「パリ国際農業見本市 SIA2012」に日本パビリオン出展
多彩な企画で日本食をアピール
2012年3月
日本パビリオン全体
ジェトロは、「パリ国際農業見本市SIA2012」(2012年2月25日~3月4日)に日本パビリオンを出展、フランスの消費者の日本食材・日本食文化に関する理解を深め、日本食ファンの裾野拡大を図りました。
多彩な企画で日本食をアピール
軽食コーナーの様子
料理デモの様子
「SIA2012」の『世界の農業・食品エリア』には、スイス・ブルガリア・イタリアを始めとする40カ国から出展がある中、日本パビリオンには26社が参加、料理の実演、軽食販売、商品販売、酒バー、チャレンジ日本食コーナーを構成しました。
在仏日本人シェフの調理実演では、巻き寿司のほか、豚汁、鶏肉の幽庵漬け照り焼き、抹茶ムースなど、幅広く日本食を紹介しました。実演のたびに二重・三重の人だかりができ、試食した来場者は、「美味しい」「思ったよりも簡単に作れそう」「健康的な味」「見た目も美しい」といった好意的な意見を寄せていました。
軽食販売コーナーでは、細巻き、お好み焼き、焼うどん等が人気を呼び、こうした手軽な日本食メニューも受け入れられることを実証しました。
商品販売コーナーでは、日本茶、調味料、寿司関連商品(米、酢、わさび、海苔など)、乾麺、菓子、日本酒、その他加工品などに分け、展示販売を行いました。料理の実演で使用された商品の中には、最終日を待たずに完売する商品もありました。
酒バーでは日本酒等の有料試飲を行い、アルコール度数の高い蒸留酒と混同する来場者ある中、日本酒本来その美味しさを味わっていただきました。
来場者参加型料理教室が大人気
チャレンジ日本食コーナーの様子
さらに、日本食の簡単な調理方法や日本食材の使い方を教える「チャレンジ日本食コーナー」では、手まり寿司、和風ドレッシング、簡単おつまみをテーマに、来場者と一緒に調理しながら学ぶ料理教室を実施しました。
この教室では、調理の手順にとどまらず、米・酢・味噌などといった日本食材の性質や特性を分かりやすく説明したため、小学校低学年から60代夫婦まで多岐に亘る年齢層の参加者は、自分の作った料理の写真撮影をしたり、プログラム終了後もプレゼンターに質問を続けるなど、日本食への高い関心を示しました。また一手間加えることで、身近な食事を日本風に変身させられる実例を紹介したところ、「家庭で簡単に取り入れることができ、しかも美味しい」とのコメントが寄せられました。
日本パビリオンは、「日本食との出会い、体感、体験」を来場者に提供し、以前から日本食を好む、あるいは初めて日本食に触れるフランス人に対し、日本食や日本食材を日常生活の一部に採り入れてもらうきっかけになったと思われます。来場者の好意的な反応から、フランスにおける日本食と日本食材の普及・拡大の可能性を感じることができました。
- SIA 2012 概要
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- 見本市名
- SIA 2012(パリ国際農業見本市)
- 会期
- 平成24年2月25日(土曜)~3月4日(日曜)
- 開催地
- フランス・パリ
- 会場
- Paris EXPO ポルト・ド・ベルサイユ
- 主催者
- フランス食品・農業・漁業省、CENECA(国立農業展示センター)(運営:COMEXPOSIUM)
- 展示面積
- 147,990平方メートル
- 出展者数
- 1,130社・団体
- 出展国数
- 40カ国・地域
- 来場者数
- 681,213人
- 日本パビリオン 概要
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- 主催
- 日本貿易振興機構(ジェトロ)
- 出展者数
- 26社
- 参加規模
- 150平方メートル
- 出展物
- 日本茶、米、菓子、味噌、調味料、そば・うどん、日本酒等