スタートアップビザで創業都市へ ‐外国人起業家とつくる新たなビジネス‐
2020年10月15日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
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- 視覚障害をお持ちの方向け
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外国人に対して、日本での起業準備のために在留を認める「スタートアップビザ」という制度がある。全国に先駆けてこの制度を取り入れ、起業や事業運営などの支援も行っている福岡市では、「海外から来た起業家が与える刺激や、新たな地場企業とのコラボレーションが地域の経済活性化につながる」と期待を寄せている。今回、スタートアップビザを利用して、現在も福岡で活躍している2社の事例を紹介する。
(10分29秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 ベージュのジャケットに黄土色(おうどいろ)のスカートをはいている。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 外国人が日本で起業するにあたり、その準備のための期間も在留が認められる、スタートアップビザという制度があります。全国に先駆けて、この制度を取り入れてきた福岡市の事例をご紹介します。
テロップ: スタートアップビザで創業都市へ ‐外国人起業家とつくる新たなビジネス‐
映像説明: 白いビルの外観。「西鉄 福岡(天神)駅」と書かれた青い立体文字がビルの壁に掲げられている。木々(きぎ)が植えられた広場にたくさんの人が座っている。
テロップ: 福岡市
ナレーション: 九州最大の都市、福岡市。
映像説明: ビル街の歩道。道沿いにレンガ造りの門を構えた3階建ての白い建物が建っている。 門には「大名小学校」と彫られた石の看板が掲げられている。 建物の一室。水色の幾何学模様が壁に描かれている。デスクが並べられた室内で4人の人物が作業をしている。
テロップ: Fukuoka Growth Next) スタートアップ支援施設
ナレーション: 繁華街の程近くにある廃校となった小学校。この場所を活用し、スタートアップの支援に特化した官民協働型(かんみんきょうどうがた)の施設が2017年にオープンした。
映像説明: ノートパソコンが置かれたデスクで、赤いポロシャツを着た男性と黒いTシャツを着た男性が話をしている。2人ともマスクを着けている。 壁に描かれた矢印の下に、「Share Office C‐2」、「Share Office C‐1」、「206~(から)201」と書かれ、車椅子に乗った人のイラストが描かれている。 「207」、アルファベットのBとGをモチーフにしたマークに「Beauty Gym」と書かれた看板が窓のそばに取り付けられている。看板の下には「3年B組」と書かれた札(ふだ)が出されている。
ナレーション: 起業や事業運営など、さまざまな相談ができるほか、施設内の一角をオフィスとして借りることも可能だ。
映像説明: 黒板に「Fukuoka start up map」と黄色いチョークで書かれ、建物のイラストや地図が描かれている。ドーム型の屋根に塔が立てられた建物のイラストには「Akarenga」、オレンジのビルには「Canal city(キャナル シティー)」と書かれている。 傍らには数十社の企業のロゴと黄色いたてがみのユニコーンが描かれている。
テロップ: グローバル創業都市
ナレーション: ここでは福岡市が掲げるグローバル創業都市というビジョンの下(もと)、
映像説明: デスクに置かれたノートパソコンの画面に、眼鏡を掛けて話をする男性が映っている。 グレーのジャケットを着てイヤホンを付けた男性が話をしている。
ナレーション: 国内はもちろん、海外から来る、起業にチャレンジしたい人材も支援している。
映像説明: 廊下。ベージュのスーツを着た男性が身ぶりを交えて笑顔で話をしている。
テロップ: 福岡市 創業支援課 田中 顕治 課長
ナレーション: この施設の運営に関わる創業支援課の田中さんは…。
映像説明: 廊下。ベージュのスーツを着た田中課長がソファでインタビューに答える。
田中課長: 地場企業が海外に展開していくということも非常に大事ですし、 一方で、海外の起業家、新しく会社を立ち上げる方(かた)が 日本(にほん)で活躍する場、というのも大変重要だと考えています。 海外から来た方々が、 地場企業に対して与える刺激ですとか新たなコラボレーション、 こういったところが、また福岡の経済を活性化してくれると考えているからです。
映像説明: フローリングが敷かれた部屋。壁際に「FECC」と書かれたロゴが描かれたボードが立てられ、いすとテーブルが並べられた室内で4人の人物が作業している映像を背景に、画面中央に「経営・管理ビザ」の文字が現れる。「経営・管理ビザ」の文字が画面上部に移動し、「事務所の確保・従業員の確保 出資金500万円以上 など」という文字と一緒に緑の枠で囲まれて表示される。枠の下に「起業の準備段階からの在留を認める」と表示される。下向きの矢印が現れ、その先に「スタートアップビザ」の文字が現れる。
ナレーション: 一般的に、外国人が起業するために来日する場合には経営・管理ビザを取得する。しかし、取得するための要件はハードルが高い。そこで、事業計画などを提出、申請することで起業の準備段階でも在留できるようにしたのがスタートアップビザだ。
映像説明: 画面に、「スタートアップビザを申請できる自治体」と題された表が現れる。枠で囲まれた「北海道」、「仙台市」、「茨城県」、「東京都」、「神奈川県」、「新潟市」、「岐阜県」、「愛知県」、「今治市」、「三重県」、「京都府」、「大阪市」、「神戸市」、「広島県」、「北九州市」、「福岡市」、「大分県」と書かれている。「福岡市」の枠の周りに黄色い枠が現れ、点滅する。(※2020年9月末時点)(出所:内閣府国家戦略特区 経済産業省)
ナレーション: 現在は、このビザの申請ができる自治体が増えてきているが、全国に先駆けて取り組みを始めたのが福岡市だ。
映像説明: ブラインドが下ろされた白い壁の部屋。グレーのチェック柄のスーツを着た男性と白いワンピースを着た女性がデスクでパソコンに向かっている。 マスクを着け、チェック柄のスーツを着た男性が身ぶりを交えて話をしている。
テロップ: SMARTI(スマーティ) ハン・ショウ CEO
ナレーション: そのスタートアップビザを取得して中国からやって来たハンさん。
映像説明: チェック柄のスーツを着たハンCEOがデスクでキーボードを操作している。
テロップ: 2018年8月スタートアップビザ取得
ナレーション: 2018年に来日し、この施設内にオフィスを構えた。
映像説明: マスクを着け、チェック柄のスーツを着たハンCEOが真剣な表情でデスクに向かっている。
ナレーション: もともと、IT(アイティー)技術関連の会社を経営していたハンさん。なぜ日本で起業することにしたのか。
映像説明: チェック柄のスーツを着たハンCEOがインタビューに答える。画面右側に四角い枠に福岡市を中心とした日本周辺の地図が表示される。福岡市は日本列島の南西に位置していて赤い丸印で示されている。東京は日本列島の中ほどにあり、白い丸印で示されている。上海は中国の東海岸沿いに、北京は国の北東に位置し、それぞれ白い丸印で示されている。ソウルは韓国の北西にあり、白い丸印で示されている。台北は台湾の北部に位置していて白い丸印で示されている。福岡市を中心に描かれた円のそばに「500km」と書かれている。東京と上海、ソウルは円の内側にあり、北京と台北は円の外側の近い所に位置している。
ハンCEO・英語: (中国にいた頃)ある大手日本企業(おおてにほんきぎょう)に技術供与した際、 彼らとのやり取りはスムーズで、満足のいく取り引きができました。 そこで一層、日本のクライアントやパートナーを発掘したいと考えました。 福岡市は最高の立地です。 われわれが市場とする日本、中国、韓国、すべてに近いです。
映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。ブラインドの手前にあるデスクにモニターが置かれている。ハンCEOと白いワイシャツを着た男性を含む4人の人物が長机(ながづくえ)で話をしている。4人ともマスクを着けている。
ナレーション: この日は外国人旅行者向けの民泊施設を運営している日本企業(にほんきぎょう)との打ち合わせ。
映像説明: マスクを着け、白いワイシャツを着た男性がパンフレットを手に話を続ける。
テロップ: グスク 大城 大 CEO
ナレーション: CEOの大城さんは他社との差別化を図りたいと考え、アイデアを求めていた。
映像説明: ハンCEOがスマートフォンを手に身ぶりを交えて話をしている。
ナレーション: そこでハンさんが提案したのは音声認識技術を使ったシステムだ。
映像説明: 電子基板につなげられたLED(エルイーディー)とスマートフォンが長机(ながづくえ)に置かれている。スマートフォンには6つの円と12個の円がそれぞれ花のように円く並んだ図形が表示されている。赤い円がタップされるとLED(エルイーディー)が白く光る。エメラルドグリーンの円がタップされると、光の色がエメラルドグリーンに変わる。オレンジの円がタップされると、光がオレンジになる。黒い円がタップされると、光が消える。
テロップ: スマーティランプ 人には聞こえない特殊な音で 照明を操作できるアプリ
ナレーション: こちらのアプリはスマートフォンから発信する人の耳には聞こえない特殊な音で室内にある複数の照明を操作することができる。
映像説明: 長机(ながづくえ)に置かれた「スマーティランプ」のアプリケーションが表示されたスマートフォン。6つの円と12個の円が、それぞれ花のように円く並んだ図形が表示されている。円がタップされる度に、放射状の図形が画面中央で回転する。
テロップ: インターネットやBluetoothへの 接続は不要
ナレーション: アプリさえインストールすれば、インターネットやBluetoothに接続する必要はない。
映像説明: ハンCEOが長机(ながづくえ)で紙に模式図を描いている。白いワイシャツを着た大城CEOが模式図を指さしながら話をしている。2人ともマスクを着けている。 マスクを着けた大城CEOが机の上に置いたパンフレットを前に話を続ける。
ナレーション: 現状の課題を解決するシステムの提案を受けた大城さん。日本の企業との発想の違いを感じたという。
映像説明: 大城CEOが身ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: グスク 大城 大 CEO
大城CEO: 旅行者にとっては、初めて来る部屋で、 どこに照明のスイッチがあるか分からないっていう問い合わせも結構ありまして。 (特殊な)音声でコントロールできるっていうのは、僕は初めて聞いたので、 そういった意味では本当にやっぱり全然視点も違いますし、 海外、外国からのアイデア、発想っていうのは非常にすばらしいと思います。
映像説明: ブラインドが下ろされた白い壁の部屋。電子基板につなげられた白い長方形の機器が長机(ながづくえ)に置かれている。スマートフォンを手にしたハンCEOが長方形の機器に触れながら話をしている。 ハンCEOが電子基板と長方形の機器を手に話を続ける。
ナレーション: 中国ではリスクを恐れずチャレンジする起業家の風土があるというハンさん。これまでの経験を生かし、日本でビジネスをすることは、さらなる成長につながると考えている。
映像説明: ブラインドが下ろされた白い壁の部屋。ハンCEOがデスクで身ぶりを交えてインタビューに答える。
ハンCEO・英語: 日本の企業はリスクを回避することに優れ、 計画や行程管理にたけています。 このため、(日本の企業と)協業すると 開発費用やリスクの削減と同時に改善を重ねることができ、 相互に補完し合うことで、高い相乗効果を生むことができます。
映像説明: 廊下。ハンCEOが通路の奥へと歩いていく。 天井からつり下げられた看板。開かれた本のマークに「START UP CAFE(スタートアップ カフェ)」と書かれた薄茶のロゴが描かれている。 スタートアップカフェの中。壁の棚に何冊もの本が並んでいる。いすとテーブルが並べられたスペースで10人ほどの人が話をしている。ノートパソコンが置かれたテーブルで黒のパーカーを着た男性とハンCEOがうなずきながら話をしている。2人ともマスクを着けている。 マスクを着けたハンCEOが身ぶりを交えて話を続ける。
ナレーション: 打ち合わせを終えたハンさんがやって来たのは、この支援施設の1階にあるスタートアップカフェ。ここでは、ハンさんのように海外から来た起業家から創業したあとの相談も受けている。
映像説明: マスクを着け、黒のパーカーを着た男性が身ぶりを交えてハンCEOと話をしている。
テロップ: 福岡市グローバルスタートアップセンター 嶋田 康亮 (しまだ こうすけ) さん
ナレーション: アドバイスをしているのは福岡市グローバルスタートアップセンターのスタッフだ。
映像説明: ハンCEOと嶋田さんがうなずきながら話を続ける。
ナレーション: 外国人にとって理解が難しい日本の商習慣や銀行口座の開設、オフィスの物件契約まで、そのサポート内容は多岐にわたる。
映像説明: 壁際で黒のパーカーを着た嶋田さんが身ぶりを交えてインタビューに答える。
嶋田さん: 一人ひとりの申請者の方々に寄り添って、ビザの条件もありますので、 しっかりタイムリー、情報提供をして、 必要であれば、私たちも同行して、一緒にサポートするっていうことをやってますね。
映像説明: 鏡面ガラスで覆われた建物の外観。ドーム型のエントランスの前には4体の黒いブロンズ像が飾られている。
テロップ: 福岡市立博物館
映像説明: 博物館の館内。ガラスのショーケースに、着物や掛け軸、船の模型など、さまざまな資料が展示されている。
ナレーション: 一方、こちらの博物館では、スタートアップビザでやって来た起業家の技術を使って新たな取り組みが始まっていた。
映像説明: 福岡市のウェブサイト。「福岡市博物館」、「Fukuoka City Museum」、「おうちDE(で)楽しめる3D(スリーディー)福岡市博物館!」などと書かれている。一対の長い角(つの)があるかぶとやよろい、着物姿の女性の人形、装飾が施された茶釜などの写真などが載ったページが下のほうにスクロールされる。 正面から見たよろいかぶとの3D(スリーディー)画像がゆっくりと回転している。 斜め上から見たよろいかぶとの3D(スリーディー)画像。手の形のポインターの動きに連動して画像が向きを変えたり、表示が拡大される。
ナレーション: それは、この夏からウェブサイトで公開を始めたコンテンツ。収蔵品を動かせる3D(スリーディー)画像にしてインターネット上(インターネットじょう)で見ることができるというものだ。収蔵品を3D(スリーディー)画像化することによって、通常の展示では見ることができない角度から鑑賞したり、細部を拡大することもできると好評だ。
映像説明: 白い壁の部屋。マウスシールドを着け、茶色いベストを着てタブレットを手にした男性が身ぶりを交えて話をしている。
テロップ: Steampunk Digital(スチームパンク デジタル) アーロン・ヒルトン CEO
ナレーション: この技術を提供したのが、カナダから来日したヒルトンさん。
映像説明: マウスシールドを着け、茶色いベストを着たヒルトンCEOがパソコンに向かっている。モニターにはゴーグルが取り付けられた山高帽のイラストが表示されている。 ベストを着た性がモニターを見ながらタブレットを操作している。
テロップ: 2018年11月スタートアップビザ取得
ナレーション: 日本の文化財が、その保護や保存について課題を抱えていると知り、自分の技術を生かせるのではと、この地での起業を決めたという。
映像説明: グレーの壁の部屋。大きな照明器具が何台も天井からつり下げられ、スタンド型の照明器具も置かれている。照明をともしたスタンド型の照明と木目調の長机(ながつくえ)の前で、カメラを手にしたヒルトンCEOが、マスクを着け、白いストライプのワイシャツを着た男性と身ぶりを交えて話をしている。 ヒルトンCEOがタブレットを斜め上から長机(ながづくえ)に向けている。タブレットの先には、しかめっ面をした男性の白いお面が置かれている。ヒルトンCEOがタブレットを白いお面に近づける。 ヒルトンCEOが木目調の長机(ながづくえ)の周りを歩き、タブレットを別の方向からお面に向ける。
ナレーション: この日、ヒルトンさんは収蔵品の撮影のために博物館を訪れていた。いろいろな角度から何度も撮影する。
映像説明: ヒルトンCEOが手にしたタブレットにお面の3D(スリーディー)画像が表示されている。ヒルトンCEOがタブレットの画面に触れ、画像を回転させる。
ナレーション: すると…。なんと、その場で解析して、すぐに3D(スリーディー)画像を確認することができるのだ。
映像説明: ヒルトンCEOが木目調の長机(ながづくえ)に置かれた白いお面にタブレットを向けている。タブレットの右側には実物のお面が、左側には3D(スリーディー)画像のお面が並んで表示されている。ヒルトンCEOがタブレットのカメラ越しに画面右側の実物のお面の上に指を差し出す。差し出された指先がタブレットに映っている。画面左側の3D(スリーディー)のお面に指を伸ばすと、指先がお面の画像の下に隠れる。ヒルトンCEOが笑顔を向ける。
ヒルトンCEO・日本語: これ、リアル(実物)…。コピー(3D(スリーディー)画像)。
映像説明: マスクを着け、白いストライプのワイシャツを着た男性が身ぶりを交えて話をしている。
テロップ: 福岡市立博物館 学芸員 髙山 英朗 (たかやま ひでお)さん
ナレーション: 以前から文化財の記録保存に3D(スリーディー)技術を活用していたという学芸員の髙山(たかやま)さん。
映像説明: 白いストライプのワイシャツを着た髙山(たかやま)さんを含む4人の人物が話をしている。
ナレーション: これまでのものとは違う、ヒルトンさんの技術には大きな可能性を感じたと話す。
映像説明: ヒルトンCEOが木目調の長机(ながづくえ)に裏向きに置かれた薄茶色(うすちゃいろ)のお面にタブレットを向けている。 ヒルトンCEOがタブレットに表示された薄茶色(うすちゃいろ)の裏向きのお面の画像を、画面をタップして回転させている。 黒板の前。白いストライプのワイシャツを着た髙山(たかやま)さんがインタビューに答える。
髙山(たかやま)さん: 1つの資料を撮るのに、(撮影)時間が、すごく短縮されているっていうのが特徴としてはあるのかなというふうに思います。 こういった博物館に収蔵してるものっていうのは、常に展示が、なかなかできないものが、やはり多いんですね。 なので、ああいった(ヒルトンさんの)手法を使うと、ま、あの、皆さんのお手元で、いつでも見て頂けると。 (従来の)博物館の展示というものを補完する、ま、また新たな違う展示のしかたということが一つ言えるのかもしれませんね。
映像説明: グレーの壁の部屋。マウスシールドを着けたヒルトンCEOが木目調の長机(ながづくえ)に置かれたお面にカメラを向けている。 マスクを着けた髙山(たかやま)さんを含む6人の人物が部屋の一角に集まっている。マウスシールドを着けたヒルトンCEOが首に下げたカメラを手に話をしている。
ナレーション: 来日から、およそ2年。今、着実にビジネスが進められているのは、ここ、福岡で起業できたからだと、ヒルトンさんは振り返る。
映像説明: ゴーグルが取り付けられた山高帽のイラストが描かれた壁の前。ヒルトンCEOが身ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: Steampunk Digital(スチームパンク デジタル) アーロン・ヒルトン CEO
ヒルトンCEO・英語: 起業の準備のために、市と調整しながら多くの作業をしました。 スタートアップビザの期間6ヵ月で、すべてを整理することができました。 もしスタートアップビザの制度がなければ 不安が大きくて、おそらくここには来ていなかったと思います。
映像説明: グレーの壁の部屋。ヒルトンCEOが真剣な表情でカメラの背面モニターを見つめている。 ヒルトンCEOが手にしたタブレットに、実物のお面と3D(スリーディー)画像のお面が並んで表示されている。 廊下。田中課長がソファで話をしている。
ナレーション: スタートアップビザによって、日本で起業するハードルは下がり、小規模でも優秀な起業家たちの技術や発想を呼び込むことができたと話す福岡市の田中さん。海外から来る起業人材の活躍に期待を寄せる。
テロップ: 福岡市 創業支援課 田中 顕治 課長
映像説明: スタータップカフェの中。ハンCEOと嶋田さんがテーブルでうなずきながら話をしている。2人ともマスクを着けている。 ブラインドが下ろされ、その手前にあるデスクにモニターが置かれている部屋。ハンCEOがスマートフォンに表示された「スマーティランプ」のアプリケーションの花のような図形がタップしている。 廊下。田中課長がソファで話を続ける。
田中課長: われわれとしては、スタートアップビザをはじめとして さまざまな施策を組み合わせることで、海外の方(かた)もしっかりとスムーズに 福岡でビジネスを始められる、そういった環境を作っていきたいと。 福岡から新しいビジネスが生まれて、そして社会課題を、どんどん解決していく。 そして逆に、福岡から海外に向けて、大きな波となってまた広がっていく。そういったことを目指していきたいと考えています。
映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。
次の番組も併せてご覧ください:
- 集まれ! 海外の起業家たち 九州が目指すイノベーションとは(2024年6月27日)
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