輸出重点品目を組み合わせた「品目横断プロジェクト」を本格展開 ―米国ロサンゼルス・ニューヨーク、香港にてプロモーションを実施―

2023年02月01日

日本食品海外プロモーションセンター(以下、JFOODO)は、政府が掲げる「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」の輸出重点品目ごとのプロモーションに加え、複数の輸出重点品目を組み合わせた「品目横断プロジェクト」を本格的に展開します。複数の品目を組み合わせることで、各品目が内包する素材の魅力の相乗効果を図る「品目横断プロジェクト」の展開を通じて“日本の食文化”の広がりや奥深さを発信します。

米国で実施するプロモーションの概要

米国では、消費者の健康意識が高まる中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一層、健康に寄与する食品への関心が高まっています。「発酵調味料」や発酵食品には、栄養増進、整腸作用、消化促進、疲労回復などの面で効果を期待できる食材があります。そこで米国では、麹菌に焦点を当て、「KOJI Boosts Your Well-Being」のキャッチコピーのもと、“おいしさを楽しめるだけでなく健康効果も期待できる日本食”として、味噌、醤油、酢、みりんなどの「発酵調味料」と日本和牛や水産物などの品目を組み合わせたメニューを、2月中旬からロサンゼルスとニューヨークのレストランで提供します。

香港で実施するプロモーションの概要

香港では、同感染症の発生以降、食品のテイクアウトやデリバリーの需要が高まっています。他方、現地では日本食は高品質との評価に加え、調理するうえでの丁寧さや繊細さが「日本のクラフトマンシップ(職人気質)」として高く評価されています。そこで香港では、「The beauty of edible artisanship “Bento”」のキャッチコピーのもと、日本産食材を多数使用した「弁当」を“日本のクラフトマンシップが凝縮された象徴”としてアピールし、2月中旬から日本食レストランや期間限定店舗で販売します。

両国・地域でのプロモーションの実施に先立ち、現地メディア向けのイベントを開催し、著名人によるトークセッションや提供するメニュー等の試食会を実施します。複数品目の組み合わせにより生まれる新たなおいしさと発見、期待できる健康効果、見た目も美しく楽しめる色合いや配置など、“日本の食文化”の広がりや奥深さを、現地メディアを通じて消費者に伝えていきます。

日本政府は、2021年に発表された「食料・農業・農村基本計画」、「経済財政運営と改革の基本方針2020」「成長戦略フォローアップ」において、農林水産物・食品の輸出額の目標を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円としています。2022年は11月までの輸出額累計が1兆2,433億円、前年比15.4%の増加と順調に推移しています。JFOODOはさらなる輸出拡大に向け、これまで試験的に取り組んできた輸出重点品目と他の品目を掛け合わせた複数品目のプロモーションを、「品目横断プロジェクト」として本格的に着手し、積極的に“日本の食文化”の国際化に取り組んでまいります。

現地メディア向けイベントの開催(予定)

香港

日時:
2023年2月7日(火曜) 12時30分~(現地時間)
会場:
House of Madison
G03, Hopewell Centre, 183 Queen’s Rd East, Wanchai Hong Kong, SAR

ロサンゼルス

日時:
2023年2月9日(木曜) 18時00分~(現地時間)
会場:
RYLA
1220 Hermosa Ave, Hermosa Beach, CA 90254, U.S.A.

「品目横断」メニュー等のイメージ(予定)

米国:「Buri-Teriyaki(ブリ照り焼き)

米国:「Buri-Teriyaki(ブリ照り焼き)」

香港:「Japanese BENTO(弁当)」

香港:「Japanese BENTO(弁当)」

JFOODO 海外プロモーション企画課(広報担当 渡辺・岩下)
Tel:03-3582-8344 E-mail:JFA@jetro.go.jp