海外ビジネス情報

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世界の貿易統計を調べるには

2016年7月更新

「貿易統計」は、貨物が輸出入される際に各国の税関に提出される申告書を基に作成される統計で、別名「通関統計」とも呼ばれています。輸出入ビジネスを始める際、ターゲットとする国を選ぶための第一段階として、輸出入実績(貿易統計)を調べることは欠かせません。また、ある国の経済・産業状況、あるいは二国間の経済関係、グローバル化の進む世界経済の動きなどを調べる際に「貿易統計」は重要な指標となります。

「貿易統計」をお調べいただける当ライブラリーのデータベースおよび書籍をご紹介いたします。

*資料名をクリックすると書誌詳細にリンクしていますので、資料の詳しい内容、請求記号、配架場所は、そちらをご覧ください。

** 必須資料(調べる際に、先ず目を通してほしい資料)
* お奨め資料(内容が充実している等お奨めの資料)

データベースで調べる

データベースでは各国のデータを同一の基準で調べられます。
通貨単位や統計期間を揃えて各国のデータを検索できます。
ライブラリー内のデータベースコーナーにてご利用いただけます。

DB Global Trade Atlas Atlas(GTA)** DB作成元はIHS社
世界177カ国・地域を収録した貿易統計データベース[英語]
データソース 各国の統計機関または国連統計局
更新頻度 月または年(国により異なります) 最新の収録状況PDFファイル(229KB)
商品分類 HS番号
収録データ 金額・数量・平均単価

書籍で調べる

<各国別>

当ライブラリーでは各国政府の貿易統計(書籍やCD-ROM版)を所蔵しています。
所蔵する貿易統計を調べるには、以下の方法があります。

当ライブラリーで所蔵する各国貿易統計の 貿易統計入手状況 はジェトロウェブサイトで確認できます。
また最新号を入手するとメールでお知らせする 新着アラートサービス外部サイトへ もあります。

<各国別 長期時系列データ>

長期時系列でデータを調べたい場合には、一冊の本に数年間分のデータがまとまって記載されている資料がお奨めです。代表的資料は以下の2つです。

資料名 ラベル(請求記号) 発行
Direction of Trade Statistics Yearbook外部サイトへ/IMF *
IMF貿易統計。約186カ国・地域輸出入統計を収録。品物別の数値の収録はなし。1冊で7年分のデータを収録。
S-022/X-A-2/DT 年刊
International Trade Statistics Yearbook外部サイトへ/U.N. Dept of International Economic and Social Affairs, Statistics Div *
国連貿易統計。約180カ国の国別、品物別のデータを収録。1冊で4~5年分のデータを収録。
S-01/X-A-2/YI/I,II 年刊

* 所蔵巻号について、年度が連続していない場合もあります。 ライブラリー所蔵資料検索(OPAC)外部サイトへ でご確認ください。

<産業別>

産業全体や主要品目の貿易動向を知りたい場合に、関連業界団体・機関・市場調査会社等がまとめた資料に掲載の貿易統計があります。以下掲載例です。

掲載例
産業 資料名/発行元,年
農産品 ジェトロアグロトレードハンドブック外部サイトへ /日本貿易振興機構 (ジェトロ), 年刊
鉄鋼製品 鉄鋼統計要覧外部サイトへ /日本鉄鋼連盟, 年刊
ガス ガス年鑑外部サイトへ /テックスレポート,年刊
自動車 世界自動車統計年報外部サイトへ /日本自動車工業会,年刊
工作機械 工作機械統計要覧外部サイトへ /日本工作機械工業会,年刊

インターネットで調べる

貿易統計を関税局(税関)、統計局、中央銀行等のウェブサイトで公表している国があります。また、国際機関や各国の関連業界団体が、各国発表の元データ(一次統計)をいろいろに加工(二次統計)あるいは、業界加盟企業からのヒアリングに基づき独自に作成して、各種の貿易統計を発表している場合があります。

ジェトロウェブサイト

海外のビジネス情報>国・地域別情報> 統計ナビ
各国発表の貿易統計をジェトロが独自に加工・作成。世界貿易マトリクス、世界および主要国・地域の商品別貿易、世界各国の貿易統計(過去3年分の主要国別・品目別の輸出入統計)

収録対象 約120カ国/地域

貿易統計を調べる際の留意点

貿易統計は、国、発表する機関、あるいは年度により、表示通貨、統計期間、定義、分類(商品分類別、産業別、港湾別、輸送手段別、国別総額等)など、様々です。また、同一国内の輸出入でも統計計上に相違点があります。各国の貿易統計を調べる際には、調べる目的に合わせ、統計のカバーする範囲、定義、分類等を十分把握したうえで利用されることが大切です。
以下に貿易統計を調査・比較する際の留意点を記載しましたので、参照してください。

項目 留意点
基本 統計は国、機関、輸出入でも、計上の範囲、定義が異なる。
計上価格 多くの国の統計は以下の基準を採用している。
輸出→FOB価格(Free on Board:本船渡し価格)ベース
*アメリカはFAS(Free Alongside Ship:船側渡条件)
輸入→CIF価格(Cost Insurance and Freight:保険料・運賃込み価格)ベース
従って輸入側統計は保険料・運賃分が上乗せされた数値になる。
計上金額 少額貨物等を計上しない国、全額計上する国がある。少額貨物の設定金額も国によって異なる。日本の場合、20万円以下の少額貨物等は貿易統計に計上していない。
為替レート 各国貿易統計は自国通貨建のため、換算する時点の為替レートにより差異が生じる。
計上時期 輸送のために日数を要することから、輸出月と輸入月が違う場合、計上の時期がずれる。
統計期間 国や資料により異なる(月別・四半期別・年計等)。
年計の場合、1月~12月の国が多いが、4月~次年度3月を年計として採用している国(例:インド)がある。
計上相手国 通常、輸入=当該貨物の原産国 輸出=仕向国で計上する。
例えば、日本から香港経由で中国に再輸出された場合、日本の輸出統計では、香港向け輸出として計上*され、中国の輸入統計では日本からの輸入として計上される。
* 輸出時に最終仕向国が中国と知り得なかった場合
対象地域 国として含める地域(○○領等)の相違

<よくあるご質問>

  • 二国間の貿易で、同一商品の輸出国側の輸出統計と、輸入国側の輸入統計の数字が大幅に相違している場合があるのはなぜですか?
    (例:「日本の○○(商品)の中国向け輸出のデータ」と「中国の日本からの○○の輸入のデータ」が一致しない)

    どの国、どの品物でも輸出国側のデータと輸入国側のデータが一致することはありません。
    輸出国側と輸入国側で貿易統計のカバーする範囲が異なることが原因と考えられます。
    たとえば、商品のHS番号の6桁までは世界共通ですが、詳細な番号および桁数は国により異なります。番号は当該国(輸出統計は輸出国、輸入統計は輸入国)の税関が決めるのでそのあたりでも不一致が生じます。その他にも仕向け国、計上方法、計上時期などの違いもあります。

<商品分類体系について>

個々の商品別の貿易統計を調べるには、まず当該商品の統計品目番号を把握する必要があります。世界各国で、貿易統計に採用されている主な商品分類体系は、以下の2つ。現在はHS準拠で貿易統計を公表する国がほとんどです。

分類 名称 機関 (1)採択年(2)桁数(3)特徴
SITC The Standard International Trade Classification
(標準国際貿易商品分類)
国連 (1)1950年 Original 改訂版 Rev.1(1960年) Rev.2(1975年) Rev.3(1985年) Rev.4(2006年)
(2)5桁(大中小の分類)
(3)国際レベルでの経済分析に向いている。
HS Harmonized Commodity Description and Coding System
(「商品の名称および分類についての統一システムに関する国際条約」に基づく、商品分類品目表)
関税協力理事会(現WCO:世界税関機構)作成 (1)1988年 1992,1996,2002,2007,2012改訂
(2)9-10桁(6桁まで世界共通、7桁目以降は各国、同一国でも輸出入により異なる細分類。)
(3)関税率表にも広く各国で採用されている。 HSコードについて→ HS番号の調べ方

<コード変換表>

商品分類はいろいろに変遷してきているため、時系列で長期にわたり貿易統計を調べる場合や、異なる分類体系を採用する国の貿易統計を比較する際に、コード変換が必要になってきます。当ライブラリーでは、下記資料を所蔵しています。

SITC⇔HS対照表(Rev.2⇔Rev.3 SITC Rev.3=HS に対応)
Standard International Trade Classification: Rev. No.3外部サイトへ/United Nations 1986