お知らせ・記者発表
有機・自然食品見本市「SANA 2019」にジャパンパビリオンを初出展
2019年08月19日
9月6日~9日までイタリア・ボローニャで開催
ジェトロは、農林水産省「戦略的輸出拡大サポート事業」の一環として、9月6日(金曜)~9日(月曜)の4日間、イタリアの有機・自然食品見本市「SANA 2019」にジャパンパビリオンを設置します。同見本市にジェトロがジャパンパビリオンを設置するのは、今回が初めてです。食に保守的といわれるイタリアでも近年なじみが出てきた日本茶や味噌や醤油を中心に、10社が出品し、拡大する現地有機市場に日本産食品を売り込みます。
SANAはSANA Food(オーガニック食品の展示エリア)、SANA Market(自然派商品の展示・販売エリア)、SANA Care & Beauty(オーガニック化粧品・健康サプリメント等の展示エリア)の3エリアからなる、総合オーガニック見本市です。昨年度は、欧州企業を中心に820社・団体が出展、来場者は3万5千人にのぼりました。
今回のジャパンパビリオンには、イタリアに商流を持たない企業6社を含む10社が出品します。また、現地系レストランや一般小売へも日本産食品取り扱いを広げるべく、出品物を用いた現地シェフによるレシピ開発を実施。会期中はレシピメニューをフィンガーフードとして提供し、来場者に各商品のもつストーリーや生産者のこだわりを紹介しつつ、現地嗜好に合わせた食べ方を提案します。
1.有機食品需要の拡大
健康・安全志向の高まりで、イタリアの有機食品市場は、近年拡大傾向にあります。従来専門店での販売が多かった有機食品は、スーパーマーケットやネット販売等、消費者にとって身近な小売店に販売チャネルが多様化しています。2011年には20億ユーロだった有機食品の売上金額は、2016年には30億ユーロ以上に成長しています。(出典:Rapporto Bio Bank 2018)
2.日本食・日本産食品の広がり
現地での健康意識の高まりは、日本食の普及も後押しし、日本食レストランは630件(2015年ジェトロ調べ)と、都市部を中心に日本食が身近な存在になりつつあります。イタリアは、自国料理に自負があり、食に対して保守的と言われてきました。しかし、食をテーマに開催された「ミラノ万博」(2015年)での日本館人気を追い風に、現在では多くのスーパーが持ち帰り寿司コーナーを設置し始めています。エスニック料理の中でも日本食は高評価を獲得しており、外食産業を中心に日本食が広がってきています。
2018年の日本からのイタリア向け農林水産物・食品の輸出額は前年比8.6%増の34億8,000万円に拡大しています。
「SANA2019」 ジャパンパビリオン 概要
- 主催
- :ジェトロ
- 会期
- :2019年9月6日(金曜)~9日(月曜)
- 会場
- :ボローニャ見本市会場
- 参加規模
- :20小間(180平方メートル)
- 参加企業数
- :10社
参考:SANA2018実績
- 出品者数
- :820社・団体
- 展示面積
- :52,000平方メートル
- 来場者数
- :35,000人
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ジェトロ農林水産・食品事業推進課 (担当:和波、那須川、河浦)
Tel:03-3582-5546