ流れ出ていく。流れ出した先には水が流れていて、処理された透明な水が次の工程へ向かって流れていく。

テロップ: 施設の下水処理量 約25万㎥(りっぽうメートル)/日 (市の下水の約3割) ※2023年11月時点

ナレーション: ここで処理できる下水の量は1日に、およそ25万立方ートル。その量は、ホーチミン市で発生する下水の、およそ3割にすぎない。

映像説明: 胸までの高さがあるグレーのフェンスが無数に立ち並ぶ屋外の施設。紺色と白の2色使いのジャンパーと黄色(きいろ)のヘルメットを身につけた職員が2人、フェンス越しに長い竿(さお)を差し込んで作業をしている。手前のフェンスには赤い救命浮き輪が掛かっている。 紺色と白の2色使いのジャンパーと黄色(きいろ)のヘルメットを身につけた職員が、フェンス越しに長い竿(さお)を垂直に差し込み、つつくような動作をしている。

ナレーション: 処理できる量の増加を図るため、施設の拡張を進めている。

映像説明: 下水処理場の駐車スペース。停車している白いワゴン車から短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が降りてくる。続いて数人の男性や女性が車から降りくる。構内の見取り図が描かれた看板の前に、5人から6人の男性や女性が集まっている。丸刈りの日本人男性(にほんじんだんせい)が構内図を指さす。 白地に緑色(みどりいろ)で描かれた構内図。右上のスペースに、ベトナム語と英語で「下水処理場」と書かれ、その下にベトナムと日本の国旗のマークが描かれている。構内図の前に短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)と丸刈りの日本人男性(にほんじんだんせい)が立っている。

ナレーション: この日は、日本の企業が視察に訪れた。滋賀県草津市にある大五産業(だいごさんぎょう)だ。

映像説明: 下水処理場の構内図の前で、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: 大五産業 権田 赫大(ごんだ かくだい) 専務

権田専務: 重要なところ(施設)なので、あの、やはり、水がきれいになってるとこを見ていきたい。

映像説明: 下水処理場内部の写真。壁が白、床が緑色(みどりいろ)をした室内に、大小2つの箱形の機械を配管でつないだ装置がある。配管は途中で分岐しながら天井のほうへ向かっている。床からじかに出ている配管もある。 壁が白、床が緑色(みどりいろ)の室内で、青い作業服と青いヘルメットを身につけた作業員が装置のメンテナンスをしている写真。太いパイプの中に一回り小さい赤いパイプが入っている。

テロップ: 大五産業 浄化槽の製造販売 下水処理施設の運営

ナレーション: 大五産業は、水をきれいにする浄化槽の製造販売や下水処理施設の運営などを行うリーディングカンパニー。

映像説明: 屋外にある水がたまっている、コンクリート製のプール。1段高い位置にあるフェンス越しに白いヘルメットをかぶった権田専務と、2人の日本人男性(にほんじんだんせい)がのぞき込んでいる。手前にいる権田専務が真剣なまなざしでうなずいている。

ナレーション: ベトナムの施設を見た感想は?

映像説明: 下水処理施設を見晴らす場所で、権田専務がインタビューに答える。

テロップ: 大五産業 権田 赫大 専務

権田専務: すごい、広い施設ですし、もし私たち(当社)、いや、私、あのー、協力してもらえれば、 あの、ほんと、今以上に、もっときれいな水を出せるような、形に持っていけるので、 ぜひ、何かあれば、お助けさせていただきたいですね。

映像説明: 下水処理場。赤さびが浮き出たグレーのフェンスが無数に立っている。紺色と白の2色使いのジャンパーと黄色(きいろ)のヘルメットを身につけた職員が、手前で2人、奥で1人、作業をしている。フェンス越しに長い竿(さお)を差し込んでいる職員がズームアップされる。

ナレーション: 日本企業(にほんきぎょう)の協力で設備の効率化も期待できそうだ

映像説明: なだらかな山並みを背景に、向こう岸のビル群を見晴らす水辺の芝生の広場。沖合の堤防から大きな噴水が上がっている。 湖の向こうにある緩やかな山なりの形を描いて架かる橋。橋の向こうにビル群と山並みが見える。手前の水面には水鳥が数羽ゆっくりと泳いでいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ベトナムの水質改善へ 滋賀・琵琶湖モデル始動

テロップ: 滋賀県

ナレーション: その大五産業が拠点を構えている滋賀県。

映像説明: 遠くに見える広大な湖を横切って架かる長い橋。山並みを背景に、湖岸に広がる町並みを左から右へと映していく。

テロップ: 琵琶湖

ナレーション: 滋賀県は、日本最大の湖、琵琶湖で培われたノウハウを生かし、今、ベトナムの水質改善に力を入れている。

映像説明: 赤潮が発生し、変化した水面の写真。定置網が設置された深緑色(ふかみどりいろ)の水面に、黒っぽい筋を引く赤潮が確認できる。

テロップ: 1977年 淡水赤潮が大発生

映像説明: 青空の下に、水がきれいになった水面が広がっている写真。湖岸に新緑の木々(きぎ)が見える。

テロップ: 水質改善

ナレーション: かつて70年代に、琵琶湖で大規模な淡水赤潮が発生した際、滋賀県は産学官民が連携・協力し、およそ30年かけて水質の改善を行ったのだ。

映像説明: スーツ姿で拍手をする9人の男性の前で、短髪で黒いスーツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)と、白髪の小柄な男性が、赤い証書ファイルを手に持って握手をしている写真。鮮やかな青のバックボードには、日本とベトナムの国旗が描かれ、それぞれ白抜きの文字で英語とベトナム語が書かれている。日本の国旗の下の英語は「SIGNING CEREMONY OF THE MOU(サインニング セレモニー オブ ザ エムオーユー)」。

テロップ: 2014年11月 滋賀県・ホーチミン市 経済・産業分野 を中心として協力・交流の覚書締結

ナレーション: そんな滋賀県は、経済、産業などの発展に協力するため、2014年にホーチミン市と覚書を締結した。

映像説明: 港近くの小高い場所から入り江を見晴らした写真。桟橋に白いクルーズ船が停泊し、陸地の近くには、いかだの上に平屋の家を建てた水上家屋や大小のクルーズ船、ツアーボートなどが浮かんでいる。遠く沖合には無数の小島が見える。 画面左下の四角い枠にハロン湾近郊の地図が表示される。ハロン湾の沖合に浮かぶ島に赤い星印があり、星印をさし示す白い吹き出しに赤い文字で「カットバ島(カットバとう)」と書かれている。海を挟み、その東側の陸上に、カットバ島が属する「ハイフォン市」が赤い点で示されている。

テロップ: 2016年 カットバ島の水質改善

ナレーション: 2016年には、ハロン湾に浮かぶ有名な観光地、カットバ島の水質改善に着手。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋の写真。長机(ながづくえ)を挟んで片側に男性2人、その向かい側に女性1人が座っている。長机(ながづくえ)の上には半透明のプラスチックの計量カップや、ひらがなの「つ」の字の形に曲がったストローのような口がついた実験用具、透明や半透明、茶色など数種類の小瓶、トイレットペーパーなどが置かれている。チェックのシャツを着た男性が、表示窓のついた白い小型の器具を操作している。 下水処理施設の写真。下水処理用のプールにたまった水には小さな白い物体がびっしり浮かび、端(はし)に白い泡がたまっている。プールを囲む通路に4人の男性が立っている。水色のシャツを着た男性が、チェックのシャツを着た男性が持っているバインダーを指さしている。

ナレーション: スタートから7年、少しずつ成果が出ているという。

映像説明: 白髪交じりで縁(ふち)のないメガネをかけた濵川(はまかわ)課長がインタビューに答える。濵川(はまかわ)課長の背後には、真っ赤に紅葉した並木道を2人のサイクリストが自転車で走る写真が貼られている。

テロップ: 滋賀県 商工政策課 濵川 克彦(はまかわ かつひこ) 課長

濵川(はまかわ)課長: ハイフォン市のカットバ島では、産官民が連携する枠組みとしまして、 2016年に「グリーンカットバ」と、いう団体が設立されまして、 企業だけでなく、行政だけでなく、住民も参加する組織、ということで作っております。 で、そうしたなかで、ま、子どもたちへの環境学習とか、そういった取り組みに、あのー、県、滋賀県、企業と一緒になって取り組んでるところでして、 ま、意識、意識では大きく変わってきたのかなというふうに実感しております。

映像説明: 白と黒の幾何学模様のカーペットが敷かれ、前方に大型のスクリーンと演壇が設置された会議室。部屋の中央を大きく空け、左右の壁に沿ってえんじ色(いろ)のクロスが張られたテーブルと白い椅子が設営されている。各テーブルには2人から3人の男性や女性が着席している。壇上では、短髪で青いネックストラップを下げた日本人男性(にほんじんだんせい)がマイクを持って立ち、隣に立つピンク色(いろ)のネックストラップを下げてメガネをかけた女性がマイクを持って話している。壇上の様子を会議室の中央付近からスマートフォンで撮影している男性がいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ベトナム水(みず)ビジネス 躍動する1,100億円市場(いっせんひゃくおくえんしじょう)!

テロップ: 2023年11月2~(から)3日 滋賀県内企業・ベトナム企業 商談会 主催:滋賀県 ジェトロ滋賀

映像説明: 短髪で青いネックストラップを下げた日本人男性(にほんじんだんせい)が、手に持った冊子を見ながらマイクで話している。

テロップ: ジェトロ滋賀 所長 久木 治(ひさき おさむ)

ナレーション: そして、日本とベトナムの外交関係樹立50周年を迎えた、ことし、滋賀県はジェトロと協力し、大規模な商談会を開いた。

映像説明: えんじ色(いろ)のクロスが張られたテーブルが、クリーム色(いろ)の壁に沿って並んでいる。各テーブルの壁側には、青いネックストラップを下げた滋賀県企業の担当者が着席し、向かい側の席に座るベトナム企業の担当者を応対している。窓際のテーブルでも、白いブラインドを下ろした窓を背にして滋賀県企業の担当者が座り、向かい側の席に座るベトナム企業の担当者と話している。

ナレーション: ベトナムの水ビジネスの市場規模は、今や1,100億円(いっせんひゃくおくえん)を超えると言われている。

映像説明: 各テーブルでの商談の様子が次々に映し出される。ベトナム企業の男性2人が座るテーブルの端で黒いジャケットを着た通訳の女性と茶色いロングヘアーの女性が話している。 薄い青のシャツを着たベトナム企業の男性が、黒いドーナツ型の部品を手に、白いブラウスを着てピンク色のネックストラップを下げた通訳の女性と話している。 白と紺色のギンガムチェックのシャツを着た男性と、小花柄(こばながら)のブラウスを着た女性、黒髪でメガネをかけた女性の3人がベトナム側の席に座っている。男性が、ショートヘアーでピンク色のネックストラップを下げた通訳の女性に資料を見せて話している。

ナレーション: そうしたなか、ベトナムからは、政府系プロジェクトやオフィスビルの排水処理を手がける有力企業など、およそ20社が参加。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁側のテーブル。滋賀県側の席で、長めの前髪を分けた日本人男性(にほんじんだんせい)が、テーブルの向こう側とピンク色のネックストラップを下げたボブヘアーの女性を交互に見ながら手ぶりを交えて話をしている。 白いブラインドを下ろした窓の前のテーブル。滋賀県側の席には、白髪交じりで金色の縁(ふち)のメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)を中央にして白いブラウスを着てピンク色のネックストラップを下げた通訳の女性とベージュ色(いろ)のブレザーを着た女性の3人が座っている。ベトナム側の席では、薄い青のシャツを着た男性が黒いドーナツ型の部品を手に話している。白髪交じりで金色の縁(ふち)のメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)がズームアップされる。

ナレーション: 滋賀県からは、水質改善や排水処理などを手がける専門企業5社が集まった。

映像説明: グレーの壁の前で、白髪交じりで金色の縁(ふち)のメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: 協和工業(きょうわこうぎょう) 清水 重信(しみず しげのぶ) 社長

清水社長: 私が、ま、3回ほどベトナムに行ったことございまして、えー、環境を見てまして、これがもっと伸びる、と。

映像説明: 白い壁の室内。額装されたモノクロ写真が掛かる柱の前で、長めの前髪を分けた日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: ヴァンテック 井之口 哲也(いのぐち てつや) 社長

井之口(いのぐち)社長: 私どもの会社(当社)の商品、また滋賀県の技術っていうところもPRしながら、ベトナムで拡大していた、いきたいと思います。

映像説明: 白いブラインドを下ろした窓の前のテーブル。滋賀県側の、ストライプ柄の白い半袖シャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が名刺を持って席を立ち、立っているベトナム企業の黒いブラウスを着た女性と名刺を交換する。続いて、着席した女性と、丸刈りの日本人男性(にほんじんだんせい)が名刺を交換する。

ナレーション: この商談会には、ベトナムの下水処理場を視察した大五産業も参加していた。

映像説明: カレンダーが掛かった壁の前で、ストライプ柄の白い半袖シャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。 芝生が整備された広大な公園の、銀色のフェンスで囲われた一角の写真。芝生に長方形の穴が3つ並び、2つは黒いフタが外されている。黒いポロシャツを着た男性が、残り1つのふたに手を掛けている。ふたの開いた穴のそばに、5人の男性や女性が集まり、芝の上に道具を広げて作業をしている。 立ち木のあいだに直径2メートル、長さ5メートルほどの白い円筒を寝かせた形のタンクが設置されている。ロングヘアーを1つにまとめた女性がバインダーを持ち、タンクのそばに立つ男性たちと話している。タンクの上にランニングシャツ姿の少年が座っている。 カレンダーが掛かった壁の前で、ストライプ柄の白い半袖シャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)が話を続ける。

テロップ: 大五産業 権田 五雄(ごんだ いつお) 社長

権田社長: 今から8年ほど前から、えー、ミャンマー国(こく)に、合弁会社を作って、 えー、向こう(現地)で、事業展開をしておりまして、ま、浄化槽の製造販売、あるいは維持管理、等(とう)をやっております。 ま、(ミャンマーから)陸路で、浄化槽が、あのー、運べるので、えー、ベトナムのほうで、えー、その販売網をですね、拡大していきたいなと。

映像説明: 商談会が行われている会議室。白いブラインドを下ろした窓の前のテーブルに、権田社長と権田専務、ほか2人の日本人男性(にほんじんだんせい)が着席している。権田社長が手ぶりを交えて話すのを、権田専務や、ほかの日本人男性(にほんじんだんせい)がうなずきながら聞いている。

テロップ: 大五産業 権田 五雄 社長

テロップ: 大五産業 権田 赫大 専務

ナレーション: 狙いは、ベトナムの工場などに浄化槽を導入してもらうこと。

映像説明: 権田社長や権田専務たちが座る向かいのベトナム側の席には、黒いブラウスを着た女性とチャコールグレーのジャケットを着て眼鏡をかけたベトナム人男性が座っている。

ナレーション: 対する商談の相手は、政府系のプロジェクトや都市計画などを行う大手企業だ。

映像説明: チャコールグレーのジャケットを着た男性が、ノートパソコンの画面を見せながら権田社長たちに話している。黒いジャケットを着た通訳の女性が日本語で説明する。

ナレーション: 果たして、トン社長の反応は?

映像説明: 大型スクリーンの前で、チャコールグレーのジャケットを着たベトナム人男性が会議室前方のインタビューに答える。 白い箱形の装置をアップで撮った写真。白い箱の側面上部から、直径2センチメートルほどの青い配管が出ていて床に置かれた小さな機械とつながっている。 大型スクリーンの前で、チャコールグレーのジャケットを着た男性が話を続ける。

テロップ: 環境技術サービス研究センター トン・ザット・ラング 社長

トン社長・ベトナム語: 大五産業は、地下にも地上にも設置できる浄化槽を製造しています。 これはベトナムにとって非常に役立つ技術だと思います。 新興住宅地に利用できる可能性が非常に高いです。

映像説明: 水彩画の額縁が掛かった壁を背にして、緑色(みどりいろ)のTシャツを着た権田社長がインタビューに答える。

テロップ: 大五産業 権田 五雄 社長

権田社長: えー、現在、えー、住宅地を開発しておれ、おられまして、えー、その住宅地に浄化槽を設置したいと、いう相談を、ありました。 きのう、われわれの、あのー、担当者、技術者がその会社に赴きまして、 えー、たぶん、その会社と、おー、合弁会社を作ってですね、えー、受託会社のほうにですね、浄化槽を販売できるのかなと、いう方向性で、今、考えてます。

映像説明: 商談会が行われている会議室。左胸に社名ロゴのある白いポロシャツを着た男性がベトナム企業側の席に座り、真剣な表情でテーブルの上の資料に目を通している。

テロップ: エンビエコ環境技術 グエン・ティ CEO

ナレーション: 一方こちらは、ホーチミン市で下水処理施設の運営会社を営む、グエンCEO。

映像説明: 白い壁の前に置かれたガラステーブルに、さまざまな商品が並べられている。4本のパイプが連結された装置と操作パネルのセット。プラスチックボトルに入った透明の液体、フタつきの白い角型バケツや、青いプラスチック容器に入った商品、1リットルほどの透明なボトルに入った茶色の液体、化粧箱や袋に入った商品などが置かれている。商品群の手前には社名ロゴが入った冊子が並べられている。 壁にディスプレーされた電気式の装置がアップになる。真上にある壁掛け式のモニターにはベトナム語の文字が入ったPR動画が流れている。 テーブルの上に並べられた商品がアップで右から左へ映される。

テロップ: 高感度センサー 浄化剤などを販売

ナレーション: ほかにも、高感度センサー、浄化剤など、幅広い商品を販売している。

映像説明: 白い壁の部屋のデスクで、左胸に社名ロゴのある白いポロシャツを着た男性がインタビューに答える。背後のデスクの上には、数種類の取扱商品が置かれている。

テロップ: エンビエコ環境技術 グエン・ティ CEO

グエンCEO・ベトナム語: ベトナムには、いろいろな産業が進出しているので、 それに合わせた下水処理の新しい技術やシステムが必要になっています。

映像説明: 商談会が行われている会議室。グエンCEOと短髪で白いシャツを着た男性が、メガネをかけて口ひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)とテーブルを挟んで話している。ピンク色のネックストラップを下げてメガネをかけた女性がグエンCEOの前にある資料をペンで指し示しながら話している。メガネをかけて口ひげを生やした日本人男性(にほんじんだんせい)がズームアップされる。

テロップ: WEF技術開発(ダブリュウイーエフぎじゅつかいはつ) 青山 章(あおやま あきら) 社長

ナレーション: 商談の相手は、WEF技術開発(ダブリュウイーエフぎじゅつかいはつ)の青山社長。

映像説明: グエンCEOの背後から青山社長との商談の様子を撮った映像。青山社長が資料を見ながら話している。グエンCEOの背中に大きく「Envi eco(エンビエコ)」の社名ロゴが入っている。

ナレーション: 滋賀県大津市に本社を構える会社だ。

映像説明: 銀色の金属の置き台の上に、黄色い箱形の装置が載っている。装置の側面には、横に4つ並んだ緑色(みどりいろ)のボタンと、透明のシリンダーを2つ並べた部品が組み込まれ、天面(てんめん)には手提げ金具が2個ついている。 すぐ隣に、2メートルほどの高さがある銀色の縦長の箱が2つ、赤い配管で連結されて置かれている。箱の下のほうには短いパイプが突き出していてパイプの口の下に緑色(みどりいろ)のコンテナが置かれている。

テロップ: Water Gaia(ウォーター ガイア)

ナレーション: 売り込んでいたのは「Water Gaia」という機器。

映像説明: 下水処理場のコンクリート製のプール。黒っぽい水が、底からかき混ぜられているように対流している。

テロップ: 高濃度の有機物や油分を浄化

ナレーション: この機器を使うことで、排水中の分解が難しい高濃度の有機物や油分まで効率よく浄化できるという。

映像説明: 白い壁の部屋。薄桃色(うすももいろ)の花の鉢植えが置かれたデスクで青山社長がインタビューに答える。

テロップ: WEF技術開発(ダブリュウイーエフぎじゅつかいはつ) 青山 章 社長

青山社長: ベトナムでこういう需要があるんかなあ、というのを、ちょっと確認したい、みたいな思いがあったという。

映像説明: 商談会が行われている会議室。青山社長が手ぶりを交えてグエンCEOに話をしている。資料を広げて目を通しているグエンCEOが話を聞きながら時折うなずいている。

ナレーション: 日本では、主に自動車や家電などの工場向けに開発された装置。グエンCEOの反応は?

映像説明: 会議室前方の大型スクリーンの前で、グエンCEOがインタビューに答える。

テロップ: エンビエコ環境技術 グエン・ティ CEO

グエンCEO・ベトナム語: この企業はとても面白いし、かなり興味深いですね。 今後は連絡を取り合い、製品が当社のニーズを満たすか試したいです。

映像説明: 雨空の下、グレーの外壁の2階建ての社屋の外観。玄関前の駐車場に車が3台止まっている。

ナレーション: 商談会から1週間後。

映像説明: 屋内。薄い水色のパーティションで囲われたデスクで、青山社長が窓を背にしてパソコンに向かっている。デスク脇の白い3段の本棚には、本や書類が詰まっている。パーティションの向こうで一心にキーボードを打つ青山社長をズームアップする。

ナレーション: 青山社長のもとに、グエンCEOから具体的なビジネスの話が来たという。

青山社長(声のみ): 一緒にやっていきたいという…。

映像説明: 額装された特許証が整然と並ぶ壁の前で、青山社長がインタビューに答える。 商談会が行われている会議室。グエンCEOが、紙にメモを書きながら話している。向かい側でメモをのぞき込んでいる青山社長の隣で、ピンク色のネックストラップを下げてメガネをかけた女性がグエンCEOの話にうなずき、青山社長に通訳する。 額装された特許証が整然と並ぶ壁の前で、青山社長が話を続ける。

テロップ: WEF技術開発(ダブリュウイーエフぎじゅつかいはつ) 青山 章 社長

青山社長: 特に養豚ですね、養豚の排水とか、さっきのゴミの浸出水とか、 身近な、生活に関わってるような問題が、ま、解決できてないので、 そこで(そこに)(ビジネスの)可能性があるのかなあというのは、ちょっと思いましたですね。

映像説明: 黒い壁沿いに金色で縁取られた(ふちどられた)ショーケースがある部屋で、権田専務が両手でマイクを持ち、話している。 金色で縁取られた(ふちどられた)ショーケースがある部屋の全体が映る。白いクロスが掛かった長いテーブルがコの字型に並べられ、十数名の男性や女性が赤い椅子に座ってテーブルについている。前方にはスクリーンがあり、プロジェクターの映像が映し出されている。スクリーンのそばでマイクを持って話していた井之口(いのぐち)社長が一礼し、拍手されながらその場をあとにする。

ナレーション: 滋賀県の企業が持つ技術やノウハウが、今後、ベトナムの水質を改善する日も近い。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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