シリーズ「おいしいビーガン」 世界が恋するMISO! 発酵食品に商機

2019年08月29日

ビーガン食品の市場が拡大する英国。最近は、腸内環境への関心の高まりから、特に植物性の発酵食品が人気となっている。都心の大型日本食品店には、豊富な品ぞろえのみそや甘酒が並び、店内のイートイン・スペースで豚骨風味の「豆乳・みそラーメン」に舌鼓を打つロンドンっ子の姿も。その店のバイヤーは日本で発酵食品の新たな商材を探す一方、ロンドンでは、みその作り方から使い方に至るまで、現地の人たちに紹介するワークショップを開催する。英国に浸透しつつある日本食品だが、理解を深めていくことが重要だという。精進料理の伝統を持つ日本食品の有望株、発酵食品の可能性を取材した。

(10分02秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。白いクルーネックのブラウスに青緑色(あおみどりいろ)のスカート姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 シリーズでお伝えしている、イギリスのビーガン食品。今回は、発酵食品にフォーカスします。ロンドンでは、日本と同じく、健康のために、腸内環境に関心を持つ人が増えています。バイヤーに密着し、日本食品(にほんしょくひん)の可能性について取材しました。

テロップ: シリーズ「おいしいビーガン」 世界が恋するMISO! 発酵食品に商機

映像説明: グレーのビルの1階にあるガラス張りの店舗の外観。入口の上のガラスの壁に、筆記体の赤い文字で「Ichiba」と書かれている。ガラスの壁に、白い文字で「THE JAPANESE MARKET」と書かれている。入口の左右に、細長い葉を広げた観葉植物が植えられた、グレーや茶色の箱型の植木鉢に囲まれたテラス席が設けられている。テラス席には、「市(いち)」の文字ロゴが施されたランプが、左右に2台ずつ置かれ、左手には青いシャツの男性が座っている。テラス前の歩道には、料理の写真が入った立て看板が置かれている。その手前を、黒いジャケットを着た男性や茶色いロングコートを着た女性が足早に通りすぎる。 入口の上のガラスの壁に、筆記体の赤い文字で書かれた「Ichiba」のアップ。

テロップ: ロンドン

テロップ: ジャパンセンター・イチバ JAPAN CENTRE ICHIBA

ナレーション: ロンドンに去年オープンした、ヨーロッパ最大の日本食品店(にほんしょくひんてん)、「ジャパンセンター・イチバ」。

映像説明: 鉄骨のはりがむき出しになった高い天井の店内。モニターがずらりと並ぶレジカウンターで、黒いシャツに黄色(きいろ)と青のバンダナを鉢巻きのように巻いた男性スタッフが、セミロングヘアの女性の対応をしている。カウンターにはカップ麺やタウン誌などが置かれていて、天井からは、白い円柱型のペンダントライトが7つ、一列に並んで吊り下げられている。レジカウンターの背面の壁には、大きさや柄(がら)、色の違う生成り(きなり)のエコバックがぶら下げられている。レジカウンター前のラックには、パンダのキャラクターがプリントされた傘や、オレンジ、青、ピンクの水玉模様がプリントされたビニール傘が並び、奥の雑貨売り場の天井から、巨大な青いこいのぼりが吊り下げられている。黒い文字で「EAT」と書かれた木目調の柱がある売り場の壁には、「GYOZA(ギョーザ)」、「BUNS(バンズ)」、「NOODLES(ヌードル)」と書かれた電光文字看板が掲げられている。フロア中央に並ぶ陳列棚にはカップ麺や瓶詰、袋物のパッケージが並び、黄色(きいろ)のダウンジャケットを着た女性が緑色(みどりいろ)の箱を手に取って見ている。 陳列棚の一角。丸の中に漢字の「金」を配置したマークに、ひらがなで「うすくち」や「こいくち」と書かれたしょうゆのペットボトルや、たくさんの種類のめんつゆのボトルが並んでいる。 しょうゆのペットボトルが並べられた棚の上に掲げられた3巾(さんきん)ののれんは、やまぶき色(いろ)に薄い黄色(きいろ)の曲線が8本描かれていて、中央の布には赤い丸が描かれ、黒の筆文字で「さぬきうどん」と書かれている。 隣のつゆのボトルが並べられた棚の上に掲げられた、3巾(さんきん)の白地ののれんは、中央の布に黒い文字で「盛田」と書かれており、左右の布に醸造所(じょうぞうじょ)の写真がプリントされている。

ナレーション: 手がけたジャパンセンターグループは、40年以上前から、日本食品(にほんしょくひん)をイギリスに届けてきた小売・卸し大手。

映像説明: さまざまな乾麺の並ぶ陳列棚。そばやうどん、そうめん、冷やし中華などが、それぞれ数種類ずつあり、豊富な品ぞろえとなっている。 壁一面に作りつけられた、何枚ものガラス戸のある巨大な陳列ケース。ライトで照らされた4段の棚に、「久保田」や「手取川」、「宗玄」などと書かれたラベルの貼られた、緑(みどり)や黒の酒瓶(さかびん)が数百本ずらりと並んでいる。中には、黄色(きいろ)やオレンジ、黒などの化粧箱に入ったものもある。

ナレーション: 日本のスーパーさながらの品ぞろえで、日本酒(にほんしゅ)は常時100種類。

映像説明: 背の低い冷蔵ショーケースの上に、「VEGAN(ビーガン)」の文字と大豆の写真が入ったパネルと、その隣に「VEGAN(ビーガン)」の文字と調理をしている男性の写真が入ったパネルが並んで置かれている。4段ある棚には、豆腐やハンバーグのほか、トレーに入れられて包装されたさまざまな商品が並び、ライトで照らされている。モスグリーンのコートを着て眼鏡を掛けた女性が棚の前で商品を見降ろしている。 真空パックになったいろいろな商品。一番上の段には焼き目のついた1丁分の焼き豆腐や厚揚げなどの豆腐製品が並ぶ。2段目と3段目には1つ3ポンド29ペンスの値札のついた12種類のハンバーグや、茶色のパックの製品が置かれている。一番下の段には、白や黒のトレーに入れられた豆腐のパッケージが並ぶ。全ての商品に貼られた値札に、黄緑に白抜きの文字で「VEGAN(ビーガン)」と書かれたマークが付いている。

ナレーション: この夏、ビーガン食品の売り場も新たに設けられた。

映像説明: 店内の広いイートインスペース。中央に設置された、コの字型のカウンターの周囲に、木製の椅子や黒い天板のテーブルが置かれ、20人ほどの人々が食事をしている。カウンターの上には金属製の下げ天井が設置されている。内側にダウンライトなどがついており、外側には周りを囲むように照明がつけられ、手前には「天一」「TEN‐ICHI(テンイチ)」と書かれた看板が掲げられている。イートインスペースの右手壁際にある、とっくりや箸などの贈答品が並ぶ棚の前で、3人の男性がテーブルを囲んでいる。黒い文字で「SUSHI」と書かれ、上向き矢印が描かれた木目調の柱の手前のテーブル席では、頭をスカーフで覆った女性がどんぶりを前に食事をしている。柱の奥は、食品売り場や、青いこいのぼりが飾られた雑貨売り場へと続いている。左手の壁際には、ポンプ型のボトルなどが置かれた棚があり、その前のテーブル席で数組の男女が食事をしている。その奥に、木製の仕切りがついた半個室のテーブル席が3つ設けられている。カウンター正面の出入口から、デニムのジャケットンを着た女性と黒いジャケットを着た男性が、防犯ゲートを通って入ってくる。

ナレーション: 店内には、イートインスペースも併設。

映像説明: 黒いTシャツを着た男性スタッフが、カウンターから出てきて、白いごはんが盛りつけられた茶碗や黒い椀、白い皿を載せた木製のトレーを運んでいく。 カウンターに吊るされた黒地の大きなタペストリーには、えびやなす、アスパラガスの天ぷらの写真があり、その右に黄色い円の中に黒い文字で「アツアツサクサク 揚げたて天ぷら」の文字、黒地の部分に白抜きの文字で「TEN‐ICHI Hakata Tempura(テンイチ ハカタ テンプラ)」、黄色い文字で「HOT&CRISPY TEMPURA(ホット アンド クリスピー テンプラ)」と書かれている。 カウンター席に座るグレーのTシャツを着た女性が、タブレット端末を見ながら、箸を使って天ぷらを口に運ぶ。空いている席には、木製の四角いお盆の上に、赤い紙が敷かれ、箸と黒い皿が置かれている。 壁際に、木製の仕切りがついた半個室のテーブル席が3つ並ぶ。 天井には、白いワイヤーフレームに覆われた筒型のライトがぶら下がり、壁にくっつけて置かれた木のテーブルを挟むように緑の背もたれとクッションが敷かれた木のベンチが置かれている。手前に座るおだんご頭の女性が、箸を使ってどんぶりに入った麺料理を食べている。向かいに座るグレーのシャツを着た男性は、黒い皿を前に、ナイフとフォークを使って食事をしている。

ナレーション: 日本の食文化の魅力を、ロンドンから世界へ発信すべく、和食の体験の場を提供するほか、ワークショップなども開催している。

映像説明: 調理場。胸元に白い文字で「Ichiba」と書かれた紺のTシャツと、白いストライプの入った紺のエプロン、青い手袋をつけたスタッフがテボを振り、麺を湯切りする。菜箸のような長い棒を1本使って、調理台に置かれた、スープ入りのどんぶりに湯切りした麺を入れる。調理台には、レードルの入ったたくさんのステンレス製の容器が並び、紙製のどんぶりが逆さに伏せて積み重ねられている。 白濁したスープが入った黒いどんぶりの中に、のり、めんま、薄く切った厚揚げ、ねぎ、キクラゲなどの具材が載せられ、黒いレンゲが添えられている。

ナレーション: こちらは、イートインで食べられる、ビーガンラーメン。豚骨風味だが、使われているのは、なんと、豆乳とみそ。

映像説明: 木製の仕切りがついた、半個室のテーブル席。茶色のチェックのジャケットを着て、ロングヘアを後ろで1つにまとめた女性が、ラーメンの入ったどんぶりを前にインタビューに答える。 レンゲでスープを口に運び、笑顔になる。 茶色のチェックのジャケットを着た女性が話を続ける。

茶色のチェックのジャケットを着た女性・英語: おいしい! 健康的な食生活を心がけているので、ビーガン料理も食べる。 みそはふだん、スープを作るときに使っている。

映像説明: 壁際にある陳列棚のそばのテーブル席。デニムのジャケットを着て、黒ぶち眼鏡をかけた女性がにこやかにインタビューに答える。

黒ぶち眼鏡をかけた女性・英語: (みそは)健康のためだけでなく、おいしいので食べている。

映像説明: 木製の陳列棚に、レトルトパウチやスポーツドリンクのようにキャップがついたパウチ容器に入ったみそと、うま味調味料が並ぶ。スタイリッシュなデザインの白のパッケージには、共通して「Clearspring(クリアスプリング)」、「ORGANIC JAPANESE」と書かれ、美しく盛り付けられた料理の写真が入っている。四つ切り(よつぎり)の食材の上に濃い茶色のソースがかかった写真のパッケージには「HATCHO MISO(はっちょうみそ)」と書かれ、アスパラガスやキュウリなどの野菜の上にクリーム色(いろ)のソースがかかった写真のものには「WHITE MISO」、ネギや豆腐、ワカメが入ったみそ汁の写真のものには「BROWN RICE MISO」と書かれている。みその隣には「UMAMI PASTE」と書かれた商品があり、「WITH CHILI」、「WITH GINGER」の2種類が並べられている。 日本語のパッケージのみそが並ぶ木製の陳列棚。上の段には、「田舎みそ」、「信州みそ」と書かれた袋入りのパッケージが並び、下の段には、「料亭の味」と書かれたものや、赤みそ、合わせ味噌、白みそなど、箱型のプラスチック容器に入った10種類ほどのみそが並んでいる。

ナレーション: ロンドンの人々にも、おなじみとなったみそは、30種類以上取り扱う。

映像説明: みそが並ぶ棚の前。ボブヘアの女性が「ヤマトみそ」と書かれた箱型のプラスチック容器を手に話をしている。

テロップ: ジャパンセンターグループ 企画マーケティング・バイヤー 湯川 絹香 さん

ナレーション: バイヤーの湯川さんは、イギリスでのみその使われ方について、こう話す。

映像説明: みそや即席麺が並ぶ棚の近くで、ボブヘアの湯川さんが、にこやかにインタビューに答える。 木製の棚に、レトルトパウチやスポーツドリンクのようにキャップがついたパウチ容器に入ったみそと、うま味調味料が並んでいる。 みそや即席麺が並ぶ棚の近くで、ボブヘアの女性が話を続ける。

湯川さん: 最近では和食のみならず、洋食とのフュージョン(融合)として、みそを調味料として取り扱っている方(かた)が多いです。

映像説明: しらたきや鍋の調味料などが並ぶ棚の前。こんにゃく麺のパッケージを手にしたボブヘアの湯川さんが、棚の上の商品を整えて、うなずく。

ナレーション: 湯川さんは、バイヤーのかたわら、料理研究家としても活躍している。

映像説明: 白い壁のキッチン。壁には、作りつけの大きなオーブンが縦に2台並んでいる。1枚ののりを手にしながら、湯川さんが身振りを交えて話をしている。 大理石の四角いテーブルの上に、黄色い大豆の水煮が入った灰色のどんぶりが3つ置かれている。その隣には、円の中に「糀」、「こめこうじ」と書かれ、白い米粒が入った透明のパウチ包装のパッケージが4つと、「Fine crystal sea salt」と書かれた青いボトルが2本置かれている。

ナレーション: 日本食材を広めたいと、イギリスだけではなく、ヨーロッパ各地で、ニーズに合わせて料理教室などを開催してきた。

映像説明: 「ジャパンセンター・イチバ」の店内。冷蔵ショーケースの前で、ブロンドの髪の女性と赤いジャケットを着た女性が商品を見つめている。ライトに照らされた棚には、葉もの野菜やオレンジなどの果物、豆腐のパッケージなどが並んでいる。 調味料が並ぶ棚の前。上の段に「UME SHISO SEASONING」や「ORGANIC ROASTED SESAMI OIL(オーガニック ロースティッド セサミ オイル)」、「NOODLE BROTH」と書かれたボトル、下の段にみそ汁の写真の下に「MISO INSTANT SOUP」と書かれた紙の箱が並んでいる。デニムのワンピースを着た女性が、左手にマヨネーズを持ちながら、右手に持ったドレッシングのようなボトルのラベルをながめている。女性の背後にある棚には、日本のパンケーキミックスや天かす、パン粉のパッケージと、「ストロベリーグミ」と書かれた赤い袋が並んでいる。 みそ汁の写真の下に、「MISO SOUP PASTE」や「MISO INSTANT SOUP」と書かれた紙の箱が並んでいる。それぞれに、白みそや玄米みそ、赤みそなど、みその種類やカロリーが記載されている。隣には、「BROWN RICE MISO」と書かれたガラスの瓶が並んでいる。 箱型のプラスチック容器に入ったみそ、ボトルに入った麺つゆやだし、甘酒、ポン酢などが並ぶ棚。棚の上の方には、3巾(さんきん)の白地ののれんが掛けられ、向かって右の布に黒の文字で「加賀・金澤」、向かって左の布に黒の文字で「ヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)」と書かれている。真ん中の布には、山の形にカタカナの「ト」、アルファベットの「ONO(おおの)」が組み合わされたマーク。その下に「YAMATO」、「創業1911年」と書かれている。

ナレーション: 数年前から、腸内環境に良いとされる植物性の発酵食品への関心の高まりを感じている。

映像説明: 薄茶色(いろ)の液体が入った透明ないかり肩のボトル。白地に細かい茶色の点の模様が入ったラベルの真ん中に、金色の円が描かれ、「ヤマト発酵飲料」、「大麦甘酒」、「食物繊維たっぷり」の文字が書かれている。金色の円の下の部分に重なるように描かれた、こげ茶色(いろ)の円の中に、金色の文字で「糀」、「プレーン」と書かれている。ラベルの下部の四角い枠の中には、「国産大麦・伝統製法」、「ノンアルコール」と書かれている。 隣には、半分ほどの大きさのなで肩のボトルに、薄茶色の上澄みのある白い液体が入っており、「有機玄米甘酒」と書かれたこげ茶色(いろ)のラベルが貼られている。

ナレーション: 例えば、甘酒。健康や美容に良いと、日本でも再び注目されているが、イギリスでも人気だという。

映像説明: ボブヘアの湯川さんが、甘酒が並ぶ棚に手をかけながらインタビューに答える。

湯川さん: スムージーに入れたり。あと、あの、お砂糖代わりに使われてる方(かた)が多いですね。

映像説明: こうじ製品が並ぶ棚。「米こうじ(こめこうじ) 乾燥タイプ」と書かれた紙の箱には、白い液体に氷の入った丸みのあるグラスと、湯気の上がる黒い湯飲みの写真が並び、その下に「甘酒手作りレシピ入り」と書かれている。左隣りには、白いキャップのついた茶色のパウチ容器が並んでおり、「生しょうゆ糀」と書かれている。右隣りには米こうじ(こめこうじ)が入った袋が積み重ねられている。

ナレーション: 自分で甘酒をつくることができるキットも取り扱っている。

映像説明: 「大麦甘酒」や「ぽん酢(ぽんず)」の透明なボトルが並ぶ棚の前で、「米こうじ(こめこうじ) 乾燥タイプ」のと書かれた紙の箱を手にした湯川さんが話を続ける。

湯川さん: ビーガンの方(かた)は特に、手作りの物を好まれたり、あと、スローライフの方(かた)が多いので。

映像説明: 食品が並ぶ冷蔵ショーケースの前。棚の上の木製の壁に、ピンクと黄色(きいろ)で「Sushi」の文字、のり巻きと箸のイラストが描かれた看板がかかっている。ステンレスの棚には、さまざまなプラスチックのパックが並べられており、巻きずしや、煮物のような総菜が入ったパック、三角形のおにぎりのパック、上ブタ(うわぶた)に透明な窓のついた茶色の箱、ビニール袋に入った筒状の商品などが並んでいる。 透明なフタがついた黒いパックに、マグロやサーモンの巻きずしやサーモンの握りずし、かっぱ巻きなどが並べられ、しょうゆの小袋が添えられている。パックの中央には、黄色い着物を着た女の子のイラストが入ったピンク色の紙が巻かれている。

ナレーション: ロンドンのスーパーマーケットでも定番となっている、すし。

映像説明: 日本語の商品が並ぶ棚の前。「すし酢(すしず)」や「黒酢(くろず)」と書かれたボトルが並んでいる。湯川さんが、薄い茶色の液体が入った純米酢(じゅんまいす)の瓶を手に取って見つめる

ナレーション: こちらも家庭で手作りする人が多く、売れ筋はオーガニックのお酢だという。

映像説明: 窓から明るい光が差し込む、白い壁のキッチン。水色の板の腰壁がついている。ゆったりとした大きさのTシャツを着たロングヘアの女性が、窓際の白い大理石のテーブルで、しゃもじを手に調理をしている。まな板の上には葉もの野菜が刻んであり、女性の手元の小さな灰色の鍋の中には、紫色のご飯が入っている。 大理石のテーブルの上に置かれたさまざまなボトル。白いラベルに赤い円が描かれ、「UME SHISO SEASONING」と書かれたボトルや、青い円の下に「BROWN RICE VINEGAR」と書かれたボトルのほか、黒いラベルに白い文字で「有機醤油」とかかれたしょうゆや、「RICE MALT SYRUP(ライス モルト シロップ)」の文字と、スプーンからトロミのある茶色い液体が垂れている(たれている)様子の写真がついた小瓶などが並ぶ。 みそ汁の写真のついた、「BROWN RICE MISO」という文字が入った小さな瓶もある。

テロップ: サラ・ポポワさん

ナレーション: ロンドン在住のサラさんも、オーガニックのお酢やみそを愛用するひとり。

映像説明: サラさんが、茶色いペーストが半分ほど入った小瓶を手に取り、鼻に近づける。瓶には手書きのラベルが貼られている。 ステンレス製の正方形のランチボックスに、紫色のご飯、プチトマトやアスパラガス、葉もの野菜、四角くカットされた茶色の肉のような食材が、彩り良く詰められている。傍らには茶色のペーストが入った小瓶が置かれている。サラさんが、スプーンに載せた茶色いペーストを、アスパラガスをスプーンから取り、ランチボックスの中に盛りつける。

ナレーション: みそに、とうがらしやナッツなどを合わせた、お手製のソースを料理に使っている

映像説明: サラさんが大きな平たいタッパーを持って、にこやかに話しながら歩いてくる。半透明の入れものの半分ほどの高さまで、薄茶色(いろ)のペーストが入っている。 フタが開けられたタッパーの中。透明のラップが半分ほどめくられ、明るい茶色のペーストの表面がきれいにならされている。タッパーの側面には、手書きのラベルが貼られ、「MISO」の文字と日付が入っている。

ナレーション: さらに、みそは最近、手作りもはじめた。

映像説明: サラさんが身振りを交えて、にこやかにインタビューに答える。

サラさん: 自家製のみそはおいしいし、作り方を知るのはおもしろい。

映像説明: 白いビルの1階にある、ガラス張りの店舗の外観。入口上部の黒い外壁には、白い文字で「PLANET ORGANIC」と書かれている。大きなガラスの店内側に白いのぼりが2本立てられている。歩道に置かれた立て看板の前で、デニムジャケットを着て灰色の犬を連れた女性が、ガラス越しに店内をのぞいている。

テロップ: プラネット・オーガニック PLANET ORGANIC

映像説明: 店内。食品が並ぶ冷蔵ショーケースの上に、木製の看板が掲げられ、緑と青の文字で「BIO LIVE FOODS(ビオ リブ フーズ)」、「RAW SAUERKRAUT(ロウ ザワークラウト)」、「KIMCHI & PICKLES(キムチ アンド ピクルス)」と書かれている。棚には、「ORGANIC SAUERKRAUT(オーガニック ザワークラウト)」、「KIMCHI(キムチ)」などと書かれた数種類の瓶詰や、白っぽい野菜が入った瓶などが並んでいる。

ナレーション: ロンドンで一般的となっているオーガニックの専門店にも、多くの発酵食品が並ぶ。

映像説明: 白い陳列棚に、「MISO」や「TOFU」、「Tempeh(テンペ)」等のラベルがついた瓶詰や缶詰、紙パック、パウチ容器などが並ぶ。 冷蔵ショーケースの一番下段に、プラスチックの箱型のパッケージに入ったみそが並ぶ。フタの部分には、手のひらを上に向けたイラストに、「WHITE MISO」や「BROWN RICE MISO」と書かれ、側面には両方の手の平で地球を持ち上げたデザインに、「TIDEFORD ORGANICS(タイドフォード オーガニックス)」と書かれている。その隣にはオレンジ色(いろ)のパッケージに「THE Precious PEA」と書かれたHOUMOUS(ホムス)のパックが並んでいる。

ナレーション: こちらの店では玄米みそ、八丁みそなど、みその品ぞろえも豊富だ。

映像説明: 冷蔵ショーケースの別の一角。「TOFU」の文字がある、水の張られた白いプラスチックの箱や紙箱に入った商品のほか、白い皿にはいった料理の写真に、「TEMPEH(テンペ)」と書かれたパックや、「SEITAN」と書かれ、ひき肉のような食材が入ったパックなど、さまざまなパッケージの製品が並んでいる。 隣には、「NATTO」と書かれたクリーム色(いろ)のパッケージ。ライスと緑の茎のような野菜をまぜて白い皿に盛り付け、その上に黄色い小さな豆を一さじ(ひとさじ)すくい取ったスプーンが置かれた写真が入っている。

ナレーション: 6月から、新たに納豆の販売も開始した。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。窓の外にはレンガ造りの建物がある。黒ぶち眼鏡をかけ、黒い長袖のトレーナーを着た男性がインタビューに答える。 店内のレジカウンターの前。フロアに置かれた陳列棚に、マフィンやブラウニーなどの焼き菓子が並ぶ。レジカウンターの側面にはスチール製のキャビネットが取り付けられ、さまざまな種類のガムやキャンディーなどがずらりと並んでいる。黒いTシャツ姿の女性がレジに立ち、商品の入ったショッピングカートの脇に立つ、おだんごヘアにデニムジャケット姿の女性と紺のジャケットを着た男性に対応している。黒いカーディガンを肩からかけた女性と、白いTシャツに黒のトレーニングパンツをはいた女性が、黒いトートバックを下げて、財布にレシートをしまいながらレジから離れる。

テロップ: プラネット・オーガニック アル・オーバトン 購買部長

オーバトン購買部長・英語: (発酵食品に)肉から得ていた味わいを求めるお客が増えている。

映像説明: 天井の高い、展示会場の入り口。広い通路の中央に赤いカーペットが敷かれ、スーツ姿の大勢の人が行き交っている。 正面に「FOODEX JAPAN(フーデックス ジャパン) 2019」 と書かれた赤いロゴと、黒字で「国際食品・飲料展」と書かれた巨大な白の横断幕が掲げられている。横断幕の左右には赤い蝶ネクタイに黒い服を着た白いアヒルが、皿やワインボトルを捧げ持つイラストが描かれている。

テロップ: 千葉市

映像説明: ブースが並ぶ会場内。赤いカーペットの上を湯川さんが歩いていく。 正方形の枠を積み上げたディスプレーのあるブース。ところどころにアボカドやイチゴなどの写真と、「Veggie maria(ベジーマリア)」と書かれたパネルがはめ込まれ、それ以外には緑の葉をつけた植木鉢が置かれている。 広い展示会場内を見下ろす。パーティションで区切られたブースには、豚肉や調味料の写真など、さまざまな企業の看板が掲げられ、壁にはポスターやパネルが展示されている。ブース間の通路は大勢の人でにぎわっている。

ナレーション: 実は、ジャパンセンター・イチバの湯川さん、新たな食材を求め、3月に日本で開催された国際食品展、フーデックスを訪れていた。

映像説明: 白いパーティションで囲われた受付カウンターに、黒いスーツを着た8人の女性が並んで立っている。一人の女性がカウンター前に立ち、右端の女性と話をしている。白いカウンターの側面には、黒い文字で「JETRO(ジェトロ)」のロゴと「Japan External Trade Organization」と書かれている。カウンター前のスペースには、3本の金属のポールのあいだに赤いベルトを貼ったパーティションポールが4列、平行に並んでおり、列を3つに区切っている。 ポールの脇には、カウンターに向けて右矢印が書かれたオレンジの立て看板が設置され、「受付」、「順にお並びください」と書かれている。カウンターの後ろに掲げられた紫色の大きな看板には、「ジェトロ食品輸出商談会 / 商社マッチング at FOODEX JAPAN(フーデックス ジャパン) 2019」と書かれている。その横には、白い文字で「海外バイヤー アンケート回収」と書かれた紫の看板や、白い文字で「国内商社アンケート回収」と書かれた黄緑の看板も掲げられている。

テロップ: 3月7~(から)8日 食品輸出商談会 at FOODEX JAPAN(フーデックス) 2019 主催:ジェトロ

ナレーション: その期間中にジェトロが主催した商談会。

映像説明: 「08 Ichiba UK Ltd (英国)」と書かれたパーティションの後ろに、長机(ながづくえ)と椅子が置かれたスペースがあり、5人の男女が座っている。 湯川さんが、手にしたピンクのパッケージを見ながら、机の上の資料を指差して話をしている。向かいには、黒のスーツを着た男性、黒いジャケット姿の女性、グレーのジャケットの男性、ショートヘアの女性が並んで座っている。 ピンクのビニールのパッケージに、うどんに似た白い麺のようなものが入っている。パッケージの上部にはピンクの小さい袋がついていて、「召し上がり方」という文字と説明がと書かれている。湯川さんの手に持っていたパッケージをひっくり返す。麺の入った袋の裏面には、栄養成分表示が記載されている。上部の小さい袋には、黒いつゆの袋が入っている。

ナレーション: こちらは、こんにゃく麺の新商品。小麦の麺の食感(しょっかん)に近く、ゆでずに食べられる。

映像説明: 木製の棚の上にピンクのパッケージの「大豆こんにゃく」が並ぶ。真ん中が豆の形をした透明の窓になっていて、白いこんにゃく麺がのぞいている。商品の左隣には、 「Soybeans Konjac Noodle(ソイビーンズ コンニャク ヌードル」、「7 Kcal Per 100g (ナナキロカロリー パー ヒャクグラム)」などと書かれたパネルが置かれている。 「Ichiba UK Ltd (英国)」のパーティションの前で、湯川さんがインタビューに答える。 白い机の上に置かれた、だ円形(だえんけい)の白い皿に、ムール貝、あさり、いかなどの具材とトマトソースを使用したパスタのような料理が盛りつけられている。麺の上には、エビとバジルが飾りつけられ、粉チーズが振りかけられている。 細長いだ円形(だえんけい)の皿に、葉もの野菜やアスパラガス、オレンジや赤のミニトマト、紫色の花やサーモンなどを彩り良く盛り付けた美しいサラダ。薄くスライスされた円形のこんにゃくも使われている。 「Ichiba UK Ltd (英国)」のパーティションの前で湯川さんが話を続ける。

湯川さん: しらたきっていう商品はあるんですけれども、 (麺の食感(しょっかん)に近い)こんにゃくヌードルっていうのは、イギリスの方であんまり出回ってなく。 例えば、あの中華とか、ラーメンとか、普通のサラダとか、(ゆでずに)簡単に代用できる、とても便利な食材だと思います。

映像説明: ブースが並ぶ展示会場内。人で混み合う通路を湯川さんが歩いている。茶色の法被を着た男性を見つけ、足早に近づいていく。法被の背中には、「山の下にカタカナのト」と英語の「ONO(おおの)」を組み合わせたロゴが入っている。 小さなブースがたくさん並ぶ一角で、茶色の法被を着た男性に、湯川さんが話しかける。男性が一瞬驚いたように体をのけぞらせ、一礼する湯川さんにおじぎを返す。 しょうゆや甘酒、ぽん酢(ぽんず)、ドレッシングなどの商品が並ぶ棚に、アラビア語と英語で「HALAL(ハラール)」と書かれたプレートが掲げられている。茶色の法被姿の男性が笑いながら湯川さんと話をする。陳列棚の上の方には、青地に白い文字で「Yamato Soysauce & Miso Co, Ltd.(ヤマト ソイソース アンド コー エルティーディー)」書かれた看板がある。

テロップ: ヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)

ナレーション: 商談会のあとに訪れたのは、みそやしょうゆを扱う取引先のブース。金沢の老舗メーカーだ。

映像説明: 湯川さんが法被姿の男性に話しかける。法被の黒い襟には、白い文字で、「株式会社ヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)」と書かれている。 法被姿の男性の手には、「ヤマト丸大豆醤油(まるだいずしょうゆ)」と書かれた、黄色いキャップがついた白いボトル。ラベルの下の方に、「本醸造」「国産丸大豆・国産小麦」と書かれている。男性がボトルを指さす。

湯川さん: こちらの方が魚しょう(ぎょしょう)は入っていないから、ビーガンの方(かた)にもおすすめ。

法被姿の男性: 添加物なしで、無添加でこの形だから。

映像説明: 法被姿の男性が、薄茶色(いろ)の液体が入ったボトルのキャップを開けて、小さな紙コップにトロリとした液体を注ぎ、ボトルの赤茶色のラベルを湯川さんに向ける。中央の白い円の中に、赤茶色の文字で「加賀棒茶 玄米甘酒」と書かれている。

ナレーション: 湯川さん、新商品の甘酒を試してみる。こちらは、ほうじ茶入り。

法被姿の男性: 加賀棒茶って、これ石川県にしかない。

映像説明: 小さな紙コップを右手に何度もうなずく湯川さん。笑顔で親指を立てる。

湯川さん: おいしい。

映像説明: 棚に赤茶色のラベルの「加賀棒茶 玄米甘酒」のボトルが2本置かれ、商品の説明と「490ml 756円(税込)」と書かれたプライスカードが置かれている。右隣には、白いキャップのついた透明なパウチ容器に入った2種類の「玄米 甘糀」が並ぶ。クリーム色(いろ)のラベルに赤い字で「特濃(とくのう)」と書かれたパッケージには、薄茶色(いろ)のペーストが入っており、紫のラベルに「ショコラ」と書かれたパッケージには、濃い茶色のペーストが入っている。法被姿の男性の手が、「特濃(とくのう)」の文字がある、クリーム色(いろ)のラベルの商品に伸びる。

ナレーション: さらにこちらは、濃縮タイプの玄米甘酒。

映像説明: 「特濃(とくのう)」の文字がある、クリーム色(いろ)のラベルのパウチ容器から、薄茶色(いろ)のねっとりとしたペーストをプラスチックの小さなスプーンに載せて差し出す。

湯川さん: いただきます。

映像説明: 湯川さんが受け取り、口に運ぶ。湯川さんが口に手をあて、法被姿の男性と話をする。

湯川さん: うーん。すごく濃厚ですね。

映像説明: 法被姿の男性が「玄米甘糀 ショコラ」のラベルがついたパウチ容器を手に取り、キャップを開ける。

法被姿の男性: これに、ココアパウダー入れたら、ノンシュガーのチョコレートできました。

映像説明: 法被姿の男性が、濃い茶色のペーストをプラスチックのスプーンに載せて、湯川さんに差し出す。

ナレーション: ココアパウダーを加えたチョコレートのような新作を試してみると…。

映像説明: 湯川さんがスプーンを口に運んで目を丸くし、しきりにうなずく。法被姿の男性が紫のパッケージを湯川さんに見せながら話をする。

法被姿の男性: 甘酒の甘みと、ココアの苦みと、両方あって、とてもおもしろい。

湯川さん: ほんとおいしい。このままでも食べられる。

映像説明: 展示会場のヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)のブースの前で、茶色の法被姿の男性が「玄米甘糀 ショコラ」の紫のパッケージを手に、身振りを交えてインタビューに答える。 甘酒やしょうゆのボトル、甘こうじの透明なパウチ容器のパッケージが棚に並べられている。 法被姿の男性が話しを続ける。

テロップ: ヤマト醤油味噌(しょうゆみそ) 山本 晴一 社長

山本さん: 金沢の食文化が、あの、豊かで、伝統的なものを、今のスタイルに、こう。 お客様のニーズが高いから(商品が)洗練されてきたんでしょうね。 特にマクロビとか、ビーガン向けっていうことじゃなくて、こう食べたら体が喜ぶっていうか、 発酵食品の良さって、そこにあると思うんですよね。 だから、それを思って開発はしてます。

映像説明: グレーのタイルの壁に大理石の作業テーブルのあるスペースと、白い壁に大きなオーブンのあるキッチン。シルバーのボウルやこうじの入った袋が置かれた大理石の作業テーブルを囲んで、4人の男女が座っている。紺のシャツを着た男性、水色のシャツを着た男性、眼鏡をかけ、白いTシャツに黒いエプロンをつけた女性が、身振りを交えて話をする、黒いシャツを着たかっぷくの良い男性を見つめている。傍らにいる大きな計量カップを持った湯川さんも笑顔で話を聞いている。 木製のボウルを手にした湯川さんが、手振りを加えながら話をしている。

ナレーション: 再び、ロンドンの湯川さん。この日は和食のワークショップだ。日本食材(にほんしょくざい)の使用法を紹介する目的で、発酵食品を中心に、10年前から開催している。

映像説明: 大理石のテーブルに、白い米こうじ(こめこうじ)の粒が入った透明のパウチ容器が4つ、青と白の円筒形(えんとうけい)の塩の容器が2つ、黄色い大豆が入ったグレーのどんぶりが3つ置かれている。湯川さんが、円の中に「糀」と書かれている白い米こうじ(こめこうじ)の粒が入った透明のパウチ容器を、かっぷくの良い男性に見せながら説明する。

湯川さん・英語: これが、こうじ。

映像説明: 透明のプラスチック容器にはいったクリーム色(いろ)のペーストを、木製のボウルに移し替える。テーブルの上には黄色い大豆が入ったグレーのどんぶりが2個置かれている。 木製のボウルに入った米こうじ(こめこうじ)の粒の上に、湯川さんが白いコップに入った塩を加える。紺のシャツを着た男性が、ビニールの手袋をつけた手でボウルの中の米こうじ(こめこうじ)の粒と塩を混ぜ合わせる。傍らには、クリーム色(いろ)のペーストの入ったプラスチック容器が置かれている。水色のシャツの男性がスマートフォンで写真を撮っている。

ナレーション: まずは、みそ作りの講習。健康への関心から和食に興味を持ったという参加者たち。

映像説明: ブラインドが下ろされた窓際の壁の前で、水色のシャツを着た男性がインタビューに答える。 大理石のテーブルで、紺のシャツを着た男性が立ちながら、木製のボウルの中身を混ぜ合わせる。水色のシャツを着た男性と、白いTシャツに黒のエプロンをつけ、眼鏡をかけた女性が、その様子をほほえみながら見つめている。

水色のシャツを着た男性・英語: より健康的な生活のために、徐々に植物ベースの食事にしている。 みそについて調べているので(参加した。)

映像説明: 黒いシャツを着たかっぷくの良い男性が透明の手袋をつけて、木製のボウルの中の米こうじ(こめこうじ)の粒と塩を混ぜ合わせている。

ナレーション: ビーガン料理の仕出し会社(がいしゃ)を営むこちらの男性は、みそをよく使っているという。

映像説明: ガラス張りの木製の食器棚の前で、黒いシャツを着たかっぷくの良い男性がインタビューに答える。食器棚には、白い花瓶や茶色いフクロウの置物、皿やポットなどが並べられている。 大理石のテーブルで、黒いシャツを着たかっぷくの良い男性が木のボウルの中身を混ぜ合わせている。 黒いシャツを着たかっぷくの良い男性が、手帳をテーブルの上に広げ、ペンを走らせる。ぎゅっと目をつぶって考えながら、話をしている。 ガラス張りの木製の食器棚の前で、黒いシャツを着たかっぷくの良い男性が身振りを交えながら話を続ける。

黒いシャツを着たかっぷくの良い男性・英語: 発酵食品、特にみそとこうじについて、理解を深めることに役立つと思って来た。 健康に良く、ビジネスにもつながりそうだ。 発酵食品など、植物ベースの日本の精進料理は、健康にメリットがあると思う。

映像説明: 大理石のテーブルの上に置かれた木製のボウルの中で、ビニールの手袋をつけた手が、クリーム色(いろ)のペーストと米こうじ(こめこうじ)の粒を混ぜ合わせている。 金属製のボウルに入った米こうじ(こめこうじ)の粒の入った薄茶色のペーストを透明な瓶に移し入れ、ビニールの手袋をつけた指の背で、空気を抜くように表面を平らにする。 金属のボウルから、ビニールの手袋をつけた手で薄茶色の塊をひとつかみ取り出して、透明な瓶に追加し、同じように指の背で空気を抜くように表面を平らにする。

ナレーション: 大豆やこうじなどの材料は、すべて日本産(にほんさん)。参加者は、それぞれが持ち帰る瓶にみそを仕込んでいく。10ヵ月後に食べごろを迎える。

映像説明: 大理石の作業テーブルの上に、すしおけと、中が9つに仕切られた正方形の木箱、黒い平皿が置かれている。 湯川さんが作業テーブルの脇に立ち、椅子に座る参加者に話をしている。 片手にシャリを持つ参加者たち。湯川さんが手の中で転がすように握り、手本を見せる。 5人全員が立ち上がってすしおけを囲む。水色のシャツを着た男性が、手の中で転がすようにシャリを握る。黒い皿には、握られたシャリがいくつか載せられている。眼鏡をかけた女性が手に水をつけて、すしおけに手をのばす。

ナレーション: みそ作りのあと、ビーガンずしの講習も行われた。

映像説明: 水色のシャツを着た男性が、小さなニンジンを2本載せた握りずしの真ん中に、細く切ったのりを巻いていく。 紺のシャツを着た男性が、「しば漬け」と書かれたビニールのパッケージにスプーンを入れ、慎重な手つきで中身をすくっている。テーブルには9つの枠に仕切られた木の箱が4つ置かれている。 木の箱に入った、さまざまなすし。 9つに仕切られた枠のひとつひとつに、ニンジンやアスパラガスを載せた握りずしや、こま切りのたくあんやしば漬け、サラダを盛り付けた軍艦巻きなど、色とりどりのすしが1つずつ納められている。

ナレーション: 季節の野菜や漬物など、全ての材料が植物性。

映像説明: 湯川さんが赤いペーストが入った瓶のフタを開ける。水色のシャツを着た男性が、濃い茶色のソースが入った黄色いカップを手にしている。 スライスしたナスの上に濃い茶色のソースと小口に切ったオクラが載せられている。茶色いソースから白い線が延び、ひらがなの「みそ」の文字が表示される。隣の枠のアスパラガスのすしと、ニンジンのすしには薄茶色(いろ)のソースがかけられている。

ナレーション: そして、ここでもみそが登場。ナスのすしの上に添えられた。

映像説明: 大きなだ円形(だえんけい)のテーブルがある部屋。壁際にはポップアートの絵が置かれ、テーブルの真ん中には透明なガラスの花瓶に、先の尖った花びらを持つ紫の花が生けられている。 参加者たちが席につき、箸を使っておのおの前にある木箱に入ったすしを口に運ぶ。傍らに立つ湯川さんが笑顔でその様子を見つめている。

ナレーション: そのお味は…?

映像説明: 水色のシャツを着た男性が手のひらを上に向けて、5本の指を合わせる仕草をしながらインタビューに答える。

水色のシャツを着た男性・英語: なすのすしがとても気に入った。

映像説明: かっぷくの良い男性が木箱の中を見つめながら、インタビューに答える。

かっぷくの良い男性・英語: この漬物、とてもおいしい。

映像説明: テーブルの上に置かれた2つの白いタッパー。1つは薄茶色(いろ)、もう1つは赤褐色(あかかっしょく)のペーストが入っている。 湯川さんが赤褐色(あかかっしょく)のペーストの入ったタッパーを手にとって、匂いを確かめるように顔に近づける。手を動かして話をし、隣に座っている眼鏡をかけた女性にタッパーを手渡す。眼鏡を掛けた女性も、匂いを確かめるようにタッパーを顔に近づける。 テーブルを囲む湯川さんと4人の参加者たち。テーブルには木製の汁椀が置かれ、水色のシャツを着た男性が手にとって口をつける。湯川さんが話を続け、全員が湯川さんを見ながらうなずく。

ナレーション: みその発酵期間による味の違いなど、かなり専門的な説明をおこなう湯川さん。イギリスでさらに日本の商品を広めていくには、食品についての理解が必要と考えている。

映像説明: ジャパンセンター・イチバの外観。テラス席には数人が座っている。デニムのジャケットを着た男性が入り口へ向かって歩いていく。 ブースが並ぶフーデックスの展示会場内。いろいろな商品が並べられたヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)のブースの前で、茶色の法被姿の山本社長が湯川さんと話をしている。 陳列台には、「加賀棒茶 玄米甘酒」のボトルや、2種類の玄米甘こうじのパウチ容器が並ぶ。

ナレーション: ジャパンセンター・イチバでは、フーデックスの際に、輸入を決めたしょうゆや甘酒など、新商品の販売に向け、準備を進めている。

映像説明: ジャパンセンター・イチバの店内。日本語のラベルがついた、いろいろな酢のボトルが並ぶ棚の前で、湯川さんが赤いキャップのしょうゆのボトルに手を伸ばし、ラベルが正面に来るように整える。

ナレーション: この秋には、店頭に並ぶ予定だという。

映像説明: みそが並ぶ棚の前で、湯川さんが「ヤマト味噌」のプラスチックの箱型の容器を手に、インタビューに答える。 ブースが並ぶフーデックスの展示会場。ヤマト醤油味噌(しょうゆみそ)のブースに並んだいろいろな商品の前で、茶色の法被を着た山本社長と湯川さんが談笑している。 白い壁に大きなオーブンのあるキッチン。白い作業台テーブルで、瓶に詰めたみその上に湯川さんが青と白の円筒形(えんとうけい)のボトルに入った塩をふりかけ、瓶のフタを閉める。隣では、水色のシャツを着た男性が、ビニールの手袋をつけて木製のボウルの中身をかき混ぜている。 ジャパンセンター・イチバ内のイートインスペース。手前の立て看板には、グラスに入った緑色(みどりいろ)のドリンクやエビの天ぷらのイラストと、「15% OFF FOR STUDENTS」の文字がある。いろいろな商品が陳列された棚の前の席で、黒いジャケットを着た白髪の男性と一緒に食事をしている花柄のワンピースを着た女性が、どんぶりからレンゲでスープをすくい、口に運んでいる。

湯川さん: 和食は、もともと基本はビーガンなので、今後、どんどん伸びていく市場だと思います。 日本(にほん)においては、さまざまな、優れた商品がたくさんございますので、紹介していくとともにですね、 あの、たくさんの企業様と一緒に、ワークショップとか試食販売とかして、 あの、商品を広めていきたいと思います。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 日本には、精進料理の伝統もあり、植物性の発酵食品が豊富です。世界的にビーガン食品の需要が高まるなか、発酵食品は健康志向やおいしさを求める人たちのニーズも満たすことができます。今後、イギリス以外の地域でも、さらに広がりが期待できそうです。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。

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