ダブリンでアイルランド初の「対日投資セミナー」を開催

2017年6月1日、ジェトロはアイルランド・ダブリンにおいて、アイルランドと日本の外交樹立60周年を記念する「対日投資セミナー in Dublin ‐Rising Opportunities-60 years on‐」を開催しました。アイルランドで開催される初の対日投資セミナーとなった本イベントは、三好真理駐アイルランド日本国大使による、「日EU・EPAの実現が期待される中、アイルランド企業の対日ビジネス拡大に向け、あらゆる努力を惜しまない」という力強い呼びかけで始まりました。

アイルランド側で挨拶に立った王立アイルランド研究所のマイケル・ケネディ（Executive Director）氏は、60年に亘る日・アイルランド間の経済史を紹介した上で、両国の緊密な経済関係は、今後さらに強固なものになるだろうと発言しました。
基調講演を行ったジェトロ理事の米谷は、投資先としての日本の魅力、規制改革により改善した日本の投資環境や低減したビジネスコストなどについて説明しました。また、外国企業の対日ビジネス動向や、アイルランド企業が競争力を持つFintechや再生エネルギー分野でのビジネスチャンスを紹介しつつ、「アジアへのゲートウェイ」としての日本を力強く発信しました。

講演後に行われた、ジェトロとEIおよび企業3社によるパネル・ディスカッションでは、時間内に収まりきらないほど多くの質問が出されるなど、本セミナー参加者による対日投資への関心の高さが伺えました。愛日協会（IJA）のレイモンド・ヘガティ氏（IP Strategist）がモデレーターを務めたこのセッションでは、「日本は非常にユニークな市場だが、一度参入すれば大きな成功が期待できる」「市場を過小評価しないことと、ビジネスカルチャーを理解することが重要」「日本進出に際しては、ジェトロやEIの支援を得るべき」といった、アイルランド企業経営者による経験に基づいた声が紹介されました。その後のレセプションでは、多くのアイルランド企業からジェトロ職員に対し、対日投資に関する具体的な相談が寄せられました。