TICAD7公式サイドイベント「アフリカのスタートアップ・ピッチ」を開催 ―専用サイトをオープンし、参加登録を開始

2019年07月31日

日本貿易振興機構(JETRO)は、横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD7、会期:8月28日~30日)の公式サイドイベントの一つとして、8月30日に、パシフィコ横浜展示ホールBにて「アフリカのスタートアップ・ピッチ」を開催します。本イベントは、JETROと国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)の3者が、アフリカ展開を目指す日本企業の新たなパートナー・投資先候補として注目を集めている「アフリカのスタートアップ」に関し、最新情報を提供することを目的としています。

アフリカでは、M-Pesa に象徴されるモバイル・マネーの急速な普及に伴い、携帯アプリが新たな社会基盤となったことで、これまでアクセスが難しかったBOP層(低所得者層)を対象とした製品、サービスの起業が活発になっています。今回JETROは、初めての試みとしてナイジェリア最大級のアクセラレーターCo-Creation Hub(CcHUB)と連携し、CcHUBが200以上の応募の中から厳選したディープ・テック系スタートアップ10社をピッチ形式で紹介します。

参加ご希望の方は、専用ページよりお申込みください。当日は、ネットワーキングスペースも準備しております。

注目企業・見どころ

  • Casky(モロッコ): モロッコで二輪タクシーが増える中、バイク運転手の安全確保に着目。ヘルメット装着型のIoT装置は、ブレーキランプや方向指示器の役割を果たすとともに、事故等の際には登録された携帯アプリから親族に連絡が行く仕組みを開発した。日本の二輪メーカーと協業し二輪とヘルメットとのセット販売を通じた販路拡大や、保険会社と協業し保険料率のノウハウを学びながら新たな保険商品を開発するパートナー等との面談を期待している。
  • RelianceHMO(ナイジェリア):年間一括払いが一般的なナイジェリアで、月額払いの低価格の医療保険を創設。保険加入者は、携帯アプリを通じ医師に相談することが可能であり、専門的な治療が必要と判断された場合は、提携病院を紹介するサービスを展開している。
  • CHIL AI (ウガンダ):AIを活用し子宮頸がんを診断するサービスを提供。
  • LIFI-LED(コートジボワール):LI-FI(LEDを使用した光無線通信)技術を活用し、通信網が整備されていない地域に、電力、インターネット、教育コンテンツを届ける。

1. 概要

日時:
2019年8月30日(金曜) 9時30分~14時30分
場所:
パシフィコ横浜展示ホールB セミナールームB01
※登壇者とのネットワーキングスペースは、別途セミナールームB07に設置
主催:
日本貿易振興機構(JETRO)、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)
共催:
外務省、日本経済新聞社
定員:
500名
言語:
日本語、英語、フランス語(同時通訳)
参加費:
無料
申込先:
アフリカ・日本 スタートアップピッチ

※ 定員になり次第、締め切りとなります。

2. JETRO/CcHUBセッション ― 新たな市場開拓パートナーの発掘

日時:
2019年8月30日(金曜) 11時00分~12時30分
概要:
JETRO・CcHUBアジアツアー参加スタートアップによるピッチ
来日企業情報:7か国10社 詳細PDFファイル(2.3MB)
国名 企業名 事業・サービス分野 別添頁
ナイジェリア Gricd 電力・物流未整備地域へのワクチン輸送等を目的とした携帯型保冷機器”GRICD Friji”を開発。 5
RelianceHMO 医療保険に加入できない層を対象とした月額医療保険を提供。加入者は携帯等から医師への相談が可能。 12
Taeillo eコマースで家具を購入することに躊躇している層を対象にAR技術で購入前に配置シミュレーションを提供。 8
ケニア Access Afya プライマリー・ヘルスケアへのアクセスを高めるべくボックス型診療所を開設。予防接種、応急措置などを実施。 6
Flare 救急医療が未整備の地域にて、対応可能な救急車の検索・手配を可能とする会員制アプリの提供。 10
ウガンダ CHIL AI 携帯アプリからチャット形式で診断を可能とした、AIを活用した子宮頸がん診断サービス。 7
ルワンダ AC Group キガリ市内を走る公共バスに非接触型電子決済システム”Tap&Go”とwifiを導入。 4
コートジボワール LIFI-LED 通信網未整備地域に、Li-Fi対応型LEDを通じ、電力、通信の2つのサービスを同時提供。 11
チュニジア Enova Robotics アフリカ初のAIを搭載した自社ブランドのセキュリティ監視ロボット、介護用付き添いロボット等を開発。 9
モロッコ Casky バイク運転手の安全確保を目的としたヘルメット装着型IoTデバイスを開発。転倒事故等の際には親族に携帯で通知。 3
アフリカの地図上に来日する7カ国10社のロゴを掲載している画像

3. JICA/UNDPセッション ― SDGs達成へ イノベーションの推進

(1) アフリカのスタートアップ・ピッチ

日時:
【午前の部】 2019年8月30日(金曜) 9時30分~10時50分
概要:
応募約500社から選抜されたアフリカ・スタートアップによるピッチ

アフリカ全土から選抜されたテック・スタートアップ7社が、SDGsに貢献し、スケールアップの可能性を有する革新的なビジネス内容をピッチ形式で披露。

(2) 日本のスタートアップ・ピッチ

日時:
【午後の部】 2019年8月30日(金曜) 13時00分~14時30分
概要:
アフリカでの活躍を目指す日本の起業家・スタートアップによるピッチ

国内公募を経て選抜された、すでにアフリカで活躍中もしくは今後アフリカへの進出を計画中のテック・スタートアップ7社が、SDGsに貢献し、スケールアップの可能性を有する革新的なビジネス内容をピッチ形式で披露。

午前の部、午後の部ともに、社会起業やアフリカ市場に詳しい有識者・キャピタリストなどからのコメントや助言を通じて、リープフロッグ(かえる跳び)を可能とするリアルビジネスの胎動を感じ、新たなアフリカの可能性を探る機会として、是非ご参加ください。

新興国ビジネス開発課 (担当:薮中・和泉・馬場)
Tel: 03-3582-5170