『科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム』開催に協力

2018年10月

『科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)』第15回年次総会(主催:NPO法人STSフォーラム、尾身幸次理事長)が10月7日、国立京都国際会館で開催されました。安倍晋三首相、世耕弘成経済産業大臣、柴山昌彦文部科学大臣、平井卓也科学技術政策担当大臣、齋藤健前農林水産大臣、マクシム・オレシュキン・ロシア経済発展大臣、チャールズ・ホリデー・ロイヤル・ダッチ・シェル会長、中西宏明経団連会長、内山田竹志トヨタ自動車会長、また本庶佑京都大学特別教授と山中伸弥京都大学iPS細胞研究所長を含む国内外ノーベル賞受賞者11名を含む80カ国1,400名が参加しました。

STSフォーラムは、世界の第一線で活躍する研究者・企業経営者・政策立案者が科学技術を議論し交流する国際会議としては世界最大規模の会議で、2004年に初めて開催されて以来、今回で15回目を数えます。ジェトロからは石毛博行理事長が同フォーラムの理事として理事会に出席しました。

安倍首相(中央)、石毛ジェトロ理事長(左)、尾身STSフォーラム理事長

STSフォーラムは、海外でのアウトリーチ活動(科学技術の普及活動)にも積極的に取り組んでいます。2018年には、ワークショップの形で、インド・デリーで「インドワークショップ」(2月)を、フィリピン・セブで「ASEANワークショップ」(4月)を、そしてベルギー・ブリュッセルで「EUワークショップ」を開催しました。また2019年には、インド、シンガポール、スウェーデンでのワークショップ開催が予定されています。ジェトロは海外54カ国74事務所のネットワークを駆使してSTSフォーラムの海外ワークショップの開催にも協力しています。

STSフォーラム開会式の冒頭、安倍首相は、「これからの3年間、私は、イノベーションの振興に最大限の努力をいたします。なぜかと申しますに、我々の成長にとって、重要なものは3つしかないからです。それはイノベーション、イノベーション、そしてイノベーションです。」と、経済を成長させるためにはイノベーションが最重要課題であると述べ、政府が取り組む加速型オープン・イノベーションのプラットフォームであるImPACT(革新的研究開発推進プログラム)の成果を紹介しつつ、規制のサンドボックス(実証実験のために規制を一時停止する制度)導入による第4次産業革命への対応を強化することを強調しました。

安倍首相開会挨拶

世耕経済産業大臣

山中京都大学iPS細胞研究所所長・教授

写真はすべてSTSフォーラム提供