海外展開はひとりで悩まない! ‐新輸出大国コンソーシアム活用事例‐
2019年06月20日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
「これから海外に取り組んでみたい。」「海外ビジネスの経験はあるが、新たな市場を開拓したい。」しかし、事情がよく分からない国のさまざまな課題を解決していくのはなかなか難しいものだ。そうした時に、外部の知見を借りるのも選択肢の一つ。日本とは異なる商習慣や規制、また、外国企業とのやり取りについてアドバイスを受けることで、スムーズに対処できる場合もある。子供用家具の欧州向け輸出、ジューススタンドのタイへの出店、そして、ドイツの顧客ニーズと現地の規格にマッチした工具の開発。「新輸出大国コンソーシアム」の支援事業を活用し、各分野の専門家とともに海外を目指す、それぞれの事例を紹介する。
(10分27秒)
※本番組は英語版(字幕)でもご覧いただけます。
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。Vネックの白い半そでのブラウスに、薄い茶色のスカート姿。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 この番組をご覧頂いている皆さんの中には、これから海外展開に取り組みたい、あるいは、海外でのビジネス経験は、すでにあるけれども、新たな市場に挑戦してみたい、という企業の方々もいらっしゃるかもしれません。しかし、最初の一歩を踏み出すときや課題にぶつかったときに、単独で解決していくのは、なかなか難しいものだと思います。今回は、海外ビジネスの専門家とともに取り組み、成果につなげた3社の事例をご紹介します。
テロップ: 海外展開はひとりで悩まない! ‐新輸出大国コンソーシアム活用事例‐
映像説明: 青空に向かってそびえたつ、窓の多いグレーのビル。手前にある背の高い木が緑の葉を揺らしている。エントランスから突き出たひさしを支える2本の柱には、円の中に「PREMIUM FRIDAY」と書かれたロゴの下に、「月末金曜は、ちょっと豊かに。」と書かれた黄色い幕が貼り付けられている。エントランス両脇のスペースは、チェーンでつながれた背の低い金属製のフェンスで仕切られている。 木目調の壁の広い会場。白い長机(ながづくえ)がずらりと並び、資料に目を通すスーツ姿の人々で満席となっている。
ナレーション: この日、経済産業省に、多くの中小企業が集まっていた。
映像説明: 白いパーティションの壁に、黒い文字で小さく「個別相談会」、その下に大きく「A」と書かれた紙が貼ってある。奥には茶色の長机(ながづくえ)とパイプ椅子を6脚置いた小さなスペース。手前に黒い服を着た女性が座り、対面には濃いグレーのストライプのスーツを着て、眼鏡をかけた男性と、黒いスーツにフチなし眼鏡をかけた男性が並んで座り、机に広げた資料を見ながら話をしている。 黒い服の女性が手帳にメモをしながら、笑顔で話をする。濃いグレーのストライプのスーツを着た男性が、パンフレットを手に口を話し、フチなし眼鏡をかけた男性がうなずきながら聞いている。
ナレーション: 会場の一角で行われていたのは、企業の個別相談会。対応しているのは、海外ビジネスに精通した専門家たちだ。
映像説明: 画面の中心に白い横長だ円があり、外側に向かって薄いエメラルドグリーンのグラデーションになっている背景に、横長の大きなだ円の枠が現れ、その上にオレンジの小さな円が次々と浮かび上がる。円の中には白い文字で、「経済産業省・政府機関」、「日本(にほん)政策金融公庫」、「商工会議所・商工会」、「日本(にほん)弁護士連合会」、「地方自治体・地域支援機関」、「商工中金」、「地方銀行・信用金庫」、「中小機構」、「日本(にほん)行政書士会連合会」、「JICA(ジャイカ)」、「日本(にほん)貿易保険」、「国際協力銀行」と書かれている。最後に、「ジェトロ」と書かれた白い枠で囲まれた青の円が表示される。小さな円に囲まれた中央部分に、「新輸出大国コンソーシアム」の文字が現れる。
ナレーション: 中小企業の海外展開を支援するため、全国の関係機関が結集した「新輸出大国コンソーシアム」。
映像説明: 個別相談会のスペース。青いラインに白い文字で「アジェンダ」と題され、「…展開戦略策定」、「…計画作成」、「3. 計画実行立ち上げ」などの項目が書かれた資料を手で示しながら、濃いグレーのストライプのスーツを着た男性が話をしている。フチなし眼鏡をかけた男性が、机の上の資料を横から見ている。
テロップ: 伴走型支援 スポット支援
ナレーション: その中核となっているのが、専門家たちによる支援。長期的な伴走型支援や、スポット的な問題解決など、企業ごとに寄り添ったサポートを行う。
映像説明: 白いパーティションの前で、濃いグレーのストライプのスーツを着て、眼鏡をかけた男性が身振りを交えながらインタビューに応える。
テロップ: 新輸出大国コンソーシアム 専門家 相谷 光則(あいたに みつのり)
相谷(あいたに)(新輸出大国コンソーシアム 専門家): ま、(海外展開を考えるとき)どのように、えー、進めればいいかわからない、 という企業さん、いっぱいいらっしゃると思いますけども。 そこに対する橋渡しを、まあ、私のような、えー、ジェトロの組織を含めて、提供をして、 最終的には(ゴールまで)導いてくれるという、サービスだと思うので。
映像説明: 木目調の壁の広い会場。ステージに設置された大きなスクリーンの上に、「新輸出大国コンソーシアム、中堅・中小企業海外展開セミナー 主催:経済産業省 日本(にほん)貿易振興機構」と書かれた看板が掛かっている。 壇上にあるスクリーンの左右には白い布をかけた机が置かれている。左手の小さな机には黄色いネクタイと黒いジャケット姿の男性がマイクを握って座り、右手の長机(ながづくえ)には、4人の男性が並んで座っている。会場は、スーツ姿の人々で埋め尽くされている。
ナレーション: 満員の会場で開催されたのは、中小企業にむけた海外展開セミナーだ。
テロップ: 2019年5月15日 新輸出大国コンソーシアム 中堅・中小企業海外展開セミナー 主催:経済産業省 ジェトロ
映像説明: マイクが設置された茶色の演台(えんだい)に赤いネクタイに黒いスーツ姿の男性が立ち、時折、手元に目をやりながら話をしている。演台(えんだい)には、白いコップをかぶせたペットボトルと黒いノートパソコンが置かれている。
テロップ: 滝波 宏文 経済産業大臣政務官
滝波 経済産業大臣政務官: 中堅・中小企業にとって、海外進出。これは企業が大きく成長するひとつの大きな手段、と言えます。
映像説明: 壇上右手の白い布がかかった長机(ながづくえ)に座る男性たち。左から、白いシャツに黒いジャケットにグレーのストライプのネクタイをつけた男性、縦じまのシャツに紺色のチェックのジャケットを着た男性、白いシャツに黒いスーツを着た男性の順に並んでいる。それぞれの男性の前には、ペットボトルと紙コップ、マイクが置かれている。
ナレーション: 壇上には、専門家による支援を活用した企業が並んだ。その3社の事例を紹介。
映像説明: 縦じまのシャツに紺色のチェックのジャケットを着た男性が、手元の資料に目をやりながら、左手にマイクを握って話をする。
テロップ: case 1 欧州への商品輸出
ナレーション: まずは、ベビー・キッズ用家具で、ヨーロッパへの販路を拡大した、ノーズ。
映像説明: 縦じまのシャツに紺色のチェックのジャケットを着た男性が演台(えんだい)に立ち、ノートパソコンとスクリーンを交互に見ながら話をしている。男性の後ろには、大きな黒いスピーカーが設置されている。
テロップ: Noz(ノーズ) 野澤 重幸 社長
野澤社長: 専門家のサポートもあり、この展示会においてオーストリアの代理店と、えー代理店(だいりてん)契約を結ぶことができ、 20フィートのコンテナで、輸出に成功いたしました。
映像説明: 白を基調とした建物の中にあるクリーム色(いろ)の店舗。「HOPPL(ホップル)」と書かれた電光看板が掲げられている。天井にはたくさんのスポットライトが取り付けられ、シャンデリアが2つ吊るされて、淡い光を放っている。右手前にあるショーウィンドウには子ども部屋が再現され、家の形をした小さなベッドやおもちゃなどが飾られている。入口脇には木製の四輪車が並べられ、奥の棚にはたくさんの商品が置かれている。
テロップ: さいたま市
テロップ: ホップルタウン さいたま新都心店
ナレーション: ここは、ノーズがデザイン、開発した商品を取り扱っている直営店。
映像説明: 店の一角。木の床の上に木馬が置かれている。たてがみとしっぽは白い毛糸でできており、革製 の手綱と鞍に金属製のあぶみがついている。 ショーウィンドウの子ども部屋の中。中央に丸みを帯びた木製の机と2人掛けの椅子が置かれている。椅子の背もたれは箱になっており、「ANIMALS」と書かれ、トラとワニのしっぽが書かれた緑色(みどりいろ)の絵本と、「NIBBLES(ニブルス)」と書かれた黄色の絵本が入っている。椅子の上には星形の薄いブルーのクッションと四角い白のクッションが重ねられ、傍らには茶色いクマのぬいぐるみが置かれている。 2つ並べた机の上に、紫のテーブルクロスが敷かれ、ピザのような木製のおもちゃを、ピンクや白、グレーに塗られた、手足が動く、小さなクマのおもちゃが取り囲んでいる。隣には、三角屋根の家をかたどった小さなベッド。白とベージュの縦縞模様の天蓋がついており、手前の2本の支柱には白いレースのカーテンが、水色のリボンで束ねられている。ベッドには、薄いピンクのシーツに、半分めくれたピンクの掛け布団、星形の薄いブルーのクッションと四角い白のクッションが置かれている。ベッドの横の小さな窓からは、2つの白いクマのおもちゃがのぞいている。 店内に展示された木製の自転車。タイヤとハンドル、サドルは黒く、木馬のようにカーブのある板の上にのせられている。
ナレーション: 子どもたちの成長に合わせ長く使えるモノ、をコンセプトに、アイデア商品でブランド展開している。しかし…。
映像説明: さまざまな小物や本が並べられた棚の前で、縦じまのシャツに紺色のチェックのジャケットを着た野澤社長がインタビューに答える。
野澤社長: あのー、アジア圏に関しては、あのー、えー、輸出先を見つけることができたんですけど、 えー、やっぱり、欧米欧州に関しては、やっぱりなかなか、日本の展示会だけでは、輸出先を見つけることができないっていう…。
映像説明: 店の一角。ベージュの布でできた子ども部屋の前で、膝をつく野澤社長。小さな木製の白い机と四角い箱のような形の椅子の向きを変えることで机が椅子になり、机と椅子の組み合わせができることや、椅子の上下を回転することで、座面の高さが変わることなどを説明している様子。 子供部屋の脇に木製のポールハンガーがおかれている。10センチ単位で目盛が彫られ、80までの数字が書かれており、小さなカメラやクマ、ピンクの星のアクセサリーがぶらさがっている。
テロップ: 欧州の安全基準認証
ナレーション: そこで、ドイツの展示会出展を目指すことにした野澤さん。難関は、ヨーロッパへの輸出に不可欠な、安全基準認証だったという。
映像説明: 小物や本が並べられた棚の前で野澤社長が話を続ける。
野澤社長: ちょっと日本(にほん)とは全然違うやり方で、あのー、かなり戸惑いました。
映像説明: 淡いピンクやグレー、ベージュのラグが重ねられた棚の手前に、三角屋根の家の形をした天蓋付きベッドの骨組みが置かれている。薄いブルーの木で作られた枠だけの屋根の右端には天蓋の白いレースがかぶせられている。 はりの部分には、グレーのハートのクッションが2つと、ポケットが4つある壁掛け式の布製の小物入れ(こものいれ)が吊りさげられており、ポケットの1つから小さなクマのおもちゃが顔を出している。白とグレーの三角形の布が10枚ほどつながったガ-ランドが、天井部分に取り付けられている。ベッドの上には、薄いグレーの星形や四角い形のクッションなどが飾られ、商品説明のボードが置かれている。 毛足(けあし)の長い丸いグレーのマットの上に、四角い形の木製の机と2脚の椅子が置かれている。椅子にはマットと同じ素材の薄い青のクッションが敷いてある。机には包丁やニンジンなどのおもちゃと、商品説明のボードが立てかけられている。
ナレーション: EU(イーユー)では、各製品が該当する法規制などを自ら確認し、適切な対応をしなくてはならない。
映像説明: 店内を歩く野澤社長。さまざまな雑貨やパッケージ、ボトルなどが並べられた木製の食器棚に近づき、商品に手をやる。
テロップ: 基準・認証の専門家
ナレーション: 野澤さんは、基準・認証の分野に特化した専門家に支援を受け、この難関をクリアした。
映像説明: 海外の展示会場のブースの写真。グレーの壁に、白い雲とピンクの桜の花びら、白い壁の三角屋根の家が描かれ、白い文字で「JAPAN HOPPL(ホップル)」と書かれている。骨組みだけの三角屋根の大きな家が2つ組み立てられ、中に椅子や机が置かれている。屋根のはりには、赤や白、青、グレー、黄緑(きみどり)、ピンクの小さな椅子がぶら下げられている。ブースの右側に置かれた小さな木枠には、高さが異なるポールハンガーが3本並べられている。一番低いものにはピンクのベビー服、2番目の高さのものには子供用の青いシャツと黒いネクタイ、ジーンズがハンガーで吊るされており、床には靴やおもちゃが置かれている。 左端に置かれた三角屋根の家をかたどった小さな木枠には、液晶モニターが取り付けられて、英語で「COLO COLO CHAIR & DESK(コロコロチェア アンド デスク)」の文字と、商品の写真が5つ表示されている。木枠の前には、絵本を広げた白い小さなデスクと、ピンクの椅子が飾られている。ブースには野澤社長のほか、8人の男女が作業をしている。 別の写真。ブース内の大きな家の骨組みの前に、笑顔で並ぶ6人の男女。左から4番目に立つ野澤社長と左端の眼鏡をかけた男性は、おそろいの紺のギンガムチェックのシャツに黒地に白の水玉模様のネクタイを着けている。右端のロングヘアの女性は、青のギンガムチェックのシャツに黒地に白の水玉模様のネクタイをつけ、左胸にイギリスと日本の国旗が描かれたプレートをつけている。左から2番目に立つ男性は、薄いグレーのストライプのシャツに、黒地に白の水玉模様のネクタイをつけている。野澤社長の両隣に、柄物のブラウスを着た現地の女性と、紺のジャケットを着た現地の男性が立っている。野澤社長と、左から2番目に立つ男性はスポットライトが当たったように明るくなっている。
テロップ: 欧州の専門家
ナレーション: 展示会出展に向け、ともに準備をすすめていったのは、ヨーロッパに精通した専門家だ。
映像説明: ホップルタウンの店内。さまざまな小物や本が並べられた棚の前で、野澤社長が身振りを交えて、笑顔で話を続ける。
野澤社長: すごく助かったのは、やっぱり、(専門家に)現地に帯同していただけるってこと。 土地勘のある、あのー、アドバイザーだったので、あの、ドイツのことも教えていただきましたし。 商談してるときですね、でもあの、すぐに相談に乗っていただいたりとか、アドバイスいただけるっていうのは、ま、非常に心強かったです。うん。
映像説明: まばゆい太陽と青空。
テロップ: case 2 初の海外出店
映像説明: 広い敷地に近代的な2階建ての建物が2棟(にとう)並ぶ。道路に面した手前の建物は、右側の角(かど)が一部ミラーガラスになっており、上部には、6つの円を花のように配置し、その上に「AOKI」の文字を重ねたデザインの立体看板が掲げられている。右側の面にはエントランスがあり、奥の建物との間は、AOKIのロゴが入った壁で仕切られている。
テロップ: 福島県 郡山市
テロップ: 青木フルーツホールディングス
ナレーション: 次の事例は、タイのバンコクに、初の海外出店をした青木フルーツホールディングス。創業から95年の老舗企業だ。
映像説明: 大きな窓のある店内。窓際にはさまざまな果物が並べられている。木製の低い棚に、透明のセロファンで包まれた黄色い箱やカゴが置かれ、いちじくやマンゴー、デコポン、スイカ、メロンなどが陳列されている。 棚の上段には、「太陽の恵みをたっぷりとあびた完熟マンゴー きっと笑顔こぼれる」、と書かれたPOPが掲げられている。棚の横には小さくカットされた赤やオレンジの果物が、それぞれ種類ごとに白い皿に盛り付けられ、1つ1つに爪ようじが刺してある。店内中央の陳列棚には、白やピンクの保護ネットに包まれたスイカやマスクメロンなどが並んでおり、近くでは3人の女性店員が作業をしている。壁際に並ぶ陳列棚の上に、6枚の写真とAOKIのロゴの入った大きなボードが掲げられている。 窓際のショーケース。メロンやイチゴ、桃など数種のフルーツがあふれんばかりに盛り付けられたタルトが置かれ、傍らのプレートには、「13cm ホールタルト 雪月菓(せつげっか) 2,880円(税込)」と書かれている。後ろには、イチゴやラズベリー、ブルーベリーを盛り付けたタルトが、透明な台の上に載せられている。手前には「13cm ホールタルト ミックスベリー」などと書かれたプレートが置かれている。 屋内のジューススタンド。カウンターの中には、グレーの帽子に白と黒のボーダーシャツを着た女性店員が2人立っている。L字に設置されたカウンターの右側には、天井近くに液晶モニターが2台取り付けられ、「ヒトのカラダにフルーツのちから」のキャッチコピーとともに、輪切りのグレープフルーツの写真が映し出されている。その下にはショーウィンドウが置かれ、カットされたフルーツや皮がついたままのオレンジなどが並べられている。 角(かど)のレジカウンターの前には、ジュースの写真のついたメニューが並んでいる。その上に は、緑色(みどり)の電光看板が掲げられ、白抜き文字で「果汁工房 Karin 果琳(かりん)」と表示されている。 左手の天井近くには、5台のモニターが並び、マンゴーやイチゴミルク、パイナップルなどのジュースの画像が表示されている。 カウンターの下の黒いボードには、バナナ、オレンジ、メロン、ぶどうなど6種のフルーツとジュースの絵がカラフルに描かれている。
ナレーション: 全国、よりすぐりの高級フルーツの販売や、ケーキを提供するカフェ、ジューススタンドなど、合わせて国内に200を超える店舗を展開している。
映像説明: カウンターの中。女性店員が、丸みを帯びた金属製の電動ジューサーの前で作業をしている。半分に切った皮つきオレンジを、ジューサーの上部で回転する白い突起に押しあてる。ジューサーの横の注ぎ口(そそぎくち)を開いて、氷が入った透明のプラスチックのコップにジュースを注ぐ。
ナレーション: 青木さんは、この、日本の果物を使ったジューススタンドの、海外進出を目指していた。
映像説明: カウンターの上に、ストローをさしたオレンジとピンクのジュースが置かれている。プラスチックのコップには、 オレンジを輪切りにしたようなかたちの、緑色(みどりいろ)の円の下に水滴を配置し、「果汁工房 Karin 果琳(かりん)」の文字を組み合わせたデザインのロゴが描かれている。
ナレーション: 出店先の候補としてタイのバンコクがあがり、青木さんが、ジェトロに相談すると…。
映像説明: 白い壁の部屋で、スタンドカラーの白いシャツに黒いスーツを着た男性が、身振りを交えてインタビューに答える。
テロップ: 青木フルーツホールディングス 青木 信博 社長
青木社長: タイにそのお店(拠点)を出している、 日本(にほん)とタイを行き来している人が、専門家としてうちに派遣されて来てくれたの。
映像説明: 会社の建物の外。ダンボール箱が積まれた倉庫の前を、黒いスーツを着た青木社長が話をしながら歩いていく。倉庫の中では2人の男性が作業をしている。
ナレーション: 現地にも拠点をもっている専門家とともに、まず、最初に行なったのは、現地法人の立ち上げだ。
映像説明: 川辺の濃い茶色のステージに建つ、金色のオブジェの写真。中央には炎を巨大な滴のかたちにし、その左右からも炎が広がるような形のオブジェの前に、数十個もの太鼓が並ぶ。 水際ギリギリに建てられたステージの塀にはアルファベットで「ICONSIAM(アイコンサイアム)」と書かれ、ステージの両端(りょうはし)に建てられた門の形の鉄柱には、大きな照明がたくさん設置されている。川を挟んで手前には、赤いロープを張った金色のポールが何本も置かれ、ロープのこちら側には頭を布で覆った女性や、帽子をかぶった男女などが腰を下ろしている。対岸のオブジェの向こうには、高層ビルが立ち並ぶ近代的な街並が広がる。 川の中に作られている建築中のオブジェの写真。川べりに足場が組まれ、鉄筋が滴のかたちに組まれている。ステージの向こうは、船が行き交う幅の広い川。手前の岸はグレーのブロックで舗装された広場になっており、8人ほどの人が歩いている。
テロップ: 外国企業(サービス業)の出資比率 50%未満に制限
ナレーション: 実はタイでは、サービス業の外国企業に参入規制があり、原則、出資比率は50%未満に制限されている。
映像説明: 白い壁の部屋で、青木社長が話を続ける。
青木社長: 経営者として、最も大事なのは、 出て行ったところに責任を持たなきゃいけないので。 その会社の、支配権の問題が、やっぱり、出て行くうえでは非常に重要だ。
映像説明: 広いオフィスの中。青木社長が白いカウンターと柱で仕切られた中央の通路を笑顔で歩いてくる。右側にはデスクがずらりと並べられ、大勢の社員がパソコンに向かっている。左側にはまが玉のような形の白いテーブルと木目調の椅子が置かれた打ち合わせスペース。 白い棚で仕切られた窓際にはコピー機などが置かれている。打ち合わせスペースのこちら側は、パーティションで仕切られたスペースが続く。 一部がミラーガラスになっている、「AOKI」のロゴの入った建物の外観。歩道の脇に、1メートルほどの高さの金属製のフェンスが建てられている。
ナレーション: そこで、専門家からのアドバイスを踏まえ、すでに現地に進出していて、かつ、これまで取引のあった日本企業と合弁会社を設立することで、問題をクリアした。
映像説明: 「果汁工房 果琳(かりん)」の店舗。グレーの帽子に黒いボーダーシャツ姿の女性店員3人が、カウンターの中で作業をしている。手前には、「商品のお引渡しはこちらです」と書か れた白い三角柱のスタンドが置かれている。手前に立つ店員が、カットした黄色い果物をガラスのピッチャーに入れて黒いフタを閉め、ミキサーにのせてかくはんする。 レジの前。店員がカウンターの左側を手で示す。ショートヘアの人物と、右隣りの白い帽子の女性が示された方に進んでいく。
テロップ: スタッフの育成
ナレーション: 次に課題となったのは、現地で採用したスタッフの育成だ。言葉の壁もあるなか、日本式(にほんしき)の接客の指導に悩んでいると、専門家から意外なサービスを提案された。
映像説明: スライドが投影されたスクリーンのある部屋の写真。左手窓際のデスクには、黒いノートパソコンと白のプロジェクターが置かれている。黒いジャケットを着た女性が、スクリーンに向かって立つジージャン姿の女性の左側に立ち、背中に右手を置いて、後ろにいる黒いシャツを着た男性の方を見ている。男性の前にはポニーテールで黒いシャツ姿の女性が背筋を伸ばして立ち、男性の後ろには、水色のボーダーのシャツを着た女性が少し離れて立っている。 同じ部屋の別の写真。スクリーンには、現地の言葉で書かれたスライドが投影されており、白いテーブルには資料やペットボトル、コップが置かれている。手前には、水色のボーダーのシャツを着た女性が立ち、窓に向かってお辞儀をしている。隣に立つボブヘアの女性が、ボーダーのシャツを着た女性の背中に手をあてて笑顔を見せる。奥の黒いシャツの男性は、右隣の女性に肩を支えられて、窓に向かって直立不動の姿勢を取り、スクリーンの前では、ポニーテールの女性が背筋を伸ばして立っている。その様子を3人の女性たちが見つめている。
ナレーション: 日本のマニュアルをタイ語に翻訳し、指導まで行なってくれる会社があるというのだ。
映像説明: 白い壁の部屋で、青木社長が身を乗り出しながら話しを続ける。
青木社長: そんなの、えぇーって言って。 で、すぐに、すぐにお願いしましたよ、それ。
映像説明: 屋内の通路に作られたカウンターの前で、笑顔を見せる6人の店員の写真。そろいの黒い帽子、シャツ、ズボンを着て、黒地に白の縦じまのエプロンをつけ、お腹のあたりで手を重ねている。右端の男性店員は、エプロンを腰に巻き、ほかの女性店員は胸あてのついたエプロンをつけている。 天井のはりには液晶モニターが3台取り付けられ、「100%」の赤い文字と浮世絵風の男女の絵が映し出されている。左手の天井には、緑色(みどりいろ)の文字で「Karin」と書かれた電飾看板(でんしょくかんばん)が吊り下げられている。カウンターの奥に映っている店には、赤や白の食べ物を盛りつけた皿が並び、現地の衣装を着て、白い笠をかぶった女性が立っている。 反対の角度から撮影された店舗の写真。木製の半円形(はんえんけい)のカウンターの側面は、中央に渡された横板(よこいた)の上下に、短い木の板を格子のようにはめこんだ飾りで覆われている。カウンターの上には、ストローを使ってジュースを飲む浮世絵風の男女の絵に、「おいしい」、と書かれたパネルが4枚ほど置かれている。 右手のショーケースの中には皮つきのオレンジが並べられ、ショーケースの上には黄色い果物が入ったトレイが置かれている。カウンターの奥に映っている店にはモニターが設置され、白い容器にはいったカレーが映し出されている。
テロップ: バンコク
テロップ: Fruits Bar KARIN
ナレーション: こうして、初の海外出店となるジューススタンドがオープン。これから、タイ国内で5店舗を展開する計画だ。
映像説明: 白い壁の部屋で、青木社長がうなずきながら話を続ける。
青木社長: (コンソーシアムの)専門家って、あのー、現場主義の人たちを選んでるよね。 非常に、いい人に巡り会ったなーと思ってはいます。はい。
映像説明: 白い壁に取り付けた木の飾り棚。額縁の隣には、丸みを帯びた台形に、小さなタイヤのようなものがついた製品が置かれている。製品の紺色のボディーには、白いインクで、アルファベットのNとKを組み合わせたマークの横に「NAKAYA」と書かれ、その下に「JAPAN ORIGINAL TOOLS」と書かれたロゴがついている。 上部にはめこまれた黒いパーツには、右側に上向きの黒い筒がついており、筒の側面に白い上向き矢印が描かれている。左側には「230mm、180mm」と数字が書かれている。
テロップ: case 3 欧州規格の製品開発
映像説明: 2階建ての濃いグレーの建物の外観。1階のグレーのシャッターは閉められており、2階の窓の上に、「NAKAYA」のロゴの立体看板が掲げられている。隣の民家の敷地にある大きな木々(きぎ)が濃い緑の葉をつけている。
テロップ: 新潟県 三条市
テロップ: ナカヤ
ナレーション: 最後は、ヨーロッパの安全規格に合わせた製品開発で、ドイツの大手メーカーと契約した、ナカヤ。
映像説明: 薄暗い屋内の作業場。作業台の上にはスチール製の細長いプレートが十数本立てかけてあり、作業台の後ろの木製の棚には木の板が積まれている。黒いシャツに、紺のエプロン姿の女性が、木製の作業台に置かれた薄い木の板に、スチール製の細長いプレートを取り付け、壁に立てかける。 明るい窓際の作業台に、スチール製の細長いプレートを取り付けた木の板が置かれている。グレーと白のストライプのシャツを着た女性が、小さな箱の中から、小さなネジのような部品を5個ほど取り出して、板の上に載せる。
ナレーション: 建築用工具の開発を行なっている、従業員10人ほどの小さな企業。
映像説明: 会社の建物の外。白の「NAKAYA」のロゴ入りの紺のポロシャツ姿の男性が、丸い刃のついた白いカッターを持って話をしている。カッターには、「NAKAYA」のロゴがついた透明のカバーが取り付けられており、黒い袋につながっている。黒い袋には、白い文字で「NAKAYA」のロゴと、「トルネード」「Tornado」の文字が描かれている。 白の「NAKAYA」のロゴが入った紺のポロシャツ姿の男性が、スチール製の台の上に正方形のコンクリートの板をのせ、カッターに取り付けた黒い袋の方を指し示す。透明のカバーには黒い手書きの文字で「サンプル」と書かれている。白いカッターをコンクリートにゆっくりとすべらせると、丸い刃が高速回転してコンクリートを切っていく。わずかに細かい粉が舞うだけで、大量の粉じんは飛んでいない。
テロップ: 90%以上の集じん率
ナレーション: 建設現場で大量に発生する粉じんを、90%以上、カットできる自己集じんシステムの電動工具で、特許を取得。国内ではトップシェアを誇っている。この日、ナカヤにやってきたのは…。
映像説明: 白いワイシャツを着て、眼鏡をかけた男性が、木目調のドアを開け、ベージュ色(いろ)のテーブルが置かれた部屋に入る。窓際に座っていた白の「NAKAYA」のロゴが入った紺のポロシャツ姿の男性が立ちあがり、2人は丁寧にお辞儀をしあう。紺のポロシャツ姿の男性がテーブル越しに両手を伸ばし、眼鏡をかけた男性と握手する。
眼鏡をかけた男性: こんにちは。ご無沙汰しておりまして。どうも。
白の「NAKAYA」のロゴが入った紺のポロシャツ姿の男性: あ、どうもお久しぶりです。どうも。
映像説明: 部屋の片隅には冷蔵庫が置かれ、白い壁には木の飾り棚がつけられており、盾や小さな工具が置かれている。 眼鏡をかけた男性が、青い椅子に座って笑顔を見せる。テーブルには茶托に載せられた湯呑が置かれている。
テロップ: 新輸出大国コンソーシアム元専門家 香月 宏三(かつき こうぞう) さん
ナレーション: ナカヤを担当していた、ヨーロッパの販路開拓に精通している、香月さんだ。
映像説明: 白の「NAKAYA」のロゴが入った紺のポロシャツを着た男性が、窓際でインタビューに応える。
テロップ: ナカヤ 衛藤 直哉 社長
衛藤社長: 私エンジニアなん、出身なんで、 その、向こうの人たちと何か決めごとをしてるときに、迷うわけですよ。
映像説明: 対面に座る香月さんが、身振りを交えながらインタビューに応える。衛藤社長が一口お茶を飲み、うなずきながら話を聞いている。衛藤社長の傍らには、赤い冊子が置いてある。
香月さん: 衛藤社長は技術者ですから、技術面とか開発は、もうほんとプロですけど、 私はどちらかというと技術者ではないんで、 ビジネス面の、その契約とか商談、そちらの方をメインにサポートした。
映像説明: 英語で書かれた赤い冊子が開かれている。黄色い付箋が貼られた赤いページに白抜きで書かれた表には、行見出しにヨーロッパの10ヵ国の名前、列見出しにはいくつかの項目が並んでいる。指で示された列には、「Silica (Carcinogenicity(カーシノジェニシティー)) OLD」と書かれ、単位は「mg(ミリグラム)/立方メートル」となっている。その隣には、「Silica (Carcinogenicity(カーシノジェニシティー)) NEW」の項目があり、ドイツとイタリアは「0.05」、オランダは「0.075」、オーストリア、フランス、イギリスなど、そのほかの国は「0.1」となっている。右端の「Silica (Carcinogenicity) Expected (カーシノジェニシティー エクスペクテット)EU(イーユー)」は、すべての国に一律「0.05」の数字が入っている。
テロップ: 有害粉じんに関する規制が強化
ナレーション: 2015年、ナカヤに大きなチャンスが訪れた。EU(イーユー)で有害粉じんに関する規制が強化されたのをきっかけに、ドイツの大手工具メーカーから、
映像説明: ベージュ色(いろ)のテーブルや冷蔵庫が置かれた部屋。木の飾り棚に展示されていた紺色のボディーの製品と同じものがテーブルの上に置かれている。衛藤社長が両手で製品を示しながら説明している様子。
テロップ: EU(イーユー)規格の集じんシステム開発
ナレーション: EU(イーユー)規格の集じんシステムを作れるか、コンタクトがあった。
映像説明: 会社の建物の外。スチール製の台の上にコンクリートの板が置かれ、持ち手(もちて)の先に円盤を取り付けたグラインダーが載っている。円盤には、分厚い透明のカバーが取り付けられている。衛藤社長が、持ち手を右手で握り、円盤の上部に取り付けられた黒いハンドルを左手で握りながら、眼鏡をかけた香月さんに説明している。 香月さんが両手を後ろで組み、衛藤社長の話にうなずく。 衛藤社長がグラインダーを指し示しながら話を続ける。
ナレーション: ナカヤが開発した製品を、ドイツ大手メーカーのブランドで販売する。このプロジェクトに、ヨーロッパ地域と製造業にも知見のある専門家が支援することになった。
映像説明: 半分コンクリートが塗られた、レンガの壁のある部屋の写真。壁には、穴がたくさん開いて(あいて)いて、いくつもの細い筋がついている。脇と肩に黒のラインが入った赤いシャツを着た男性が、青い防音用のイヤーマフをつけ、ホースのついた赤い工具をコンクリートの壁に押し当てている。傍らにはビデオカメラが置かれ、その様子を撮影している。男性の脇には、コンクリートのブロックを挟んで固定した赤い作業台が置かれている。 コンクリートが積まれた作業場で、大きなカッターを使ってコンクリートの板を切ろうとする作業者の写真。紺色の長袖のシャツにジーンズ姿の作業者が分厚いグローブをつけ、「AEG」と書かれたオレンジ色のカッターを両手で握っている。カッターには、掃除機のようなジャバラのホースがついた紺色のカバーが取り付けられている。
ナレーション: 二人三脚(ににんさんきゃく)での商品開発がスタートし、試作を重ね、何度も現地を訪問した。
映像説明: 建物の横の広いスペースで、持ち手の赤いカッターを使って、コンクリートを切る男性の写真。水色のギンガムチェックのシャツを着て黄色いイヤーマフをつけた男性が、分厚いグローブをつけて作業をしている。カッターにはジャバラのホースがついた紺色のカバーが装着してある。少し離れたところで、紺のスーツに眼鏡をかけた香月さんと、ピンクのシャツとジーンズ姿の男性、青いシャツを着た男性がその様子を見守っている。
テロップ: 香月(かつき)さん
ナレーション: 衛藤さんにとっては、言葉も文化もわからないなか、ドイツメーカーが何を重要視しているのかを、
映像説明: ベージュ色のテーブルが置かれた部屋。衛藤社長と香月さんが身振りを交え、うなずきながら話をしている。
ナレーション: 専門家が正確にとらえて伝えることで、行き詰まっていた開発が前進したこともあったという。
映像説明: 衛藤社長が、紺色のボディーの製品を左手に持ち、前と横の部分を手で示しながら、インタビューに答える。
衛藤社長: 最初は私はもうとにかく、前はおろか、こっちもこっちも全部ふさぎたいと思っていて、 (可動式の)羽のようなものを付けてね。 彼ら(ドイツのメーカー)は、そんなんじゃ壊れるのを、なんか気にしているよと。 で、そこまでは多分、横まで出るのはいいんじゃないっていうね。
映像説明: 試作1号機の写真。木製のテーブルの上に置かれたコンクリートの板の上に、持ち手(もちて)が赤い工具が置かれている。緑(みどり)や茶色のテープであちこち補強された、黒いカバーが装着されている。 試作5号機の写真。赤茶色のレンガの上に載せられた持ち手の赤い黒い工具の上に、下部に黒いタイヤのようなローラーがついた白いカバーが装着されている。黒い工具からにはホースのようなものがついている。 試作7号機の写真。中央に窓の開いた(あいた)シルバーのカバーの中に黒のパーツがはめこまれており、オレンジの工具に装着されている。黒いパーツからにはホースのようなものがついている。 地面に置かれた黒のカバーの写真。紺色のボディーの製品と同じ、丸みをおびた台形だが、全体が黒く塗られている。ホース接続部分の下には上向きの白い矢印が書かれている。後方の上部には、白の手書きの文字で、横向きに「230」と「180」、縦向きに「60」と「180」の数字が書かれている。
ナレーション: こうして、およそ2年の開発期間を経て、契約が成立。2017年3月、ドイツメーカーのブランドの自己集じん電動工具が販売された。
映像説明: 会社の建物の外で、衛藤社長が透明のカバーを装着したグラインダーを使っている。持ち手と上部のハンドルを握りしめ、コンクリートの板の上をゆっくりと回すが、粉じんは出ていない。
ナレーション: 今後ナカヤは、次に開発した新商品は、自社ブランドでの海外販売を目指していくという。
映像説明: 傍らで見守る香月さんが、身振りを交えてインタビューに応える。香月さんの後ろにのびる道の先には、緑の木々(きぎ)が生い茂っている。
香川(かつき)さん: だからその2年間、3年間の中で完全に、基本的なノウハウを吸収されたんで、 あとはもう、ナカヤさん独自で開拓できますからね。
映像説明: 衛藤社長が民家の前で、にこやかにインタビューに応える。
衛藤社長: 独り立ちできてこその、ええ、事業成功ですから。 そこはもう、今までいただいた知識と経験をもとに頑張りたいと思います。
スタジオの八木(やぎ)キャスター: 今回ご紹介したのは、扱う商品も、海外への動機も異なる3社でしたが、きっかけを次につなげ、じっくりと取り組んでいく姿勢が大事だと感じました。新しい市場の開拓は、一朝一夕に成るものではありません。ジェトロなど外部の専門家の知見を活用することも、選択肢のひとつとして考えて頂くとよいのではと思います。
映像説明: 画面に、「ジェトロ コンソーシアム」と書かれた、ウェブ検索のテキストボックスと、検索ボタンが表示される。 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。
- 番組DVDのご提供(有料)について
-
当サイトでオンデマンド配信中の番組を有料でご提供いたします。(一部、提供対象外のものがございます。予めご了承ください。)ご希望の方はジェトロ情報データ統括課 映像メディア班(E-mail:PLG-TV@jetro.go.jp、Tel:03-3582-5219)までご連絡ください。
なお、著作権法で定められた例外の場合を除き、番組映像を複製することや不特定の人(外部者)に視聴させることはできません。 - リンクバナーについて
-
「世界は今」のリンクバナーを用意しておりますので、ご利用ください。
なお、利用に関するルールについては、当ウェブサイト「利用規約」をご参照ください。 - 動画視聴推奨環境について
-
Microsoft Edge、Internet Explorer 11、Google Chrome、Firefoxでご利用いただけます。ただし、Windows7でご覧いただく場合は、Google Chrome、Firefoxをご利用ください。
Mac OS Xをご利用の場合は、Yosemite以降のバージョンで視聴いただけます。
番組は、YouTubeでも配信しておりますので、「世界は今-JETRO Global Eye」公式チャンネルもあわせてご利用ください。 - ご利用にあたって
- 会社・学校等からご覧のお客様は、ブラウザのセキュリティ設定などによりご覧いただけない場合があります。その場合は社内のネットワーク管理者にお問い合わせください。
- 動画の視聴について
- 本ページに掲載している動画は、都合により削除されることがあります。
次回の番組
9月26日(予定)
テーマ:ジャカルタ環境市場 チャンスをつかむ最初の一手!
関連情報
ご質問・お問い合わせ
ジェトロ情報データ統括課 映像メディア班
Tel:03-3582-5219
E-mail:PLG-TV@jetro.go.jp
または最寄のジェトロまで、ご連絡ください。