「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」をリヤドで開催
2022年12月
ジェトロは12月26日、経済産業省、サウジアラビア投資省(MISA)、中東協力センターとの共催で、第5回目となる「日・サウジ・ビジョン2030 ビジネスフォーラム」をサウジアラビアの首都リヤドで開催し、日本とサウジアラビア両国の政府、企業幹部等、約300人が参加しました。
両国間の戦略的パートナーシップ「日・サウジ・ビジョン2030」の下、一層の関係深化を目的に開催された同フォーラムは、両国大臣のあいさつで始まり、サウジアラビアの主要な企業誘致政策の説明、4つの分野(eスポーツ、製造業、脱炭素、イノベーション)のパネルディスカッションで構成され、各分野のパネルディスカッションでは、新たなビジネス協力の可能性や投資の呼びかけが積極的に行われました。また、今回は15件に及ぶ様々な両国間の協力覚書(MOU)交換式も同フォーラム内で行われました。
会場全体の様子
両国がパートナーシップの重要性と期待について言及
フォーラムの冒頭、ハーリド・ビン・アブドゥルアジーズ・アル・ファーレフ投資大臣は、製造業、コンテンツ・eスポーツ、脱炭素、観光といった日本が得意とする分野での投資を期待すると述べました。また、西村康稔経済産業大臣は、脱炭素の潮流の中で日・サウジ関係は一層重要になっていること、さらなる協力関係の発展のため、大企業だけでなくモビリティ、水、AIなど様々な日本のスタートアップが今回参加していることを述べました。ジェトロの信谷副理事長からは、日サ・ビジョンにおけるジェトロの取り組みと、大きく変化するサウジアラビアに対する日本企業の期待について講演しました。
広がるビジネスの可能性
パネルディスカッションでは、4つの分野において先進的に協業に取り組む日サウジの政府・企業関係者が登壇しました。パネル1では、マンガやアニメの共同制作やeスポーツ親善試合の経験を踏まえたコンテンツ分野での可能性について意見交換が行われました。パネル2では、各社の取り組みや経験を通じて電気自動車を始めとするサウジアラビアでの製造業の将来性が示されました。パネル3は、脱炭素社会実現に向けた官民それぞれの取り組みが披露されました。パネル4では、イノベーション分野での協業として、スタートアップや投資家が自身の取り組みと今後の方向性について意見交換が行われました。
15件の新規MOUと活発に行われたネットワーキング
日サウジ間の協力関係の深化や広がりを実証するように、貿易・投資促進、エネルギー・インフラを始め、金融、食料、バイオ、スポーツなどの様々な分野において、日本側は大手企業だけでなくスタートアップが署名者となり、15件のMOUが新たに締結されました。また多くの日サウジ企業が一堂に会したことから、新たなビジネスのきっかけを求めて積極的な交流が行われており、さらなる協業創出、日・サウジ・ビジョン2030の一層の発展が期待されます。
ハーリド・アル・ファーレフ投資相 主催国挨拶
西村康稔経済産業相 来賓挨拶
サウジアラビア投資省(MISA)によるプレゼンテーション
ジェトロ 信谷和重副理事長
パネルセッション1「ゲーム・eスポーツ」
パネルセッション2「製造業(産業、自動車)」
パネルセッション3「脱炭素化」
パネルセッション4「イノベーション」
両国のネットワーキングの様子
「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」概要
開催日時 | 2022年12月26日(月曜)10時00分~16時00分 |
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主催・共催 |
経済産業省、サウジアラビア投資省(MISA)、 日・サウジ・ビジョン・オフィス、中東協力センター、 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
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