ラオスで開催された「アジア貿易振興フォーラム(ATPF)」CEO会議に参加
2018年11月
2018年11月20日(火曜)、21日(水曜)の両日、ラオス・ビエンチャンでアジア貿易振興フォーラム(ATPF)CEO会議が開催されました。会議には19カ国・地域から39名が参加し、ジェトロの赤星副理事長は主催者であるラオス商工省貿易振興局(DTP)のノラシン局長代行と共に共同議長を務めました。
「持続可能な開発目標(SDGs)」が議題に
全体討議では、「貿易と持続可能な経済発展(SDGsにおける貿易振興機関の役割)」をテーマに議論しました。基調講演したノラシン局長代行は、SDGsに貢献するべく、(1)域内統合の推進、(2)ビジネス環境の整備、(3)輸出競争力強化のためのキャパシティビルディング、という三本柱に注力し、開かれた貿易を促進していくことを強調しました。続いて講演した赤星副理事長は、貿易振興機関がSDGsを促進していく必要性、ジェトロの取組み、貿易振興機関における協業のあり方について説明しました。
会議風景
ピトゥマー商工省副大臣
議論の様子
分科会、トップ会合で各貿易振興機関の取り組みを共有
「分科会」では、「食品・農産品の輸出振興」、「イノベーション・スタートアップ」、「Eコマース」の3テーマに各貿易振興機関が分かれ、議論しました。テーマごと、かつ少人数のセッションにより、活発な議論が行われました。また、各貿易振興機関のCEOおよびナンバー2が参加した「トップ会合」では、各機関の経営課題や取り組みについて意見交換が行われました。
分科会の様子
分科会時の赤星副理事長
記念撮影
交流会・産業視察を通じラオスへの理解を深める
本会議後に開催された交流会には、ラオス商工省やその他省庁、民間企業団体の関係者を含め約100名が参加し、ATPFメンバーとの交流を深めました。また、来年度のCEO会議開催機関であるモンゴル商工会議所(MNCCI)が挨拶を行いました。
本会議の翌日には、会議参加者にラオスの地場産業およびビエンチャン市内の名所を紹介する産業視察が実施されました。最初に訪れたPhaeng Mai Galleryでは、ラオスの伝統産業である織物や染物などのハンディクラフトが作られる工程を視察しました。参加者たちも、細い糸から織物が作られる光景に関心を持った様子でした。続いて訪れた2つの仏教寺院、ワット・シーサケットとワット・ホーパケオでは、会議参加者以外にも沢山の外国人観光客が見受けられ、観光地としてのラオスが垣間見えました。
交流会の様子
Phaeng Mai Gallery
ジェトロの提唱によって1987年に設立されたアジア貿易振興フォーラムは、アジア地域の貿易振興機関が一堂に会し、自由な意見交換を通じて参加各国における貿易振興活動を効果的に実施することを目的としています。現在の参加メンバーは23機関で、毎年事務レベル会合とCEO会議がそれぞれ1回ずつ開催されています。
第31回アジア貿易振興フォーラム(ATPF)CEO会議 概要
日程 | 2018年11月20日(火曜)、21日(水曜) |
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場所 | ラオス ビエンチャン市内 |
主催 | ラオス商工省貿易振興局(DTP) |
テーマ | 貿易と持続可能な経済発展(SDGs)における貿易振興機関の役割 |
参加機関 |
オーストラリア貿易投資促進庁(AUSTRADE) 中国国際貿易促進委員会(CCPIT) フィリピン国際貿易促進センター(CITEM) インドネシア貿易省国家輸出振興総局(DGNED) タイ商務省国際貿易振興局(DITP) ラオス商工省貿易振興局 (DTP) バングラデシュ輸出振興庁(EPB) シンガポール企業庁(ESG) ネパール商工会議所(FNCCI) カンボジア商業省貿易振興総局(GDTP) 香港貿易発展局(HKTDC) マカオ貿易投資促進局(IPIM) 日本貿易振興機構(JETRO) 大韓貿易投資振興公社(KOTRA) マレーシア貿易開発公社(MATRADE) モンゴル商工会議所(MNCCI) ブルネイ外務貿易省(MOFAT) 台北世界貿易センター(TWTC) ベトナム貿易振興庁(VIETRADE) |