世界に羽ばたく 埼玉の麺!
2019年10月17日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
麺づくりが盛んな埼玉県。古くから小麦の産地だったこともあり、実は、うどん・そば等の出荷額が日本一だ。その埼玉の麺が今、世界に羽ばたこうとしている。地元のうどんとともに、自社のつゆ・タレを香港でPRするメーカー。また、マレーシアで実績のある企業と連携し、拡大するインバウンド需要を捉えるためにハラール対応のラーメン等の製造を進める企業。埼玉の麺で新たな商機をつかもうと取り組む企業の動きを取材した。
(10分23秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 紫のノースリーブに茶色のオフショルダーのトップスを重ね着し、薄茶のスカートをはいている。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 彩の国(さいのくに)さいたま。実は、全国有数の麺の生産地だということをご存じでしょうか。うどんやそば、ラーメンなどの日本の麺文化を支える埼玉の麺が、今、海を越え、世界に羽ばたこうとしています。その取り組みを追いました。
テロップ: 世界に羽ばたく 埼玉の麺!
映像説明: ダークグレーの切妻屋根がある2階建ての建物の外観。青みがかったグレーの壁に、大きな窓が並んでいる。すぐそばに建つ小さな丸太づくりの建物には、黒い筆文字で「足湯」と書かれた看板が掲げられている。建物の前の駐車場には、赤と白、黒の3台のミニバンが駐車されており、建物の後ろは、緑の山が広がっている。画面左下の四角い枠内に埼玉県の地図。埼玉県は南を東京都と接しており、南東部に県庁所在地のさいたま市がある。毛呂山町は県のほぼ中央、南寄りに位置している。
テロップ: 埼玉県 毛呂山町
ナレーション: 埼玉県、毛呂山町。
映像説明: 白い壁に板張りの床の店内。さまざまなカレンダーが貼られ、絵や書が入った額が何枚も掛けられた壁際に、木目調のボックス席が3つ並び、すべての席にお客が座っている。手前の席で、黒と白のチェック柄のシャツ姿の男性と黒い長袖のシャツを着た女性が、四角い形の赤いせいろに盛りつけられたうどんを食べている。真ん中の席で、白い長袖のシャツを着たポニーテールの女性とベージュのTシャツ姿の男性が、壁に貼られた「ゆずみそでんがく \380(380えん)」と書かれた張り紙やカレンダーなどを見ている。 茶色の柄物のエプロンを付けた女性店員が、天ぷらを載せた盆を奥の席に運び、水色のシャツを着た男性の前に置く。突きあたりには、茶色のドアの出入り口。商品の袋が並ぶ棚には、「おたかの柚子入り麺製品」と書かれたパネルが置かれている。
テロップ: おたか 本店
ナレーション: ここ埼玉には、古くから地元の人に愛されている食べ物がある。
映像説明: オレンジのエプロンを付けた女性スタッフが、うどんを載せた盆を手前の席に運ぶ。エプロンの胸元には、小さな緑の四角形に白い文字で「おたか」と書かれたロゴマークが描かれている。女性スタッフが、黒い長袖のシャツを着た女性の前に盆を置く。テーブルには、セットメニューの写真が入ったシートが立てかけられている。
テロップ: うどん
ナレーション: それはうどん。
映像説明 せいろに盛りつけられたうどんが、箸でほぐされる。 緑の麦畑の写真を背景に、「うどん・そば等の出荷額(2017年)」と題された表が映し出される。出荷額5位は京都府の165億円、4位は長野県の169億円、3位は香川県の203億円、2位は兵庫県の232億円となっており、1位の埼玉県は278億円となっている。(出所:経済産業省「工業統計調査」)
ナレーション: 実は埼玉県は、麦の生産地として有名で、小麦を生かした、うどんやそばなどの出荷額が、全国で1位。
映像説明: 黄金(こがね)色の麦畑の写真を背景に、9種類のうどんの写真が映し出される。上段の左から、ねぎやかまぼこ、つゆの入ったどんぶりの中から、幅が10cmほどある白いうどんを箸で持ち上げている写真。うどんが盛り付けられた水色の大皿と、大根おろし、白ごま、刻みねぎなど、6種類の薬味が入った小鉢が並ぶ木箱の写真。木箱の手前に置かれた、薬味を浮かべたつゆが入ったすり鉢から、うどんが箸で持ち上げられている。すだれを敷いたこげ茶色(いろ)の丸皿(まるざら)に盛りつけられたそばの写真。中段の左から、2本の黒いラインが入った茶色の桶にうどんが盛りつけられ、つゆの入った朱色のおわんから箸でうどんを持ち上げている写真。割り箸に取った、つやのあるうどんの写真。しめじや青菜、一口大にちぎって入れたような形の黄色いだんごのようなものが入った湯気の立つどんぶりの写真。下段の左から、白と薄い緑の2種類のうどんが盛り付けられた赤いせいろの写真。黒い角皿(かくざら)に天ぷらが盛られ(もられ)、刻みねぎを載せた赤いそばちょこが添えられている。黒い丸皿(まるざら)に盛り付けられたうどんと、肉入りのつゆが入った白い器の写真。緑のもみじの枝を背景に、黒い縁取り(ふちどり)のある赤いせいろに盛り付けたうどんを箸で持ち上げている写真。(画像提供 埼玉県物産観光協会)
ナレーション: 県内でも20種類を超えるご当地うどんが作られている。隠れたうどん大国だ。
映像説明: 白い壁の店内。入り口近くの商品が置かれた一角に、ヤシのような葉をつけた観葉植物が飾られている。陳列棚には、黄色い文字で「埼玉県は全国二位のうどん県です!」と書かれ、ゆず入りうどんのパッケージ写真などが入ったパネルが立てかけられ、その手前におたかのロゴが入ったうどんのパッケージが並んでいる。奥の棚には、グレーと白の包装紙で包まれ、のしが付けられた箱入りの商品が並べられている。白いボタンダウンのシャツを着て、胸元に黒い文字で「おたか鶴ヶ島店」と書かれたオレンジのエプロンを付けた男性が、パネルの置かれた陳列棚の前でインタビューに答える。
テロップ: おたか 長崎 弘道 社長
長崎社長: うちの売りは、えー、ご当地のゆずを使ったゆずうどんでございます。
映像説明: 木目調のテーブルに黄色いゆずと緑の葉が描かれた紙が敷かれ、うどんセットが置かれている。赤い花が描かれた白いどんぶりには、大きくスライスした長ねぎを浮かべた温かいうどんが入っている。どんぶりの隣には、2つの丸い大きなかき揚げが盛りつけられた黒い天ぷら籠が置かれている。オクラのスライスを載せた豆腐のあんかけ、濃いピンクと緑の漬物、刻みねぎと白いゴマが入った小皿が並べられ、木製のれんげが添えられている。 湯気の立つどんぶりの中から、つやのある白いうどんを箸で持ち上げる。
長崎社長: ゆずを麺の中に香りだけを閉じ込めた形で練り込んでおります。
映像説明: 「おたかの柚子入り麺製品」のパネルが置かれた陳列棚に、「柚子の郷の麺だより」と筆文字で書かれ、おたかのロゴが入った化粧箱が飾られている。「おたかゆずうどん」や「柚子入りうどん」と書かれたパッケージが入った、大小さまざまな白い箱が並び、それぞれに、「ゆずうどんセット \2,312(2312えん)」などと書かれた手書きの値札がついている。
ナレーション: この地ならではの食材を生かした麺作り。
映像説明: 白い壁の店内。ボックス席で、白い長袖のシャツを着たポニーテールで眼鏡を掛けた女性とベージュのTシャツ姿の男性が、せいろに盛り付けられたうどんを食べている。黒いざるの上に載せられた水色の丸皿(まるざら)には、天ぷらが盛られている。 白い長袖のシャツを着たポニーテールで眼鏡を掛けた女性が、うどんをそばちょこのつゆにつけて、口に運んでいる。
ナレーション: こうした麺文化を支える、地元の製麺所(せいめんじょ)を訪ねてみることに。
映像説明: 白い壁に焦げ茶色(いろ)の屋根の2階建ての家屋の外観。1階の屋根の部分に「(有)高柳製麺所(たかやなぎせいめんじょ)」と書かれた立体看板が掲げられている。隣の平屋の建物の壁には、焦げ茶色(いろ)の大きな看板が掲げられ、こうべを垂れた小麦の穂と水車小屋(すいしゃごや)のイラストの右に「(有)高柳製麺所(せいめんじょ)」の名前が書かれている。 画面右上の四角い枠内に埼玉県の地図。埼玉県は南を東京都と接しており、南東部に県庁所在地のさいたま市がある。ときがわ町は県のほぼ中央に位置している。 軒下に吊るされた切り株のような木製の看板には、白の筆文字で「名代」、「高柳の手造りうどん」と書かれている。
テロップ: 埼玉県 ときがわ町
テロップ: 高柳製麺所(せいめんじょ)
ナレーション: ときがわ町で麺作りを営む高柳製麺所(せいめんじょ)。
映像説明: 板張りの壁の作業場の中。天井近くの壁に白い扇風機が取り付けられ、その下に、スチール製の大型の機器が設置されている。上ブタ(うわぶた)が開いたケースが横倒しになっており、内側には粉にまみれたグレーのハンドルが取り付けてある。ケースの横の長方形のボックスには、緑と赤のボタンと銀色のダイヤルがついた赤いプレートが取り付けられ、白い文字で「プレスニーダー」と書かれている。機械の前で、黒のTシャツを着て、白い衛生帽をかぶった男性が、水色の手袋をつけた手を腰の後ろに回して、足踏みをしている。黒のTシャツの背中には、白いプリントで麦の穂と水車小屋(すいしゃごや)のマークに、「高柳製麺所(せいめんじょ)」の名前が入っている。ビニールシートをかぶせた浅いプラスチックのケースの上で、男性が小刻みに足を動かしている。部屋の奥に、グレーのコンテナや、「そばミックス」などと書かれ、中身の詰まった大きな茶色の紙袋が置かれている。 プラスチックのケースに入った白い生地。青い手袋をつけた手が、麺切り包丁(めんきりぼうちょう)で生地の中央に切り込みをいれていく。 作業場の一角。木目調の棚に、赤いリボンのようなモチーフの中に白抜き文字で「日清製粉」、黒い文字で「四季」と書かれた茶色の大きな紙袋がいくつも積まれている。黒いTシャツ姿の男性が、赤いフレームのついた大きなグレーのローラーの前に立ち、ローラーから押し出されてきた横長の大きな生地の塊をビニール袋に入れている。
ナレーション: 昭和30年から続く老舗の製麺所(せいめんじょ)だ。うどんの他にも、そばやそうめんなど、さまざまな麺を製造している。
映像説明: 板張りの作業場の中。窓の横の木製の棚の上に、白地に麦の穂などのイラストが描かれた化粧箱や、茶色の箱が積まれている。窓の前の木製の台と、部屋の中央の木製のテーブルの上に、赤い上皿(うわざら)さおはかりが置かれ、シルバーのさおの先に分銅がぶらさがっている。黒いTシャツを着て、白い衛生帽をかぶった男性が、木製のテーブルの前で、身ぶりを交えてインタビューに答える。Tシャツの胸元には、「麺」の文字とUFOのイラストを組み合わせたマークの下に「高柳屋(たかやなぎや)」と書かれた白のロゴが描かれている。 作業場の一角。すのこの上に、青の文字で「埼玉産小麦粉」、「NET 20kg」、「前田食品」と書かれた大きな茶色の紙袋が5つ積まれている。 別の一角。窓の近くの天井から、無数の白いうどんの束が吊るされ、風に揺れている。 白や黄土色(おうどいろ)、茶色の麺も吊るされている。 陳列棚に、「乾麺各種 (税込) \194(194えん)」と書かれた値札(ねふだ)が貼られ、さまざまな種類の 乾麺が並んでいる。「地粉(じごな)うどん」と書かれた白い縦長の袋や、「ひもかわ」と書かれ、上下に赤いストライプの模様が入った縦長の袋のほか、「ひきぐるみ 山芋入り そば」、「地粉(じごな) 冷麦」、「ひやむぎ」などの商品が置かれている。 白い和紙のような素材の縦長の袋が、輪ゴムで束ねてある。袋には、赤の筆文字で「鳩山特産 黒大豆入り」、黒の筆文字で「鳩豆(はとまめ)うどん」と書かれている。 作業場の中。壁際に、「乾麺」、「おいしく食べよ。所沢うどん」、と書かれた平たいダンボール箱がいくつも積み重ねられている。 作業場の木製のテーブルの前で、黒いTシャツを着て白い衛生帽をかぶった男性が話を続ける。
テロップ: 高柳製麺所(せいめんじょ) 高柳 正志(たかやなぎ まさし) 専務
高柳専務: 埼玉県でもこのへんの地域は、やっぱ、小麦粉作ってるとこ多いんで、 埼玉県中(さいたまけんじゅう)の、やっぱ、そういう、小麦粉、自分たちで作ったやつを、乾麺にしてほしいっていう依頼がきて。 ま、今だと、毛呂山町とか、えーと、鳩山町、所沢、小川町の方からもありますし、 年(ねん)に2回、あの、小麦粉とれるんで、それのときにきますね。
映像説明: 板張りの壁の作業場に、金属製の大きなタンクがついた装置が置かれている。上部の四角いふたは開いたままになっており、左の足元には、円いハンドル、右側には赤い持ち手(て)のついたレバーがついている。黒いTシャツに白い衛生帽姿の高柳専務がタンクのふちに手をついて、身ぶりを交えて話をしている。タンクの後ろには、4本のフレーム脚の台の上部に木のローラーが3つ並んで置かれた製麺機が2台置かれている。
ナレーション: 地元地域に根ざした麺を作るなかで、高柳さんには、ある思いが。
映像説明: 作業場の木製のテーブルの前で、高柳専務がインタビューに答える。
髙栁(たかやなぎ)専務: 海外に、あの、うちの商品を出してみたいという、チャレンジしてみたいなっていうのは、やっぱ、あります。
映像説明: 板張りの壁の作業場の中。すだれが掛けられた窓際に、スチール製の大きなたらいをはめ込んだよう な機器が置かれている。機器の前で、高柳専務が身ぶりを交えて話をしている。大きなたらいの中は、 底の部分に金属製の2枚の羽がついており、茶色の大きな紙袋が1枚入っている。機器の横に「ON」と書かれた黒のボタンと、「OFF」と書かれた赤いボタンがついている。
ナレーション: ある日、転機が訪れた。それは、地元企業からのアプローチだった。
映像説明: 作業場の木製のテーブルの前で、高柳専務がインタビューに答える。
高柳専務: 「御社のうどんを、まあ、香港の方に、の展示会かなんかに、持ってきたい」ということで。はい。お話いただいて。 ぜひ持ってってくださいっていうことで。はい。
映像説明: 作業台の前に座る高柳専務。左手側に置かれた木箱に入った白い乾麺を一握り取り出し、作業台の上に置かれた赤い上皿(うわざら)さおはかりに載せる。はかりの横には白と黄色の平たいプラスチック製の籠が置かれ、上下に赤いストライプが入った縦長の袋や「うどん」という黒い文字がある白い縦長の袋が束になって入っている。 高柳専務が乾麺を詰めた袋を右手側に置かれた木箱に入れ、新たに左手の木箱から取り出した乾麺を赤い上皿(うわざら)さおはかりに載せる。上皿(うわざら)部分を右手の人差し指でつついて揺らし、 分銅の動きを見ながら、上皿(うわざら)に乾麺を数本追加する。
ナレーション: 輸出のノウハウが分からないなかで、海外での共同販売はありがたい申し出と、快く承諾したと話す。そんな高柳製麺所(せいめんじょ)に話を持ちかけたのが…。
映像説明: 青空の下、2階建ての白い建物の外観。駐車場には3台のライトバンと、1台の小型のワンボックスカーが駐車されている。正面の外壁には、相生産業株式会社のロゴマークと社名ロゴが描かれている。画面右上の四角い枠内に、埼玉県の地図。埼玉県は南を東京都と接しており、南東部に県庁所在地のさいたま市がある。毛呂山町は県のほぼ中央からやや南寄りに位置している。 外壁に、四角い赤枠にアルファベットの「A」と、赤地に白抜きで「AIOI」をデザインしたロゴが描かれ、その右に赤い文字で「タレ・ソース・シーズニング製造」、青い文字で「相生産業(株)」と書かれている。ロゴの下には赤い下線と青い下線が引かれている。
テロップ: 埼玉県 毛呂山町
テロップ: 相生産業
ナレーション: 毛呂山町に工場を構える、相生産業。
映像説明: スチール製の大きな機械と黄色(きいろ)や青のプラスチック製のさまざまな籠がたくさん置かれた工場の中。スチール製の大きな機械には「Sanko(サンコー)」と書かれた赤のロゴがあり、中央部分に短いローラーが何本もはめ込まれている。右手にはモニター画面といくつものボタンが取り付けられた制御盤が置かれ、その隣には、平たく畳まれたダンボール箱が積み上げられている。透明の細長い袋が、 機械の上部からローラーで下に送られ、途中で茶色の液体が入れられていく。液体が入った小袋(こぶくろ)の状態にカットされ、機械の下から出てくると、白いベルトコンベアで運ばれ、ダンボール箱の中に落ちていく。白いマスクをつけて白い衛生帽をかぶり、水色の作業服姿の男性が、スチール製の機械の動きを見ている。 工場の別の一角。水色の作業服姿の女性が、薄いグレーのコンテナから茶色い液体が入った大きな透明の袋を取り出し、青の平たいプラスチック製の籠に置いている。
ナレーション: タレ、ソース、シーズニングなどの製造販売を手がける企業だ。
映像説明: 焦げ茶の木目調のテーブルに、数種類の商品と冊子が並べられている。「唐辛子味噌」、「CHILI PEPPER MISO」と書かれたチューブ容器や、たまねぎやにんにくの写真の上に「香味塩だれ」と書かれた商品、シルバーのパウチ容器や昆布(こんぶ)つゆの業務用サイズのボトルの前に、濃いベージュ、赤紫色、薄いベージュの液体が入った3種類のボトルが並んでいる。ラベルには野菜などの写真と、「RYOTEI DRESSING(りょうてい ドレッシング)」と書かれている。料理の写真が入った冊子の隣に、茶色い液体が詰められた小袋が4個、赤紫色の液体が詰められた透明の小袋が2個並べられている。 煮物の写真が入った昆布(こんぶ)つゆのボトルのラベル。中央に白い縁取り(ふちどり)のある黒の文字で「昆布(こんぶ)つゆ」、その文字の右側に茶色い縁取り(ふちどり)のある白い文字で「めんつゆ、鍋スープ、煮物」と書かれている。「昆布(こんぶ)つゆ」の文字の左側には黒い文字で「まろやかでコクのある味わいは、煮物、鍋物、天つゆなど、だしが決め手となる料理全般に使用できる万能つゆです。」と書かれている。
ナレーション: この昆布(こんぶ)つゆを、地元のうどんと一緒に、香港の展示会に出展したのだという。
映像説明: 白い壁のオフィス。壁際に、バインダーが入ったスチール製のラックや、コピー機などが置かれ、中央には、いくつかのデスクを向かい合わせに配置したグループが2列並んでいる、それぞれのデスクにはモニターやたくさんの書類が置かれている。黒いスーツ姿の女性が、書類を手に奥のデスクへと歩いていく。 黒いスーツ姿の女性がデスクに座り、書類とモニターを交互に見ながら、マウスを操作する。
テロップ: 相生産業 海外事業部 大沢 さやか 課長
ナレーション: そのときのことを、海外事業担当の大沢さんに話を聞くと…。
映像説明: 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られた部屋。一方には、崖の上に建てられた金色の仏塔が描かれ、 もう一方には、裾が床につくようなデザインの柄物の赤い服を着た女性の姿が描かれている。黒いスーツ姿の大沢課長が、黒い革張りの椅子に座ってインタビューに答える。
映像説明: ビルが建ち並ぶ繁華街の十字路。大勢の人々が一斉に青信号の横断歩道を渡っていく。角地にある低層のビルには大きなモニターと看板が掲げられている。黄色い看板には、3本のラインが入った三つ葉に「adidas(アディダス)」と書かれたロゴと、「OZWEEGO(オズウィーゴ)」の文字が黒で描かれている。奥に建つ鏡面ガラスで覆われたビルの側面には現地の言葉で書かれた看板がたくさん並んでいる。 その向かいの角地に建つビルには、十字路に面したエントランスの上の白い壁に、水色の文字で「SOGO(そごう)」と書かれた立体看板が掲げられている。横の壁には巨大なモニターが取り付けられ、下の白い壁に3つの赤いひし形を組み合わせたマークに黒の文字で「MITSUBISHI ELECTRIC」と書かれた立体看板が掲げられている。
テロップ: 香港
映像説明: 大勢の人でにぎわう、広々とした食品売り場。天井から、白と黄緑に塗り分けられた小さなパネルがいくつも吊り下げられている。それぞれに紫の鳥のイラストが描かれ、黒の筆文字で「埼玉」と書かれている。中央の四角い柱を囲むようにカウンターが置かれ、調味料のボトルやパック、木のたるなどが、所狭しと並べられている。カウンターの後ろで、紺のポロシャツ姿の大沢課長が立ち働いている。カウンターの周りには、紫の鳥のイラストと「SAITAMA」というロゴが入った赤いジャンパーを着たスタッフが5人ほど立っている。黒い長袖のシャツを着た女性スタッフが、白いトレーを持って、試食をしている女性に話しかけている。 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋で、大沢課長が話を続ける。
大沢課長: 香港そごうさんの方で、あ、「埼玉県フェア」ということで、埼玉県のおいしいものだとか、あの、工芸品だとかを 販売するという、あの、取り組みがありまして、そちらの方に参加させていただきました。
映像説明: 食品売り場。人々に囲まれたカウンターで、紺のポロシャツ姿の大沢課長がプラスチック製の白いざるから菜箸でうどんを取り、グレーの四角い小皿に盛りつけていく。カウンターの前で数人の女性が試食をしている。 商品の袋が並ぶカウンターの前。黒いポロシャツを着た女性スタッフが、うどんが盛られた銀色の小皿を載せた白いトレーを持って、紺と赤のチェック柄のブラウス姿の女性に話しかけている。紺と赤のチェック柄のブラウス姿の女性が、銀色の小皿を手に取り、小さな黒いフォークでうどんにつゆをからませる。 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋で、大沢課長がうなずきながら話を続ける。 食品売り場。カウンターの陳列棚に、緑地(みどりじ)の正方形の中に白抜きで「おたか」と書かれたロゴマークと黄色いゆずのイラストが描かれ、赤地の長方形の中に白抜きで「柚子入りうどん」と書かれ た縦長の袋や、黒い文字で「たまがわ」、「地粉(じごな)うどん」と書かれた縦長の袋が並べられている。傍らに、ゆずを抱えた黄色い丸顔のキャラクターのぬいぐるみが飾られている。 食品売り場。カウンターの前で、髪を頭の後ろで一つにまとめた女性スタッフが、茶色の柄物のバッグを下げ、銀色の小皿を手にした女性に話しかけている。オレンジのタンクトップを着た女性が、カウンターに陳列されたうどんを指さしながら話し、カウンターの奥で紺のポロシャツ姿の大沢課長が応対している。 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋で、大沢課長がうなずきながら話を続ける。
大沢課長: 香港でも「うどん」の人気って、ものすごくって、 ローカルの方々にとっても、普通に食べるものの一つになってますので、そういった意味で、ま、売りやすいかなというのと。 ま、埼玉県フェアということだったので、埼玉の地場の 「高柳製麺所(せいめんじょ)」さん、もう一つは、「おたか」さんというとこで作られてる、ゆずを練りこんだ麺ですね。 あの、2社さん、選ばせていただいて、あの、持っていきました。
映像説明: 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋で、大沢課長がインタビューを続ける。 食品売り場。カウンターの前で、髪を頭の後ろで一つにまとめた女性スタッフが、水色の半袖のシャツ姿で眼鏡を掛けた男性と、白いブラウスに薄い茶色のスカート姿で眼鏡を掛けた女性に、うどんが入った銀色の小皿を手渡している。 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋。大沢課長が笑顔で話を続ける。
大沢課長: あのー、うどんに関しまして、2日3日で全部売り切れてしまいまして。 大盛況で、あの、全部完売、となりました。
映像説明: 白い壁のオフィス。たくさんのフラットファイルが並べられたデスクで、大沢課長がモニターを見ながらキーボードを操作している。 調理室。奥の壁一面に流し台が設置され、出窓の棚板(たないた)に黒いレンジが置かれている。中央に置かれたステンレスのテーブルに、赤いフタの付いた筒形の白いプラスチックの保存容器や、ポリ袋、黒や茶色の液体が入ったペットボトルが並べられている。緑のセーターの上に白衣(はくい)を着て、白い衛生帽をかぶった女性が、片手鍋の中身を木のへらでかき混ぜている。薄いピンクのシャツの上に白衣(はくい)を着て、白い衛生帽をかぶった男性が、はさみで小さな紙のような形状のものを切っている。 水色のゴム手袋をした白衣(はくい)のスタッフが、ポリ袋から灰色の粉を濃いグレーの柄のついた銀色のおたまじゃくしですくい、じょうごをはめこんだシルバーのパウチ容器に入れていく。
ナレーション: 香港でのうどんの確かな手応え。そんなうどん人気を支えるのが、タレやつゆ。
映像説明: ピンクの白衣(はくい)を着て白い衛生帽をかぶり、黒縁眼鏡姿の女性が、書類を手に、白衣(はくい)を着て白い衛生帽をかぶり、細い黒縁眼鏡をかけた男性と話をしている。男性の左胸にあるワッペンには、相生産業の社名の下に、「國分(くにぶ)」と書かれている。
テロップ: 相生産業 研究開発室 國分 俊哉(くにぶ としや) 室長
ナレーション: 相生産業では、海外の嗜好(しこう)に合わせた味や材料の研究開発をする部署がある。
映像説明: 隣室の作業場が見える窓のある部屋。窓の向こうには、灰色の大型の機械の周りに青いコンテナが積み上げられ、従業員が数人作業をしている。窓の前で、左胸に相生産業の社名と名前の入ったワッペンのある白衣(はくい)を着た國分(くにぶ)室長が、インタビューに答える。 調理室。ステンレスのテーブルにたくさんのボトルや調理器具が並ぶ。國分(くにぶ)室長が、ピンクの白衣(はくいい)を着た女性が手にした書類を見て、指をさしている。「塩」、「グラニュー糖」、「ブドウ糖」、「ガラスープ」、など20ほどの原料名と、数量や配合比を示した表(ひょう)に、ところどころ、ペンで丸印がついている。 液晶画面と青や赤のボタンがついたデジタルスケールの上に、白い粉が入ったステンレスのボールが 置かれている。白い粉をスプーンで少しすくい取ると、液晶画面の数値が「59.7g」に変わる。 隣室の作業場が見える窓のある部屋で、國分(くにぶ)室長が、話を続ける。 調理室の一角。壁際に置かれたホワイトボードには、カレンダーや書類がマグネットで留められている。茶色いドアを挟んで、大小さまざまな、たくさんのボトルが並ぶスチール製の棚がある。ホワイトボードの前の作業台で、水色のゴム手袋をはめ、白衣(はくい)を着て、白い衛生帽をかぶった女性が作業をしている。 水色の手袋をはめ、白衣(はくい)を着て、白い衛生帽をかぶった女性が、大きなビニール袋の中に濃いグレーの柄のついた銀色のおたまじゃくしとじょうごを入れて粉を払う。奥に並ぶシルバーの大型冷蔵庫の前で、白衣を着て白い衛生帽をかぶった2人の男性と、ピンクの白衣(はくい)を着て白い衛生帽をかぶった女性が作業をしている。
國分(くにぶ)室長: ま、どうしてもうちは、あの、お客様からのご依頼で作る場合が多いので。 ま、国によっては、あの、使っていいけども、国によっては使ってはいけないものというのがありますので。 ま、そのへんの、原料の調査をしながら、 なおかつ、味の方は現地の嗜好(しこう)ですね。あのー、思ったよりも甘いだとか、思ったよりも塩分があってもいいとか、 えー、パンチがないと受け入れられないとか、そういう傾向がありますので、 お店で使ってるものを、味を見ながら、元の味に近づけるように配合を組んでおります。
映像説明: グレーの大型の装置。円形の台座には、白い半透明のカップがいくつも並べられている。台座の中央に立つ太い柱には、30センチほどの高さのところに、横長の分厚いプレートが突き出している。プレートの下には、2つの小さな円筒形(えんとうけい)の器具が取り付けられており、それぞれの器具の先には、小さなヘラ状のものや、細いガラスのチューブ、細長い棒状のものなど、さまざまな形状のアタッチメントが下向きに取り付けられている。そばに置かれたモニターの左上に、アルファベットの「i」をデザインした黒と赤のマークに続けて「nsent(エヌエスエーエヌティー)」と書かれた、「incent」のロゴが表示 されている。白いマスクと衛生帽を付けた白衣姿(はくいすがた)の女性と、國分(くにぶ)室長がモニターを見つめている。
ナレーション: 海外への輸出の取り組みの中で、壁にぶつかったこともあったという。
映像説明: 隣室の作業場が見える窓のある部屋で、國分(くにぶ)室長がインタビューに答える。
國分(くにぶ)室長: えーと、やっぱり、あの、オリンピック決まったころ、決まる前ぐらいかな。あの、ちょうどハラル、ハラルという、かなり、あの、日本(にほん)でも熱が高まったときに、えー、いろいろ勉強しました。 ま、結果的には、あのー、マレーシアJAKIM(ジャキム)(マレーシア・イスラム開発局)の、 規格を取るのはもう不可能だなということで、ま、弊社の方は諦めたんですけども、 ま、内容とか、あのー、そういったことは、あのー、かなり、しっかりと知識として残ってますので、えー、そういうのが役に立ってるのかなと思います。
映像説明: 白い壁に2枚の黒い掛け軸が飾られている部屋で、黒いスーツ姿の大沢課長がインタビューに答える。
大沢課長: 課題という意味では、スピード感の違いが一番ですかね。 海外向け、ま、輸出向けっていうことに関しては、もう、さらにスピード感を持って、現地の方(かた)のスピードに合わせて、えー、お仕事ができるように、えー、できればなあというふうに思っております。
映像説明: 白い壁のオフィス。たくさんの書類に囲まれたデスクで、白衣姿(はくいすがた)の國分(くにぶ)室長と、黒いスーツを着た大沢課長が向かい合わせに座り、マウスを操作している。
ナレーション: 今後は、素早く交渉を進めていけるかが鍵だという。
映像説明: 左手に書類を持ち、デスクに座る國分(くにぶ)室長と、その横に立つ大沢課長。國分(くにぶ)室長がモニターと大沢課長が手に持つクリップ止めした書類とを交互に見ながら話をし、それを大沢課長が聞いている。
ナレーション: 地域の企業と連携した、海外への取り組みは続く。
映像説明: 大きなガラス戸のある建物の外観。白い金属製のガードレールのある歩道に、ラーメンの写真入りのメニューが入った立て看板と、筆文字で「営業中」と書かれた木の板が置かれている。建物の中には白い格子のある2階席があり、大勢の人々でにぎわっている。入り口上に掲げられた大きな白い電光看板が暗い 歩道をほのかに照らしている。看板には、黒い筆文字のタッチで、円の縁(ふち)にかかるように「麺屋」、円の中に「帆のる」と描かれたロゴと、「鶏白湯(とりパイタン)らーめん」の文字が書かれている。
テロップ: 東京・恵比寿
テロップ: 帆のる
ナレーション: こちらは、東京にあるラーメン屋、帆のる。
映像説明: 建物の中。ガラス戸にはラーメンやからあげ、ぎょうざなど20種類ほどの料理の写真が貼られ、それぞれの写真の下には黒い紙に白いペンで料理名や価格などが書かれている。階段の下に、ベージュの布で頭を覆った濃いピンクのブラウス姿の女性と、黄土色(おうどいろ)の布で頭を覆い、焦げ茶の柄物のブラウスを着た女性が並んでいる。後ろには、「adidas(アディダス)」のロゴが入った白いTシャツを着て肩から斜めに黒いバッグを下げた男性とベージュのキャップをかぶり、「adidas(アディダス)」のロゴが入った黒いTシャツを着た男性が、開け放たれたドアの外に並んで立っている。 白い格子の柵がついた2階席。ナチュラルな色の木目調の床に焦げ茶色(いろ)の円い座布団が用意され、焦げ茶色(いろ)の座卓には調味料や箸立て(はしたて)、焦げ茶の箱に入れられたティッシュペーパーなどが置かれている。手前の席には、眼鏡を掛けた黒いTシャツ姿の男性が白いどんぶりに入ったラーメンを前に口を動かしている。向かいに座る黒い布で頭を覆い、黒いブラウスを着た女性が、膝に白いTシャツを着た巻き毛の女の子を座らせて、一緒にラーメンを食べている。隣のテーブルで、ベージュの布で頭を覆い、白と青のストライプのシャツを着た女性がラーメンをすすり、白いTシャツの上に薄い黄色(きいろ)のワンピースを着た女の子が並んで座り、両手で小さなおわんを持ちながら口を動かしている。壁には、ジュースのカップやハンバーガーのシルエットが赤丸の中に描かれ、斜めの線が入った禁止マークの下に「Please」、「No outside food and drink allowed」と書かれた注意書きが貼ってある。
ナレーション: 連日、観光客や常連客が絶えない人気店だ。関東に3店舗、関西に1店舗、展開している。
映像説明: さまざまな調理器具や食器が並ぶカウンター内の調理場。赤い取っ手のある黒いオーブンレンジの上に、白い炊飯器が置かれ、隣には焦げ茶色(いろ)のおわんが重ねられている。眼鏡を掛け黒い布で頭を覆った女性スタッフが、白いどんぶりに盛りつけたラーメンを、木目調のカウンターにそっと置く。カウンター内の調理台には、白いタッパーに入れられた緑の刻みねぎと、つゆのしみたゆで卵が置かれている。「帆のる」のロゴが内側に入った白いどんぶりには、白っぽいスープに茶色の肉が2切れと半分にカットされたゆで卵、刻みねぎが載せられ、器の縁(ふち)に添うようにのりが3枚添えられている。
ナレーション: ここ、恵比寿店では、イスラム教徒も食べられる、ハラール認定食材のみを使用したラーメンを提供。
映像説明: カウンター内の調理場で、黒のTシャツを着た男性がインタビューに答える。胸元には白いプリントで「帆のるの」ロゴが描かれている。 「帆のる」のロゴが内側に入った白いどんぶりに入ったラーメン。白っぽいスープに茶色の肉が2切れと半分にカットされたゆで卵、刻みねぎが載せられ、器の縁(ふち)に添うようにのりが3枚添えられていて、浮かぶ油がつややかに光っている。 胸元に「帆のる」のロゴが描かれた黒いTシャツを着た男性が、話を続ける。
テロップ: 帆のる 恵比寿店 大澤 司(おおさわ つかさ) 店長
大澤店長: もともとは、こちらの、恵比寿のお店は、日本人(にほんじん)向けの、いわゆる普通のラーメン屋さんだったんですけれども、 インドネシア大使館とマレーシア大使館のちょうど中間地点に位置するということで、 こちらの方でもハラールラーメンを始めたら、人気が出るんじゃないかなと思って、こちらで始めました。
映像説明: さまざまなラーメンの写真が貼られたガラス戸。写真の下に貼られた黒い紙に白いペンで日本語と英語のメニューが書かれている。写真の右上には吹き出しの形をした紙が貼られ、日本語でコメントが書 かれている。「特製鶏白湯麺(とくせいとりパイタンめん)」には、吹き出しの形の紙に「当店おすすめNo.1(ナンバーワン)!! 濃厚な鶏(とり)の香りと旨味を味わっていただけます。初めての方(かた)や迷った方(かた)は是非」、と書かれている。焼き肉やから揚げがトッピングされたラーメンもある。 白い格子の柵がある2階席。焦げ茶色(いろ)の座卓で、眼鏡を掛け、黒いTシャツを着た男性と、黒い布で頭を覆い、黒いブラウスを着た女性、白いTシャツを着た巻き毛の女の子がラーメンを食べている。
ナレーション: インバウンド需要が高まるなかで、こうした飲食店が求められてきているようだ。
映像説明: 眼鏡を掛け、黒いTシャツを着た男性がインタビューに答える。
眼鏡を掛け、黒いTシャツを着た男性・英語: 東京にはハラール対応の店があまり多くない。 私たちだけでなく、娘もこの店を気に入っている。スープを楽しんでいる。
映像説明: 黒い布で頭を覆い、黒いブラウスを着た女性が巻き毛の女の子を膝に乗せ、茶色のおわんに入れたラーメンをとり、フォークを使って食べさせている。
ナレーション: 実は、この店で使われているハラール対応の麺も、埼玉の製麺所(せいめんじょ)で作られたものだ。
映像説明: 大きなトタンのひさしのついた白い平屋の建物の外観。グレーの壁の前に、白や青、オレンジの平たいプラスチックのケースがたくさん積み重ねられ、カゴ台車や平台車がきれいに並べられている。
テロップ: 埼玉県 行田市
テロップ: まにわ製麺所(せいめんじょ)
映像説明: クリーム色(いろ)の壁の工場の中。天井の高さほどもある大きな製麺機が置かれている。大きな制御盤にはランプが1つ、黒い小さなダイヤルが5つ、黒い器具栓つまみ、緑と赤のボタンが1つずつ取り付けられている。脇には、緑のフレームにステンレスの板が垂直に取り付けられた機械が置かれている。薄く伸ばされた白い生地が、ステンレスの板と白いローラーのあいだを通って、機械の上部に垂直に送られている。白い衛生帽をかぶった白い作業服姿の作業員が、上部に流れてきた生地を引っ張って整えている。 工場の別の一角に、緑のフレームの大型の機械が置かれている。側面には大きなグレーの歯車とチェーンが設置され、正面には2つのメーターが取り付けられている。白い衛生帽をかぶり白い作業服姿で、水色のゴム手袋をはめ、マスクをつけた男性が、白地に水色の文字で「エース」などと書かれた大きな袋を、機械の上にある平たいスチール製の箱に入れると、白い粉が舞い上がる。機械から、細長く 裁断された白い麺が流れてきて、ベルトコンベアで運ばれていく。ライトグレーの作業着姿の作業員が、茶色の紙が敷かれたクリーム色(いろ)の平たいケースに、短くカットされた麺を並べていく。 茶色の紙が敷かれたクリーム色(いろ)の平たいケースに並べられた麺の上に、重ねて麺を載せていく。
ナレーション: 行田市に工場を持つ、まにわ製麺所(せいめんじょ)。うどんや焼きそば、ラーメンなど、さまざまな麺を製造している。
映像説明: 工場の別の一角。うどんの入ったクリーム色(いろ)の平たいケースがいくつも積み重ねられている。白 い衛生帽をかぶり、白とグレーのストライプのワイシャツにグレーのズボン姿の男性が、カットされたうどんをケースに詰めている作業員の方を指さして、ほほえみながら歩いていく。
テロップ: まにわ製麺所(せいめんじょ) 間庭 理(まにわ おさむ) 社長
ナレーション: こちらの間庭社長にハラール対応について話を伺うと…。
映像説明: 木目調の壁の部屋。戸棚には白いパネルが掲げられている。中央に、緑の細い三日月と星の中に黄緑色(きみどりいろ)で日本地図(にほんちず)が描かれ、その上に茶色の文字でアラビア語が書かれたマークがある。三日月に添うように茶色の文字で「JAPAN HALAL STANDARD(ジャパン ハラール スタンダード)」、「MHC Co., Ltd(エムエイチシー シーオー エルティーディー)」と書かれたロゴがある。白いパネルの下部には、「有限会社(ゆうげんがいしゃ)まにわ製麺所(せいめんじょ)」、「Maniwa Noodles Co., Ltd. (マニワ ヌードルズ シーオー エルディーディー)」と書かれている。 白とグレーのストライプのワイシャツ姿の間庭社長が、インタビューに答える。
間庭社長: 基本的には、あの、アルコール、保存に使うアルコールを使っちゃいけないと。 まあ、ライン的には、ハラール専門の(製造)ラインを、でやりなさいってことですね。
映像説明: 工場の一角。銀色のハンドルやローラーが取り付けられた機械の端に、「JAPAN HALAL STANDARD(ジャパン ハラール スタンダード)」のロゴマークが描かれ、「ハラル麺製造ライン」と書かれたプレートが張られている。白い衛生帽に白衣姿で、水色のゴム手袋をはめた作業員が、機械から出てきた麺を小さなベルトコンベアの上で丸めている。 クリーム色(いろ)の平たいケースに丸めた麺を詰めていく。
ナレーション: 設備や態勢を整え、2014年に日本の認証団体から認証を取得。
映像説明: 白い雲が浮かぶ青空の下の住宅街。ブロック塀(ぶろっくべい)が続く道を、白と薄いグレーのストライプの半袖シャツを着たグレーヘアの男性が歩いてくる。
テロップ: 桃太郎食品 小山 章(こやま あきら) 社長
ナレーション: 実は、ハラール向けの製品作りを、最初に提案した人物がいた。マレーシアで、事業経験を持つ、桃太郎食品の小山社長。
映像説明: 木目調の壁の部屋。間庭社長と小山社長が、白い椅子に向かい合って座り、笑顔で話をしている。 間庭社長がうなずきながら話をする。 木目調のローテーブルに、金色の額が置かれている。額には、「JAPAN HALAL STANDARD(ジャパン ハラール スタンダード)」のロゴマークが描かれている。
小山社長: もう、最初は、ハラールだなんて間庭さん、全然分かんなかったでしょ。
間庭社長: ああいうの、全然知らなかった。 誰も知らなかったですよ、ハラールなんて。ええ。
小山社長: そうでしょうねえ…。
小山社長: 製麺業界の中でも、やってないようなことやった方が面白いなと思いましてね。
映像説明: 白い壁の室内に銀色や白いフレームの大きな機械が置かれた工場の中の写真。窓際に、スチール製の大きなたらいがはめ込まれた機械と、黒いローラーがついた白いフレームの背の低い機械が3台、並んで設置されている。壁際に、ランプやボタンのついた制御盤が3機、取り付けられている。白いネットをかぶり、白い作業着を着て水色のマスクをした女性が、スチール製の機械を見ている。 ベルトコンベアを流れる麺の写真。傍らに、平たいオレンジのケースが積まれている。赤い布で頭を覆った白い作業服姿の女性と、薄いネットをかぶり、白い作業着を着た作業員が、ベルトコンベアの上の麺の塊に手を伸ばしている。(画像提供 桃太郎食品)
テロップ: マレーシアの工場
ナレーション: マレーシアで培ったノウハウを日本に持ち帰り、桃太郎食品が企画した商品を、
映像説明: 木目調の壁の部屋。壁に焦げ茶色(いろ)の額に入った「ハラル管理責任者証明書」が飾られている。日本語と英語で、「あなたはマレーシア ハラル コーポレーション株式会社によるハラル研修を修了し、ハラル管理責任者であることをここに証明します。」と書かれ、修了者の氏名欄に、ローマ字と漢字で「山崎 勝弘」と書かれている。 木目調の壁に、「JAPAN HALAL STANDARD(ジャパン ハラール スタンダード)」のロゴマークと「有限会社(ゆうげんがいしゃ)まにわ製麺所(せいめんじょ)」、「Maniwa Noodles Co., Ltd. (マニワ ヌードルズ シーオー エルディーディー)」と書かれた白いパネルが掲げられている。
ナレーション: まにわ製麺所(せいめんじょ)が製造するかたちで連携。
映像説明: 透明の袋に入れられた薄い黄色(きいろ)の縮れ麺が並べられている。
ナレーション: 2015年、ハラール対応の麺の製造が始まった。
映像説明: 木目調の壁の部屋で、小山社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: 桃太郎食品 小山 章(こやま あきら) 社長
小山社長: ムスリムの方たちが日本(にほん)に来て、ハラールフードを、食べるところがない。 ハラールフード売っていない。 そういう人たちのために、や、ハラールフードを、麺を作ってあげよう。 安心であるし、安全であるし、健康である、おいしい。この4つのジャンルを、常に考えております。
映像説明: 「帆のる」のカウンター内の調理場。眼鏡を掛け、黒い布で頭を覆い、黒いブラウスを着た女性スタッフ が、薄い黄色(きいろ)の縮れ麺が入った袋から1玉分(ひとたまぶん)を取り出し、袋を閉じてしまいこむ。 「帆のる」の白い格子の柵がついた2階席。焦げ茶色(いろ)の座卓では、ベージュの布で頭を覆い、白と青のストライプのシャツを着た女性が、どんぶりに入ったラーメンを箸で持ち上げ取り、おわんに移そうとしている。白いTシャツの上に薄い黄色(きいろ)のワンピースを着た女の子がテーブルに両手を付き、おわんをのぞき込んでいる。 白いTシャツの上に薄い黄色(きいろ)のワンピースを着た女の子が、フォークを使っておわんに入ったラーメンを食べている。
ナレーション: 小山社長は世界中(せかいじゅう)の人に、日本の麺文化を届けようとしていた。
映像説明: 青空の下、2台の白いテントが張られた会場のエントランス。白いテントの上部の青い看板に、白い文字で「Entrance A」、「エントランス A」、「専用レーン」と書かれている。青いTシャツの上に 黄色い安全ベストを着た10人ほどの男性たちがテントの周りに立っている。テントの中では、キャップをかぶって白い手袋をつけた大勢の警備員が待機している。赤と白のTシャツ姿の子供をだきかかえた女性と、白地の中央に赤い大きな十字、四隅に小さい十字のあるジョージアの国旗を羽織った男性が、赤いシャツを着た子供をだきかかえ、白いテントの中に入っていく。 緑の木々に囲まれた会場に続く道路。輪になって立つ4人の男性が、白地に赤い渦巻きが描かれたおそろいのTシャツを着て、拳を軽く振りながら掛け声をかけている。
テロップ: ラグビーワールドカップ2019 熊谷(くまがや)ラグビー場
ナレーション: こうした動きについて、海外の注目が集まる今がチャンスと、
映像説明: 上部が白、下部が赤で塗り分けられた壁が続く道。赤や青、緑、黄色(きいろ)など色鮮やかなのぼりが何本も立てられ、大勢の人々が歩いている。
ナレーション: ジェトロ埼玉の塩野は話す。
映像説明: 薄い水色のシャツにグレーのスーツ姿の男性が、上部が白、下部が赤で塗り分けられた壁の前でインタビューに答える。
テロップ: ジェトロ埼玉 所長 塩野 達彦
塩野所長: えー、県内企業が連携をして、えー、麺文化の発信を、行なって(おこなって)います。 えー、11月には、えー、ジェトロ埼玉が開設されます。 えー、ジェトロとしても、おー、こうした、県内企業のサポートを、え、全力で行なっていきたいと、いうふうに思っております。
映像説明: グレーのガラス張りの建物の外観。白い柱で仕切られた窓に、白と赤の文字で「RUGBY WORLD CUP TM JAPAN 日本 2019」と書かれている。 白いテントが並ぶ、会場のエントランスの前に、顔に白や青、黄色(きいろ)のペイントをした2人の男性が笑顔を見せる。一人は青と水色の横じま模様の半袖ポロシャツを着て、もう一人は、白と青のストライプの旗をマントのように羽織っている。 「おたか」の店内。テーブル席で、水色のシャツを着たグレーヘアの男性がうどんをすすっている。盆の上には、ざるに盛られたうどん、えびなどの天ぷらが盛りつけられた黒い天ぷら籠、小鉢などが載っている。 青空の下、木々(きぎ)が植えられたラグビー会場前の広場。移動販売車の上部には、「ALL SAITAMA RAMEN(おーる さいたま らーめん)」、「オールさいたまらーめん」の文字と、ラーメンの写真が入った看板が掲げられている。 カウンターの上の跳ね上げ扉には、赤や黒のどんぶりに入った数種類のラーメンの写真と、黒と朱色 の文字で「埼玉県産 彩(さい)たまご使用」と書かれた黄色い紙が吊り下げられている。移動販売車の前には3人の男性がいて、首に白い手拭いを巻いた女性が、エンジのポロシャツを着た男性にラーメンを渡している。 はりがむき出しの作業場。はりの上に渡された細い横木に、白っぽい麺が反物のように掛けられて、等間隔に端の方まで何列も吊るされている。 香港の「そごう」の食品売り場。オレンジのタンクトップを着た女性が、試食のうどんを口にしている。カウンターの中で、大沢課長が棚の商品を並び替えている。
ナレーション: ラグビーワールドカップやオリンピックを控え、外国人観光客が増えつつあるなか、埼玉の企業はそれぞれの持ち味を生かし、連携しながら世界に羽ばたこうとしている。
映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの世界地図の背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。
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