海外の消費者の意識に変化 ‐社会貢献がカギ‐
2022年04月14日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
日本の製品を海外に売り込む際、これまでは一般的にデザインや機能性、価格が重要視されてきた。しかし、近年では消費者の意識が変わり、新たな商品需要が生まれている。割高な商品であっても「地球環境への配慮」や「社会貢献」といった視点が重視されてきているという。そうした需要に応える海外バイヤーとともに、そこに商機を見いだして販路開拓に取り組む日本企業を取材した。
(11分45秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、木製の棚に白、緑(みどり)、ワインレッド、茶色の大中小3種類のタオルがたたまれて色ごとに積まれ、並べて置かれている映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。薄い黄色(きいろ)のワンピースとカーディガンを着ている。
女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: これまで日本の製品を海外に売り込む際、重要視されてきたのは、デザインや機能性、そして価格でした。
映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側に、小型モニターがあり、畑でグレーと白の服を着た人物が土(つち)のついたにんじん3本を手に持つ映像、木製の棚ににんじんのイラストが切り抜かれたデザインに、「SHIZUKU」、「にんじん染め」の文字と、紫色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージで巻かれたオレンジ色(いろ)のタオルが置かれている映像、畑で黒いウインドブレーカーを着た男性と水色のウインドブレーカーを着た男性がケールを収穫している映像、草が生えた地面に山の形に盛られた土(つち)の映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。
江連(えづれ)キャスター: しかし、今や、そうした基本的な競争力に加え、環境へ配慮した製品なども、重要視されています。日本企業の取り組みを取材しました。
テロップ: 海外の消費者の意識に変化 ‐社会貢献がカギ‐
映像説明: 1階が店舗になった白い外壁の伝統的な造りの建物が建つ街並み。街路樹が植えられた道路を赤いライン入りの白い路面電車が通過していく。赤茶色のレンガが敷かれた歩道に数人の男女が立っている。画面右下の四角い枠内にアメリカの地図。西海岸に面した国の北西部に位置するオレゴン州が緑色(みどりいろ)で示されている。州の北西に位置するポートランドが赤い星印で示されている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): “もったいない”から生まれた サステナブルなタオル!
映像説明: 街並みの一角の交差点の角(かど)。街灯と街路樹がある歩道沿いに青い外壁にグレーのラインと六角形の幾何学模様が描かれた店が建っている。建物沿いに植物が置かれたガラス窓から店内につり下げられた、さまざまなライトや観葉植物、陳列された服などが見え、紙袋を持った2人の男女が店舗から出てくる。 店内。木製の棚に植物が生けられた籠や陶器の器、北海道アイヌ民芸品の木彫り人形、円に植物をモチーフにしたロゴが描かれたかばんやTシャツなどが置かれている。壁面の棚や天井に竹製のライト、さまざまな色や柄(がら)の服や帽子、かばんなどがつり下げられている。(映像提供 KIRIKO MADE)
テロップ: KIRIKO MADE
ナレーション: アメリカ、西海岸のポートランド。ユニークな商品を求める人たちから注目を浴びているセレクトショップ、KIRIKO MADE。
映像説明: さまざまな商品が並ぶ店内の一角。紺色のTシャツを着て翼を広げた鳥や羽根をモチーフにしたペンダントをつけた男性が話をしている。 店内。壁面の棚や天井から竹製のライトやさまざまな色や柄(がら)の服がつり下げられ、陳列棚やハンガーラック、トルソーにさまざまな色や柄(がら)の服や帽子、かばん、ショーケースや棚にさまざまな色や形をしたアクセサリーなどが陳列されている。 藍色のシャツにカーキ色(いろ)のベスト、黄色みがかった茶色のジャケットを着て茶色の斜め格子柄のネクタイをしたトルソーが陳列されている。 茶、赤、青、緑(みどり)、オレンジなど、さまざまな色と柄(がら)の着物がハンガーラックにかけられている。 赤、白、青、オレンジのしま柄、白、藍色のかすり柄の正方形の布地が重ねて置かれている。布地の上に白と藍色のしま柄の小さい正方形の布地5枚が置かれ、小さい布地4枚の上にそれぞれ七宝柄などが描かれた柄(がら)がついた丸いスプーンのようなものが置いてあり、布地1枚に「Table Mat」などと書かれた札(ふだ)が置かれている。
テロップ: もったいない精神
ナレーション: オーナー自ら、クラフト文化を感じさせるエッジが効いた商品を日本とポートランドのローカルコミュニティーから買い付け、販売している。コンセプトは「日本のもったいない精神」。
映像説明: 木製の棚に、パッケージに「麻の実」と書かれた六角形の幾何学模様柄のタオル、「扇亀甲」と書かれた円形に放射状の線が描かれた柄(がら)のタオルが透明の袋に包装され置かれている。オレンジのタオル1枚を縁(ふち)にかけた円形の籠に、黄緑、オレンジ、ベージュ色(いろ)のタオルを包装した透明の袋12個が入っている。 タオルに玉ねぎやナスのイラストが切り抜かれたデザインのパッケージが巻かれ、切り抜かれた部分からタオルが見える。そばに木彫りの熊の置物、植物を植えた木彫りの鉢が置かれている。
ナレーション: そして、1年前から販売し、人気を集めているのが、こちらのキッチンタオルだ。
映像説明: 英語が書かれたホワイトボードがある部屋。ベージュと藍色の柄(がら)模様の服を着た男性がインタビューに答える。 木製の棚に茶、オフホワイト、紫、オレンジ、クリーム色(いろ)、グレー、緑色(みどりいろ)のタオルが2段に並べて置いてある。1段目に並ぶタオルに茶色や水色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージが巻いてあり、それぞれのパッケージにタオルが見えるように玉ねぎ、ナス、にんじん、キャベツ、バジルのイラストが切り抜かれている。 店内の一角。トルソーに青い服に赤い絞り染めの羽織が着せられ、柄(がら)のある布地を巻き、茶色いひもがついた帽子が掛けられている。 青のかすり柄や幾何学模様の布地、赤の無地の布地、白の植物の柄(がら)の布地などを組み合わせててミシンをかけている手元。 雑貨が置かれた木製のテーブルなどがある店内の一角。木製の椅子にさまざまな色や柄(がら)の和風の布地をつなぎ合わせた長方形のクッションなどが置かれている。奥に和風柄の服がかかっているのが見える。
テロップ: KIRIKO MADE 田中 克幸 オーナー
田中オーナー: (ブランドを)始まりのときから、やはり自分たちの使っているファブリックは最後まで捨てないで使う、 日本(にほん)の“もったいない精神”をベースにしたブランドですので、 (このタオルは)すごく僕たちの、その、コンセプトにすごく合ってたと思うんですよね。 他の(ほかの)(他社)商品に比べてやっぱり3倍ぐらい高かったりするものを買ってくれているので、 やっぱ、その商品の裏にあるストーリーであったりとか、リサイクルのスピリットであったりとかそういうものに、みんなお金を払ってくれていると思うんですよね。
映像説明: 幾何学模様の布地を紺色の無地の布地や黒い無地の布地、赤紫の無地の布地とそれぞれ組み合わせた茶色いベルトがついたリュック3個が白い壁に並べてかけられている。 畳の上に紺と黄色(きいろ)のしま模様のはぎれをつなぎ合わせたデニムのようなシャツ2枚が広げて置いてある。 木製の棚にオレンジ色(いろ)のタオルが置いてあり、タオルが見えるようににんじんのイラストが切り抜かれたデザインに「SHIZUKU」、「にんじん染め」の文字と、紫色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージが巻かれている。 店内の一角。さまざまな色や柄(がら)の服や帽子などをつけたトルソー、靴下やかばん、ポーチなどが置かれた木製のテーブルが置かれ、ハンガーラックや棚、天井などには、さまざまな服や竹製のライトがつり下げられている。「KIRIKO MADE」と書かれた看板が置かれている。
ナレーション: つまり、ほかのブランドとの差別化につながり、商品を買うことで社会に貢献したいという消費者の意識が高くなってきているからだという。企業にも、その対応が求められるようになった。
映像説明: オフホワイトのタオルを七宝柄に織り上げていく織機。 工場内。タオルを織り上げる織機と巨大なローラーがついた織機が設けられている。茶色の服に薄茶色(うすちゃいろ)のズボンをはき、キャップをかぶりマスクをつけた男性が機械のあいだの通路に立っている。稼働する織機を確認している男性が、後ろを向きローラーがある織機を確認してい る。画面右下の四角い枠内に大阪府の地図。北西部を兵庫県と隣接する大阪府が緑色(みどりいろ)で示されている。南西の端(はし)に位置する泉佐野市が赤い星印で示されている。 工場の一角。黒い服を着て眼鏡をかけマスクをつけた女性が白いミシン台で「JUKI」と書かれたミシンを使いミシンをかけている。ミシン台の正面にビニールカーテンの仕切りがあり斜め格子の柵とダンボール箱が透けて見える。ミシン台の横に木製の台があり、白いタオルや紙製の袋などが積まれている。
テロップ: 袋谷(ふくろや)タオル
ナレーション: KIRIKO MADEで売られているキッチンタオルを製造・販売しているのは、大阪府泉佐野市に本社工場を構える従業員9人の袋谷(ふくろや)タオル。
映像説明: 木目調の棚に青やオレンジの細いラインが入った白やクリーム色(いろ)のタオル、水色や赤のボーダー柄の白いタオル、和風柄の模様が入った水色、ピンク、赤、黄色(きいろ)、オレンジなどのタオルがたたんで並べられている。そばに「無添加住宅」と書かれたリーフレットが置いてある。
テロップ: 泉州タオル
ナレーション: 製造しているのは、昔ながらの泉州タオルだ。
映像説明: 白い壁の部屋。木製の棚に黄色(きいろ)や紺色の七宝柄のたたまれた2枚のタオルと、茶色の液体や黒い液体がそれぞれ入った、黒いフタに「MAILLE(マイユ)」と書かれた瓶2個が置いてある。
ナレーション: その中に、ちょっと変わった染料を使ったものがある。
映像説明: 木製の棚に「SHIZUKU」の文字と茶色や紫の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージに包まれたベージュ、茶色、緑(みどり)、オフホワイト、紫、黄緑、オレンジのタオルが2段に並べて置かれている。タオルにそれぞれ玉ねぎや葉っぱ、キャベツ、ニンジンなどをモチーフにした柄(がら)や七宝柄が織り込まれている。1段目に並ぶタオルに「SHIZUKU」の文字と茶色や水色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージが巻いてあり、それぞれのパッケージに「たまねぎ染め」「バジル染め」、「水なす染め(ぞめ)」、「きゃべつ染め」、「にんじん染め」と書かれ、玉ねぎ、ナス、にんじん、キャベツ、バジルのイラストが描かれている。タオルが見えるように、 それぞれのイラストが切り抜かれている。
テロップ: 雫
ナレーション: 廃棄される地元ブランドの野菜で染めたタオル、「雫」。
映像説明: 木製の棚に白、緑(みどり)、ワインレッド、茶色の大中小3種類のタオルがたたまれて色ごとに重ねて並べられている。一番上に置かれた小さいタオルに「NOKORI FUKU のこり福(のこりふく)」の文字と植物の葉をモチーフにした雫の形のロゴが描かれたタグが縫い付けてある。
テロップ: のこり福(のこりふく)
ナレーション: そして、地元企業が生産する抹茶の規格外品やワイン、ビールの搾りかすで染めたタオル、「のこり福(のこりふく)」。
映像説明: 工場内。黒い服を来てマスクをつけた男性が黄色い箱型の機械の横に設けられた台でロール状に巻かれたクリーム色(いろ)のタオルを手で触りながら確認している。後方にあるビニールカーテンの仕切りの前にロール状に巻かれたクリーム色(いろ)のタオルが数本置いてある。
テロップ: 袋谷(ふくろや)タオル 袋谷 謙治(ふくろや ●●●●) 社長
ナレーション: 袋谷(ふくろや)タオルの社長は、泉州タオルの新たな販路を切り開くためにこのブランドを立ち上げたと話す。
映像説明: 白い壁に木製の棚が設けられた部屋。棚に化粧箱に入った紅白のタオル、たたんだ白やベージュのタオルと「麻の実」と書かれたパッケージが巻かれたピンクのタオル、タオルの写真に「麻の実」、「扇亀甲」と書かれたパネル、糸巻に巻かれた青や水色の糸、白い花などが置かれている。袋谷(ふくろや)社長がインタビューに答える。 木製の棚に並ぶタオル。タオルが見えるようにナスのイラストが切り抜かれたデザインに「SHIZUKU」、「水なす染め(ぞめ)」の文字と茶色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージがオフホワイトと紫のタオルに巻いてある。 袋谷(ふくろや)社長が話を続ける。
袋谷(ふくろや)社長: いちばん最初に雫の水ナスで染めているタオルっていうのを作ったんですけども、 この地域に、生産者さんが思いのこもった、おいしい野菜がたくさんあったっていうところで、 その紹介しながら、えー、泉州タオルとともに広めていきたいな。
映像説明: 木製の棚にタオルが見えるようにたまねぎのイラストが切り抜かれたデザインに、「SHIZUKU」、「たまねぎ染め」の文字が書かれたパッケージを巻いた茶色のタオルが置かれている。パッケージの右下に白い丸い紙があり「射手矢農園(いてやのうえん)さん」と書かれた茶色のQRコードが貼ってある。 QRコード部分の中心から「生(なま)で食べられる泉州たまねぎの長左ェ門(ちょうざえもん)」と題されたウェブサイト画面が映し出され、画面全体に映像が広がっていく。 ウェブサイト画面。「泉州たまねぎを購入する」の文字、大中小3種類のそれぞれのダンボール箱に玉ねぎが入っている写真と「たっぷり20㎏箱」、「いっぱい10㎏箱」、「お試し5㎏箱」の文字、「射手矢(いてや)さんちシリーズ」の文字と商品の写真が表示されている。
ナレーション: 例えば、このタオルにはQRコードがついており、そこから野菜の生産農家の情報が分かるようになっている。
映像説明: 工場内。織機の前で袋谷(ふくろや)社長が話をしている。織機に張られた糸を示したあとで、両手に持っている糸を伸ばし、カメラのほうに見せる。背後にあるビニールカーテンの仕切りの前にクリーム色(いろ)の糸が巻かれた糸巻が入ったダンボール箱が置いてある。
ナレーション: 染色の原料に廃棄されるものを使う理由は。
映像説明: 白い壁に商品が並ぶ木製の棚が設けられた部屋。袋谷(ふくろや)社長がインタビューに答える。
袋谷(ふくろや)社長: 色として表現するのに、ま、まっさらなもの(規格品)であったり、いいものを使うっていうのは、やっぱり非常にもったいないなと思ったので、 えーと、その使えなくなったものを、まだ命が残っているようなものとかを表現したいなっていうのがいちばんの理由です。
映像説明: 青々と葉が育ったにんじん畑(にんじんばたけ)。袋谷(ふくろや)社長が畑に腰を落として手に持っていたにんじんのようなものを地面に置き、畑のにんじんを見ている。そばでグレーと白の柄(がら)のある服を着て長靴を履いた農家の男性が両ひざに手を置き、かがんで袋谷(ふくろや)社長と畑のにんじんを見ている。2人ともマスクをつけている。 グレーと白の柄(がら)のある服を着て長靴を履き、マスクをつけた農家の男性がにんじんを収穫している。
テロップ: 大阪府 岸和田市
テロップ: 南農園
ナレーション: この日、袋谷(ふくろや)社長が訪問していたのは、岸和田市の農家。地元ブランドのにんじんの最盛期が終わるタイミングだ。
映像説明: 収穫された、たくさんのにんじんが畑のあちこちに置かれている。農家の男性が土(つち)のついたにんじん2本を右手と左手に持っている。右手に規格品のにんじん、左手に二股になった規格外品のにんじんを持ち、左右に回しながらカメラのほうに見せる。
テロップ: 南農園 南 孝信 さん
南さん: こっちが規格品。 こっちは二股になってたりするんで、規格外品ですかね。
男性撮影スタッフ: じゃ、それは(二股のものは)売り物にならない?
南さん: あっ、いくところがないと廃棄にやっぱりまわってしまったりはします。
映像説明: 黒い収穫コンテナに土(つち)のついたにんじんが11本入っている。 赤茶色の木製の塀がある白と赤茶色の外壁の建物。「泉州岸和田 南宗(なんそう) 創業慶応三年」と書かれた年季の入った木製の看板が掲げられている。
テロップ: 岸和田南宗(きしわだなんそう)
映像説明: 白い壁の部屋。木製の棚に置かれた脚つきグラスの形にデザインされたにんじんの写真に「人参ジュース」、「彩誉」、「南宗(なんそう)」と書かれたラベルがあるにんじんジュースの瓶。 別の木製の棚。水色の雫の中に「雫」と書かれたマークと、「SHIZUKU」、「にんじん染め」の文字とタオルが見えるようににんじんのイラストが切り抜かれたパッケージを巻いたオレンジのタオル、パッケージを巻いていないオレンジのタオルがたたんで置いてある。にんじんをモチーフとした柄(がら)が織り込まれている。
ナレーション: 規格外のにんじんから作られたジュースはこちらで販売され、地域ぐるみでサステナブルな取り組みが行われている。そのジュースの搾りかすを染料にして出来たタオルが、こちら。
映像説明: 住宅街の交差点の一角。瓦屋根にベージュと下部にグレーの石が積まれた外壁の2階建ての建物が建っている。上着や紙袋などを手にした袋谷(ふくろや)社長が建物の出入口に向かって歩いている。引き戸の出入口のひさしの上に「茗香園」と書かれた木製の看板、両脇の壁に「茶」と書かれた2種類の看板が掲げられている。出入り口の脇に置かれたのぼり旗(のぼりばた)が風にはためいている。 ひさしの上に「茗香園」と書かれた年季の入った木製の看板が掲げられた2階建ての建物の外観。建物のそばにある電柱のそばに「西尾茗香園」と書かれたスタンド看板が置いてある。
テロップ: 大阪府 堺市
テロップ: 西尾茗香園茶舗
ナレーション: さらに、もう1つの材料を受け取りに向かったのは、堺市にある江戸時代末期創業のお茶専門店。
映像説明: 黒い皿に山に盛られた茶葉(ちゃば)のが2つある。 石うすが設けられた四角い銀色の機械のなかで回転する石うすが茶葉(ちゃば)をひいている。抹茶の粉で機械がほんのり緑色(みどりいろ)になっている。 こげ茶色(こげちゃいろ)のテーブルがある部屋。紺色の服を着た人物が、外側が緑色にコーティングされた銀色の大きい筒の中から金属製のさじで抹茶の粉を小さい銀色の筒に移している。 茶色の柱が組まれたベージュの壁の店内。レジを置いたカウンター越しに袋谷(ふくろや)社長が話をしながら黒い服に紺色のシャツを着て眼鏡をかけた男性から抹茶を入れた小さい銀色の筒を受け取っている。2人ともマスクをつけている。部屋の奥に壁にかかる掛け軸、小物が置かれたこげ茶の棚、筒状の容器が並んだショーケースの棚がある。
ナレーション: 抹茶の規格を満たしていない茶葉(ちゃば)を石うすでひいてもらい、染色の原料にするのだという。
映像説明: 木製の棚。「NOKORI FUKU のこり福(のこりふく)」と書かれたタグが縫い付けられた白、緑(みどり)、ワインレッド、茶色の大中小3種類のタオルがたたまれて色ごとに重ねて並べられている。 別の木製の棚。ベージュ、茶色、緑(みどり)、オフホワイト、紫、黄緑、オレンジのタオルが2段に並べられている。タオルに玉ねぎや葉っぱ、キャベツ、ニンジンなどをモチーフにした柄(がら)や七宝柄が織り込まれている。1段目に並ぶタオルに「SHIZUKU」の文字と茶色や水色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージが巻いてあり、それぞれのパッケージに「たまねぎ染め」、「バジル染め」、「水なす染め(ぞめ)」、「きゃべつ染め」、「にんじん染め」と書かれ、タオルが見えるようにイラストが切り抜かれている。
ナレーション: こうして出来たタオルが、こちら。この取り組みは、欧米のバイヤーから高い評価を得ているという。
映像説明: にんじん畑(にんじんばたけ)。土(つち)がついたにんじんを南さんが両手で持っている手元。 白い壁に商品が並ぶ木製の棚が設けられた部屋。袋谷(ふくろや)社長がインタビューに答える。
テロップ: 袋谷(ふくろや)タオル 袋谷 謙治(ふくろや ●●●●) 社長
袋谷(ふくろや)社長: 色が、ここまでこんだけ表現できるのかとか、あとバックラウンドがすごいねとかって言っていただいて、 これこそ完成されてる循環商品ですねっていうことで驚いていただいたりも。
映像説明: 曇り空の下。1階建てから3階建てまで、さまざまな高さの建物や店舗が建ち並ぶ通りの交差点。歩道に街路樹が植えられ、通りを数台の車やバイクなどが行き交っている。
テロップ: ベトナム
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): アジアに広がる サステナブルの潮流
ナレーション: そして今、市場参入を試みているのは、経済成長が著しいベトナム。
映像説明: 店舗が建ち並ぶ通り。走行する車の合間を1人や2人乗りだけでなく3人乗りのバイクがたくさん走っている。
ナレーション: 袋谷(ふくろや)タオルにとって、いまだ未知数のアジア市場だ。
映像説明: 「Fukuroya Towel & co.,LTD(ふくろや タオル カンパニー リミテッド)」と題された画面。画面左上に巾着袋のマークと「FUKUROYA TOWEL(ふくろやタオル)」と書かれたロゴがあり、袋谷(ふくろや)タオルを説明した英文と海に架かる橋がある泉佐野市の市街地を望む高台からの写真が表示されている。画面右上の小さな枠内に話をする袋谷(ふくろや)社長や白い壁の室内で黒い服に茶色のグレンチェック柄のジャケットを着て眼鏡をかけた男性が表示されている。「Senshu Towel(せんしゅうタオル)」と題された画面に切り替わる。泉州タオルを説明した英文と黒い服を着て眼鏡をかけた男性が織機で作業する様子など泉州タオルの製造風景の写真が表示されている。
ナレーション: この日、ジェトロのハンズオン支援の一貫で、ベトナムの企業とウェブ商談を行った。
映像説明: 上空から撮影した太陽がさし込む山間部の映像。片道2車線の道路沿いに2階建てほどの瓦屋根の和風建築の建物が建っている。 上空から撮影した太陽の光に照らされた木々(きぎ)が茂る山間(やまあい)に和風建築の建物が建っている映像。 グレーの石の塀の上に山と太陽が描かれた円形の造形物と「YOKO」の立体文字、塀には「ONSEN QUANG HANH(オンセン クァン ハン) 陽光温泉」の立体文字が掲げられている。石の塀の奥に2階建てほどの和風建築の建物があり、建物の背後に緑(みどり)に茂る山が見える。 上空から撮影した手すりがある板張りの歩道がある温泉施設敷地内の屋外回廊。回廊の左側には水辺を挟んで緑(みどり)に茂る山があり、右側には3階建てほどの瓦屋根の和風建築の建物や平屋の建物が建っている。 等間隔に柱があり、柱の合間から景色が見える建物内。黒い服を着た女性、ピンクのシャツを着た男性、白い服を着た男性、白いワンピースを着た4人のグループが歩いている。白い服を着た男性が白いワンピースを着た女性の腰に手をまわし添えて歩いている。 赤い壁に障子や木々(きぎ)が見える窓があるフロント。パソコンや白いらんの鉢植えを置いた受付カウンター内に立つ赤やオレンジなどの色とりどりの花柄が描かれた着物を着た女性従業員がおじぎをする。 大きな岩に囲まれた露天風呂。髪の毛を頭の上部で1つにまとめた女性が露天風呂につかり、片腕をなでている。 岩場のあいだを湯が流れている。(映像提供 SHG)
ナレーション: 商談相手は、ベトナム全土でリゾート事業を行っているサンホスピタリティーグループ。ベトナム北部にある陽光温泉など日本式温泉旅館やスパを13ヵ所経営している大手企業だ。
映像説明: 白い壁の和風の客室。水色の服を着た子どもを抱っこした、白や赤などの花柄の浴衣を着た女性を連れた幾何学模様の浴衣を着た男性が木製の格子の扉を開ける。 大きな浮世絵が飾られた白い壁とフローリングの客室内。窓にすだれがかかり、木目調の座卓と座椅子などが置かれている。部屋の一角に大勢の男女が部屋でくつろぐ浮世絵などが飾られている。 フローリングに白い壁のベッドスペース。白いシーツのローベッドに白い枕が2個置かれ、ヘッドボードの両脇にベージュの直方体のライトが置かれている。1ヵ所のみ赤くなった壁に胸から上を射描いた美人画が飾られている。 黒い石の壁のバスルーム。洗い場に木製の椅子が置いてあり、タオルを縁(ふち)にかけた白い湯船がある。バスルームの壁2面がガラス窓になっていて、竹垣や砂利を敷いた庭、手すりを設けた黒い石製の階段が見える。 茶色い柱に板張りの屋根がある赤茶色の壁の前。壁の上部に白、紺、赤ののれんが掛けられ、白く丸いちょうちんが等間隔に6個つり下げられている。幾何学模様の白い浴衣を着た男女が向かい合って立ち女性が男性の浴衣の襟元を直している。 女性が向かい合って立つ男性に笑顔を向けている。 瓦屋根の平屋の建物と樹木のそばに架かる石橋を白い服を着た男性と白いワンピースを着た女性が腕を組み渡ってくる。 山を背景に平屋や2階建てほどの和風建築の建物が樹木などを植えた庭の周りに建ち並ぶ敷地内。白い服の男女が寄り添って立ち女性が男性の肩に頭を乗せ、男性が女性の頭にキスをする。(映像提供 SHG)
ナレーション: アメニティーグッズは、日本中(にほんじゅう)から集めた、えりすぐりの商品。ベトナムにいながら日本を感じてもらうことが目的だという。
映像説明: 木製の棚に商品が並ぶ白い壁の部屋。袋谷(ふくろや)社長がタオルを手に持ち、身振りを交えながら話をしている。
袋谷(ふくろや)社長: コットンを、えー、混ぜてつくった糸を織り込んだ…。
映像説明: 「Factory Brand」と題された画面。「雫」や「のこり福(のこりふく)」のタオルを紹介する英文とナスや玉ねぎ、にんじんのイラストが切り抜かれたデザインのパッケージを巻いたタオルの写真、筒状 に巻いた18枚ほどの赤いタオルを一面に敷き詰め写した写真に「NOKORI FUKU」の文字と植物の柄(がら)がある雫の形のロゴが書かれた画像などが表示されている。画面右上の小さな枠内に木製の棚がある白い部屋で話をする袋谷(ふくろや)社長が表示されている。「SHIZUKU」と題された画面に切り替わる。「雫」のタオルを説明した英文と紺色の服を着た男性が玉ねぎ、ナス、にんじん、キャベツ、バジルのイラストが切り抜かれたデザインのパッケージを巻いたオフホワイト、紫、オレンジ、クリーム色(いろ)、グレー、緑色(みどりいろ)のタオルを盆に並べた写真などが表示されている。
ナレーション: 商品の説明を受けた商談相手が特に興味をもったのは、やはり、搾りかすを染料にした、あのタオル。
映像説明: 白い壁の部屋。黒いハイネックの服にダークグレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: サン ホスピタリティー グループ 陽光温泉クァン ハン ヒュイン・ダット GM
ヒュインGM・ベトナム語吹き替え: タオルを染める染料が廃棄される野菜や果物というのは斬新であり、 環境に良い点も評価しています。 ベトナムの消費者は健康や環境保護に関して高い関心を持ち始めています。 こうした特徴の商品はきっとお客様に喜んでもらえると思うので、ぜひ当社で販売したいと思いますね。
映像説明: 白い壁に商品が並ぶ木製の棚が設けられた部屋。袋谷(ふくろや)社長がインタビューに答える。 青空の下。温泉施設敷地内の屋外回廊。幾何学模様の浴衣を着た男女が歩いている。 幾何学模様の浴衣を着た女性が屋外回廊の茶色の手すりに片肘を乗せ、向かい合って立つ男性に笑顔を向けている。 竹垣がある浴場。男性が湯船の縁(ふち)に両肘を乗せ、目をつぶり気持ちよさそうに入浴している。 木製のサウナ。腰にタオルを巻いた男性が木枠のガラス扉を閉めながら座る。木製のひしゃくでサウナストーンに水をかけている様子。(映像提供 SHG) 袋谷(ふくろや)社長が話を続ける。
テロップ: 袋谷(ふくろや)タオル 袋谷 謙治(ふくろや ●●●●) 社長
袋谷(ふくろや)社長: 思った以上に、えー、興味を持っていただいて、 リゾート地であったりとかスパ施設であったりとかっていう、ちょっと高級なお客さんの対象にしている所であったりとかすると、やっぱりそういう意識の高い方(かた)も多いのかなと感じましたね。
映像説明: 工場内。マスクをつけた袋谷(ふくろや)社長が黄色い箱型の機械の横に設けられた台でロール状に巻かれたクリーム色(いろ)のタオルを手で触りながら確認している。 多くの白い綿花が枝に実っている写真。 等間隔に緑(みどり)の支柱がある綿畑(わたばたけ)で数人の男女が作業をしている写真。奥には民家が数軒建ち、その後方には山が見えている。 綿(わた)の新芽が生えている写真。(写真提供 袋谷(ふくろや)タオル)
テロップ: いずみさのコットンチャレンジ
ナレーション: 社長は、この先を見据えて、すでに原料のコットンをオーガニックで生産するため、泉州地域ぐるみで準備を進めている。消費者の考え方が変化してきていることを感じているからだ。
映像説明: 木製の棚。「NOKORI FUKU のこり福(のこりふく)」と書かれたタグが縫い付けられた緑(みどり)、ワインレッド、茶色の大中小3種類のタオルがたたまれて色ごとに重ねて並べられている。 別の木製の棚。ベージュ、茶色、緑(みどり)、オフホワイト、紫、黄緑、オレンジのタオルが2段に並べられている。タオルに玉ねぎや葉っぱ、キャベツ、ニンジンなどをモチーフにした柄(がら)や七宝柄が織り込まれている。1段目に並ぶタオルに「SHIZUKU」の文字と茶色や水色の雫のマークの中に「雫」と書かれたパッケージで巻かれた、それぞれのパッケージに「たまねぎ染め」「バジル染め」「水なす染め(ぞめ)」「きゃべつ染め」「にんじん染め」と書かれ、タオルが見えるようにイラストが切り抜かれている。 白い壁に商品が並ぶ木製の棚が設けられた部屋。袋谷(ふくろや)社長がインタビューに答える。
テロップ: 袋谷(ふくろや)タオル 袋谷 謙治(ふくろや ●●●●) 社長
袋谷(ふくろや)社長: (価格が)高くてもいいから、社会に貢献できる、次の循環につながれる。 そこに自分が購買者として携われるっていう1つの形が、まあ、日本よりもちょっと先に行ってるというか、 意識のある方(かた)が多いのかなっていうふうには感じますね。
映像説明: 曇り空の下。青々と茂った葉物野菜(はものやさい)の畑があり、奥にビニールハウス5棟が立っている。画面右下の四角い枠内に愛媛県の地図。四国の北西部に位置し、北部が瀬戸内海に面した愛媛県が緑色(みどりいろ)で示され、南側に高知県が隣接している。愛媛県の中央部に位置する東温市(とうおんし)が赤い星印で示されている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 世界が評価する自然農法 原点からの土作り(つちづくり)
ナレーション: 愛媛県東温市(とうおんし)。広大な畑では、青々とした葉物野菜(はものやさい)が栽培されている。
映像説明: 青々と茂った葉物野菜(はものやさい)の茎の先端に無数の小さな黄色い花が咲いている。
テロップ: ケール
ナレーション: これは、栄養価が高いと言われている、ケール。
映像説明: 白いテーブルの上。「有機 遠赤(えんせき)ケール」、「有機 遠赤青汁V1(ブイワン)」、「有機 遠赤青汁V1(ブイワン) SUPER GOLD」などと書かれた化粧箱やパッケージ、瓶入りの商品が並べられている。 曇り空の下。窓や緑色(みどりいろ)のひさしのある2階建ての白い建物の外観。建物の外壁と出入り口の横の塀に「遠赤青汁株式会社 第二工場」と書かれた看板が掲げられている。
テロップ: 遠赤青汁
ナレーション: このケールやにんにくなどを、栽培から、商品化、販売まで手がけるのは、従業員18人の遠赤青汁だ。
映像説明: ケール畑(ばたけ)。紺色のキャップをかぶり水色のウインドブレーカーを着た男性と黒のキャップをかぶり黒のウインドブレーカーを着た男性がケールの葉を収穫している。そばにはケールの葉が入った赤や青の収穫コンテナが3個置かれている。 ところどころに短い草が生えている農地。土(つち)が山の形に盛られている。
ナレーション: この企業は、創業当時から農業の原点である土作り(つちづくり)にこだわってきた。
映像説明: 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。ストライプ柄のワイシャツにピンクのネクタイを締め、こげ茶色(こげちゃいろ)の上着を着た男性がインタビューに答える。 男性が黄色(きいろ)のショベルカーに乗り、農地に生えている枯れた草木を取り除いている写真。 男性が水色のショベルカーに乗り、農地に茂った草木を取り除こうとしている写真。 開墾した農地で白い手拭いを頭に巻き軍手をはめ黒いTシャツを着た男性が腰をかがめ作業をしている写真。 男性が赤いトラクターに乗り農地を耕している写真。 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。ストライプ柄のワイシャツにピンクのネクタイを締め、こげ茶色(こげちゃいろ)の上着を着た男性が話を続ける。
テロップ: 遠赤青汁 高岡 照海 社長
高岡社長: とにかく荒廃農地。 もう20年か30年ぐらい放置した農地は除草剤や農薬(化学肥料)が入ってないんですね。 それを開墾して、堆肥を入れて土(つち)にして5年間(かけて)土作り(つちづくり)をします。
映像説明: ところどころに草が生えている農地。4ヵ所に山の形に土(つち)が盛られている。 ケール畑(ばたけ)。青々としたケールが一面に生い茂り、茎の先端に無数の小さな黄色い花が咲いている。 紺色のキャップをかぶり水色のウインドブレーカーを着た男性がケールの葉を収穫していて、そばにはケールの葉が入った赤い収穫コンテナが置かれている。隣にいる黒のキャップをかぶり、黒のウインドブレーカーを着た男性は、ケールの葉を青い収穫コンテナに詰め込んでいる。
ナレーション: こうすることで、肥沃な農地ができ、おいしい野菜が育つのだという。原点に返った自然農法だ。
映像説明: 工場内。天井から等間隔に照明がつり下げられ、加工機械が設置されている。作業台と加工機械がつながっていて、作業台の上には大量のケールが載せられている。 作業台のそばにはケールが詰められた赤や青、黄色(きいろ)の収穫コンテナ9個が3列3段に積み重ねられている。作業台で衛生帽子をかぶり、衛生服を着て肘まである青いゴム手袋をはめた2人の従業員が作業をしている。加工機械から離れたところにいる従業員は収穫コンテナからケールを作業台に出し、加工機械に近いところにいる従業員は作業台の上のケールを加工機械に流し込んでいる。2人ともマスクをつけている。 ケールが加工機械の洗浄槽で洗われている。 細かくカットされたケールがベルトコンベアで運ばれ大きな箱型の乾燥台に落とされる。 衛生帽子をかぶり、衛生服を着て肘まである青いゴム手袋をはめ、マスクをつけた従業員が乾燥台の上部まである細かくカットされたケールを手で上下を入れ替えるように混ぜている。
ナレーション: 収穫したケールは工場へ運ばれ、加工ラインで洗浄し、細かくカット、専用の台の上で乾燥する。野菜は、乾燥段階が重要だと高岡社長は話す。
映像説明: 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。高岡社長がインタビューに答える。 加工機械のある工場。カットされたケールがベルトコンベアで運ばれている。 衛生帽子をかぶり、衛生服を着て、肘まである青いゴム手袋をはめ、マスクをつけた従業員が、乾燥台の上部まである細かくカットされたケールを手で上下を入れ替えるように混ぜている。
高岡社長: ビタミンCは55℃(ど)から壊れるんですね。それが酵素が57℃(ど)で破壊されます。 それから食物繊維は65℃(ど)くらいで破壊されると言います。 それで(当社では)40℃(ど)ぐらいで、短期で、あの、乾燥してしまう。
映像説明: 加工機械のある工場。衛生帽子をかぶり、衛生服を着て肘まである青いゴム手袋をはめ、マスクをつけた従業員が乾燥台の上部まである細かくカットされたケールを手で上下を入れ替えるように混ぜている。 グレーの袋の中に入った乾燥したケールを水色のゴム手袋をはめた手ですくいあげる。 白いラックの上。「有機 遠赤(えんせき)ケール」、「有機 遠赤(えんせき)ケール GOLD」などと書かれた化粧箱3個の前に、緑色(みどりいろ)の粉末が入れられた桜を描いた器が置かれている。 工場の一角。緑色(みどりいろ)の錠剤が容器に排出されていく。 白いラックの上。「有機 遠赤青汁 V1(ブイワン)」と書かれた瓶と化粧箱の前に、緑色(みどりいろ)の錠剤十数粒が入れられた桜を描いた器が置かれている。
ナレーション: 自然の恵みを最大限に生かす製法だ。乾燥したケールから青汁)の粉末や錠剤などの商品を製造し、国内外へ販売している。
映像説明: ところどころに短い草が生えている農地。十数ヵ所に山の形に土(つち)が盛られている。 ケール畑(ばたけ)。紺色のキャップをかぶり、水色のウインドブレーカーを着た男性がケールの葉を赤い収穫コンテナに詰め込んでいる。隣にいる黒のキャップをかぶり、黒のウインドブレーカーを着た男性はケールの葉を赤い収穫コンテナに詰め込もうとしている。そばにはケールの葉が溢れるほど入った青い収穫コンテナが置かれている。 ホワイトボードが壁に掛けられた部屋。マスクをつけた高岡社長が白い机に座り話をしている。
ナレーション: 商談で自然農法の説明をすると、オーガニック市場が大きい欧米のバイヤーからの反応が良いという。
映像説明: 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。高岡社長がインタビューに答える。
高岡社長: ドイツとか、フランスとか、シンガポールもそうですし、「おお、すごいな」と、その「耕作放棄地を開墾してやるのか」と。 日本人(にほんじん)よりも海外の人のほうが「おお、これすごいな。No.1(ナンバーワン)」、とこういうふうに言っていただけるので。
映像説明: 雨に濡れた桜の木。雨の雫がついた桜が風で揺れている。
テロップ: 陽光桜(ようこうざくら)
映像説明: 白いラックの上。「Sakura Leaf Tea」と書かれた化粧箱の前に、タグに桜の花びらが描かれたティーバッグが1袋置かれた桜を描いた器が置かれている。
テロップ: 桜葉茶(さくらばちゃ)
ナレーション: ウェブ商談で反応が良かったのは、同じ自然農法で栽培している、この企業オリジナルの桜の葉で作ったお茶。
映像説明: 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。高岡社長がインタビューに答える。 白いラックの上。化粧箱の前に、タグに桜の花びらが描かれたティーバッグが1袋置かれた桜を描いた器が置かれている。 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。高岡社長が話を続ける。
高岡社長: 桜っていうものは海外行ったら分かるんですけども、憧れなものなんですね。 桜って言えば誰でも知ってる。世界中(せかいじゅう)の人は。で、それのお茶っていうのはないんで。 それを、品種改良からして、基本は(商品が)オーガニックでできてます。 しかも循環型社会、えー、そういったこともリモート(の商談)でよく理解していただけるんですね。
映像説明: 曇り空の下。荒廃農地に枯れた草木が茂っている。 「有機JAS(ジャス)認定圃場」と書かれた立て看板が掲げられたケール畑(ばたけ)。青々としたケールが一面に生い茂っている。 白いラックの上。「有機 遠赤(えんせき)ケール GOLD」と書かれた化粧箱が置かれている。
ナレーション: こういった企業の環境への取り組みが、バイヤーや消費者の商品選びの前提にすらなっている。
映像説明: 壁に額に入った写真が飾られている部屋。白い服を着た女性が話をしている。(Zoomのビデオ通話)
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 世界の潮流をとらえる! SDGs(エスディージーズ)の新たな取り組み
テロップ: KS Leman Consulting 白石 和子(しらいし かずこ) さんナレーション: そう話すのは、遠赤青汁のスイスの代理店だ。
映像説明: 壁に額に入った写真が飾られている部屋。白石さんがインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: KS Leman Consulting 白石 和子(しらいし かずこ) さん白石さん: やっぱり環境に良いもの。もうほとんど当たり前のように、 例えばウェルネスセンター(フィットネスクラブ・スパ等(とう)の複合施設(ふくごうしせつ))なんか行くと、あの、有機のものでなかったら入れないですよ。 あの、まず、それはもう大前提にある、話すまでもない。 もう1つ、こちらのほう(欧州)で意識が高いと思うのは、ま、いわゆる国連のやっているSDGs(エスディージーズ)ですね。 循環系の、あの、経済の概念で、コンセプトでやってるとか、ま、そういう、その、社会的貢献ですね。
映像説明: 壁にホワイトボードが掛けられた部屋。白い机に高岡社長と黒い服を着た男性が対面で座り書類をみながら打ち合わせをしている。2人ともマスクをつけている。
ナレーション: 高岡社長は、この潮流を捉え、新たなSDGs(エスディージーズ)の取り組みを始めている。
映像説明: 曇り空の下。傾斜した多くのソーラーパネルが、農地で育てられている桜の木の上に設置されている。
テロップ: ソーラーシェアリング
ナレーション: それは、ソーラーシェアリング事業だ。
映像説明: 曇り空の下。ソーラーパネルの下の桜の木々(きぎ)。 傾斜した多くのソーラーパネルが設置されている。
テロップ: 農家の収入安定
テロップ: CO2(シーオーツー)削減
ナレーション: 農地の上にソーラーパネルを設置、農作物(のうさくぶつ)に合わせてパネルの角度を変えることで、発電のみならず、適度な日射量が農作物(のうさくぶつ)の質を向上させるという。これによって農家の収入安定だけではなく、CO2(シーオーツー)削減にもつながるのだ。
映像説明: 壁にホワイトボードが掛けられた部屋。マスクをつけた高岡社長が白い机に座って話をしている。
ナレーション: 今後、海外展開をしていくには、SDGs(エスディージーズ)への取り組みが欠かせなくなると、高岡社長は感じている。
映像説明: 壁に53種類の栄養素が書き込まれたケールのイラストの額が飾られている部屋。高岡社長がインタビューに答える。 青空の下。傾斜した多くのソーラーパネルが、農地で育てられている桜の木の上に設置されている。 ケール畑(ばたけ)。紺色のキャップをかぶり、水色のウインドブレーカーを着た男性と黒のキャップをかぶり、黒のウインドブレーカーを着た男性がケールの葉をそれぞれの赤い収穫コンテナに詰め込んでいる。そばにはケールの葉が溢れるほど入った青い収穫コンテナが置かれている。 青々としたケールが一面に生い茂り、茎の先端に無数の小さな黄色い花が咲いている。
高岡社長: 「循環型社会に努力してない商品は要りませんよ」と。 今まで売れよったものが、止められよるという、そういう恐れが、もう、出てきましたね。 ですからSDGs(エスディージーズ)(の取り組み)。そういうことで、ま、やってますということを 相手(バイヤー)さんに、国にですね提案することによって自由に全世界どこでも持っていけれるんですね。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
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