タイムトラベル in ミャンマー ‐経済特区で内需をつかむ‐
2019年05月23日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
ミャンマー最大の都市ヤンゴンのショッピングモールで行われていた自動車の販売プロモーション。週末・平日を問わず、多くの家族連れなどでにぎわっていた。同国では中古車から新車へニーズがシフトするなか、日本のあるメーカーが他社に先駆けて現地生産に取り組み、6割近い市場シェアを占める。その企業が生産拠点を置くのは、ティラワ経済特区だ。港湾など周辺インフラの整備も徐々に進み、販売から5年を経て、進出企業はすでに100社を超える。そこには、農業分野の潜在需要をにらみ、挑戦を始めた農機メーカーも。自動車市場と経済特区の変遷から、ミャンマー・ビジネスがどのように動いているのか取材した。
(11分42秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 五分袖(ごぶそで)の赤のワンピース姿。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 これから成長する国の1つとして注目されているのがミャンマーです。 今回は、経済特区に工場を造り、ミャンマーの国内需要をつかもうとする企業の取り組みを取材しました。
テロップ: タイムトラベル in ミャンマー ‐経済特区で内需をつかむ‐
映像説明: 車通りの少ない片側3車線の市街地の道路。両脇には青々と葉をつけた街路樹が並び、突き当たりには、金色の飾りのついた門と塀に囲まれて、先端に向かって細くなっていく、巨大な釣り鐘型の塔が金色に輝いている。周りには、先端が尖った中くらい(ちゅうくらい)の塔が3つと、たくさんの小さな塔がいくつも置かれている。塔の右奥には、ガラス張りの高層ビルが建っている。画面左の四角い枠内にミャンマーの地図。ミャンマーはインドシナ半島北部に位置するインド洋に面した国。西はインド、北は中国、東はタイに接している。ヤンゴンは、ミャンマーの南端に位置する都市で、赤い丸印で示されている。 建物からたくさんの小さな看板が突き出している歩道。車道には、軽トラックやハッチバックなどがずらりと並んで駐車されている。歩道を歩く男性たちは、シャツの下に足首までの長さのスカートのような形の民族衣装を着けている。白いシャツの男性が、歩きながら腰のあたりでグレーの布を巻きなおし、お腹のあたりで留めている。その後ろには、頭から水色の布をかぶった女性が買い物袋を手に歩いていく。手前の店先には、白やピンクの布地に小さい花を散らした柄(がら)のスカートや、ベージュや黒っぽい柄物のワンピースなどの婦人服を着せたマネキンが飾られている。隣の店のカウンターの上に茶色の素焼きのツボが置かれ、カウンターの前と横には濃い青の看板が貼ってあり、現地の言葉でメニューのようなものが書かれている。傍らには、グレーのキャップをかぶった男性と、茶色いシャツに茶色い民族衣装の布を腰に巻いた男性が赤いプラスチックの低い椅子に座っている。奥に向かうと、店先に大きなダンボールが置かれ、歩道を挟んだ道路には、アルファベットで「Haier(ハイアール)」や「beko」などと書かれたダンボール箱を積んだトラックが停車している。さらに、紫の枠に、黄色(きいろ)の円の軌道が描かれた「AEON」のロゴや、赤の看板に白い文字で「L」と「G」を組み合わせた「LG」のロゴ、赤いダイヤを3つ組み合わせた三菱のロゴの看板などが並んでいる。 人々が行き交う大きなビルの前。黒い大理石の壁に、「THE COFFEE BEAN & TEA LEAF」と書かれた立体看板が掲げられている。壁の前には、白と黒のボーダー柄のパラソルを広げたテーブルが3つ並べられ、数人の客が席についている。右隣の緑の壁には黄色い花が描かれ、入口の左手に、カップを持って民族衣装をつけた人物が描かれている。右手には、2本のえんじ色(いろ)のパラソルと、背の低いこげ茶のフェンスが2つずつ置かれている。こげ茶のフェンスには、オレンジ色でコーヒーカップのデザインと、その下に「Gloria Jean' COFFEES(グロリア ジーンズ コーヒーズ)」と書かれたロゴが描かれている。建物の前ではジーンズにTシャツ姿、ホットパンツに黒の半袖シャツ姿の女性たちが立ち話をし、チェックのミニスカートにグレーのTシャツを着た若い女性や、日傘をさした女性たちが歩いてくる。赤い大きなリュックを背負って、髪をトップだけ金髪にした男性と、紫の日傘をさした男性が連れ立って建物の中に入っていく。
ナレーション: ミャンマー最大の都市、ヤンゴン。2011年の民政移管後、急速な発展を遂げてきた。
映像説明: 2棟(にとう)の白い高層ビルの前に建つ、5階建ての薄いグレーの大きなビル。外壁の中央に巨大な液晶モニターがついている。正面の車寄せには白い車が6台1列に並んで停車している。エントランスの周囲には、緑の壁に黄色い花と民族衣装をつけた人物の絵が描かれており、左右はガラス張りのショーウィンドウになっている。 天井の高い広々とした建物の内部。中央の吹き抜けの広場には、絵が描かれたカラフルな4本の垂れ幕が天井から吊るされている。黄色(きいろ)の垂れ幕には、紫の英語で「HAPPY MYANMAR NEW YEAR」と書かれている。各階には透明のフェンスが設けられ、人々が手すりにもたれている。フェンスの下の壁には、英語や現地の言葉で書かれたさまざまな広告が貼られている。1階のエスカレーター横に「Galaxy」と書かれた黒いパネルと、「AYA Bank」と書かれた白いブースがあり、赤いシャツを着た3人の女性スタッフが話をしている。 ブース前の緑の敷物を敷いたスペースに、白い4ドア(フォードア)セダンが展示されている。後部のトランクのドアにシルバーでアルファベットの「S」をかたどったエンブレムがついており、ナンバープレートの位置に黒地に白い文字で「Ciaz(シアズ)」と書かれたプレートが取りつけられている。紺色のTシャツに半ズボンを着た小さな男の子と手をつないだ、白いTシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性が、車の右側の後部ドアに手をついて、窓から中をのぞき込んでいる。左側にはメガネを掛けてグレーのTシャツを着た男性が立っている。車の前方には、緑のポロシャツに黒いパンツ姿の女性スタッフが、黒いハーフパンツの男性と話をしている。車の後ろには、緑のポロシャツに黒のズボン姿の別の女性スタッフがパンフレットを準備している。
ナレーション: 近代的なショッピングモール。吹き抜けの広場では、自動車のプロモーションが行われていた。
映像説明: 緑のポロシャツにジーンズ姿の男性スタッフが、ボンネットの上に黄色い花をつけた白いセダンの前で身振りを交えて話をしている。白いTシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性と、薄ピンクのベビー服の赤ちゃんを抱いた、柄物の半袖シャツに黒地に花柄のスカート姿の女性が、男性スタッフの話を聞いている。 黄色い花をつけた白いセダンの助手席に白いシャツの男性が、左側の運転席にメガネをかけた女性が座っている。車の外では、がっしりとした体型の男性がパンフレットを開きながら、向かいにいる女性と話をしている。 青いTシャツにライトブルーのジーパン姿の男性と、クリーム色(いろ)のワンピースに青緑のレギンス姿の女性が、白いセダンに近寄き、車を見る。
ナレーション: 憧れの乗用車に、家族連れやカップルが熱い眼差しを向ける。ここでは、ある日本車(にほんしゃ)メーカーが圧倒的人気だ。
映像説明: 白いセダンの前で、白地で襟元から肩にかけて紺色の切り替えがあるポロシャツを着た男性がインタビューに答える。
白地で襟元から肩にかけて紺色の切り替えがあるポロシャツを着た男性・ミャンマー語吹き替え: デザインもいいので、この車の購入を検討しています。
映像説明: 白い乗用車と、カタログが置かれたスタンドの前で、白いYシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性スタッフが、身振りを交えて話をしている。白地に水玉模様の半袖シャツに柄物のロングスカート姿の女性と、白と黒のボーダー柄のポロシャツに茶色い民族衣装を腰に巻いた男性が、男性スタッフの話に耳を傾ける。 黒い乗用車の前で、白いカットソーに緑のジャケットを着た、黒髪のロングヘアのカーディーラーの代表の女性がインタビューに答える。
カーディーラーの代表の女性・ミャンマー語吹き替え: 今月は、先月の倍ぐらい、 昨日だけでも11台が売れました。
映像説明: 白い乗用車と茶色の乗用車のあいだで、白いカットソーに緑のジャケットを着たカーディーラーの代表の女性が、白いYシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性スタッフと話をしている。展示会場の後ろには、フランス語で「ESPRIT(エスプリ)」と書かれた看板が掛かった店舗がある。 黒、白、茶色の乗用車が並んだスペースの奥に、大きなパネルが設置されている。上部には、アルファベットの「S」をかたどった赤いロゴと、紺色の文字アルファベットで「SUZUKI KL SEVEN」と書かれ、その下は白と紺の正方形の市松模様になっている。白い正方形には、赤いアルファベットの「S」のマークの下に青い文字で「SUZUKI」と書かれたロゴが描かれている。紺色の正方形には白い文字で「KL SEVEN」と書かれている。パネルの前に緑のジャケットを着たスタッフと、白いシャツの男性が向かい合って座っている。
テロップ: SUZUKI
ナレーション: そのメーカーはスズキ。新車市場の6割近いシェアを誇る
映像説明: 赤い乗用車の前で、ベージュのチェックの半袖シャツを着た男性と、緑のジャケットを着た女性スタッフが話をしている。後ろの店舗には、黒い文字で「WASO SHISEIDO(わそう しせいどう)」と書かれた白い化粧品の陳列台が置かれている。 白の軽トラックの右隣に赤と白のコンパクトカーが並んでいる。赤と白のコンパクトカーは、ナンバープレートの位置に、白い文字で「SWIFT(スイフト)」と書かれた黒いプレートが取り付けてある。赤いコンパクトカーの脇で、白いシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性スタッフが、赤いバッグを肩に掛け、白地に柄の入った半袖シャツに黒いロングスカート姿の女性と、白いシャツの男性に話かけている。えんじ色(いろ)のTシャツに青いハーフパンツの男性と、赤いキャップをかぶってTシャツに赤いハーフパンツ姿で耳に携帯電話を当てた男性が、白いコンパクトカーを見ている。
ナレーション: なぜ、ここまでミャンマーの消費者に受け入れられたのか。
映像説明: 川沿いの広大な土地に、たくさんの赤い乗用車や白の軽トラックが並ぶ駐車場と、白い平屋の大きな建物が建っている。建物の壁と、門の脇の白い塀には、赤いアルファベットの「S」のマークの隣に、青い文字で「SUZUKI」と書かれたロゴが描かれている。塀の上に立つ3本のポールの真ん中に、上から黄色(きいろ)、緑、赤の3色に塗り分けられ、中央に白い星が配置された、ミャンマーの国旗が掲げられている。
ナレーション: スズキが、2018年に、ティラワ経済特区に作った工場。
映像説明: 敷地内の駐車場。同じ車種や色ごとに、数十台もの車が並べられている。白の軽自動車の後ろには、赤、黒、茶色の乗用車がずらりと並んでいる。奥にある建物の外壁には、上の方に「SUZUKI」のロゴが描かれている。
ナレーション: ここで、3種類の乗用車を生産している。
映像説明: 大きな窓が並ぶ工場の中。手前にはステンレスの床の上に赤いシートが敷かれ、スズキの「S」のエンブレムがついた左ハンドルの白いセダンが置かれている。青いキャップに水色のTシャツ姿の男性が、運転席側のドアを開けて脇に立ち、右手でハンドルを回して前輪を動かしている。助手席側に立つ白いヘルメットをかぶった男性が紙にペンを走らせている。奥の組み立てラインでは、窓際に太いホースのようなものがついた白い箱型の装置が並んでおり、それぞれの装置の前にボンネットとトランクが開けられた白いセダンが横付けされている。
ナレーション: 人気があるのは、高級感のあるセダンタイプ。
映像説明: 白いセダンの前で、白いキャップをかぶり、白地で襟元から左胸部分に紺色の切り替えがあり、胸元にスズキのロゴの入ったブルゾンを着た男性がインタビューに答える。セダンの車内のシートには、ビニールカバーが掛けられている。奥の組み立てラインでは、白いシャツとキャップをかぶった男性たちが作業を続けている。 駐車場の一角を走っていた白いセダンが、脇の建物の方にゆっくりと戻り、シルバーの扉の前で停止する。青いキャップをかぶって水色のTシャツを着た男性が、運転席の窓から白い手袋をした左手を伸ばし、上から吊り下がった黄色(きいろ)と黒のロープをひっぱる。正面のシルバーの扉が上にスライドして開き、車が入っていく。 工場内の白いセダンの前で、白いキャップをかぶり、白地で襟元から左胸部分に紺色の切り替えがあり、胸元にスズキのロゴの入ったブルゾンを着た男性が話を続ける。
テロップ: スズキミャンマーモーター 浅野 圭一 社長
浅野社長: シアズです。 最も、あの、台数の多いモデルです。 ミャンマーに限らず、東南アジアでは、セダンタイプの車っていうのが1つのーステータスーになるっていう。 ま、そういった車が、現地で造ってることによって、お手頃な価格で買えると。
映像説明: 工場の組み立てライン。ボンネットとトランクが開いた白いシアズの脇で、白いヘルメットをかぶり、青いTシャツを着た作業員たちが話をしている。青い襟のついた白いシャツと青いズボンを着た男性が、紙を手に車に近づく。 赤い襟のついた白いシャツを着た女性が開いたボンネットに手をかけて立っている。横にいる作業員と話をしながら、車から離れる。白いヘルメットをかぶり、水色のTシャツと青いズボンを着た作業員が、計器が付いた黒い大きな箱形の装置の前に向かう。
ナレーション: 売れている理由の一つが、現地で生産し、価格を抑えていることだ。
映像説明: 組立ラインに、ボンネットと助手席側のドアを開けた白いシアズが並んでいる。先頭の車には、白いヘルメットをかぶって白いシャツを着た男性が、助手席の脇に立っている。後ろの車のボンネットでは、白いヘルメットをかぶり、水色のTシャツと青いズボンを着た女性が作業をしており、装置の上部につながったホースのような機器を手に車を離れる。 鉄筋のはりが組まれた高い天井。低いはりには、等間隔に扇風機が設置されている。ボンネットと助手席のドアを開けた白いシアズの周りで、白いヘルメットをかぶり、緑のTシャツを着た男性が紙とペンを手に車の後部を見ている。水色のTシャツ姿の男性が、運転席側の後部のドアを開ける。ボンネットの近くで、青いエプロンを着た男性が立って手を動かしている。
テロップ: 小売価格 約180万円
ナレーション: 小売価格は180万円。同じクラスの輸入車よりも1割ほど安いという。
映像説明: 屋外。工場の軒下に駐車された白いシアズ。助手席をのぞきこんでいた青いキャップと水色のTシャツ姿の男性が、体を起してドアを閉める。 青いキャップと水色のTシャツ姿の男性が、後部座席のドアを開け、白い手袋をつけた手で内側の窓を触る。ドアを閉めると、ドアハンドルや窓を外側から触ってチェックしている。 薄暗い部屋の一角に水色のパイプが張り巡らされている。1列に10個ほどのノズルがついたパイプが3列並んでおり、横づけされたシアズに霧のような液体を噴射している。
テロップ: 国内生産車 ▼ 登録税の免除 車庫証明が不要
ナレーション: 輸入車の場合は登録税がかかるが、現地で生産した車にはかからない。 さらに、自動車輸入には車庫証明が必要だが、現地生産車であれば、それも不要だ。
映像説明: 鉄門の脇の白い塀に赤いアルファベットの「S」のマークの隣に、青い文字で「SUZUKI」と書かれたロゴが描かれた、平屋の広大な工場の外観。門の内側を警備員が歩いている。
テロップ: 1998年に進出
ナレーション: そのスズキが、ミャンマーに進出したのは、今から20年ほど前。
映像説明: 工場内の組立ライン。ボンネットや助手席のドア、トランクを開けた白いシアズの前に、白いヘルメットをかぶり、紙を持った男性が立っている。後ろには白いヘルメットをかぶった3人の作業員の姿がある。 工場の外観。右手に工場の建物、左手に黒や白の乗用車が停車している。中央に赤いカラーコーンで車線を仕切られた道路があり、白いシアズがスピードを上げて走ってくる。
ナレーション: 周辺国から部品を集め、国内の工場で組み立て、生産を行なってきた。ほかの自動車メーカーがほとんど見られないなか、少しずつ足場を固めてきた。
映像説明: 両脇に木々(きぎ)の生い茂る、土ぼこりの立つ道路の映像を背景に、「2009」の数字が画面に表示される。木々(きぎ)の下にはたくさんの車が駐車されている。「TAXI」と書かれた黄色い表示灯を屋根につけた車が、荷台に4人の男性を乗せた白いトラックとすれ違う。トラックの正面には「TOYOTA」のロゴ文字。側面には、緑、赤、青のラインが塗られ、荷台にはたくさんの白いポリタンクが積まれている。男性たちは塗装がはげてさび付いた荷台の縁(ふち)や、運転席の屋根に腰掛けている。右手前方に座る白いシャツの男性は本を読み、後方の黒いシャツの男性は木枠のようなものを両手で抱えながらトラックに揺られている。 交通量の多い市街地の道路。脇に電柱が立ち並び、車のあいだをたくさんのバイクや自転車がすり抜けていく。荷台の屋根部分にだけほろを張った白いトラックや、バンパーがへこんだグレーのタクシーが走っていく。画面に表示された数字が「2009」から「2010」、「2011」に変わる。
ナレーション: 今からさかのぼること10年。当時は、軍事政権下で、自動車の輸入が制限されていた。 市内を走る車は年季の入ったものばかり。
映像説明: 屋外の広いスペースに、数百台の自動車が駐車されている映像を背景に、「2011」の数字が画面に表示されている。軽トラックやバン、乗用車などさまざまな種類と色の車が並ぶ。どの車もナンバープレートがとりはずされ、フロントガラスに正方形と長方形のステッカーが2種類貼り付けられている。手前の箱型の荷台がついたトラックには三菱のエンブレムがついている。 茶色の建物の前に、フロントガラスにステッカーが貼られた多種多様な乗用車が百台以上並んでいる。ブルーのコンパクトカーには、だ円の中に、縦長と横長の2つのだ円を組み合わせたトヨタのエンブレムがついている。白いミニバンには、円の中央にシルバーで「NISSAN」と書かれたエンブレム。赤い乗用車には、丸みをおびた四角形の中に鳥の翼のようなラインが入った、シルバーの「マツダ」のエンブレムが入っている。
テロップ: 中古車の輸入解禁
映像説明: 天井の高い、巨大な倉庫の中の映像を背景に、「2012」の数字が画面に表示される。フロントガラスに四角いステッカーが貼りつけられた、たくさんの自動車が並んでいる。右手の入り口近くにはバイクが5台駐車されており、傍らには10人ほどの男性が集まっている。入口から、青いヘルメットをかぶった男性がバイクに乗って入ってくる。 薄暗い建物の一角。白いSUVのグレーのウインチバンパーには、黒の文字で「LAND CRUISER」と書かれている。隣に並ぶ白いセダンにはトヨタのエンブレムがついている。
テロップ: ミャンマーへの中古乗用車の輸出台数 2011年 約1.7万台 → 2012年 約9.3万台 (出所:財務省貿易統計)
映像説明: 別の一角。ホコリをかぶった乗用車が数多く並んでいる。黒い乗用車には、円の中にアルファベットの「V」と「W」を組み合わせた、フォルクスワーゲンのエンブレムがついている。円の中に中心から3方向に光を放つ星が描かれた、ベンツのロゴが入ったミニバンがある。画面に表示された数字が「2012」から「2013」、「2014」に変わる。
ナレーション: それが、2011年に民政移管されると、規制が緩和された。 日本から中古車が一気に流れ込み、2012年には9万台を記録した。
映像説明: 白い低層の建物の映像を背景に、「2014」の数字が画面に表示されている。建物の外壁には、緑のだ円の中にシルバーの文字で「LAND ROVER」と書かれたロゴと、シルバーの社名の立体看板が掲げられている。建物の下半分は全面ガラス張りのショールームになっていて、白、黒、シルバーの3台のSUVが並んで展示されている。 吹き抜けのショールームの中。シルバーのだ円のなかに「KIA」と書かれた赤いパネルの前に白い受付カウンターがあり、ピンクや白の花が飾られている。カウンターの右側の床には、白い百合(ゆり)と赤い花が生けられた細長い花瓶が置かれ、その奥には2階に続く黒い階段がある。黒のタイトスカートをはいた女性が受付カウンターの前を通って、左手のショールームに向かって歩いていく。奥には、水色や黒、シルバー、赤など、7台の乗用車と、縦長の立て看板がずらりと並んでいる。画面に表示された数字が「2014」から「2015」、「2016」、「2017」と変わっていく。
テロップ: 中古車から新車へ
映像説明: 乗用車やトラック、バスで混み合う交差点の映像を背景に、「2018」の数字が画面に表示される。進行方向が同じ2つの大きな道路が中央分離帯で分けられており、それぞれ、車が3列から4列に広がってゆっくりと進んでくる。その手前を画面右から左に車が走っている。 高架道路と一般道路の合流地点。中央には片側2車線の坂道があり、高架道路へと続いていて、5台ほどの車が走っている。欄干の上にはたくさんの街灯が等間隔で設置されている。坂道の向こうに立つ巨大な赤い看板には、白い文字で「NESCAFE(ネスカフェ)」と書かれ、飲み物を飲む男性が描かれている。坂道の両脇にある一般道路には、たくさんの車が走っている。
テロップ: 右ハンドルの中古車の輸入 実質禁止
ナレーション: 中古車需要が一段落すると、ヤンゴン市内には、外国製の新車を扱うショールームが次々とつくられた。市場は、中古車から新車へとシフトしていく。 さらに、2018年、右ハンドルの中古車輸入が実質的に禁止されたことで、その動きが本格化した。画面に表示されていた「2018年」の表示が消える。
映像説明: ショッピングモールの吹き抜けの広場に展示されている乗用車を背景に、「ミャンマーの新車販売台数」と題された縦棒グラフが表示される。縦軸の目盛りには4,000台から20,000台までの台数が4,000刻みで記されており、横軸には2016年から2018年までの年数が記されている。 2016年は4,168台だった販売台数が、2017年は8,225台、2018年は17,524台へと増加している。(出所:ミャンマー自動車協会) 2階部分から見下ろした吹き抜けの広場。乗用車の展示スペースの隣に、たくさんのラックが置かれ、子供服や婦人服などが販売されている。中央の赤い看板には、白い文字で「BUY 1 GET 1 FREE(バイ ワン ゲット ワン フリー)」と書かれており、大量の箱が壁のように積まれている。箱の奥には、靴を並べた陳列台があり、たくさんの人が集まっている。
テロップ: 人口 5,141万人 出所:ミャンマー入国管理・人口省
ナレーション: 新車の販売台数は、まだ多くはないが、倍々で増えている。 自動車の本格的な普及はこれから。人口5千万の大きなポテンシャルを秘める。
映像説明: 緑の敷物の上に、白いシアズが展示されている。フロントガラスには「(62)」と書かれた紙と、開いたカタログが置かれている。車の傍らで、白いシャツに黒い民族衣装を腰に巻いた男性スタッフが、黄色(きいろ)のポロシャツにポニーテール姿の女性と話をしている。隣に立つ紫のシャツを着た男性が車をじっと見ている。
テロップ: ミャンマー製の自動車
ナレーション: そして今、起きているのが、現地で造られたミャンマー製の自動車販売だ。
映像説明: 大きな窓のある部屋で、白地で襟元から左胸部分に紺色の切り替えがあり、胸元にスズキのロゴの入ったブルゾンを着た浅野社長がインタビューに答える。窓は隣の事務所につながっており、窓の向こうでは10人ほどのスタッフが作業をしている。 ショッピングモールの吹き抜けの空間に置かれた「SUZUKI KL SEVEN」のパネルの前。青い布を掛けた長机(ながづくえ)にはパンフレットや資料、ペットボトルなどが置かれ、髪をシニヨンにまとめた女性スタッフが書類を片手にペンを走らせている。ジーンズをはいた男性スタッフが、長机(ながづくえ)の横でかがんで書類を片付ける。脇のテーブルでは、セミロングヘアの女性スタッフが、ミントグリーンのシャツの女性と、紺、赤、白のボーダー柄のポロシャツの男性に向かって話をしている。 工場の中。ステンレスの床の上に赤いシートが敷かれ、左ハンドルの白いシアズが置かれている。青いキャップに水色のTシャツ姿の男性が、運転席側のドアを開けて脇に立ち、片手でハンドルを回して前輪を動かしている。助手席側に立つ白いヘルメットをかぶった男性がタイヤの動きを確認して紙に書き留める。後ろの組立ラインには、ボンネットが開いたシアズが並んでいる。 工場の屋外。水色のTシャツに青いズボン姿の男性が、白いシアズの後部座席の中を白い手袋をつけた手で、触って確認している。 大きな窓のある部屋で、浅野社長が話を続ける。
テロップ: スズキミャンマーモーター 浅野 圭一 社長
浅野社長: 一時(いっとき)、あの、納車まで、あのお客様に、かなり長期間お待ちいただくような状況も発生しておりまして、 2シフト(ツーシフト)にしたり、あるいは2シフト(ツーシフト)プラス残業っていう対応をして、増産を図りまして、 (国内シェア)58%ぐらいっていうのが昨年の実績で。
映像説明: 道路沿いに建つガラス張りの建物の外観。屋上に近い外壁にスズキの看板が掲げられている。建物の前には、白の乗用車が2台と白の軽トラックが1台駐車されている。
テロップ: 47ヵ所の販売拠点
ナレーション: そのスズキ、ミャンマー国内に、すでに47の販売拠点を築いている。
映像説明: 天井の高いショールームの内部。白い床に、5台の乗用車が並んで展示されている。茶色と白の乗用車のナンバープレートの位置には、黒地に白い文字で「Ciaz(シアズ)」と書かれたプレートが取り付けられ、黒と赤の乗用車には黒地に白い文字で「SWIFT(スイフト)」と書かれたプレートが取りつけられている。赤い車以外には、ルーフに金額と車種の書かれたプレートが置かれていて、手前の茶色と白の車には、で「27,200,000 ks(チャット)」「SUZUKI CIAZ(シアズ)」と書かれている。 ショールームの奥の壁には、アルファベットの「S」のマークのシルバーの立体看板が掲げられ、前に置かれたデスクの脇に、黒い半袖シャツを着た女性スタッフが立っている。
ナレーション: これは、ほかの自動車メーカーと比べても格段に多い。
映像説明: グレーのソファーのある部屋。白地に黒い水玉模様のシャツを着てスマートフォンをいじる女性と、胸元に「Broadway」と書かれた白いTシャツを着た男性が並んで座っている。ソファーの隣に置かれた細長い棚には、ピンクの百合(ゆり)などの花を生けた白い花瓶が置かれている。ソファーの上の窓は隣室へとつながっており、隣室の正面の窓際には、銀色のタンクが2つ並んでいる。隣室の左手の窓には白と黒と赤の乗用車と、白い軽トラックの写真が入った紺色の垂れ幕が掛かっている。
ナレーション: その販売店に、車のメンテナンスに来た男性。
映像説明: 白いTシャツを着た男性がインタビューに答える。
白いTシャツを着た男性・ミャンマー語吹き替え: 日本車(にほんしゃ)だし、新車だから買いました。 現金で払ったけど、全部、父に出してもらいました。
映像説明: 天井の高いSUZUKIのショールーム。ボルドーのTシャツに赤い柄物のロングスカート姿の女性と、黒のTシャツとハーフパンツ姿の男性が赤い車に向かって歩いていく。肩に白い刺しゅうの入ったそろいの紺色のポロシャツを着た男性スタッフと女性スタッフが、2人の後ろに続いて歩く。
ナレーション: ミャンマーで自動車を買えるのは、一部の人に限られる。
映像説明: ファイルに入った紙の資料。一番上には「Model: Swift GLX(スイフト ジーエルエックス)」と書かれており、2つの表が並んでいる。水色のタイトル行(ぎょう)には、20%から50%までの数字が、5パーセント刻みで書かれている。
テロップ: ローン販売
ナレーション: そこで、現地の銀行と提携し、始めたのが、ローンでの販売だ。
映像説明: 天井の高いSUZUKIのショールーム。茶色と白のシアズ。それぞれの車のルーフに「27,200,000 ks(チャット)」と書かれたプレートが置かれている。
ナレーション: これまで買えなかった人でも、持てるようになった
映像説明: 茶色と白のシアズのあいだで、Levi’s(リーバイス)のロゴと赤いスニーカーが描かれた黒いTシャツを着た男性がインタビューに答える。
黒いTシャツを着た男性・ミャンマー語吹き替え: 購入する際のポイントは、ボディーの強さと、燃費かな。 ローンで買えるので、見に来たんだ。
映像説明: ショッピングモールの吹き抜けの広場。フロントガラスに「(55)」と書かれた紙が貼ってある白い乗用車の前に、白いYシャツを着た男性と、白いYシャツに黒いリュックを背負った男性が立っている。白いYシャツを着た男性が「55」と書かれた紙の下に貼られた表を指さしながら話している。 フロントガラスに「(48)」と書かれた紙と、表が貼ってある赤いスイフトの前に、赤いTシャツに黒いパンツ姿でグレーのリュックを背負った男性が立っている。傍らに立っていた緑のスーツ姿の女性スタッフが、男性に近づく。 エスカレーターを上りながら、見下ろした吹き抜けの広場。緑の敷物の上に展示された2列の自動車のあいだに、3つの丸いテーブルセットが置かれている。手前のテーブルには茶色いチェックのシャツを着た男性とピンクの柄物のブラウスの女性が緑のスーツを着た女性スタッフと話をしている。中央のテーブルでは、エンジのポロシャツ姿の男性が女性スタッフの電卓を見つめている。傍らの白いシアズの前で、子供連れの夫婦が女性スタッフの話を聞いている。
ナレーション: ミャンマーの新車市場は、スズキが一歩リードしているが、これから、ほかの自動車メーカーの追随が始まる。生産量を増やすには、部品メーカーの協力が欠かせない。
映像説明: 大きな窓のある部屋で、浅野社長がインタビューに答える。 販売店の整備場。右手の天井近くには銀色のタンクが置かれ、正面の窓には、白と黒と赤の乗用車と、白い軽トラックの写真が入った紺色の垂れ幕が掛かっている。垂れ幕の下では、床下からせりあがる2本の青いパンタグラフ・リフトに載せられて、白いセダンが人の頭の高さまで持ち上げられている。その脇で、青いつなぎを着た男性と、白いTシャツの男性が話をしている。その右手には白い乗用車が、左右2本の青い柱から延びる黄色いアームに載せられて、人の膝のあたりまで持ち上げられている。脇には青のつなぎを着た男性が腰をかけて、宙に浮いたタイヤを触っている。 手前の左側には黒いセダンが2台並び、右側にはドアが開いたままの赤いコンパクトカーが置かれている。 青いつなぎを着た男性が2人、白いシアズの車内に座っている。運転席に座った男性がハンドルを持ち、助手席に座った男性がハンドル周辺のパーツにドライバーを当てて回している。 大きな窓のある部屋で、浅野社長が話を続ける。
テロップ: スズキミャンマーモーター 浅野 圭一 社長
浅野社長: 部品の現地での調達っていうことが、えー、進んでおりません。 まだ、台数が年間1万台っていうことで、小さいですから、 ほかのメーカーさんも、こちらで生産やっていただければ、部品の現地調達っていう部分も、ある程度できてくるんじゃないかと。
映像説明: 「THILAWA(ティラワ) SPECIAL ECONOMIC ZONE」と書かれた巨大な灰色のゲート。中央のブースを挟んで左右に分かれており、右側のゲートは黒いレールのついた門扉(もんぴ)で半分閉じている。左側からは白いトラックが出てくる。ゲートの左右から、金属のフェンスが延び、フェンスの前には芝生が広がる。 フェンスの前の地面に、黒い横長の看板が置かれ、グレーの文字で「THILAWA(ティラワ) SPECIAL ECONOMIC ZONE」と書かれている。看板の後ろには、ミャンマーと日本の国旗、緑と赤の人形(ひとがた)を組み合わせたマークと、アルファベットで「MJTD」と書かれた白い旗が、合わせて11本交互に掲げられ、風を受けてはためいている。フェンスの後ろには、白い低層の建物が建っている。
テロップ: ティラワ経済特区
ナレーション: スズキの工場があるティラワ経済特区。今、ここに世界の企業が続々と進出している。
映像説明: 走る車の車窓風景。ティラワ経済特区の敷地内の道路。道の両側にフェンスが並び、右手のフェンスの中に低層の白い建物が建っている。画面左下の四角い枠内の中にティラワ経済特区の地図。ヤンゴン市内から川を越えて南東に20キロメートル、ヤンゴン川の近くにティラワ経済特区があり、赤い長方形で示されている。
ナレーション: ヤンゴンから車で1時間ほどの距離にある、日本とミャンマーの官民が連携して開発してきた。
映像説明: 赤茶けた土(つち)がむき出しの広大な敷地。長いアームのついたショベルカーが3台作業をしており、手前のオレンジのショベルカーには「DOOSAN(ドゥサン)」、黄色(きいろ)のショベルカーの黒いアームには「VOLVO」と書かれている。敷地のあちこちに土山や、緑のビニールを掛けた資材置き場ができている。中央を走る舗装された道路に、コンクリートのミキサー車が停車している。
テロップ: 東京ドーム500個
ナレーション: 東京ドーム500個分の敷地。
映像説明: 工事現場の出入り口。金属製の観音開きの扉が開いたままになっており、左の扉には黄色いヘルメットをかぶった耳の垂れた犬の絵と、「Mr. PENTA(ミスター ペンタ)」と書かれている。出入り口の前の道には、白い乗用車や赤いバイク、赤い自動三輪車が駐車されている。黒い屋根がついた自動三輪車には、側面に白い文字で「JRC」と書かれている。黄色いヘルメットをかぶった男性が2人、入口に向かって歩いていく。入口を入るとすぐに、写真つきの紙が貼られた木製の看板がある。その後ろには、鉄筋で組んだフェンスが置かれ、赤と白のひもが巻かれている。奥でオレンジのショベルカーが動いている。 舗装された道路の脇に建つ、赤い切妻屋根と白い壁の低層の建物。フェンスの脇には高いポールが4本建てられ、旗が風にはためいている。手前の歩道には、赤い縁取りのある白の円い標識が立っており、現地の言葉と英語で、「30 km(キロメートル)/h」と書かれている。荷台に黄色いヘルメットをかぶった男性を3人乗せて、オレンジ色(いろ)の自動三輪車が走っていく。歩道には、黒い帽子を横からみたような形の絵が描かれた黄色い菱形の標識が等間隔に並び、右手にはフェンスに囲まれた白い低層の建物が続く。
ナレーション: ラストフロンティアと呼ばれるミャンマーで進む、前例のない巨大経済開発プロジェクトだ。
映像説明: 遮るものが何もない、まばらに草の生えた広大な土地の映像を背景に、「2011」の数字が画面に表示される。土ぼこりをかぶった舗装された大きな道路が、中央を貫いている。道の両脇には、白で現地の言葉が書かれた大きな赤の立て看板が4つ置かれ、黄色い旗が立っている。左側の看板の前を緑のヘルメットをかぶった男性が歩いており、道路脇に置かれた白い台には、黒っぽい服装の人物が座っている。左手の草原(くさはら)に、4本の電柱が四角柱(よんかくちゅう)のような形に立てられている。ここから地平線まで、電柱が等間隔で10数本建てられ、電線が張られている。
ナレーション: これは2011年当時の映像。特区の予定地は、さら地のまま。
映像説明: 林の手前に広がる、工事現場を背景に、数字が「2012」、「2013」と変わり、画面に表示される。右手には地面の中に穴を掘って作られたコンクリートの基礎部分が、奥の林の方へと伸びている。左手は、赤茶色の土(つち)がむき出しになっており、黒く長いアームのついたショベルカーが、アームを折り曲げたまま方向転換している。 コンクリートの基礎部分と平行に、土(つち)の上に木の棒が等間隔で立てられ、棒と棒のあいだをロープでつないだ簡単な柵が作られている。黒のショベルカーが柵の外側にアームを伸ばす。 コンクリートでできた基礎部分の脇にある土手に、ショベルカーのアームの先端が入り、土(つち)を掘り返す。現場には、黄色いヘルメットをかぶった9人ほどの作業者が働いている。
ナレーション: 2013年、インフラ設備が急ピッチで進む。
映像説明: 青い屋根の建物が複数建っている土地の映像を背景に、「2014」の数字が画面に表示される。手前には、ミャンマーと日本の国旗や企業の旗が掲げられた5本のポールと、白い巨大な看板が立っている。その前に、荷台に水色のクレーン車を載せた白い大きなトラックが駐車している。 その奥には、5棟(ごとう)の平屋の建物が並ぶ。白い壁に水色の切妻屋根の建物が3棟と、水色の半円形の屋根の建物が交互に並んでおり、建物の左手にも水色の切妻屋根の建物が建てられている。トラックの脇から現れた2人乗りのバイクが、右手の駐車場の方へ向かって走り去っていく。画面に表示された数字が「2014」から「2016」、「2017」に変わる。
ナレーション: 2014年には、企業への販売が始まった。
映像説明: 舗装された道路に面した金属の骨組みと屋根だけの2階建ての建物。道路の脇に、工事用のフェンスが設置されている。画面に表示された数字が「2017」から「2018」に変わる。 川沿いの道の脇に建つグレーの巨大な3階建ての建物の映像を背景に、「2019」の数字が画面に表示される。建物を囲むフェンスの前に、紺色の看板が建てられており、白の文字で「五洋建設」と書かれ、その左には、5つの水色の三角形を組み合わせた五角形のロゴが描かれている。 紺色の文字で「RYOBI (リョウビ)MYANMAR DISTRIBUTION SERVICE」と書かれたグレーの大きな建物の外観。社名の左側には、青いだ円の中に白い筆記体の文字で「Ryobi(リョウビ)」と書かれたロゴが掲げられている。大きなトラックや2台のトレーラーが、植え込みの脇を通って敷地内に入っていく。入口脇の屋根の下にトラックが何台か駐車している。画面に表示された「2019」の文字が消える。
ナレーション: それから5年、進出を決めた企業は100社を超えた。
映像説明: 天井の高い、広い建物の中にたくさんの店が並んでいる。広くて長い通路の両側に、現地の言葉や英語、緑色(みどりいろ)の仏像などが描かれた電飾看板(でんしょくかんばん)が掲げられ、宝石が飾られたショーケースや、絵や彫刻、壺を並べた店が、建物の端まで続く。それぞれの店の前に背の高いスツールが置かれている。 ネックレスや仏像が置かれた宝飾店。ガラスのショーケースには、赤や紫の宝石をつけた金のネックレスが並ぶ。奥にはメガネを掛けた女性店員が電卓をたたきながら、隣に座るピンクのストライプのシャツを着た男性と話をしている。女性店員の後ろのショーケースには、小さな白い仏像が並び、金色の糸で漢字の「福(ふく)」と書かれた赤い布や仏像や寺院の絵などが陳列されている。 白いデスクの並ぶ部屋。奥のカウンターには黒いモニターが2台置かれている。手前のデスクには、グレーのTシャツに紫のズボン姿でメガネを掛けた男性が椅子に座ってお札を数えている。赤いポロシャツに黒いズボン姿のポニーテールの女性が、傍らに立って書類を見ている。 デスクの上には、ひもで結んだ札束が5つ積まれている。
ナレーション: 企業の進出は増えているが、ミャンマーには、複雑な法規制や古い商慣習が残る。 外国企業にとっては、障害も少なくない。
映像説明: 自動ドアの上に、「SEZ Management Committee & OSSC」と書かれた金色の立体看板がついた部屋の外観。ガラス張りのエントランスの右手には、パンフレットを置いたラックが2つ置かれている。自動ドアの向こうにはグレーの椅子が左右に3つずつ並べられており、左側にはボーダーのシャツの男性とチェックのシャツの男性が並んで座っている。部屋の中央の丸テーブルには、パイナップルの形に生けた黄色い花が飾られている。正面の白いカウンターには、女性が数人座っている。 部屋の中。白いカウンターの後ろの壁の上部には、左右外側を向いた金色の獅子のあいだに、赤地に金色でミャンマーの国の形がデザインされた国章が飾られている。その下に黒い文字で「ONE STOP SERVICE CENTER」、その下に「THILAWA(ティラワ) SPECIAL ECONOMIC ZONE」と書かれた立体看板が掲げられている。カウンターは白い板で区切られていて、それぞれのブースに4桁の番号を表示する電光掲示板が設置されている。カウンターの奥では女性スタッフが応対している。
テロップ: ワンストップサービスセンター
ナレーション: そこで役立つのが、ワンストップサービスセンターだ。
映像説明: カウンターの5つのブースは満席になっている。左端から赤いキャップの男性、紫のシャツの女性、グレーの長袖シャツの女性、黒いシャツの女性、グレーの半袖シャツの女性が座っている。 カウンターの左手には液晶画面のついた、「THILAWA(ティラワ) SEZ OSSC」というロゴが書かれた水色と白の縦長の発券機が置いてある。 襟元にレースをあしらった白いブラウス姿で眼鏡をかけた女性スタッフが、黒いシャツの女性の前に座り、書類をめくっている。 黒いタンクトップを着た女性スタッフが、書類を手にしたグレーの長袖シャツ姿で眼鏡をかけた女性とノートパソコンの画面越しに向き合い、笑顔を見せている。
ナレーション: 複数の行政機関が入居し、投資の手続きや輸出入の許可、納税などを1ヵ所で完結できる。
映像説明: ガラスのドアの前で、グレーの長袖シャツの女性が、顔をほころばせながらインタビューに答える。
グレーの長袖シャツの女性・ミャンマー語吹き替え: 工場建設の手続きで来ました。 とっても便利です。
映像説明: カウンター。真ん中のブースの黒いタンクトップを着た女性スタッフが受話器を耳に当てている。向かい合って座る白いTシャツ姿の女性が、ノートに目を通している。 胸元にブローチを着けた白いブラウスの女性スタッフが、カウンターに書類を置いて、グレーの半袖シャツの女性と話をしている。
ナレーション: 進出企業は、行政手続きが簡単に行なえ、円滑なビジネスが可能だ。
映像説明: ワンストップサービスセンターの一角で、グレーヘアにYシャツ姿の男性がインタビューに答える。
ナレーション: この経済特区の開発を担う清水社長。
テロップ: MJTD 清水 禎彦(しみず ともやす) 社長
清水社長: ミャンマー政府が、非常に強い意志を持って、 ここで、あの、インベスター(投資家)フレンドリーな行政手続きを、実験的にやっちゃおうと。 ここでは、この1ヵ所で済むようになってると。 これだけ短期間に、ティラワに、あの、まあ入居企業さん、投資家が入ってきている、まあ1つの大きな、ま、要因になったということでしょうね。
映像説明: バイクやトラックの走る、片側2車線の道路。ヘルメットをかぶった作業員を数十人荷台に載せた青いトラックが走ってくる。道路沿いに白い縦長の看板が立っている。看板には、黒い文字で「SUPER」、オレンジの文字で「HOTEL」と書かれている。
ナレーション: 企業の集積が進むのと同時に、ビジネス環境も整いつつある。
映像説明: 道路脇に建つL字型の4階建ての建物。外壁は1階がオレンジ、3階から上が茶色になっている。エントランスの前には日本やミャンマーの国旗などがはためく3つのポールが立っている。建物の手前には、芝生が広がっている。左手には、ヤシの木を植えた中央分離帯を持つ舗装された道路が一直線に延びている。 建物の屋上近くの外壁が濃い茶色になっており、白い文字で「SUPER」、オレンジの文字で「HOTEL」と書かれた立体看板が掲げられている。
ナレーション: 今年の3月、経済特区にオープンした日系のホテル。
映像説明: 林へと続く道路脇の工事現場。バスやトラックが行き交う道路の脇に砂利の山が置かれ、緑のバスや、黄色(きいろ)のトラックなどが駐車されている。土(つち)がむき出しになった歩道には、材木や赤いカラーコーンが置かれ、黄色いショベルカーや白の軽トラックが駐車してある。 建設途中のクリーム色(いろ)の平屋の建物。建物の手前は赤茶色の土(つち)がむき出しになっており黄色いショベルカーが土(つち)を掘りかえしている。建物の前には廃材を積んだ青いトラックと、白の軽トラックが2台駐車しており、左端には青いコンテナが置かれている。敷地の前にはピンクの掲示板が建てられており、紫の文字で「AEON orange Hypermart」と書かれている。その下に黒で現地の言葉が書かれ、赤い文字で「Coming Soon!」、その下に紫の文字で「Opening: Early May」と書かれている。
ナレーション: さらに、周辺では、新しいスーパーマーケットも造られている。
映像説明: 海に面した広大な敷地に、青い屋根に白い壁の建物が6つ建てられている。手前右側の大きな平屋の建物の壁には数字が書かれた黄色いプレートが並ぶ。左側には丸みを帯びた青い屋根のゲートのような建物がある。地面のいたる場所に駐車場のような白線が引かれている。右手の平屋の建物の奥には、丸みを帯びた青い屋根のゲートのような建物がもう1つ建っている。 海の近くには、青い屋根の白い小屋が4棟(よんとう)と、巨大な青い枠のようなものが2つ設置されている。
テロップ: ティラワ港コンテナターミナル
ナレーション: こちらは、完成したばかりのコンテナターミナル。
映像説明: 左側の建物の周りに、赤い大きなコンテナトラックが2台走っている。海と陸地の境目に、門のような形の2基の巨大な紺色のガントリークレーンと、それより少し小さい紺色の複数のクレーンが1列に並んで設置されている。
ナレーション: 経済特区に隣接し、日本の円借款で作られたものだ。
映像説明: 横から見た、岸壁に建つ巨大なガントリークレーン。4本の柱の上部に、右手の海に向かって左右に長いアームが伸びている。アームの左上に白い箱のような物がついており、黒い文字で「MPA」、その下に「TMIT(ティーエムアイティー)」と書かれている。
ナレーション: 物流面でも利便性の向上が図られている。
映像説明: 巨大なガントリークレーンの前。Yシャツ姿でひげを生やした男性がインタビューに答える。 岸壁から見た、小型の6基のクレーン。土台とクレーンは黄色(きいろ)で、柱の部分はグレーの門のような形をしている。 巨大なガントリークレーンの前で、Yシャツ姿で口ひげを生やした男性が話を続ける。
テロップ: TMIT (ティーエムアイティー) 北山 雄一郎 副社長
北山副社長: ミャンマーの、そのコンテナ取扱量っていうのは、年率20%近い伸びと言われておりまして、 ティラワのSEZ(経済特区)を含めて、まあ急拡大していると。 正確に早くという形でやっていきたいなと思ってます。
映像説明: 壁に区画図を貼った部屋。黒のスーツを着たグレーヘアの清水社長が、緑色(みどりいろ)やオレンジ、黄色(きいろ)、紫などで色分けされた区画図の前で、緑色(みどりいろ)の区域を指し示しながら話をしている。 グレーの壁の平屋の建物。入口の右側には、白い文字で「SAFTY FIRST(セーフティー ファースト)」と書かれた紺の看板を含む5つの看板が立っている。その前の駐車スペースには、紺の乗用車と白いライトバン型のタクシー、赤とシルバーの2台のバイクが止まっている。
ナレーション: 重層的に発展する経済特区だが、進出企業の顔触れは、当初の想定とは大きく異なっていた。
映像説明: 壁に区画図を貼った部屋で、グレーヘアの清水社長が、身振りを交えてインタビューに答える。
テロップ: MJTD 清水 禎彦(しみず ともやす) 社長
清水社長: 製造業にとっての、このミャンマーの魅力ってなあにって言ったら、 やっぱり低廉な労働力なんですよね。 例えば縫製産業とかですね、まあ、こういった、輸出型の、労働集約型の、企業が、 われわれの主たるターゲットになるのかなと、ま、こういう仮説を持って臨んだんですけども、 ま、見事に裏切られました。 で、今出てきた、あの、われわれのお客様はですね、7割近くが、えー、内需型。 ミャンマーをマーケットとして、えー、ここを攻めてくると。
映像説明: グレーのフェンスで囲まれた広大な敷地に建つ低層の白い建物の外観。屋上に近い正面右手の外壁に、水色の文字で「OSHIMA(おおしま)」と書かれ、その下にオレンジ色(いろ)のだ円の下半分の形がデザインされたロゴマークが掲げられている。
テロップ: 大島農機(おおしまのうき)
ナレーション: その1社が、大島農機(おおしまのうき)。
映像説明: むき出しの鉄骨のはりが組まれた、天井の高い建物の内部。広いスペースの左手には、オレンジの半透明のついたてやオレンジのフォークリフトが置かれ、中央にはパレットやグレーのコンテナなどが置かれている。右手奥には巨大な柱が2本立てられ、黄色(きいろ)の天井クレーンが設置されている。クレーンの下にはホワイトボードが置かれ、傍らには白いヘルメットをかぶり、上下紺色の作業着を着た作業員が3人、薄緑のワゴンの前で作業をしている。右奥の壁ぎわには、緑色(みどりいろ)の機械が6台並べられ、傍らには作業員が1人、灰色のワゴンにおいた資料を確認している。 別の一角。左の壁沿いに、巨大な黒と赤の長方形の機械が2台並び、正面の壁には別の形の機械が設置されている。それぞれの前に黄緑のワゴンが置かれ、左側の機械の前に、白いヘルメットをかぶり、紺色の作業着を着た男性が2人立っている。 室内の広いスペース。上下紺色の作業着を着た20人ほどの男女が、間隔を取って3列に並び、ラジオ体操をしている。先頭の男性は、ほかの作業員たちと向き合って体操をしている。
ナレーション: 今年の2月に完成したばかりの工場で、米を乾燥させる機械を一から作る。そのため、数千万円する工作機械を複数持ち込み、スタッフも20名雇用した。
映像説明: 工場の一角。白いヘルメットをかぶり、黒いフレームの保護眼鏡を掛けた男性が、インタビューに答える。 工場の中央に白い台形の機械や、黒と赤の大きな機械、扇風機などが置かれている。白いヘルメットをかぶり、上下紺色の作業着を着た3人の男性が、グレーの縦長の機械を取り囲んでいる。もう1人の男性は白い台形の機械をのぞき込んでいる。 赤い切妻屋根と白い壁の低層の建物。フェンスの脇には高いポールが4本立てられ、旗が風にはためいている。手前の歩道には、赤い縁取りのある白の円い標識が立っており、現地の言葉と英語で、「30 km(キロメートル)/h」と書かれている。
テロップ: 大島農機(おおしまのうき) 武藤 公(むとう たかし) 常務
武藤常務: まあ、なぜ、ティラワに選んだかということですけど、 経済特区ということでですね、例えば法人税は、操業5年間は免除。 インフラが、ほかの工業団地とは、全然違います。
映像説明: 白い壁の明るい室内。胸元に大島農機(おおしまのうき)のロゴマークのついた紺のポロシャツを着て、黒ぶちの眼鏡を掛けた武藤常務が黒いモニターに向かっている。後ろの壁には、20人ほどの顔写真の入った表が貼られている。 工場の中。白いヘルメットをかぶり、紺のポロシャツを着た武藤常務が、壁際の通路を歩きながら、大きなパレットが床に10枚ほど置かれ、5人ほどが作業をしている前方の一角を指さしながら歩く。 草原(くさはら)に建つ、白い壁の寺院。入口の周りと中央に配置されている先端が尖った釣り鐘型の塔、周りに置かれた小ぶりの4つの塔は金色に塗られている。寺院の脇に白い袋をたくさん積んだ、黒いトラックが止まっている。
ナレーション: 日本国内(にほんこくない)の市場が小さくなるなか、海外に活路を見出す必要があった。 東南アジアの複数の国を調査。最終的に選んだのが、ライバル企業が進出していないミャンマーだった。
映像説明: 見渡す限り広がる、黄金色(こがねいろ)の稲穂。
テロップ 農業大国
ナレーション: そのミャンマーは農業大国。
映像説明: 帽子をかぶった2人の男性と1人の女性、青いシャツを着た女性の4人が鎌を持ち、手作業で稲刈りをしている。 両岸(りょうがん)に草むらが広がる茶色に濁った浅い川。白いシャツを着て、大きな鎌を担いだ人物が、木の棒を組み合わせて作った簡素な橋に足をかける。橋の向こうの川岸に小さな平屋の小屋が5軒ほど並んでいる。 遠くに緑の木々(きぎ)を望む広大な田んぼの真ん中に、大きな機械が置かれ、茶色い粉のようなものが噴き出している。傍らには白い袋が積み上げられ、周りでは帽子をかぶった5人の男性が作業をしている。ピンクのシャツの男性が束ねた稲を機械に投げ込む。
テロップ: 就業人口の6割超が従事
ナレーション: 肥沃で広大な土地が広がり、水源も豊富。就業人口の6割以上が農業(のうぎょう)に従事している。
映像説明: 緑の葉をつけた木々(きぎ)の近くの田んぼ。骨ばった2頭の茶色い牛が荷車を引いている。稲を積んだ荷車の上で、黒の民族衣装を腰に巻いた男性が手綱を握る。赤い帽子をかぶり、手に棒を持った男性が、荷車の後ろを歩いていき、屈みこむと、稲の束を抱えて荷台に乗せる。
ナレーション: しかし、機械化は進んでいない。生産性は低いままだ。
映像説明: 切妻屋根の小屋が立ち並ぶ一角。近くの田んぼに緑色(みどりいろ)の機械が置かれ、そのそばに白い袋が積み上げられている。周りには帽子をかぶった5人の男性たちが腰を下ろしている。機械の前に建つ茶色のシャツの男性が手作業で機械に稲を通している。 広大な田んぼで、青いチェックのシャツを着た女性と、帽子をかぶった3人の男女が、小さな鎌を手に稲刈りをしている。
テロップ: 機械化へ
映像説明: 政府も農業分野の機械化に力を入れており、劇的に変化する可能性を秘めている。
映像説明: 大島農機(おおしまのうき)の工場の中。壁際に作られた階段を背に、黒ぶちの保護眼鏡をかけた武藤常務がインタビューに答える。胸元に大島農機(おおしまのうき)のロゴが入った紺のポロシャツを着た男性が手に分厚いグローブをはめて、腕に黒いカバーをして、金属の板を機械にかけている。 白い台形の機械や、黒と赤の機械などが置かれた一角で、白いヘルメットをかぶり、上下紺色の作業着を着た5人の男性が作業をしている。 壁際に設置された階段を背に、武藤常務が話を続ける。
テロップ: 大島農機(おおしまのうき) 武藤 公(むとう たかし) 常務
武藤常務: まだ、近代化、機械化がなされてない。 ニーズは十分にあると。ポテンシャルが非常に、あの、高いということで、ここを選びました。 やっぱりミャンマーを豊かにして、一緒に大島農機(おおしまのうき)も繁栄したい。
スタジオの八木(やぎ)キャスター: ヤンゴンの街は急速に近代化していますが、地方都市や農村部など、ミャンマー全体で見ると、まだこれからです。そこに日本企業の活躍の場は、多くあると感じました。
映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。
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