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ジェトロ・トピックス

「日本・イスラエル・ビジネスフォーラム」をエルサレムで開催

2015年1月

2015年1月18日、ジェトロは安倍首相のイスラエル訪問に合わせ、同国の首都エルサレムにおいて「日本・イスラエル・ビジネスフォーラム」を開催、わが国からは、食品・電機・機械・化学などの分野から180名の企業・団体代表者らが参加しました。イスラエル側からは、政府関係者を始め、先端技術企業などから250名が参加し、報道関係者も合わせると総勢460名が来場しました。

先端技術分野で高まる協業への期待

イノベーションこそ未来を切り拓くカギと語る安倍首相

日本との関係強化に期待するネタニヤフ・イスラエル国首相

挨拶する石毛ジェトロ理事長

フォーラムの冒頭、挨拶に立った安倍首相は、わが国とイスラエルの両国が、ともに人材を資源とし、イノベーションを未来を切り拓くカギとする点に言及し、セミナー開始直前に視察したイスラエル企業による先端技術を念頭に、世界の先端企業数百社が研究開発拠点を置くといわれるイスラエルの存在抜きにイノベーションは語れない、との認識を示しました。また毎年数百社のスタートアップ企業があり、情報通信(ICT)・医療・農業等の分野で革新的な技術を生み出すイスラエルに対し、「イノベーションを経済成長のエンジンに位置付けるわが国が協力しない理由はない」と述べ、2014年7月に茂木経済産業相(当時)がイスラエルを訪問した際、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とイスラエル産業技術研究開発センター(MATIMOP)とが研究協力覚書に調印し、両国企業が研究開発協力を行う場合、それぞれの政府から支援を受けられるようになったことに続き、新たに科学技術振興機構とイスラエル科学技術宇宙省がICT分野で協力覚書を交わす、と紹介しました。

イスラエル側の来賓として挨拶をいただいたネタニヤフ首相は、冒頭、「未来はそれを信ずるものに訪れる」との言葉を引用、イノベーション立国である両国の協力により、二国間の貿易投資拡大や技術交流の活発化、合弁事業の増加はもちろん、革新的な技術の創造を通して世界市場での両国の存在感を高めることができると語り、とりわけサイバー・セキュリティ分野などでのわが国との協業に期待を表明しました。また、わが国との経済連携強化計画に触れ、大阪に同国の貿易促進事務所を新規開設すること、経済担当係官を増員すること、2015年中に科学技術分野での研究開発助成資金を50%増額すること、わが国との投資協定に向けた話し合いを開始することなどを紹介、こうした施策の積み重ねによって両国経済関係を重層的に発展させていきたいと語り、「未来は勇気と革新的な技術をもつ企業と国に訪れる」との言葉で締め括りました。

主催者を代表して挨拶したジェトロの石毛理事長は、2014年5月のネタニヤフ首相の来日に続く今回の安倍首相の訪問に触れ、1年足らずの間に両国政府首脳が往来するなど深化する関係を下敷きにして、産業技術立国である両国が協力することは相互の経済発展にも資すると表明。また、アイデア豊かでチャレンジ精神旺盛なイスラエルとチームワークによるものづくりを得意とするわが国が互いの強みを結集し、両国経済関係の重層的深化とダイナミズムの創造を実現すべきであるとして、ジェトロとしても、テルアビブ事務所を通じた両国企業の出会いやマッチング機会の提供などを通じて、両国経済関係の拡大に貢献したい、と述べました。

先端技術分野以外にも広がる投資機会

大勢の参加者で賑わったフォーラム会場

オープニング・セッョンに続くセミナーでは、「重層的な経済関係の構築」「両国の先端技術開発とベンチャー投資」「情報通信、サイバーセキュリティに関する協力」とのテーマの下、両国の企業・団体幹部計14名からに講演いただきました。

イスラエル側からは、国首相府、IBMイスラエル社、チェックポイント社の各幹部に登壇いただきましたが、中でもハレル・ロッケル首相府次官は、先端技術の開発と産業化において両国が補完的な協力関係を築けると指摘し、イスラエル向け投資機会は先端技術開発分野のみならず港湾開発や通信インフラ整備、天然ガス開発などにもあると紹介し、両国企業関係者に、二国間の協力関係進展によって拡がる新たな機会への参加と挑戦を呼びかけました。日本側からは、前川製作所、チョーヤ梅酒、キッコーマン、パナソニック、スパイバー、サムライインキュベート、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、科学技術振興機構、ザインエレクトロニクス、情報通信研究機構、情報処理推進機構の幹部から各社の取り組みや今後の計画について披露いただきました。

フォーラム閉会後、梅酒と日本酒のPRを兼ねたレセプションでは両国参加者による交流が行われ、「関心を持っていたイスラエルのベンチャー企業とコーヒーブレイクに有意義な意見交換ができた」(日本企業)「半年の間に日本の経済産業相(2014年7月)と首相(今回)が相次いでイスラエルを訪問し、ジェトロのセミナーに参加した。日本のイスラエルに対する姿勢が変わってきたように思う」(イスラエル企業)、といった声が参加者から聞かれました。

こうしたフォーラムに加えて、ジェトロでは両国企業への情報提供、セミナー、商談会の開催などを通じ、両国のビジネス関係強化に向けて、今後も全力で貢献する所存です。

日本・イスラエル・ビジネスフォーラム 概要
会場
イスラエル国エルサレム市・ウォルドルフ アストリア エルサレム ホテル
主催
ジェトロ
参加者数
460名
プログラム
  • 主催者挨拶
    石毛 博行 ジェトロ理事長
  • 来賓挨拶
    ビンヤミン・ネタニヤフ イスラエル国首相
  • 来賓挨拶
    安倍 晋三 日本国内閣総理大臣
  • ICT分野での研究協力に向けた署名式
    日本国側:(独)科学技術振興機構(JST) 中村 道治 理事長
    イスラエル国側:イスラエル科学技術宇宙省 イドー・シャリル 次官
  • 【セッション1:重層的な経済関係の構築】
    • イスラエル国首相府 ハレル・ロッケル 次官
    • (株)前川製作所 田中嘉郎 代表取締役会長
    • チョーヤ梅酒(株) 金銅重弘 代表取締役社長
    • キッコーマン(株) 染谷光男 相談役
  • 【セッション2:両国の先端技術開発とベンチャー投資】
    • アイ・ビー・エム・イスラエル社 ドロール・ペレル 新規技術開発センター長
    • パナソニック(株) 長榮周作 代表取締役会長
    • スパイバー(株) 関山和秀 取締役兼代表執行役
    • (株)サムライインキュベート 榊原健太郎 代表取締役CEO
    • 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(株) 安達俊久 代表取締役社長
    • (独)科学技術振興機構(JST) 中村道治 理事長
  • 【セッション3:情報通信、サイバーセキュリティに関する協力】
    • チェックポイント社 マリウス・ナハト 創設者兼副会長
    • ザインエレクトロニクス(株) 飯塚哲哉 代表取締役会長
    • (独)情報通信研究機構(NICT) 坂内正夫 理事長
    • (独)情報処理推進機構(IPA) 藤江一正 理事長
  • 閉会後 レセプション(日本酒をPR)

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