海外市場はBtoBのECで! ‐目利きバイヤーに売り込め‐

2021年07月29日

新型コロナウイルスの影響で、ビジネス環境が変わるなか、BtoBのECサイトを通じて海外展開を図る企業が増えている。世界中のバイヤーとのビジネスチャンスが広がる一方で、サイト内では、海外のバイヤーの目にとまるよう工夫が必要だ。自社栽培の竹から作る竹炭関連商品や手触りの良い毛布や衣類を扱う各企業が、世界最大規模のECサイトでどのようなPRを行い、成約につながったのか、取材した。

(10分10秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてあり、深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に「竹炭(たけすみ)」と書かれた銀色の袋入りの商品2種類と、黒いパウダー状のものが盛られた白い皿が並べられている様子やウサギとライオン柄が入った子ども用のジップアップベストと白い肩掛けがハンガーにかけられて、つるされている様子が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。白いワンピースを着ている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 新型コロナの影響により、BtoB(ビートゥービー)のECサイトを使った海外販路の拡大が増えてきています。

映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側に小型モニターがあり、竹林でマスクを着け、いかり模様の刺繍がある白いシャツを着て眼鏡をかけた男性が竹に触れながら話をする姿や工場の中で白いシャツを着た男性が身振りを交えながら話をする姿が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: そのサイトで、海外バイヤーは、商品のどんな所に着目しているのでしょうか。そこから海外市場参入のヒントを探りました。

テロップ: 海外市場はBtoB(ビートゥービー)のECで! ‐目利きバイヤーに売り込め‐

映像説明: 木漏れ日が溢れる広い竹林の中。葉をつけ、天高く伸びた青い竹が一面に広がっている。竹林のあいだには小道が奥まで続いている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 工夫次第で販路拡大 BtoB(ビートゥービー)のECサイトを活用

ナレーション: およそ5ヘクタールの土地に竹が生い茂っている。

映像説明: 竹林の中。マスクを着け、いかり模様の刺繍が入った白いシャツを着て眼鏡をかけた男性が、竹に触れながらインタビューに答える。

テロップ: 竹炭の里(たけすみのさと) 飯田 浩一郎(いいだ こういちろう) 社長

飯田社長: 孟宗竹の中でも、だいたい3年生から4年生っていう。要は、成長した親竹(おやだけ)ですね。に、なってくると、 節がこう、だんだん黒くなってくるんですね。こういう成長しきった竹を原料として、竹炭(たけすみ)の原料として使ってます。

ナレーション: そう話すのは、「竹炭の里(たけすみのさと)」の飯田さん。

映像説明: うっそうと枝葉が茂る樹木の中央に、「竹炭の里(たけすみのさと)」と書かれた白い看板が掲げられている。看板から奥へと進んだ先に白い建物が建っている。看板の前の道路の突き当たりには平屋の建物がある。画面左下の四角い枠に宮崎県の地図。宮崎県は、西は熊本県と、南は鹿児島県と隣接している。国富町(くにとみちょう)は宮崎県の中部からやや下に位置し、赤い星印で示されている。

ナレーション: 宮崎県国富町(くにとみちょう)に本社工場を構える企業の社長だ。

映像説明: オフィス。机が向かい合って置かれていて、飯田社長と3人の従業員が椅子に座って机で作業をしている。全員マスクを着けている。

テロップ: 竹炭の里(たけすみのさと)

ナレーション: 従業員は13人。

映像説明: 竹林を背景に、深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に竹炭(たけすみ)を使用したさまざまな商品の写真が表示される。左側には、「元気の黒粒」「BITAN」などと書かれた袋入りの商品3種類が並んだ写真、右側には「竹炭」と書かれた銀色の袋入りの商品2種類と、黒いパウダー状のものが盛られた白い皿が並べられている。 深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に並べられた商品の写真3枚に切り替わる。上段には、「竹酢液(ちくさくえき)」と書かれたボトルや基礎化粧品のボトルや化粧箱、下段左側にはピンク色の柄のある枕、右側には「消臭(しょうしゅう)ハンガー」と書かれたパッケージ入りの黄緑色(きみどりいろ)のハンガーが並べられている。

ナレーション: この企業が作っているのは、竹炭(たけすみ)を使った食用パウダーや水の浄化用スティック、ハンドクリームや化粧水などの化粧品から枕やハンガーといった生活雑貨だ。

映像説明: 室内。木目調の壁の前で、ビニール手袋をつけた作業員が、大きなビニール袋の中から黒いパウダー状のものをスコップで取り出し、ろうとを付けた銀色の袋の中に移している。 作業台の上。ピンク色の防じんマスクを着け、水色のヘアキャップをかぶり、黒いエプロンを着た女性が黒いパウダー状のものを入れた銀色の袋から空気を抜き、整えている。

ナレーション: 人の手に直接触れたり、体内へ取り込む商品であるため、材料となる竹の栽培からこだわりを持っている。

映像説明: 竹林の中。飯田社長がインタビューに答える。 木漏れ日が溢れる広い竹林の中。葉をつけ、天高く伸びた青い竹が一面に広がっている。 竹林の中。飯田社長が話を続ける。

飯田社長: こだわってるところはですね、やはりあの原料ですね。原料になる孟宗竹なんですけども。自社竹林で、有機JAS(ジャス)認証を取得しまして、オーガニックっていうことですね。 それを原料にして使ってる。

映像説明: 作業場。マスクを着け、紺色の作業着を着た男性が高速切断機で竹を一定の長さに裁断している。 白っぽいつなぎを着た人が竹を機械にかけ、縦に4等分に割る。 マスクを着け、紺色の作業着を着た男性がなたを使って竹の節を1つずつ丁寧に取り除いている。

ナレーション: こうして育てた竹を職人が1mの長さに裁断し、4等分に割ったあと、竹の節を取り除く。

映像説明: 窯の前。マスクを着け、紺色の作業着を着た男性職人が節を取り除き、十数本ずつに束ねた竹をコンベアにのせ、窯の中に入れる。窯の中でマスクを着け、頭に白いタオルを巻き、白いつなぎ姿の男性が背もたれのない小さな椅子に座り、コンベアで運ばれてくる竹を手に取る。 窯の中。竹炭(たけすみ)が壁にずらりと立てかけられている。

ナレーション: 竹を焼く窯に2トンの竹を入れ、およそ1ヵ月かけて焼き、400キロほどの竹炭(たけすみ)ができあがるのだ。

映像説明: 室内。新聞紙が敷かれた長机(ながづくえ)で、女性4人が竹炭(たけすみ)を黄土色(おうどいろ)の包装紙で包んでいる。全員マスクを着けている。 新聞紙が敷かれた段ボール箱の中にたくさんの竹炭(たけすみ)が詰められている。

ナレーション: これまで、オーガニックの竹から作った竹炭製品(たけすみせいひん)の主な市場は、日本(にほん)。それが大きく様変わりした。

映像説明: 竹林の中。飯田社長がインタビューに答える。 深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上。「板炭(いたすみ)」「棒炭(ぼうすみ)」と書かれたシールが貼られた透明の袋に詰められた竹炭(たけすみ)の商品が並べられている。 深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上。「竹炭の里(たけすみのさと)」と彫られた白と黒のせっけんと化粧箱が並べられている。 竹林の中。飯田社長が話を続ける。

飯田社長: 日本国内(にほんこくない)っていうところで、百貨店関係がですね。今非常に厳しい。 非対面型ってところで、通信販売だったりとか、いうのはあったんですけども、 竹炭(たけすみ)の可能性っていうのを探る意味で、世界のほうにチャレンジしてみたいなっていうのはあります。

映像説明: 木目調の窓枠があるオフィスの中。マスクをつけた飯田社長が、白い電話やデスクトップパソコン、ノートパソコンや書類などが置かれた灰色の机でパソコンに向かっている。モニターには、Alibaba.com(アリババドットコム)の中の竹炭の里(たけすみのさと)の英語ウェブサイトが表示されている。 マスクをつけた飯田社長がノートパソコンやデスクトップパソコンを操作している。

テロップ: Alibaba.com(アリババドットコム)出展支援プログラム 主催:ジェトロ

テロップ: ジェトロは約400社を支援

ナレーション: BtoB(ビートゥービー)ならば企業間の取引で大口契約や継続性が期待できる。そこで、飯田社長はジェトロが主催するEC事業の中から、商品のカテゴリーや国の垣根もない世界最大級のECサイト「Alibaba.com(アリババドットコム)」への出展を決めた。そのメリットについて社長は…。

映像説明: 竹林の中。飯田社長がインタビューに答える。 オフィスの中。飯田社長が「Alibaba.com(アリババドットコム)」のウェブページが表示されたパソコンに向かい、作業している。 竹林の中。飯田社長が話を続ける。

飯田社長: 海外の展示会と違って、 北米も南アメリカもそうですし、中東からアフリカ、EU(イーユー)、ロシア、中国っていうところから、全世界からアクセスがあって、 バイヤーさんが問い合わせが来るっていうところは、非常に、あの、メリットを感じてます。

映像説明: オフィスの中。木目調の窓枠がある窓の前に置かれた机で飯田社長がノートパソコンを操作している。

ナレーション: このうち、欧米市場に狙いを絞り、まずはフランスを目指した。

映像説明: Alibaba.com(アリババドットコム)のウェブサイト。「Takesumi no Sato」「竹炭の里(たけすみのさと)」と題され、炭が燃えている様子や竹林の写真などが掲載されている。ページをスクロールすると、竹炭の里(たけすみのさと)についての説明が英語で書かれている。 Alibaba.com(アリババドットコム)の中の、飯田社長と従業員の集合写真や竹林の映像が掲載されたウェブページ。商品の説明や価格などが英語で書かれている。 竹炭の里(たけすみのさと)のPR動画。職人2人が窯の中から竹炭(たけすみ)を取り出す姿が映し出されている。 木製の台の上にきれいに並べて置かれた竹炭(たけすみ)。

ナレーション: BtoB(ビートゥービー)のサイトを見るフランスのバイヤーの目を引くにはどうすればいいか。そこで、BtoB(ビートゥービー)向けの自社ページでは、自然環境に配慮した製造方法や製品だということを中心に動画や文章でPRした。

映像説明; 竹炭の里(たけすみのさと)のPR動画。作業員が窯の中から竹炭(たけすみ)を取り出す。スコップで取り出した竹炭(たけすみ)を濃い緑色(みどりいろ)の容器に移したあと、木製の長い角棒で粉砕する様子や木製の台の上にきれいに並べて置かれた竹炭(たけすみ)が映し出される。映像が切り替わり、白い背景に「竹炭の里(たけすみのさと)」の企業ロゴが映し出される。画面の下部には英語テロップが表示されている。

プロモーション映像のナレーション音声: 約1ヵ月の時間と手間をかけ、良質な竹炭(たけすみ)が完成。

ナレーション: これが功を奏したのか、フランスの企業から問い合わせがあった。

映像説明: 青空の下、住宅街に建つクリーム色(いろ)の西洋風の建物。入り口には赤いカーテンがかかり、外壁には白やピンク色の花がアーチのように飾られている。画面左下の四角い枠にフランスの地図。フランスは北東がドイツと、南にスペインと国境を接している。ソスはフランスの南西に位置し、赤い星印で示されている。 「RÉPONSES BIO.shop(レポンス ビオ ショップ)」と書かれたウェブサイト。中央には、商品の写真や説明がフランス語で書かれている。画面は順々に下のほうにスクロールされていく。

ナレーション: パリから西南におよそ700キロメートル離れたソスに拠点を置く「テラメディア」。オーガニック商品や書籍などを販売するECサイトを運営している企業だ。

映像説明: オフィスの中のような室内。白い壁とブラインドが下げられている大きな窓に囲まれ、窓の外に緑が見えている。深緑色(ふかみどりいろ)のTシャツを着た外国人男性が、3台ほどのデスクトップパソコンやノートパソコンなどが置かれている机に向かって座り、パソコンを操作している。

テロップ: テラメディア

ナレーション: 世界中の竹炭(たけすみ)を販売している企業の中から、竹炭の里(たけすみのさと)を選んだ理由について責任者は…。

映像説明: 黒い壁の室内。白いシャツを着た外国人男性が椅子に座り、インタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: フランス国旗 テラメディア ナエビアス・サコン 出版ディレクター

サコン出版ディレクター・英語吹き替え: 竹炭の里(たけすみのさと)は、伝統的な生産方法で手間暇かけて、 世界で最も品質が高い竹炭(たけすみ)を作っていると思いました。

映像説明: 竹炭の里(たけすみのさと)のウェブサイト。竹林の中で、ヘルメットをかぶり、薄い紺色の作業着を着た男性が竹を伐採する姿や竹炭(たけすみ)の生産工程や原料などについての説明が英語で書かれているページへ切り替わる。

ナレーション: 竹炭(たけすみ)の生産工程などを見て興味を持ち、みずから英語の竹炭の里(たけすみのさと)のホームページを探したという。そこで、原料がオーガニックで、高品質な商品だと確信し、発注を決めたのだ。

映像説明: フランス・パリの街並み。石造りの西洋モダンの建物が建ち並ぶ大通り。歩道には、ダウンジャケットやコートを着て、マスクをつけたさまざまな人種の人々が行き交っている。(資料映像)

ナレーション: テラメディアが注文した竹炭の里(たけすみのさと)の商品は、環境や健康意識の高い購入層に受け、完売。すでに次回の発注を行ったという。

映像説明: 黒い壁の室内。サコン出版ディレクターが椅子に座り、インタビューに答える。 フランス・パリの街並み。石造りの西洋モダンの建物が建ち並ぶ大通り。背の高い街路樹や黒い街灯が並ぶ歩道をマスクをつけたさまざまな人種の人々が行き交っている。 黒い壁の室内。サコン出版ディレクターが話を続ける。

テロップ: フランス国旗 テラメディア ナエビアス・サコン 出版ディレクター

サコン出版ディレクター・英語吹き替え: フランスでは、健康とは自分で気を付けることだと考えられています。 自分で気を付けるだけではなく、竹炭(たけすみ)が良いと話す専門家の影響を受けて、 そういう傾向が強まっているんです。

映像説明: 竹林の中。マスクをつけた飯田社長が竹に触れながら説明をしている。

ナレーション: フランス企業と成約したことを契機に、ほかのEU(イーユー)市場進出へと夢が膨らむ。

映像説明: 竹林の中。飯田社長がインタビューに答える。 木漏れ日が溢れる広い竹林の中。葉をつけ、天高く伸びた青い竹が一面に広がっている。竹林のあいだには小道(こみち)が奥まで続いている。 竹林の中。飯田社長が話を続ける。

飯田社長: ドイツだったりベルギーであったり、まずはEU(イーユー)を攻めていきながら、竹炭(たけすみ)の認知度を上げていくと。 宮崎県の国富町(くにとみちょう)の竹資源っていうのを有効利用できるように、 で、地域を盛り上げるために、 今から輸出に向けては、どんどん取り組んでいきたいなとは思いますね。

映像説明: 片側一車線の道路沿いに建つ白い外壁の工場。手前には街路樹が植えられ、敷地は赤い格子で囲まれている。画面左下の四角い枠に大阪府の地図。大阪府は、東側を奈良県、西側を兵庫県と隣接している。泉大津市は大阪府の南に位置し、赤い星印で示されている。

ナレーション: 一方、大阪、泉大津市にもBtoB(ビートゥービー)のECサイトで海外展開しようとしている企業がある。

映像説明: 工場の中。模様が入った水色の毛布、白や薄い青のタオルや布などがたくさん折り重ねられている。天井に設置されたローラー状の機械に種類豊富な布地を走らせ、ローラーの回転で布地が下に降りている。ローラーが前後に動くことにより、一定幅でたたまれ、布地が折り重ねられている。

ナレーション: 泉大津市は毛布の一大生産地で、その生産量は日本製(にほんせい)毛布の95%を占める。

映像説明: オフィスの中。木目調の壁と大きな窓に囲まれた室内。カウンターの上には、模様が入った赤や青、黄色(きいろ)、白などの毛布が並べられている。カウンターの奥では、5人の男性が机に向かい、パソコンを操作している。全員マスクを着けている。

テロップ: 森弥毛織(もりやけおり)

ナレーション: 森弥毛織(もりやけおり)は、そのうちの50%を生産している従業員57人の企業だ。

映像説明: 工場の中。ローラー状の機械から青と白の模様が入った毛布が流れ出ている。マスクを着け、ベージュ色(いろ)の帽子をかぶった従業員が機械の前に立ち、作業をしている。 機械のローラー部分には細い針が散りばめられ、青と白の模様が入った布地が波打つように動いている。 工場の一角。作業員が青と白の模様が入った毛布を灰色の大きなミシンにかける。

ナレーション: 日本で糸から毛布を一貫生産できる工場を持つ唯一の企業で、マイヤー毛布や毛布生地を使った衣類を製造販売している。

映像説明: 天井近くほどの高さのある大型の鉄製の編み機。白い糸が何本もかけられ、機械が上下左右に、細かく動きながら生地を編んでいる。

ナレーション: マイヤー毛布はドイツ製の編み機を改良した特殊な機械で編んだあとに、風合い加工した柔らかな質感が特徴だ。

映像説明: オフィスの中。マスクを着け、細いラインが入った白いシャツを着た男性がノートパソコンに向かっている。モニターにはAlibaba.com(アリババドットコム)のウェブサイトが表示されている。

ナレーション: これらの製品の海外展開に選んだのも、BtoB(ビートゥービー)のECサイト、Alibaba.com(アリババドットコム)だ。

映像説明: 室内。壁際に設けられた白い棚には、豊富な種類の毛布が並べられている。細いラインが入った白いシャツを着た男性がインタビューに答える。 工場の中。クリーム色(いろ)の壁に囲まれた室内。ベージュ色(いろ)の帽子をかぶり作業服を着た数人の作業員がそれぞれの担当場所で機械操作など毛布製造の作業をしている。青いついたての前では、ベージュ色(いろ)の帽子をかぶった2人の作業員が水色の模様が入った毛布を広げている。横にはたくさんの毛布が積み重ねられている。作業員は全員マスクをつけている。 室内。細いラインが入った白いシャツを着た男性が話を続ける。

テロップ: 森弥毛織(もりやけおり) 海外事業担当 森口 陽平 さん

森口さん: 弊社は、その、製造業ですので、まとまった発注をいただいて、工場を稼働さしていくっていうのがメインにありますので、 卸売りでやり取りがすることができるBtoB(ビートゥービー)プラットフォームを利用しようっていうふうに 最初から考えておりました。

映像説明: Alibaba.com(アリババドットコム)の中の森弥毛織(もりやけおり)のウェブページ。毛布の商品を掲載した数枚の写真があり、商品名や価格の説明が英語で書かれている。画面左下の動画にカーソルが近づき、再生のボタンを選択する。 森弥毛織(もりやけおり)のPR動画。木目調柄の茶色い毛布が敷かれたベッドや工場の中で作業員が機械から白い糸を引き出す様子が映し出される。各場面には英語での説明テロップが表示されている。

ナレーション: サイト上(さいとじょう)では、日本製(にほんせい)の毛布にしかない柔らかな風合い、さらに、毛布づくりのストーリー性が伝わるようにしたという。

映像説明: 室内。壁際に設けられた白い棚には、豊富な種類の毛布が並べられている。森口さんがインタビューに答える。 Alibaba.com(アリババドットコム)の中の森弥毛織(もりやけおり)のウェブページ。英語で書かれた毛布の柔らかさについての説明と柔らかくてきめ細かい部分を大きく写し、表現した写真が数枚表示される。布団の上で女性が横たわり、毛布がかけられた写真、青やピンク色、ベージュ色(いろ)や白の毛布4枚ほどを積み重ねて柔らかさを表現した写真、毛布のきめ細かさを表現した写真、毛布を製造する機械の写真などが英語の説明ととともに映し出される。 室内。森口さんが話を続ける。

森口さん: 毛布の写真で、毛布の柔らかさを伝えるっていうのが、その、大変考慮した点になります。 なので、いろんな角度から毛布をアップして、柔らかい、きめ細かいその目っていうのを見せたりであるとか、 文章でどういう作り方をしているから柔らかくなっているのかであるとか 日本製(にほんせい)でしか、なかなか買うことができない商品ですよっていうような、その文言とかも 合わせてアピールしながら、その、ページ作りしました。

映像説明: Alibaba.com(アリババドットコム)の中の森弥毛織(もりやけおり)のウェブページ。「MORIYA」のロゴや数枚の毛布の写真があり、商品名や価格の説明が英語で書かれている。

ナレーション: このPRが、ユニークな製品を探している企業の目に留まった(とまった)。

映像説明: ロンドンの街並み。テムズ川に架かるタワーブリッジ。画面左下の四角い枠にイギリスの地図。イギリスはドーバー海峡を挟み、南側にフランスがある。ロンドンはイギリスの首都での南に位置し、赤い星印で示されている。 「JP2UK(ジェイピーツーユーケイ)」の文字があるウェブサイト。2分割された画面の左側に東京タワー、右側にイギリスのビッグ・ベンと赤い2階建てのバスの写真が掲載されている。 梅のイラストが描かれたマットの上にコーヒーが注がれた陶器のカップの写真を背景に「Products from Japan」という文字が表れるウェブページ。 2分割された画面の上側(うえがわ)に飛行機、下側に船舶の写真を背景に「Freight Forwading」という文字が表れるウェブページ。 飛行機の写真を背景に「Import in UK」という文字が表れるウェブページ。 ウェブページの内容が順々に切り替わる。

ナレーション: イギリス国内でBtoB(ビートゥービー)のサイト運営をメインの事業としている「jp&uk trade」だ。森弥毛織(もりやけおり)の製品に着目した理由について責任者はこう話す。

映像説明: 白い壁に囲まれた室内。黒いモニターなどが取り付けられている白い壁の前で、イヤフォンを着け、白いTシャツを着た外国人男性がインタビューに答える。 室内。花柄、ウサギ、クマ、絵画の「ヴィーナスの誕生」など、さまざまな絵柄や色の毛布が並べてつり下げられている。その前に置かれている白い台には白やベージュ色(いろ)、青など、いろいろな種類の毛布が30枚ほど平積みされている。 ウサギとライオン柄の子ども用のジップアップベストと白い肩掛けがハンガーにかけられ、つるされている。 白い壁に囲まれた室内。黒いモニターなどが取り付けられている白い壁の前で、イヤフォンを着け、白いTシャツを着た外国人男性が話を続ける。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: イギリス国旗 jp&uk trade 共同創業者 サミット・ピャクレルさん

ピャクレル さん・英語: 森弥毛織(もりやけおり)は非常に高品質な製品を扱っています。 イギリスの人たちが好むオーガニック・コットンやウール製品もあります。 当社は、森弥毛織(もりやけおり)が英国で良い市場を持つことができると考えました。

映像説明: Alibaba.com(アリババドットコム)の中の森弥毛織(もりやけおり)のウェブページ。編み機や製造過程、毛布の写真が掲載され、英語で説明が書かれている。

ナレーション: サイトに掲載する写真や動画を工夫することで、イギリス人が求める商品だと伝わったようだ。

映像説明: 白い台の上に、ベージュや茶色に木目調の模様、紫色や茶色に植物の模様が入ったベスト型の衣類4種類と赤富士の絵画を模したブランケット毛布が並べられている。

ナレーション: ピャクレルさんに送った製品は、マイヤー毛布とその生地で作った衣服などだ。彼は森弥毛織(もりやけおり)の製品が英国市場で売れると思っている。

映像説明: 白い壁に囲まれた室内。黒いモニターなどが取り付けられている白い壁の前で、イヤフォンを着け、白いTシャツを着たピャクレルさんがインタビューに答える。 室内。壁際に設置された白い棚には、黒やベージュ色(いろ)、青など、さまざまな色や模様の毛布がきれいにつみ重ねられ、並べられている。壁面には赤富士やモナリザの肖像画を模した毛布などが広げて飾られている。木目調の床の上に台の上に茶色、青やピンク色の花柄模様や白い毛布が並べられている。 白い壁に囲まれた室内。黒いモニターなどが取り付けられている白い壁の前で、イヤフォンを着け、白いTシャツを着たピャクレルさんが話を続ける。

ピャクレルさん・英語: 日本には高品質な製品があり、森弥毛織(もりやけおり)の製品は、よりハイエンドな製品なので、 英国での市場開拓の可能性があります。 実際に製品を購入したいという企業がいくつかあります。 なぜなら、彼らにとっても新しい製品だからです。

映像説明: 室内。壁際に設けられた白い棚には、豊富な種類の毛布が並べられている。森口さんがインタビューに答える。 工場の中。たくさんの毛布が積み重ねられている。 天井近くに設置されたローラー状の機械に布地を走らせ、ローラー状の機械から青と白の模様が入った毛布が流れ出ている。紺色の作業服を着た従業員が機械の前に立ち、作業をする。 木目調の机の上に置かれたノートパソコン。モニターには、ピャクレルさんが話している様子と森口さんが話している様子が順々に切り替わって表示される。 室内。森口さんが話を続ける。

森口さん: イギリスでは、天然素材で使われているような綿毛布(めんもうふ)やウール毛布っていうのが、非常に好まれるっていうふうに聞いております。 その中で、綿素材を使った、すごい柔らかい素材の生地っていうのは、イギリスでも出回ってないですし、 日本(にほん)でしか作られていないような製品ですので、そういった部分で、大変興味を持たれました。 まずは、テスト販売っていう形で、1ケースを出荷さしてもらって、それで反応を見て、 毛布のスペック変更が必要だったら、その現地の、そのニーズに合わせた変更をしていって、 徐々に、その、数を伸ばしていこうかなっていうふうに考えております。

映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはモニターが設置されている。モニターには深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に「竹酢液(ちくさくえき)」と書かれたボトル、基礎化粧品のボトルや化粧箱が並べられている様子、壁に設置された白い棚に茶色やベージュ色(いろ)、青など、さまざまな色や模様の毛布がきれいに積み重ねられ、並べられている様子が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: 海外との自由な往来ができない今、このようなECサイトは、ますます充実してきています。それを活用して、ビジネスチャンスをつかんでほしいですね。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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