フック首相を迎え、ベトナム投資カンファレンスを開催

2018年10月

ジェトロは2018年10月10日(水曜)、ベトナム社会主義共和国グエン・スアン・フック首相の訪日機会を捉え、ベトナム計画投資省との共催により、「ベトナム投資カンファレンス -ベトナム投資の新潮流-」を開催しました。ジェトロがベトナムの最高指導部を招いて投資カンファレンスを開催するのは、5月の故・チャン・ダイ・クアン国家主席(当時)来日時に続き、今年2回目となります。当日は、日越双方の政府・企業関係者が約1,000名参加し、前回のカンファレンスに引き続き、ベトナムに対する関心の高さがうかがえました。

本カンファレンスではフック首相から、ベトナムの投資環境の魅力や、今後の産業発展に向けたビジョンなどが紹介され、特にインフラ整備やスタートアップ分野などに対する日本企業からの投資に強い期待が表明されました。パネル・ディスカッションのセッションでは、グエン・チー・ズン計画投資大臣、ゾアン・マウ・ジェップ労働傷病兵社会問題省副大臣ならびに日本企業代表により、現地市場開拓や人材育成への取り組みなどに関して意見交換が行われました。特に、ズン計画投資大臣は、地場企業と進出日系企業がさらなる連携強化を図る必要性があることを改めて強調しました。

また、9月に台風21号で大きな被害を受けた関西国際空港の復興支援プログラムの一環として、ベトナム最大手の民間航空会社であるベトジェットエアが、11月8日に大阪-ハノイ線、12月14日に大阪-ホーチミン線などを新規就航することを発表しました。

なお、今回のカンファレンスでは、新たにベトナムへ投資する案件に対する投資許可書の交付ならびに日本企業による投資案件の覚書等の交換式が行われました。その場で公表された投資案件は計20件、総投資額は100億米ドルに上ります。

「ベトナム投資カンファレンス」署名覚書等一覧PDFファイル(140KB)

さらに、カンファレンス終了後の名刺交換会においても、日越双方の企業関係者が、将来的なビジネス連携の可能性を見据え積極的な交流を行いました。

ジェトロとしては、日越国交樹立45周年、ベトナム外国投資法施行30周年の節目に開催した本カンファレンスを契機として、貿易・投資面などにおける日越双方向のパートナーシップのより一層の強化に努めてまいります。

フック首相による基調講演

ジェトロ石毛理事長による開会挨拶

フォトセッションの様子