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知られざるモルドバ・ビジネス ‐欧州の新たな投資先‐

2018年07月05日

ルーマニアとウクライナに囲まれた人口約350万の国、モルドバ。これまで日本とのビジネスは限定的だったが、最近、自動車部品メーカーが進出するなど、新たな投資先として目が向けられている。ポイントの一つは、近隣の東欧諸国と比べても安価な労働コストだが、それだけではない。EUとの自由貿易協定が2年前に発効、多くの製品が無関税でEU域内に輸出できるようになった。進出の動きは、大企業だけでなく中小企業にも見られる。ソ連崩壊による独立後、現在もCIS加盟国ながら、EUとの結びつきを強めるモルドバ・ビジネスの可能性を取材した。

(12分12秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図から飛び出した、中が空洞になった地球儀が、回転しながら拡大表示される。 さらに世界のさまざまな都市の画像が周囲を取り巻きタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀が回転するコンピューターグラフィックスのスタジオに女性キャスターが入ってくる。 白のブラウスにベージュのキュロットスカート。

テロップ: 宮瀬 茉祐子(みやせ まゆこ)

宮瀬キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 モルドバという国をご存じでしょうか? ソ連の崩壊により、1991年に独立した国です。 これまで日本との経済的な結びつきは限定的でしたが、今、自動車部品メーカーが進出するなど、新たな投資先として注目されています。知られざるモルドバ・ビジネスに迫ります。

タイトル: 知られざるモルドバ・ビジネス ‐欧州の新たな投資先‐

映像説明: 丘に広大な農地が広がり、建物が点在する。 荷車を引いたトラクターが、大きくカーブした道路を走っていく。 画面左下にコンピューターグラフィックスのヨーロッパ広域地図。 西にドイツ、フランス、イタリア。 地図の東よりに、緑で表示された小さな国、モルドバがある。 四角い枠内にモルドバ周辺の拡大地図。 モルドバは黒海の北側に位置し、東にウクライナ、西にルーマニアがある。

ナレーション: 起伏のゆるやかな丘が、どこまでも続く。 モルドバ共和国は東ヨーロッパに位置し、西側をルーマニア、ほかの三方をウクライナに囲まれた内陸国だ。

映像説明: 日差しが降り注ぐ公園。木立の下にハトが群れ、若者たちが歩いていく。 奥の噴水が白い水しぶきを上げる。

テロップ: 人口 355万人 出所:モルドバ国家統計局

ナレーション: 九州よりやや狭い国土に、355万人が暮らしている。

映像説明: 露店が立ち並ぶ市場(いちば)。 買い物客でにぎわっている。

テロップ: 経済成長率(2018年) 3.5% 出所:IMF

ナレーション: 今年の経済成長率は、3.5%と予測されている。

映像説明: 青々とした葉が生い茂るブドウ畑(ばたけ)。 葉に隠れるほどの小さな房(ふさ)に、緑の果実が膨らみ始めている。

ナレーション: モルドバの名産はワイン。古くから生産が盛んで、日本にも輸出されている。

映像説明: 巨大な、ワインの地下貯蔵庫。 奥行きのある通路の両側に、横向きに倒された状態の黒い樽がいくつも並ぶ。 別の一角。 白壁の棚に膨大な数のワインボトルが横向きに倒され、保管されている。 棚のあいだには番号の記されたプレートが掲げられ、ミニチュアの国旗が置かれている棚もある。スーツを着た男性たちが、カメラで写真を撮ったり、棚を見て回ったりしている。

ナレーション: 日本とモルドバの経済関係は限られており、進出する日本の企業はほとんどなかった。

映像説明: 人々が集まるホール。 テーブルの上にロゼワインのボトルが1本と赤ワインのボトルが2本、合計3種類のワインが並ぶ。 たくさんのワイングラスとチーズなどが用意され、人々がテーブルの周りに集まっている。

ナレーション: しかし、今、変化が起きている。

映像説明: 緑豊かな街並み。 木々(きぎ)のあいだから赤い屋根がいくつものぞく。 奥には白い高層アパート群。

テロップ: モルドバ キシニョフ

ナレーション: モルドバの首都、キシニョフ。

映像説明: シンポジウム会場。 ステージに立つスーツを着た男性。 3つの大型スクリーンがあり、イベントのロゴマークや男性のアップが映し出される。 客席は数十名の来場者で埋まっている。 スーツを着たビジネスマンたちの中に、女性の姿もある。 ステージの上。 スクリーンをバックに、スーツを着た6人の男性がソファーに腰を下ろす。 左端の眼鏡をかけた男性が話すなか、ほかの男性らが互いに握手を交わす。

テロップ: 5月29~(から)30日 モルドバ・オートモーティブ・デイズ2018

ナレーション: そこで開かれたのが、自動車関連の産業を育てるためのイベント。 国内外から企業や投資家が集まり、ビジネスの現状と、今後の可能性について意見を交わした。

映像説明: 商談会場。 広々とした空間に4人がけのテーブルと椅子が距離を取って並べられている。 各テーブルで参加者たちが話し合っている。

テロップ: イベント中に開催された「JAPAN DAY」

ナレーション: このイベントでフォーカスされたのが日本だ。

映像説明: テーブルを囲む4人の男性。 あごひげをはやした日本人男性が、外国人ビジネスマンの話に相槌を打つ。 別のテーブル。 眼鏡をかけた日本人男性が、熱心に外国人男性の話を聞いている。 別のテーブルでも、2人の外国人男性が向かい合って話し込む。 2人のあいだには「HITACHI EUROPE(ひたち よーろっぱ)」と書かれたスケジュール表が置いてある。

ナレーション: 現地の政府機関とジェトロが主催し、商談会や企業の見学会が行われた。 しかしなぜ、日本に熱い眼差しを向けているのか?

映像説明: ステージの演台(えんだい)に、眼鏡をかけ、スーツを着た外国人男性。 胸元にはモルドバの国旗をかたどった記章。

テロップ: パヴェル・フィリプ首相

フィリプ首相・モルドバ語: 私たちはこの20年間で、最も重要な投資を実現することに成功した。

映像説明: ステージでスピーチをするフィリプ首相。 演台(えんだい)には英語で「MOLDOVA AUTOMOTIVE DAYS 2018」のロゴマーク。

テロップ: 日系企業の大型投資

ナレーション: 首相が語るのが、日系企業の大型投資だ。

映像説明: テーブルに陳列された、複数の自動車用ワイヤーハーネス。 何本もの電線が束ねられ、末端にはコネクターが取りつけられている。

テロップ: 日本の大手自動車部品メーカーが モルドバに進出

ナレーション: 自動車用ワイヤーハーネスの大手メーカー「フジクラ」が、2年前に進出。第2工場も開設した。

映像説明: 白い外壁の建物。 屋上近くに掲げられた「SEBN MD」の青い文字とロゴマーク。 広々とした敷地に2階建ての工場が建っている。 工場の前で風に揺れる5つの旗。 左から日本国旗、ドイツ国旗、モルドバ国旗、欧州旗(おうしゅうき)、白地に青色で「SEBN MD」と書かれた社旗が並ぶ。 モルドバの国旗は左から青、黄、赤に塗り分けられ、中央に鷲が描かれている。

ナレーション: さらに、去年は住友電工が工場を作った。 ルーマニアに進出している企業が、新たな投資先に選んでいる。

映像説明: 商談会場のエントランスホール。 出入り口から来場者が続々と入ってくる。 脇に設置されたインタビューボード前では、複数のカメラマンが三脚を立てて会見に備えている。

テロップ: 低い所得水準

ナレーション: そのモルドバは、ヨーロッパのなかでも所得の低い国のひとつ。

映像説明: 「一人当たりGDP(2018年)」と題された表。 3ヵ国の国名と国旗のイラスト、GDPの数字が、積み上がった硬貨のイラストとともに並ぶ。 画面左から、モルドバ2,596ドル、ルーマニア12,575ドル、ドイツ50,842ドル。 出所:IMF

ナレーション: 一人当たりのGDPはおよそ2,600ドル。隣国のルーマニアはその5倍。 ドイツにいたっては20倍だ。 労働コストの差は歴然。

映像説明: 商談会場。 あごひげをはやした日本人男性が、同席する外国人ビジネスマンらの話に耳を傾ける。

ナレーション: 商談会に参加したIT(あいてぃー)企業。 ルーマニアでソフトウエアの開発を行ってきたが…。

映像説明: インタビューボードの前で話す、あごひげをはやした日本人男性。

テロップ: E&Mルーマニア 中島 伸 ゼネラルマネージャー

中島ゼネラルマネージャー: ルーマニアのほうでエンジニアを探していまして、人材不足(ぶそく)がありまして、それでモルドバのほうに何かパートナーカンパニーが見つかればいいなということで来ました。

映像説明: 別の商談テーブル。 眼鏡に手を添え、熱心にカタログをのぞき込む白髪(しらが)まじりの日本人男性。 外国人ビジネスマンらと製品写真を見ながら話し込む。

ナレーション: 総合商社も、投資環境を確かめに来ていた。

映像説明: 商談テーブルでインタビューに答える眼鏡をかけた日本人男性。

テロップ: ドイツ三井物産 ブカレスト事務所 石丸 義男 所長

石丸所長: ルーマニアも、すでに製造業で労働者不足(ぶそく)っていう話が顕在化しつつあるなかで、(モルドバが)どんな感じなのかなっていうのは見ておく必要があるかなっていうことで今回、参加させていただいた次第です。

映像説明: 青空の下に広大な駐車場。 奥に木々(きぎ)が伸び、いくつかの建物がのぞいている。 中央にひときわ高い建物。 アルファベットで「UTM」と掲げられ、それぞれの文字がモルドバの国旗と同じ3色に色分けされている。 研究室のような室内。 出席者やマスコミ関係者がひしめく中、展示パネルの前でワイシャツを着た外国人男性が話をしている。

テロップ: モルドバ工科大学

ナレーション: イベントにあわせて、モルドバ工科大学で、研究施設の開所式が行われた。

映像説明: 別の室内。 赤地に白い文字で「Mitutoyo」と記されたロゴマークのプレートが4枚、壁に貼られている。 壁際のデスクの上に、顕微鏡や大小の木箱、さまざまな部品が置かれている。 中央のデスクにも装置が置かれ、パンフレットが添えられている。 デジタル測定器を操作する手元。 2枚の測定面のあいだに円柱形の部品が挟まれ、液晶画面に数値が表示される。 測定器の全体像。 目盛りが振られた定規の末端から測定面が突き出ている。 もう一方の測定面は可動式で、液晶つきの装置と一体化している。

ナレーション: そこに測定機器を提供したのが、ミツトヨだ。 この分野で、国内外で高いシェアを持つリーディングカンパニーだ。

映像説明: ブルーのネクタイをした白髪の日本人男性がスピーチ。 時折カメラのフラッシュがたかれるなか、出席者に向かって身振りを交えながら話す。 半袖シャツを着た男性が3次元測定機の解説をする。 測定物の真上からプローブという測定対象と接触する触針(しょくしん)を当てる構造。 プローブヘッドは手のひらサイズで細かな目盛りがついている。

テロップ: ミツトヨ 佐々木 繁幸 欧州総支配人

佐々木欧州総支配人・英語: 去年、モルドバ工科大学とミツトヨは、測定機器の研究施設を作ることでパートナーシップを結んだ。今年は3次元測定機を導入した。

映像説明: 部屋の隅に置かれた大型機器。 顕微鏡などのさまざまな装置が搭載されている。 そばにあるテーブルには、三角形のケースに入れられた定規や金属製の長い定規、木箱などが展示されている。

テロップ: ソ連時代の測定工具

ナレーション: これまでは、ソ連時代の旧式が使われていた。

映像説明: 別の一角にミツトヨの3次元測定機。 半袖シャツを着た男性が操作し、白い測定物のくぼみにプローブの先端を触れさせる。 Tシャツを着た学生2人の写真。 半袖シャツを着た男性とともに、測定機を見つめている。

ナレーション: 製造業を育てるために不可欠な、高精度でコンピューター制御された測定機を、学生の時から使ってもらう。未来への投資だ。

映像説明: 測定機の置かれた部屋でインタビューに答える佐々木欧州総支配人。

テロップ: ミツトヨ 佐々木 繁幸 欧州総支配人

佐々木欧州総支配人: いかに将来的にその国の技術力が上がっていくか、それがイコール、国の成長にもつながります。 計測というもののスペシャリストを育てなければいけないっていうのが、われわれの考えです。

映像説明: なだらかな丘に沿って並ぶ建物。 3本の巨大な煙突がそびえ建つ。 街並みの奥には広大な農地が広がる。

ナレーション: かつてはモルドバでも、トラックやトラクターが製造されていた。

映像説明: 街なかに、屋根がなく壁が崩れ落ちた建物。 緑豊かな住宅地の向こうに高層マンションの建設現場。 何基ものタワークレーンが稼働している。

ナレーション: しかし、ソ連の崩壊の影響などで、産業は衰退。

映像説明: 街路樹のある道路を乗用車が行き交う。 デジタルサイネージが設置された脇の駐車場にはSUVやステーションワゴンが駐車されている。 片側3車線の大通り。 トロリーバスや自動車で渋滞している。 歩道にはバスを待つ大勢の人々。 自転車で車道を走る男性もいる。

テロップ: EU(イーユー)と自由貿易協定を締結

ナレーション: 歴史的に関係の深いルーマニアを中心にEU(イーユー)との関係強化を進めており、すでに、自由貿易協定を結んでいる。

映像説明: 多くの買い物客が行き交う通り。 パラソルを立てた露店が並び、色鮮やかな果物が山積みにされている。 買い物をする男性。 山積みの果物の奥から女性店員が袋を差し出し、お金を受け取る。

テロップ: EU(イーユー)とは関税なしで取引可能

ナレーション: そのため、企業は多くの製品で関税をかけずに輸出することが可能だ。

映像説明: 街なかに掲げられた横断幕の広告。 外国企業のロゴマークと並んで、マキタやリョービ、日立のロゴマークもある。 交差点に設置された屋外看板。 自動車用オイルの写真とともに、出光のロゴマークが描かれている。

ナレーション: ヨーロッパに進出している日系企業の思惑とも一致するため、投資の拡大が期待されている。

映像説明: 道路に沿って続く高い塀。奥に木々(きぎ)が並び、工場がある。

テロップ: I. M. (アイエム)エレクトロマニュファクチャリング I. M. Elektromanufacturing (アイ エム エレクトロマニュファクチャリング)

ナレーション: ソ連時代の巨大な工場の跡地。 ここで、日本企業のノウハウを吸収し、製造業復活に挑む企業がある。

映像説明: 工場の敷地内。 左側にレンガ造りの古い建物、右側にはコンクリートのビルが建つ。 建物を背に、両手を広げてにこやかに挨拶をする水色のワイシャツを着た男性。 長いひげをたくわえている。

水色のワイシャツを着た男性・英語: ようこそ、私たちの工場に!

映像説明: 男性がコンクリートのビルへ向かう。 途中で立ち止まり、説明を続ける。

テロップ: I. M. エレクトロマニュファクチャリング オレグ・ブルラク 社長

ナレーション: 案内してくれたのは社長のブルラクさん。

映像説明: 工場内。 ブルーのベストを着た男性従業員が、コイルを巻く装置に手をかけている スチール製のラックには、膨大な数のコイルが分類され整然と並べられている。

ナレーション: 日系企業からの注文を受け、コイルなど電子部品を作っている。

映像説明: ブルラク社長が別の作業場を案内する。 積み上げた段ボールの奥に、デスクで作業中の女性従業員たち。 赤いベストを着ている。 手元をスタンドライトで照らしながら、細い針のようなものを真剣な表情で調べている。 別の女性従業員は、コネクターがついたケーブルのような物を検品している。

ナレーション: 2013年の創業当時、スタッフはわずか8名。 日系企業から工作機器を持ち込み、技術指導を受けて、会社を拡大させてきた。

映像説明: ブルラク社長が広い作業場を案内する。 装置が置かれたテーブルで作業をする女性従業員たち。 そろいの青いベストを着ている。 そばに段ボールが置かれ、中には白い部品が山積みになっている。

ナレーション: 今では、400名が働いている。

映像説明: 作業場でインタビューに答えるブルラク社長。

ブルラク社長・英語: 日本の企業は、私の会社やモルドバにとてもよいチャンスをくれた。 そのおかげで、新しい電気製品が作れるようになった。

映像説明: 男性従業員たちが働く作業場。 手袋をした手で銅線を持ち、装置を回転させながら作業をしている。 装置の中央にはリング状の土台が固定され、茶色い銅線が隙間なく巻き付けられていく。

ナレーション: 現在、24時間態勢で対応しているが、生産が追いついていない。

映像説明: 女性従業員が、巻き付けられたコイルをブラシで慎重にはらい、ゴミなどをとっている。

テロップ: 生産体制を強化するため 工場の拡張を計画中

ナレーション: そこで工場の拡張を計画中だ。

映像説明: 白い柱だけが続く広々とした空間。 ブルラク社長がインタビューに答える。

ブルラク社長・英語: 今がモルドバに投資をする良い時期。 一緒にモルドバをよくできるはずだ。

映像説明: 青空の下に広がる、田植えが終わったばかりの水田。 水のせせらぎやカエルの鳴き声が響く。 周囲には一軒家が点々と建ち、遠くになだらかな山がそびえる。

テロップ: 山形県 最上郡

ナレーション: 日本の中小企業にも、モルドバでいち早く、ビジネスを始めたところがある。

映像説明: 広い敷地に並んで建つ2棟の建物。 工場内。 マスクにヘルメット、グレーの作業服を着た数名の男性従業員たちが立ち働く。 溶接面を顔の前に掲げながら、男性従業員が腰をかがめて溶接をしている。

テロップ: メタルプロダクツ

ナレーション: 建築に使う鉄筋を加工している、山形県のメタルプロダクツ。 社員数は40名ほどだ。

映像説明: 事務所。 十数名分のデスクが並び、観葉植物があちこちに配置されている。 どの社員もデュアルディスプレイでデスクワークをしている。 壁にかけられたテレビモニター。 神棚からのびる棒に設置された小型カメラ。 神棚の下にあるモニターには別の室内が映し出され、2人の外国人男性がパソコンに向かっている。 パソコンに向かう社員たちの机の上は、書類が整然と仕分けされている。

テロップ: モルドバの様子を映し出すモニター

ナレーション: その事務所。神棚の下にテレビが…。 映っているのが、モルドバに作った子会社、メタルプロダクツ・ヨーロッパだ。 常に、ネットワークを通じてモルドバと山形の会社がつながっている。

映像説明: メタルプロダクツの工場内。 ヘルメットを被り、濃紺の作業服を着た男性がインタビューに答える。

テロップ: メタルプロダクツ 渡邊 進 社長

ナレーション: モルドバに進出したきっかけは、渡邊社長がODA(オーディーエー)の仕事で現地に赴任したこと。

映像説明: 大型機械の前で並んで写る5人の写真。 外国人スタッフ3人と日本人男性2人。 ダウンコートを着てヘルメットをかぶった渡邊社長が中央に写っている。

テロップ: ODA(オーディーエー)でモルドバ赴任中に現地スタッフの 要望を受けて現地法人を設立

ナレーション: スタッフから、一緒に働きたいと言われて会社を立ち上げた。

映像説明: 会社の廊下で話す渡邊社長。 渡邊社長と現地スタッフが笑顔で写る写真。 左からコスティンさん、渡邊社長、髪の長い外国人女性、ミロンさん、別の外国人女性が並ぶ。 日本の事務所でパソコンに向かうコスティンさんとミロンさんの写真。 廊下での渡邊社長のインタビューが続く。 壁に貼られた写真。 モルドバの事務所で撮影されたコスティンさんとミロンさん。 写真には、日本語で「モルドバ共和国」、英語で「”METAL PRODUCTS EUROPE”S. R. L.」と記されている。

渡邊社長: 自国で自分の家族を養えるだけの仕事がないので「俺たちはがんばりたい」と、「チャンスをくれ」っていうことで、彼らを研修生として1年間(日本に)迎え入れまして、帰国と同時にモルドバに、図面の会社を設立し、今、現状そのような形になっています。

映像説明: 人々や車が行き交う通り沿いに4階建ての白いビル。

テロップ: キシニョフ

ナレーション: この商業施設の一室。

映像説明: 事務所でパソコンに向かうポロシャツ姿の外国人男性2人。 入り口側にミロンさん、奥にコスティンさんが座る。 2人のあいだのテーブルには、日本とモルドバのミニチュア国旗、メタルプロダクツの社旗が飾ってある。

テロップ: メタルプロダクツ・ヨーロッパ アンドレイ・ミロンさん

テロップ: メタルプロダクツ・ヨーロッパ ビクター・コスティンさん

ナレーション: コスティンさんとミロンさんの2人が働いている。

映像説明: ミロンさんの前に並んだデュアルディスプレイ。 一方の画面に三次元立体図が映し出されている。 鉄筋を組み上げたシミュレーションデータを、角度を変えたり拡大表示させたりしながら作業を進める。 コスティンさんのディスプレイにも、図面が映し出されている。 ミロンさんがコスティンさんの後ろに立ち、ディスプレイをのぞき込む。 自席でチャット画面を見つめるミロンさん。 仕事の打ち合わせについてやりとりが続き、ミロンさんが日本語で返事を入力する。 机に飾ってある社旗(しゃき)を丁寧に整える。

ナレーション: 山形の本社から送られてくる指示書に沿って、コンピューターで作図を行う。 2人とも、モルドバで最も優秀な工業系の大学を卒業。 さらに、英語やロシア語など複数の言語を話す。 日本語も、研修期間中に覚えた。 彼らのように、自国で仕事を探している人も少なくない。

映像説明: パソコンの前に座った、白いポロシャツ姿のミロンさん。 胸元には会社のロゴ。

テロップ: メタルプロダクツ・ヨーロッパ アンドレイ・ミロンさん

ミロンさん・英語: 日本の会社で働きたい理由は、日本人から多くのことを学びたいから。 日本人はとてもよく働くし、彼らの高度な技術を身につけたい。

映像説明: 壁にかけられた額入りの写真。 作業服を着た社員たちの集合写真もある。 最前列にミロンさん、女性社員、渡邊社長、コスティンさんが写っている。 事務所でコスティンさんの後ろに立ち、笑顔になるミロンさん。 モニターには山形の事務所が映し出されている。 コスティンさんがマイクを通して山形の事務所に話しかけると、女性社員が手を上げる。

ナレーション: モルドバを拠点に周辺国にも事業を広げたいと考えており、人員を増やす計画だ。

映像説明: モルドバの事務所が入る白いビルの外観。

ナレーション: この日はちょうど、新人スタッフの面接の日。

映像説明: 事務所。 ミロンさんがビデオ通話画面に向かって話しかける。 相手はひげをたくわえた若い男性。 リラックスした様子で笑みを浮かべる。 モニターのビデオ通話画面が大きく2分割され、別の場所も映し出される。 会議室でテーブルにつく渡邊社長の姿。 ひげをたくわえた若い男性が、面接に備えて待機する。

テロップ: アレクサンダー・パンダズさん

ナレーション: こちらが、面接を受けるパンダズさん。 モルドバ出身の29歳。 2人と同じ大学を卒業し、モルドバで大学講師をしている。 現在は、新たな学位を取るためルーマニアに滞在中。 生まれ育ったモルドバで、より良い条件の仕事に就きたいと転職希望だ。

映像説明: モニターに山形の事務所。 会議室にいる渡邊社長が映る。 4分割される通話画面。 日本の渡邊社長、別の場所にいる白髪の日本人男性。 ルーマニアのパンダズさん、モルドバのミロンさんの顔が映る。 それぞれ日本、ルーマニア、モルドバのテロップが入る。

テロップ: メタルプロダクツ 渡邊 進 社長

ナレーション: 現地時間、朝9時。日本は夕方4時。 モルドバとルーマニア、そして日本をつないで面接が行われる。

映像説明: モルドバの事務所で、分割された画面を見つめるミロンさん。 ルーマニアのパンダズさんが、渡邊社長の質問に答える。

渡邊社長: 今、現状でがんばってみたいとか、試してみたいっていう気持ちはあるわけですか?

パンダズさん・英語: はい、興味があります。今の仕事とも関連しているので。

映像説明: マウスを握ったまま、画面を見つめるミロンさん。 渡邊社長と白髪の男性が厳しい表情を浮かべている。

ナレーション: 果たして、パンダズさんの就職は決まるのか?

映像説明: ミロンさんが頬を緩ませながら、インタビューに答える。

インタビュアー・英語: 新人の印象はどうですか?

ミロンさん・英語: 一緒にできると思うよ。なぜならすでに日本の哲学をわかっている。 剣道をやっているからね。

映像説明: 分割画面に映る渡邊社長と白髪の男性が、和らいだ表情を浮かべている。 うなずくパンダズさん。 渡邊社長ら日本人社員が手を振ると同時に、パンダズさんも手を上げる。

ナレーション: 面接の結果、パンダズさんを迎え、3人で働くことになった。

映像説明: にこやかな表情で答えるコスティンさん。

テロップ: メタルプロダクツ・ヨーロッパ ビクター・コスティンさん

ナレーション: 現地で代表を務めるコスティンさんは、仕事を通じて、モルドバの発展につなげたいと話す。

映像説明: 広大な農地で働く人々。 多くの車が行き交う大通り。 コスティンさんのインタビューが続く。

コンスティンさん・英語: モルドバは小さな国、経済や政治をもっと安定させていく必要がある。 私たちは国を発展させるために、日本人から学ぶべきことがある。

スタジオの宮瀬キャスター: モルドバにも日本の製造業の進出が始まっていました。 大手自動車部品メーカーの取り組みは、潮目が変わるきっかけとなるかもしれません。 これから、日本とモルドバのビジネスが深まっていくことを期待します。

映像説明: 宮瀬キャスターがお辞儀をする。

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