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ジェトロ・トピックス

米国東海岸の総合食品見本市「Summer Fancy Food Show(ワシントンDC)」夏展

個性ある商品が注目を集める日本パビリオン

2012年6月

会場の様子

米国東海岸最大級の総合食品見本市「Summer Fancy Food Show(以下、『夏展』)」が、6月17日(日曜)~19日(火曜)の3日間、米国ワシントンD.C.で開催されました。58回目となる今年は、80以上の国と地域より2,250社・団体が出展、会場は約18万点もの商品で埋め尽くされました。ジェトロは、2012年1月にサンフランシスコで開催された「Winter Fancy Food Show(以下、『冬展』)」に初めて日本パビリオンを設置したのに続き、今回の「夏展」にも出展することで、日本産農林水産物・食品の輸出先として第2番目の位置を占める(666億円:2011年)米国の市場開拓支援を東西の両海岸で実施したことになります。

多彩なインターナショナル・パビリオン

「夏展」会場では、2,250社・団体が、チーズ・チョコレート・ハム等の高級食材を出品したほか、35カ国がインターナショナル・パビリオンを設置。中でも目立っていたのはイタリア・パビリオンで、248小間という広大なスペースを使い、生ハム・パスタ・チーズ・オリーブなどを展示していました。チリやスペインはフードトラックと呼ばれる巨大なトラックを会場内に持ち込み、その中で調理したパスタ等を試食提供するなど、来場者の誘引や自国商品の売り込みに工夫を凝らしていました。また、韓国はデモ・ブースを2箇所に設け、プルコギ・海苔巻き等、6種類程度の食品を常時試食実演、比較的奥まった場所にもかかわらず賑わっていました。その他にも、中国(98小間)やメキシコ(46小間)などが、大規模なナショナル・パビリオンを出展していました。

個性ある商品が注目を集める日本パビリオン

日本パビリオン受付

出展企業の様子

今回、日本パビリオンに出展した企業は13社。うち12社が、「夏展」には初の出展となりました。健康に配慮した食品(黒にんにく、干し芋、揚げないドーナツ)、独自の加工技術を活かした食品(ねりごま、だし汁パック、ゆず加工品、さつまいもビール、ゆず調味料、海苔の佃煮、日本そば・パスタ)や、日本酒や焼酎を扱う企業などが出展しました。

ジェトロが日本パビリオンへの来場者56名に実施したアンケートの結果では、最も高い関心を呼んだのはごま製品(ごま油、練りごまなど)であり、次いで冷凍麺類(パスタ、そばなど)、氷菓(柚子シャーベット)、黒にんにく、などとなりました。

ごま製品を出展した企業は、化学薬品を使用しない独自の製法で、安全且つ胡麻本来の味と香を引き出した商品であることを強調しつつ、米国人に人気の高いポップコーンやチョコレートと組み合わせた試食を行った結果、「胡麻の入ったチョコレートは初めて」「他の胡麻油より香りが格段によい」など、バイヤーから高い評価を得ていました。また冷凍のパスタや日本そばも注目を集め、試食したバイヤーから「これが冷凍だと知らなかった」「30秒でできるのはすごい」といった声が聞かれるなど、高品質に関わらず短時間でできる点が、手軽に調理できる食品を好む傾向のある米国人に受け入れられたと思われます。

「ゆず」は、米国内で最近流行の食材として、会場内のPRポスター等にも掲載されており、その影響もあってか、ゆずシャーベットやゆずジュースを出展した企業も注目を集めていました。「グレープフルーツのようだけど今までにない味」「甘すぎず、米国にはない新しい味」と人気を呼び、アンケートの中でも「米国市場において今後可能性のありそうな商品」としての記載が多数あるなど、今後に期待が持てそうです。

その他、アンケートでは「日本食と言えば、清潔で健康的というイメージがある」「ノンフライのドーナツはすばらしい」「健康面での効能をもっと強調すべきだ」といったコメントが見られ、東海岸においても「健康志向」は重要なキーワードだと思われました。

アピール方法を工夫した日本酒

日本酒を出展した企業は、バイヤーが視覚的な理解を進められるよう、アピール方法を工夫していたのが印象的でした。来場バイヤーには、すぐには試飲を勧めず、まず酒蔵について簡潔に説明。企業の立地地域が米の産地で、水もきれいなこと、百年以上続く伝統ある酒蔵が造っていることなど、ストーリー性ある会話でまずバイヤーの興味を引いていました。その後、酒の種類を説明した図を示しつつ、精米の歩合や、醸造用アルコールを使用するかしないか等によって、酒の種類、辛さ、甘み、香り、価格等が変わることを視覚的に説明した上で、試飲を開始。用意した試飲用の純米大吟醸、純米吟醸、純米、大吟醸、吟醸、本醸造などの日本酒については、それぞれの特徴を英語で記述した図の上におちょこを置いて飲み比べができるように工夫されており、バイヤーは各種の日本酒を楽しみながら飲み比べていました。今回出展した日本酒のボトルには全て、裏面に英語による説明が記載されたラベルが貼られ、桐の箱に入った透明の高級感のあるボトルや、日本国内で販売される商品にはない白いボトルを用いた日本酒など、斬新なデザイン・意匠で来場バイヤーの目を惹き付けていました。

広範な業種からバイヤーが来場

見本市の来場者には東海岸の企業関係者が多いものの、米国最大級の総合食品見本市ということもあり、西海岸を含む米国全域からバイヤーが来場していました。また米国内だけでなく、イギリスやカナダ、さらにはスリランカやパナマなど、様々な国のバイヤーも日本パビリオンを訪問。今回の展示会では、来場者の属性が外食産業に偏らないことを利点の一つとして出展しましたが、ジェトロのアンケートでも、日本パビリオン来場者は、貿易業者8.9%、卸売等12.5%、小売32.1%、外食・ホテル等30.4%、製造7.1%という構成比率になっており、幅広い職種のバイヤーの来場が確認されました。

ここ2年、夏展は会場施設の工事のため、本来のニューヨークから、ワシントンDCに場所を移して実施されましたたが、来年は3年ぶりにニューヨークに戻って開催される予定であり、米国市場における農林水産物・食品の販路開拓をめざす日本企業にとっては、今後も注目の見本市ではないかと思われます。

Summer Fancy Food Show 概要
名称
58th Summer Fancy Food Show外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
会期
2012年6月17日(日曜)~19日(火曜) 3日間 開場時間10時00分~17時00分
会場
Walter E. Washington Convention Center
主催者
National Association for the Specialty Food Trade
(NASFT:全米スペシャルティ・フード小売業協会)
展示面積
306,750 square feet (28,498平方メートル)
出品者数
2,250社・団体(80以上の国と地域)
来場者数
13,500人
日本パビリオン 概要
主催
日本貿易振興機構(ジェトロ)
参加規模
10小間 (1,000 square feet/93平方メートル)
出品者数
13社
出品物
アルコール飲料、調味料、菓子、野菜加工品など

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