対米のサービス産業投資ミッション派遣
2012年2月
ショッピングモール視察
ショッピングモール運営会社からの説明
ジェトロは2月6日~2月9日、外食等のわが国サービス産業の海外事業戦略策定の一助とすべく、米国西海岸を代表する都市で、海外からの情報が入りやすく、日本の製品やサービスへの関心が高いロサンゼルス(以下、LA)とシアトルへ、投資ミッションを派遣しました。
本ミッション派遣の背景には、少子高齢化に伴う人口減少や消費者の節約志向などにより、国内市場の規模が縮小する中、わが国サービス産業は、アジアを始めとする新興国市場の経済成長を取り込むとともに、米国等の先進国にも進出することが重要となるとの認識があります。
LAでは、進出日系企業や現地専門家等との交流会を開催、ミッション参加者が自社事業を説明する中、現地企業側は熱心に聞き入り、質問をするなど、双方の意気込みが感じられました。参加企業の中には、北米進出の具体的なイメージを掴む場ともなったようです。
また、視察先のLAのサウスコースト・ショッピングセンターをはじめとする各種ショッピングモールでは、担当者から施設運営会社の概要や各店舗の説明を受けながら視察、ミッション団員からは、賃料や売上高、来店人数など、具体的で活発な質疑がなされていました。
日本各地の外食・小売企業を中心とした参加者からは、「ハードスケジュールであったが、内容が濃く、非常に役に立った」とのコメントが多数あったほか、「これまで米国にはビジネスチャンスはあまり残っていないと考えていたが、まだまだ戦う場があるということが理解できた」「店舗オープンについての課題が明確になり、準備に取り掛かれる」など、米国西海岸への展開可能性につながる視点を提供したという点で、本ミッションを高く評価する声が聞かれました。
ジェトロは、本ミッションで得られた情報やネットワークが、今後の米国(LA、シアトル)でのビジネス拡大につながるようフォローアップするとともに、その他の関連分野でも支援を継続していきます。
- 北米サービス産業(外食等)海外進出支援ミッション 概要
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- 派遣期間
- 2012年2月6日(月曜)~2月9日(木曜)(4日間)
- 派遣先
- 米国(ロサンゼルス、シアトル)
- 対象分野
- 外食、小売を中心としたサービス産業
- 団員
- 12社14名
- 主要プログラム
- 日系スーパーマーケットや日系進出企業店舗視察、ショッピングモール視察、進出日系企業からのブリーフィング、進出日系企業及び現地専門家(不動産、弁護士等)との交流会など
その他のトピックス
- 対米のサービス産業投資ミッション派遣
- 中東地域の政治変動に関する国際シンポジウムを開催