日本製包丁でタイを切り開け! 高級和食店の増加に商機アリ!

2023年07月27日

タイのここ数年の流行は、仕入れ状況によってコースの料理をシェフが考える「おまかせ店」と呼ばれる高級和食店。そこでは料理だけでなく、食器や調理器具なども接客において大事な要素。お客は使われている包丁にも目を向けている。このようなタイでの、日本製包丁の需要の可能性を追った。

(9分30秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 屋台の調理場。黒いマスクをつけた女性が中華鍋で炒めものを作っている。コの字型の調理台には食材や調味料が所狭しと並べられている。 炒めものをしている中華鍋のアップ。 丸くて分厚い木のまな板の上で、四角い肉切り包丁(にくきりぼうちょう)を持つ手が、ゆでた鶏肉(とりにく)をトントンと刻んでいく。

テロップ: バンコク

ナレーション: 食欲をそそる屋台料理。

映像説明: 肉のフライを刻んで野菜と和えた総菜を、ごはんが入った発泡スチロールの弁当箱に詰めている。

テロップ: 安価なタイ料理

ナレーション: 安くて、おいしい食事を楽しめるタイ。

映像説明: 青いテーブルクロスの上。茶色いごはんの上に、鶏肉(とりにく)と付け合わせのきゅうりなどが盛られた白い皿、赤いスイートチリソース、スライスされた黄色いマンゴーの黄色などが並べられている。

テロップ: カオマンガイ

テロップ: 約400円(100バーツ)で食事可能

ナレーション: ゆで鶏(ゆでどり)とごはんを合わせたカオマンガイなど、およそ400円あれば十分に食事ができるが…。

映像説明: 総菜店の店頭。ガラスショーケースの向こうに、銀色のバットに盛られた色とりどりの総菜が並んでいる。白いマスクをつけた女性店員が、お客の注文した品をバットから皿に取り分けている。

テロップ: 新たな食の選択肢

ナレーション: 今、そのタイで新たな食の選択肢が生まれている。

映像説明: 白木調のカウンター席で、茶色いロングヘアーの女性が料理をスプーンで口へ運ぶ。 食べ終えた女性が、カウンターを挟んだ調理場にいる、クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)に両手を合わせながら声をかける。料理人(りょうりにん)も女性に向かって両手を合わせる。

茶色いロングヘアーの女性・タイ語: おいしかったです。ありがとうございます。

映像説明: カウンターに置かれた黒い深皿(ふかざら)に盛られた料理に長いスプーンで小さな粒状(つぶじょう)のドライアイスを振りかけている手元。ドライアイスが溶け、深皿(ふかざら)の中の料理が煙を立てているように見える。

テロップ: 高級和食店

ナレーション: 実は、高級和食店が増えているタイ。

映像説明: 黒い鉄製の角皿(かくざら)に、魚で巻いたすしが1貫、のっている。 右手に持った小瓶からタレをかけながら、左手で持ったバーナーで、すしに焼き目を付けている手元。 クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が、真っ白な布巾で刺身包丁を拭き、まな板の上の魚を丁寧に切っていく。

ナレーション: これに合わせて、“あるもの”が今、注目されているのだ。それは…。

映像説明: クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が、木目の壁を背にしてインタビューに答える。作務衣(さむえ)の胸には「OJI(オウジ) 王子(おうじ)」のロゴが刺繍されている。 包丁を右手に持ち、左手の人さし指で刃の中心部分を指し示す。

料理人(りょうりにん)・タイ語: すし用の包丁は5本あります。 ほかにもあります。

映像説明: 濃い紺色のプレースマットの上に、黒い持ち手(もちて)の包丁が10本ほど並んでいる。刺身、出刃、菜切、三徳など、1本1本、種類は異なっているが、いずれも刃の付け根近くに赤い正方形のマークが入っている。

テロップ: 日本製(にほんせい)の包丁

ナレーション: そう、日本製(にほんせい)の包丁!

映像説明: クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が、木目の壁を背にしてインタビューに答える。

料理人(りょうりにん)・タイ語: 魚の身が刃に付きにくく、きれいに切れるところがいいです。

映像説明: 持ち手(もちて)から刃先まで、なめらかなカーブを描く美しい包丁。持 ち手(もちて)の端には赤いだ円の中に「霞(かすみ)」と書かれたマークが、また、刃の付け根近くには「KASUMI Titanium(カスミ チタニウム)」のロゴが刻まれている。その下に「Made in Seki‐Japan(メイド イン セキ ジャパン)」の文字が見える。 濃い紺色のプレースマットの上に、黒い持ち手(もちて)の包丁が並んでいる。1本1本、種類が異なっていて、いずれも刃の付け根近くに赤い正方形に「霞」と書かれたロゴマークが入っている。

テロップ: 日本製包丁(にほんせいほうちょう)でタイを切り開け! 高級和食店の増加に商機アリ!

ナレーション: タイの料理人(りょうりにん)も絶賛する日本製包丁(にほんせいほうちょう)。その秘密とビジネスの可能性を追った!

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 濃いグレーの外壁のビルの前で、タイの国旗が風になびいている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): タイで急増の高級和食店 “OMAKASE”とは

テロップ: タイで人気の日本食(にほんしょく)

ナレーション: タイで2000年頃から人気が高まった日本食(にほんしょく)。

映像説明: 白木調の調度品でコーディネートされたレストランの店内。桜の木のオブジェや障子風のついたてなど、和風のテイストが盛り込まれている。 店内の映像を背景に「タイの日本食(にほんしょく)レストラン店舗数」と題されたCGのグラフが表示される。縦軸の目盛りには1,000から6,000までの店舗数が1,000店刻みで記され、横軸には2013年から2022年までの年数が記されていて、1年ごとに紺色の棒グラフが表示されていく。店舗数は、2013年が1,806店舗、2014年が2,274店舗、2015年が2,619店舗、2016年が2,713店舗、2017年が2,774店舗、2018年が3,004店舗、2019年が3,637店舗、2020年が4,094店舗、2021年が4,370店舗、2022年が5,325店舗となっていて、「5,325」の数字は赤い文字で表示されている。(出所:ジェトロの資料を基に作成)

ナレーション: 現在も、その流れは続き、日本食(にほんしょく)レストランの店舗数は、2022年には前年比21.9%増の5,325店舗となった。

映像説明: 白い壁の前に全体に赤いフィルターをかけたような富士山の写真パネルが飾られている。 カメラがズームアウトすると、白木調のカウンターと、その向こうにある調理場が映し出される。

テロップ: OMAKASE(おまかせ)

ナレーション: そして、ここ数年のはやりが、通称「OMAKASE」と呼ばれる高級和食店。

映像説明: クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)がカウンターの向こうの調理場に立ち、食材の入った木箱のガラスのフタを開ける。中には、10種類ほどの魚の柵が並んでいる。 料理人(りょうりにん)が、まな板の上に置いた魚の柵を刺身にしていく。 料理人(りょうりにん)と、お品書きのような紙を手にした茶色いロングヘアーの女性が白木調のカウンターを挟んで談笑している。

ナレーション: 仕入れ状況によって、その日のコース料理をシェフが考える。すし店のようなカウンターを挟み、客は料理人(りょうりにん)から調理方法などの説明を聞きながら食事をするスタイルが特徴だ。

映像説明: まな板の上に、ドーム型のガラスのフタをかぶせた皿が置かれている。ガラスのフタの脇から黒いチューブが差し込まれ、まな板の上に置かれた装置とつながっている。料理人(りょうりにん)が装置の上の穴からバーナーで火を入れると、ガラスのフタの中で黒いチューブの先から煙が昇り始める。 ドーム型のガラスのフタの中が、白い煙で満たされている。料理人(りょうりにん)がガラスのフタを取ると煙が流れ出し、1切れのカツオのたたきが現れる。

テロップ: OMAKASE店 コース料理 約1万~(から)6万円(2,500~(から)1万5,000バーツ)

ナレーション: コースの価格は、日本円で2万円ぐらいのところが多いが、高いところは6万円のところもある。

映像説明: 料理人(りょうりにん)が、クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た男性店員から小鉢料理を受け取り、カウンターの上に置く。 クラッシュアイスで満たされた小鉢の上に、一回り小さいガラスの小鉢がのり、脇に緑色(みどりいろ)のカエデがあしらわれている。ガラスの小鉢の中には、つゆがかかった白い麺が見えている。刻みのりと小口切り(こぐちぎり)のネギ、ピンク色の小さな花が散らされている。

テロップ: 約1万2,000円(3,000バーツ)のコース

ナレーション: そうしたなかで、この店のコースは、およそ1万2,000円。おまかせ店の中では手が届きやすい価格だ。

映像説明: ガラスのポットに入ったタレを金箔がのった料理の器に注ぐ手元。 まな板の上で、生ウニの軍艦巻きを作っている手元。 金色の角皿(かくざら)に1貫、生ウニの軍艦巻きが盛り付けられている。皿の端には、白いガリが添えられている。 巻きすを使ってすしを巻く手元。酢飯の内側にのりが敷かれ、千切りにしたミョウガや青ネギが巻かれていく。

テロップ: 約7割の食材を日本から取り寄せ

ナレーション: とはいえ、料理には強いこだわりがあり、季節によっては、1つのコースを作るのに、およそ7割もの食材を日本から取り寄せているという。さらに、こだわりは食材以外にも…。

映像説明: すりガラスの壁がある部屋。白いシャツに紺色のスーツを着た短髪の男性が、インタビューに答える。男性の後ろには観葉植物が置かれているのが見える。 クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が本わさびの皮を包丁でむき、さめ皮おろしですりおろす手元のアップ。

テロップ: OJI(オウジ) ヤシン・グーキットサダノン 社長

グーキットサダノン社長・タイ語: 当店を訪れるお客は、食事までのサービスや調理器具など、全てを見ています。 そのため、調理器具というのは、とても重要だと思っています。

映像説明: にぎりずしに、まな板の脇にあるつぼからハケで取ったタレを塗り、カウンターの金色の角皿(かくざら)へのせる手元。 ネタの魚は中央に切り込みが入れられ、おろした本わさびがのせられている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 高級和食店のシェフ絶賛 日本製包丁(にほんせいほうちょう)の魅力

ナレーション: 客は、舌だけでなく目も肥えているため、食器や調理器具も日本製(にほんせい)のものをそろえているという。

映像説明: 脂ののった淡いピンク色の魚の柵を、包丁で丁寧に切る手元のアップ。

ナレーション: 包丁を使っているところも、よく客に見られるそうで…。

映像説明: クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が、調理場でインタビューに答える。

料理人(りょうりにん)・タイ語: (お客から)褒められることはあります。 細かくきれいに切れたとか、日本製(にほんせい)の包丁だから(きれいにできたね)と。

映像説明: 赤身の魚の柵を、包丁で丁寧に切る手元のアップ。

ナレーション: 使っていくうちに、日本製(にほんせい)の包丁を大いに気に入ったという。

映像説明: 包丁でミョウガを千切りにしたり、カツオのたたきを切り分けたりする手元。 料理人(りょうりにん)が、手に持った刺身包丁を見せながら、インタビューに答えている。

料理人(りょうりにん)・タイ語: (日本製(にほんせい)の包丁は)切れ味がよく、メンテナンスがしやすいです。 ほかの国の製品より刃先(はさき)が鋭いのです。 デザインもよく、包丁の裏面には凹みがあり、 魚の身が刃に付きにくく、きれいに切れるところがいいです。

映像説明: ビル街に立つ、金色の織田信長の立像。台座に十六葉菊(じゅうろくようぎく)の家紋と「織田信長公」の文字がある。 金色の織田信長の立像のアップ。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本の包丁を海外へ! 老舗メーカーの工夫とは

テロップ: 岐阜県

ナレーション: こういった日本製(にほんせい)の包丁の輸出に成功したメーカーが、岐阜県関市にある。

映像説明: 薄いグレーの2階建ての建物の外観。正面に「SUMIKAMA CUTLERY MFG. CO.. LTD.(スミカマ カトラリー マニュファクチャリング カンパニー リミテッド)」の英語社名とロゴマークが掲げられている。

テロップ: 岐阜県 関市

テロップ: スミカマ

ナレーション: 創業107年。包丁、キッチン用品の製造販売をしているスミカマ。

映像説明: ショールーム。さまざまなデザインの包丁が、置き台や棚、壁などに所狭しと陳列されている。

テロップ: スミカマ 輸出比率は売上全体の60%を超え 取引先の国は50ヵ国に及ぶ

ナレーション: 輸出比率は全体の売り上げの60%を超え、取引先の国は50ヵ国に及ぶ。

映像説明: 濃い紺色のプレースマットの上に、黒い持ち手(もちて)の包丁が7本並んでいる。包丁の刃より一回り大きな黒い刃先カバーが添えられているものもある。プレースマットの隣には、セット品が入った黒い化粧箱も陳列されている。

ナレーション: しかし、最初から順調だったわけではない。

映像説明: ストライプのシャツにグレーのスーツを着た白髪交じりの男性が、スミカマ本社ショールームでインタビューに答える。 ショールーム内の陳列商品。濃い紺色のプレースマットの上に15本の包丁が並べられている。脇には箱に1本ずつ入った包丁などもある。 アクリルケースに収められ、立てて陳列された高級包丁のシリーズ商品がズームアップされる。

テロップ: スミカマ 炭竃 勝美(すみかま かつみ) 社長

炭竃(すみかま)社長: 安価なものを、こう、大量生産っていうのが、ま、日本(にほん)の、特に関(市)の特徴であったわけなんですけれども、 どんどんどんどん、時代の変化に伴ってですね、今のような高級な包丁を作るようになってきた、と。 名前が浸透したということで、えー、今では、ま、先方(海外)から、あの、われわれの商品に対して 打診があるっていうパターンが多くなってきたりした。

映像説明: 木目の持ち手(もちて)が付いた包丁をこちらに見せながら、炭竃(すみかま)社長が話をしている。

テロップ: ブランド化

ナレーション: 転換のポイントは、ブランド化。

映像説明: 銀色の刃に細かな槌目が入った、「霞」シリーズの包丁が各種、映し出される。いずれも、刃の付け根近くには赤い正方形の中に「霞」とあるロゴマークと、「KASUMI KURO」のロゴが入っている。その下には「MADE IN SEKI‐JAPAN(メイド イン セキ ジャパン)」の文字が見える。

テロップ: 「霞KASUMI」シリーズ

ナレーション: その代表的な製品が「霞」シリーズ。

映像説明: 濃い紺色のプレースマットの上に置かれた「霞」シリーズの2本の包丁のアップ。持ち手(もちて)から刃先までを映している。 黒い化粧箱に入った「霞」シリーズのセット品。

テロップ: 「霞KASUMI」シリーズ 3,000~(から)3万6,000円(税抜き)

ナレーション: 霞や木の年輪を思わせる模様が特徴的なブランドで、価格は3,000円から3万6,000円。 こうしたブランド包丁(ほうちょう)を作り、アピールしたことで、海外からの注文が増加した。このブランド化を支えたのが…。

映像説明: ショールームで、炭竃(すみかま)社長がインタビューに答える。

炭竃(すみかま)社長: 品質、と、そして、デザインですよね。

映像説明: 「SUMIKAMA」のロゴが入った黄色いコンテナボックスの横で、包丁の刀身を検品する手元が見える。 黄色いコンテナボックスには、10本1束になった刀身が13束、並んでいる。

テロップ: 鋼材の硬さ

ナレーション: まず驚かれるのが、包丁の材料である鋼材の硬さだ。

映像説明: 槌目が入った「霞」シリーズの刀身を、グラインダーで研ぐ手元。

ナレーション: これにより、切れ味が良い包丁が生まれ、

映像説明: 研ぎ上がった包丁で、小さな紙切れを、スッ、スッ、と切っていく様子。(映像提供:スミカマ)

ナレーション: さらに、その切れ味が長持ちする。

映像説明: 「霞」シリーズの包丁で、皮つきのアボカドを半分に切る様子。軽いタッチで種までが真っ二つに切れる。 グレーの台の上に置いたトマトを、手で押さえずに包丁だけで横方向へスライスする。トマトに触れることなく、3mmほどの厚さに切れる。(映像提供:スミカマ)

炭竃(すみかま)社長: いい包丁で食材を切るとですね、この切った断面とかですね、全然、仕上がり具合が違うわけですね。 味が全然違いますよね。

映像説明: 「霞KASUMI KURO(カスミ クロ)」シリーズの包丁のアップ。持ち手(もちて)から刃先にかけてが映される。

ナレーション: そして、もちろん、デザインも大きなポイントだ。

炭竃(すみかま)社長: ヨーロッパ製品と差別化をするのが、非常に重要だったと、いうふうに思います。

映像説明: 槌目が入った銀色の刃と、黒っぽい木目の持ち手(もちて)、研ぎ澄まされた刃先に波打つ紋様(もんよう)。階段状のアクリルスタンドに、美しい包丁が3本陳列されている。いずれも、刃の付け根近くに、赤い正方形に「霞」とあるロゴマークと、「KASUMI KURO」のロゴが入っている。 赤い正方形に「霞」とあるロゴマークと、「KASUMI KURO」のロゴのアップ。

炭竃(すみかま)社長: 和のテイストをしっかり、こう、特徴を出して、 あえて漢字で「霞」というロゴを入れたりとかしてですね。

映像説明: 別の「霞」シリーズの包丁10本が放射状に並べられている。ペティナイフ、三徳、菜切、出刃、刺身と、一般家庭でも、なじみのある包丁が並ぶ。いずれも、刃の付け根近くに、赤い正方形に「霞」とあるロゴマークと「KASUMI TORA」のロゴがある入っている。

ナレーション: そして、ブランド化したものを海外に売るのに大切なことがあるという。

映像説明: ショールームで、炭竃(すみかま)社長がインタビューに答える。 スミカマの工場内。赤い正方形に「霞」とあるロゴマークが入った黒いTシャツを着た人が、包丁の刀身をこちらへ見せている。 刀身に持ち手(もちて)を付ける工程。髪を後ろで結んだ男性が、持ち手(もちて)の部品に接着剤を塗っている。 持ち手(もちて)の磨き工程。青いビニールで刀身を養生し、包丁の持ち手(もちて)をグラインダーで磨く手元。

炭竃(すみかま)社長: 代理店とのコミュニケーションっていうのは、非常に大切なんですよね。 あの、代理店さんが、われわれ(当社)の代わりにですね、われわれの商品をしっかり説明をしていただいて。 で、その説明をしたうえで、こう、販売をしていく。お客さんに買ってもらわなきゃいけないということで。

映像説明: スミカマの工場内。緑色(みどりいろ)や青の据え置き型のグラインダーが並び、作業服やTシャツ姿、パーカにエプロン姿の男性たちが作業している。 大型の円盤状をした砥石が高速で回転している。作業着を着た人の手が包丁の刀身を磨いている。

テロップ: 情報は100%開示

ナレーション: 代理店との信頼関係を築くため、材質から製造工程など全ての情報は100%包み隠さず開示している。

映像説明: 白を基調とした店内に、たくさんの和食器が並ぶショールーム。茶わんや皿や丼鉢、急須や湯飲みなど、さまざまな和食器がシリーズごとに陳列されている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本製包丁(にほんせいほうちょう)に商機!? タイで拡大の可能性は

テロップ: バンコク

ナレーション: では、実際に、日本製(にほんせい)の包丁は、どのように販売されているのだろうか。

映像説明: 黒い梨地に金色の筆目を付けたシリーズの和食器が陳列されている。同じ棚の隣のスペースには、白地に紺色の縁取りを付けたシリーズが陳列されている。

テロップ: BrotherJ(ブラザージェー)

ナレーション: タイでレストランやホテルをメインに食器や調理器具を販売しているBrotherJ。

映像説明: 白地に藍色で、しま模様や唐草模様が描かれた皿や丼鉢など、普段使いの和食器が山積みされた棚のあいだの通路を、紺色のポロシャツを着た女性店員が先導して歩いていく。 案内された先は、スプーンやフォークなどのカトラリー売り場。その一角に、化粧箱に入った包丁が10本ほど並んでいる。

ナレーション: 所狭しと食器が並べられているその一角に、日本製(にほんせい)の包丁が…。

映像説明: BrotherJの店内で、ワイシャツを着てメガネをかけた男性が手ぶりを交えながらインタビューに答える。 化粧箱に入った包丁が陳列されている。包丁コーナーの隅に砥石も置かれているのが見える。 BrotherJの店内で、ワイシャツを着てメガネをかけた男性が話を続ける。

テロップ: BrotherJ シヴァドン・チャイサドム 社長

チャイサドム社長・タイ語: 1番、人気がある包丁は、低価格帯のものです。 日本製(にほんせい)の場合も、今はそこまで高くなく、許容される価格帯です。 タイで販売するなら、5,000バーツ(約2万円)以内がいいです。

映像説明: BrotherJの店内。白地にグレーや黒の縁取り(ふちどり)のある丸皿(まるざら)や角皿(かくざら)などのシリーズ食器陳列されている。 木目の棚にさまざまな形の湯飲みが並べられている。 スチール製の枠に木目の棚板(たないた)がある棚に包丁や砥石、槌目が入った銅製のやかんなど、さまざまな日本の調理器具が並んでいる。

ナレーション: もともと和食用の食器を扱っていたが、需要が増え、さらにビジネスを広げようと、調理器具も仕入れ始めた。そうしたなかで、包丁も取り扱うようになった。

映像説明: BrotherJの包丁コーナー。紺色のポロシャツを着た人が、化粧箱に入った包丁を両手で持ち、こちらに見せている。 チャイサドム社長が、棚から化粧箱入りの包丁をいくつか手に持って見せながら説明している。

ナレーション: 日本料理(にほんりょうり)のお店以外からの問い合わせもあるが、日本製(にほんせい)の包丁が広まっていくには、まだ必要な要素があるとチャイサドムさんは言う。

映像説明: BrotherJの店内でチャイサドム社長がインタビューに答える。 店内の包丁コーナー。陳列された化粧箱入りの包丁へのズームアップ。

チャイサドム社長・タイ語: タイでは、日本製(にほんせい)の包丁に対する知識や使い方のPRが足りていないと感じています。 実際、日本製(にほんせい)の包丁には、いろいろな種類や特徴があると思っています。

映像説明: 濃い紺色のプレースマットの上に、スミカマの「霞」シリーズの包丁が10本ほど並んでいる。

テロップ: 日本製包丁(にほんせいほうちょう) 魚の大きさや調理の用途に合わせ さまざまな種類がある

ナレーション: 日本製(にほんせい)の包丁は、魚の大きさによって種類が分かれているなど、調理の用途に合わせて、さまざまなものが用意されている。

映像説明: 大型の円盤状の砥石で、包丁の刀身を研いでいる様子。作業着を着た人が、刃先まで丁寧に研いだ刀身を持ち上げ、表と裏を交互に確認している。(映像提供:スミカマ)

テロップ: 独自のメンテナンス方法

ナレーション: さらに、砥石を使う日本独自のメンテナンス方法など、そうした情報がまだ周知されていない。

映像説明: 濃い紺色のプレースマットの上に並べられた、スミカマの「霞」シリーズの商品のアップ。刃の付け根近くに、赤い正方形に「霞」とあるロゴマークと、「KASUMI VC‐10 PRO(カスミ ブイ シー テン プロ)」のロゴが入っている。

ナレーション: これらの問題が解決できれば、日本製(にほんせい)の包丁がタイで広まっていく可能性は高いという。

映像説明: クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着て、巻きずしを切り分ける料理人(りょうりにん)の手元。 赤身の魚の柵を、包丁で丁寧に切る手元。 BrotherJの店内で、チャイサドム社長がインタビューに答える。

チャイサドム社長・タイ語: (広まる可能性は)あると思います。日本製(にほんせい)の包丁を使う飲食店が増えているので。 顧客と接していて、日本製(にほんせい)の包丁へのニーズは高まっていると感じます。

映像説明: 調理場。クリーム色(いろ)の作務衣(さむえ)を着た料理人(りょうりにん)が、木箱から魚の柵を取り出し、丁寧に刺身にしていく。 スミカマ本社ショールーム。濃い紺色のプレースマットの上に並べられた「霞」シリーズの包丁や化粧箱入りの包丁が並べられている。 濃い紺色のプレースマットの上に並べられた「霞」シリーズの包丁のアップ。

ナレーション: 高級和食店の増加という追い風が吹いているタイ。質もデザイン性も高い日本製(にほんせい)の包丁が、タイの料理人(りょうりにん)の未来を切り開く日も遠くはない。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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