1. サイトトップ
  2. ジェトロについて
  3. ジェトロ・トピックス
  4. ジェトロ・トピックス 2013年
  5. ASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)とASEAN事務総長との対話
ジェトロ・トピックス

ASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)とASEAN事務総長との対話

ASEAN経済共同体(AEC)の実現のために

2013年7月

2013年7月12日、ベトナムの首都ハノイで第6回目の「ASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)とASEAN事務総長との対話」が開催されました。

ベトナム出身のミン新ASEAN事務総長を迎えての初めての対話となった今回は、FJCCIAが要望した税関手続き、「(AFTA)フォームD」取得に関する問題、基準・認証・表示制度の合理化および調和、知的財産権保護の徹底など、10分野33項目について、ASEAN事務局から進捗状況が報告されました。

挨拶する石毛理事長

石毛理事長は挨拶の中で、ASEAN経済共同体(AEC)を実現させるために1.“非関税障壁の削減・撤廃”、“サービス分野の自由化”や“基準認証の調和”といった制度面での整備、2.“域内のハードインフラの整備”、とりわけメコン地域などにおける、コネクティビティ強化に資する国境を越えたクロスボーダー・インフラ・プロジェクトの整備が不可欠、3.AECの迅速な実現。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)は2015年が交渉終了の期限であり、2015年末までのAECの実現なくしてRCEPの実現はない。高いレベルでのRCEPの完成のためにも、迅速にAECを作ることが重要、4.巨大な単一消費市場の形成、の4点が重要であると言及しました。

ミン事務総長の基調講演

またミン事務総長は基調講演の中で、「2013年5月現在、AECブループリントにある措置の77.8%が実施されているが、今後は取り組みの一層の強化が必要。AEC実現上の障害は、1.ASEAN内で合意された事項の各国での批准の遅れ、2.各国の国内法への適用の失敗、3.地域的コミットメントを実施する政治的意志の欠如、などである。継続的な産業界からのプレッシャーは、こうしたボトルネックの改善につながる。ASEANは日本の“カイゼン”の考え方を活用し、指摘された問題点の解決に取り組んでいきたい」と、AEC実現に向けた決意が表明されました。

佐藤FJCCIA会長からは、「対話」の具体的な成果として、国境での「シングルストップ検査」でパイロットプロジェクト実施に向けて準備が進むなど、陸上輸送における国境通過手続きの簡略化に向けて前向きな動きがみられたこと、「原産地証明書(C/O)へのFOB価格の不記載」や「ASEAN共通の電気・電子機器の安全基準の実現」についても、実施に向け各国の国内手続きが最終段階に入っていること、などが挙げられました。また、これまでASEAN事務局がFJCCIAの要望を真摯に検討してきたことに感謝すると同時に、FJCCIAはASEAN市民として、2015年のAEC実現に向けての支援を行っていきたい、との発言がありました。

なお、次回2014年の対話は、フィリピンの首都マニラで開催されることが合意されました。

記念撮影

主な参加者
  • (ASEAN事務局)レ・ルオン・ミン事務総長、スバシュ・ボーズ・ピライASEAN共同体部長
  • (FJCCIA)ASEAN各国日本人商工会議所会頭・事務局長
  • (ジェトロ)石毛博行理事長、ASEAN各国事務所長
  • (外務省)石兼公博ASEAN大使、(ERIA)西村英俊事務総長、(日本商工会議所)宮城勉常務理事 等