人材育成塾ってなんだ? ‐海外進出成功の鍵‐
2021年05月13日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
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海外進出成功の鍵ともいわれる「人材育成」。良い商品やサービスを持っていても、海外進出に必要なノウハウがなければ商談は成約に結びつきにくい。人材育成にかける予算や時間も不足しがちな中小企業を対象に、こうした課題を解決するための取り組みが「中小企業海外ビジネス人材育成塾」だ。育成塾での学びを生かし、海外販路開拓を行う中小企業を取材した。
(11分24秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてあり、大きな木桶やかめつぼが並ぶ蔵が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。白と茶系のチェック柄のノーカラーブラウスを着て、白いスカートをはいている。
女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: 海外に販路を広げるためには、現地の文化や制度の違いを踏まえた販売戦略が必要です。
映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側に小型モニターがあり、大きな木桶が4本、その手前にレンガで囲まれたかめつぼが3本ある酒蔵や、水色のラベルに黄色い字で「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン クラフト フォートゥエンティーフォー ジン)」と書かれたジンの瓶3本。両脇にかめつぼがずらりと並んでいる通路を紺色のキャップをかぶり、黒のウインドブレーカーを着て、白のパンツをはいた男性が歩いている様子が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。
江連(えづれ)キャスター: そこで今回は、こうした販売戦略を学び、海外進出をさらに加速させる企業を取材しました。
テロップ: 人材育成塾ってなんだ? ‐海外進出成功の鍵‐
映像説明: 高台から望む街並み。遠くに広い湾が広がり、大型の船が2隻、係留されている。湾の手前にはマンションや一軒家が立ち並ぶ住宅街がある。画面左下の四角い枠に九州地方の地図。鹿児島県は九州の南端に位置し、緑色(みどりいろ)で塗られている。志布志市は鹿児島県の東部に位置し、赤い星印で示されている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 人材育成塾ってなんだ? 海外進出成功の鍵
テロップ: 鹿児島県 志布志市
ナレーション: 鹿児島県志布志市。温暖な気候と良質な水に恵まれたこの地で、
映像説明: 「若潮酒造株式会社」と白字で書かれている木製の横長の看板。後方には酒造所の工場の屋外通路部分のみが見える。 鉄製の円筒型の貯蔵タンクが立ち並んでいる。
テロップ: 若潮酒造 焼酎の製造・販売
ナレーション: 50年以上焼酎を生産している若潮酒造。数々(かずかず)のコンクールで受賞歴を誇る蔵元だ。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。濃い茶色の壁の横に通路があり、中央に20個ほどのかめつぼが埋められていて、上部と木ブタのみが見える。紺色のキャップをかぶり、黒いウインドブレーカーを着て、白いパンツをはいている男性が酒蔵内を示しながら説明している。
紺色のキャップをかぶり、黒いウインドブレーカーを着ている男性: ここが実際に焼酎を製造している製造場になります。
映像説明: 紺色のキャップをかぶり、黒いウインドブレーカーを着て、白いパンツをはいている男性がかめつぼにかぶせてあるビニールのカバーを外し、香りを嗅ぐ。 茶色の陶器のようなかめつぼの中に入っている透明の液体。
紺色のキャップをかぶり、黒いウインドブレーカーを着ている男性: 10年近く熟成しているんで、かなり香りは、フルーティーな香りが強くなっていますね。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。中央に20個ほどのかめつぼが埋められていて、上部と木ブタのみが見える。 棚に、茶色の瓶に「さつま黒若潮」と印字されているラベルが貼られた芋焼酎の瓶が4本と、半透明の瓶に「さつま黄若潮」と印字されているラベルが貼られた芋焼酎の瓶が5本並べられている。
ナレーション: 若潮酒造では10年前から、芋焼酎をアメリカや中国などに輸出してきた。しかし、海外での認知度は上がらず、輸出量も伸び悩んでいた。
映像説明: 大きな木桶の前。紺色のキャップをかぶり、黒いウインドブレーカーを着て、ひげを生やした男性がインタビューに答える。
テロップ: 若潮酒造 製造部研究室 上村 曜介(かみむら ようすけ) 室長
上村(かみむら)室長: 現地の日本人の方(かた)しか、やっぱり焼酎を飲まれていないっていうことが大きいですよね。 やっぱりその焼酎を、実際現地の方(かた)に飲んでもらえなければ、その、市場は広がっていかないんじゃないかなという。 何かやっぱり活路を見いださなきゃいけないんじゃないか。
映像説明: 木目調の机の上に、水色のラベルに黄色い字で「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン クラフト フォートゥエンティーフォー ジン)」と書かれたラベルが貼られた、丸みを帯びた四角いジンの瓶が3本並んでいる。
テロップ: 芋焼酎から作られたジン
ナレーション: そこで、2年の構想期間を経て去年開発されたのが、芋焼酎から作られたジン。 ジンはそのまま飲むだけでなく、マティーニやジントニックなど、カクテルとしても飲まれる蒸留酒だ。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。大きな木桶が4本、その手前にレンガで囲まれたかめつぼが3本置かれている。 「冷却器」と書かれたプレートがある大きな木桶のアップ。
テロップ: 米国市場
テロップ: バイヤーへ直接売り込み
ナレーション: このジンで目指すのは市場規模が大きいアメリカ。バイヤーへ直接売り込み、現地の反応を見たいと考えた。
映像説明: 木目調の机の上に置かれた水色のラベルに黄色い字で「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン・クラフト・フォー・トゥエンティーフォー・ジン)」と書かれた丸みを帯びた四角いジンの瓶。
ナレーション: しかし、ジンという、若潮酒造にとって新しい分野で、どう売り込めばいいのか。上村(かみむら)さんは、その方法を模索していた。
映像説明: 木目調の壁の部屋。上村(かみむら)室長がディスプレイと5分割の画面が映し出されているノートパソコンの前に座り、マウスを操作しながらノートパソコンに向かって話している。机の上には、ボールペンや紙、スマートフォンが置かれている。
ノートパソコンからの音声: こんにちは。お疲れさまです。
上村(かみむら)室長: お疲れさまです。よろしくお願いします。
映像説明: パソコンの画面。20分割された画面に男女の顔が映し出されている。
テロップ: 中小企業海外ビジネス人材育成塾 主催:ジェトロ
ナレーション: この日、上村(かみむら)さんがオンラインで参加していたのは、中小企業向けの海外ビジネス人材育成塾。海外ビジネスの中核を担う人材を、およそ3ヵ月間、7回の研修で育てる講座だ。
映像説明: 観葉植物が置かれた白い壁の室内。グレーのスーツに白いワイシャツ、黒地にグレーとエンジのラインが入ったネクタイを着け、眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。
テロップ: ジェトロ 国際ビジネス人材課 吉田 雄 課長代理(当時)
吉田課長代理(当時): 中小企業さんって、ものすごく、あの良い商品とかサービスを持っていらっしゃると思うんですけども、それはその海外に展開していくうえで、人材不足が課題になっていると。 ノウハウがないとか、予算がない、時間がないとか、そういうところで人材育成がなかなかうまくできていない。 そういうところを解消するために育成塾を開始をいたしました。
映像説明: 白い壁に六角形のパネルの装飾が施された室内。グレーの壁には大きなテレビモニターが取り付けられ、中央には茶色い長机(ながづくえ)があり、その周りに椅子が9脚並んでいる。スーツを着てイヤホンを着けた2人の男性が、それぞれノートパソコンで作業している。 ノートパソコンの画面。右側には縦に4分割された枠の中に4名の人物の顔が映し出され、左側には「海外戦略の考察 まとめ」と書かれた資料が映し出されている。ノートパソコンの前で、グレーのストライプのスーツを着た男性がうなずいている。
テロップ: 育成塾 情報収集のコツや 自社の強み・弱みなどの分析方法を身につける
ナレーション: 育成塾で、参加者は海外展開に必要な情報収集のコツや、自社の強み、弱みなどを客観的に分析する方法などを身につける。
映像説明: グレーのストライプのスーツを着た男性が、ノートパソコンの前に座り、机上に置いた資料に何かを書き込んでいる。
ナレーション: 大手コンサルタント会社の講師からは、商品のブランディングについてアドバイスも。
映像説明: 白い壁に六角形のパネルの装飾が施されている室内。グレーのストライプのスーツに白いワイシャツを着た男性がノートパソコンに向かって話をする。
テロップ: 育成塾講師
育成塾講師: 標準のものは、例えば50ドルだけれども、超プレミアム版は200ドルとか300ドルとか。何かちょっとそこでブランドを、ま、それはもう、売るよりは、ブランドを立てるみたいな目的で作っていって、 それで、あの、ビジネスは、メインはその50ドルでやるとか。
映像説明: パソコンの画面。右側には縦に5つ並んだ枠の中に男女5名の顔が映し出されている。左側から4分の3には「木樽蒸留器で作るユニークなジャパニーズジンのご提案」と題された若潮酒造の提案書が映し出されている。 「“芋焼酎”とは」、「4種類の芋焼酎」と題された資料に切り替わる。
テロップ: 商談資料
映像説明: パソコンの画面。資料や縦に5つ並んだ枠の右側にチャット画面が表示される。 チャット画面の内容が画面いっぱいに拡大表示される。
テロップ: 発言中も次々と意見が書き込まれる
ナレーション: そして参加者は、分析やアドバイスをもとに、商品を買い付けるバイヤーの目線に立った商談資料を作成し、講師やほかの参加者と意見を交わしながら完成させていく。 これまで350人以上が参加し、このスキルを身につけてきた。
映像説明: 木目調の壁の部屋。上村(かみむら)室長がディスプレイと5分割の画面が映し出されているノートパソコンの前に座り、うなずきながらメモをとっている。 パソコンの画面。5分割された枠の上段に3人の男性が、下段に女性が2人映っている。
ナレーション: 上村(かみむら)さんは、ジンの参入を目指すアメリカ市場の情報収集や分析を行ったことで、当初の海外戦略を見直すことになった。
映像説明: 木目調の壁の部屋。ディスプレイと5分割の画面が映し出されているノートパソコンの前に座る上村(かみむら)室長がインタビューに答える。
上村(かみむら)室長: 専門家の方々と話をして情報収集するなかで、 自分たちが輸出するってなった場合に物流のコストとかを考えると、 その、いちばん高価格帯(こうかかくたい)の価格のところでないと、ちょっと厳しいっていうことが分かりました。
映像説明: 木目調の机の上に置かれた水色のラベルに黄色い字で「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン・クラフト・フォー・トゥエンティーフォー・ジン)」と書かれた丸みを帯びた四角いジンの瓶。 「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン・クラフト・フォー・トゥエンティフォー・ジン)」の瓶がアップで映し出される
テロップ: 最高価格帯の市場(小売り価格) ジン 約50億円 (1ドル=106円換算) 出所:米国蒸留酒協議会 2020
ナレーション: 若潮酒造がターゲットに絞ったのは、小売り価格がいちばん高い最高価格帯の市場。しかし、ジン単体だと、およそ50億円と規模が小さい。
映像説明: コンクリート打ちっぱなしの壁の室内。木製のテーブルの上に黄色(きいろ)と緑のグラデーションのカクテルのグラスとパイナップルとストローが指してある黄色いカクテルのグラスが並んでいる。黄色(きいろ)と緑のグラデーションのカクテルのグラスがアップで映し出される。
テロップ: 4大スピリッツ
テロップ: ウォッカ テキーラ ラム ジンの市場
ナレーション: そこで目を付けたのが、ジンと並び、4大スピリッツと言われるウォッカ、テキーラ、ラムの最高価格帯の市場だ。 映像説明: 黄色(きいろ)と緑のグラデーションのカクテルグラスと黄色いカクテルグラスの映像を背景に、4大スピリッツの市場についての円グラフが表示される。内訳はウォッカが1,100億円、テキーラが1,980億円、ジンが49億円、ラムが212億円となっている。円グラフの右に「最高価格帯の市場 約3,300億円(1ドル=106円換算)」と表示されている。(出所:米国蒸留酒協議会 2020)
ナレーション: ウォッカとテキーラはカクテルベースとして使われることも多く、市場規模も大きい。若潮酒造のジンを、ウォッカ、テキーラに代わる、新しいカクテルのベースとして売り込もうと考えたのだ。
映像説明: 白とレンガ調の壁の2階建ての建物の外観。ガラス張りの入り口の上には、「Meals and Grind Drive Inn」と書かれた店名が掲げられている。 上村(かみむら)室長がドアを開け、店内に入っていく。
ナレーション: 上村(かみむら)さんは、ジンを使ったカクテルのアイデアを得るため動きだした。向かったのは、地元のカフェ。
上村(かみむら)室長: こんにちは。
シェフ: こんにちは。
映像説明: コンクリート打ちっぱなしの壁の店内。上村(かみむら)室長がカウンターに向かって歩いていく。カウンターの中には水色のシャツを着てピンク色のエプロンを着けたシェフが流し台でグラスを洗っている。上村(かみむら)室長とシェフが笑顔で挨拶を交わす。2人ともマスクを着けている。
上村(かみむら)室長: また、新しいジンのカクテルを…。
シェフ: 作ったので、よろしくお願いします。
映像説明: カウンターの中。シェフがカクテルを作っている。「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン クラフト フォートゥエンティーフォー ジン)」と書かれたラベルが貼られたジンをカクテル用の軽量カップに注ぎ、グラスに移す。グラスの中に、銀色のスプーンで氷を入れ、その上にハーブを添える。
ナレーション: 実は、若潮酒造のジンを使ったカクテルの試作を頼んでいたのだ。この日は、季節の食材で3種類のカクテルが出来上がった。
映像説明: コンクリート打ちっぱなしの壁の店内。シェフと上村(かみむら)室長が木目調の机で椅子に座っている。机には、「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン クラフト フォートゥエンティーフォー ジン)」と書かれたラベルが貼られたジンの瓶と、黄色(きいろ)と緑のグラデーションのカクテルのグラス、パイナップルとストローが差してある黄色いカクテルのグラス、こはく色(いろ)のカクテルが注がれた取っ手のあるグラスの3種類が並ぶ。上村(かみむら)室長が、こはく色(いろ)のカクテルが注がれた取っ手のあるグラスを手にとり、マスクをずらして香りを嗅ぐ。
ナレーション: その中で上村(かみむら)さんの目にとまったのは…。
上村(かみむら)室長: ああ。これ。これ、めっちゃいいっすね。
シェフ: コンクリート打ちっぱなしの壁の店内。上村(かみむら)室長がマスクを着け直し、シェフと話をしている。 こはく色(いろ)のカクテルが注がれた取っ手のあるグラス。カクテルにはシナモンスティックと薄くスライスしたりんごが入っていて湯気が上がっている。 上村(かみむら)室長がシェフとうなずきながら話を続ける。
上村(かみむら)室長: なんか、やっぱりすごく、こう、シナモンもくるし、ショウガも、いろいろな、こう、香りがホットなので、余計こう感じやすくって。 ホットはお湯割りで、うん、焼酎にも通ずると思って。
シェフ: はい。
上村(かみむら)室長: ありがとうございます。
映像説明: 木製のテーブルに置かれたこはく色(いろ)いカクテルが注がれた取っ手のあるグラス。カクテルにはシナモンスティックと薄くスライスしたりんごが入っていて湯気が上がっている。
テロップ: 焼酎 お湯割り ホットカクテル
ナレーション: 焼酎のお湯わりに通じるホットカクテル。これを打ち出すことに決めた。
映像説明: 木製のテーブルに並ぶ3種類のカクテル。左側に黄色(きいろ)と緑のグラデーションのカクテル、中央にパイナップルとストローが差してある黄色いカクテル、右側に、シナモンスティックと薄くスライスされたりんごが浮かぶこはく色(いろ)のカクテル。 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長が身振りを交えながらインタビューに答える。
上村(かみむら)室長: このカクテルを広めることによって、50億円の市場だけじゃなくて、 大きなほうの市場(ウォッカ、テキーラ、ラム)にアプローチできるんじゃないかなというふうに、今はちょっと考えてる。
映像説明: レンガ色(いろ)のタイル張りの5階建ての建物の外観。建物の前には、街路樹が植えられている。
テロップ: 東京都 豊島区
ナレーション: 育成塾には、日用品を取り扱う企業も多く参加する。
映像説明: 段ボールがいくつも置かれた薄暗い室内。黒いセーターを着た男性が室内を歩き、段ボール箱の中から小さな白い箱を取り出す。白い箱の中から、ピンク、黄色(きいろ)、水色のカラーペンのパッケージを手に取る。 段ボール箱の上。パッケージ入りの修正テープやカラーペンなど、さまざまな文房具が並べられている。
テロップ: ナカトシ産業 文房具の企画・輸入・販売
ナレーション: 100円ショップなどに文房具を卸す、ナカトシ産業。社員わずか12名の企業だが、商品の種類の豊富さなどを武器に、海外進出の機会を狙ってきた。しかし、海外からの注文は、中国からの1度のみにとどまっていた。
映像説明: 薄い緑色(みどりいろ)のパーテーションで仕切られた室内。黒いセーターを着た男性が、ノートパソコンや書類が置かれた机の前に座り、インタビューに答える。
テロップ: ナカトシ産業 営業部 堀越 勝喜 主任
堀越主任: 海外に1から、その、お客様を見つけるのがっていうのが、ちょっと、なかなか難しい部分もありましたので。 ちょっと、わらにもすがる思いではないですけれども、そこで助けを求めたというかたちです。はい。
映像説明: 薄い緑色(みどりいろ)のパーテーションで仕切られた室内。堀越主任がノートパソコンに向かっている。
ナレーション: 海外営業を担当する堀越さん。
映像説明: 4分割された画面。堀越主任を含む男女4人が映し出されている。 「100 Yen Shop industry chart(ワンハンドレッド エン ショップ インダストリー チャート)」と題された資料が映し出された画面に切り替わる。画面の右側に4分割された小さな枠があり、話をする堀越主任を含む男女4人が映っている。 「Contribute to make you satisfied with our items」と題された資料が映し出された画面に切り替わる。画面の右側に4分割された小さな枠があり、話を続ける堀越主任を含む男女4人が映っている。
ナレーション: 東南アジアへの進出を目指し、育成塾への参加を決めた。この日は、実際に作成した商談資料で、模擬発表を行った。
映像説明: 白い壁に六角形のパネルの装飾が施された室内。育成塾講師がノートパソコンに向かって話をしている。
テロップ: 講師からは―
ナレーション: 商談資料について、講師からバイヤーの目線に立ったアドバイスが。
映像説明: 「Cost compared with competitors」と題された資料が映し出された画面。画面の右側に6分割された小さな枠があり、堀越主任や講師を含む男女6人が映っている。育成塾講師が話をしている。(Zoomのビデオ通話)
育成塾講師: (このページは)これとか別に、もっとこう、キーワードだけでパシッと。 人間は、こう、例えば同じ3秒とか5秒で、パッと同じ画面を見たときに読み取れる、なんですかね、トータルの情報量は同じなので、 だから、いちばん何を強調したいか。
映像説明: 室内。堀越主任がノートパソコンで作業をしている。
ナレーション: バイヤーの目線を意識することで、自社のアピールポイントが明確になったという。
映像説明: 「Cost compared with competitors」と題された資料が映し出された画面。コストの削減に関する説明が英語で書かれている。 薄い緑色(みどりいろ)のパーテーションで仕切られた室内。堀越主任がノートパソコンに表示された資料を示しながらインタビューに答える。
堀越主任: 中間マージンがなくなったことによって、どれだけそのコストが削減できるのっていうのを、もう少し訴えた方がいいんじゃないかっていうことも、 あの、受講生の方(かた)や講師の方(かた)にもおっしゃっていただいて、そこを踏まえて、こういうふうな文字を追加してですね、 あの、お客様に分かってもらえるように訴求したっていうところは、うまく改善できたかなというふうに思ってます。
映像説明: 会議室。白い壁の前にモニターが設置されている。堀越主任が木目調の机で椅子に座り、ノートパソコンに向かって話をしている。 ノートパソコンの画面。2分割された枠の左側にマスクを着け眼鏡をかけた外国人女性、右側に堀越主任が映し出されている。
テロップ: フィリピンのバイヤー
ナレーション: この資料で、フィリピンのバイヤーと商談に臨んだ。
映像説明: 会議室。堀越主任がノートパソコンに向かい、身振りを交えながら話をしている。
堀越主任・英語: ここで強調したいのは、当社がなぜ価格競争力のある商品を提供できるのか。 それは、中国のサプライヤーと直接取引しているためです。
映像説明: 会議室。堀越主任がノートパソコンに向かい、笑顔で話をしている。画面には、「Cost compared with competitors」と題された資料が映し出されている。資料の右側には縦に並んだ2つの枠があり、上段に堀越主任、下段にフィリピンのバイヤーが映っている。
ナレーション: バイヤーも納得の様子。無事に、海外企業と初めての大口契約を結ぶことができた。
映像説明: 会議室。堀越主任がインタビューに答える。
堀越主任: 弊社の強みをプレゼンテーション資料を通して、ビジュアル化できたっていうのが、すごい良かったなというふうに思います。
映像説明: 高台から望む街並み。遠くに広い湾が広がり、大型の笛が2隻、係留されている。湾の手前にはマンションや一軒家が立ち並ぶ住宅街がある。
テロップ: 鹿児島県 志布志市
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。大きな木桶の前で、上村(かみむら)室長が机で椅子に座り、ノートパソコンに向かっている。
ナレーション: そして、芋焼酎を使ったジンで海外進出を目指す、若潮酒造にも。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長が、ノートパソコンに向かいながら話をしている。
テロップ: 若潮酒造 製造部研究室 上村 曜介(かみむら ようすけ) 室長
上村(かみむら)室長・英語: 商談の機会をありがとうございます。
映像説明: 室内。白と木目調の壁に黒い額縁の絵画が飾られている。黒髪の外国人女性が笑顔で話をしている。
テロップ: 米国のバイヤー
米国のバイヤー・日本語: お願いします。
上村(かみむら)室長: よろしくお願いします。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長が机で椅子に座り、ノートパソコンに向かって話をしている。画面には米国のバイヤーが映し出されている。 上村(かみむら)室長がノートパソコンに向かって身振りを交えながら話をしている。
ナレーション: 商談に緊張気味の上村(かみむら)さん。カクテルのベースになる、ウォッカ、テキーラを含めた市場を目指すべく、商談資料に、アメリカのバー市場のグラフを挿入した。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長が机で椅子に座り、ノートパソコンに向かいながら話をしている。 「The idea of how to drink(ジ アイディア オブ ハウ トゥー ドリンク)」と題された資料が映し出された画面。棒グラフやカクテルの写真などが表示されている。画面の右上に小さな枠があり、上村(かみむら)室長が映っている。(Zoomのビデオ通話) 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長がノートパソコンに向かいながら話を続ける。
上村(かみむら)室長: アメリカのバーのマーケットなんですけども、2015年以降すごく伸びていて、 そのきっかけになったのが、クラシックなカクテルではなくて、 新しくてクリエーティブなカクテルというふうに聞いています。 私たちのジンもですね、非常にユニークな味わいがあるので、 それを生かした、こう、新しいカクテルのベースになるんじゃないかなと思っています。 1つ特徴的なカクテルが、ホットのジンのカクテルです。
映像説明: 「The idea of how to drink(ジ アイディア オブ ハウ トゥー ドリンク)」と題された資料が映し出された画面。木目調の机に「JAPAN CRAFT 424GIN(ジャパン クラフト フォートゥエンティーフォー ジン)」と書かれたラベルが貼られたボトルとグラスに注がれたカクテルが並べられている写真が2枚ほど表示されている。「"HOT GIN & Apple punch”」というタイトルのある写真が赤い枠で囲まれている。画面の右上に小さな枠があり、上村(かみむら)室長が映っている。(Zoomのビデオ通話)
上村(かみむら)室長: ホットカクテルのベースとしても、このジンは、あの、非常に使えるというか、可能性があるんじゃないかなと思っています。
映像説明: 「The idea of how to drink(ジ アイディア オブ ハウ トゥー ドリンク)」と題された資料が映し出された画面。画面の右上にある小さな枠の中が米国のバイヤーに切り替わり、コメント後に上村(かみむら)室長に切り替わる。(Zoomのビデオ通話)
米国のバイヤー・英語: ホットのジンカクテルはとても独創的ですね。
上村(かみむら)室長・英語: センキュー。
映像説明: 室内。白と木目調の壁に黒い額縁の絵画が飾られている。米国のバイヤーが身振りを交えながら話をしている。(Zoomのビデオ通話)
米国のバイヤー・英語: 唯一無二のもので、これまでにないジンだと思います。 早く飲んでみたいです。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長が机で椅子に座り、ノートパソコンに向かいながら笑顔で手を振り、話をしている。
ナレーション: 反応は上々。今後も、価格や販路について、具体的に話し合いを続けることになった。
映像説明: 若潮酒造の酒蔵。上村(かみむら)室長がインタビューに答える。
上村(かみむら)室長: プレゼンテーションをですね、あの、育成塾の中で、あの、作り上げるっていうことが1つ大きなポイントだったので。 それをやっぱり使って、プレゼンテーションすることができるようになってから、すごく、あの、相手の方(かた)の反応も良いですし、 自分たちが伝えたいことが本当に伝わっているなという感じがします。
映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスター、右側にはモニターが設置されている。モニターには、上村(かみむら)室長が椅子に座り、グラスに注がれたホットカクテルの香りを嗅ぐ姿やカクテルが注がれたグラスから湯気が上がっている様子、室内で堀越主任がパソコンに向かう姿、修正テープやカラーペンの製品パッケージなど、さまざまな文房具が並ぶ様子が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。
江連(えづれ)キャスター: 人材育成塾に参加し、自社の強みや弱みを分析することで気づいた、商品の意外な魅力。海外展開において効果的なアピールにつながるといいですね。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
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