会津本郷焼 伝統の灯を次世代につなぐ

2018年02月21日

今年は明治元年から150年目の年。幕末維新の激動の歴史の舞台となった会津の地に、伝統を今に伝える焼き物の里がある。わずか13の窯元からなる小さな産地ながら、陶器と磁器の両方を生産し、多様さが特徴ともいえる「会津本郷焼」。しかし、これまでの道のりは平坦ではなかった。戊辰戦争による壊滅的な被害をはじめとする度重なる困難を乗り越え、技を継承してきた。そして、近年は国内外の販路拡大や後継者の育成に取り組む。伝統の窯の灯(ともしび)を守り、次の世代につなぐ、東北の伝統工芸の産地を取材した。

(9分30秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル 世界のさまざまな都市の映像が続き、やがていくつもの道のようになり、 立ち並ぶビルのイメージの間(あいだ)を通り抜け、地球に続く。 日本列島が輝き、光を放つ。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオに立っている女性キャスター。紺色に白の斜めストライプが入ったワンピース姿。

テロップ: 馬場 典子

馬場キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: 馬場キャスターの横に、明治150年のロゴマークのテロップが映る。 縦書きで明治150年、アルファベットとローマ数字でMEIJI150th(めいじ わんはんどれっど ふぃふてぃーす)の文字が丸で囲まれたロゴマーク。

馬場キャスター: 今年、平成30年は、明治元年から150年の年にあたります。 そこで番組では、今に続く日本の伝統産品に注目しました。

映像説明: 馬場キャスターがスクリーンの脇に移動し、スクリーンを指し示す。 スクリーンに2点の陶器が映る。茶色の茶碗と白磁に青で木などが描かれたティーポット。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)

馬場キャスター: 今回は、紆余曲折がありながらも、今日(こんにち)に受け継がれる、会津本郷焼(あいづほんごうやき)です。 その伝統の技を生かした多様な製品づくりで、国内外への販路拡大や町おこしに取り組む、産地の今を取材しました。

タイトル: 会津本郷焼(あいづほんごうやき) 伝統の灯(ともしび)を次世代につなぐ

映像説明: 雪が降り積もった街並み。道路を挟んで家が並び、いくつかのビルも見える。 遠くに連なる山々。 お城の外堀や木々(きぎ)にも雪が積もっている。

テロップ: 福島県 会津若松市

ナレーション: 福島県、会津若松市。 江戸時代には会津藩の城下町として栄えた。

映像説明: 雪で真っ白に覆われたお城の外観。

テロップ: 若松城(鶴ヶ城(つるがじょう)) 戊辰(ぼしん)戦争の激戦地

映像説明: 道に建てられた、刀を両手で持つ少年、銃を持った少年の銅像。銅像の足元にはこんもりと雪が積もっている。

テロップ: 白虎隊士像

映像説明: 外堀の下から眺める雪が降り積もった若松城の外観。

ナレーション: 江戸時代から明治時代への移行をもたらした、戊辰(ぼしん)戦争の激戦地となった若松城や悲運の白虎隊など、波乱の幕末の歴史が詰まった地として知られる。

映像説明: 展示用のガラスケースの中にたくさんの陶器が並ぶ。 花瓶や茶碗をはじめ、家の形のような置物まで、さまざまな種類のものがある。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)

ナレーション: そんな会津の地で、400年以上も脈々と受け継がれているのが、会津本郷焼(あいづほんごうやき)だ。

映像説明: 四角い枠内に地図のイラスト。 西に新潟県、南に栃木県が隣接する福島県。 県のほぼ中心にある猪苗代湖の西側に位置する会津美里町。 本郷地域の位置を示す拡大地図のイラストも映し出される。 本郷地域にあたる場所が赤く塗られている。 西側を会津美里町、東側を会津若松市に囲まれている。 屋根に雪が積もった家々が並ぶ。

ナレーション: 現在では会津美里町の本郷地域に13軒が窯元を構えている。

映像説明: 2枚の写真が映る。 1つは「陶器」の茶色い茶碗。もう1つは「磁器」の花瓶。白磁に青で大黒天のような絵が描かれている。

ナレーション: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)の大きな特徴は、産地内で陶器と磁器の両方を制作している点だ。

映像説明: 展示されたさまざまな形の磁器や陶器。 白磁の大きなティーポットや、蓋に取っ手がついた丸い形の入れ物などがある。 茶色の長方形の箱のような形のもの、お皿や湯飲み茶碗などが並んでいる。 白と青緑が混ざりあった色の大きな丸型の花瓶。

ナレーション: 素朴で庶民的なもの、芸術的な逸品など、多様さがあると、会津本郷焼(あいづほんごうやき)事業協同組合の弓田理事長は話す。

映像説明: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)の作品が飾られた展示用ケースの前。 インタビューに答えるメガネにスーツ姿の年配の男性。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)事業協同組合 弓田 修司 理事長

弓田理事長: 今、私の後ろに並んでる品物を見ていただくと分かりますとおり、磁器もあれば、陶器もあると。 会津本郷焼(あいづほんごうやき)は、いろいろな物があることが特徴なんですよ。

映像説明: ガラスケースに粉をひく道具や屋根瓦、鬼瓦が展示されている。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)は1593年 城の屋根瓦を作らせたのが始まり

ナレーション: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)の歴史は古く、桃山時代に、城の屋根瓦を作らせたのが始まりといわれている。

映像説明: 瓦屋根の屋敷が建ち並ぶ様子を描いた、当時の絵。

テロップ: 江戸末期の最盛期には 110以上の窯元を抱えていた

ナレーション: 江戸末期、最盛期には110以上の窯元を抱えていたという。

映像説明: 屋敷の絵からセピア色(いろ)の映像に変わる。展示用のケースに陶磁器が並んでいる。

ナレーション: しかし、そんな会津本郷焼(あいづほんごうやき)に、突然悲劇が訪れる。

映像説明: 烏帽子に陣羽織を羽織った凛々しい顔の武士の白黒写真。 (資料提供 会津若松市)

テロップ: 会津藩9代藩主 松平容保

映像説明: 戊辰(ぼしん)戦争の鳥羽・伏見の戦いを描いた錦絵。 大勢の人たちが刀を交え、町に煙があがり、戦火が広がっている。 (資料提供 会津武家 屋敷)

テロップ: 1868年 戊辰(ぼしん)戦争が勃発

ナレーション: 1868年会津藩9代藩主、松平容保の時に、戊辰(ぼしん)戦争が勃発すると、会津藩は新政府軍の攻撃対象とされた。

映像説明: 會津戦争記聞と書かれた錦絵。 攻め込んでくる大勢の人を城壁の前で迎え打つ武士たち。 (資料提供 会津若松市)

テロップ: 会津戦争

映像説明: 會津軍記と書かれた錦絵。 錦の御旗(みはた)のもとに洋装で椅子に座っている男たち。 裃姿の武士が進みでている。後ろにひかえる武士たち。遠くに若松城が見える。 (資料提供 会津若松市)

テロップ: 会津藩の降伏(こうふく)

ナレーション: 陶芸家も含めた多くの人々が、戦地へ駆り出された。 この戦いで、城下町の大半が戦火で焼け落ちた。 会津藩の御用窯(ごようがま)だった、会津本郷焼(あいづほんごうやき)にとっても、その影響は甚大だった。 戦火で大半の窯元が、壊滅的被害を受けてしまったという。

映像説明: 攻撃を受けて大きく破損した若松城の白黒写真。 屋根や外壁があちこち壊れている。 (資料提供 会津若松市)

テロップ: 戊辰(ぼしん)戦争で攻撃を受けた若松城(鶴ヶ城(つるがじょう))

ナレーション: 明治が幕開けした当時、この産地は全国の中で、最も苦しい状況にあったといえる。 しかし、長い歴史を誇る伝統は途絶えることなく生き残った。

映像説明: インタビューに答える白髪でメガネをかけ、背広を着た男性。

テロップ: 会津美里町 渡部 英敏 町長

渡部町長: 瀬戸物の陶工っていうのかな、その人たちが頑張ってきたという歴史が脈々とあるのかな、 というふうに思ってるんですよ。

映像説明: 説明書きの小さなパネル。ロンドンの「ブラマー茶とコーヒー博物館」に展示されている明治期の会津本郷焼(あいづほんごうやき)急須、と書かれている。 そばに白磁に青で花のような模様が描かれた急須の写真パネルが展示されている。

テロップ: 明治期 欧州に輸出し成功

ナレーション: およそ10年をかけて復興。 明治期に、海外、特にヨーロッパに輸出するなど、精力的に立て直しを図った。

映像説明: 三角屋根などの家が建ち並ぶ白黒写真。

テロップ: 大正時代 再び悲劇が襲う

ナレーション: しかし、大正時代、再び悲劇が窯元を襲う。

映像説明: 街並みの白黒写真に炎の映像が重なる。

テロップ: 大正5年(1916年) 本郷の大火事(おおかじ)

映像説明: 通りを挟んで家が建ち並び、人が行き交う白黒写真。

ナレーション: 本郷の大火で、町の半分近く、窯元、住宅など200棟が焼失。 再び大きなダメージを受けるも、見事によみがえる。

映像説明: ガラスケースに並べられた陶器の湯飲み茶椀や急須。みどりや青など、さまざまな色や大きさのものがある。1つ1つ説明書きの小さなパネルが添えられている。 別のケースには、磁器の大きな器や白磁に青で細かな絵が描かれた皿などが展示されている。

テロップ: 1993年 陶器 磁器ともに 伝統的工芸品産地 指定

ナレーション: 実績と伝統が再認識された、会津本郷、現在の会津美里町は、陶器、磁器ともに、伝統的工芸品産地として、当時の通産省から指定を受けるまでとなった。

映像説明: 展示会場。規則正しくきれいに展示された皿や、カラフルなガラスの花瓶などが展示されたブースがある。 通路を人々が行き交う。 陶器や磁器が並んだ本郷焼(ほんごうやき)のブース。背広姿の男性が来場者と話している。 (2005年放送の「世界は今」より)

テロップ: ドイツ「アンビエンテ国際見本市」に出展

ナレーション: 2000年代に入ると、ヨーロッパ市場での販路拡大や、さらなる海外市場開拓に向けて積極的にPR活動を行った。

映像説明: インタビューに答える、黒髪を1つにまとめたジャケット姿の女性。

テロップ: (ドイツのバイヤー)来場者

ドイツの女性バイヤー・ドイツ語: 日本の食器には美しさを感じますし、料理と調和するようにできていますね。

映像説明: 写真(静止画)。 展示会場の外に置かれた大きな看板。 中国語で「日本伝統工芸品展」と書かれている。 展示会場の会津本郷焼(あいづほんごうやき)スペースの写真。テーブルに並んだ本郷焼(ほんごうやき)。皿を手に取っている来場者もいる。 別の写真でも、たくさんの来場者が本郷焼(ほんごうやき)を見ている。

テロップ: 2016年 日本伝統工芸品展 in 北京

ナレーション: さらに近年は、中国への販路拡大に向けて動き出した。

映像説明: 写真(静止画)。 会津美里町のブースの写真。「福の旅」と書かれた看板そばのテーブルに本郷焼(ほんごうやき)が並ぶ。 背中に会津美里町と書かれた法被を着た人がいる。 別の写真。美里町のスペース前に集まっている来場者。テーブルで書類を書いている人もいる。会津美里町観光協会の法被を着た人たちが接客する。 にぎわっている展示会場内の写真。

テロップ: 2017年 第6回 Visit Japan Salon

ナレーション: 13の窯元が、百数十点を出展。 現地で注目を集めた。

映像説明: 大きなテーブルを囲み、談笑する弓田理事長やスタッフの写真。 弓田理事長の向かい側に座った男性が本郷焼(ほんごうやき)を手に取って見ている。 弓田理事長と、グレーの服にメガネをかけた男性が一緒に花瓶を持っている記念写真。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)事業協同組合 弓田 修司 理事長

ナレーション: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)事業協同組合理事長として、町と共同で、積極的に海外展開を進めてきたのが、弓田修司さんだ。

映像説明: 棚に群青色(ぐんじょういろ)や薄緑色(うすみどりいろ)の磁器が並んでいる。 口が細い花瓶や円柱型の花瓶など、さまざまな形のものがある。

テロップ: 流紋焼(りゅうもんやき) 磁器

ナレーション: 弓田さんは「流紋焼(りゅうもんやき)」という磁器ブランドの代表としても、会津本郷焼(あいづほんごうやき)の発展に貢献してきた。

映像説明: 工房内。ジャンパーにエプロン姿の男性が、焼く前の茶碗の底を筆で塗っている。 青い釉(うわぐすり)を塗ったコーヒーカップ。スポンジのようなものをつけた棒でカップの底に何かを塗っている。 エプロン姿の男性が焼く前のカップなどをのせた板を運び、棚にのせる。 棚には焼き上げる前の湯飲み茶碗などがたくさん置いてある。

テロップ: 継承への取り組み

テロップ: 「後継者育成プログラム」を開始

ナレーション: 弓田さんが、今、力を入れているのが次世代に継承する取り組みだ。 自治体とも連携して後継者育成プログラムを開始。 参加者には、生活費などを補助。 陶磁器の修行を行い、将来的には、地元で独立してもらおうという狙いがある。

映像説明: 本郷焼(ほんごうやき)が並ぶ部屋。 インタビューに答えるジャンバー姿の弓田理事長。

テロップ: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)事業協同組合 弓田 修司 理事長

弓田理事長: やっぱり、なんていうか、人を育てるという部分においては、企業として考えても やっぱり大変なところはありますね。

映像説明: 2階建ての建物。1階の入り口には白い暖簾がかかっている。 周りの道や屋根に雪が降り積もっている。 陶器の写真が映る。 まん丸い形の黒い花瓶。 首が細く、先がくちばしのような形の青緑の花瓶。 内側の模様が、青と緑の入り混じった釉(うわぐすり)が放射状にのびている茶碗。外側は黒い色をしている。

テロップ: 宗像窯(むなかたがま) 陶器

ナレーション: 長い歴史を誇る、会津本郷焼(あいづほんごうやき)の中でも、江戸中期から、およそ300年に渡り、陶器を作り続け、現在にまでその伝統を伝えているのが「宗像窯(むなかたがま)」だ。

映像説明: ろくろを回し、土(つち)の成型作業をしている坊主頭の男性。

テロップ: 宗像窯(むなかたがま) 八代目 宗像 利浩 さん

ナレーション: 現在の当主は、八代目の宗像 利浩さん。

映像説明: インタビューに答える宗像(むなかた)さん。

宗像(むなかた)さん: でも、やはり一番は、土(つち)の持っている力をどこまで活(い)かせるかですね。 表面的なものは意外と変わるんですけど。土(つち)のやわらかさとか。 何か違うんですよね。五感で来るものっていうのは。

映像説明: 橙色の傾斜がなだらかな屋根の、本殿と拝殿が建っている。

テロップ: 先祖は 宗像大社の神官

ナレーション: 宗像家(むなかたけ)の歴史は古い。 先祖は奈良時代に現在の福岡県、宗像大社から神官としてこの地に移り住んだという。

映像説明: 壁がトタンの建物。入口脇に「登窯(のぼりがま)」と書かれた看板がある。 建物の中。傾斜面に作られた連房式の窯。白い小さな山(やま)が3つ並んでいるように見える。 窯にはトンネルの形をした出し入れ口(ぐち)が2つある。

テロップ: 町指定文化財 登窯(のぼりがま)

ナレーション: こちらは、町指定文化財である、登窯(のぼりがま)。 東北で使われているものとしては、最古の伝統的な窯を、今も使っている。

映像説明: 細長いテーブルに黒や薄緑色(うすみどりいろ)の皿などが展示されている。

テロップ: 戊辰(ぼしん)戦争や大正の大火事(おおかじ)では 大きな被害を受けた

ナレーション: 幕末の戊辰(ぼしん)戦争や、大正の大火事(おおかじ)では、ほかの窯元同様に大きな被害を受けたが、その都度復興した。

映像説明: 長方形の箱のような形をした陶器の写真。 茶色の陶器の側面に流れるような白い釉(うわぐすり)の模様がでている。

テロップ: にしん鉢 1958年 ベルギー ブリュッセル万国博覧会 グランプリ受賞

ナレーション: 苦難を乗り越えて、ベルギー「ブリュッセル万国博覧会」で、最高賞のグランプリを受賞するなど見事に復活を遂げた。

映像説明: スーツ姿の宗像(むなかた)さんと、毛皮を着た女性と男性が茶碗を手に取って見ている写真。

テロップ: 2010年 フランス・パリで個展

映像説明: 「大」の文字が書かれた茶碗と、「茶碗「大」」などと書かれた書付の写真。

テロップ: 奈良の東大寺に茶碗を奉納

ナレーション: その後も独自に、フランス・パリで個展を開催するなど、国内外に活躍の場を広げている。

映像説明: 登窯(のぼりがま)に集まった人たちの写真。 窯の正面で紫色の袈裟姿の僧侶が座って読経をあげている。後ろに立つ黒い袈裟を着た2人の僧侶。 窯のそばでたくさんの人たちが手を合わせている。

テロップ: 修復された登窯(のぼりがま)を前に 震災復興祈願

ナレーション: 2011年の東日本大震災では、陶器づくりの要(かなめ)である登窯(のぼりがま)が、大きく損傷したが支援者の協力もあり、修復。 再三の悲運も乗り越えた。

映像説明: 宗像窯の工房。ろくろを回し、器を作る宗像(むなかた)さん。隣の作業場でも職人が作業をしている。 別の作業場。ろくろで茶碗を成型する、パーカーを着た短髪の男性。

テロップ: 宗像窯(むなかたがま) 次期九代目 宗像 利訓(むなかた としのり) さん

ナレーション: 技術と伝統を継承するべく、黙々と陶芸に励むのは、九代目となる利訓(としのり)さん。

映像説明: 紫の布の上に置かれた青緑色(あおみどりいろ)の茶碗。 茶碗の内側は、群青色(ぐんじょういろ)の釉(うわぐすり)が放射状に広がった模様がでている。

テロップ: 宗像 利訓(むなかた としのり) 作 白緑釉茶椀(びゃくろくゆうちゃわん)

ナレーション: 東京のホテルニューオータニで自らの個展を開催するなど、実績を重ねてきた。

映像説明: 山(やま)が3つ連なったような形の登窯(のぼりがま)。利訓(としのり)さんが窯の中を点検している。

テロップ: 宗像窯(むなかたがま) 次期九代目 宗像 利訓(むなかた としのり) さん

ナレーション: 利訓(としのり)さんは、伝統ある宗像窯(むなかたがま)を受け継いでいくことへの熱い思いがある。

映像説明: 部屋でインタビューに答える次期九代目・利訓(としのり)さん。

利訓(としのり)さん: 自分が生まれ育った(会津の地で)会津本郷焼(あいづほんごうやき)を引き継いで、それを、やはり、 宗像も含めてですけども、より発信していきたい気持ちは強いですね。

映像説明: インタビューに答える八代目・利浩さん。

テロップ: 宗像窯(むなかたがま) 八代目 宗像 利浩 さん

利浩さん: やっぱり、会津本郷焼(あいづほんごうやき)自体が、なんとか灯(ともしび)があれば、またつながっていきますね。はい。誰が出てくるか、わからないですよね。

映像説明: 一軒家の玄関。引き戸の扉の上に樹ノ音工房と書かれた看板がある。 平屋の木製の家。窓に陶器などが飾られている。

テロップ: 樹ノ音工房 陶器

ナレーション: 歴史と伝統を持つ、会津本郷焼(あいづほんごうやき)に、新たな風を吹き込もうと奮闘する若き陶芸家がいる。

映像説明: 工房内。水玉模様の服を着た女性が、皿に筆で絵を描いている。 作業台の上には、コーヒーカップや、葉っぱなどを描いた皿が並ぶ。

テロップ: 樹ノ音工房 サトウ アカネ さん

ナレーション: 「樹ノ音工房」のサトウ アカネさんだ。 会津本郷焼(あいづほんごうやき)の窯元の中でも新しい工房だ。

映像説明: コーヒーカップが並ぶ棚の前でインタビューに答えるサトウさん。

サトウさん: 伝統の技法を受け継ぎながら、また、この今の時代に合ったものをね、私たちなりに作っていきたいなぁと、考えてやっております。

映像説明: 工房内のギャラリースペース。カウンターや棚、テーブルに、湯飲み茶椀や皿などが並んでいる。 暖色の明かりの下に、素朴な色合いの作品が所狭しと並べられている。 作業台に並ぶ2枚の皿と2個のマグカップ。 ピンク色ときいろのおそろいのマグカップ。縁(ふち)の部分は白っぽい色になっている。 ブルーベリーのような実と葉が描かれた皿。

ナレーション: サトウさんとご主人のほか、6人のスタッフとともに、伝統をベースに、独自の可愛らしいセンスを取り入れた作品を作る。 国内外に展開し、その評価も、年々高まってきているという。

映像説明: 焼き上げる前の皿をスポンジのようなもので拭いている女性スタッフ。 作業台に拭いた皿を並べていく。 向かい合って座る女性スタッフはマグカップに色をつけている。

ナレーション: また、樹ノ音工房の陶器づくりには、若い女性が多いことも特徴だ。 今年の4月からは、後継者育成プログラムで応募してきた、大学卒業者も受け入れる予定だ。 人材の育成にも力を注ぐ。

映像説明: インタビューに答えるサトウさん。

サトウさん: いろいろな方(かた)が、いろいろなことをできるような町になっていければなぁとは思います。

スタジオの馬場キャスター: 会津本郷焼(あいづほんごうやき)は、わずか十数軒の窯元の小さな焼き物の産地でした。 工芸品の産地は日本各地にありますが、産業として確立された大きなところだけでなく、こうした小規模な産地が守ってきた伝統が、日本にはたくさんあると思います。 そうした技が、新たなチャレンジによって世に広がり、次の世代に受け継がれていくといいですね。 それではまた、次回をお楽しみに。

映像説明: 馬場キャスターがお辞儀をする。

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