ジェトロ・トピックス

チリのインフラ・プロジェクトに参画へ

チリ運輸通信大臣・通信次官を招へい

2012年12月

チリ運輸通信インフラ市場説明会におけるエラスリス運輸通信大臣講演

2010年の大地震を契機として、防災衛星通信システム導入やサンティアゴ市地下鉄の路線新設計画が進行中のチリでは、日本企業のこうしたプロジェクトへの参画が期待されています。ジェトロでは今般、わが国企業のプロジェクト受注に向けた契機とすべく、これら事業を所管する同国運輸通信大臣および同省通信次官を招へいし、国内関係先との会合や説明会開催、視察等をアレンジしました。

日本の防災通信衛星技術に期待

災害時における通信手段としては衛星通信が優れていますが、チリではこれまで通信衛星を保有したことがなく、同じく地震国であり、かつ優れた衛星通信インフラを持つわが国に対し、かねてより関連技術やノウハウの移転を求めています。ジェトロとしても、これまでにインフラ輸出の観点から各種協力事業を行ってきました。

一方、2011年5月21日に行った大統領教書演説において、チリのピニェラ大統領はサンティアゴ市内に地下鉄3号線と6号線を新設する計画を発表。同計画の予算総額は27億5,800万ドルにのぼり、うち3分の2をチリ政府が、残る3分の1をサンティアゴ・メトロ社が負担する予定であり、同国政府は日本企業のプロジェクトへの入札参加を歓迎しています。

大臣自ら通信・運輸分野の投資機会を紹介

大臣一行は、チリで計画する防災衛星通信システムや地下鉄新規路線整備を念頭に、日本滞在中に関係省庁への表敬訪問を始め、放送局や鉄道会社などの視察などを行いました。

またジェトロは、チリの運輸・通信市場の現状と今後の展望を紹介する「チリ運輸通信インフラ市場説明会」を開催、同説明会では大臣自ら登壇し、チリの通信分野における新たな投資機会として、海底光ケーブル、700MHz帯通信網、スマートフォン利用増、通信塔、屋内通信、通信事業者、早期警報システム、地デジなどがある旨、紹介しました。加えて、運輸分野における都市間鉄道やサンティアゴ市地下鉄の新規路線整備計画に言及しました。

セミナーに参加した日本企業関係者からは、大臣自ら講演し、質疑応答にも丁寧に応じたところにチリ政府の意気込みを感じた、といった声が寄せられました。

わが国企業のプロジェクト受注を支援

今般の招へいプログラムを通じ、地震・津波の早期警報や災害時の通信手段確保に関する日本の技術的優位性や高度な鉄道運行能力について、チリ運輸通信大臣並びに同省通信次官に対して適切かつ直接にインプットすることができたと考えられます。ジェトロは今後も、関係省庁・機関等と連携しつつわが国企業のプロジェクト受注を支援していきます。

地下鉄試乗

石毛理事長主催昼食会

チリ運輸通信大臣・通信次官招へい 概要
被招へい者
ペドロ・パブロ・ドミンゲス運輸通信大臣
ホルヘ・アットン・パルマSUBTEL(運輸通信省通信次官官房)次官
招へい期間
2012年11月29日(木曜)~12月5日(水曜)
チリ運輸通信インフラ市場説明会
日時
2012年12月5日(水曜)15:00~16:30
場所
ジェトロ本部 5階 展示場ホール
参加者
106名
主催
ジェトロ
プログラム
主催者挨拶 ジェトロ理事 礒部 博昭
来賓挨拶 パトリシオ・トーレス駐日チリ共和国大使
講演1「チリ経済事情について」 ジェトロ サンティアゴ事務所 所長 堀之内 貴治
講演2「チリの運輸・通信市場の現状と今後の展望」ペドロ・パブロ・エラスリス運輸通信大臣
質疑応答