百樹の王 香川の黒松 EUへゆく!
2022年03月03日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
欧州では盆栽の人気が高まっている。特に日本の盆栽は自然と芸術の要素を併せ持つため人気だという。盆栽愛好家から高い関心が寄せられているのが、日本で百樹の王と称される黒松だ。しかし、松を枯らす病気をもたらすマツクイムシなどが付きやすいためEUは輸入を禁止していた。そうしたなか、関係者の努力もあり、2020年10月に日本からの黒松のEU向け輸出が解禁された。商談の一歩を踏み出し、EU市場に挑む盆栽生産者の取り組みを追った。
(11分11秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、奥に山が見えるほ場に、葉が上にまっすぐに向いた多くの盆栽が木製やコンクリート製の棚場(たなば)に並んでいる映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。白いシャツの上に紺色のワンピースを重ねて着ている。
女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: 日本の伝統的な文化の1つが世界で注目を集めています。
テロップ: BONSAI(ビーオーエヌエスエーアイ)
テロップ: 盆栽
江連(えづれ)キャスター: ビーオーエヌエスエーアイ。そう、盆栽です。
映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側にモニターがあり、格子状に組まれた骨組みがある盆栽のほ場に緑に茂った数多くの松盆栽が4列の棚に並んでいる映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。
江連(えづれ)キャスター: 今回、EU(イーユー)への輸出が解禁された、百樹(ひゃくじゅ)の王と称される、黒松の生産者の取り組みを取材しました。
テロップ: 百樹(ひゃくじゅ)の王 香川の黒松 EU(イーユー)へゆく!
映像説明: 青空の下。川沿いの広い道を数人の人物が歩いている。通りの先にクリーム色や赤茶色の石造りやレンガ造りの歴史的な建物が建ち並び、奥に「ERGO(エルゴ)」のロゴ看板を掲げたガラス張りの高層ビルが建っている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 欧州で人気! 日本産BONSAI
テロップ: ドイツ デュッセルドルフ
映像説明: 天井に数本の梁(はり)が架かった白い壁の室内。奥に見える窓からは光がさし込んでいる。6人ほどの人物が作業台で盆栽を作っている。 黒い服を着た2人の男性と赤い服を着た女性が盆栽を眺めながら手振りを交えて話をしている。 オレンジのチェック柄の服に薄黄緑色(うすきみどりいろ)の上着を着て眼鏡をかけた男性が盆栽の土(つち)を整えている。 鉢から出した盆栽を手に持った黒い服を着て眼鏡をかけひげを生やした男性と黒い服の上にグレーの服を着てひげを生やした男性が盆栽を指し示しながら話をしている。(資料映像)
ナレーション: EU(イーユー)を含むヨーロッパは、盆栽の人気が高い国も多い。ドイツ最大の商業都市、デュッセルドルフのとある園芸教室。こちらの男性は、土(つち)いじりをしていた。彼らがいそしんでいたのは、そう、盆栽だ。
映像説明: 板屋根の和風建築の出入り口。出入り口に日本の木造建築をモチーフにしたロゴとドイツ語で説明が書かれた看板や矢印を書いた案内看板が掲げられている。外壁に棚が設けてあり小ぶりの鉢の盆栽が1鉢置いてある。出入り口から敷地内に植えてある松の木が見える。 白い壁際に設置した2段になった展示台の上段に小さな札(ふだ)が枝に付いた、さまざまな盆栽が展示してある。下段にはだ円や四角形の鉢が数鉢置いてある。 展示台の一角。オレンジの丸い鉢を2鉢組み合わせたような鉢や赤茶色の丸い鉢に植えられた松が幹を斜めに伸ばしている。
テロップ: 盆栽博物館
ナレーション: ここは、盆栽博物館。さまざまな種類の盆栽が展示されていて、定期的に盆栽教室が行われている。
映像説明: 黒い服の上にグレーの服を重ねて着て、ひげを生やした男性が屋外展示台の盆栽を眺めている。展示台に木製の台が置いてあり、葉が落ちた松が四角形の深い鉢に植えられている。鉢底(はちぞこ)より下のほうに幹を伸ばしている。 室内の展示台。黒い四角い鉢の葉のついた盆栽、浅い丸い鉢の盆栽などが並べて置いてあり、グレーの服を着てひげを生やした男性が指で示しながら話をしている。 園芸教室の白い壁の室内。黒い服を着て眼鏡をかけた男性が作業台に置いたジュラルミンケースから盆栽はさみなどの道具が並んだトレーを取り出す。
ナレーション: 日本の盆栽は、自然と芸術の要素を併せ持つため、人気があるのだという。これは、ドイツに限ったことではない。
映像説明: 多くの来場者が行き交っている見本市の会場。白い壁に「FLORES AURORA」と書いてあるブースに「i」の文字が花のイラストになった「Colombia(コロンビア)」と書かれた木製の展示台が設けられている。展示台に紫、青、黄色(きいろ)などの花を生けた花瓶が置いてある。別のブースには回転する透明の球体のなかに赤や黄色(きいろ)の花束を展示した白い機械が設けられ、紺色のスーツを着た男性が透明の球体部分を青い布地で拭いている。テロップ: ロシア モスクワ
テロップ: 花卉(かき)総合見本市
ナレーション: ロシアで定期的に開催されている観賞用植物の見本市。
映像説明: 盆栽が展示されている一角。「SAMURAI TRADING」と書かれた黄緑色(きみどりいろ)の懸垂幕がつり下げられていて、「JAPAN」の文字がある2段になった白い展示台が設けられている。展示台にさまざまな松盆栽が並んでいる。5人の女性が盆栽を眺めている。奥に盆栽を紹介する映像を映すモニターが置いてあるのが見える。 大きな松盆栽2鉢などが並べて置いてある展示台の周りに数人の男女のバイヤーたちが集まり、盆栽を眺めている。 「SAMURAI TRADING」のブースのとなりにある「SEMINAR SPACE」と書かれた茶色い懸垂幕をつり下げたスペースに設置された「JAPAN PAVILION」と書かれた白とグレーの展示台に色とりどりの花が透明の花瓶に生けられ、置いてある。
ナレーション: ジャパンパビリオンに盆栽を出展している企業のブースにはバイヤーで黒山の人だかりができ、次々と商談がまとまるなど、日本産盆栽(にほんさんぼんさい)の人気の高さがうかがえる。
映像説明: 赤茶色のレンガの壁の部屋。青い服を着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: スペイン 盆栽輸入販売企業
スペインの盆栽輸入販売企業の男性・スペイン語吹き替え: 盆栽は、非常に高価なもので、一部の人の特別な趣味でした。 しかし、いまでは、自然と芸術性を併せ持つということで若い人のあいだで人気が高まっています。
映像説明: 白い雲が浮かぶ青空の下。車が走る橋が架かった川沿いの街並み。通り沿いに街路樹や風車、赤茶色を基調とした伝統的な建物などが建ち並んでいる。 川沿いに街路樹と伝統的な建物が建ち並ぶ別の通り。街路樹が植えられた歩道脇に自転車が数台とめてある。川べりにボートや小舟が停泊していて、通りを数台の車やバイクが走行している。
ナレーション: 今、ヨーロッパでは、日本の盆栽、中でも松盆栽の一種、「黒松」が愛好家から、特に求められている品種だという。
映像説明: 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。水色のシャツにグレーの服を着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: オランダ 盆栽輸入販売企業
オランダの盆栽輸入販売企業の男性・英語: 黒松は、一年中、緑を保っているのが魅力です。 ほかの品種は冬になると葉が落ちてしまうので、あまり魅力的でないと感じる人もいるようです。
映像説明: 青空の下。ほ場に幹が途中で曲がった形をした盆栽3鉢などが並んでいる。奥に2階建てほどの高さの住宅が見える。 大小の数多くの盆栽が棚場(たなば)に並んでいる。奥のほうには山が見える。
テロップ: 黒松 松盆栽の品種で 四季を通じて緑を失わず 丈夫なため 百樹(ひゃくじゅ)の王とも呼ばれている
ナレーション: 黒松は、四季を通じて緑を失わず、荒れた幹肌や堅固な葉を持ち、塩害にも負けない剛健さで、日本では百樹(ひゃくじゅ)の王とも呼ばれ、格式高い盆栽だ。
映像説明: 黒松の盆栽の荒れた幹肌。 緑の松葉が太陽の光に照らされている。
ナレーション: しかし、黒松には、松を枯らす病気を引き起こす原因のマツクイムシなどがつきやすく、ヨーロッパの中でも最大の市場であるEU(イーユー)では検疫で黒松の輸入を禁止していたのだ。そうしたなか、黒松の産地ではある動きが始まっていた。
映像説明: 青空の下。高いところから見下ろした盆栽のほ場。格子状に組まれた骨組みがある敷地内に大小の数多くの盆栽が4列の棚場(たなば)に並んでいる。画面左下の四角い枠内に香川県の地図。四国の北東部に位置し、北部が瀬戸内海に面した香川県が緑色(みどりいろ)で示され、太平洋に面した四国の南部に高知県が位置している。香川県の北部に位置する高松市が赤い星印で示されている。ほ場の一角に業務用カメラで撮影する人など数十人の人物がいて、ほ場の隣にビニールハウスがあり、奥のほうには山並みが見える。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 香川の黒松盆栽 EU(イーユー)へ
ナレーション: 香川県高松市。いわずと知れた有名な盆栽の産地。特に松盆栽は、全国のシェアの8割を占める日本一(にっぽんいち)の生産地だ。
映像説明: 横長の平屋の屋根に松をモチーフにしたマークと「高松盆栽の郷」と書かれたベージュ色(いろ)の木目調の看板が掲げられている。
テロップ: 高松盆栽の郷(さと)
映像説明: 平屋の建物の前に駐車場があり、駐車場に面したフェンス越しに数多くの盆栽が展示台に並んでいる。画面奥に建ち並ぶ2階建てほど高さの住宅が数軒見える。
ナレーション: その象徴とも言えるのが2020年4月にオープンした「高松盆栽の郷」。敷地内には、およそ1万鉢(いちまんはち)の盆栽が集められ、日本全国から盆栽愛好家が足を運ぶという。
映像説明: 窓から光がさし込むビニールハウスのなか。黒いダウンジャケットを着た男性が盆栽の松葉の手入れをしている。
テロップ: 高松盆栽輸出振興会 小西 幸彦(こにし ゆきひこ) 会長
ナレーション: 高松盆栽輸出振興会の会長は、減少傾向にあるという国内市場の現状を前に海外の盆栽人気へ期待を寄せている。
映像説明: 白いカーテンを引いた白い壁の部屋。小西会長が窓際に座りインタビューに答える。 ほ場の一角。コンクリート製の棚場(たなば)に、枝葉や幹の形状、大きさが異なる数多くの盆栽が並んでいる。 雲が浮かぶ青空の下。荒れた幹肌に緑の葉がまっすぐ上に向いた盆栽が置かれている。 白いカーテンを引いた白い壁の部屋。小西会長が窓際に座り、話を続ける。
小西会長: 国内では盆栽いうイメージが、やっぱり、年寄りの趣味いうんかね、イメージがあるので、 若い人がとっつきにくいいうかね。 海外においては、そのイメージがないので、子どもであろうが女性であろうが非常に楽しんどります、盆栽を。
映像説明: 白いカーテンを引いた白い壁の部屋。小西会長が窓際に座り話をしている。
ナレーション: EU(イーユー)で高まる黒松の人気。
映像説明: 青空の下。木造建築を思わせる柱と梁(はり)を組み合わせたコンクリートの8階建てほどの建物と、柱を格子状に組んだ白い高層建物が並んで建っていて一部が通路でつながっている。木造建築を思わせる建物には石畳のピロティーが設けられ、出入り口前に太鼓橋が架かっていて、石畳のまわりに水面が見える。ガラス張りになっている1階のロビーに上部が欠けた赤い円のオブジェが飾られているのが見える。 「香川縣廳」と書かれた立体文字の看板が設置されている。
ナレーション: そこで、香川県、生産者、大学などが連携し、黒松盆栽の輸出促進と地場産業を盛り上げるため、EU(イーユー)への輸出対策に乗り出した。
映像説明: 白い壁の室内。黒松盆栽の写真が印刷され、「JAPAN」、「TAKAMATSU BONSAI」と書かれたポスターが壁に貼られている。マスクを着け白いシャツに黒いスーツを着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。
テロップ: 香川県 交流推進部県産品振興課 松原 章人(まつばら あきと) 課長補佐
松原課長補佐: 今まで、あのー、EU(イーユー)向けの輸出が検疫上(けんえきじょう)、駄目だったわけなんですけれども、えー、解禁のためにですね、えー、国や大学と連携して、えー、研究してきました。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。「BONSAI」と書かれた青いジャンパーを着た男性が敷地内で盆栽の手入れをしている。
テロップ: 生産者
ナレーション: 生産者側もEU(イーユー)輸出へ向け、着々と準備を進めていた。
映像説明:
ほ場の敷地内の一角。生産者の男性がインタビューに答える。 雲が浮かぶ青空の下。ほ場のコンクリート製の棚場(たなば)に大小の数多くの盆栽が置かれている。周囲には2階建てほどの高さの住宅が建ち、遠くには山が見える。 ほ場の敷地内の一角。生産者の男性が話を続ける。
生産者の男性: ほ場(盆栽を育てる場所)の中を全体を通して、まあ、きっちり、その、トレーサビリティも管理をして、 えー、農薬の管理をして、あとは、ま、「長く持ってても、ま、実際枯れないじゃないか」というふうなことは、 ま、みなさん(関係各所)には、あの、お伝えしていたところだとは思います。
映像説明: 「黒松生産のEU(イーユー)規定」と題されたコンピューターグラフィックス画面。ベージュ色(いろ)の地面の両端に3段に積み重ねられたコンクリートブロックがあり、上に棚板(たないた)が設置されている。棚の上には、形状の異なる黒松盆栽3鉢が並んでいる。ベージュ色(いろ)の地面から棚に赤い矢印が伸び「地面から50cm以上」と表示される。
ナレーション: 輸出できる黒松は、EU(イーユー)規定で地面から50センチ以上の棚の上で、マツクイムシなどの害虫が付かないように徹底して管理され、2年間で6回の検査を全てクリアしたもののみだという。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。ほ場のコンクリート製の棚場(たなば)に枝葉や幹の形状、大きさが異なる数多くの盆栽が置かれている。手前の大きな盆栽は、幹数本が上にまっすぐに伸び、手入れされた枝葉が茂っている。奥には2階建ての白い住宅が建ち、さらにその奥には山が見える。
テロップ: 2020年 黒松のEU(イーユー)輸出解禁
ナレーション: この条件のもと、2020年10月から日本からの黒松のEU(イーユー)向け輸出が解禁となったのだ。
映像説明: 白い壁の室内。黒松盆栽の写真が印刷され、「JAPAN」、「TAKAMATSU BONSAI」と書かれたポスターが壁に貼られている。松原課長補佐がインタビューに答える。
テロップ: 香川県 交流推進部県産品振興課 松原 章人(まつばら あきと) 課長補佐
松原課長補佐: 昨年度なんですけれども、えー、ジェトロ香川さんと協力してですね、えー、EU(イーユー)の盆栽の市場調査とか、えー、バイヤーのリストアップをしたとこです。 今年度ですね、この結果をもとに、えー、オランダ、えー、スペインのバイヤーに、えー、商談の提案をしてですね。
映像説明: 青空の下。ほ場の一角で女性が両手で持ったタブレット端末の画面を小西会長と緑のジャンパーを着た男性に向けている。手前の緑のジャンパーを着た男性がタブレット端末の画面に向かって話をしている。黒いジャンパーを着た男性が、生産者と緑のジャンパーを着た男性を業務用カメラで撮影している。全員マスクをつけている。棚場(たなば)には多くの盆栽が置かれ、奥には2階建てほどの住宅数軒が建ち、遠くには山が見える。タブレット端末の4分割された画面に、マスクをした生産者と緑のジャンパーを着てマスクをした男性や黒い背景にしたスペインの盆栽輸入販売企業の男性、水色を背景にしたオランダの盆栽輸入販売企業の男性や薄い茶色を背景にした外国人女性が映し出されている。
テロップ: 2021年12月2~(から)3日 オランダ・スペイン盆栽オンライン商談会 主催:香川県 ジェトロ香川
ナレーション: 今回、オランダやスペインのバイヤーと黒松盆栽のEU(イーユー)輸出解禁後、初となるオンライン商談会が実現した。
映像説明: ほ場の一角。生産者が先頭に立ち、緑のジャンパーを着た男性や業務用カメラで撮影している2人の男性など、複数の男女があとに続き、盆栽が展示されている棚場(たなば)に移動する。全員マスクをつけている。周囲には2階建てほどの高さの住宅が数軒建っている。 盆栽を前に生産者の男性と緑のジャンパーを着た男性が立っている。2人ともマスクをつけている。
ナレーション: この商談会は、タブレット端末でバイヤーと生産者をライブ配信でつなぎ、バイヤーが生産者を訪問する形式で行われた。
映像説明: 女性が両手で持ったタブレット端末の4分割された画面。生産者と緑のジャンパーを着た男性や黒を背景にしたスペインの盆栽輸入販売企業の男性、水色を背景にしたオランダの盆栽輸入販売企業の男性や薄い茶色を背景にした外国人女性が映し出されている。
ナレーション: バイヤーは2年余り続く新型コロナの影響で、盆栽の日本の生産地に買い付けに行けず、今回の商談会に期待していた。
映像説明: 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。オランダの盆栽輸入販売企業の男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) 青空の下。ほ場の一角の木製やコンクリート製の棚場(たなば)に、黄緑(きみどり)や緑の葉が上にまっすぐに向いた多くの盆栽が置かれている。 金網フェンス沿いに設置された木の階段状の棚場(たなば)に多くの盆栽が並べられている。前の盆栽は背が低く、後ろの盆栽は背が高く葉が上にまっすぐに向いている。金網フェンスの向こうには道路があり2階建てほどの住宅が建ち並び、遠くには山が見える。 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。オランダの盆栽輸入販売企業の男性が話を続ける。
テロップ: ロダー・ボンサイ ゲレット・ロダー 社長
ロダー社長・英語: 黒松を入手できるようになり、その産地の香川への関心が非常に高まっています。 早速、購入を決めました。
映像説明: 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。ロダー社長が正面を向いている。
ナレーション: そう話すのは、ロダー・ボンサイの社長だ。
映像説明: ロダー・ボンサイのプロモーション映像。画面左上に「Lodder Bonsai(ロダー ボンサイ) bv(バイ)」というロゴ文字が表示されている。雲が浮かぶ青空の下、ガラス張りの建物が建ち、手前に背の高い庭木が植えられている。 外壁に「Lodder Bonsai(ロダー ボンサイ) bv(バイ)」という看板が掲げられたジグザグ屋根のグレーの大きな建物が建っている。 盆栽の奥に石灯籠が置かれている。 天井が高く広い栽培施設。盆栽が棚場(たなば)に置かれている。 スチールラックのある部屋。白や緑、茶色のさまざまな形の盆栽の鉢が5段ほどのスチールラックに並べられている。 天井が高く広い栽培施設。枝葉(えだは)や幹の形状、大きさが異なる数多くの盆栽が無数の穴がある白い天板の棚場(たなば)に置かれている。 栽培施設の一角。白や赤、ピンク色の花が咲いた盆栽が、ガラス窓の前の階段状の棚場(たなば)に置かれている。
テロップ: ロダー・ボンサイ
ナレーション: ロダー・ボンサイはオランダで1896年に創業した、ヨーロッパでも歴史のある盆栽専門のリーディングカンパニー。盆栽は、日本や中国、インドネシアなど世界各国から輸入していて、その傍ら、自社で生産した盆栽をEU(イーユー)や中東などに販売している。
映像説明: 青空の下。ほ場の膝丈ほどの高さの棚場(たなば)に葉が上にまっすぐ向いた数多くの盆栽が並べられている。奥に3棟のビニールハウスと、遠くには山が見える。 ほ場の一角。小さいサイズの盆栽が密集して棚場(たなば)に並べられている。 青空の下。ほ場の膝丈ほどの高さの棚場(たなば)に大小の数多くの盆栽が並べられている。奥にビニールハウス3棟と、遠くには山が見える。
テロップ: 小西松楽園(こにししょうらくえん)
ナレーション: 最初にバイヤーと商談した生産者は、小西松楽園(こにししょうらくえん)。創業130年を超える歴史ある農園で、小さいサイズの盆栽から庭木に近い大きいサイズのものまで幅広く生産している。
映像説明: ほ場の一角。数多くの盆栽が棚場(たなば)に並べられている。手前には白い幹が横に伸びた盆栽が棚場(たなば)のコンクリートブロックの上に置かれている。遠くには山が見える。
ナレーション: こちらでは、30年ほど前から松盆栽を輸出している。
映像説明: ほ場の一角。高松盆栽輸出振興会の会長でもある小西さんがインタビューに答える。
テロップ: 小西松楽園(こにししょうらくえん) 小西 幸彦(こにし ゆきひこ) 園主(えんしゅ)
小西園主(こにしえんしゅ): ま、昨年、黒松が解禁になって、ま、今まで黒松が(EU(イーユー)に)行ってないので、 ま、これから数年は、黒松が売れるだろうと。
映像説明: ほ場の一角。小西園主(こにしえんしゅ)と茶色の服を着た人物が棚場(たなば)に並べられている盆栽を見ながら話をしている。そばで2人の男性が小西園主(こにしえんしゅ)や盆栽を業務用カメラで撮影している。赤いダウンジャケットを着た女性が、棚場(たなば)を挟み、小西園主(こにしえんしゅ)に両手で持ったタブレット端末の画面を向けている。全員マスクをつけている。 小西園主(こにしえんしゅ)と茶色の服を着た人物が棚場(たなば)に並べられている盆栽を見ながら話をしている。2人ともマスクをつけている。
ナレーション: オランダのバイヤーは、気になる盆栽をタブレット端末越しで確認して、次々と予約購入した。
映像説明: 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。ロダー社長がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) 青空の下。盆栽が置かれた棚場(たなば)の前。小西園主(こにしえんしゅ)が、女性が両手で持ったタブレット端末のほうに向かって話をしている。タブレット端末の隣で黒いジャンパーを着た男性が業務用カメラで撮影している。 日本地図(にほんちず)のポスターが貼られた白い壁の部屋。ロダー社長が話を続ける。
テロップ: ロダー・ボンサイ ゲレット・ロダー 社長
ロダー社長・英語: ビデオミーティングを通して、盆栽を購入し グローバルなサプライヤーを訪問できることは、またとない機会でした。
映像説明: 青空の下。ほ場の一角で小西園主(こにしえんしゅ)がタブレット端末を見ながら、マイクに向かって話をしている。
ナレーション: 小西さんは、今回の商談会は満足のいくものだったと話す。
映像説明: 青空の下。ほ場の一角で小西園主(こにしえんしゅ)がインタビューに答える。 盆栽が置かれた棚場(たなば)。黒いジャンパーを着た男性が業務用カメラで盆栽を撮影し、そばで小西園主(こにしえんしゅ)と茶色いジャンパーを着た人物がその様子を見ている。 青空の下。ほ場の一角で小西園主(こにしえんしゅ)が話を続ける。
小西園主(こにしえんしゅ): どことの商談会も一緒やけど、結構売れるんですよね。みな、奪い取りの感じで買って行くいうんか。そんな感じで、こう売れて行くので、 これが続いて、また来年とか、またこっちへ来るきっかけにもなってくると思う。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。ほ場のコンクリート製などの棚場(たなば)に背の高い数多くの盆栽が置かれている。周囲には2階建ての住宅が数軒立ち、遠くには山並みが見える。
テロップ: 松田清松園(まつだせいしょうえん)
ナレーション: 次に商談する生産者は、松田清松園(まつだせいしょうえん)。1970年ごろから台湾やアメリカなどに輸出しはじめて、今では、売り上げの半分以上が輸出によるものだ。
映像説明: 青空の下。ほ場の一角で「BONSAI」と書かれた青いジャンパーを着た生産者の男性がインタビューに答える。
テロップ: 松田清松園(まつだせいしょうえん) 松田 三男(まつだ みつお) 園主(えんしゅ)
松田園主(まつだえんしゅ): 私たちっていうのは、黒松の生産地です。高松盆栽、高松地区っていうのは黒松の生産地なので、 そういった意味で、やっぱりどうしても、その、ヨーロッパに黒松を輸出したい。
映像説明: たくさんの盆栽が置かれている棚場(たなば)。黒いジャンパーを着た男性がマイクを向け業務用カメラで撮影する前で、松田園主(まつだえんしゅ)が背丈より長い黄色い定規を盆栽にあてながら説明をしている。緑のジャンパーを着た男性が、撮影をしている黒いジャンパーを着た男性から、マイクを受け取る。全員マスクをつけている。
ナレーション: 松田さんが盆栽を案内しながら商談しているのは、スペインのバイヤー。
映像説明: プロモーション映像。天井が高く白い柱が等間隔に並んでいる広い栽培施設に無数の盆栽が置かれている。手前の盆栽は個別の白い台の上に置かれていて、中央の盆栽は、黒い鉄枠のような個別の台に置かれ、奥には緑(みどり)や赤い葉の盆栽が植えられている。木製の棚場(たなば)に多くの盆栽が置かれている。画面左側に「+250(プラス トゥーハンドレッドフィフティー) Species」、「We commercialise more 250 bonsai species.(ウィ コマーシャライズ モア トゥーハンドレッドフィフティー ボンサイ スピーシーズ)」と表示されている。色や形、大きさの異なる多くの盆栽が木製やコンクリート製の棚場(たなば)に置かれ、栽培施設の奥まで続いている。 木製の棚場(たなば)に色や形、大きさの異なる多くの盆栽が置かれている。グレーの床は水で濡れている。画面右上に「Import」、「Before selling them, imported bonsai are acclimatised, which gives them greater resistance and quality.(ビフォー セリング ゼム インポーティッド ボンサイ アー アクライムタイズド ウィッチ ギブズ ゼム グレーター レジズタンス アンド クオリティー)」と表示されている。
テロップ: ミストラル・ボンサイ
ナレーション: 盆栽専門をなりわいにしている、1986年創業のミストラル・ボンサイ。日本や中国、台湾などからも盆栽を輸入・販売する大手企業だ。今回解禁となった黒松を狙って参加したという。
映像説明: 赤茶色のレンガ調の壁の部屋。スペインの盆栽輸入販売企業の男性が手振りを交えインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: ミストラル・ボンサイ 共同経営者 ラウル・ロセル・サントス さん
サントスさん・スペイン語吹き替え: 黒松は本当に愛好家から愛されています。 育てるには技術が必要になってきますが、みんなが欲しがる盆栽なんです。
映像説明: ほ場の一角。金網フェンスの前。盆栽越しにマスクをつけた松田園主(まつだえんしゅ)が話している。
ナレーション: 松田さんは、黒松盆栽の輸出に手応えを感じていた。
映像説明: ほ場の一角。松田園主(まつだえんしゅ)がインタビューに答える。 青空の下。木製の棚場の形や大きさの異なる多くの盆栽が置かれている。 ほ場の一角。松田園主(まつだえんしゅ)が話を続ける。
テロップ: 松田清松園(まつだせいしょうえん) 松田 三男(まつだ みつお) 園主(えんしゅ)
松田園主(まつだえんしゅ): (黒松は)海岸縁(かいがんぶち)だと、まあ、温度も気温もちょっと高くても大丈夫。あと、塩がかぶっても大丈夫。 スペインだとか、いろいろ、そのヨーロッパ一つで考えるとあったかいとこもあるし、 その中では、やっぱり黒松っていうのは、スペインとか、ああいうふうな所では適してるんじゃないかなと思います。
映像説明: 赤茶色のレンガ調の壁の部屋。サントスさんがインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: ミストラル・ボンサイ 共同経営者 ラウル・ロセル・サントス さん
サントスさん・スペイン語吹き替え: 当初購入を予定していた数より少なかったので、次回の商談につなげたいと思っています。 次回は20フィートのコンテナをいっぱいにしたいですね。
映像説明: 青空の下。ほ場の一角の塀の前の白い木製の棚場(たなば)に幹が太く幹肌が荒々しい黄緑の葉が上にまっすぐに伸びどっしりとしている盆栽や、緑の葉が長く上にまっすぐに伸びた盆栽などが並べられている。 膝丈ほどの高さの木製やコンクリート製の棚場(たなば)に枝葉や幹の形状、大きさが異なる多くの盆栽が並べられている。遠くには山並みが見える。
ナレーション: 好評に終わった商談会。香川県の特産品、百樹(ひゃくじゅ)の王、黒松の盆栽のEU(イーユー)への輸出は、まだ、始まったばかりだ。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
次の番組も併せてご覧ください:
- オランダで黒松が大ブーム!? 盆栽から新たなステージへ (2024年2月8日)
- 番組DVDのご提供(有料)について
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次回の番組
11月14日(予定)
テーマ:水素革命Ⅲ 世界がわかる! オーストラリアで見た最前線
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