ジェトロ・トピックス

ウズベキスタン・カザフスタン両国に「BOP/ボリュームゾーンビジネス・ミッション」を派遣

中央アジア市場を見る、聞く、学ぶ

2014年10月

世界は今「中央アジアのビジネス環境」

【前編】ウズベキスタン 秘めた可能性(12月17日)

【後編】カザフスタン 進む市場の国際化(12月24日)

ジェトロは、2014年10月5日(日曜)~11日(土曜)の7日間、ウズベキスタンのタシケントおよびカザフスタンのアルマティに「BOP/ボリュームゾーンビジネス・ミッション」を派遣、本ミッションには10企業・団体から合計11名が参加しました。現地における地場/外資企業・工場や家庭等訪問などを通じ、ともに内陸国かつ長期政権でありながら、発展段階の異なる両国の現状について学ぶミッションとなりました。

中央アジア市場開拓に向けた新たな取り組み

中央アジア地域で最大となる約3,000万の人口を擁するウズベキスタンは、人口の約6割が30歳未満と若く、高い教育水準と労働力が豊富な親日国です。一方、資源ビジネスを軸に急速な経済発展を遂げるカザフスタンは、ロシア・中国などとの物流の要の位置を占める可能性を秘めており、拡大する消費市場としても注目を集めています。

ジェトロは、ユーラシア大陸の中央に位置する両国へのミッション派遣を通じ、両国の現地消費者の生活実態や市場動向、ビジネス構造への理解、将来のビジネス展開に向けての具体的なイメージや検討材料を得る機会をご提供しました。

4項目のプログラムを通じて見たビジネスの課題と可能性

本ミッションの主なプログラムは、1. 地場/外資企業訪問(流通構造、ビジネス実例の把握)、2. 家庭訪問(BOP/ボリュームゾーンの生活実態の把握)、3. 伝統/近代小売市場視察、4. 現地企業及び進出日系企業とのネットワーキング、の4項目から構成されました。

1.流通構造、ビジネス実例の把握(地場/外資企業訪問)

外貨規制の厳しいウズベキスタンでは、地場および外資製造企業を訪問し、原材料の調達手段や輸出産業育成のための政府の支援策、安価な人件費・光熱費など同国に生産拠点を構える上での課題とチャンスについて話をきくことができました。

カザフスタンのFMCG輸入販売企業からは、同国の消費市場動向、物流ルート、商品の人気傾向、マーケティング方法など、具体的な情報を得ました。日本ブランドへの信頼が厚く、日本車は依然人気を集めている同国では、日本の消費材等に関する情報は限られていることが分かりました。近年は韓国製の家電や化粧品を扱い始める企業もあり、購買力のある消費者は新しい商品を求めていると話す責任者からは、同国市場のポテンシャルの高さと、日本企業進出への期待も感じました。

ウズベキスタン縫製工場と家電企業

カザフスタンFMCG輸入販売企業

2.BOP/ボリュームゾーンの生活実態の把握(家庭訪問)

ウズベキスタンおよびカザフスタン両国でそれぞれ2家庭を訪問し、家電や生活用品の普及状況、生活インフラの整備状況や、住人へのインタビューを通じて今欲しいものなどの情報収集をしました。

ウズベキスタンでは月収約70,000円弱、伝統的な大家族が一つ屋根の下で暮らす家庭を訪問。30~40年前の家電製品を修理しながら使う一方、新しい家電も調達し、参加者からの質問には「多少高価でも信用出来る商品(長持ちする商品)、高品質なものを購入したい」と語るなど、数字では見えない購買力を感じさせました。

カザフスタンでは、南部の貧しいとされる地域からアルマティに移り住んだ親子4人の家庭を訪問。母親は、子ども(小4と小2)に携帯電話を持たせるなど子どもへの出費は厭わず、「将来の道は自分で決めて欲しい、自分の子ども時代とは環境が異なっている」と話す新世代。煮物・蒸し物などが簡単にできる最近購入した電気調理器(日本製)は、今カザフスタンの主婦の間で流行っているとのこと。

ウズベキスタン(新旧家電)

カザフスタン(子供中心のくらし)

3.伝統/近代小売市場視察

両国ともに昔ながらのスタイルのバザール(市場)と近年急速に増えてきているスーパーマーケットを訪問し、価格の比較、品揃えなどを確認しました。ウズベキスタンでは、外貨規制がある中、特に近隣諸国からの輸入品が多く並んでいました。

ウズベキスタンのバザールとスーパーマーケット

カザフスタンのバザールとスーパーマーケット

4.現地企業及び進出日系企業とのネットワーキング

現地企業とのネットワーキングおよび進出日系企業との意見交換会を、いずれも両国で開催。

現地企業とのネットワーキングでは、参加企業の関心分野毎に話し合いを行い、ビジネスに繋がる可能性のある具体的な話がなされた企業もありました。また進出日系企業との交流会では、現地でビジネスを行う苦労や工夫について率直なお話を伺う事ができました。

ウズベキスタン現地企業

カザフスタン現地企業

本ミッション全体を振り返り、参加者からは「対照的な2カ国を比較することができ、それぞれの国のビジネスチャンスや課題が理解できた」「資料(数字)から推定した以上に発展しており、良い意味でギャップを感じることができた」などの声が寄せられました。ウズベキスタンとカザフスタン両国を実際に見ることで、両国の魅力、課題、ビジネスチャンスについて実感できたことがミッション参加の最大の収穫となりました。

ジェトロとしては、引き続き、日本企業によるBOP/ボリュームゾーン・ビジネスの支援に取り組んでまいります。

ミッション 概要
派遣期間
2014年10月5日(日曜)~11日(土曜)(7日間)
派遣先
ウズベキスタン(タシケント)、カザフスタン(アルマティ)
参加者
10企業・団体 計11名
事業目的
日本企業によるBOP/ボリュームゾーンビジネス参入の促進
ミッションプログラム
  1. 地場/外資企業訪問(流通構造、ビジネス実例の把握)
  2. 家庭訪問(BOP/ボリュームゾーンの生活実態の把握)
  3. 伝統/近代小売市場視察
  4. 現地企業及び進出日系企業とのネットワーキング

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