日本の医療系スタートアップ オーストラリアから世界を目指す

2022年12月08日

欧米へのテストマーケットの場としても注目される豪州では、大学や民間企業、政府がイノベーションを積極的に支援している。こうしたなか、ビクトリア州で日本の医療系スタートアップのビジネスモデル展開を支援するためのピッチイベントが開催された。海外展開のきっかけをつかもうと挑戦する、日本のスタートアップの奮闘を追った。

(12分22秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、赤茶色の3つのとがった塔があるベージュ色(いろ)の歴史的な建物や高層ビルが建つ樹木が植えられた街並みの映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。水色のカーディガンを着て白いタイトスカートをはいている。女性キャスターが話をする。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: 画面左側に女性キャスターがいて、右側にスタンドのあるモニターがある。モニターには外壁がガラス張りや白、クリーム色(いろ)、茶色の高層ビルが建ち並び、手前には「FED 20SQ(フェド20エスキュー)」などと書かれた白や紺色の、のぼりがはためいている映像、白い壁の部屋に置かれた数枚の黄緑色(きみどりいろ)のテープのようなものが等間隔に貼られたベッドの横で両袖をまくった青いドット柄の白いシャツを着た外国人男性が話をしている映像、鼻に赤い何かを差し込み、微笑んでいる外国人の女の子の写真にグリーンの文字で「THE HAPPY WAY」、「TO SWAB CHILDREN」と書かれた大きな縦型バナーが置かれた部屋でグレーのシャツに紺色のスーツを着た外国人男性が鼻クリップ型の検査キットのクリップ先端部分を小さい容器に入った透明の液体につけている映像、「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」の文字とロゴ、さまざまなグラフや図形などが描かれた縦型バナーの前で黒い服を着てマイクを持った日本人男性(にほんじんだんせい)が話をしている映像、ホワイトボードが壁に掛った部屋で黒い服を着た男性と白いシャツにグレーのジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)、白い服を着た髪の長い日本人女性(にほんじんじょせい)が白い長机(ながづくえ)に置いたノートパソコン画面を見ながら話している映像が映し出されている。女性キャスターが話を続ける。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 欧米へのテストマーケットの場としても注目されるオーストラリアでは、大学や民間企業、政府がイノベーションを積極的に支援しています。そんなオーストラリアで開催された、ピッチイベントに挑戦する、日本の医療系スタートアップの奮闘を追いました。

テロップ: 日本の医療系スタートアップ オーストラリアから世界を目指す

映像説明: 走行する車窓からの景色。画面手前には片側3車線の高架の道路があり、数台の車が通過している。画面なかほどにも高架の道路が通っていて、道路の下の工事現場では作業をする重機が見える。画面奥には高層ビル群や観覧車が見える。左下の四角い枠内にオーストラリアの地図が表示される。オーストラリアの南東部に位置するビクトリア州が緑色(みどりいろ)で示されている。ビクトリア州の南部に位置するメルボルンが赤い丸印で示されている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 豪州発の医療ビジネス 日本企業(にほんきぎょう)にもチャンス

ナレーション: オーストラリア南東部、ビクトリア州。

映像説明: 曇り空の下。外壁がガラス張りや白、クリーム色(いろ)、茶色の高層ビルが建つ街並み。緑色(みどりいろ)のドーム型の屋根にクリーム色(いろ)と赤茶色の外壁に彫刻が施された柱やアーチ型の窓などがあしらわれたバロック様式の歴史的な建物と通りの向かいにある広場をつなぐ横断歩道を大勢の人たちが行き交っている。「FED 20SQ」などと書かれた白や紺色の、のぼりがはためいている。画面手前には緑(みどり)と白を基調とした路面電車が停車した駅や通りを歩く人々が見える。 石づくりの歴史的な建物が建つ通り。樹木が植えられた歩道を黒い服などを着た大勢の男女が歩いている。歩道の半ばには鳥の絵が描かれた2つの立方体型のコンクリートブロックが置かれていて、建物の前には芝生が植えられている。奥にはグレーの外壁に虹色(にじいろ)の線が描かれているのが見える。

ナレーション: 州都メルボルンは、人口およそ500万人以上のオーストラリア第2の都市だ。

映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。グレーや赤茶色の外壁のレンガ調の建物が建つ敷地内。建物の出入り口には「RMIT UNIVERSITY(アールエムアイティー ーユニバーシティー)」、「Kernot Building 3(ケンノット ビルディング スリー)」と書かれた看板などが掲げられている。歩道には樹木が植えられ、車道を白いバンが通過している。

テロップ: RMIT(アールエムアイティー)大学

ナレーション: このビクトリア州、医療分野への支援が盛んだ。

映像説明: 建物内。床に黄色いテープが貼られた通路を白いシャツを着て水色の不織布(ふしょくふ)キャップをかぶった男性が歩いていく。通路右側には「ELECTRICAL SWITCHBOARD(エレクトリカル スイッチボード)」と書かれた機械や銀色の引き出し、黄色い台車などが置かれ、左側にはガラス張りの部屋が見える。 「CAUTION」、「AUTOMATIC DOOR」などと書かれた黄色い紙が貼られたガラス越しに見える白い壁の研究室の中。パソコンや電話、ビニール袋、コードがついた機械などが置かれた銀色の作業台やスチールラック、四角い機械などが置かれている。作業台には全身を覆う白い衛生服を着て、手袋をつけた2人の人物が座っている。右側のマスクをつけた人物はノートパソコンに向かってキーボードを操作していて、もう1人のメガネをかけた人物は携帯電話らしきもので話をしている。 ガラス越しに見える研究室の中。ガラスの扉には「CAUTION」、「AUTOMATIC DOOR」などと書かれた黄色い紙、炎のイラストや2本の試験管それぞれから垂れる液体が手や板に落ち、板がへこむイラストが貼られている。研究室ではマスクをつけ全身を覆う白い衛生服を着た人物が作業台に向かって立ち、手に持った何かを拭いているのが見える。作業台の上には四角い機械やモニターなどが置かれている。

ナレーション: 州政府や大学が起業家の新たな技術開発を支えるといったエコシステムが州内に広がっている。

映像説明: 窓にブラインドが掛かった白い壁の研究室。黒い観音扉がある大きな四角いロッカーや白い長机(ながづくえ)が置かれている。長机(ながづくえ)の上にはノートパソコンや顕微鏡のような機械などが置かれている。両袖をまくった青色のドット柄の白いシャツを着た外国人男性が、左手に小さな薄いシート状のものを持って話をしている。 小さな薄いシート状のものを持った男性の手元、茶色いシート状のものは非常に薄く、両手の指先で簡単に折りまげることができる。シートが山型に折り曲がると金色のプリント基板のようなものが見える。

ナレーション: こちらのシート状のセンサー機器。大学の研究室が医療分野のスタートアップのために独自に開発した。

映像説明: 窓にブラインドが掛かった白い壁の部屋。窓際にはスタンドが付いたモニターが置かれ、壁の近くにベッドが置かれている。ベッドにはセンサーを固定した数枚の黄緑色(きみどりいろ)のテープが等間隔に貼られた白いシーツが敷かれている。固定されたセンサーから伸びたコードは壁のコンセントにつながっている。両袖をまくった青いドット柄の白いシャツを着た男性がシーツをめくり、ブルーグレーの裏地をなでたり、マットを押したりしながらインタビューに答える。

テロップ: RMIT(アールエムアイティー)大学 シャラス・スリーラム 教授

スリーラム教授・英語: マットの上にこの電子部品が置かれると、 人がベッドに横たわっているかどうか、呼吸、姿勢、転倒の危険性を知ることができます。

映像説明: ブラインドが掛かった白い壁の研究室。黒い観音扉がある大きな四角いロッカーや白い長机(ながづくえ)が置かれている。顕微鏡のような機械が置かれた白い長机(ながづくえ)のそばに座ったスリーラム教授が話を続ける。

スリーラム教授・英語: メルボルンの「Sleeptite(スリープタイト)」というスタートアップと提携しています。

映像説明: 白い壁に「RHINOMED(ライノメド)」の黒い立体文字が掲げられている。開かれたガラス扉を通りオフィス内へ入っていく。白い壁と木目調の床のオフィス内。壁際には白い腰丈ほどの高さの書類棚が置かれ、壁には4つの時計と2台のモニターが掛けられている。クリーム色(いろ)の天板のオフィスデスクにはそれぞれパソコンが置かれ、デスクの下には3段の白い引き出しが置かれている。デスクには白と黒のチェック柄のシャツを着て眼鏡をかけたスキンヘッドの男性が座っている。オフィス内の一角には黒い柱にガラスで仕切られた部屋が設けられていて、奥の大きな窓からは光がさし込んでいる。

テロップ: RHINOMED(ライノメド)

ナレーション: エコシステムの特徴の1つが海外市場とのつながりを持てることだ。

映像説明: ブラインドが掛かった白い壁の部屋。毛先がカールし、左右にわかれたひげをモチーフにしたような黒い鼻クリップ型のものを右手の指先でつまんで持つ男性。鼻クリップ型のものには2本の細い棒状のものがついていて、その先には白い半透明の突起がある。男性が、手に持った鼻クリップ型の2本の細い棒状の部分を鼻に差し込む。

テロップ: 抗原検査キット

ナレーション: これは鼻の粘膜を傷つけない抗原検査キット。

映像説明: 白いテーブルの上。黒いひげ、赤い唇、両手で笑顔の頬をはさんだ黄色いキャラクター、グレーのコアラ、透明のものなど、さまざまな形と色の6個の抗原検査キットが並べられている。

ナレーション: 子どもから高齢者まで誰でも負担なく使えるよう開発され、ヨーロッパ、北米にも輸出されている。

映像説明: 窓にブラインドが掛かった白い壁の部屋。窓のそばに唇の形をした鼻クリップ型の抗原検査キットの写真と、それを鼻に差し込んでいる女の子の写真、グリーンの文字で「THE HAPPY WAY」、「TO SWAB CHILDREN」などと書かれた大きな縦型バナーが置かれている。グレーのシャツに濃紺のジャケットを着た外国人男性が透明の鼻クリップ型の抗原検査キットを右手に持ちながらインタビューに答える。

テロップ: RHINOMED(ライノメド) マイケル・ジョンソン CEO

ジョンソンCEO・英語: 他国でも手応えがあった商品を日本市場(にほんしじょう)でもぜひ展開したい。 そのためのパートナーを探しています。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の室内。壁際には白い小さな箱が並んだ薬品棚や引き出しがついたキャスターつきのラック、机、診察ベッドなどが置かれている。部屋の一角の壁面にはたくさんの備品やアルファベットが書かれた視力検査表などが置かれた棚があり、手洗い場が設けられている。 白い机の上にそら豆のような形をした銀色の医療用トレーが置かれていて、トレーには紫色のチューブのついた聴診器などの医療器具が載せられている。

ナレーション: 欧米の医療規格や少子高齢化などの先進国の課題にも対応するオーストラリアの企業たち。

映像説明: 曇り空の下。高い樹木の奥に数棟の高層ビルが見える。 クリーム色(いろ)の壁と大きなモニターが埋め込まれた木目調の壁がある部屋。モニターには「IGPI」の青い文字とロゴマークが表示されている。クリーム色(いろ)と茶色のストライプのシャツにこげ茶色(こげちゃいろ)のネクタイをして、紺色のスーツを着た外国人男性が話をしている。

テロップ: 事業戦略のコンサルタント IGPIオーストラリア ラチット・コスラ カントリーマネージャー

ナレーション: 彼らとの提携やエコシステムを活用し、日本企業(にほんきぎょう)が欧米市場を目指すチャンスもあるという。

映像説明: 「IGPI」の青い文字とロゴマークが表示されたモニターの前で、クリーム色(いろ)と茶色のストライプに紺色のスーツを着たコスラカントリーマネージャーがインタビューに答える。

コスラカントリーマネージャー・英語: 豪州は世界にとって非常に優れたテストマーケットの場です。 欧米とも親和性があることから 主に欧米の市場戦略のための試金石と言えるでしょう。

映像説明: 曇り空の下。路面電車が走る交差点。通りには時計塔があり、窓や柱に装飾が施されたベージュ色(いろ)の歴史的な建物や1階部分に店が構えられた伝統的な建物などが建っている。樹木が植えられた歩道や横断歩道を大勢の男女が行き交っている。

ナレーション: 新たな技術が生まれ、グローバルな展開に向けたビジネスの土壌が育まれるオーストラリアのエコシステム。

映像説明: 絵が飾られたレンガ調の白い壁のオフィス内。白い長机(ながづくえ)にはパソコンが置かれ、3人の男女がいすに座っている。部屋の一角に観葉植物が置かれているのが見える。 黒いダウンの上着を着て、ひげを生やした男性がパソコンに向かいキーボードを操作している。

テロップ: MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) 医療分野のスタートアップ育成機関

映像説明: 髪の長い女性と眼鏡をかけて髪をまとめた女性2人がいすに座り、それぞれスマートフォンで電話をしている。机の上にはペン立て(ペンたて)やティッシュボックスなどが置かれている。背後の白い壁際に背の高い書類棚や腰丈ほどの高さの棚などが置かれ、壁にはホワイトボードが掛けられている。ホワイトボードには紙が貼られたり、文字が書かれたりしている。

ナレーション: こちらの団体は州政府と連携し、医療やヘルスケア分野のスタートアップを育成している。

映像説明: たくさん並べられた白い長机(ながづくえ)に大勢の男女が座っている部屋。大勢の男女が、前方に立つ黒い半袖Tシャツとベストを着てつばの裏が赤いキャップをかぶり、眼鏡をかけた外国人男性と水色のシャツに紺色のセーターを重ねて着てマイクを持ったスキンヘッドの外国人男性の話を聞いている。 大きなモニターが掛けられた凹凸のある白い壁と横長のサーモンピンクのパネルの前、黒いTシャツとベストを着て、つばの裏が赤いキャップをかぶった男性がマイクを持ちながら話をしている。左側には水色のシャツに紺色のセーターを着た男性がコーヒーカップを持ち、うなずきながら立っている。 水色のシャツに紺色のセーターを着た男性がマイクを持って手ぶりを交えながら話をしている。右側に黒いTシャツとベストを着て、つばの裏が赤いキャップをかぶった男性立って聞いている。

テロップ: 日本に注目

ナレーション: 彼らが力を入れているのが優れた医療技術を実際のビジネスにつなげること。こうしたなか今までにない技術の宝庫として注目しているのが日本だ。

MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター)CEO・英語: 起業家の持つ熱意はもちろん、

映像説明: 白い壁とこげ茶色(こげちゃいろ)の扉があり、黒い柱とガラスで仕切られた一画がある室内。胸元に「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」の文字と六角形を組み合わせたようなロゴが書かれた黒いパーカーを着て眼鏡をかけた外国人男性が薄茶色(うすちゃいろ)のいすに座り、手ぶりを交えながらインタビューに答える。

テロップ: MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) バズ・パーマー CEO

パーマーCEO・英語: 技術も信じられないほど発展しています。 世界中が日本の技術から受けるメリットがあり、その技術で救われる命もあるはずです。 世界を目指す日本のスタートアップをもっと支えたいです。

映像説明: 白い壁の部屋。木目調のステージが置かれている。ステージの上と周りに30人ほどの外国人と日本人(にほんじん)の男女が笑顔で立っている写真。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): ビジネスモデルを磨く 豪州式 猛特訓プログラム

テロップ: ORIGIN JAPAN 主催:MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) 大阪商工会議所 大阪産業局 ジェトロ

ナレーション: 彼らがいま取り組んでいるプロジェクトが「ORIGIN JAPAN」。

映像説明: 白い壁の部屋。ベージュ色(いろ)の長机(ながづくえ)や白い丸いテーブルに数名の男女が座っている。壁には「CURE MIND」の文字と画像を表示したスマートフォンがプロジェクターで投影されている。そばに置かれた演台(えんだい)には2人の女性が立っていて1人の女性がマイクを手に持ち、話をしている。ベージュ色(いろ)の長机(ながづくえ)に座る3人の男女が壁に投影された映像に視線を向けていて、2人の男女が手元のノートパソコンを操作している。 演台(えんだい)で、黒いジャケットを着てマスクをつけた男性がスマートフォンに視線を落としながらマイクを手に持ち、話をしている。 白い丸いテーブルの周りに8人の男女が座り、話をしていて、そばに白い服を着た女性が立っている写真。白い壁には「PITCHING ORDER」と題された英語で書かれた14項目の画像がプロジェクターで投影されている。映し出された画像の右上には「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」の文字とロゴが表示されている。 白い丸いテーブルに白い服を着た外国人女性と紺色の服を着て眼鏡をかけマスクをつけた外国人男性が座っていて、男性はノートに文字を書いている写真。テーブルには缶やペットボトルに入った飲み物が置かれている。奥に置かれた2つの白い丸いテーブルにはマスクをつけたショートカットの女性やヒジャブを頭にかぶった女性など4人の男女が座っているのが見える。

ナレーション: 日本のスタートアップを対象にビジネスアイデア、技術の実用化に必要なスキルを身に着けるためのピッチコンテストと、それに向けたメンタリングを行っている。

映像説明: 白い壁の部屋。画像が投影された壁の前に設けられたベージュ色(いろ)のステージの上にマスクをつけた2人の男性が立っている。ステージの前にグレーのいすが間隔をあけて置かれていて、10人ほどのマスクをつけた男女が座っている。歓声が上がったあと、マスクをつけた2人の女性がいすから立ち上がり、抱擁し合いながら喜んでいる。周りの人たちが拍手をしている。

画面下部の左側に「国内予選@大阪」と書かれた青い枠が表示される。「上位3社」と書かれたオレンジ色(いろ)の矢印が中央に表示された「国際予選(準決勝)@メルボルン」と書かれた茶色の枠に伸びる。「国際予選(準決勝)@メルボルン」と書かれた茶色の枠から「日本から上位1社」と書かれた赤い矢印が画面右側に表示された「決勝@メルボルン」と書かれた赤い枠に伸びる。 木の棒が並んだ壁面に「MELBOURNE」と書かれた空港のロビー。スーツケースを持った数名の男女が立っている。グレーのシャツに黒いジャケット姿のマスクをつけた日本人男性(にほんじんだんせい)と白いTシャツに黒いジャケット姿で髪を明るく染めたボブヘアの日本人女性(にほんじんじょせい)が話をしているのを、後ろに立つグレーのパーカーを着た髪を茶色に染めたショートカットの日本人女性(にほんじんじょせい)がスマートフォンを手に持ちながら聞いている。

ナレーション: 国内予選のあとは、メルボルンで準決勝、決勝が行われる。日本からは国内予選で選ばれた3社が準決勝に進んだ。

映像説明: 停車中の車の後部座席。グレーのパーカーを着たショートカットの女性と白いTシャツに黒いジャケットを着て茶色と白のカンガルーのぬいぐるみを持った髪を明るく染めたボブヘアの女性、グレーのシャツに黒いジャケットを着てマスクをつけた男性が並んで座り、話をしている。グレーのシャツに黒いジャケットを着てマスクをつけた男性がうなずいている。

テロップ: iDevice 木戸 悠人(きど ゆうと) 社長

ナレーション: こちらは、iDeviceの木戸さん。大阪で臨床工学技士として働きながら起業した。

映像説明: 頭部のマネキンに黄色いノズルがついた白いじゃばら構造の人工呼吸器用マスクをつけた写真。人工呼吸器用マスクの左右の上側(うえがわ)に耳の上を通る青、オレンジ色(いろ)のベルト、左右の下側に耳の下を通るピンク、緑色(みどりいろ)のベルトが取りつけられている。 白いじゃばら構造の人工呼吸器用マスク部分のアップ。 (写真提供 iDevice)

テロップ: 人工呼吸器用マスク

ナレーション: 木戸さんが開発したのは、じゃばら構造の人工呼吸器用マスク。

映像説明: 白いブラインドが掛かった部屋。白いTシャツを着てじゃばら構造の人工呼吸器用マスクを装着している日本人男性(にほんじんだんせい)。呼吸に合わせてマスクのじゃばら部分が上下に動いている。 呼吸に合わせて動くマスクのじゃばら部分が動く様子のアップ。(映像提供 iDevice)

ナレーション: 既存(きぞん)のマスクは、酸素の漏れを防ぐためにマスクの締め付けが強くなり、患者の皮膚を傷つけてしまうことがあった。世界中の患者や医療現場の負担を減らしたいという思いでこのプログラムに参加した。

映像説明: ベージュ色(いろ)の外壁の建物の前のグレーの石の歩道。数名の外国人男女に交じってマスクをつけた木戸社長が歩いて行く。画面の下部に上から「1日目 個人メンタリング」、「2日目 3日目 ピッチトレーニング・集中講義」、「4日目 ピッチ仕上げ」の文字が表示される。「4日目 ピッチ仕上げ」から「→コンテスト本番」の赤い文字が表示される。 ガラス張りの店内。2つの茶色の大きなテーブルに10人ほどの男女が座り、笑顔で談笑している。マスクをつけた木戸社長の姿も見える。

ナレーション: これから4日間にわたり、プログラムを通じてビジネスモデルを磨き上げ、海外展開のきっかけをつかもうとしている。

映像説明: 高い樹木の向こうにとがった屋根の塔とアーチ状の窓がある石造りの歴史的な建物が建っている。

テロップ: トレーニング1日目

映像説明: 黒い枠の窓がある白い壁の部屋。ベージュ色(いろ)の木目調の丸いテーブルといすが3セットと、黒い丸いテーブルといすが2セット置かれている。奥の壁面には白いつり棚が設けられていて、銀色の観音扉の大きな四角い冷蔵庫が置かれている。白いシャツにグレーのジャケットを着た木戸社長がノートパソコンを手に持ち、画面を見ながら立っている。 木戸社長が歩きながらインタビューに答える。

テロップ: iDevice 木戸 悠人(きど ゆうと) 社長

木戸社長: 緊張してますね。 特に英語が心配です。

映像説明: 木戸社長がノートパソコンを手に持ったまま歩いて行き、こげ茶色(こげちゃいろ)の扉の白い壁の部屋に入っていく。 下側がすりガラスになったガラスで仕切られた部屋。こげ茶色(こげちゃいろ)の長机(ながづくえ)が置かれている。木戸社長を含む6人の男女が長机(ながづくえ)を囲んで座っていて、こげ茶色(こげちゃいろ)の扉のそばに髪の長い日本人女性(にほんじんじょせい)が座っている。黒い服に黒いジャケットを着たスキンヘッドの男性が手ぶりを交えて木戸社長に話をしている。

ナレーション: 国内予選からここまでの1ヵ月近く準備を重ねてきた。

映像説明: 壁に掛けられた大きいモニターの横でノートパソコンを置いた長机(ながづくえ)に座った木戸社長が話をしている。モニターには青い不織布(ふしょくふ)キャップをかぶり、人工呼吸器用マスクを装着した外国人女性などの映像が映し出されている。

木戸社長・英語: われわれが解決したいのは、酸素注入時のマスクが原因となるけがです。 酸素注入のマスクは装着時に恒常的に圧力がかかり、 顔面に傷が残ることがあります。 こうしたけがは、病院やスタッフに対する術後の訴訟にもつながりかねません。

映像説明: 壁にかけられた英語の説明が表示されたモニターの横で木戸社長が手ぶりを交えながら話をしている。長机(ながづくえ)に座る5人の男女が木戸社長の方へ視線を向けている。 カーキ色(いろ)の服を着た男性に身ぶりと英語で促された木戸社長が話をはじめる。

ナレーション: 病院で働く経験から感じた現場の負担やリスクを訴え、興味を引き付けようとしたが、メンターの反応は。

映像説明: 黒い服に黒いジャケットを着たスキンヘッドの外国人男性が手ぶりを交えながら木戸社長に話をする。

テロップ: メンター MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) ビシャール・キショール 最高戦略責任者

キショール最高戦略責任者・英語: 病院からすれば訴訟リスクが懸念されますが、聞いている人は実感しないでしょう。

映像説明: 木戸社長がうなずきながらキショール最高戦略責任者の話を聞いている。 木戸社長が話を聞きながら手元に置かれたノートパソコンへ手を伸ばす。 キショール最高戦略責任者が手ぶりを交えながら話を続ける。

キショール最高戦略責任者・英語: ピッチで最初にそれを話しても響きません。 患者や医療システムにとってマスク装着によるけがが どれだけの負担になるのか言及するべきです。

ナレーション: 病院の現場で感じた切実な思いを伝えたかった木戸さんだが、

映像説明: いすに座っている木戸社長と長机(ながづくえ)に座ったキショール最高戦略責任者がモニターの方向へ指を差しながら話をしたあと、長机(ながづくえ)に置かれたノートパソコン画面へ視線を移す。

ナレーション: ピッチを聞く人が知りたいと思っていることと自分のピッチにはギャップがあったようだ。

映像説明: 黒い枠の窓がある白い壁の部屋。窓際にはグレーの鉢に植えられた観葉植物が置かれベージュ色(いろ)の木目調の丸いテーブルといすが置かれている。木戸社長がインタビューに答える。

木戸社長: アメリカとか行った(いった)ときに、やっぱり結構言われたのが、そのリティゲーションリスク(訴訟リスク)のところだったんで、 こっち(豪州)はそこまでそのなんか、あの法的なことっていうよりかは 違う課題のほうに差し替えて。 あの、より、こう、皆さんの共感を得るような、あの課題のほうをフォーカスして話しようかなと思います。

映像説明: 茶色い扉の白い壁の部屋。壁にホワイトボードやモニターが掛けられている。中央にあるこげ茶色(こげちゃいろ)の長方形のテーブルを囲んで6人の男女が座っている。日本人女性(にほんじんじょせい)2人が寄り添うように座り、テーブルに置いたノートパソコンとスマートフォンを見ている。隣では、パーマーCEOがテーブルに置いた黒いリュックの中を確認している。

ナレーション: 日本から参加した、ほかの企業たちは。

映像説明: 壁に掛けられたホワイトボードの前、黒い服に薄い紫のジャケットを着た髪を明るく染めたボブヘアの日本人女性(にほんじんじょせい)と黒い服を着た栗色のショートカットの日本人女性(にほんじんじょせい)が横並びに座っている。右側の薄い紫のジャケット姿の女性はペンを持ち、ノートに書き込もうとしていて、左側の黒い服の女性はスマートフォンを見ながら、質問に答えている。

テロップ: Re:live(リリブ) MiA(ミア) 代表

テロップ: Re:live(リリブ) RISA さん

ナレーション: がんの闘病経験があり、死の淵をさまよったこともある2人。

映像説明: 2つに分割された画面。左側の白い背景に「CURE MIND」などと表示されたスマートフォンと「RE:LIVE(リリブ) Cure Mind」と表示された水色の四角い枠内に、上から2列にグレーの文字で「Peer to Peer」、「Online Resources」、「Vocational Support」、「Ex‐Patient Advisory(エックス ペーシェント アドバイザリー)」、「Relive Team」、「Professional Therapy」と書かれ、それぞれに黒でイラストが描かれている。右側の青い背景の上部に白い文字で「Cure Mind」と表示され、上から順に黒い文字で「同じ病気のピアサポート」、「医療カウンセリング」、「マインドフルネス活動」、「闘病アドバイザー活動」と書かれ、それぞれの左に薄い水色でチェックが入った四角い枠が映し出されている。 画面が切り替わる。上部に青い背景に白い文字で「ピアサポート」、「共通の病気をつなぐ」と書かれていて、その右には黒でイラストが描かれている。中央から下部には黒い文字で「RE:LIVE(リリブ) Cure Mind」や青い文字で「共通の病気のつながり」、英語でのやり取りが画面に表示されたスマートフォンを持つ手元の写真が映し出されている。(画像提供 Re:live(リリブ)) 白い壁の部屋。壁に掛けられたモニターの前で、黒い服を着たショートカットのリサさんがノートパソコンを操作し、黒い服に薄い紫色のジャケットを着たボブヘアのミア代表がノートを見ながら話をしている。モニターには「A virtual ‘Third Place‘(ア バーチャル サードプレース)」の文字とやり取りが表示されたスマートフォンと英語の説明が映し出されている。

ナレーション: 患者が不安な気持ちを相談できるアプリを開発し、世界中の病気と闘う人たちを助けたいとピッチに臨んだ。

映像説明: パーマーCEOとキショール最高戦略責任者がミア代表の話を聞いている。 ミア代表が机に置いたノートを見ながら話をしている。隣に座るリサさんはノートパソコンから視線をあげ、モニター画面に視線を向ける。

テロップ: Re:live(リリブ) MiA(ミア) 代表

MiA(ミア)代表・英語: 私たちは、慢性疾患に苦しむ患者の心と社会的なケアのためのアプリを開発しました。 診断からフォローアップの段階までの患者を対象としています。

映像説明: ノートパソコンと飲み物の入ったペットボトルが置かれたこげ茶色(こげちゃいろ)の長方形のテーブルに座っているパーマーCEOがミア代表とリサさんのほうを見て拍手をする。ミア代表とリサさんが笑顔になる。 パーマーCEOが話をする。

テロップ: メンター MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) バズ・パーマー CEO

パーマーCEO・英語: 自分のビジネスの立ち位置はとても大事です。

映像説明: ミア代表とリサさんが話を聞きながら、ミア代表がノートにメモを取り、リサさんはスマートフォンを手に取る。

パーマーCEO・英語: しかし、それはどうやって定義するのか。 例えば「慢性疾患」といっても年齢や病歴はさまざまです。

映像説明: パーマーCEOが手ぶりを交えながら話をしていて、テーブルをはさんで右側に座るキショール最高戦略責任者が話を聞いている。 ミア代表とリサさんが話を聞きながら、リサさんがノートパソコンを操作し、ミア代表がメモを取っている。

ナレーション: アプリ開発のストーリーには好感触が得られたが、市場での立ち位置が漠然としているという指摘を受けた。

映像説明: パーマーCEOが右手を大きく動かしながら話をしていて、テーブルをはさんで右側に座るキショール最高戦略責任者がうなずいている。 白い壁の部屋。こげ茶色(こげちゃいろ)のテーブルを囲んでパーマーCEOや木戸社長を含む4人の男性が座っていて、赤で数字や英語などが書かれたホワイトボードの前に立つキショール最高戦略責任者が身ぶりを交えながら話をしている。テーブルの上には4台のノートパソコンが置かれている。 壁に掛けられたホワイトボードにキショール最高戦略責任者が赤で文字を書き込み、右横に座っているパーマーCEOが手ぶりを交えながら話をしている。

ナレーション: 型にはまったビジネスモデルが無いスタートアップだからこそ、まずは自分の事業の立ち位置をしっかり考えることも必要だ。ピッチはあくまでその「表現」にすぎない。

映像説明: 横に長いサーモンピンクのパネルが設けられた凹凸のある白い壁の部屋。サーモンピンクのパネルの前に大きなモニターが掛けられ、奥には「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」などと書かれた縦型バナーが置かれている。深緑色(ふかみどりいろ)のシャツを着て、ひげを生やした茶色い長髪の男性がモニターの前に進み、マイクを持って話をする。

テロップ: トレーニング2日目

映像説明: 白い水玉模様がある紺色のノースリーブの服を着た髪の長い女性がマイクを持って話をしている。 黒いシャツを着て、ひげを生やした男性や深緑色(ふかみどりいろ)のシャツを着て眼鏡をかけた男性、黒いタートルネックを着た女性など10人ほどの男女が話を聞いている。

ナレーション: この日からはオーストラリアの起業家も参加し、ピッチの練習が始まった。

映像説明: ジーンズに黒いパーカーを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がマイクを持って、会場を見回しながら話をしている。

テロップ: 大阪ヒートクール 伊庭野 健造(いばの けんぞう) 社長

ナレーション: 大阪大学でも教鞭を執る伊庭野(いばの)さん。

映像説明: オレンジ色(いろ)の机の上に左腕(ひだりうで)を置き、右手で左腕(ひだりうで)をひっかいている様子。ひっかいたあと、左腕(ひだりうで)に4本の傷のコンピューターグラフィックス画像が表示され、消える。 オレンジ色(いろ)の炎のようなイラストと水色のひし形の氷をイメージしたような4つのイラストが描かれた白い棒状のデバイスを右手で持ち、ひっかいた部分にあてる。デバイスから線が伸びていて水色の背景に白い文字で「ThermoScratch(サーモ スクラッチ)」と表示される。画面下部に白い文字で日本語の説明字幕が表示される。白い棒状のデバイスの中央にあるスイッチを右手の人さし指で押して左腕(ひだりうで)からデバイスを外す。画面下部に「これを使えば傷ができることなく、かゆみを治めることができます」という日本語の字幕が表示される。(映像提供 大阪ヒートクール)

テロップ: 温冷触覚(おんれいしょっかく)デバイス

ナレーション: 彼が開発しているのはアレルギー患者向けのデバイス。温冷触覚(おんれいしょっかく)を利用し、皮膚を傷つけずにひっかいた感触を感じさせ、かゆみを抑えることができる。

映像説明: 白い壁の部屋。ベージュ色(いろ)のテーブルに観葉植物が植えられた鉢や透明のグラス、白やグレーのカップなどが置かれている。伊庭野(いばの)社長がいすに座り、手ぶりを交えながら話をしている。 ミア代表とリサさんを含む5人の日本人女性(にほんじんじょせい)がいすに座り、ノートを開いたり、ペンを持ちながら話を聞いていて伊庭野(いばの)社長が話をしたり、うなずいたりしている。

ナレーション: 自分の息子も皮膚のかゆみに苦しんでいた伊庭野(いばの)さん。世界中でかゆみに苦しむ人々のために、実用化を目指している。

映像説明: ホワイトボードが設置されたグレーの壁の部屋。伊庭野(いばの)社長がインタビューに答える。

テロップ: 大阪ヒートクール 伊庭野 健造(いばの けんぞう) 社長

伊庭野(いばの)社長: 今までからさらにレベルアップしたものを見せたいと思ってるので、 前回、日本(国内予選)以上のものをということで。

映像説明: ホワイトボードが設置されたグレーの壁の部屋。ノートパソコンが置かれた白いテーブルの前に黒いパーカーを着て眼鏡を頭においたパーマーCEOや黒いリュックを背負った木戸社長、ベージュ色(いろ)の服を着た女性が立っている。パーマーCEOがノートパソコンを指し示しながら木戸社長とベージュ色(いろ)の服を着た女性に話をしている。木戸社長とベージュ色(いろ)の服を着た女性がノートパソコンの画面を見つめている。

テロップ: iDevice 木戸 悠人(きど ゆうと) 社長

ナレーション: コンテストに向け、ピッチの準備を進めている木戸さん。

映像説明: 白い壁の部屋。グレーのシャツを着た木戸社長と黒い服を着た女性が白いテーブルに座り、ノートパソコンの画面を見ながら話をしている。テーブルには人工呼吸器用マスクが置かれている。 木戸社長がテーブルに左ひじ(ひだりひじ)をつき、左手を額(ひたい)にあてて話をしている。左横に座る黒い服を着た日本人女性(にほんじんじょせい)がノートパソコンの画面を見つめている。

ナレーション: 自分が伝えたいことを、どうやって伝えたらよいか悩み続けていた。

映像説明: 木戸社長がペンを持ち、手ぶりを交えながら黒い服を着た女性に話をしている。黒い服を着た女性がうなずきながら話を聞いている。テーブルには人工呼吸器用マスクが置かれている。奥にはノートパソコンが置かれた白いテーブルの前に立ち、ノートパソコンの画面を見つめる薄い紫色のシャツを着た男性が立っているのが見える。

木戸社長: あの正直なところ、1番の思いとしては、その医療者がすごい大変な思いをしてやってるんですけど、 その、どれだけ大変かって伝えられないんですよ。 現場を見ている者しかそれって分からなくて。 なんか本当に、こう締めつけ具合を調整してとか、頻繁にこう見に行って、どうなっているか観察してとか。

映像説明: 木戸社長が黒い服を着た髪の長い女性に話をしている。奥には薄い紫色のシャツを着た男性や黒い革のジャケットを着た男性が立っているのが見える。 木戸社長がノートパソコンの画面をペンで指し示しながら話をしている。黒い服を着た女性はノートパソコンの画面を見つめている。 木戸社長がノートパソコンの画面を見ながら左手で頭をかく。

ナレーション: 患者の負担はもちろんだが病院で働いた体験から感じた切実な思いも伝えたい木戸さん。説明を増やせば時間も足りなくなるためジレンマに陥ってしまったようだ。

映像説明: 横に長いサーモンピンクのパネルが設けられた、凹凸のある白い壁の部屋。サーモンピンクのパネルの前に大きなモニターが掛けられ、奥には「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」などと書かれた縦型バナーが置かれている。薄い水色のシャツを着て紺色のズボンをはき、ひげを生やした男性がマイクを持って話をしている。数名の外国人男女がそれぞれ白いテーブルに座り、発表者の話を聞いている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): ピッチで心をつかめ! 起業家たちのチャレンジ

テロップ: ピッチコンテスト 当日

ナレーション: コンテスト前、最後となるリハーサル。

映像説明: グレーのシャツに黒いジャケットを着た木戸社長がマイクを持って話をしている。モニターには「javalla(ジャバラ)」と書かれ、マネキンヘッドに装着したじゃばら構造の人工呼吸器用マスクの角度が異なる3枚の画像が映し出されている。

ナレーション: 伝えたいことをしっかり表現できるよう、ピッチは改善できただろうか。

映像説明: 黒いTシャツを着たウェーブのある茶色い長い髪の外国人女性が木戸社長からマイクを受け取り、話をする。

テロップ: 司会

司会の女性・英語: 制限時間、3分ピッタリ!

映像説明: 白いテーブルに座る黒い服を着て眼鏡をかけた男性や黒い服を着た女性など6人の外国人メンターたちが笑顔で拍手をしている。

ナレーション: なんとか、時間ぴったりには終えられたが。

映像説明: 白いテーブルにグレーの服を着て薄い茶色のストールを首に巻き、眼鏡をかけたショートカットの女性、薄い緑色(みどりいろ)のパーカーを着た髪の黒い男性、黒い服を着て眼鏡をかけた長い髪の女性、黒いTシャツを着たウェーブのある茶色い長い髪の女性が座っている。左から2人目の薄い緑色(みどりいろ)のパーカーを着た男性がマイクを持って話をしている。

テロップ: メンター

メンター・英語: すばらしいピッチ、とてもクール。 ただ、ストーリー性が弱いです。 誰がどのように経験し、それがビジネスにつながったのか。 そういうことをスライドに入れてみてはどうでしょうか。

映像説明: モニターの前に立つ木戸社長がメンターの話を聞いたあと、モニター画面を見つめる。

ナレーション: 印象に残る内容にはできたが、自分の実体験(じったいけん)として伝えるには、さらにブラッシュアップが必要なようだ。

映像説明: 黒いフェンスの前の歩道、木戸社長がスマートフォンを持って歩いている。木戸社長の前には黒いパーカーを着て深緑色(ふかみどりいろ)のリュックを背負った男性や白いジャケットを着て薄いピンク色のバッグを肩にかけた女性、薄い紫色のジャケットを着た女性の3人が歩いている。

ナレーション: リハーサルを終え、ピッチコンテストの会場へ向かう。

映像説明: 木目調のいすが並べられた会場の一角。半袖の黒いユニフォームを着た木戸社長がいすに座り、タブレット端末を見て確認している。

ナレーション: 会場に着いてからも本番ギリギリまで確認を繰り返す。そして。

映像説明: あずき色(いろ)のカーテンの前にスクリーンが設置されている会場。右側には「MEDTECH ACTUATOR(メドテック アクチュエーター)」と書かれた縦型バナーが置かれている。白いシャツに黒いパーカーを着た伊庭野(いばの)社長が左手でマイクを持って、右手でほおをかく仕草をしながら英語で話をしている。スクリーンには赤ちゃんの写真と英語の説明が映し出されている。手前には話を聞く数名の人物の頭部が見える。

テロップ: ピッチコンテスト 本番 準決勝

テロップ: 大阪ヒートクール 伊庭野 健造(いばの けんぞう) 社長

映像説明: グレーのタートルネックに「RE:LIVE(リリブ)」、「YOU ARE NOT ALONE」などと書かれた白いTシャツを着たミア代表が右手にマイクを持って、紙資料を持った左手でスクリーンを指し示したりしながら英語で話をしている。

テロップ: Re:Live(リリブ) MiA(ミア) 代表

ナレーション: 日本の参加者が次々にピッチしていく。

映像説明: 半袖の黒いユニフォームを着た木戸社長が右手にマイクを持って英語で話をしている。

テロップ: iDevice 木戸 悠人(きど ゆうと) 社長

ナレーション: そして、iDeviceの木戸さん。

映像説明: 木戸社長が後ろを向いて「Clinical Engineer」と書かれた黒いユニフォームの背中にある文字を見せる。

木戸社長・英語: 私は、臨床工学技士です。

映像説明: 木戸社長がマイクを持って話を続ける。

ナレーション: ユーモアも交えながら病院で得た経験をなるべくシンプルに説明していった。

映像説明: スクリーンに、上部に水色の背景に白い文字で「PROBLEM」と書かれ、青い不織布(ふしょくふ)キャップをかぶり、人工呼吸器用マスクを装着した外国人女性の映像を背景に「Pressure Injury by ventilation masks(プレッシャー インジュリー バイ ベンチレーション マスクス)」、「Rate of Occurrence」、「After a few hours(アフター ア フュー アワーズ)」、「After 48 hours(アフター フォーティエイト アワーズ)」と書かれた円グラフが映し出されている。 木戸社長がマイクを持ってスクリーンを見ながら英語で話をしている。

木戸社長・英語: 病院で働くなかで、酸素注入のマスクにより、顔に傷が残るという課題に直面しました。

映像説明: スクリーンの前。茶色のウェーブのある長い髪で黒いTシャツを着た司会の女性がマイクとスマートフォンを持って話をしている。

映像説明: あずき色(いろ)のカーテンの前にスクリーンが設置されている会場。スクリーンの前に黒いTシャツを着たウェーブのある長い髪の女性が立ち、マイクを持って話をしている。

テロップ: 結果発表

ナレーション: そして、結果発表。

映像説明: 天井から数個の球体状の照明がつり下げられ、奥の壁の棚の上には多くの観葉植物が置かれている会場。80人近い外国人の男女がいすに座ったり、立ってスクリーンのほうに視線を向けていて、大阪ヒートクールの名前が呼ばれると歓声を上げ拍手をする。

黒いTシャツを着たウェーブのある長い髪の女性・英語: 大阪ヒートクール!

映像説明: 会場の一角。黒い服を着て眼鏡をかけた女性が伊庭野(いばの)社長やグレーのパーカーを着たショートカットの日本人女性(にほんじんじょせい)に話しかけ、3人が笑顔になる。奥のガラス張りの壁際にグレーの手すりが設置された階段があり、4人の男女が座って話をしているのが見える。

テロップ: 大阪ヒートクール 伊庭野 健造(いばの けんぞう) 社長

ナレーション: 日本から決勝に進んだのは大阪ヒートクールの伊庭野(いばの)さんだった。

映像説明: あずき色(いろ)のカーテンの前に設置されたスクリーンの前で、伊庭野(いばの)社長やグレーのパーカーを着た女性、白い水玉模様がある紫色のシャツを着て眼鏡をかけ、ひげを生やした男性など、14人ほどの男女が笑顔で集合写真を撮っている。モニターには「MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター)」の文字が映し出されている。笑顔の伊庭野(いばの)社長の表情。 会場の一角、深緑色(ふかみどりいろ)のシャツを着て紺色のジャケットを着たパーマーCEOがインタビューに答える。

テロップ: MedTech Actuator(メドテック アクチュエーター) バズ・パーマー CEO

パーマーCEO・英語: 大阪ヒートクールは製品について具体的に説明ができていたし、 ビジネスとしても堅実な提案ができていました。 しかし、みんな、とても良いピッチで全員が決勝に行けるレベルです。

映像説明: 会場の一角、「RE:LIVE(リリブ)」と胸元に書かれた、おそろいの白いTシャツを着たミア代表とリサさんが木目調のいすに並んで座っていて、2人とも涙を拭っている。奥には大勢の男女が立ち、話をしているのが見える。

テロップ: Re:live(リリブ) MiA(ミア) 代表

テロップ: Re:live(リリブ) RISA さん

ナレーション: 惜しくも準決勝まででストップしてしまったRe:live(リリブ)の2人は、感極まるまでやり切った様子だ。

映像説明: 会場の一角。木戸社長と黒い服を着た金髪の長い髪の女性がスマートフォンを操作しながら話をしている。奥にはカウンターに置かれたワインボトルや飲み物の缶を持って話をしている女性などが見える。 木戸社長が白い水玉模様がある紫色のシャツを着て眼鏡をかけ、ひげを生やした男性にスマートフォンの画面を見せながら話をしている。木戸社長の後ろのカウンターにはワインボトルやガラスコップが置かれていて、奥には話をしている外国人男女が見える。 白いセーターを着た長い髪の女性が木戸社長に話をしている。隣で紺色のシャツにオレンジ色(いろ)のセーターを重ねて着て眼鏡をかけ、白いひげを生やした男性がその様子を見ている。

ナレーション: 木戸さんのもとには、パートナーの提案やビジネスの提携を持ちかける地元オーストラリアの起業家たちの姿があった。

映像説明: 紺色のシャツにオレンジ色(いろ)のセーターを着て眼鏡をかけ、白いひげを生やした男性がインタビューに答える。隣で白いセーターを着た長い髪の女性が話を聞いている。奥には大勢の男女が話をしているのが見える。

テロップ: オーストラリアの起業家

オーストラリアの起業家・英語: 彼は患者や業界の課題に、解決策を分かりやすくピッチしていました。

映像説明: 木戸社長がインタビューに答える。奥には数名の外国人男女が話をしているのが見える。

テロップ: iDevice 木戸 悠人(きど ゆうと) 社長

木戸社長: 「アフリカのディストリビューター(販売店を)紹介するよ」とか、そういった方(かた)とか、本当に、いろいろ、あの言っていただいたんで、 あの本当に興味は持ってもらえたなあって思うので。 とりあえずファーストチャレンジとしては良かったかなと思います。

映像説明: ピッチの会場内。黒い服を着て眼鏡をかけた男性が木戸社長にスマートフォンの画面を見せている。奥のガラス張りの壁ぎわに観葉植物が置かれ、階段状のソファに数名の男女が座り、話をしているのが見える。 いすに座っているミア代表とリサさんを挟んで黒い服を着て、ひげを生やした男性と黒いタートルネックにベージュ色(いろ)のジャケットを着て眼鏡をかけた女性が座り、笑顔で話をしている。奥では大勢の男女が話をしているのが見える。 伊庭野(いばの)社長と黒いシャツに黒いジャケットを着て、ひげを生やした男性が笑顔で話をしている。 ワインボトルを持つ木戸社長とワインレッドのシャツに黒いジャケットを着て、ひげを生やした男性が肩を組んで写真撮影をしている。右側にスマートフォンで撮影する人物の手元が見える。

ナレーション: ビジネスモデルを磨き上げ、海外展開に向けたきっかけをつかんだ起業家たち。オーストラリアのエコシステムを舞台に世界の医療の新たな未来を切り開いていくのかもしれない。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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