ジェトロ・トピックス

アジア貿易振興フォーラム(ATPF)に参加

アジア経済連携の促進に向けて

2012年4月

ジェトロは、2012年4月19日、20日にバンコクで開催されたアジア貿易振興機関フォーラム(ATPF)に、主催したタイ商務省とともに共同議長として参加しました。

ATPFは、アジア地域の貿易促進を図ることを目的に1987年にジェトロの提唱により10機関で発足し、現在はアジアの23カ国・地域の貿易振興機関がメンバーとして参加しています。
発足以来25年目となる本年は、各貿易振興機関の代表が一堂に会するCEO会議をバンコクで開催し、「将来の課題克服のためのアジア経済連携」というテーマのもと、中小企業の海外展開への取り組みや課題等について、活発な議論や意見交換を行いました。

タイ商務省副大臣およびCEO出席者

ミャンマーが初参加

今回の会議では、ASEANで唯一未加盟であったミャンマーが、加盟を前提にオブザーバーとして初めて参加し、全てのATPFメンバーから歓迎されました。
最近では、カンボジアが2010年、ラオスが2011年にそれぞれATPFに加盟して23機関になっています。これに続くものとして、ジェトロは1年以上にわたってミャンマー政府に働きかけてきました。改革が進むミャンマーへは日本企業の関心も高まっており、時機を得た参加となりました。次回の会議で正式にメンバーとして承認される見込みです。

ASEAN経済共同体(AEC)への進展

会議全体風景

基調講演を行ったASEAN事務局のスリン事務総長からは、2015年のASEAN経済共同体(AEC)創設に向けた準備が進んでいること、非関税障壁がASEAN域内貿易の促進を図っていくための焦点となっていること、また、AECの実現においては経済格差の是正が課題であること、などが示されました。さらに、アジアの経済統合において中小企業の発展が鍵であり、そこでの貿易振興機関の果たす役割が重要であることにも言及されました。

連携強化に向けジェトロから3つを提案

石毛理事長の講演

ジェトロの石毛理事長からは、東日本大震災やタイの洪水を通じていかにアジアの国々が緊密な経済関係にあるかが明らかになったとして各機関のさらなる連携強化を呼びかけ、具体的に次の3つを提案しました。

  1. 中小企業のグローバル人材育成における連携
  2. 地域間産業交流のためのマッチング支援における連携
  3. 自然災害・経済危機などからの復興に向けた相互支援の枠組み構築

これらの提案については多くの参加機関から支持され、具体的な取り組みについて事務レベル(作業部会)で議論していくことが確認されました。

さらに、東北被災地の復興特別区域(復興特区)における対日投資の優遇策に関しても、その具体的な支援策の内容を各機関に紹介し、被災地への加盟国からの投資が促進されるよう要請を行いました。

なお、次回はインド貿易振興局がホスト機関となり、2013年3月にニューデリーで開催される予定です。
ATPFの連携強化がさらに進み、政策につながる提言や共同プロジェクトを通じて地域経済の発展と統合、貿易・投資促進に貢献することを期待しています。

アジア貿易振興フォーラム(ATPF) 概要
テーマ
‘Asian Economic Collaboration to Overcome Future Challenges’
(将来の課題克服のためのアジア経済連携)
日程
2012年4月19日(木曜)、20日(金曜)
場所
タイ・バンコク
主催
タイ商務省国際貿易振興局(DITP)
参加機関

メンバー20機関(全23機関中)
 オーストラリア貿易促進庁(AUSTRADE)
 中国国際貿易促進委員会(CCPIT)
 フィリピン国際貿易促進センター(CITEM)
 インドネシア国家輸出振興総局(DGNED)
 タイ商務省国際貿易振興局(DITP)
 バングラデシュ輸出振興庁(EPB)
 ネパール商工会議所(FNCCI)
 香港貿易発展局(HKTDC)
 シンガポール国際企業庁(IE Singapore)
 マカオ貿易投資促進局(IPIM)
 インド゛貿易振興局(ITPO)
 日本貿易振興機構(JETRO)
 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)
 マレーシア貿易開発公社(MATRADE)
 ニュージーランド貿易経済促進庁(NZTE)
 パキスタン貿易開発庁(TDAP)
 カンボジア商業省貿易振興局(TPD)
 ラオス商工業省貿易促進・産品開発局(TPPD)
 台北世界貿易センター(TWTC)
 ベトナム貿易振興庁(VIETRADE)
<オブザーバー>
 ミャンマー商業省貿易局(DT)
<欠席機関>
 ブルネイ産業・一次資源省(MIPR)
 モンゴル国商工会議所(MNCCI)
 スリランカ輸出開発委員会(SLEDB)

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