ジェトロ・ミュンヘン事務所の開所式典および「日独イノベーション連携セミナー」を開催
2022年7月
ジェトロは7月13日(水曜)、ドイツ南部のミュンヘンで、ミュンヘン事務所の開所式典を開催しました。同事務所は2020年3月に開設されましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、式典は延期となっていました。式典には、ドイツ側からはアイヴァンガー バイエルン州経済・開発・エネルギー省大臣やライター ミュンヘン市長をはじめとする要人や企業関係者、日本側は柳 在ドイツ日本国特命全権大使、前川 在ミュンヘン日本国総領事、在ドイツ日系企業代表者など計140名あまりが会場に出席し、オンライン視聴を含めて500名以上がイベントに参加しました。
式典の冒頭挨拶に立った佐々木 ジェトロ理事長は、カーボンニュートラル達成やデジタル化の促進が必要とされる昨今、日独協力には大きな可能性があると言及しました。また、南ドイツの経済力の高さ、充実したエコシステムに基づくイノベーション力の高さ、日系企業の集積など同地の魅力について語り、ミュンヘン事務所の新設は大きな意義を持つとし、積極的な活用を呼びかけました。
これに対し、アイヴァンガー バイエルン州経済・開発・エネルギー省大臣からは、バイエルン州にとって日本は重要な貿易相手国であり、世界情勢が不安定な中、ジェトロ・ミュンヘン事務所は両者の絆を深めるための礎石となる、と事務所に対する高い期待が示されました。続いて、岩田 経済産業大臣政務官からの祝辞ビデオメッセージを会場で上映し、ライター ミュンヘン市長や柳 在ドイツ日本国特命全権大使からもご挨拶頂きました。
また、今般の開所式典開催の機会を捉え、ジェトロとインベスト・イン・ババリアとの間で、日本・バイエルン間のビジネス投資機会の拡大、特にイノベーション分野におけるスタートアップ企業の協力の枠組みに関する覚書に署名し、双方が手を組んで両国企業のビジネス拡大に貢献していくことを確認しました。
佐々木理事長による開会挨拶
アイヴァンガー大臣による挨拶
インベスト・イン・ババリアとの覚書締結
式典後には、カーボンニュートラル分野における「日独イノベーション連携セミナー」が開催され、日独企業関係者による活発な議論が行われました。セミナー冒頭には、ローランド・ブッシュ博士 アジア太平洋委員会会長が登壇し、日独両国は地政学変化、メタバース等のデジタル化、気候変動、高齢化社会といった共通の課題を抱えており、水素技術の開発、デジタル化や自動化において協力できると語りました。
その後、DMG MORI Global Marketing、BMW Group Japan、Toray Automotive Center Europe、TWAICE Technologies、Fujitsu Technology Solutionsが登壇し、各社が事業紹介を行いました。後半のパネルディスカッションでは、クリスティアン・ゲルティンガー博士 バイエルン州駐日代表部代表がモデレーターを務め、先に登壇した5社、ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)、ジェトロがパネリストとして登壇し、カーボンニュートラル達成に向けた各社の取り組みや日独連携における課題について議論しました。AIやデータのさらなる活用、企業活動を促進する施策の必要性、日独企業のコミュニケーション方法の違い等が指摘され、会場からも多くの質問が寄せられました。
開所記念テープカット
パネルディスカッション
ジェトロ・ミュンヘン事務所開所式典および日独イノベーション連携セミナー概要
開催日時 | 2022年7月13日(水曜)9時00分~12時00分(現地時間)、16時00分~19時00分(日本時間) |
---|---|
会場 | Hotel Vier Jahreszeiten Kempinski |
主催 | ジェトロ |
共催 | バイエルン州経済・開発・エネルギー省、インベスト・イン・ババリア、ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)、ミュンヘン市、在ドイツ日本国大使館、在ミュンヘン日本国総領事館 |
後援 | バイエルン州商工会議所(BIHK)、在日ドイツ商工会議所(AHK Japan)、バイエルン経済団体(vbw)、ドイツ機械工業連盟(VDMA)、VDMAバイエルン支部、日独産業協会(DJW)、ベルリン日独センター、ミュンヘン日本人会 |
出席者 | 566名(対面:144名、オンライン:422名) |
プログラム |
|