石毛理事長、セネガル大統領と会談

2017年12月

ジェトロの石毛理事長は、2017年12月13日(水曜)、来日したセネガルのマッキー・サル大統領と都内のホテルで会談しました。

石毛理事長は、セネガルに関心を持つ日本企業が増えている一方、セネガルのポテンシャルに鑑みて同国に進出する日本企業が多くはないとして、投資環境整備の進捗状況を日本企業に伝えることが大切であると述べました。また、ダカール郊外に開港した西アフリカ最大規模の新空港周辺では経済特区(SEZ)の整備が進むほか、日・セネガル両国政府が投資協定締結に向けて交渉中であることに言及し、サル大統領の強力なリーダーシップの下で、今後さらに同国のビジネス環境が改善されることに期待したいと述べました。

サル大統領は、今回の訪日ではセネガルに関心を持つ日本企業と様々な議論を重ねていると述べるとともに、同国の経済発展には官民連携を通じた民間セクターへの投資が必要であるとしました。また持続可能な投資には、農業や農産品加工、エネルギーといった分野に加え、交通運輸やインフラ分野でも人材開発が必要であるとした上で、テレコムやサービス業で既に導入されている民間企業へのコンセッション方式は、料金所設置計画が進む高速道路運営事業でも有効な手法になり得ると強調しました。さらに、ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)の一員であるセネガルは、エネルギー・交通・サービス等の分野でECOWASの窓口となっているので、日本企業にはこれまで以上にセネガルをはじめとする西アフリカ諸国を訪れてほしいとも述べるとともに、大手企業だけでなく日本の中小企業にも期待感を示しました。

会談の様子1

会談の様子2