お知らせ・記者発表
ベネチア国際映画祭併催マーケットにて日本特集「Focus on Japan」実施 ―イマーシブ分野を含む日本コンテンツ産業の海外展開を後押し―
2024年08月22日
ジェトロは、第81回ベネチア国際映画祭の併催マーケットとして2024年8月29日(木曜)~9月3日(火曜)に開催される「ベニス・プロダクション・ブリッジ(Venice Production Bridge, VPB)」にパートナーとして参加し、日本特集「Focus on Japan」を実施します。VPBの特集国として日本が取り上げられるのは初めてです。
「Focus on Japan」の一環として、VPB各部門への日本企業の参加を支援するほか、VPBの一部門であるベニス・イマーシブ・マーケットへの広報出展や業界関係者を招いたパネルセッションなどの開催、特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)と連携したイベントの実施を通して、日本映画の魅力を世界に向けて発信します。
Focus on Japan概要
- 1.広報出展
- VPBの一部門で、Lazzaretta Vecchio島(Venice Immersive Island)で開催されるXR映画のショーケース、「ベニス・イマーシブ・マーケット(Venice Immersive Market)」に出展いたします。実際にヘッドマウントディスプレイを装着してXR/VRコンテンツを体験できるスペースを展開するほか、ジェトロが運営するBtoBオンラインマッチングプラットフォーム「Japan Street」の紹介を行います。
- 2.パネルセッションの開催
- 映画祭およびVPB出品作品関係者などをパネリストに迎え、日本の映像業界のいまを紹介するセッションを2件開催します。
映画製作者、配給会社、映画上映関係者を招き、世界における日本映画の現在や国際共同製作について掘り下げます。
- 日時:
- 8月31日(土曜) 9時30分~11時00分
- 場所:
- Hotel Excelsior, Spazio Incontri
- 登壇予定者:
- Sabrina Baracetti氏(Tucker Film)、 Amel Lacombe氏(EUROZOOM)、Isabella Lapalorcia氏(国際交流基金ローマ日本文化会館)、Alex Lo氏(Cinema Inutile)、筒井龍平氏(株式会社トリクスタ)
日本初の XR作品に特化した国際映画祭であるBeyond the Frame Festivalとの共催で、日本のXR分野におけるクリエーションの最前線を紹介します。
- 日時:
- 9月1日(日曜)9時30分~11時00分
- 場所:
- Venice Immersive Island, Spazio Incontri Immersivo
- 登壇予定者:
- 待場勝利氏(Beyond the Frame Film Festival)、石丸健二氏(株式会社講談社VRラボ)他
※VPBパス保持者のみ参加可能
- 3.トークイベントの開催
-
ベネチア国際映画祭のイマーシブ・コンペティション部門に選出された4本の日本作品の関係者を招き、トークイベントおよびネットワーキング「MEET THE CREATORS」を実施します。
- 日時:
- 8月30日(金曜)17時30分~19時00分
- 場所:
- Venice Immersive Island, Meet the Creators area
- 登壇予定者:
- ベネチア国際映画祭のイマーシブ・コンペティション部門選出日本作品関係者
- 4.ジャパン・ランチの開催
- 映像産業振興機構(VIPO)と連携し、日本へのロケ誘致を目的とし、海外映画製作者を招いたネットワーキングランチを実施します。
- 5.日本企業のVPB参加支援
- VPBを構成する各部門において、以下の通り日本企業が参加します。参加各社は、世界から集まった映画産業関係者と商談を行う予定です。
開発段階にある作品企画への資金を募る目的で開催されるマーケットです。日本からは2作品が参加します。
- 株式会社CinemaLeap 『First Virtual Suit』
- 株式会社トリクスタ 『MOVIE KINTSUGI(WT)』
映像作品の原作となる出版物に特化したマーケットです。日本からは2社が参加します。
- 株式会社徳間書店
- 株式会社実業之日本社
オンライン配信プラットフォーム事業者と映像製作者やライツホルダーをつなぐマーケットです。日本からは1社が参加します。
- 株式会社81JOURNAL/AKT PICTURES LLC
参考
今年で開催81回目となるベネチア国際映画祭はカンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭の一つ。近年では2020年に黒沢清監督『スパイの妻』、2023年に濱口竜介監督『悪は存在しない』などの受賞があり、日本映画の存在感も大きい。
映画祭の公式出品カテゴリーとして、イマーシブ部門(Venice Immersive)やクラシック映画部門(Venice Classics)があることが特徴。特にイマーシブ部門に関しては本会場とは別の島にXRコンテンツの展示・イベント開催に特化した会場を設けるなど力を入れている。
- 期間:
- 2024年8月28日(水曜)~9月7日(土曜)
- 場所:
- べネチア・Lido島およびLazzaretta Vecchio島
- 来場者数:
- 3万6,000人(2023年)
2024年上映日本関連作品
- アウト・オブ・コンペティション部門
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- 北野武監督『Broken Rage』
- 黒沢清監督『Cloud』
- オリゾンティ部門
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- 空音央監督『Happyend』
- クラシック部門
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- 増村保造監督『卍』
- 大島渚監督『東京战争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語』
- イマーシブ部門
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- 伊東ケイスケ監督『PUDICA』
- Arif Khan監督『ADDRESS UNKNOWN: FUKUSHIMA NOW』
- プロジェクト・ワイ製作委員会『PROJECT_Y: WORKING TITLE』
- 鈴木健一監督『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』
- ベニス・デイズ
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- 五十嵐耕平監督『SUPERHAPPYFOREVER』
ベネチア映画祭併催マーケットであり、その名の通り、企画・制作段階の映画に対する支援に特化したマーケットとなっている。会期中は様々なプログラムを通して、映画監督・プロデューサー、出資者、共同制作者、ファンド、配給会社、セールエージェント、出版社、放送局、配信プラットフォーム、ポストプロダクション等の業界関係者同士が商談・交流する機会を提供している。また、本マーケットにもイマーシブ部門(Venice Immersive Market)が用意されている。
- 期間:
- 2024年8月29日(木曜)~9月3日(火曜)
- 来場者数:
- 約3,000人(プロデューサー、監督、バイヤー等 業界関係者)
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