ミラノ万博閉幕、日本館はパビリオンプライズで「金賞」受賞

2015年11月02日

「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマにイタリア・ミラノで開催された「2015年ミラノ国際博覧会」(以下、「ミラノ万博」)は、184日間の会期を終え10月31日をもって閉幕しました。万博会場内でも有数の人気パビリオンとなった日本館は、会期中228万人に上る来館者をお迎えし、パビリオンプライズでは展示デザイン部門で「金賞」を受賞しました。

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BIEパビリオンプライズ授賞式

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菰樽ディスプレイ前で日本館の閉館を宣言

パビリオンプライズで「金賞」を受賞! 万博来場者の10人に1人が日本館へ

10月31日21時、スタッフ全員により最後の来館者をお送りし、184日間に渡る日本館運営に幕を閉じました。閉館式では、加藤辰也日本政府代表より、無事閉館に至った喜びとともにご協力頂いた多くの関係者への謝意が述べられました。

半年間の会期中の日本館総来館者数は228万人に達しました。ミラノ万博全体の総来場者数は2150万人に上り、約1割の方々が日本館に来館された計算となります。イタリア、欧州をはじめ世界中のお客様が訪れ、来館者からは「日本食のバリエーションの広さに驚いた」「日本に行ったことはないが、強い興味を持つようになった」といった声が聞かれました。

博覧会国際事務局(BIE)が主催するパビリオンプライズ(※1)では、日本館が展示デザイン部門で「金賞」を受賞。自然と技術の「調和」が評価され、10月30日の授賞式で表彰されました。登録博覧会(5年ごとに行われる大規模の万博)における日本館の「金賞」受賞は史上初の快挙です。このほかにも多数のアワードで受賞するなど(※2)、日本館が各所で高い評価を受けています。

※1:博覧会国際事務局(BIE)が主催する褒賞制度。ミラノ万博では出展面積の大きさに応じ3つのカテゴリー(2,000平方メートル超の自己建築型パビリオン、2,000平方メートル以下の自己建築型パビリオン、クラスター)に分けられ、各カテゴリーに「展示デザイン」「テーマ」「建築・景観」の3部門が設けられ、優れた外国パビリオンに対し金・銀・銅賞が授与された。日本館は2,000平方メートル超の自己建築型パビリオンの展示デザイン部門で金賞を受賞した。
※2:EXHIBITOR Magazine社(米国)によるパビリオンアワードでSceneⅠ「Harmony」がBest Presentation賞を受賞、Classeditori社(イタリア)によるExpo Pavilion Heritage Awardsで受賞。

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アテンダントによる最後のお客様の送り出し

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日本館閉館式。スタッフ全員で解団を宣言

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ミラノ万博閉幕式

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BIEパビリオンプライズ授賞式
(トロフィーを掲げる加藤辰也 日本政府代表)

ミラノ万博における日本館の挑戦 -184日間の軌跡-

農林水産省および経済産業省を幹事省、国土交通省を副幹事省、ジェトロを参加機関として出展した日本館。「Harmonious Diversity -共存する多様性-」をテーマに、日本の農林水産業や食、食文化の多様性をご紹介してまいりました。

7月11日には、日本のナショナルデーである「ジャパンデー」を開催。東北の伝統的な10の祭りが一堂に会した「東北復興祭りパレード in ミラノ万博」、イタリア初公演のきゃりーぱみゅぱみゅさんを初め日本を代表する古典・伝統芸能とポップカルチャーを披露した文化公演、国内外VIPに日本の多様な“食”を堪能いただいた「ジャパンデーレセプション」等を行いました。また、万博における初めての試みとして、日本館第二の拠点「ジャパンサローネ」を6月25日〜7月13日、ミラノ市内で開催。官民一体となって、イタリアの方々に日本の食・食文化を紹介しました。

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ジャパンデーの様子 (東北復興祭りパレード)

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ジャパンサローネの様子
(JAグループのブースでは全農和牛を紹介)

「食」がテーマであるミラノ万博では、通常EUへの輸入ができない日本産食材の持込みについて特例措置が認められ、万博会場内での使用が実現しました。まずはこれまでEUへの輸入が認められていない「かつおぶし」の持ち込みに成功し、世界共通語となりつつある「UMAMI(うま味)」を引き出す重要な要素として注目を集めました。また、山口県によるイベント(5月24日~27日)では、特例により提供可能となった「フグ」が紹介され、これを現地の有力紙がこぞって報道するなどイタリア国内で大きな話題を呼びました。このほか日本産豚肉がEU域内に初上陸し、日本館フードコートにおいて「トンカツ」として提供されました。

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イベント広場でフグを紹介(山口県)

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フードコートでトンカツを堪能する来館者


日本館は8月12日に100万人、9月17日に150万人、10月19日に200万人の来館者を迎え、会期中の総来館者数は228万人に達しました。会期終盤は日本館の周囲が連日長蛇の待機列で埋め尽くされ、現地報道でも最も人気あるパビリオンの一つとして多数取り上げられました。

来館者へのアンケートでも、日本館の総合評価は4項目のうち上位2項目が98.0%に上ったほか、「日本への理解・興味が深まったか」という調査では、同じく上位2項目が91.9%を占める結果となりました。また観覧後の感想では「これまで訪問したパビリオンの中で最も魅力的だった」や「入念なつくりで、印象的な展示が非常に素晴らしかった」といった回答が寄せられました。このほかイタリアの農業団体(Coldiretti)による調査でも、「最も好きなパビリオン」で日本館が1位に選ばれるなどの高評価を頂きました。

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来館100万人達成イベントの様子
(観光庁・JNTOによる訪日PRイベントとの連携も実現)

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来館200万人達成イベントの様子

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行列の絶えない日本館


国際博覧会(万博)は、2017年にアスタナ(カザフスタン)での、2020年にドバイ(アラブ首長国連邦)での開催が決定しています。「未来のエネルギー」をテーマに開催されるアスタナ博に向けては、経済産業省を幹事省、文部科学省、国土交通省および環境省を副幹事省、ジェトロを参加機関とし、日本館の出展準備を進めています。

日本館公式ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2015年12月末日まで公開)

2015年ミラノ国際博覧会 日本館広報事務局(日本)(担当:金子・安藤・奥山・松村・宮島)
Tel: 03-6672-6139 E-mail: milano-nihonkan@vectorinc.co.jp