お知らせ・記者発表
“日本の食文化”をテーマとした食育イベントをシンガポールで開催 ―海外初、現地日本人学校と連携し現地の若者に情報発信―
2023年02月20日
日本食品海外プロモーションセンター(以下、JFOODO)は、政府が掲げる「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき取り組む輸出重点品目のプロモーションや品目横断プロジェクトに加え、海外に向けた日本の豊かな食文化の魅力を発信する活動の一環として、シンガポール現地の日本人学校と連携した食育(※1)イベントを開催します。
今回連携するのは「早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校(※2)」で、現地の10代、20代の若者を対象に、“日本の食文化”への理解促進を目的としたイベント「Oishii! Delicious Japan」を、3月5日(日)、同校にて開催します。なお、“日本の食文化”をテーマにした海外での食育イベントの開催、および海外の日本人学校とのイベントの共催は、JFOODOとして初めての試みとなります。
イベントでは、参加者に“日本の食文化”への理解をより一層深めていただくため、“日本の食文化”に根差す「精神性」、「社会性」、「機能性」、「地域性」、「技術や技」を5つのテーマ(※3)として設定し、当日のプログラム全般を通じて紹介します。プログラムは、①日本の旅や食文化に造詣の深い有識者によるパネルディスカッション、②早稲田渋谷シンガポール校在校生が5つのテーマについて研究した成果を英語で発表するプレゼンテーション、③5つのテーマに基づき調理し提供する弁当のイベント参加者による喫食体験の3部構成となります。現地一般の方々からも参加を募り、合計150名の参加者による開催を予定しています。
日本産農林水産物・食品の2022年年間の輸出額は1兆4,148億円、前年比14.3%の増加となり、国・地域別で第7位に位置するシンガポールは、同562億円、同37.3%増と大きく伸長しています。JFOODOは、“日本の食文化”が世界の各国・地域に普及し定着することを“日本の食文化”のグローバル化と捉え、今回のシンガポールにおける食育イベントの実施を礎に、次年度以降、他の国や地域におけるイベントの開催を企画検討し、継続的かつ積極的に“日本の食文化”の発信に取り組んでまいります。
- (※1)
- 食育:(農林水産省ホームページから引用)「食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。農林水産省は、健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを目的として、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な実施を担う官庁として、関係各省と連携・協力して、積極的に取り組んでまいります。」
- (※2)
- 早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校:早稲田大学の系属校。日本以外のアジア諸国では唯一日本語による日本の高等学校に準じたカリキュラムで授業が行われ、現地の高校や大学との積極的な交流行事に注力している。
- (※3)
- 日本の食文化に根差す5つのテーマ:(1)「自然への尊敬と感謝の心(精神性)」(2)「家族・親族など人間関係(社会性)」(3)「美味しさと健康のバランス(機能性)」(4)「日本の地形や風土が生み出す地域の個性(地域性)」(5)「道具・器具やしきたり・法則が生み出す美意識(技術や技)」と設定。
イベント概要(予定)
項目 | 詳細 |
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日時 | 3月5日(日曜)11時00分~14時00分(現地時間)※10時00分受付開始 |
会場 | 早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校 57 West Coast Road SINGAPORE 127366 |
プログラム |
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JFOODO 海外プロモーション企画課(広報担当:渡辺・岩下)
Tel:03-3582-8344 E-mail:JFA@jetro.go.jp