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日本のエネルギー技術を世界へ ‐カザフスタン アスタナ万博 前編‐

2017年08月16日

中央アジアのカザフスタンの首都アスタナで2017年6月から開かれている「アスタナ国際博覧会」。“未来のエネルギー”がテーマのこの万博には、ロシアや中国など137の国と機関が参加。その中で、来場者の5人に1人が訪れるといわれ、注目を浴びているのが日本館だ。そのコンセプトは、“エネルギーミックス”。万博で、日本がどのようなメッセージを発信しようとしているのか、取材した。

(9分31秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル 世界の様々な都市の映像が続き、やがていくつもの道のようになり、 立ち並ぶビルのイメージの間(あいだ)を通り抜け、地球に続く。 日本列島が輝き、光を放つ。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。木目調のテーブルに女性キャスターが座っている。ブラウンのブラウスに白のスカート姿。

テロップ: 馬場 典子

馬場キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 石油や天然ガスなどの豊富なエネルギー資源で知られ、今年6月から万博が開催されている国をご存じでしょうか? カザフスタンです。 中央アジア初のアスタナ万博のテーマは、「未来のエネルギー」。

タイトル: 日本のエネルギー技術を世界へ ‐カザフスタン アスタナ万博 前編‐

映像説明: 四角い枠内に地図のイラスト。北はロシア、東は中国、南はウズベキスタンに接しているカザフスタン。南東部に旧首都・アルマトイ、北部に首都・アスタナがある。 細長い巨大なモニュメントを中心に、整備された緑の公園が広がり、奥にはビル群が見える。円すい型の巨大な建物。

ナレーション: ロシアや中国などと国境を接し、世界有数の面積を誇る、カザフスタン。

映像説明: 広場の向こうに立ち並ぶビル。

テロップ: アスタナ

テロップ: 故 黒川 紀章(くろかわ きしょう)氏が設計に携わる

映像説明: シンボルタワー・バイテレク。てっぺんに球体があり、それを支える「生命の木」とされるポプラの木を模したデザイン。高層ビルが林立する街。

ナレーション: その首都がアスタナ。 世界的な建築家、黒川 紀章(くろかわ きしょう)さんが設計に携わったことで知られている。

映像説明: アスタナ国際博覧会会場の外観。入口の向こうに、大きな球体の建物が見える。

テロップ: 6月10日~9月10日 2017年アスタナ国際博覧会

映像説明: 天井に、博覧会のシンボルマークとEXPO(えきすぽ)2017 Future Energy(ふゅーちゃーえなじー)の文字と映像。その下を大勢の来場者が行き交っている。

テロップ: 137の国と国際機関が参加

映像説明: 長いリボンでパフォーマンスをする女性や長い竹馬に乗り、旗を振っている男性の集団。白地に赤い花模様の衣装をまとい、フェイスペイントをしている。 民族衣装を着た人と記念撮影する来場者。

ナレーション: 今年6月から3ヵ月にわたり万博が開かれ、ロシアや中国、アメリカ、ドイツなど、137の国と機関が参加。 およそ250万人の来場者が訪れている。

映像説明: 風力がテーマの展示物。大きな金網フェンスをゆがめたようなオブジェ。風で回るプロペラ。 緑がテーマの展示物。波のようにうねった芝生のトンネル。展示物の上部から蒸気が噴き出す。

テロップ: 豊富なエネルギー資源で知られるカザフスタン

映像説明: 水力がテーマの展示物。天井から水が流れ落ちている。 流線型の建物。会場内を行き交う来場者。

テロップ: 発電量の約8割が火力発電 →多くを石炭に依存しているため 大気汚染が深刻な社会問題

ナレーション: 石油や天然ガスのほか、埋蔵量が300年分あると言われる石炭など、豊富なエネルギー資源で知られるカザフスタン。 発電量のおよそ8割を火力発電が占めるが、その多くを石炭に依存しているため、大気汚染が深刻な社会問題となっている。

映像説明: スマートハウスの展示。 内部が見える冷蔵庫や調理中の映像。

テロップ: アスタナ万博のテーマ 未来のエネルギー

ナレーション: そんなカザフスタンで開かれている万博のテーマは、未来のエネルギー。

映像説明: ふたり組の女性来場者。ボーダー柄のTシャツを着た女性がインタビューに答える。

ナレーション: このテーマへの、国民の関心は高い。

主婦・カザフ語吹き替え: 未来のエネルギーは、私たちの未来です。 この万博で未来のエネルギーについてしっかりと学んで、子どもたちが大きくなった時に伝えていければと思っています。

映像説明: カップルの来場者。水色のシャツを着た男性がインタビューに答える。

医大生・カザフ語吹き替え: カザフスタンは太陽光や風力にも恵まれた国なので、こうした新エネルギーを活用することで、この国の環境を守っていく必要があると思います。

映像説明: 展示会場内。巨大な球体の表面に映像が投影されている。表面をうず状に動いている赤やきいろ、緑の線。Earth energy potential(あーす・えなじー・ぽてんしゃる)の文字。

テロップ: ロシア館

映像説明: ソーラーカーが展示されている。

テロップ: カザフスタン館

テロップ: ソーラーエネルギー

映像説明: 床面ガラスの下につぶ状のものが敷き詰められている。 たくさんのピスタチオ。

テロップ: バイオマスエネルギー

映像説明: ミニ風車(みに ふうしゃ)の展示を女の子たちが見ている。

テロップ: 中国館

テロップ: 風力エネルギー

映像説明: アニメの上映画面。山の上で回るたくさんの風車(ふうしゃ)を、人が見上げている

テロップ: 韓国館

ナレーション: 地球環境に配慮したエネルギー対策が求められる中、参加各国は、太陽光やバイオマス、風力など、それぞれの国のエネルギー事情に合わせた展示やプレゼンテーションを行っている。

映像説明: 来場者に挨拶する女性コンパニオン。

コンパニオン・日本語: こんにちは、ようこそ日本館(にほんかん)へ!

映像説明: 日本館(にほんかん)入口。太陽や水を日本の伝統的な文様や絵画で表現している正面口。 日本の国旗を振る外国人。入り口前に長い列ができている。

テロップ: 日本館(にほんかん)

テロップ: 約50万人が来館

ナレーション: その中で、注目を集めているのが日本館(にほんかん)。 すでに50万人近くが訪れているという。

映像説明: 琴(こと)と尺八のライブ風景。

テロップ: 2017年7月22日 JAPAN DAY

映像説明: 津軽三味線の演奏風景。

テロップ: 津軽三味線奏者 上妻 宏光さん

映像説明: 雅楽の演奏風景。

テロップ: 雅楽師 東儀 秀樹(とうぎ ひでき)さん

映像説明: 長い白毛の頭を振り回す舞踊家。その周りで、狐の面をつけ、赤と黒の衣装をまとったパフォーマーたちが、現代的なダンスをする。

テロップ: 日本舞踊家(にほんぶようか) 花柳 寿楽(はなやぎ じゅらく)さん

映像説明: 盆踊りを披露する着物姿の女性たち。踊り子と肩を組んでリズムを取る来館者。 会場内の通路。JAPAN DAY、Osaka Parade(おおさか・ぱれーど)と書かれた横断幕をもって行進する一行。金の烏帽子に白い千早を着た福娘たちが通り過ぎる。

ナレーション: 7月下旬には、「JAPAN DAY」が開催され、津軽三味線や雅楽、日本舞踊(にほんぶよう)などの伝統芸能が披露されたほか、日本の踊りを来館者と楽しむイベントや、2025年の万博誘致を目指す大阪をPRするパレードなども行われ、会場が日本一色(にほんいっしょく)に染まった。

映像説明: 会場内。子供たちが、手元に投影されたボールの画像に触れ、それを投げるゲームで遊んでいる。 スクリーンに映る映像を見上げている来場者たち。

ナレーション: そんな日本館(にほんかん)が今回の万博で伝えようとしているメッセージとは何か。

映像説明: 演壇に立つスーツ姿の男性。

テロップ: 世耕 弘成(せこう ひろしげ)経済産業大臣

世耕経済産業大臣(せこうけいざいさんぎょうだいじん): 資源に乏しい国ならではの知恵や工夫に加えて、再生可能エネルギーの導入拡大など、望ましいエネルギーミックスの実現に向けた挑戦を、紹介をしております。

映像説明: 3つのエネルギー相関図。三角形の中心に「エネルギーミックス」「3つのエネルギーを上手く組み合わせる」の文字。三角形の頂点それぞれに、在来型エネルギー、再生可能エネルギー、未来のエネルギーと書かれている。

ナレーション: エネルギーミックスとは、石油や天然ガス、石炭などの化石燃料による在来型のエネルギー。 太陽光や風力、バイオマスなど自然由来の再生可能エネルギー。 そして、今、話題の水素エネルギーをはじめとする未来のエネルギー。 エネルギー資源に乏しい国だからこそ、この3つのエネルギーのバランスを大切にしてきたという。

映像説明: スーツを着た白髪交じりの男性。

テロップ: 2017年アスタナ国際博覧会 中村 富安日本政府(にほんせいふ)代表

中村日本政府(にほんせいふ)代表: 在来型のエネルギー、再生可能エネルギー、未来のエネルギー、フューチャーエナジー。 この3つを上手にミックスして使っていく。日本で言っているエネルギー源のベストミックス。これがものすごい大切なんですよというのが1つのメッセージです。

映像説明: Hydrogen Energy Journey(はいどろげん・えなじー・じゃーにー)と書かれた文字看板。専用ゴーグルをつけ、VR体験をする人たち。

ナレーション: そうしたコンセプトの日本館(にほんかん)に、未来のエネルギーがテーマのバーチャル・リアリティ・コーナーが…。

映像説明: 白いコンテナが並ぶ写真。コンテナの側面にTOSHIBA、H2One(えいちつーわん)の文字。

テロップ: H2One(えいちつーわん) CO2(しーおーつー)排出量ゼロのエネルギー供給システム

ナレーション: CO2(しーおーつー)の排出量がゼロという、この水素エネルギー供給システムを提案しているのが、「東芝」だ。

映像説明: エネルギー供給システムの仕組みの図。 一番左側に再生可能エネルギーの文字。電気の文字と右矢印。その右側にH2One(えいちつーわん)と書かれた枠。枠の中は左から順に、水電解・水素製造装置ユニット、水素貯蔵タンク、燃料電池ユニット。電気の文字と右矢印。 出所:東芝資料に基づきジェトロ作成

ナレーション: 天候に左右されやすく、余ったり、不足したりといった、供給面での課題を抱える再生可能エネルギー。 その余ったエネルギーを使って水を電気分解し、水素を製造。必要な時に、必要な量だけ供給できるように貯蔵しておけるというのが特徴だ。 また、太陽光や風力などの自然エネルギーと水しか使わないため、CO2(しーおーつー)が発生しないのだという。

映像説明: スーツを着た白髪の男性。

テロップ: 東芝 前川 治(まえかわ おさむ)執行役専務

前川執行役専務: 発電段階でもCO2(しーおーつー)を排出しない。このクリーンな電気で水を電気分解して水素を作ることによってですね、水素を作るところからCO2(しーおーつー)フリーというものを実現していくことができる。

映像説明: 専用ゴーグルをつけ、VR体験をする若い男性。

ナレーション: では、なぜ水素エネルギーだったのか。

映像説明: インタビューに答える前川執行役専務。

前川執行役専務: 水素の良さは、長期間劣化しない。放電して容量が下がっていくというようなこともない。ということで非常にその長期の保存性にもすぐれた特徴を持っていると。

映像説明: コミュニティ施設を上空から映した写真。コンテナが置かれた一角の横、芝生の上に、太陽光発電パネルが並んでいる。 白いコンテナの写真。側面にH2One(えいちつーわん)と書かれたものや屋根にソーラーパネルが設置されたものがある。 写真提供:東芝

テロップ: 川崎市

テロップ: 川崎マリエン コミュニティ施設

ナレーション: そうした水素ならではの特徴を生かしたこのシステムは、コンテナ型で移動しやすいため、川崎市内のコミュニティ施設では、災害時用の電源設備として使われている。

テロップ: 東京都 府中市

映像説明: 柵にTOSHIBAの文字。その奥に建物がある。 屋外に設置された数々の装置。

テロップ: 水素エネルギー利活用センター

ナレーション: さらに東芝は、今年6月、この供給システムの発展型(はってんけい)ともいえる施設を、都内にオープンした。

映像説明: 水が入った筒形のディスペンサー。たくさんの気泡が湧いている。室外に置かれた水素貯蔵タンク。

テロップ: 需要予測に基づいた水素の製造や供給が可能 →無駄な貯蔵スペースが要らない

映像説明: フォークリフトに水素を充填する男性スタッフ。

テロップ: フォークリフトへの水素の充填は3分程度

ナレーション: 事業所などで必要な水素の量を予測。 それに合わせた水素の製造や供給が可能なため、無駄な貯蔵スペースが要らないほか、従来の水素ステーションなどではおよそ8時間掛かっていたフォークリフトへの充填が、わずか3分程度で済むという。

映像説明: 壁に水素製造、Productionと書かれている。 PCに映し出された監視画面。「24H連続通電」と書かれた装置のボタン。

ナレーション: 東芝では、今後この施設を拠点に、空港や港など大規模事業所向けに、このシステムを売り込んでいく計画だ。

映像説明: モニターに映し出された水素の製造状況。

ナレーション: だが、水素エネルギーなど、新エネルギーの開発だけが、日本の強みではないという。

映像説明: インタビューに答える中村日本政府代表。

テロップ: 2017年アスタナ国際博覧会 中村 富安 日本政府(にほんせいふ)代表

中村日本政府(にほんせいふ)代表: エネルギーを作る技術プラス使う技術、省エネルギーで使う技術というのが日本は進んでいます。

映像説明: アスタナ万博・会場内にある、実物大の家形スクリーン。暮らしの中で使われているテクノロジーについてのアニメーションが流れている。

テロップ: 省エネルギー

ナレーション: カザフスタンのエネルギー政策を担う、エネルギー省の幹部も、日本の省エネルギー技術に注目していた。

映像説明: 髪を後ろでまとめた女性。

テロップ: カザフスタン共和国 エネルギー省 アイヌール・ソスパノワ 再生可能エネルギー部長

アイヌール再生可能エネルギー部長・カザフ語吹き替え: エネルギー資源に恵まれたカザフスタンではこれまで省エネルギーなどの技術にあまり目が向けられてきませんでした。この分野では日本に豊富な知見と経験があり、今後、発電所などの大規模施設で日本の省エネルギー技術を導入できれば、大きな効果が見込めます。

映像説明: 三つ編みをした小学生ぐらいの女の子と、赤いワンピースを着た高校生ぐらいの女性の間に、白いシャツを着た父親。

ナレーション: 日本の省エネルギー技術の高さは、一般の来場者にも知られていた。

映像説明: インタビューに答える父親。

テロップ: ロシアから来た親子

ナレーション: お隣のロシアから来たという、この親子。

父親・ロシア語吹き替え: 今回万博を訪れた目的のひとつが日本館(にほんかん)の展示です。 エネルギー資源が豊富なロシアのような国でも省エネルギーという考え方は大切です。 日本はそのお手本となる国です。

映像説明: 手を繋ぎながら日本館(にほんかん)に向かうロシアから来た親子。

ナレーション: これから日本館(にほんかん)の展示を見に行くという彼らに同行した。

映像説明: スクリーンに映る映像を見る親子。娘たちに説明する父親。

ナレーション: ロシアでは、日本の省エネルギー技術について、学校で学ぶほか、テレビのニュース番組などで触れる機会も多いという。

映像説明: インタビューに答える小学生の娘。

娘・ロシア語吹き替え: エネルギー問題には前から関心がありました。私たちが住む地球の環境がどうなるのかは、すごく大事なことだと思います。

ナレーション: 最後に、日本館(にほんかん)を訪れての感想を聞いた。

映像説明: インタビューに答える父親。

父親・ロシア語吹き替え: この日本館(にほんかん)で紹介されているような技術がロシアでも導入されたらうれしいです。 今回ここで触れたような技術を見にいつか日本に行きたいと思います。 スタジオの馬場キャスター: CO2(しーおーつー)排出量がゼロの水素エネルギー。 そうした新エネルギーの開発だけでなく、省エネなどの「使う技術」に関しても、日本は高く評価されていました。 ぜひ、今後日本は、この両面で世界をリードしていってほしいですね。 それでは、また次回をお楽しみに。

映像説明: 馬場キャスターがお辞儀をする。

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