【SAKEオタクに密着!】ウィーンで広がる日本の食文化
2023年11月23日
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芸術の都、ウィーン。秋が深まるこの季節、街の人々が楽しんでいるのが、ワイン! 地元の酒と郷土料理を提供する“ホイリゲ”と呼ばれる居酒屋などでは、ワインをたしなむ人々の姿が。一方、話題になっているのがオーストリア人の杜氏による日本酒造り! ほかにも、手作り味噌の工房や、抹茶ラテ、おにぎりなどを提供するカフェもあるとか。日本食マニアたちの実態に迫る!
(8分28秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: 大通り沿いにそびえ立つ壮麗な建築物。屋根は薄緑色(うすみどりいろ)で、彫刻が施されたクリーム色(いろ)の壁には細長い窓が並んでいる。建物の周りを人々が行き交い(いきかい)、手前の大通りを車体の上半分が白、下半分が赤の路面列車が走っていく。
テロップ: 芸術の都(みやこ) ウィーン
ナレーション: 芸術の都(みやこ)、ウィーン。
映像説明: クリーム色(いろ)の建物が両側に建ち並んだ通り。建物の1階には、さまざまな店舗が入っている。通りの真ん中に、地上3階ほどの高さの彫刻があり、周りを大勢の人が行き交っている。観光客風の女性を乗せた馬車が通り過ぎる。
テロップ: 美しい街並み
ナレーション: 世界遺産に登録された、美しい街並みや、
映像説明: 緩やかな弧を描いて横に長く広がった造りの、雄大な宮殿の外観。薄緑色(うすみどりいろ)のドーム状の屋根の周りには白い人型の彫像が複数体、装飾され、規則正しく窓が並ぶ白い壁には精巧な彫刻が施されている。中央入り口の左右の地上には特に大きな白い人型の彫像が4体設置されている。
テロップ: ハプスブルク家(け)ゆかりの宮殿
ナレーション: ハプスブルク家(ハプスブルクけ)ゆかりの宮殿など、
映像説明: 白い壁に茶色い屋根の建物に囲まれた広場。右手を差し出したポーズの銅像を、大勢の観光客が見上げている。 高い塔がある大聖堂と、壁に彫刻を施した建物がある街並みを見上げた映像。
テロップ: 街全体が博物館
ナレーション: 街の中が、まるで博物館だ。
映像説明: 横に広がって伸びた枝に、紫色のブドウがたわわに実っている。
ナレーション: 秋が深まる、この季節。
映像説明: 石畳の上に、緑色(みどりいろ)のテーブルと茶色い椅子のセットを配置したテラス席。チェック柄のベストを着た女性スタッフが緑色(みどりいろ)のワインボトルを傾けて、ワイングラスに白ワインをつぐ。
ナレーション: 人々が心待ちにしているのが、
映像説明: 白ワインがつがれたワイングラスのアップ。グラスの4分の1ほどの高さまでつがれた白ワインが、明るい日ざしを受けて輝いている。
テロップ: ワイン
ナレーション: おいしいワイン。
映像説明: テラス席。青いセーターを着た男性と黒いジャケットを着た女性が食事をしている。料理のそばにはワイングラスがある。 別の席。ショートヘアーの女性と紺色のスウェットを着た女性が、ワインを飲みながら談笑している。
テロップ: ワインを楽しむ人々
ナレーション: ウィーンの至る所で、味わい深いワインを楽しむ人々の姿が。
映像説明: レストランの店内。テーブル席に男性と女性の6人のグループが座っている。ワイングラスやジョッキを手に持ち、笑顔で乾杯をする。 別のグループ。テーブルの傍らに立っている赤いジャンパーを着た男性が、歌を歌いながらカメラに向かって両手を広げたポーズをとる。男性の向かいに立っている男性と女性の4人組も、肩を組んで体を揺らしながら一緒に歌っている。 あごひげを生やした白髪の男性が、白い壁の部屋にカメラを招き入れる。手前にある銀色の台の上には、さまざまな形のグラスが並んでいる。
ナレーション: そんなウィーンで、今話題になっているのが、
映像説明: あごひげを生やした白髪の男性が、白い衛生キャップと白いつなぎを身につけ、布の上に広げた蒸したコメを手で混ぜている。
テロップ: 日本酒造り(にほんしゅづくり)
ナレーション: なんと、日本酒造り(にほんしゅづくり)!?
映像説明: 白いタイルの壁の室内。グレーのエプロンをつけた人物が、細長い銀色の金属の台に広げられた大量のダイズを、持ち手のついたざるで混ぜている。 さまざまな大きさのたるや白い円柱形(えんちゅうけい)の容器を保管しているスペース。容器には、木の板でフタをして重しがのせられているものもある。
テロップ: 味噌づくり(みそづくり)
ナレーション: さらに、味噌づくりに取り組む人まで。
映像説明: 大きな窓から自然光がさし込む会場。黒地に白抜きの文字で「Sake.Wien(サケ ウィーン)」のロゴが入った垂れ幕がある。その前で、あごひげを生やした白髪の男性が、桜の絵柄をプリントしたジャンパーを着て、ワイングラスを持った男性来場者と話をしている。
テロップ: 日本の食文化マニアたち
ナレーション: オーストリアで出会った、日本の食文化マニアたち。
テロップ: ウィーンで広がる日本の食文化 SAKE(サケ)オタクに密着!
ナレーション: 彼らのアツい思いとは!?
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図の CGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: 雲1つない青空へまっすぐに伸びる高い塔がある大聖堂。壁には細かな彫刻が施され、屋根は水色や白などのタイルで彩られている。 画面左下の四角い枠にオーストリアの地図が表示される。北側はドイツとチェコと隣接し、東部にあるウィーンの位置が赤い星印で示されている。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 食の宝庫! ウィーンの秋の味覚
ナレーション: ヨーロッパ中央部に位置するオーストリア。
映像説明: 果物などを取り扱う店舗がずらりと並んだ市場(いちば)の一角。店先に、ブドウやスイカ、オレンジなどさまざまな果物が山積みになっている。商品名と価格を書いた黒いプレートがそれぞれ添えられている。 黒や緑色(みどりいろ)など4種類のワインボトルを店先に並べている店舗。店内には、ワインボトルや化粧箱を並べた棚があるのが見える。 スイーツのショーケース。チョコレートや生クリーム、フルーツを使った華やかなホールケーキと、色とりどりのマカロンが並んでいる。
テロップ: 食の宝庫
ナレーション: 首都ウィーンは、宮廷文化を受け継ぐ、食の宝庫。
映像説明: ウィーンの郷土料理が次々と映し出される。太くて黒いソーセージとジャガイモを丸ごと煮込んだ料理。赤ワインがつがれたグラスが添えられている。 ショーケースに並んだケーキや焼き菓子(やきがし)。 白いクリームを添えた1切れのザッハトルテ。 ショーケースの中に並べられたチーズ。白や黄色(きいろ)、表面が黒いものもある。周りにはブドウが飾られている。 皿いっぱいに盛られたフライドポテトと、ビールがつがれたジョッキ。
テロップ: 豊かな独自の食文化
ナレーション: さまざまな郷土料理やお菓子など、豊かな独自の文化が育まれてきた。
映像説明: 白やベージュ色(いろ)の建物が並ぶエリア。アーチ状の出入り口がある白い建物の外観が映し出される。
ナレーション: 郊外にあるこちらの建物。
映像説明: アーチ状の出入り口の上部に掲げられた、だ円形(だえんけい)の看板のアップ。ベートーベンの肖像画が描かれている。
ナレーション: 音楽家ベートーベンが、かつて住んでいたと言われる場所。
映像説明: 石畳の上に緑色(みどりいろ)のテーブルと茶色い椅子のセットを配置した、中庭のテラス席。明るい日ざしがさし込む開放的な空間で、数組のお客が食事をしている。チェック柄のベストを着た女性スタッフが、ワイングラスを男性客の席へ運び、テーブルの上に置く。
テロップ: ホイリゲ
ナレーション: 中に入ってみると、そこは、「ホイリゲ」と呼ばれるワインの居酒屋さん。
映像説明: 店内。2台の冷蔵ショーケースに、白や緑色(みどりいろ)のラベルを貼ったワインボトルがぎっしりと並べられている。 テラス席。チェック柄のベストを着た女性スタッフが、緑色(みどりいろ)のワインボトルを傾けて、テーブルのグラスに白ワインをつぐ。
ナレーション: 四季を通じてワインを楽しめるスポットとして大人気(だいにんき)。
映像説明: 店内のテーブル。トレーの上に、両手フライパンのような小ぶりの黒い耐熱皿(たいねつざら)に盛られた料理と、チーズとハムを盛りつけた皿、白ワインが入った2脚のグラスが載せられている。 10数種類のトッピングの具材がそれぞれ皿に盛られて並ぶショーケース。トマトやオリーブ、白や薄いピンク色のペースト状のものなどがある。
ナレーション: そして、毎年、秋になると、その年の、地元で出来た新酒のワインや郷土料理を楽しむ人であふれている。
映像説明: テラス席。緑色(みどりいろ)のテーブルに2脚のワイングラスが並べて置かれている。それぞれのグラスに赤ワインと白ワインがつがれている。
テロップ: 秋の訪れを楽しむ場所
ナレーション: 老いも若きも、秋の訪れを楽しむ絶好の場所だ。
映像説明: テラス席に座っているショートヘアーの女性と紺色のスウェットを着た女性が、カメラに向かって笑顔でワイングラスを持ち上げる。
テロップ: (カンパーイ) PROST(プロウスト)!
ショートヘアーの女性と紺色のスウェットを着た女性・ドイツ語: PROST(プロウスト)!
映像説明: テラス席に向かい合って座っているメガネをかけた短髪の男性とボブヘアーの女性が、互いのジョッキを軽く合わせる。
テロップ: (カンパーイ) PROST(プロウスト)!
メガネをかけた短髪の男性とボブヘアーの女性・ドイツ語: PROST(プロウスト)!
映像説明: 茶色い縁取り(ふちどり)のある白文字のテロップで「人口1人あたり 欧州のワイン消費量ランキング」と題されたCGが表示される。1位が「ポルトガル」、2位が「フランス」、3位が「イタリア」、4位が「スイス」、5位が「オーストリア」。1位から4位は茶色い文字で、「オーストリア」のテロップだけがピンク色の縁取り(ふちどり)のある白文字で一回り大きく表示されている。(出所:世界ブドウ・ワイン機構 2021年)
ナレーション: オーストリアは、人口1人当たりのワイン消費量がヨーロッパ第5位。
映像説明: たるの形をしたワインサーバーが設置されたカウンター。赤いギンガムチェック柄のシャツを着た女性スタッフが、空(から)のワイングラスをサーバーの注ぎ口(そそぎぐち)の下に置く。サーバーの操作パネルを押すと、ワイングラスに赤ワインがつがれる。 テラス席。チェック柄のベストを着た女性スタッフがオーダーを取り終えて立ち去ると、2人組(ふたりぐみ)のお客が、ワイングラスを軽く合わせて乾杯をする。
ナレーション: 生産されたワインの多くは国内で消費されるため、フランスのような知名度はないが、日本にも根強いファンがいる名産地なのだ。
映像説明: 店内。カウンターに丸いトレーに載せられた赤ワインがつがれたグラスとピンク色のドリンクが入ったグラスがある。
ナレーション: ワイン文化が盛んなこの土地で、最近は、あるモノにハマっている人たちがいるという。
映像説明: 5階建てほどの高さの建物が並んだ住宅街。歩道沿いには車がずらりと駐車している。薄いピンク色の壁にアーチ状の玄関がある建物の外観。外壁には黒地に白抜きの文字で「Sake.Wien(サケ ウィーン)」のロゴが入った垂れ幕が張られている。
ナレーション: 住宅街の一角。
映像説明: 建物内の階段を下りた先にある、白い壁のフロア。木製のテーブルや椅子が設置されていて、壁には「Sake.Wien(サケ ウィーン)」と書かれた銀色のロゴが掲げられている。あごひげを生やした白髪の男性が壁際の椅子に座って、テーブルの周りに座っている十数人の男性と女性に向かって話をしている。少し離れたところから、赤いセーターを着た男性がその様子を見ている。
ナレーション: 中をのぞいてみると、何やら真剣な面持ちで話す人たちの姿が。
映像説明: 別の部屋。数名の男性や女性が服の上からそろいの白いつなぎを着ている。
ナレーション: さらに着替え始めたが、一体、何が始まるのか?
映像説明: メガネをかけた男性参加者が、白いつなぎに着替え、にこやかにインタビューに答える。
メガネをかけた男性参加者・英語: カッコイイね!
映像説明: 白い壁の部屋。そろいの白いつなぎを着た7人ほどの参加者が、腰の高さほどのグレーのコンテナを囲んで立っている。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本酒(にほんしゅ)オタク!? 酒蔵の杜氏はオーストリア人
ナレーション: 実はここ、日本酒(にほんしゅ)を造る酒蔵。
映像説明: グレーのコンテナの底から3分の1ほどの高さまで溜まった水の中に、青いメッシュの袋が2、3個浸されている。白いつなぎを着た参加者たちが、袋の中に手を入れて中のコメを洗うように混ぜる。
テロップ: SAKE.WIEN(サケ ウィーン)
ナレーション: その名も、SAKE.WIEN(サケ ウィーン)。
映像説明: あごひげを生やした白髪の男性が、白い衛生キャップと白いつなぎを身につけ、蒸したコメを布の上に広げて、ビニール手袋をはめた手で混ぜている。時折、銀色の筒形の入れ物から蒸したコメに粉末を振りかける。
テロップ: SAKE.WIEN(サケ ウィーン) 杜氏 マティアス・シュヴェーガー さん
ナレーション: 酒造りの最高責任者である杜氏を務めるのは、オーストリア人のマティアスさん。
映像説明: 蒸したコメを布に広げて、混ぜている手元。 マティアスさんが、布の上に広げた蒸したコメを両手で手際よく混ぜていく。 水色のシャツを着たマティアスさんが、白い壁の酒蔵を案内する。壁際にグラスを並べた銀色の台や大型のずんどう鍋が設置されている。
ナレーション: もともとは、テレビの敏腕プロデューサーだったが、出張先で飲んだ日本酒(にほんしゅ)の味が忘れられず、自ら日本で 修行して、2019年(にせんじゅうくねん)に、オーストリアで初となる酒蔵を立ち上げた。
映像説明: マティアスさんが、木製のテーブルの前に座ってインタビューに答える。テーブルの上には「S」の文字と翼を広げた鳥のイラストが入った黒いボトルが2本置かれている。 酒造りの体験風景。白いつなぎを着た男性参加者が、青いメッシュの袋をひっくり返して、中身を大型のずんどう鍋に投入する。
テロップ: SAKE.WIEN(サケ ウィーン) 杜氏 マティアス・シュヴェーガー さん
マティアスさん・英語: 私たちは、単に日本の酒のマネをしたいわけではないのです。 自分たちならではの新しい酒を、欧州で親しまれた材料から造りたいのです。
映像説明: 白い壁のフロア。参加者たちが、木製のテーブルを囲んで座っている。ロングヘアーを後ろで1つに結んだ女性参加者が、白い液体が入った透明な容器に鼻を近づけて香りを確かめたあと、隣の男性参加者へ容器を渡す。
ナレーション: そう、原料は日本産(にほんさん)のコメなどではなく、ヨーロッパのものを使っている。
映像説明: 箱に入ったコメの商品が積み重ねて置いてある。パッケージには、青空の下に広がる稲穂のイラストやイタリア語の文字が書かれている。 マティアスさんの酒蔵。コメを詰めた青いメッシュの袋が5個ほど入ったグレーのコンテナに、ホースで水を溜めていく。
テロップ: コメ イタリア産のリゾット用 水 オーストリアの硬水
ナレーション: コメは、イタリア産のリゾット用。水は、オーストリアの硬水を使う。
映像説明: 大きな窓から自然光がさし込む会場。「S」の文字と、翼を広げた鳥のイラストが入った黒いボトルが、氷水を張ったボウルの中で冷やされている。
テロップ: 毎年 販売する新酒は 即売り切れになるほどの人気
ナレーション: 毎年販売する新酒は、即、売り切れになるほどの人気になっている。
映像説明: マティアスさんの酒蔵。白いつなぎを着てひげを生やした男性参加者がインタビューに答える。
撮影スタッフ・英語: ここの日本酒(にほんしゅ)は好きですか?
白いつなぎを着てひげを生やした男性参加者・英語: うん(好きです)。以前にここの日本酒(にほんしゅ)を飲んだことがある。 最近、味がよくなったと思う。飲むのが楽しみです。
映像説明: 白いつなぎを着た参加者たちが酒造りの体験に取り組んでいる様子。6人の男性参加者が青いメッシュの袋が入ったグレーのコンテナの周りに集まっている。 別の体験工程。男性が脚立に上って、大型のずんどう鍋の中に、青いメッシュの袋の中身を移し替えている。周りにはその様子を写真撮影している参加者もいる。
ナレーション: この日は、こうしたファン向けの特別イベントとして、日本酒(にほんしゅ)の醸造体験会が行われていた。
映像説明: 白い壁のフロア。参加者たちが木製のテーブルを囲んで座っている。髪を後ろで1つに結んだ男性参加者が、透明な容器に入った白い液体を小さなスプーンですくって手のひらの上に載せる。
ナレーション: 参加者の中には、こんなオタクも…。
映像説明: メガネをかけた男性参加者がインタビューに答える。持っている透明なボトルをカメラに向けて見せる。
メガネをかけた男性参加者・英語: これは僕が初めて造った日本酒(にほんしゅ)だよ。
映像説明: メガネをかけた男性参加者の日本酒造り(にほんしゅづくり)の工程の写真が映し出される。米粒が混ざっている白い液体が入った緑色(みどりいろ)の丸いタンクの写真。
メガネをかけた男性参加者・英語: 家に、もろみ専用のタンクも用意して、
映像説明: カウンターの上に置かれた、たるのような見た目をした装置の写真。装置の底から出てきた白く濁った液体が、銀色の鍋に溜まっている。
メガネをかけた男性参加者・英語: 酒を搾るときにはワイン用の圧搾機を使うんだ。
映像説明: 日本酒(にほんしゅ)のボトルの写真。棚田のような風景をプリントしたラベルが貼られている。
ナレーション: なんと、自宅で日本酒(にほんしゅ)を造り、ラベルまでつける熱心ぶりだ。
映像説明: 木製のテーブルの傍らに立って話しているマティアスさんを、参加者たちがうなずきながら見つめている。
ナレーション: マニアックな取り組みは日本酒(にほんしゅ)以外にも…。
映像説明: ガラス張りの路面店の外観。ガラスに、「WIENER MISO(ウインナ ミゾ)」のロゴが9掲げられている。店内には、富士山や桜のイラストを描いたタペストリーや、手まりが飾られているのが見える。
サイドテロップ(画面右上に常時表示): 広がる日本食文化(にほんしょくぶんか) 手軽さが人気の秘訣!?
テロップ: WIENER MISO(ウインナ ミゾ)
映像説明: WIENER MISO(ウインナ ミゾ)の店内。白い壁沿いに、瓶詰の商品などを並べた棚と冷蔵ショーケースが陳列されている。
ナレーション: ことし、オープンしたばかりのこちらは、ウィーンで初めての味噌工房。
映像説明: 冷蔵ショーケースに並んでいる円柱形(えんちゅうけい)の瓶詰の商品のアップ。中身が白い瓶には「shio koji(シオ コージ)」と書かれたラベルが、中身が赤茶色の瓶には、ドイツ語で赤味噌(あかみそ)という意味の「dinkel miso(ディンケル ミゾ)」と書かれたラベルが貼られている。
テロップ: 味噌
ナレーション: 日本から取り寄せた麹(こうじ)を使って、さまざまな味噌や
映像説明: 棚にドイツ語で「醤油(しょうゆ)」という意味の「SOJASAUCE(ゾヤゾースと書かれたラベルを貼った、容量の異なる黒くて細長い瓶などが陳列されている。
テロップ: 醤油(しょうゆ)
ナレーション: 醤油(しょうゆ)もつくっている。
映像説明: テーブルの前に座っているロングヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)に向かって、メガネをかけてエプロンをつけた女性スタッフが商品の説明をしている。
メガネをかけてエプロンをつけた女性スタッフ・英語: 欧州向けに味を変えているんです。
映像説明: メガネをかけてエプロンをつけた女性スタッフがテーブルに瓶詰の商品を並べていく。 ロングヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)が、赤茶色の商品を試食用のスプーンですくい、口に運ぶ。
ナレーション: どのような味なのか、特別にジェトロの現地事務所のスタッフが味見させてもらった。
映像説明: ロングヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)がインタビューに答える。
テロップ: ジェトロ ウィーン事務所 神谷 真由(かみや まゆ)
神谷(ジェトロ ウィーン事務所): 重くはない感じ? (うまみが)すごくあります。
映像説明: メガネをかけてエプロンをつけた女性スタッフと神谷が、テーブルを挟んで向かい合って座っている。神谷が試食を続ける。
ナレーション: 日本のものとは違い、塩分が少なく、そのままでも食べられる。
映像説明: 冷蔵ショーケースに並べられた商品。「koji latte(コージ ラテ)」と書かれたラベルを貼ったボトルや、2種類の塩こうじの瓶詰の商品のアップ。
ナレーション: なかには、日本でもおなじみの自家製黒にんにくを使った味噌も。
映像説明: テーブルの前に座り、神谷がインタビューに答える。
テロップ: ジェトロ ウィーン事務所 神谷 真由
神谷: あとから、にんにく感がきますね。
映像説明: 冷蔵ショーケースに並ぶ、2種類の味噌と、塩こうじの瓶詰の商品のアップ。 味噌を使った料理のイメージ写真が次々と映し出される。 濃い赤茶色の生地のホールケーキを1切れ、皿に盛りつけた写真。傍らにはコーヒーカップが添えられている。 黄金色(こがねいろ)のディップソースを入れた丸い小皿と、三角形にカットされたパンの盛り合わせの写真。
ナレーション: どの味噌も、そのままでも食べられる味で、味噌をケーキに入れたり、パンに塗るディップにも使用でき、人気を集めている。
映像説明: 歩道に突き出した緑色(みどりいろ)の看板がある路面店。看板には、日本語で「茶の間(ちゃのま)」、英文字で「Cha No Ma(チャ ノ マ)」と書かれている。外壁の一部に、看板と同じ緑色(みどりいろ)のパネルが取り付けられている。
テロップ: Cha‐No‐Ma(チャノマ)
ナレーション: 一方、こちらは、若い世代にも広く支持されているという、おにぎりと抹茶のカフェ。
映像説明: Cha‐No‐Ma(チャノマ)の店先で、黒のジャンパーを着た女性がインタビューに答える。ドリンクが入ったカップと、のりを巻いたおにぎりを持っている。
黒のジャンパーを着た女性・英語: 温かい抹茶ラテと、えっと… なんだっけ。 手巻きおにぎりを買いました。
映像説明: 店内。カウンターに置かれたショーケースに梅干しをトッピングしたおにぎりや高菜を混ぜ込んだおにぎりなど、さまざまな種類の三角形のおにぎりが並んでいる。首にスカーフを巻いたショートヘアーの女性が、ショーケースを手で示しながら商品の説明をしている。
テロップ: 日本食品(にほんしょくひん)スーパー NIPPON‐YA(ニッポン ヤ) 近藤 愛弓(こんどう あゆみ) さん
ナレーション: オーナーは、長年、日本食品(にほんしょくひん)のスーパーを経営する、近藤さん。
映像説明: 薄赤色(うすあかいろ)の和傘や掛け軸を飾った店内。ショーケースの前で商品を選んでいる2人組(ふたりぐみ)の女性や、カウンターの前に立つ男性の姿がある。 カウンター内。エプロンを腰に巻いた女性スタッフが左手で黒い茶わんを支え、右手に持った茶せんで抹茶をたてている。
ナレーション: オーストリアで、日本食(にほんしょく)をさらに広めるため、赤字覚悟で、この店をオープンしたという。
映像説明: さまざまな種類の日本酒(にほんしゅ)のボトルを並べた赤い棚の前で、近藤さんがインタビューに答える。 店内の映像。ロングヘアーの女性がカウンターの前に立っている。カウンターの中では、エプロンを腰に巻いた女性スタッフが、提供する商品の準備をしている。
テロップ: 日本食品(にほんしょくひん)スーパー NIPPON‐YA(ニッポン ヤ) 近藤 愛弓 さん
近藤さん: おにぎりとか抹茶ラテとか、お値段、を、お手ごろに設定して、 おいしい味を分かってもらわないと。まず、お客様に。
映像説明: スーパーの商品棚。日本語のパッケージの、そばやうどんの乾麺が並んでいる。 冷凍ショーケース。現地の商品のほかに、日本語のパッケージの数種類の納豆が並んでいる。
ナレーション: しかし、日本食(にほんしょく)の市場は、まだ十分には大きくない。
映像説明: Cha‐No‐Ma(チャノマ)の店内に設置された冷蔵ショーケース。細長いボトルに入った果実酒が並んでいる。英字で「UME」や「MOMO」と書かれたものや、日本語で「ゆず酒」と書かれたラベルを貼ったものもある。上の段には、日本で造られた3銘柄の日本酒(にほんしゅ)、「EMISHIKI Sensation」、「七田(しちだ)」、「大治郎」が並べられている。
テロップ: 日本酒(にほんしゅ)の輸入 コストや制度の問題
ナレーション: 特に、日本酒(にほんしゅ)の輸入は、コストや制度の問題があるという。
映像説明: 黒い棚に並べられた、6銘柄の日本酒(にほんしゅ)のアップ。日本語のラベルが貼られている商品のほかに、マティアスさんの酒蔵が造った、「S」の文字と翼を広げた鳥のイラストが入った黒いボトルの日本酒(にほんしゅ)もある。
テロップ: 物品税
ナレーション: その1つが、物品税だ。
映像説明: 白い壁の飲食店。男性と女性が木製のテーブルで向かい合って食事をしている。男性の前には、7種類の小皿に盛られた料理が並んでいる。料理のそばには、ワイングラスがある。
テロップ: EU(イーユー)各国で 日本酒(にほんしゅ)の物品税が異なる
ナレーション: EU(イーユー)各国で、アルコール度数によってかかる税金が異なり、日本酒(にほんしゅ)の税率に差が出る場合がある。
映像説明: 紺色の壁の室内。ワイングラスがいくつも並んだテーブルを前に、3人の男性と女性が座っている。青いシャツを着た男性が、手に持ったワイングラスを軽く回してから鼻に近づけ、グラスの中の透明な液体の香りを確かめる。 別の席。ベリーショートヘアーの女性とパーカーを着た男性が向かい合って座っている。テーブルにはワイングラスと日本酒(にほんしゅ)の瓶、とっくりが並んでいる。女性と男性がちょこを口に運び、小さくうなずく。
テロップ: Excise Duty(物品税) 日本酒(にほんしゅ)など 一部の品目は国により税率が異なる EU(イーユー)域内から輸入の際に税の差額を納める必要がある
ナレーション: 例えば、オーストリアの店舗が隣国ドイツから日本酒(にほんしゅ)を輸入する場合、自国でさらに税の差額を納める必要が。この手続きが大きな負担になっている。
映像説明: NIPPON‐YA(ニッポン ヤ)の店内。さまざまな種類の日本酒(にほんしゅ)のボトルを並べた赤い棚と冷蔵ショーケースの前で、近藤さんがインタビューに答える。
テロップ: 日本食品(にほんしょくひん)スーパー NIPPON‐YA(ニッポン ヤ) 近藤 愛弓 さん
近藤さん: やっぱり私みたいな(当店のような)小さなお店だと、その、そういう、ま、あんまり数が要らないから、そういうとこ(欧州の小さい業者)から買いたくても、 すごくその、アルコール(度数の違いによる)税の(差額の)計算がめんどくさいんですよ。 もうほんとに、あのー、それだけで、そのために雇ってる人がいるぐらい。
映像説明: 大きな窓から自然光がさし込む会場。大勢のビジネスパーソンが、立ち話をしたり、窓側のテーブルの周りに集まったりしている。たくさんのワイングラスを並べたカウンターもある。
ナレーション: こうしたなか、日本からオーストリアへの輸出を盛り上げようという試みも。
映像説明: 窓際に設けられた、日本酒(にほんしゅ)の試飲コーナー。出展者ごとに、長机(ながづくえ)に商品やグラスを並べている。手前のブースでは、えんじ色(いろ)の法被を着た日本人男性(にほんじんだんせい)が、水色のボトルを傾けて、黒いTシャツを着た男性来場者が差し出すワイングラスに酒をついでいる。 氷水を張ったボウルで試飲用のボトルを冷やしているブース。黒い法被を着た男性スタッフが、ボウルから黒いボトルを取り出して、水色のネクタイをした男性来場者へ見せる。男性来場者は腰をかがめて、ボトルのラベルを注意深く見つめる。
テロップ: 2023年10月1(ついたち)~(から)8日 SAKE WEEK VIENNA(サケ ウィーク ウィーン)
ナレーション: それが、「SAKE WEEK VIENNA(サケ ウィーク ウィーン)」。3年前に始まった取り組みで、
映像説明: 大勢の来場者でにぎわう会場。大きなガラス窓の前に並ぶ試飲コーナーに、来場者が集まっている。 黒地に白抜きの文字で「Sake.Wien(サケ ウィーン)」のロゴが入った垂れ幕の前で、マティアスさんが、スーツを着てワイングラスを持った男性来場者と立ち話をしている。
テロップ: 日本酒(にほんしゅ)がウィーンに持ち込まれて150周年
ナレーション: ことしは、日本酒(にほんしゅ)がウィーンに持ち込まれて150周年を記念する、特別な年として、多くの人が集まった。
映像説明: ベージュ色(いろ)のスーツを着てメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)とストライプ柄のスーツを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、女性来場者の話に耳を傾けている。
ナレーション: 新たな商機をつかもうと、日本の酒蔵も参戦した。
映像説明: 大きな窓の前。ストライプ柄のスーツを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、インタビューに答える。
ストライプ柄のスーツを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい): 本当にワインメインで、やられている(飲んでいる)方(かた)にとって、えっと、気に入っていただけたというのが非常にうれしかったです。 で、願ってるところが、ちょうどハマったという感じですよね。
映像説明: 黒い法被を着た男性スタッフの隣で、ストライプ柄のスーツを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が会場内を見つめている。
ナレーション: 果たして、ウィーンの人たちの反応は!?
映像説明: たくさんのワイングラスやタンブラーがのった丸テーブルで、5人ほどの男性や女性が談笑している。
テロップ: 第2弾 SAKE WEEK VIENNA(サケ ウィーク ウィーン)特集
ナレーション: その様子は、SAKE WEEK VIENNA(サケ ウィーク ウィーン)の特集で紹介する!
映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。
次の番組も併せてご覧ください:
- 海外でウケるSAKE!? ウィーンで日本酒が人気の理由(2024年1月18日)
- 番組DVDのご提供(有料)について
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12月12日(予定)
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