ニーズにこたえるSAKEづくり ‐海外向け日本酒への挑戦‐
2022年02月17日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
2021年4月から開始した「輸出用清酒製造免許制度」で免許を交付された企業が、初めて、輸出用に限った日本酒づくりを始めた。一方、老舗の酒蔵は、杜氏がその蔵の酒の味を管理するという、従来の伝統的な慣習からゼロに立ち返り、米国からのオーダーに応える酒づくりに挑戦した。日本酒の輸出量が年々伸びていくなか、日本酒づくりに新規参入した企業と老舗の蔵元の、海外に焦点をあてた、それぞれの取り組みを取材した。
(11分32秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、雪が降る灰色 の空の下、屋根に雪が積もった木造の2階建てほどの高さの建物と3階建ての建物が建っていて、建物のまわりには雪が積もっている様子が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。ベージュ色(いろ)のワンピースを着ている。
女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: スタジオ。画面の左側に女性キャスターが、右側に小型モニターがある。モニターには、壁際の棚に「龍梅(りゅうばい)」と書かれたラベルが貼られた種類の異なる3本の酒瓶(さかびん)や「龍梅(りゅうばい) 純米酒(じ ゅんまいしゅ)」と書かれた化粧箱などが並べられている様子、白い壁の室内で、発酵した液状のコメが入った大きなタンクに、マスクをつけ白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が長い測定器のようなものを差し込み、隣では、マスクをつけ白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が櫂棒(かいぼう)で混ぜている様子、オレンジ色(いろ)の壁の室内で、マスクをつけ黒い作業服を着た2人の男性が書類を見ながら話をしている様子、木目調のカウンターの上に水色の文字で「流觴(りゅうしょう)」と書かれた白い化粧箱の前に、龍などのイラスト入りのラベルが貼られた青と黒の酒瓶(さかびん)が並べられ、そばにはオレンジ色(いろ)の赤べこが置かれている様子が映し出されている。女性キャスターが話をする。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: 日本酒(にほんしゅ)の輸出量が年々伸びていくなか、日本酒(にほんしゅ)づくりに新規参入した企業と、老舗の蔵元が、それぞれ海外に焦点をあてた商品を開発しました。それは、日本酒(にほんしゅ)なのに「海外でしか買えない日本酒(にほんしゅ)」でした。
テロップ: ニーズにこたえるSAKE(さけ)づくり ‐海外向け日本酒(にほんしゅ)への挑戦‐
映像説明: 雪が降る灰色の空の下。雪原が広がり、奥には雪化粧した山並みが見える。 道路脇や平地(へいち)に雪が積もり、うっすらと雪で白くなった道路を乗用車やトラックが走行している。画面左下の四角い枠内に福島県の地図。福島県が緑色(みどりいろ)で示され、西側に新潟県が隣接している。福島県の西部に位置する南会津郡只見町が赤い星印で示されていれる。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 田園を守る! 酒米(さかまい)農家の酒づくり
ナレーション: 真っ白な雪に覆われた、福島の県境(けんざかい)にある小さな町。只見町は日本でも有数の豪雪地帯だ。
映像説明: 雪が降る灰色の空の下。屋根に雪が積もった木造の2階建てほどの高さの建物と3階建ての建物が出入り口をはさみ、つながって建っている。奥には白い外壁の2階建ての建物が建っている。手前の道路には雪が積もっていて、車が3台とまっている。 木造の建物の外壁に、ベージュ色(いろ)の文字で「合同会社(ごうどうがいしゃ)」「ねっか」「奥会津蒸留所」と書かれた透明の看板が掲げられている。
テロップ: ねっか
ナレーション: 冬のあいだ、雪に閉ざされているこの町の小さな蒸留所から、今、世界に向かって飛び立つ新たな日本酒(にほんしゅ)が生まれたという。
映像説明: 雪が降るなか、濃紺のダウンジャケットを着た男性が白い外壁の2階建ての建物のそばを歩いている。 黄金色(こがねいろ)の稲穂が広がる田んぼの中に5人の男性が笑顔で立っている写真。
テロップ: 酒米(さかまい)農家
ナレーション: 2016年創業のこの蒸留所は、只見町の美しい田園風景を守ろうと地元の5人の酒米(さかまい)農家が立ち上げた。
映像説明: 白い壁の蒸留所の一角。マスクをつけ白い帽子をかぶり白い服を着て眼鏡をかけた男性が、銀色の大小のタンクにパイプなどがつながった蒸留機を眺めている。
テロップ: 合同会社(ごうどうがいしゃ) ねっか 代表社員 脇坂 斉弘(わきさか よしひろ) さん
ナレーション: 代表を務めるのは、脇坂さん。
映像説明: 太い柱と梁(はり)がある室内。襟に「只見」と書かれた法被を着た男性が「ねっか」と書かれた酒瓶(さかびん)を持ち、コップで酒を飲んでいるイラストの額が飾られた陳列棚がある。脇坂さんがインタビューに答える。
脇坂さん: コメっていうものを使ったお酒、何かできないのかと模索したなかで、 焼酎でしたらつくれることは可能だったので、まず最初に米焼酎(こめしょうちゅう)ってものをつくり始めました。
映像説明: 奥に山並みが見え、一面に広がる水田で、グレーのキャップをかぶりグレーのウインドブレーカーを着た男性が、田植機に乗り操縦している写真。 雲が浮かぶ青空の下。黄緑色(きみどりいろ)の稲をコンバインで刈り取りをしている。奥には山並みが見える。 紫色のTシャツを着てサングラスをかけた男性が、コンバインに乗り操縦している。 白い壁の蒸留所の中。白い長靴を履いた人物が、銀色のザルの中の黒いメッシュ袋にコメを流し入れている。 白い壁の蒸留所の中。窓から光がさし込んでいる。白い帽子をかぶり白い作業服を着て白い防水エプロンをつけた男性が、水が張られた銀色の大きな容器の中で、銀色のザルの中の黒いメッシュ袋に入っているコメを両手で洗っている。白い帽子をかぶり白い作業服を着て白い防水エプロンをつけた2人の男性が、そばでその様子を見ている。全員マスクをつけている。奥には、銀色や深緑色(ふかみどりいろ)の大きなタンクがいくつも置かれている。
ナレーション: ねっかの従業員は皆、農家でもある。夏にはコメを作り、冬にそのコメで焼酎をつくる。
映像説明: 木目調の棚の上。大きさの異なる黒い酒瓶(さかびん)が14本並べられている。酒瓶(さかびん)には、「ねっか」の文字と、田園風景や稲穂のイラストが描かれたベージュやピンク、金色のラベルが貼られている。それぞれの酒瓶(さかびん)の前には、商品名の「ずねぇねっか」、「ねっか」、「めごねっか」、「ばがねっか壱型」といった商品名と価格が書かれたされたプレートが置かれている。
ナレーション: こうして生まれたのが、「ねっか」。華やかな香りとコメのうまみが感じられる飲み口(のみくち)は、和食に良く合う。
映像説明: 白い壁の蒸留所の一角。脇坂さんが壁に掛けられたホワイトボードに書き込まれた数値などを眺めている。 木目調の棚の上。透明や黒い酒瓶(さかびん)が12本ほど並べられている。酒瓶(さかびん)には、「NEKKA HI」、「継ねっか(つぐねっか)」、「雪中貯蔵酒(せっちゅうちょぞうしゅ)」の文字とイラストなどが描かれたラベルが貼られている。それぞれの酒瓶(さかびん)の前には、商品名と価格が表示されたプレートが置かれている。 別の木目調の棚の上。黒い酒瓶(さかびん)が8本並べられている。酒瓶(さかびん)には、「NEKKA」の文字とアマビエと赤べこのイラストが描かれたラベルや「ねっか」と書かれ田園風景や稲穂のイラストが描かれたラベルが貼られている。それぞれの酒瓶(さかびん)の前には、「ねっか あかべこ×あまびえラベル」、「ねっかSpecial Edition」といった商品名と価格が表示されたプレートが置かれている。
ナレーション: 輸出にも積極的に取り組んできた脇坂さん。海外のバイヤーと話をすると、必ず聞かれることがあるという。
映像説明: 太い柱と梁(はり)がある室内。襟に「只見」と書かれた法被を着た男性が「ねっか」と書かれた酒瓶(さかびん)を持ち、コップで酒を飲んでいるイラストの額が飾られた陳列棚がある。脇坂さんがインタビューに答える。
脇坂さん: えー、日本人(にほんじん)なのに日本酒(にほんしゅ)ないのかっていうのを必ず聞かれてたんですよね。
映像説明: グレーの壁の室内の棚。黒や緑色(みどりいろ)の酒瓶(さかびん)がずらりと並んでいる写真。 伊達巻や紅白かまぼこ、黒豆などが重箱や皿に盛り付けられたテーブルの上で、酒が注がれたぐい飲みを寄せる5人の人物の手元の写真。
テロップ: 需給に配慮した厳しい要件
ナレーション: 実は、日本酒(にほんしゅ)づくりでは、国内需給のバランスなどに配慮した厳しい要件が設けられており、
映像説明: 木目調のテーブルの上に、酒が注がれたグラスが2個並べで置かれていて、そばには升やコメが盛られた竹ザルが置かれ、緑の葉が添えられている写真。
テロップ: 新規の製造免許を制限
ナレーション: 新規の製造免許の交付が制限されている。
映像説明: 白い壁の蒸留所の中。白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が、すのこの上で中身が入っているベージュ色(いろ)の袋の封を整えている。奥では、白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が、ベージュ色(いろ)の袋を折りたたんでいる。2人ともマスクをつけている。手前の床には、黒いメッシュ袋が中に入れられた銀色のザルが4個置かれている。
ナレーション: そのため、ねっかは日本酒(にほんしゅ)を製造することができなかった。
映像説明: 黄緑色(きみどりいろ)の稲穂が広がる田んぼ。奥には、クリーム色(いろ)の外壁の3階建ての建物や民家などが見える。 風に揺れる実った稲穂のアップ。
ナレーション: ねっかで生産している「酒米(さかまい)」は、本来は日本酒(にほんしゅ)をつくるためのコメ。
映像説明: 白い壁の蒸留所の中。奥には銀色のシートが巻かれた大きなタンクがいくつも置かれている。脇坂さんが蒸留所の中を歩いてくる。 白い長靴を履いた人物が、銀色のザルの中の黒いメッシュ袋にコメを流し入れる。 白い帽子をかぶり白い作業服を着て白い防水エプロンをつけた男性が、水が張られた銀色の大きな容器の中でコメが入った黒いメッシュ袋の上部を閉じている。白い帽子をかぶり白い作業服を着て白い防水エプロンをつけた2人の男性が、そばでその様子を見ている。全員マスクをつけている。奥には、銀色のシートが巻かれビニールで上部を覆った大きなタンクがいくつも置かれている。
ナレーション: さらに脇坂さんは、ねっかを立ち上げる前、日本酒(にほんしゅ)の製造経験があった。日本酒(にほんしゅ)をつくる原料と技術はあるが、製造免許がなかったのだ。
映像説明: 「甲斐の開運」、「一本義」などと書かれた、さまざまな種類の菰樽(こもだる)がたくさん積み上げられている写真。 黒い机の上に置かれた升の中のグラスに酒が注がれ溢れている写真。そばには黄色い稲穂が添えられている。
テロップ: 2021年4月 輸出用清酒製造免許制度 開始
ナレーション: 情勢が大きく動いたのは、2021年春。日本酒(にほんしゅ)の製造免許交付の条件が、「輸出用に限り」緩和された。
映像説明: 雪が降る灰色の空の下。屋根に雪が積もった木造の2階建てほどの高さの建物と3階建ての建物が出入り口をはさみ、つながって建っている。建物のまわりには雪が積もっている。 木造の建物の外壁に、「ねっか」と書かれ、稲穂やハヤブサをモチーフにしたイラストが描かれている。
ナレーション: この免許の交付第一号となった、ねっか。
映像説明: 白い壁の蒸留所の一角。窓から光がさし込んでいる。窓際に置かれた大きな緑色(みどりいろ)のタンク2個に発酵したコメのようなものが入っている。 蒸留所の中。脇坂さんが、壁のスイッチを押し照明をつけ、洗面台で手を洗う。手前には銀色の蒸留機のタンクがあり、右側には、2階へ続く階段がある。
ナレーション: しかし、いざ日本酒(にほんしゅ)をつくろうとしたとき、大きな壁が立ちふさがったという。
映像説明: 太い柱と梁(はり)がある室内。襟に「只見」と書かれた法被を着た男性が「ねっか」と書かれた酒瓶(さかびん)を持ち、コップで酒を飲んでいるイラストの額が飾られた陳列棚がある。脇坂さんがインタビューに答える。
脇坂さん: やっぱりどうしても(海外バイヤーの)みなさん、最初に味みたいですよね。テイスティングしたいと思うんですけども、 そんな簡単に、こう、1本2本のために酒づくりってできないので。
映像説明: 白い壁の蒸留所の一角。脇坂さんが、銀色の大小のタンクにパイプなどがつながった蒸留機を眺めている。
テロップ: 販売先がなければ 日本酒(にほんしゅ)がつくれない
ナレーション: 販売先が確保できなければ日本酒(にほんしゅ)がつくれない。
テロップ: 試飲なしでは 買ってもらえない
ナレーション: サンプルの試飲なしでは、バイヤーに買ってもらえない。
映像説明: 白い壁の蒸留所の中。脇坂さんが、銀色のタンクにパイプなどがつながった蒸留機の前で、スマートフォンを操作している。 白い壁の室内で、笑顔の脇坂さんとマスクをつけ黒い服を着た女性が、計量カップやビーカーを手に持っている写真。
テロップ: haco style(ハコ スタイル) 西尾 葉子 CEO
ナレーション: そんなとき出会ったのが、利き酒師(ききざけし)でもある、商社の西尾さんだ。
映像説明: 蒸気が立ちこめている室内。白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が、白い布地の上で、蒸したコメを手で混ぜている。 白い壁の蒸留所の中。脇坂さんが、大きなタンクの中のコメが入った液体を櫂棒(かいぼう)で混ぜている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 悲願の日本酒(にほんしゅ)づくり! 香港向け日本酒(にほんしゅ)プロジェクト
映像説明: 平たい石を積んだ壁の店内の写真。白とピンクの服を着た男性や白い服を着た女性、黒い服を着て眼鏡をかけた2人の男性が、さまざまな料理やグラスが置かれたテーブルを囲んでいる。
テロップ: 酒楽文化(しゅらくぶんか) 代表 アイヴァン・ショーン さん
ナレーション: 酒米(さかまい)から、日本酒(にほんしゅ)とほぼ同じ製法でつくられたねっかの焼酎に感銘を受け、これなら日本酒(にほんしゅ)のクオリティーも補償できると、香港のバイヤーにつなげてくれたのだ。
映像説明: つり下げられたカーテンの前で、ショーン代表が酒の注がれたグラスを口に運んでいるモノクロームの写真。 グレーの壁の前で、ショーン代表が腕を組んでいる写っている写真。
テロップ: 自ら開発に携わることで 販売を決断
ナレーション: 利き酒師(ききざけし)の講師を務めるほど日本酒(にほんしゅ)に精通しているショーンさんは、自身も開発から携わることで、香港での販売を決断した。
映像説明: 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんが木目調のカウンターに置かれたノートパソコンに向かっている。ノートパソコンのそばには、青い文字で「流觴(りゅうしょう)」と書かれた白いラベルが貼られた青い酒瓶(さかびん)や白い化粧箱、種類の異なる酒瓶(さかびん)2本、オレンジ色(いろ)の赤べこなどが置かれている。 4分割された画面。脇坂さん、ショーン代表、西尾CEOが映し出されている。 グレーの壁に酒瓶(さかびん)数本が飾られた室内。ショーン代表が話をしている。
ナレーション: こうして始まった香港向け日本酒(にほんしゅ)プロジェクト。香港の消費者のニーズを伝え、販路獲得に奔走するショーンさん、
映像説明: 白い壁の室内。西尾CEOが話をしている。
ナレーション: 広報やブランディングを担当する西尾さん、
映像説明: 白い壁の蒸留所の中。脇坂さんが発酵した液状のコメが入った大きなタンクに長い測定器のようなものを差し込んでいる。隣では、マスクをつけ白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が、大きなタンクに櫂棒(かいぼう)を差し込んでいる。
ナレーション: そして、それにかなう日本酒(にほんしゅ)をつくる脇坂さん。
映像説明: 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんが木目調のカウンターに置かれたノートパソコンに向かい、うなずいている。ノートパソコンの4分割された画面には、脇坂さん、ショーン代表、西尾CEOが映し出されている。ノートパソコンのそばには、青い文字で「流觴(りゅうしょう)」と書かれた白いラベルが貼られた青い酒瓶(さかびん)や水色で「流觴(りゅうしょう)」と書かれた白い化粧箱、種類の異なる酒瓶(さかびん)2本、オレンジ色(いろ)の赤べこなどが置かれている。
ナレーション: この1年、3人で何度もウェブ会議を重ねてきた。
映像説明: 木目調のカウンター。ランチョンマットの上に青の文字で「流觴(りゅうしょう) Ryu Sho」と書かれた白いラベルが貼られた青い酒瓶(さかびん)や水色の文字で「流觴(りゅうしょう) Ryu Sho」と書かれた白い化粧箱、オレンジ色(いろ)の赤べこが並べられている。奥には、「金賞」などと書かれたプレートがいくつも並べられている。青の文字で「流觴(りゅうしょう) Ryu Sho」と書かれた白いラベルが貼られている青い酒瓶(さかびん)のアップ。
ナレーション: 完成した日本酒(にほんしゅ)は、中国の言葉で、雅な酒の宴を意味する、「流觴(りゅうしょう)」と名付けられた。
映像説明: 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんが、木目調のカウンターの前でインタビューに答える。カウンターには、「流觴(りゅうしょう)」の酒瓶(さかびん)や化粧箱、酒が注がれたワイングラス、種類の異なる酒瓶(さかびん)が2本、オレンジ色(いろ)の赤べこなどが置かれている。
テロップ: 合同会社(ごうどうがいしゃ) ねっか 代表社員 脇坂 斉弘(わきさか よしひろ) さん
脇坂さん: 今回つくった流觴(りゅうしょう)は、海外の人も分かりやすいような香りっていうものを重視してつくってます。
映像説明: 木目調のカウンター。ランチョンマットの上に「流觴(りゅうしょう)」の化粧箱と龍などのイラストが描かれたラベルが貼られた青と黒の酒瓶(さかびん)が並べられ、そばにはオレンジ色(いろ)の赤べこが置かれている。奥には、「ねっか」と書かれたラベルが貼られた酒瓶(さかびん)や「金賞」「ねっか」などと書かれたプレートが並んでいる。 ランチョンマットの上。「流觴(りゅうしょう)」の化粧箱の前に、青と黒の酒瓶(さかびん)が並べて置かれている。青い酒瓶(さかびん)には、青で「雪龍(せつりゅう) Snow Dragon 大吟醸生酒」と書かれた白いネックラベルと青で龍神と雪の結晶のイラストが描かれた白いラベルが貼られている。黒い酒瓶(さかびん)には、金色で「雪龍(せつりゅう) Snow Dragon 本格焼酎」と書かれた黒いネックラベルと金色で龍神と雪の結晶のイラストが描かれた黒いラベルが貼られている。そばにはオレンジ色(いろ)の赤べこが置かれている。
ナレーション: 香港への最初の輸出は、今回つくった日本酒(にほんしゅ)と、ねっかを代表する焼酎を1組(ひとくみ)にして、限定500セットで販売した。
映像説明: 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんが、カウンターの上に置かれた「雪龍(せつりゅう) 大吟醸生酒」の酒瓶(さかびん)に触れながら、インタビューに答える。カウンターには、「流觴(りゅうしょう)」の化粧箱、酒が注がれたワイングラス、「雪龍(せつりゅう) 大吟醸生酒」、「雪龍(せつりゅう) 本格焼酎」、「流觴(りゅうしょう)」の酒瓶(さかびん)、オレンジ色(いろ)の赤べこなどが置かれている。 脇坂さんが、酒が注がれたワイングラスを口に運ぶ。
脇坂さん: 同じ酵母から、そして、おコメからつくったものでも 蒸留するか絞るかで、これだけの味の違いが出るっていうおもしろさを、まずは知ってほしい。
映像説明: 木目調のカウンター。ランチョンマットの上に「流觴(りゅうしょう)」の化粧箱と「雪龍(せつりゅう) 大吟醸生酒」、「雪龍(せつりゅう) 本格焼酎」の酒瓶(さかびん)が並べられ、そばにはオレンジ色(いろ)の赤べこが置かれている。奥には、「ねっか」と書かれたラベルが貼られた酒瓶(さかびん)が並んでいる。
ナレーション: 香港での反応は…。
映像説明: グレーの壁に数本の酒瓶(さかびん)が飾られた室内。ショーン代表がインタビューに答える。 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんがカウンターに置かれたワイングラスに青い酒瓶(さかびん)から酒を注いでいる。隣には、「流觴(りゅうしょう)」の酒瓶(さかびん)と化粧箱が置かれている。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: 酒楽文化(しゅらくぶんか) 代表 アイヴァン・ショーン さん
ショーン代表・英語: とても良いです。 いつも取り扱っている普通の日本酒(にほんしゅ)とは少し違いますね。 より重層的で複雑な味わいになっています。
映像説明: 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんが木目調のカウンターに置かれたノートパソコンに向かっている。ノートパソコンの4分割された画面には、脇坂さん、ショーン代表、西尾CEOが映し出されている。 脇坂さんがあごに手をあてノートパソコンの画面を眺めている。
ナレーション: 次のプロジェクトに向け、動き始めている脇坂さん。
映像説明: 太い柱と梁(はり)がある室内。襟に「只見」と書かれた法被を着た男性が「ねっか」と書かれた酒瓶(さかびん)を持ち、コップで酒を飲んでいるイラストの額が飾られた陳列棚がある。脇坂さんがインタビューに答える。 大きなタンクの中。発酵した液状のコメを銀色の棒で混ぜている。 白い壁の室内。暖色系の照明の中、脇坂さんがカウンターに置かれたワイングラスに青い酒瓶(さかびん)から酒を注いでいる。隣には、「流觴(りゅうしょう)」の酒瓶(さかびん)と化粧箱が置かれている。
テロップ: 合同会社(ごうどうがいしゃ) ねっか 代表社員 脇坂 斉弘(わきさか よしひろ) さん
脇坂さん: この只見のおコメが、ま、世界に羽ばたきやすくなったっていうことで、これからどんどんどんどん広がってくれば、すごくうれしいなと思ってます。 香港だけじゃなくて、ほかの国々もどんどん広がっていきたいなと思ってます。
映像説明: 上空から撮影した青空の下の山あいの街並み。手前には川が流れ、三角屋根の工場のような建物や住宅などが建ち並び、遠くには山が見える。画面左下の四角い枠内に大分県の地図。大分県が緑色(みどりいろ)で示され、南西部に熊本県が隣接している。大分県の南部に位置する臼杵市(うすきし)野津町は赤い星印で示されている。 緩やかな流れの川。半透明の川の中に赤茶色の平らな岩のようなものが、ところどころに見える。 作業場。水が張られた丸い容器に氷が入った銀色のザルを出し入れし、櫂棒(かいぼう)で水を混ぜながら温度を測っている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 伝統ある酒蔵の 新たな挑戦
ナレーション: 一方、こちらは大分県。野津町は、その地形や地質から、まろやかな柔らかい水に恵まれ、古くから「酒造り」が受け継がれてきた土地だ。
映像説明: 曇り空の下。2階建てほどの高さの横長のレンガ調の建物やシャッターがある平屋の建物が建っている。
テロップ: 藤居酒造
ナレーション: 明治5年創業の藤居酒造。
映像説明: 醸造所の一角。白い帽子をかぶった8人の人物が2人1組(ひとくみ)になって、水が張られた大きな丸い容器に浸された4つの白い布袋(ぬのぶくろ)に入っているコメを手で洗っている。 蒸気や湯気が立ちこめる醸造所の中。左の銀色の箱型の機械の上に小さな扉のついたダクトのようなものがみえ、前に緑色(みどりいろ)の手すりがついた背の高い台が置かれている。奥の銀色の機械から上にダクトが伸ばされ、パイプなどがつながっている。通路には黄色い布のようなもので覆われた大きなタンクが置かれている。そばに白い帽子をかぶった4人の男性と、青いニットの帽子をかぶり、櫂棒(かいぼう)を持った男性が緑色(みどりいろ)の台の上などで作業をしている。 白い帽子をかぶり白い作業服を着た男性が、大きなタンクで蒸されたコメをシャベルで小さな容器に移し変えている。 発酵させているコメと白い液状のものを櫂棒(かいぼう)で混ぜる様子。 木製のテーブルの上。「ぶんご」、「豊後の里」、「のみちょれ」、「ふしぎ屋」と書かれたラベルが貼られた黒や緑色(みどりいろ)の焼酎の酒瓶(さかびん)が8本並んでいる。 壁際の棚の上。「ほっとさんのあまざけ ノンアルコール」、「モカフシギ リキュール」などと書かれたラベルが貼られた飲み物のガラス瓶が10本ほど並んでいる。
ナレーション: 150年、蔵人(くらびと)たちによって受け継がれ、磨かれてきた確かな品質を礎に、新たな素材や技術も積極的に取り入れ、幅広い商品を展開しているのが特徴だ。
映像説明: 茶色い台の上。「大吟醸 龍梅(りゅうばい)」と書かれたラベルが貼られた清酒の酒瓶(さかびん)が置かれている。 白い天井の部屋。壁に「清酒 龍梅(りゅうばい) 金賞」と書かれた賞状8枚が額に入れられ飾られている。
ナレーション: こちらの日本酒(にほんしゅ)は、全国新酒鑑評会(ぜんこくしんしゅかんぴょうかい)で、金賞受賞の常連だ。
映像説明: 醸造所の中。マスクをつけ青いニットの帽子をかぶった男性が櫂棒(かいぼう)で緑色(みどりいろ)の箱型の容器の中を混ぜている。
テロップ: 藤居酒造 藤居 徹 社長
ナレーション: 6代目である藤居社長が就任してからは、海外への販路拡大にも積極的に取り組んできた。
映像説明: 緑色(みどりいろ)の大きなタンクの前。左胸にオレンジ色(いろ)の糸で「藤居酒造(株)」と刺しゅうされた紺色の服を着た藤居社長がインタビューに答える。
藤居社長: 国内市場がどんどんシュリンク(縮小)していきますから、 やっぱり、ここで(海外の)比率を増やしていくのが、とっても大事だと、やっぱり、10年前ぐらいから思い出して、 やらざるをえない状況ですからね。
映像説明: 壁際の棚の上。「大吟醸 龍梅(りゅうばい)」、「純米吟醸 龍梅(りゅうばい)」、「清酒 龍梅(りゅうばい)」と書かれたラベルが貼られた黒や青の酒瓶(さかびん)3本と「龍梅(りゅうばい) 純米酒(じゅんまいしゅ)」と書かれた化粧箱などが並べられている。 奥の窓から日ざしがさし込むオフィス。2人の女性が並んだ机に座り作業をしている。藤居社長が2人の女性の後ろに立ち、奥側に座る青い服を着た女性に話しかける。全員マスクをつけている。 紺色の服を着てマスクをつけた藤居社長がうなずいている。
ナレーション: 海外でも高い評価を得て、売り上げは順調に伸びていたが、新型コロナによって大打撃を受けた。
映像説明: ブラインドがおろされた部屋。木目調の長机(ながづくえ)の上にモニターと2台のノートパソコンが置かれている。藤居社長と紫色の服を着た女性が3分割された映像が映るモニターをみつめている。2人ともマスクをつけている。3分割された映像が映るモニター画面には、藤居社長、黒を背景にしている女性、眼鏡をかけ紫の服を着た女性が映っている。
テロップ: アメリカ向けの日本酒(にほんしゅ)を つくってほしい
ナレーション: そんなとき舞い込んできたのが、アメリカ向けの日本酒(にほんしゅ)をつくってほしいという話。
映像説明: 黒い服を着た男性の前にガラス瓶とグラスが置かれている写真。 黒い服を着た男性が透明の飲み物が入ったワイングラスを口に運んでいる写真。
テロップ: Safu Sake(サーフ サケ) ポール・ドーレンウェンド CEO
ナレーション: アメリカ・サンディエゴ在住のドーレンウェンドさんは、日本酒好き(にほんしゅずき)が高じ、プライベートブランドを立ち上げ、その顔となる日本酒(にほんしゅ)を求めていた。
映像説明: 白い壁に茶色い扉がある部屋。ドーレンウェンドCEOが手振りを交えながらインタビューに答える。(Google Meetのビデオ通話)
ドーレンウェンドCEO・英語: 日本酒(にほんしゅ)はコメと水が混じり合うような、ある種(あるしゅ)、魔法の水のような品質があります。 そこで私は、人々が共感できるものを市場に送り出せるのではと考えました。
映像説明: 醸造所の一角。左に緑色(みどりいろ)の鉄の骨組み、右の壁際には大きな丸い容器が2個置かれている。白い帽子をかぶった3人の男性が、奥の水が張られた大きな丸い容器を囲み作業をしている。2人の男性がしゃがみながら銀色のザルを水に入れ、そばで立っている男性が櫂棒(かいぼう)で容器の中の水を混ぜている。全員マスクをつけている。 醸造所の中のオレンジ色(いろ)のタイルの壁がある作業場。白い帽子をかぶり白い長靴をはいた2人の男性が壁際に置かれた緑色(みどりいろ)の大きなタンクの上にあがり、中をのぞき込みながら櫂棒(かいぼう)で混ぜている。 大きなタンクの中で発酵している、綿(わた)のような形になったコメを2本の櫂棒(かいぼう)で混ぜる様子。
ナレーション: 日本の酒蔵では、杜氏が酒造りのすべてを取り仕切る責任者で、オーダーに応えるという、つくり方はほとんどしない。
映像説明: ブラインドがおろされた部屋。藤居社長と紫の服を着た女性が前方をみつめている。2人ともマスクをつけている。 紫の服を着た女性が前方を見ながら笑顔で話をしている。
テロップ: 泰侍(たいしん) 幸松 香乙里(こうまつ かおり) 社長
ナレーション: アメリカとの橋渡しをした商社の幸松(こうまつ)さんは、老舗の中で藤居酒造を選んだ理由についてこう話す。
映像説明: ブラインドがおろされた部屋。紫の服を着た幸松社長がインタビューに答える。
幸松(こうまつ)社長: チャレンジ精神があるのと、まあ、柔軟性あるので。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。三角屋根の建物の白い外壁に円い家印(いえじるし)が刻まれ、ひさしがついている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): アロマが大事 米国向け日本酒(にほんしゅ)プロジェクト
ナレーション: 2020年2月、アメリカ向け日本酒(にほんしゅ)プロジェクトが動き出した。
映像説明: 醸造所の中のオレンジ色(いろ)のタイルの壁がある作業場。緑色(みどりいろ)や銀色の大きなタンクの前で、藤居社長と白い帽子をかぶり眼鏡をかけ紺色のジャンパーを着た男性が手にした書類を見ながら話をしている。
テロップ: アロマ
ナレーション: 課題は、「アロマ」。
映像説明: ブラインドがおろされた部屋。マスクをつけ紫の服を着た幸松(こうまつ)社長がインタビューに答える。
幸松(こうまつ)社長: ワイン文化が、もう、もともと根づいていますので、 おんなじ醸造酒になると、香りを味わってそのあと、あの、実際に味に移るような味わい方されるので、 アロマがないと、ちょっと「あれ?」っていう感じになるんですよね。
映像説明: 醸造所の一角。青いニットの帽子をかぶった藤居社長と白い帽子をかぶった7人ほどの人物が2人1組(ひとくみ)になって、水が張られた大きな容器に浸された4つの白い布袋(ぬのぶくろ)に入っているコメを手で洗っている。 醸造所の中。銀色の機械から落ちてくるコメを白い布で受け止めている。 積み重ねられた麹蓋(こうじぶた)が3列に並べられている。中央の列の麹蓋(こうじぶた)を親指で押し上げている。麹蓋(こうじぶた)の中のコメの表面に小さな乳白色の粒がついている。
ナレーション: 藤居酒造は求められるアロマを出すために、新しく香りの強い酵母を使うことに決めた。
映像説明: 緑色(みどりいろ)の大きなタンクの前。左胸にオレンジ色(いろ)の糸で「藤居酒造(株)」と刺しゅうされた紺色の服を着た藤居社長がインタビューに答える。
テロップ: 藤居酒造 藤居 徹 社長
藤居社長: もともと、やっぱり、熊本酵母の大吟醸を何十年もつくってて、 技術的な蓄積があって、ま、これぐらいというのが、その、杜氏の中では持ってますけど、 それが、まあ、ある程度ゼロからスタートなので。
映像説明: 醸造所の中のオレンジ色(いろ)のタイルの壁がある作業場。藤居社長と白い帽子をかぶり眼鏡をかけ紺色のジャンパーを着た男性が話をしている。2人ともマスクをつけている。
テロップ: 藤居酒造 杜氏 藤居 崇 さん
ナレーション: 初めての挑戦をともにしてきたのは、藤居社長の弟で、杜氏の崇さんだ。
映像説明: 銀色の大きなタンクの前。白い帽子をかぶり眼鏡をかけ、紺色のジャンパーを着た杜氏の藤居 崇さんがインタビューに答える。 醸造所の一角。水が張られた大きな丸い容器に4つの白い布袋(ぬのぶくろ)が浸されている。 水に浸されている白い布袋(ぬのぶくろ)の中のコメ。 銀色の大きなタンクの前。白い帽子をかぶり眼鏡をかけ紺色のジャンパーを着た杜氏の藤居 崇さんが話を続ける。
藤居杜氏: 給水具合のですね、コントロール、吸い過ぎたら溶けてしまって香りも、あのちょっと、あんまり出ないっていう形でなるので、 そこの調整がやっぱり、いちばん大変だったとは思いますね。
映像説明: 茶色いテーブルの上に「SAFU SAKE(サーフ サケ)」と書かれたラベルが貼られた透明な酒瓶(さかびん)と化粧箱が並べて置かれている写真。SAFU(サーフ)の「A」の文字にはローマ字の長音符号が記されている。 ソファーに座るドーレンウェンドCEOの前の茶色いテーブルに「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)と化粧箱が並べて置かれている写真。 ローマ字で「SAFU SAKE(サーフ サケ) FUJII SHUZO STYLE(フジイ シュゾウ スタイル)」と書かれたラベルのズームアップ。
ナレーション: こうして完成したのが、「サーフサケ」。サーフィンの聖地とも言われるサンディエゴにちなんで、サーフを、日本風にローマ字に。
映像説明: ソファーに座るドーレンウェンドCEOと「Jack Logue(ジャック ローグ)」の文字が入った白いコックコートを着た男性の前の茶色いテーブルに「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)と化粧箱が置かれている写真。2人とも笑顔を浮かべている。 テーブルに横に倒された「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)と殻付きの牡蠣が盛りつけられた白い丸皿(まるざら)が置かれている写真。 テーブルに「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)と赤やオレンジ色(いろ)などの食材で作られた料理が盛りつけられた小皿が置かれている写真。
ナレーション: 2021年12月から、白ワインを好む客が集まるレストランをメインに、販売が開始されている。
映像説明: 大きな窓がある部屋でドーレンウェンドCEOを含む5人の男性が「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)を片手に持ち、笑顔で写っている写真。 白い壁に茶色い扉がある部屋。ドーレンウェンドCEOがインタビューに答える。(Google Meetのビデオ通話)
テロップ: Safu Sake(サーフ サケ) ポール・ドーレンウェンド CEO
ドーレンウェンドCEO・英語: 藤居さんは今回、誰よりも才能を発揮し、このすばらしい飲み物をつくり上げてくれました。 反応は抜群でした。みんな、ただ「ワオ!」と、想像以上のおいしさに驚いていました。
映像説明: 白い壁のオフィス。マスクをつけた藤居社長が話をしている。 棚に並べられた酒瓶(さかびん)を背景に「日本から中国への日本酒(にほんしゅ)輸出金額」と題された棒グラフが表示される。縦軸には輸出金額が0から60億円まで10億円単位で記され、横軸には2011年から2020年までの年数が記されている。2011年から2019年までの輸出金額を青、2020年の輸出金額をオレンジで記され、右肩上がりになっている。2011年の棒グラフに「2.1億円」、2020年の棒グラフに「57.9億円」の文字、グラフの中央に「約27倍」の文字が表示される。(出所:財務省貿易統計を基に作成)
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 次は中国! 伝統も変化も大事
ナレーション: 藤居社長が次に挑もうとしているのは、中国。日本酒(にほんしゅ)の輸出額は、この10年でおよそ27倍となり、最も期待されている国の1つだ。
映像説明: 白い壁の部屋で眼鏡をかけ赤いチェック柄の服を着た男性の前に「豊後自慢」、「次郎長」と書かれたラベルが貼られた2本の酒瓶(さかびん)が置かれている写真。
テロップ: 大連滴水貿易(だいれんてきすいぼうえき) 常 松(じょう まつ) 総経理
ナレーション: パートナーとなるバイヤーの常(じょう)さんは、伝統ある酒蔵への信頼感を語る。
映像説明: 白い壁の部屋。黒いスーツを着て赤いネクタイを締めた常(じょう)総経理がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) 木製の天井や柱がある酒蔵の中。いくつもの大きな木桶が2段に並んで置かれている。 青い布地の上。透明の酒が注がれた透明なガラス製のぐい飲みが置かれている。
常(じょう)総経理: まあ、私、あの、見学したことがある酒蔵さんの中に、まあ、400年の歴史持たれるところもありますし、 そこまでの前例(経験)がなければ、良い(いい)お酒つくれないんですよ。
映像説明: 白い壁の部屋。常(じょう)総経理が正面を向いて話をしている。
ナレーション: 一方で、その多くは、歴史が長いゆえ、変化を好まないとも指摘する。
映像説明: 白い壁の部屋。常(じょう)総経理がインタビューに答える。 白い皿の上に置かれた透明のぐい飲みに透明な酒を注ぐ手元の写真。 升の中の透明なぐい飲みに溢れだしそうなほど透明な酒が注がれている写真。 白い壁の部屋。常(じょう)総経理が話を続ける。
常(じょう)総経理: まあ、日本酒(にほんしゅ)に素人といえる(中国の)皆さんに対して、すぐ純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)勧めて、まあ、飲んでもらう、評価してもらうことはちょっと難しいではないかなと。 もっと海外のパートナーと提携して、 その市場に適した商品を開発したほうが成功しやすいではないかなと。
映像説明: ブラインドがおろされた部屋。木目調の長机(ながづくえ)の上にモニターとノートパソコン2台が置かれている。藤居社長と幸松(こうまつ)社長が4分割された映像が映るモニターをみつめている。2人ともマスクをつけている。 4分割された映像が映るモニター。画面には、藤居社長、幸松社長、ドーレンウェンドCEOやグレーの服を着た「Reina Watanabe」の文字が表示された女性が映っている。 醸造所の中のオレンジ色(いろ)のタイルの壁がある作業場。緑色(みどりいろ)や銀色の大きなタンクの前で、藤居社長と杜氏の藤居 崇さんが手にした書類を見ながら話をしている。2人ともマスクをつけている。
ナレーション: 海外のバイヤーらの声に耳を傾け、その国のニーズに歩み寄る日本酒(にほんしゅ)づくり。150年の歴史を持つ藤居酒造にとっても、初めての気づきがあったという。
映像説明: 緑色(みどりいろ)の大きなタンクの前。左胸にオレンジ色(いろ)の糸で「藤居酒造(株)」と刺しゅうされた紺色の服を着た藤居社長がインタビューに答える。 ブラインドがおろされた部屋。藤居社長と幸松(こうまつ)社長が4分割された映像が映るモニターを見ながら話をしている。 モニター画面。ドーレンウェンドCEOが手振りを交えながら話をしている。 緑色(みどりいろ)の大きなタンクの前。藤居社長が話を続ける。
藤居社長: 向こう(海外)がリクエストすることにいかに、こう対応できるか。日本式(にほんしき)のやり方を押しつけるだけではどうしてもダメなので、 基本的にお酒って、おいしく飲めればそれでいいので。 「それはダメ」じゃなくて、「ああ、そんな飲み方あんの?」というふうに、やっぱりそういうほうがグローバルなSAKE(さけ)として、 国酒(こくしゅ)が活躍していく素地を広げることができるんじゃないかなというのは感じますね。
映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはモニターが設置されている。モニターには、脇坂さんが木目調のカウンターに置かれたノートパソコンの画面に映る人物と話している様子、醸造所の中で藤居社長が櫂棒(かいぼう)でコメを混ぜる様子、暖色系の照明の中、脇坂さんがカウンターに置いたワイングラスに「流觴(りゅうしょう)」を注ぐ様子、テーブルの上に置かれている「サーフサケ」の酒瓶(さかびん)の映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。
江連(えづれ)キャスター: 新規参入の企業と老舗の蔵元が挑む、日本酒(にほんしゅ)の世界に訪れた変革の時。伝統の知恵と新たな工夫で、切り開いていってほしいですね。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
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