真珠の“輝き” オンラインでどう伝える?
2022年11月24日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
10月、日本で初となるジャパンパールフェアが神戸市で開催された。真珠だけを扱うBtoBの展示即売会で、海外から多くのバイヤーが来場した。今回、対面だけでなく、オンラインでも参加できるハイブリッド型での開催となった。従来、真珠のオンライン商談が難しいとされてきたのは、その価値を決める「輝き」が写真や動画で正確に伝えられなかったからだ。しかし、今回、照明など撮影環境を調整することでその解決を図り、新たな一歩を踏み出した。日本から世界へ、真珠の販路を広げようとする挑戦を取材した。
(11分02秒)
※本番組は英語版でもご覧いただけます。
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、溝があるトレーに並べられた真珠を先端が小さなスプーンのような形になったピンセットで選別をしている映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。真珠のネックレスをしてベージュ色(いろ)のワンピースを着ている。
女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: 世界一のシェアを誇る、日本生まれ(にほんうまれ)の養殖真珠。これまでは、バイヤーが実物を見ることで、その価値を見極めてきました。
映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面左側に江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはモニターがある。モニターにはベルベットの布地の溝があるトレーに「真珠科学研究所・鑑別書付(かんべつしょつき)」などと書かれたタグがついた、糸に通された6本ほどの大玉の真珠が並んでいる映像、展示会でベージュ色(いろ)のトレーに置かれた糸に通された3本の真珠をスマートフォンで撮影している手元の映像、スマートフォンを持ち、グレーのジャケットを着て眼鏡をかけ、マスクをつけた男性と黒いスーツを着て眼鏡をかけ、マスクをつけた男性がカウンターを挟んで立ち、カウンターの上のトレーに置かれた真珠へ視線を向けながら話している映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。
江連(えづれ)キャスター: しかし、コロナ禍の影響で、そうした対面での買い付けが不可能に。そこで始まった真珠産業に携わる人たちの新たな取り組みを取材しました。
テロップ: 真珠の“輝き” オンラインでどう伝える?
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。白い外壁の2階建ての建物の外観。2階部分は黒い目隠しフェンスが設けられていて、1階部分はガラス張りになっている。出入り口の上部に「神戸サンボーホール」の文字看板が掲げられている。出入り口の横には「1st PEARL INDUSTRY FAIR‐Japan‐(ファースト パール インダストリー フェア ジャパン)」などと書かれた3メートルほどの高さのパネルが掲げられていて、反対側には黒い服を着てマスクをつけた男性が立っている。
テロップ: 神戸市
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 日本初(にほんはつ)! 真珠だけの展示会 海外バイヤーに人気の理由
映像説明: 出入り口横に掲げられたパネル。「1st PEARL INDUSTRY FAIR‐Japan‐(ファースト パール インダストリー フェア ジャパン)」、「第1回ジャパンパールフェア」、「入場無料」などの文字や中国語が書かれている。
テロップ: 真珠だけの展示即売会
ナレーション: 10月、日本では初となる。真珠だけを扱う展示即売会が幕を開けた。
映像説明: 白い天井で、半透明のガラス製の仕切り壁が設けられた会場内。大勢の男女が集まっている。出入り口に並んでいる男女が「STAFF」と背中に書かれた上着を着た男性に誘導されて会場内に入って行く。全員マスクをつけている。
テロップ: 2022年10月19~(から)21日 第1回ジャパンパールフェア 主催:日本真珠振興会(にほんしんじゅしんこうかい)
ナレーション: 日本の真珠を求めて、海外からも多くのバイヤーが来場。
映像説明: 白い天井とクリーム色(いろ)の床の展示会場の中。クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブースで、真珠が置かれたトレーが並ぶショーケースを挟み、出展者と来場者が話をしている。 白い布地が敷かれたテーブルの上。糸に通されたクリーム色(いろ)、ピンク、白、緑(みどり)がかった真珠が広げられている。 白い布地が敷かれたトレーが並べられたショーケースの上。糸に通された緑(みどり)、黒、ピンク、クリーム色(いろ)がかった、たくさん真珠が置かれている。ショーケースを挟み、黒い真珠を輪のようにして持ち上げる手と、黒い真珠の束を整えている腕時計をした手元が見える。
ナレーション: 出展した企業70社は、自慢の真珠を並べて(ならべて)出迎えた。
映像説明: 黒い服を着てマスクをつけた長い髪の外国人女性が糸に通されたグレーがかった真珠を3本ほど手に持ち、見定めている。隣に立つ紺色の服を着てマスクをつけた女性がその様子を見ている。 糸に通されたグレーがかった真珠を3本ほど手に取り、調べている黒と白のツイードの服を着た女性の手元。
ナレーション: バイヤーたちが手に取っている真珠は、仮糸で止められただけのものだ。
映像説明: 白いテーブルの上。白く輝いた真珠が糸に通されて、たくさん並べられている。糸が通された真珠の端は緑(みどり)の糸で留められている。
ナレーション: この展示会では、アクセサリーなどの製品になる前の真珠そのものが主な商材となる。
映像説明: ショーケースの上に4台のネックレススタンドやガラスの入ったフタを開けた木目調のケースなどが置かれているブース。グレーのスーツを着て電卓を持った男性が立っている。ショーケースを挟み、茶色に髪を染め黒いニットの服を着て黒いリュックを背負ってマスクをつけた外国人女性と髪を束ね、グレーのニットの服を着てマスクをつけた外国人女性が並んで立っている。黒いニットの服を着た外国人女性がショーケースの上に敷かれた白い布地に並べられた糸に通された真珠を手に取り、見定めている。隣に立つグレーの服を着た外国人女性はスマートフォンを操作している。奥には通路越しにクリーム色(いろ)のパーティションで仕切られ、「TOKYO PEARL」と白い文字で書かれた大きな赤いパネルを掲げたブースなどが見える。
テロップ: 中国の卸業者
ナレーション: 来場していた中国人の卸業者は、世界中にいる華僑を顧客に持つという。
映像説明: クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブースの前。ショーケースの奥で白いシャツを着て黒いマスクをつけた男性が立っていて金色の名刺ケースを胸ポケットにしまう様子が見える。黒い服を着た中国の卸業者の女性がインタビューに答える。隣に白いシャツにベージュ色(いろ)のジャケットを着て眼鏡をかけた外国人女性が立っている。2人ともマスクをつけている。 グレーのスーツを着て電卓を持った男性と白いシャツを着た男性が立つブース。2人とも黒いマスクをつけている。ショーケースを挟み、黒い服を着てリュックを背負った中国の卸業者の女性が糸に通された数本の白い真珠をグレーのスーツを着た男性に手渡し、ショーケースの上に置かれたクリーム色(いろ)の真珠の束に手を伸ばす。その様子を黒い服を着た外国人女性の横に立つグレーの服を着てマスクをつけた外国人女性が見ている。ブースの中には黒いスーツを着た男性や黄緑色(きみどりいろ)の服とピンクのスカートをはいた女性が立っているのが見える。 白いテーブルの上。糸に通されたクリーム色(いろ)がかった輝く真珠がたくさん並べられている。数字を書いたタグが緑(みどり)の糸で留められている。 白いシャツにベージュ色(いろ)のジャケットを着て眼鏡をかけた外国人女性がショーケースの上に敷かれた白い布地に並べられた糸に通された白い真珠などを手に取り、見定めている。隣に立つ黒い服を着た中国の卸業者の女性はショーケースの上に並べられた真珠を見ていて、グレーの服を着た外国人女性は手に持ったスマートフォンを操作している。3人ともマスクをつけている。
テロップ: 中国の卸業者
中国の卸業者の女性・日本語: 3、4年前から日本(にほん)のアコヤ真珠はすごく人気になって、 だから、ことしの値段も昔より倍に高くなってもお客様に人気です。 (最近は)オンライン販売たちの、え―と、小売りのためにの、展示会が多い。 私たちみたいの卸(卸業者のため)の展示会は、ほぼないから。 だから今回の展示会はちょうど卸(の会社)たちに会えるのチャンスで、いい、いいことです。
映像説明: 会場の建物の出入り口に掲げられた「PEARL INDUSTRY FAIR‐Japan‐」、「第1回ジャパンパールフェア」という文字や中国語が書かれたパネル。パネルの下側には「神戸にてBtoB(ビートゥービー)に特化したハイブリット型の国際展示会を開催。」と書かれている。「BtoB(ビートゥービー)」の下に赤い線が表示される。
ナレーション: この展示会に参加できるのは、卸業者や小売りのバイヤーなどビジネス関連の事業者に限定されている。
映像説明: 展示会場。クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブース。白い布地が敷かれたショーケースの上には、糸に通された白やグレーがかった真珠がたくさん並べられ、マスクをつけた8人ほどの男女が向かい合っている。 ショーケースの上、手前には4台の白いネックレススタンド、木製の宝石ケースが置かれている。1台のネックレススタンドには1本の白い真珠のネックレス、木製のケースにはいくつかの白い真珠の指輪が並んでいる。黒い服を着た女性と、クリーム色(いろ)の上着を着た女性が真珠をみたあとで何か話し合い、スマートフォンを操作する。向かい側には、紺色のスーツを着て眼鏡をかけた男性が立っている。男性の隣には黄緑色(きみどりいろ)の服を着た女性やグレーのスーツを着て眼鏡をかけた男性が黒い服を着た女性とテーブルを挟んで立っているのが見える。 白いテーブルの上。1台の高いネックレススタンドと低い5台のネックレススタンドが置かれている。低いネックレススタンドにはそれぞれ白い真珠のネックレスと透明のビニール袋に入ったイヤリングが展示されている。
ナレーション: 実は、これまで真珠業界が出展してきた総合ジュエリーの展示会には、一般客も参加できた。
映像説明: 展示会場の一角。出入り口横の天井から「出品物 夜間保管お預かり受付」と書かれたプレートがつり下げられている。並べられた茶色の長机(ながづくえ)の上に充電中のスマートフォンやペットボトル飲料などが置かれている。真珠がついたアクセサリーをジャケットの襟につけた黒いスーツを着た男性が、茶色のスーツを着て眼鏡をかけた男性とチェック柄の茶色のスーツを着て眼鏡をかけた男性などと長机(ながづくえ)を挟んで立ち、話をしている。3人ともマスクをつけている。
テロップ: 主催者 日本真珠振興会(にほんしんじゅしんこうかい) 田坂 行男(たさかゆきお) 専務理事
ナレーション: しかし今回、主催の田坂さんは。
映像説明: 展示会場の白い壁に設けられた白と青色の市松模様のパネルの前。市松模様の部分には「PEARL INDUSTRY FAIR‐Japan‐(パール インダストリー フェア ジャパン) ジャパンパールフェア」、「JETRO(ジェトロ)」、「日本真珠輸出組合(にほんしんじゅゆしゅつくみあい)」などと書かれている。真珠がついたアクセサリーをジャケットの襟につけた黒いスーツを着た田坂専務理事がインタビューに答える。 クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブース。ショーケースの上に置かれた外側が紺色のベルベットの布地でできた内側が薄いグレーのトレーに、たくさんの白い大粒の真珠が載っている。ショーケースの前に立つ、白と水色のストライプ柄のシャツに黒い上着を着て眼鏡をかけた男性が、隣に立つ黒いセミショートの髪型で、紺色の服にグレーのカーディガンを着て眼鏡をかけた女性のほうにトレーを動かし、女性は真珠の粒を手に取っている。2人ともマスクをつけている。
田坂専務理事: えー、本来の真珠が持つ価値というものをですね。十分訴求できる 目利き力をもった方々での商談というようなものがベースになるというのが重要かと思います。
映像説明: 溝がある白いトレーの上に白やグレー、緑色(みどりいろ)、赤色や黄色みがかった真珠がたくさん並べられている。
ナレーション: プロの目利きが価値を守る、真珠市場。
映像説明: 展示会場内、クリーム色(いろ)の床の通路を挟んでパーティションで仕切られたたくさんのブースが並んでいる。ブースの上部には「ENTERPRISE PEARL GEMS LTD(エンタープライズ パール ジェムス リ見てッド)」と書かれた看板などが掲げられている。それぞれのブースにショーケースが設けられていて、大勢の来場者が商材を見たり、ショーケースを挟んで立つ出展者と話をしたりしている。エメラルドグリーンの箱や透明のケースが置かれた白い布地が敷かれた棚があるショーケースが設けられたブース。ショーケースの前には水色の上着にピンクのスカートをはいた女性やクリーム色(いろ)の服を着た人物、紺色のスーツを着た男性が、それぞれ商材を見ている。ブース内には白いシャツを着た男女や黒いスーツを着た男性など7人の男女が立ったり、椅子に座ったりしている。
テロップ: 覚田真珠(かくだしんじゅ)
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。水色と白のストライプ柄のワイシャツに紺色のスーツを着て眼鏡をかけてマスクをつけた白髪で短髪の外国人男性が糸に通された数本の白い真珠を手に持ち、見定めている。途中で、かけていた眼鏡を頭の上に移動させ、真珠を触りながら見る。 水色と白のストライプ柄のワイシャツに紺色のスーツを着て眼鏡をかけてマスクをつけた白髪で短髪の外国人男性がショーケースの上に敷かれた白い布地の上で糸に通された白い真珠の束を両手で転がしながら真剣な表情で見ている。
ナレーション: こちらのブースには、1時間(いちじかん)近くも真剣に真珠を見定めているバイヤーの姿が。ニューヨークから来日し、この覚田真珠(かくだしんじゅ)で10万ドル以上の買い付けをしたという。
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブースの前。水色と白のストライプ柄のワイシャツに紺色のスーツを着て眼鏡をかけてマスクをつけた白髪で短髪の外国人男性がインタビューに答える。 ショーケースの上に敷かれた白い布地の上で糸に通された金色の真珠を順番に両手で整えながら動かしている手元の様子。
テロップ: 米国のバイヤー
米国のバイヤー・英語: 米国では、真珠は結婚式のアイテムから最先端のファッションアイテムになりました。 さまざまな人に人気があり、男性も真珠を身に着けるようになりました。
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。ショーケースの上に敷かれた白い布地の上に糸に通された白や黒、グレーがかった真珠が置かれている。紺色のスーツを着た米国のバイヤーの男性が糸に通された白い真珠を両手で転がしながら見定めている。ショーケースを挟んで立つ白いシャツに紺色のスーツを着て眼鏡をかけた男性が糸に通されたグレーがかった真珠を両手で引き寄せたあと、外国人男性が見ていた白い真珠を両手で前後にころころと転がす。その様子を外国人男性が真剣な表情で見つめている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: 覚田真珠(かくだしんじゅ) 覚田 譲治(かくだ じょうじ) 社長
ナレーション: バイヤーに、丁寧に商品を紹介していく覚田(かくだ)さん。真珠の価値を見極めるために、プロはどこを見ているのだろうか。
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。通路の奥に「ENTERPRISE PEARL GEMS LTD(エンタープライズ パール ジェムス リ見てッド)」と書かれた看板などを掲げたクリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブースとショーケースの周りに立つ6人の男女が見える。白いシャツに紺色のスーツを着てマスクをつけた覚田(かくだ)社長がインタビューに答える。 黒い服を着てマスクをつけた女性がショーケースの上に敷かれた白い布地の上で糸に通された3本の白い真珠を両手で転がしながら真剣な表情で見定めたあと、真ん中の1本を手前に移動させ、もう一度両手で転がしている。 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。覚田(かくだ)社長が話を続ける。
覚田(かくだ)社長: 価値基準っていうのがあって、色だったり、テリ(輝き)だったり、マキ(層の重なりの厚み)だったり、形だったりっていうところがあるわけなんですよね。 その中でも、多くのお客さんが大前提にされるのは、大きいこととか丸いこととかというよりは、いかに輝きの度合いが高いかっていうところ。 ここの要素を大事にする人が多いです。
映像説明: 雲が浮かぶ空の下。入り江の遠景。ところどころに小島があり、ブイや養殖いかだが浮かんでいる。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 日本の養殖真珠 価値を決める“輝き”
テロップ: 伊勢志摩
ナレーション: 真珠養殖発祥の地、伊勢志摩。
映像説明: 航走(こうそう)する船の上からの映像。水面には等間隔に黒いブイや少し(すこし)大きな白い3つのブイが浮かんでいる。奥には山があり、岸辺には船が停泊しているのが見える。 水色に塗られた漁船の甲板の上。グレーのTシャツを着た男性が手に綱を取り、茶色のかご網(かごあみ)を海中から引き揚げる。
ナレーション: 覚田真珠(かくだしんじゅ)は、この地で90年以上、3代に渡り、真珠を取り扱ってきた。
映像説明: 青空の下。道路を挟み瓦屋根の店舗が建ち並ぶ街。「KAKUDA PEARLS」、「覺田真珠(かくだしんじゅ)」などと書かれた木製看板が木造の外壁に掲げられた店舗の外観。出入り口の横にあるショーウィンドーにある2つのネックレススタンドに真珠が飾られている。 下のほうが木製で引き出しなどがある数台のショーケースが置かれた店内、白いケースなどに入った真珠に照明があてられている。中央の2台のショーケースの上に置かれた縦長のショーケースの中のネックレススタンドに真珠が飾られている。グレーのトレーナーを着てリュックを背負い、マスクをつけた男性や白い服を着た女性が真珠を眺めていて奥に紺色のスーツを着てマスクをつけた女性店員が立っている。
テロップ: 覚田真珠(かくだしんじゅ)
映像説明: ベージュ色(いろ)の展示台の上のネックレススタンドに円形のペンダントトップに1粒の真珠があるペンダントが飾られ、白い円形の台に1粒の真珠のネックレスが4点展示されている。 ベージュ色(いろ)の台の奥に真珠のネックレス、手前に1組(ひとくみ)のイヤリングが展示され、「KAKUDA PEARLS」、「(税込)156,000円」などと書かれた値札(ねふだ)が見える。
ナレーション: 多くの養殖業者と取り引きがあり、真珠の仕入れから、加工、ジュエリーの販売までを一貫して手がけている。
映像説明: 茶色の机がある作業場。2台の茶色の机にスタンドライトが置かれ、円筒形(えんとうけい)の容器、青や水色の籠、木製の小さな台、作業道具などが置かれている。奥の茶色の机で白い線の模様がある紺色の服を着て眼鏡をかけ、マスクをつけた男性が道具を持つ手元をスタンドライトで照らし、木製の小さな台の上で作業をしている。 白い線の模様がある紺色の服を着て眼鏡をかけ、マスクをつけた男性が金属製のハサミのような形の開口器で少し(すこし)口が開いた貝を固定し、ヘラのような道具などを手に持って貝に白い小さな球体を入れる作業をしている手元。
テロップ: 母貝(ぼがい)
テロップ: 核
映像説明: 白い線の模様がある紺色の服を着た男性が金属製の道具で貝を固定し、ヘラのような道具などを手に持ち、作業をしている。
ナレーション: 真珠の養殖では、母貝(ぼがい)の中に、貝殻の一部を丸く削った「核」を挿入する。
映像説明: 海岸に突き出たプラスチック製の波板(なみいた)の壁がある作業場。顔を囲むようなつばがあり、首元にも布地がある帽子や紫やピンクなどのエプロンを着てビニール手袋をつけた6、7人の女性作業員が2人ずつ多くの貝が置かれた3台のテーブルに分かれて作業をしている。 ノズルのようなものの先を貝の表面に当て、掃除している。 黒い台の上。左側の青い丸籠に無数の真珠が入れられ、右側の青い丸籠には少し小粒の真珠が入れられている。 手のひらの上に載せられている数十個の小さな真珠。
ナレーション: これを海に戻し、母貝(ぼがい)に付着するごみを丁寧に取り除きながら2年ほど成長させる。成長とともに核に真珠の層が重なっていくことで、真珠の「輝き」を生み出すのだという。
映像説明: 白い作業机がある作業場。白地に黒いストライプ柄のあるシャツを着て眼鏡をかけ、マスクをつけた女性が作業をしている。 溝があるトレーに並べられた真珠を先端が小さなスプーンのような形になったピンセットで選別をしている。 作業場の一角、小さなピンセットで挟んだ真珠が穴をあける機械にセットしたあとに固定され、両側から細いドリルで真珠に穴があけられ、機械から外され下に転がり落ちる。 容器の上に置かれた金属製のザルに加工された真珠がすべり落ちてくる。
ナレーション: 採取された真珠は大きさや形、色や輝きごとに仕分けられ、ネックレスなどに加工できるよう穴をあけた状態で、展示会場に並ぶのだ。
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られ、「Kakuda Pearl Co.,Ltd.(カクダ パール カンパニー リ見てッド)」などと書かれた白い看板が掲げられている。ショーケースに真珠が展示され、白いシャツにグレーのベストを着た女性スタッフが真珠を手に取り眺め、白いシャツを着た男性スタッフがビニール袋に商品を入れているのが見える。黒や白の服を着た女性やカーキ色(いろ)のフード付きジャンパーを着た女性がショーケースの上に置かれた真珠を見ている。全員マスクをつけている。 白いシャツを着た男性スタッフがクリーム色(いろ)の服を着た人物の対応をしていて、覚田(かくだ)社長と白いシャツを着た女性スタッフがショーケースの上の真珠に視線を向け、ショーケースを挟んで米国のバイヤーが立ち、その様子を見ている。全員マスクをつけている。 ショーケースの布地の上に糸に通された白や黒などの真珠やネックレスが置かれている。覚田(かくだ)社長と米国のバイヤーが話をしている。全員マスクをつけている。
ナレーション: その実績と高い品質でバイヤーたちから信頼されている覚田真珠(かくだしんじゅ)。しかし覚田(かくだ)さんは、日本の真珠の信頼性の高さは、業界全体でつくってきたものだと言う。バイヤーが求める真珠が自社になかった場合でも…。
映像説明: 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。3人の男女が真珠を見ている。白いシャツにグレーのベストを着た女性スタッフが対応する。通路を挟み、並んでいる展示ブースにも何人かの男女が商材を見ている。全員マスクをつけている。覚田(かくだ)社長がインタビューに答える。 ブースの一角。ベージュ色(いろ)の服を着た出展者の女性が緑(みどり)のタートルネックセーターを着た女性の対応をしていて、隣に黒いハットをかぶり青いパーカーを着た男性が立っている。全員マスクをつけている。 ショーケースを挟み、2人の人物が白い布地の上に置いた糸に通された銀色の真珠に触れている。 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。覚田(かくだ)社長が話を続ける。
覚田(かくだ)社長: そういう物を誰が持っているかっていうのは、僕らは、その、仲間うちで分かってるんで、 あの、「あそこのブース行ってごらん」、「こっちの会社行ってごらん」っていうのを振る、振り合うっていう、そういうことがよくあるんですよ。 このショー(展示会)自体がワンストップで、あの、あらゆる物が手に入ったってなったほうが、あれですよね、お客さんにとってはベネフィット(利益)が大きいし、 そしたら次も来ようっていうふうに思える。それは僕らのベネフィット(利益)になるわけだから。
映像説明: 展示会場の一角。グレーの壁に沿ってL字型に並べられた長机(ながづくえ)に6人の男女が座っている。机には数本のペットボトルが入った白い籠が置かれ、横には充電コードにつなげられたたくさんのスマートフォンが並べられている。コンセントの前に紺色の上着を着て眼鏡をかけ、スマートフォンを操作している男性が立っている。そばにいた黒やグレーのスーツを着て眼鏡をかけた2人の男性が手にした資料を見ながら後ろに並ぶ。全員マスクをつけている。 長机(ながづくえ)の上。コンセントにつながれて電源が入っていない4台の白い枠のスマートフォンや電源が入った状態の9台のスマートフォン、数個のイヤホン、紙の資料などが置かれている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 真珠業界の挑戦! 展示会でオンライン商談
ナレーション: そして今回の展示会、もう1つの挑戦は、バイヤーが対面だけでなく、オンラインでも参加できる「ハイブリット型」での開催だ。
映像説明: 溝がある白いトレーの上に黄色がかった真珠が並べられている。 ブースの一角、黒と白のストライプ柄のシャツを着た出展者の女性が手のひらに乗せた2粒の黄色がかった真珠を、ショーケースを挟んで立つ淡いピンクの服を着た女性のほうに見せる。淡いピンクの服を着た女性がスマートフォンを手に持ち撮影をしたあと、画面を出展者の女性に見せる。
テロップ: “輝き”は オンラインでは不可能
ナレーション: これまで、真珠の価値を決める、小さな傷、そして「輝き」は動画や写真で正確に捉えることは難しいとされてきた。そのため、オンラインでの商談は不可能だと考えられてきたのだ。しかし…。
映像説明: 展示会場の白い壁に設けられた白と青の市松模様のパネルの前。市松模様の部分には「PEARL INDUSTRY FAIR‐Japan‐(パール インダストリー フェア ジャパン) ジャパンパールフェア」、「JETRO(ジェトロ)」、「日本真珠輸出組合(にほんしんじゅゆしゅつくみあい)」などと書かれている。田坂専務理事がインタビューに答える。 ケースの中。2粒から10粒の真珠が値段の書かれた台紙に付けられている。 展示会場の白い壁に設けられた白と青の市松模様のパネルの前。田坂専務理事が話を続ける。
テロップ: 主催者 日本真珠振興会(にほんしんじゅしんこうかい) 田坂 行男(たさか ゆきお) 専務理事
田坂専務理事: コロナのまん延に伴って、真珠のバイヤーの方々が、在庫がなくなってくるなかで、 えー、アコヤ真珠を欲しいという要望が強くなり、えー、そういうなかで、えー、ま、(各企業が個別に)オンラインで、えー、取り引きをした。
映像説明: ブースの一角。ショーケースの上に置かれたベージュ色(いろ)のトレーに金色や銀色の真珠のネックレスが並べられている。黒とグレーのチェック柄の服を着てマスクをつけた人物がネックレスを手に取り、スマートフォンを向けている。
ナレーション: 各企業でオンラインに対応しようとする動きがでるなか、問題になったのは…。
映像説明: 白い布地の上に大きさの異なるクリーム色(いろ)の真珠の粒が置かれている写真。 青や緑(みどり)、赤などの真珠のネックレスと、貝の皿の上に青や緑(みどり)、赤などのだ円の形をした多くの真珠の粒が置かれている。(写真提供 日本真珠輸出組合(にほんしんじゅゆしゅつくみあい))
ナレーション: やはり画像。繊細な情報が伝えきれず、実物が届いてからクレームにつながることもあった。
映像説明: 「1st PEARL INDUSTRY FAIR ‐Japan‐(ファースト パール インダストリー フェア ジャパン)」と題されたウェブサイト。「Exhibitor List」と書かれたページを下にスクロールすると「宇和海真珠株式会社」の文字の下に会社説明の日本語と英語の文章が書かれていて、「Picture(ピクチャー)」の文字の下に白い布の上に置かれた色や輝きなどが異なる、つらなった真珠の4枚の写真が掲載されている。 4つに分解された画面。白い布の上に置かれた色や輝きなどが異なる、つらなった真珠。 左上が黒、右上がクリーム色(いろ)、右下がピンク、左下がやや黄色みがかった真珠。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 新撮影システム導入 鍵は“北側の太陽光”
ナレーション: そこで今回、バイヤー向けに、ウェブサイトに掲載されたのがこちらの写真。これこそが新たな挑戦だった。
映像説明: ブラインドが掛かった部屋。木目調の机にパソコンが置かれ、横にあるグレーの箱型の撮影装置とつながっている。 撮影装置の内部。黒幕で周りを覆われ、円い照明が正面に設置されている。 内部を黒幕で覆われた撮影装置の扉が開かれていて円い照明が点灯する。上からカメラレンズが下に向かって設置されている。 撮影装置内部の上部に設置されたカメラ部分。円い照明がともっている。
テロップ: 北側の窓からさし込む太陽光
ナレーション: 導入したのは、こちらの撮影システムだ。照明の周りを黒幕で調整し、真珠の目利きにとって、もっともよいとされている「北側の窓からさし込む太陽光」に近い光量(こうりょう)を再現した。
映像説明: 黒幕の前。手に持った糸に通された輝きが異なる2種類の真珠が2列ずつ並べられている。
テロップ(画面左側から): より輝きが強い真珠 輝きが淡い真珠
ナレーション: 例えばこの2つの真珠。左側のほうがより輝きがあり、価値が高い。
映像説明: 縦に3つに分割された画面。左側に右上部分が輝いた、糸に通された2種類の真珠、中央に左上部分が輝いた糸に通された2種類の真珠、右側に真ん中部分が輝いた、糸に通された2種類の真珠の写真が順次映し出される。
テロップ(画面左側から): 南側の太陽光 北側の太陽光 蛍光灯
ナレーション: 南側の太陽光では天候や時間によって光り方が大きく変わる。蛍光灯では反射が強く、輝きがつぶれてしまう。もっとも光量(こうりょう)が安定しているのが北側の太陽光だとされてきたため、これを基準にしたのだ。
映像説明: 4つに分割された画面。左上に真珠のネックレス、右上に4本の真珠、左下に5本の真珠と数十粒の真珠、右下に4本の色や大きさの異なる真珠の写真が順次映し出される。
テロップ: A社 B社 C社 D社
ナレーション: また、複数の企業の真珠を同じ条件で撮影することで、明確に比較できるようになった。
映像説明: 撮影装置の中。グレーのスーツを着てマスクをつけた男性が白い布地の上に糸に通された2種類の真珠をカメラレンズの真下に並べる。 グレーのスーツを着てマスクをつけた男性が撮影装置の扉を閉めて横のパソコンに向かって歩く。 パソコン画面。撮影装置の中に置いた2種類の真珠が映し出されている。
ナレーション: 出展した70社は事前にこの方法で商品を撮影し、オンライン商談を希望するバイヤーに公開した。
映像説明: 展示会場の一角。白いシャツに黒いスーツを着て眼鏡をかけた男性と白いシャツの上に薄い紫色のジャケットを着た女性が、ブースが並んでいるほうに向かって歩いている。2人ともマスクをつけている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): オンライン商談で活躍! 目利きのコンシェルジュ
テロップ: コンシェルジュ
ナレーション: さらに、展示会場でオンライン商談の「強力な助っ人」となったのが、コンシェルジュ。
映像説明: 白いパーティションで仕切られているブース。ショーケースの上のベージュ色(いろ)のトレーには真珠のネックレスが並んでいる。グレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性が左手にスマートフォンを持ち、画面を見ながら話している。ショーケースを挟んで立っている黒いスーツを着て眼鏡をかけ、マスクをつけた男性がその様子を見ている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: コンシェルジュ
コンシェルジュの男性・中国語: この会社が特別に商品を選定します。 あとで連絡します。
映像説明: ショーケースの上のベージュ色(いろ)のトレーに数本の真珠のネックレスが並べられている。傍らに透明の袋に入った金色の真珠のネックレスが置かれているのが見える。 グレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性が、ベージュ色(いろ)のトレーの上に並べた真珠を転がしながらスマートフォンで動画撮影している。 グレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性が、ベージュ色(いろ)のトレーの上に並べた真珠を撮影している。 別のブース。ストライプ柄のシャツを着た女性が白いシャツに黒いスーツを着た男性と白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性にビニールの小さい袋に入った真珠を見せている。白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性は右手にスマートフォンを持っている。
ナレーション: 彼らもまた、海外バイヤーとの商談に精通した真珠業者だ。コンシェルジュはスマートフォンでバイヤーの要望を聞きながら出展ブースを回り、バイヤーの代わりに真珠を見定め、オンライン商談の橋渡しをする。
映像説明: 展示会場の一角。ピンクのシャツを着て長い髪を束ねた女性がスマートフォンを左手に持ち、右手を椅子の背に置いている。茶色い長机(ながづくえ)を挟んで立っている白いシャツに黒いスーツを着た男性が木製の机に置かれた資料を指で示す。傍らで黒いシャツを着て眼鏡をかけた男性が手ぶりを交えながら話をし、資料を指で示す。全員マスクをつけている。
ナレーション: 彼らの目利き力の信頼なくしては、成り立たない。
映像説明: スマートフォン画面。ぼかしがかかったネックレスの画像に赤い背景に白い文字で「sold」の文字がある。ナレーション: コンシェルジュが、バイヤーから届いた画像を見せてくれた。今回オンラインで買い付けた真珠が、実物が手元にないにも関わらず、現地の顧客に売れたという。
映像説明: 会場内。クリーム色(いろ)の床の通路を田坂専務理事がブースに向かって歩いている。 白いパーティションで仕切られたブース。紺色のジャケットを着た男性と田坂専務理事が話をしている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: 主催者 日本真珠振興会(にほんしんじゅしんこうかい) 田坂 行男(たさか ゆきお) 専務理事
ナレーション: この情報を聞きつけた主催者の田坂さん。早速、企業のブースへ。
映像説明: 白いパーティションで仕切られたブース。田坂専務理事と白いシャツに紺色のジャケットを着た男性が話をしている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: ニューヨーク(「紐育」の読みがな) 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ) 松本 和平 営業部長
田坂専務理事: 商売成立した?
松本営業部長: はい、成立しました。
田坂専務理事: よかったですね。はい。
松本営業部長: 現に来ていただいて、実際、今回、出展の物(ぶつ)を直接写真撮っていただいて、その中から選んでもらう形だったので。
田坂専務理事: ああ。
映像説明: 白いパーティションで仕切られたブース。松本営業部長が糸でつなげられた真珠を手に持っている。傍らでカーキのジャケットを着た男性がショーケースの白い布の上に置かれた糸でつなげられた真珠に触れている。
テロップ: ニューヨーク(「紐育」の読みがな) 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ)
ナレーション: 松本さんは、画像に加え、できる限り詳しく商品の状態を伝えるようにしたと言う。
映像説明: 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ)のブース。松本営業部長がインタビューに答える。 白い布地の上に糸でつながれたタグが付いた真珠が置かれている。 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ)のブース。松本営業部長と黒い服を着た女性が、松本営業本部長が持っているスマートフォン画面を見ている。2人ともマスクをつけている。 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ)のブース。松本営業部長が話を続ける。
松本営業部長: かなり細かくは、説明はいたしましたね。 もう、これは、傷はないですよっていう説明をね、僕らがしても、もし傷があったときにすごい問題にもなるので、 今回、ここは傷があって、このぐらいのテリ(輝き)感でというのを細かく説明してやることで、より決済(商談成立)に近づく感じに話してはいますので。
映像説明: 田坂専務理事が別のブースに向かって歩いている。
ナレーション: 今回の取り組みについて、ヒアリングしていく田坂さん。
映像説明: 白いパーティションで仕切られたブース。紺色のジャケットを着た男性と田坂専務理事がショーケースを挟んで話をしている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: 宇和海真珠
ナレーション: こちらの企業では、初めて取り引きをするバイヤーとオンライン商談を続けているところだ。
映像説明: 宇和海真珠のブース。黒いジャケットを着た宇和海真珠の男性と田坂専務理事が話をしている。2人ともマスクをつけている。 黒いスーツを着て眼鏡をかけマスクをつけた男性と白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性がショーケースの上の白い布地の上に置かれた商品を見ている。白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性がスマートフォンで商品を撮影している。
テロップ: 宇和海真珠 松本 哲也 専務
松本専務: 特に、ま、アジアの方とか動画を見て、もう、買う、買わないっていうのが当たり前というか…。
田坂専務理事: うーん。
松本専務: ま、(これまでの)日本(にほん)の常識だけにとらわれずに、そういうハイブリッド(対面とオンライン)というか、実物を見るのと動画っていうので進めていくのは、すごいいいことなんじゃないかと。はい。
映像説明: 宇和海真珠のブース。松本専務と田坂専務理事が話を続ける。
テロップ: 主催者 日本真珠振興会(にほんしんじゅしんこうかい) 田坂 行男(たさか ゆきお) 専務理事
田坂専務理事: 海外の常識に合わせるにしても、やはり、あの取引リスクを、あの、お互い取引リスクを最小にするような、やっぱり環境は整えていくっていうのが、 やっぱり日本(にほん)の流儀なのかなと思いますけど。丁寧ですけどね。
松本専務: そう、そうですね。それが。はい。
映像説明: 白いパーティションで仕切られたブース。黒いスーツを着てマスクをつけた男性が身ぶりを交えて水色のシャツにネクタイを締め黒いスーツを着た男性と話をしながらブースを離れて、白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性が後ろについて歩く。白いシャツに薄い紫色のジャケットを着た女性は右手にスマートフォンを持っている。黒いスーツを着てマスクをつけた男性は片手に資料と眼鏡を持っている。 覚田真珠(かくだしんじゅ)のブース。覚田(かくだ)社長が白い布地の上に置いた真珠の両端(りょうはし)の粒に手を触れながら話をしている。 紐育真珠(ニューヨークしんじゅ)のブース。カーキのジャケットを着た男性がショーケースの上の白い布の上に置かれたタグのついた糸でつながれた真珠を持ち、松本営業部長に手渡している。ショーケースを挟んで立つ黒い服を着た女性が両手でスマートフォンを操作している。傍らでチェック柄のジャケットを着た男性が話を聞いている。全員マスクをつけている。
ナレーション: 実験的ではあったものの、オンラインという形に一歩踏み出した日本の真珠業界。田坂さんは、これまで誠実に真珠の価値を伝えてきた真珠業者たちへの信頼があってこそだと話す。
映像説明: 展示会場内。田坂専務理事がインタビューに答える。 低いネックレススタンドに白い真珠のネックレスが飾られて、高いネックレススタンドに黒、緑色(みどりいろ)などの真珠のネックレスが飾られている。 クリーム色(いろ)の床の通路を挟み、ブースが並び、何十人かの男女がそれぞれ商材を見ている。 クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られたブース。水色の布で頭を覆っている外国人女性がデニムジャケットを着てマスクをつけた外国人男性の耳に真珠のピアスを当てている。 クリーム色(いろ)のパーティションで仕切られた別のブース。グレーのシャツを着た女性が首に真珠のネックレスをつけ、ベージュ色(いろ)のシャツを着てマスクをつけた女性がスマートフォンで写真撮影している。 白い布地の上にタグのついた数本の真珠、金色、黒色と真珠のネックレスが並んでいる。 展示会場内。田坂専務理事が話を続ける。
田坂専務理事: あの、1回限りで、あの、おしまいということは考えてません。 えー、皆さん、みんな試行錯誤しながらの方向出しになってますので、 中期的な視点で、えー、徐々に取り組みを強化して、えー、輸出拡大環境を整えるということを目指したいと思います。 ま、これをきっかけとしてですね。真珠業界の伸びしろをですね、拡大し、新しい力のある真珠業界というものを改めて皆さんで作り上げていく、 そういうエポックメイキング(新時代のきっかけ)にできればいいですね。はい。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
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