ジェトロ・トピックス

全ロシア中小企業連盟と連携強化の覚書(MOU)を締結

2013年12月

ジェトロと全ロシア中小企業連盟(オポラ・ロシア;OPORA RUSSIA)は、日・ロ間の貿易・投資のさらなる拡大に向けて、連携を強化する覚書(MOU)を締結しました。本MOU締結を受け、ジェトロはわが国企業のロシア向け輸出および事業拡大を支援します。(参照: お知らせ「全ロシア中小企業連盟(オポラ・ロシア、OPORA RUSSIA)との覚書(MOU)の締結について」 )

覚書文書は、2013年12月25日、ロシア・モスクワで、ジェトロの宮本副理事長とオポラ・ロシアのブレチャロフ会長により署名されました。また署名後の覚書文書の交換は、同日、茂木経済産業大臣とウリュカエフ経済発展大臣立会いの下、宮本副理事長とコロチキン副会長により、行われました。

主な合意事項は以下のとおりです。

  1. ビジネス促進セミナー、ビジネス・ミッションへの協力。
  2. 両国の製品・サービス市場に関する情報共有。
  3. 両機関による事業活動、成功事例等の情報共有。
  4. ウェブ・サイトにおける相互リンク等、広報における協力。

ロシアは、2008年の国際金融危機による経済の落ち込みから堅調な回復を続け、2010年から2012年までは、年率3%台の経済成長を遂げました。2013年は主要輸出品であるエネルギー資源などの需要落ち込みなどが原因となり、実質GDP成長率は1.5%程度に留まったとみられますが、2014年は2.5%~3%程度に回復するとみられます。ロシア政府は資源輸出に依存する経済構造を打開するため、外国投資の誘致、中小企業を含む国内産業の育成を目的とした投資環境の整備に注力し、これを起爆剤に経済の活性化を図っています。オポラ・ロシアは、国内中小企業の利益を代表し、ビジネス環境改善に関し政府に意見具申を行う団体のひとつでもあります。

わが国の対ロシア輸出は引き続き堅調で、2011年、2012年と続けて100億ドルの大台に乗せ、2013年も100億ドルを超えるのは確実とみられます。品目別にみた対露輸出は、ここ数年、自動車が6割前後を占めていましたが、2013年に入り自動車部品も増加しています。ロシアにおける日系自動車メーカーの増産や自動車部品メーカーの進出加速が背景にあるものと見られます。輸入は原油(35.1%)、天然ガス(29.8%)などエネルギー資源が中心で、2010年以降、天然ガスが急増しています。2013年4月の安倍首相の訪露では、自動車やエネルギー分野以外で可能性がある分野として、日本側から1.環境・機能都市、2.農業・食品、3.医療が提案されました。これらはロシア側でも需要の見込める分野であり、日露間の経済交流の今後の進展が期待されます。

茂木経済産業大臣とウリュカエフ経済発展大臣立会いの下、MOUを交換する宮本副理事長、コロチキン副会長