米国の日本食と小売り ‐コロナ禍での市場トレンド‐
2021年01月07日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
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- 視覚障害をお持ちの方向け
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新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な米国では、多くのレストランが営業活動を制限されるなど、飲食に関わる企業も大きな影響を受けている。こうした状況のなか、現地の小売店で、日本の食材や日本酒の売り方に変化が起きている。アトランタの日本食専門店での新商品発掘の試みや、ニューヨークでの日本酒の小売店向けプロモーションを取材した。
(8分25秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 白いスタンドカラーのブラウスにボタンが付いた紺のスカートをはいている。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なアメリカ。多くのレストランが営業活動を制限されるなど、飲食に関わる企業も大きな影響を受けています。そんななか、アメリカの小売店で日本の食品の売り方に変化が起きているようです。
テロップ: 米国の日本食(にほんしょく)と小売り ‐コロナ禍での市場トレンド‐
映像説明: 高層ビルが立ち並ぶ街。道路脇に芝生が広がり、木々(きぎ)が植えられている。画面左下の四角い枠にアメリカの地図。ジョージア州は国の南東部にある州。アトランタは州の北西部に位置していて赤い星印で示されている。 信号機のある大通り。2階建てのビルの屋上に「Coca‐Cola(コカ コーラ)」と書かれた円形の電光看板が建てられている。通りを挟んで向かい側に7階建ての白いビルがある。テロップ: 米国 アトランタ
ナレーション: 多くの大企業が本社を置くアメリカ南部の都市、アトランタ。
映像説明: 白いビルの上部に「CNN」と書かれた赤い立体文字が掲げられている。 一面に鏡面ガラスが張られた高層ビルが何棟も立ち並んでいる。 片側2車線の道路が走るビル街。街路樹が植えられた歩道沿いに建つ建物の1階にレストランがある。ひさしの下に「Hard Rock CAFE」と書かれた看板がつり下げられ、ひさしの上には巨大な赤いギターのオブジェが飾られている。
ナレーション: 全米でも有数の運輸、物流のハブであり、近年、日本企業(にほんきぎょう)も数多く進出している。
映像説明: 住宅街。道の両側に街路樹が植えられている広い車道。道の先に円すいの形に整えられ、飾りが付けられた大きな木がある。 赤いドアのある建物の外観。出入り口の上に「TALBOT(タルボット)」と書かれている。道の反対側に円すい形の屋根の建物があり、レンガ造りの壁には「BARNES & NOBLE BOOKSELLERS(バーンズ アンド ノーブル ブックセラーズ)」と書かれた立体文字が掲げられている。
ナレーション: 新型コロナウイルスの感染拡大により、現地のさまざまな企業が影響を受けるなか、
映像説明: 平屋の建物の外観。広い駐車場に車が2台止められている。建物の手前にある植え込みに、「とまと」、「SUSHI YOKO(すし よこ)」、「JAPANESE RESTAURANT(ジャパニーズ レストラン)」と書かれた看板が立っている。 「とまと」、「SUSHI YOKO」(すしよこ)、「JAPANESE RESTAURANT(ジャパニーズ レストラン)」と書かれた看板のアップ。
テロップ: とまと 日本食(にほんしょく)専門スーパー
ナレーション: 日本食(にほんしょく)の専門店でも変化に対応せざるをえなくなった。
映像説明: 店内のレジカウンター。カウンターの下の部分に「新茶」、「お茶づけ海苔」などと書かれたポスターが何枚も貼られている。グレーのパーカーを着た女性店員とストライプ柄のポンチョコートを着た女性が話をしたあと、ストライプ柄のポンチョコートを着た女性がカートを押しながら歩いていく。通路の奥でベージュのズボンをはいた男性と頭に白い布を巻いた男性が話をしている。 オレンジの小さなのぼりが立てられた棚。瓶入りの焦げ茶や茶色の黒酢(くろず)や、半透明の薄い黄色(きいろ)の「寿司酢(すしず)」が並べられている。のぼりには鹿児島県のシルエットイラストが描かれ、「どんどん鹿児島」と書かれている。 白い小さなのぼりが立てられた棚。白いフィルムが巻かれたボトル入りの商品がいくつも置かれている。のぼりには魚介類や野菜のイラストが描かれ、「茨城をたべよう」と書かれている。 冷蔵ショーケースの前。マスクを着け、グレーのズボンをはいた女性がケースの中をのぞいている。通路を挟んで向かいにある棚に、マスクを着け、紫のエプロンを着けた女性店員が箱入りの商品を並べている。
ナレーション: 日本各地(にほんかくち)から、さまざまな食材を取り寄せ、在留邦人だけでなく、現地の人も利用している。
映像説明: 平屋の「とまと」の外観。建物の裏手に木々(きぎ)が何本も植えられている。 店内のレジカウンター。マスクを着け、紫のエプロンを着けた女性店員が商品を手に取り、レジを打っている。
ナレーション: しかし、併設する日本食(にほんしょく)レストランでは、感染予防に伴う行動制限の影響を受け、営業規模を縮小した。
映像説明: レジカウンター。マスクを着け、ストライプ柄のポンチョコートを着た女性が支払いをしている。黒いパーカーを着た男性が商品の入ったポリ袋をカートから出している。
ナレーション: 現在は主に小売店を中心に集客を図っている。
映像説明: 壁にオレンジ系の照明がある室内。白いタオルで頭を覆った男性がうなずきながらインタビューに答える。
テロップ: 日本食(にほんしょく)小売店・レストラン 中村 智記(なかむら ともき) オーナー
中村オーナー: (レストランは)店内飲食は、もうちょっとやめて、あの、テイクアウトだけで対応させてもらってる状況ですので、 ま、(経営は)ちょっとつらいったら、つらいですよね。はい。
映像説明: 店内のレジカウンター。マスクを着け、ストライプ柄のポンチョコートを着た女性が支払いをしている。 グレーのパーカーを着た女性店員が、黒い上着を着た女性に商品の入ったポリ袋を渡す。レジの隣に置かれた小型の端末を操作する。2人ともマスクを着けている。
ナレーション: 集客を見込めないレストランの経営に苦戦する一方で、小売店では新型コロナの流行によって需要に変化が現れた。
映像説明: 壁にオレンジ系の照明がある室内。白いタオルで頭を覆った中村オーナーが身ぶりを交えてインタビューに答える。 棚に置かれた白い袋に詰められた米(こめ)。「北海道産」、「ふっくりんこ」、「2kg」、「ふっくらとした食感(しょっかん)に強い甘みと粘り、一粒一粒の食感(しょっかん)をしっかり感じることが出来ます。」と書かれている。 たこ焼き粉が並べられている棚。オレンジや赤、黒などの袋に入った、いろいろなブランドのたこ焼き粉が取りそろえられている。 壁にオレンジ系の照明がある室内。中村オーナーが話を続ける。
中村オーナー: 麺類です、お米(おこめ)です、ま、もう、ホットケーキミックスです、たこ焼き。もう、そういう、ちょっとこう、こう、保存のきくもの。 常時、もう家にいる感じなんで、 お菓子が作れる、粉ものですよね。
映像説明: 調味料が並べられている棚。マヨネーズやソース、みそ、うどん用のたれやつゆなどがいくつも置かれている。 商品棚のあいだの通路。マスクを着け、紫のエプロンを着けた女性店員が黒いボトルを棚に並べている。 レジカウンターの前に置かれたワゴン。オレンジや黄緑の袋詰(ふくろづめ)の商品が積まれている。 ストライプ柄のポンチョコートを着た女性がワゴンから白いパッケージの商品を手に取る。
ナレーション: こうした需要に着目し、新たな商品の導入を模索。マンネリ化を避け、目新しいものを探すなか、ある食材にたどりついた。
映像説明: 壁にオレンジ系の照明がある室内。中村オーナーがインタビューに答える。
中村オーナー: うちの家内が香川なんですけど、ま、ちょっと家内と行った(いった)香川でのうどんですとか、 そういうものが、こう、記憶にあるんですよね。 で、ま、「あっ、そうだ。あれ、おいしかったよね」っていう話で。 ま、それに似たようなものはないかなと。 ローカル(日本各地(にほんかくち))のものっていうかね、探させてもらってますね。
映像説明: 盛りつけられたうどんの写真。ゆで上がった艶のあるうどんが円い巻きすに載せられ、きざみのりが振りかけられている。隣には白ごまときざみねぎが載った小皿が添えられている。
ナレーション: 以前から探していた日本各地(にほんかくち)の味であり、保存できる食材である、香川のうどん。
映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の部屋。中村オーナーがあごに手を当て、ノートパソコンの画面を見つめている。 中村オーナーがノートパソコンの画面に向かって話をしている。傍らには瓶詰の写真で顔を隠された制服を着た女性の写真と、「小豆島 佃煮坂46(フォーティーシックス)」と書かれたパンフレットが置かれている。
ナレーション: 日本で開催する食品展示会に行く機会が絶たれたが、オンラインの商談にも積極的に取り組んでいる。
映像説明: 中村オーナーの前にあるノートパソコンの画面にスーツを着てテーブルに着いている3人の男性が映っている。男性たちの前にあるテーブルには瓶入りの商品が5本並べられている。マスクを着け、グレーのスーツを着た男性が白い包装の商品を差し出し、話をしている。画面を見ている中村オーナーがうなずく。
ナレーション: 新たな製品を調達し、需要の変化に対応しようとしている。
映像説明: 店内のレジカウンター。紫のエプロンを着けた女性店員が商品を手に取り、レジを打っている。 棚のそばでグレーのパーカーを着た女性店員とストライプ柄のポンチョコートを着た女性が話をしている。2人ともマスクを着けている。
ナレーション: コロナ禍を新たなビジネスチャンスとして捉え、今後は現地の人にも、日本食(にほんしょく)を発信していきたいという。
映像説明: 水辺の高層ビル街。下半分が紺、上半分が白い水上タクシーがビル街のほうに向かって水上を進んでいる。 ビル街。交通量の多い車道の中央分離帯から突き出た白とオレンジのストライプのパイプから湯気が立ち、辺りに漂っている。
テロップ: 米国 ニューヨーク
ナレーション: 食通が集まるニューヨーク。
映像説明: ビル沿いの歩道。イルミネーションが施された通りを人々が歩いている。 ピンク、白、薄いグレーの3種類の瓶。それぞれに日本語と英語で「熟成の上善如水(じょうぜんみずのごとし) 純米吟醸」、「純米吟醸 上善如水(じょうぜんみずのごとし)」、「純米 上善如水(じょうぜんみずのごとし)」と書かれたラベルが貼られている。
ナレーション: 日本食(にほんしょく)の人気も高く、なかでも注目を集めているのが日本酒(にほんしゅ)。
映像説明: 自由の女神像。トーチを掲げたエメラルドグリーンの銅像が巨大な台座の上に建てられている。 自由の女神像の映像を背景に、「日本酒(にほんしゅ)の輸出金額 上位3ヵ国(2019年)」と題された表が表示される。1位は米国の68億円で、赤で強調表示されている。2位は中国の50億円、3位は香港の39億円となっている。(出所:「貿易統計」(財務省)を基に作成)
ナレーション: 国別でも日本酒(にほんしゅ)の輸出先は、アメリカがトップ。
映像説明: 街路樹が植えられた歩道。落ち葉が吹き寄せられた通りを人々が歩いている。 飲食店の店内。白い壁と黒いカーテンで仕切られ、足元に赤い照明のある観葉植物が置かれた半個室の客席が並んでいる。 半個室の客席。水の入った瓶とグラスがテーブルに置かれている。黒いコートを着た女性と黒いダウンジャケットを着た女性がいすに座ってスマートフォンを操作している。
ナレーション: ニューヨークでは、ほかにはない珍しい日本酒が人気で、さまざまな産地や製造法の酒を求める消費者が多い。
映像説明: 木目調のカウンターの写真。氷が入った木のおけやワインクーラーで日本酒(にほんしゅ)の瓶が冷やされている。傍らには「福島」の焼き印が押された升と英語で書かれたパンフレットや新聞が置かれている。 飲食店のテーブル席の写真。グレーのセーターを着た女性と黒い上着を着た女性がグラスを手に話をしている。(写真提供 福島県庁)
ナレーション: 料理と日本酒(にほんしゅ)を合わせることが、おしゃれな楽しみ方とされている。
映像説明: 紺地に白い文字で「Fukushima SAKE(サケ)」と書かれた布が貼られている棚の前。菰樽(こもだる)や酒瓶(さかびん)、赤べこの置物などが飾られている。棚の前で赤いコートを着た女性がインタビューに答える。
テロップ: 酒店の来店客
酒店の来店客の女性・英語: いろいろな種類があるので、磨きの度合いによる違いを味わってみたい。
映像説明: 赤いレンガのビルのあいだの歩道。マスクのイラストが描かれた英語の案内板が立てられている。人通りの少ない歩道をマスクを着け、上下黒の服を着た2人がジョギングをしながら通り過ぎていく。歩道の両側にテーブル付きのベンチが十数台置かれている。 壁に貼られたポスター。マスクをした人のイラストに「NO MASK NO ENTRY」、「Thank you for your cooperationあ(サンキュー フォー ユア コーポレーション)」と書かれている。 駐車場近くの歩道。マスクを着け、黒いダウンジャケットを着た2人の女性が話をしながら歩いている。 街なかの歩道。外灯が立ち並ぶ通りを、マスクを着けた大勢の人が歩いている。
ナレーション: しかし、2020年は新型コロナ感染拡大の影響で人を集めてのイベントプロモーションは中止になり、レストランの営業制限もあって、日本酒(にほんしゅ)をアピールする場所が減少した。
映像説明: 酒店の店内。壁に設けられた8段の棚に豊富な種類の日本酒(にほんしゅ)がずらりと並べられている。マスクを着け、濃いグレーのジャケットを着たボブヘアの女性が棚に置かれた瓶のラベルを正面に向けている。 マスクを着け、濃いグレーのジャケットを着たボブヘアの女性が、棚に並べられた商品を整えている。
テロップ: BIO ARTS NYC(ビオ アーツ エヌワイシー) 太田 あや 代表
ナレーション: 日本産食品(にほんさんしょくひん)の輸出のコンサルティングやマーケティングを行う太田さんは、アメリカへの日本酒(にほんしゅ)の売り込みについてこう語る。
映像説明: 白い壁の部屋。ボブヘアの太田代表がうなずきながらインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
太田代表: やっぱり食べ物やお酒のお仕事なので、基本、やっぱり、食べてもらう、飲んでもらうっていうことが、 あの、そういう形のマーケティングやプロモーションが多いわけなんですけど。 一つとして計画通りに進んだプロジェクトはなかったですし、 もう、あり、いろんなものが中止になりましたし…。
映像説明: 酒店の店内。「Japan's Number One SAKE FUKUSHIMA(ジャパンズ ナンバー ワン サケ フクシマ)」と書かれた横断幕が棚の上に掲げられている。顔にくま取り(くまどり)をして一升瓶を手にした男性が描かれたポスターも貼られている。マスクを着け、ボブヘアの太田代表が棚の整理をしている。 棚に置かれた酒の瓶。筆文字で「特別酒処(とくべつさけどころ) 福島 米(こめ)がいい 水がいい 人がいい 一滴入魂(いってきにゅうこん)」と書かれたラベルが貼られている。隣には赤べこの置物が飾られている。
ナレーション: これまで行ってきた(おこなってきた)取り組みは再考を余儀なくされたが、新型コロナウイルスの流行とともに日本酒(にほんしゅ)の売れ方に意外な傾向が現れた。
映像説明: 酒店の外観。アルファベットのLが描かれた瓶のイラストの周りに「LANDMARK WINE」などと書かれたロゴがショーウインドーに貼られている。
テロップ: ランドマーク・ワイン
ナレーション: ニューヨークで日本酒(にほんしゅ)を販売しているこちらの酒店では…。
映像説明: 白いブラインドが下ろされた部屋。黒いシャツを着た男性が身ぶりを交えてインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: ランドマーク・ワイン ジェームス・クム オーナー
クムオーナー・英語: (小瓶や)缶は本当によく売れる。たびたび来店しては買っていく人が多い。 レストランでもそれらは提供されている。 (人員不足(じんいんぶそく)で)バーテンダーがいなくても、ウェイターがそのまま提供できるから。
映像説明: レストランの店内。観葉植物で飾られたテーブル席にグラスや皿が置かれている。淡いピンクのコートを着た女性と黒のチェック柄のコートを着た女性が座って話をしている。 酒店のレジカウンター。ダークグレーの上着を着た男性店員がレジを打っている。グレーのパーカーを着た男性が透明な小瓶を受け取り、出入り口へ向かう。カウンターの脇に置かれた金属製の棚に瓶や缶に入った酒が何本も並べられている。 別の棚。「白鶴(はくつる)」と書かれたラベルが貼られた青い瓶やプルトップ型のキャップに「天吹(あまぶき)」、「AMABUKIと書かれた口の広い瓶が置かれている。
ナレーション: レストランで、日本酒(にほんしゅ)を瓶や缶のまま提供したり、自宅で食事をする際に、気軽に飲むような新たな需要が生まれたのだ。
映像説明: 交通量の多い車道。歩道沿いに建つ薄いグレーのビル。出入り口のひさしに「UNION SQUARE WINES(ユニオン スクエア ワイン)」と書かれた銀色の立体文字が掲げられている。 店内。「ITALIAN WHITE」や「AUSTRIA」と書かれたプレートが立てられたワインラックに数百本のワインが寝かせてある。壁の棚には「RUM」、「TEQUILA」、「VODKA(ウォッカ)」、「GIN」などと書かれたプレートが貼られ、さまざまな洋酒が取りそろえられている。
テロップ: ユニオン・スクエア・ワイン
ナレーション: 日本酒(にほんしゅ)のプロモーションの手法にも工夫が求められるなか、以前から行われていたあるプロジェクトが功を奏しているという
映像説明: 店内の棚。桜の花に囲まれた城の写真やコースを走る競走馬などの写真が飾られている。棚の上には紺地に白い文字で「Japan's Number One SAKE FUKUSHIMA(ジャパンズ ナンバー ワン サケ フクシマ)」と書かれた額入りのポスターが掲げられている。棚の下に設置された冷蔵ショーケースには瓶や化粧箱に入った日本酒(にほんしゅ)が並べられている。 紺地に白い文字で「Fukushima SAKE(フクシマ サケ)」と書かれた布が貼られた棚には小ぶりな菰樽(こもだる)や赤べこの置物などが飾られている。
テロップ: 福島の酒プロジェクト
ナレーション: こちらの店舗では福島県産の日本酒(にほんしゅ)のコーナーを常設。
映像説明: 22種類の日本酒(にほんしゅ)の写真。瓶の口がシールで覆われたり、ひもで結ばれるなどされていて、趣向を凝らしたデザインのラベルが貼られた日本酒(にほんしゅ)が3段の棚に並べられている。(写真提供 福島県庁)
ナレーション: アメリカに進出している、およそ16の蔵の銘柄を取り扱っている。
映像説明: テーブルに立てられた赤い広告。「Buy 1(バイ ワン) Get 1(ゲット ワン)」と大きく書かれている。「Fukushima Sake(フクシマ サケ)」と書かれた大きな瓶のイラストの隣に「+」マークがあり、その右側に小さな瓶に入った2種類の日本酒(にほんしゅ)の写真が載っている。2種類の日本酒(にほんしゅ)のあいだには「or」の文字があり、選べるようになっている。広告の両端(りょうはし)にはクリスマスツリーが描かれている。 冷蔵ショーケースに並べられた日本酒(にほんしゅ)の瓶。「奥の松」と書かれたラベルが貼られた大きな瓶の隣に同じデザインのラベルが貼られた小ぶりな瓶などが置かれている。 「大吟醸 國権(こっけん)」や「大吟醸 会津中将」などのラベルがある、緑(みどり)や黒、茶色など、さまざまな色の瓶に詰められた日本酒(にほんしゅ)が並べられている。
ナレーション: 4合瓶を1本購入すると、ほかの種類の日本酒(にほんしゅ)の小瓶が付いてくるプロモーションも展開した。小瓶を試してもらい、さまざまな種類の酒を知ってもらうことで、販売促進につなげる。
映像説明: 冷蔵ショーケースの前。太田代表と赤いコートを着た女性が商品を手に笑顔で話をしている。2人ともマスクを着けている。
ナレーション: 小売店での販売が伸びるなか、今後、さらにシェアを広げるには販売員の教育が必要だ。
映像説明: 壁際に置かれた棚に、さまざまな日本酒(にほんしゅ)が並べられた室内。棚の前にあるカウンターに立ち、黒いブラウスを着た女性が笑顔で話をしている。画面中央の下の部分に白い文字で「JETRO(ジェトロ)」、「Japan Trade External Organization」と表示される。
テロップ: 2020年12月7日 Unlocking Success of Sake in Retail (アンロッキング サクセス オブ サケ イン リテール)(オンライン試飲・講習会) 主催:ジェトロ JFOODO
映像説明: こうべを垂れる稲穂の写真。稲穂の写真から、米(こめ)の拡大写真に切り替わる。白い半透明の大きな粒がいくつも写っている。画面左上の枠に「Steps of Sake Production(ステップス オブ サケ プロダクション)」、左下の枠に「Step 1:(ステップ ワン)」、「Harvesting」と表示されている。 日本酒(にほんしゅ)のもろみの写真。白く濁り、泡立った液体が写っている。画面左下の枠に「Step 8:(ステップ エイト)」、「Yeast Starter」と表示されている。 さまざまな日本酒(にほんしゅ)が並べられた棚の前。カウンターで黒いブラウスを着た女性が日本酒(にほんしゅ)の入ったグラスを鼻に近づけ、鼻から離したあと、グラスのなかの日本酒(にほんしゅ)をくるくると回しながら話をしている。グラスを口に運び、味わう。画面左上の枠に「Chibi Zumo(ちび ずもう) 'Little Sumo'(リトル スモー)」と表示され、左下には大柄な力士を持ち上げている小柄な力士のイラストが書かれたラベルがある広口の瓶が映っている。
ナレーション: 販売店のスタッフを対象にしたこちらのオンラインセミナーには、アメリカ国内から33店舗が参加。日本酒(にほんしゅ)の製造工程の説明や事前に送ったサンプルを用いた試飲が行われた。
映像説明: 白い壁の部屋。太田代表がうなずきながらインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) 冷蔵ショーケースの前。太田代表と赤いコートを着た女性が商品を手に笑顔で話をしている。2人ともマスクを着けている。 太田代表が黒いジャンパーを着た男性にパンフレットを見せ、うなずきながら話をしている。2人ともマスクを着けている。
テロップ: BIO ARTS NYC(ビオ アーツ エヌワイシー) 太田 あや 代表
太田代表: シェアについて言うと、まだまだ、日本酒(にほんしゅ)は(米国酒類市場全体の)0.1%ぐらいのシェアしかないそうなんですね。 なので、本当にまだまだこれから伸びる余地があるんだけれども、 食品もお酒も、まだまだアメリカに紹介されてない、すばらしいものがたくさんありますし、 なので、そういったまだまだ紹介されてないものっていうのを、もっとアメリカに広げていきたいなと思ってます。
映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。
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