ジェトロ・トピックス

ポルトガルに経済ミッション派遣

投資先としてのポルトガルの魅力を探る

2014年10月

ジェトロは、安倍首相とポルトガル・コエーリョ首相が2014年5月に合意したジェトロとポルトガル投資貿易振興庁(AICEP)との協力の一環として、10月28日から30日まで、ポルトガルに経済ミッションを派遣、欧州各国から16の日系企業・政府関係機関、総勢20名が参加しました。

「ポルトガル投資セミナー」への参加

ポルトガル投資セミナーの模様

10月29日、ミッション一行が現地で参加した「ポルトガル投資セミナー」でキーノート・スピーチに登壇したAICEP副長官のペッソア・イ・コスタ氏は、投資先としてのポルトガルの魅力として、以下の6項目を挙げました。

  1. 北・南米、アフリカ、及びヨーロッパへのアクセスの良さ
  2. 全世界で2億5千万人がポルトガル語を主要言語としていること
  3. ITインフラの充実
  4. 深海港であるシネス港、高速道路、空港など、輸送インフラの充実
  5. 電力等、エネルギーコストが比較的低廉
  6. 複数言語を話し、高学歴な人材が豊富

同時に、ポルトガルの主要産業として、自動車、宇宙、ICT、紙・パルプ、再生可能エネルギー、建設・エンジニアリング、およびコルク・ワイン・オリーブオイルなどの農業・食品業を紹介しました。

次いで、ポルトガルをハブ、あるいはゲート・ウエイとしてグローバルな事業を展開する同国主要企業の事業内容が紹介がされました。Texeira Duarte(ポルトガル:建設企業)は、ポルトガル国内のみならず、ブラジル・アンゴラ・モザンビークを始めとするポルトガル語圏諸国で建設事業を展開、Thales(フランス:宇宙・航空・鉄道)は、鉄道関連事業の拠点をポルトガル国内に持ち、鉄道レール・信号システムなどの鉄道関連整備事業を、ポルトガル国内と北・南米およびアフリカ諸国で展開しています。

シネス港、アルケーバ農地の視察

シネス港

アルケーバ農地灌漑施設(ポンプ場)

セミナー翌日、ポルトガルの大西洋岸南部に位置するヨーロッパ有数の貿易港、シネス港を視察したミッション一行は、ヨーロッパとラテンアメリカおよびアフリカ諸国を結ぶハブとしてのポルトガルの魅力を実感しました。最深部で28メートルの水深があり、パナマ運河を通過する最大級(パナマックス級)の大型タンカーの入港が可能なシネス港は、一般コンテナ・LNG・石油製品など広範な貨物を取り扱うほか、隣国スペインの首都マドリッドまで鉄道がつながるなど、内陸輸送インフラとの結節も充実しています。

次に一行が向かったリスボンの南東約150kmに位置するアルケーバ農地は、肥沃な土壌でありながら水供給が必ずしも十分でない当該地域にダムや灌漑設備を敷設して再開発を行っており、主要産品であるオリーブオイル・とうもろこし等を除く高付加価値作物の生産について、日本企業からの投資を期待しているとのことでした。

その他、大陸棚延長機構等を視察先等

この他、ミッション一行は大陸棚延長機構(EMEPC)を訪問しました。因みにポルトガル政府は、鉱物資源等海洋資源の新たな開発による持続的成長をめざし、現在、国連に対して大陸棚の延長を申請しています。次にミッション・メンバーが参加した「ポルトガル語圏諸国共同体・ビジネス連盟(CE-CPLP)」とのネットワーキング・カクテルでは、ポルトガルをゲート・ウエイとするブラジル・アンゴラ・モザンビーク・東チモール等の企業等との間で、ビジネス展開に関する交流を行いました。さらに一行は、両国政府主催の「日・ポルトガル・EU協力セミナー」に参加、世界最先端のがん治療設備を有する医療施設、シャンパリモー財団も視察しました。

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