ジェトロ・トピックス

「バングラデシュ BOP/ボリュームゾーンビジネス・ミッション」派遣

BOP・中間層のライフスタイルやビジネスの現場に迫る

2013年2月

ジェトロは2013年2月23日(土曜)~28日(木曜)の6日間、「バングラデシュ BOP/ボリュームゾーンビジネス・ミッション」を実施、14企業・団体15名が参加しました。

途上国の所得ピラミッド型はダイヤモンド型へ

BOP(Base of the Economic Pyramid)層とは、開発途上国における年間所得3,000ドル(購買力平価ベース)以下の低所得者層を指し、世界人口のうち約40億人が該当するといわれています。開発途上国の経済成長に伴い、BOP層の多くは将来的には中間層に移行し、所得ピラミッドがダイヤモンド型になることが見込まれ、日本企業の関心も急速に高まっています。

BOPビジネスの分野で注目を集めるバングラデシュは、約1億5,000万人という人口規模や近年の堅調な経済成長などから中間層の拡大、さらには富裕層の登場が見られ、内需に期待する企業活動が活発化しています。そこで今回、ジェトロでは、ボリュームゾーンおよびBOP層をターゲットとしたビジネスの促進を目的に、日本企業からなる視察団をバングラデシュ派遣したものです。

バングラデシュで「見る、聞く、感じる」

BOP層も利用する小分け袋の商品等

本ミッションのプログラムは、1.BOP層・中間層・富裕層向け小売市場の視察、2.都市や農村におけるBOP層や中間層の生活環境視察、3.現地消費者向けビジネス事例を通じた販促活動等に関する情報収集、4.現地パートナー候補とのネットワーキングなどによって構成されました。

ミッション一行は、バングラデシュ経済全体を俯瞰する目的で、ローカル市場から富裕層向け市場まで、比較しつつ視察を行い、食料品や日用品をBOP層が購入しやすいように1回分の使用量を小分け袋にして販売する工夫や、BOP~中間層が何をどのようなところで、値段はいくらで買っているのかを実地検証し、BOP層~中間層向けの製品仕様や販売方法を考えるヒントを得ました。

また、首都ダッカの家庭およびダッカ郊外(タンガイル)の農村を訪問し、各家庭が保有する家電製品や周囲のインフラ環境、住環境などを観察、月収やライフスタイルに関する住民と直接対話を通じ、製品開発に役立つ現地消費者のニーズ情報を得ました。さらに、既存の流通網にアクセスできないBOP層を対象として、直接商品を売って歩くNGOのビジネス事例を学びました。

タンガイルに住む農民の家(台所)

ダッカに住む中間層の家庭訪問

ミッションの後半では、現地企業・日系企業を訪問。現地の人材を営業マンとして雇用し、ローカル市場の店頭で商品を売り込む販促活動の取り組みや、近年成長著しい現地大手家電メーカーの工場視察を通じ、バングラデシュにおける工業化の進展度合いを学びました。

大手現地企業での工場見学

現地企業からの事業紹介プレゼンテーション

バングラデシュの企業と話す

さらに、現地企業・関係団体を招いての企業交流会では、各業種・分野における現地販売・生産活動の実態や課題について、それぞれ率直な意見を聞くことができたほか、現地有力企業と具体的な商談におよんだ参加者もありました。

今回のミッションは参加者がバングラデシュ市場への参入を検討するきっかけをつくるミッションでした。ジェトロでは引き続き、BOP/ボリュームゾーンビジネスにおけるわが国企業向け支援に力を入れてまいります。

ミッション 概要
派遣期間
2013年2月23日(土曜)~28日(木曜)(6日間)
派遣先
バングラデシュ(ダッカ、タンガイル)
参加者
14企業・団体 計15名
事業目的
以下を通じた日本企業によるBOPビジネスおよびボリュームゾーンビジネス参入の促進
  1. BOP層・中間層・富裕層向け小売市場の視察
  2. 都市や農村におけるBOP層や中間層の生活環境視察
  3. 現地消費者向けビジネス事例を通じた販促活動等に関する情報収集
  4. 現地パートナー候補とのネットワーキング